雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

黒いハンカチ

2015-06-15 22:13:11 | 

小沼丹著"黒いハンカチ"を読みました。
"ビブリア古書堂の事件簿 5"の中にこの本が出てきたので
読んでみました。
昭和32年に雑誌に連載されたものだそうです。
この本は2003年に、連載をまとめて出版されたものです。
ですので古臭い感じはありません。
今と違っていると感じるのは読めない漢字がところどころに
出てくることです。
"茲"は文章の前後から"ここ"と読むのだなとわかりました。
"真逆"はよく出てくるのですが"まぎゃく"という意味で使われて
いるようには思われません。
そのうちに"まさか"といいかえると意味がぴったり合うことに
気づきました。
"真逆"って"まさか"と読むんですか。まさか、"まさか"ですか。
なんだかとんちみたいですね。
"点頭いて"は"うなずいて"ですか。
読めない単語は飛ばすか、あてはまりそうなものを当てはめて
読んでみました。

12編ありますのでみんなかなり短いです。
女学院のニシ・アズマ先生が主人公の連作推理小説です。
何か事件や不思議なことが起き、それをニシ・アズマが
解決するというスタイルです。
短いので事件が起き、すぐ解決編が続きます。
気が短い人にはうってつけです。

このような推理力が突然発揮されるとは思えないのですが
この話が始まる前はそんな能力があったふうはないようです。
ニシ・アズマは最初に昼寝をするという場面が出てきて、とっぴな
人物という設定なのかと思ったのですがそれ以外はごく普通な
女性だと思います。

とてもおもしろかったというほどではありませんが、たいくつでは
ないです。