雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

船に乗れ! Ⅰ合奏と協奏

2011-08-29 21:01:42 | 

藤谷治著"船に乗れ! Ⅰ合奏と協奏"を読みました。
音楽科の高校生を描いたものです。
Ⅱ、Ⅲ巻まであるのですがⅠで挫折しました。
おもしろくないわけではないのですが、読み進みたい
という気持ちが湧いてきません。続きはいつか読みます。

津島は音楽一家に生まれました。幼少のころピアノを
祖母に習っていましたが中学になってチェロに転向しました。
高校は芸大の附属高校を受けるつもりで勉強しました。
附属の受験に失敗しました。
祖父が理事長をしている新生学園大学附属高校の音楽科へ
入学することになります。
この学校が三流だということが何度も出てきます。
学生のうちに一流だとか二流だとか言ってみたって何の
意味もないだろうにと思います。
音楽科の学生たちよく勉強しています。
オーケストラを編成して演奏会を年1回開くのですが
厳しい練習や合宿を経験します。

津島は別のクラスのバイオリニストの南に心をひかれて
います。
ずっと南は津島になんの感心をみせませんでしたが
二人とピアノの先生を加えてメンデルスゾーンの
ピアノ・トリオを演奏しようといっしょに練習する
ことになりました。文化祭での発表は先生が加わっている
からとできませんでした。
この発表会は津島の祖父の自宅で先生たちや津島の
音楽科の叔父、叔母の前で開かれることになります。

中学、高校で将来の進む道を決定してそのために
勉学に励む姿はすごいなぁと感じます。
自分のいい加減さと比べてしまいます。
迷いがない分、何をすべきかがはっきりわかって
いてうらやまいです。
厳しい練習というものは、喜びでもあると言えます。

最初の部分で津島が本当に音楽家を目指しているのか
ただ大人の言葉に流されて進もうとしているのかよく
わからなくてなかなか話に入っていけませんでした。
厳しい練習をこなしているところをみるとプロを目指して
いるのだと納得しました。8/16