ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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[韓国語の新語] 北漢山の「トゥルレギル」を歩くって?

2010-11-15 23:52:49 | 韓国語あれこれ
 「新東亜」11月号に「북한산 둘레길」という記事がありました。リンク先で記事+写真をそのまま見ることができます。
 韓国人の好きな軽登山の記事ですが、タイトルの<둘레길>が何のことかわかりませんでした。
 辞書を見ると<둘레>周りとかへりとかいう意味とありますが、<둘레길>は見出し語にありません。

 韓国のサイトを探したら、最近になってよく用いられるようになった言葉のようで、韓国の人の間でもこの9月ある写真同好会の掲示板「둘레길 어원이 뭔가요?(둘레길の語源は何ですか?)」という質問がありました。
 その反応&回答を読むと、「初めて聞きました」という人もいたりして、あーだこーだと衆知を集めた結果は次の通り。

산에 오르지 않고 주변을 산책하는 길 - 을 줄여서 말하게 되었군요. 듣다보니 올레길보다 친근해집니다.
山に登らないで周辺を散策する道 - を縮めて言うようになったんですね。聞いてみると<オルレキル>より親しみやすいです。

 つまり、山の頂上をめざすのではなく、眺望を楽しみながら歩く山の周縁コースですね。
 なお、<올레길(オルレキル)>は2007年に設けられて以降人気の済州島のウォーキングコース。韓国観光公社のサイト中に紹介ページに紹介ページがありました。

 <トゥルレキル>の方は最初に智異山(지리산.チリ山)に作られたそうで、「中央日報」の記事によると求礼・南原等5つの郡・市にわたる環状コースで総延長300㎞にも及ぶ。2008年5月に部分的に開通したが、完全開通は2011年になるとのこと。森林や川辺、田んぼのあぜ道や村の道と変化に富むが、1日7時間歩いても全コース踏破するには32.5日かかるとか。
 この記事の田んぼのあぜ道を歩いている写真等を見るとなかなか気持ちよさそうです。

 さて、最初の「新東亜」の記事の北漢山(북한산.プッカン山)についてですが、2009年9月の「ハンギョレ」の記事によると2012年までにソウルの6つの区と、高揚・議政府など4つの市郡にまたがっている北漢山国立公園の麓を環状に結ぶ全長63.1㎞のコースを造成する計画とのことです。
 「ハンギョレ」の記事によると、北漢山国立公園には年間約1千万人もの人が訪れるそうです。(1日3万人!? ホンマカイナ?) そのため自然破壊がひどくなっているので、登山客を分散させる目的で計画を立てたとあります。

 私ヌルボも、この9月のソウル旅行でちょっと北岳山にでも登ってみるかなと思って靴もソレ用のものを履いていったのですが、ちょっと気持ちが乗らなくて次の機会にということにしてしまいました。まあ来年行った時には山頂は登らなくてもトゥルレキルなら多少は楽そうなので歩いてみるとしますかねー。