ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

[北朝鮮] 携帯電話の取締り強化 & 集会のお知らせ

2010-11-14 23:32:09 | 北朝鮮のもろもろ
 「週刊金曜日」11月12日号にアジアプレスの石丸次郎さんの寄稿が載っていました。
 「週刊金曜日」は、どうも北朝鮮寄りのような記事が多いような感じで、北朝鮮の人権問題についてもあまり取り上げていないような印象があるので、軽く「おっ!?」という感じ。

 ご存知の方も多いと思いますが、石丸さんは以前から北朝鮮住民や脱北者と直接接触して取材を続けていて、「サンデー毎日」や自身が創刊した「リムジンガン」に記事を載せています。近年はとくに携帯電話を利用して北朝鮮内の現地記者から情報を受け取ってきたということです。

 ところが、今回の記事によると、後継者(金正恩)確定の頃から携帯電話に対する取り締まりが強化されたとのこと。以前は捕まっても罰金程度だったのが、最近は携帯電話使用を探知して摘発し、刑も懲役刑を科すようになっているとか。当然内部の記者たちも危ない橋は渡れなくなります。「リムジンガン」の編集にも影響するのかな?

 かつのて東ドイツ等東欧諸国の崩壊の大きな要因として西側の情報流入がありました。私ヌルボは、北朝鮮も中国等から外の世界の情報が入ってくるのは防ぎようがないのでは、と思ってきましたが、さすがに(?)北朝鮮当局はしぶといなーと感心(?)しました。

 石丸次郎氏や北朝鮮関連のブログをいろいろ見てみると、ホントに世間にはいろんな人がいるもんだということを痛感します。北朝鮮非難がそのまま罵倒・蔑視に直結してしまっている人は現今めずらしくもなんともないですが、「差別主義者だ!」と石丸氏を継続的に批判しているブログや、北の3代にわたる権力世襲に対し「北朝鮮における革命と建設の運命に関する問題として捉える必要がある・・・。それは北朝鮮の全国民が実践の中で学んだ歴史的教訓でもあるでしょう」と北朝鮮に温かい理解(?)を示すブログ等々、実際どういう方々なのか、궁금해요~(気がかりです.知りたいです)。

●講演会のお知らせ(再掲)
 石丸次郎氏(アジアプレス大阪事務所代表)に聞く
 「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の現状」
 ―写真展示と脱北帰国者の話しを交えて―

    デノミ後の人びとの暮らしは?政権の今後は?

  講師;石丸次郎(アジアプレス大阪事務所代表)
  場所:横浜YWCAホール(YWの方です)
     (JR関内駅または石川町駅より徒歩6分、地下鉄関内駅1番出口徒歩8分)
  日時:11月20日(土)
  受付:13:30
  講演:14:00~16:00
  参加費:一般800円、学生500円
  定員:160名
  主催:アムネスティ・インターナショナル日本 神奈川連絡会
  連絡先:(amnestykanagawa@hotmail.co.jp)
      090-6471-7542(10:00~20:00))
  協力:アジアプレス


[付記]共感を覚える北朝鮮関係ブログが少ない中で、<朝鮮民主主義研究センター>の基本姿勢はナットクしながら読みました。とくに次の項目。
(1) 朝民研は、北朝鮮の民衆が飢餓や人権侵害に苦しんでいることを現在の東北アジアにおけるもっとも重要な問題と考える。また、そのような状況をもたらした主要な原因は北朝鮮の現体制にあり、その改革または革命なくして問題の解決はない、と考えている。
(2) 北朝鮮に対する武力行使や経済制裁を日本政府に求める国家主義的主張や、朝鮮人をまるごと犯罪者扱いしたり日本社会からの在日朝鮮人の排除を主張したりする排外主義的主張には与しない。同時に、植民地支配の歴史や在日コリアンに対する迫害・差別にばかり関心を向け、北朝鮮の現体制が抱えている問題から目をそらそうとする「反日主義」的主張にも同調しない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハンパじゃない重量!の「女... | トップ | [韓国語の新語] 北漢山の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

北朝鮮のもろもろ」カテゴリの最新記事