畠中恵著"おおあたり"を読みました。
病弱な若だんなが出てくるシリーズの1冊です。
妖の血を引いている若だんなで、住んでいる離れ
には鳴家や屏風のぞきや貧乏神、化けねこなどが
いつも集っています。
このシリーズを読み始めのころはこんな話の
どこが面白いのだろうなんて思っていました。
そういいつつ読み続けてきました。
今でもどこが面白いんだかわかりません。
ちょっとわかりかけてきました。
気楽に読めるんですよね。
気分が落ち込むような暗い話題は出てきません。
安心して読めます。
若だんなの友達の菓子屋の栄吉はいまだに餡子が
上手く作れません。
しかし栄吉が作ったあられはおいしいとよく売れます。
栄吉の許婚のお千夜と結婚したいという男が現れます。
場久が夢の中で終われるという話をしました。
その後、後をつけられているらしいと場久は心配で
寝られなくなりました。
貧乏神の金次がぶつかってきた人に悪かったと富札を
渡されました。
富札は当たりました。
ところが同じ番号の札が三枚も出てきました。
若だんなの世話役の妖の仁吉と佐助が、出会った最初の
ころのエピソードが語られます。
若だんなも店の仕事を覚える年頃ですが病弱でなかなか
できません。
薬の力を借りて一日元気でいようとします。
いつものようにいろんな妖が出てきて楽しいです。