和久田正明著"髪結の亭主二 黄金の夢"を読みました。
シリーズ2冊目です。
今回は長編です。
千之助は武士ですが髪結いのおちかと結婚して髪結いの亭主に
収まりました。
元将軍の側室だった右京は人の心を弄んでそれを見て喜びを
得ようとしました。
慶長大判を貧乏な人の家に投げ込み、受け取った人がどうなるか
その後を見ようとしました。
その一枚が千之助の知り合いの泥棒の次郎吉の家に投げ込
まれました。
5枚の大判を手にした者たちはけんかして殺しあったり
人を殺すはめになったりそれぞれいいことにはなっていません。
次郎吉はやはり大判を手にしたお丁に恋をしました。
敵持ちの浪人は大勢の人の恨みを買っている商人の用心棒を
しています。
やはり大判を手にしましたがもてあましています。
能力のある息子を連れています。
若い女の盗賊の頭のお玉も大判を手にしました。
残忍な手口で押し込みをします。
陰でばら撒かれた大判を回収している武士がいます。
大判を手にした人たちの運命とこの事件に関わることになった
千之助、百太郎、次郎吉、おちかたちの行動が描かれています。
うまくそれぞれの出来事が収れんしてうまくまとまっています。
おもしろかったです。