ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画の興行成績 [10月15日(金)~10月17日(日)]と人気順位 ▶<コリアン・シネマ・ウィーク>の上映作品に注目 ▶韓国系アメリカ人監督による「ブルー・バイユー」(来年公開)に期待

2021-10-22 18:44:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶韓国文化院主催の<コリアン・シネマ・ウィーク2021>(→コチラ参照)は、昨年に続いてオンライン上映となりました。期日は11月2日(火)~7日(日)で、視聴可能時間は18:00~22:00。
 上映作品は上映日順に担保[담보]」「私は私を解雇しない[나는 나를 해고하지 않는다]」「ハンガー [헝거]」「私にはとても大切なあなた[내겐 너무 소중한 너]」「最善の人生[최선의 삶]」「子どもたちは楽しい[아이들은 즐겁다]」です。
 いやあ私ヌルボ、このラインナップには目をみはりました。どれも日本初上映だし、それも日本で一般劇場公開があるかどうかわからない独立系映画が多いし、とくに→「最善の人生」、→「私は私を解雇しない」「子どもたちは楽しい」については本ブログでけっこう詳しく画像付きで紹介しました。・・・と言っても抽選に当たらなければ観られないのがなんだかなー、なので申込(24日締切!)の際には「来年にはぜひ韓国文化院で上映してほしい」と書いておきましたが、どーだかなー。もちろん一般公開されればいいのですが・・・。
▶今回の記事中の注目作は「ブルー・バイユー」です。今年の<第74回カンヌ国際映画祭>で上映されたアメリカ映画ですが、ジャスティン・チョン監督はカリフォルニア生まれの韓国系アメリカ人で、この作品も自身の出自に関わる作品です。彼のフィルモグラフィを見ると2014年に「Twinsters ~双子物語~(트윈스터즈)」というドキュメンタリーの総括プロデューサーだったのですね。米仏に別々に養子に出された韓国人の双子姉妹が奇跡的と言えるほどの偶然により26年ぶりに再会したという実話ドキュメンタリーです。(詳しくは→過去記事参照。) 
 この作品の主人公も3歳の時養子としてアメリカに来て以来アントニオという名で30年アメリカで暮らしている男性です。
 近年「フェアウェル」や「ミナリ」等アメリカで暮らす中国人や韓国人の物語をそれぞれの血を引く監督が制作した作品が相次いで公開されていますが、これもそれらに連なるものですね。
 また作中には明らかな差別意識を持った警官が登場します。そして移民局に送られ、「市民権がない」という自分でも知らなかった事実のために韓国に強制送還されそうという危機に直面します。・・・と、このあたりはアメリカ内の東洋人差別だけではなく、本人の事情・現状等を全く無視した入管問題を想起させます。日本公開は来年公開とのこと。これは観なければ・・・。※→予告編(日本語字幕)

    ★★★ NAVERの人気順位(10月19日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(1) 夢見るネコ(韓国)  9.85(41)
②(新) 2人の恋人の殺害  9.67(18)
③(2) 学校に行く道(韓国)  9.56(160)
④(4) シャーマン・ロード(韓国)  9.56(18)
⑤(-) 蒸発(韓国)  9.44(54)
⑥(5) BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.(日本)  9.39(31)
⑦(6) コーダ  9.36(527)
⑧(7) 玆山魚譜 チャサンオボ(韓国)  9.34(2,891)
⑨(新) ブルー・バイユー  9.32(41)
⑩(10) 奇跡(韓国)  9.28(3,425)

 ②と⑨の2作品が新登場です。
 ②「2人の恋人の殺害」はアメリカのドラマ&ラブロマンス。デビッド(クレイン・クロフォード)とニキ(セピデ・モアフィ)は4人の子供を持つ夫婦。しかしニキは結婚と育児で断絶してしまった夢を叶えるため法律事務所に就職したのですが、そこの同僚のデレク(クリス・コイ)に好意を持つようになります。またデレクもニキとの関係を発展させたくて家の近辺にやってきたりしています。そんな事情は、ある朝2人がベッドで寝ているのを見たデビッドも知っていましたが、彼は銃は手にしたものの発砲できず、近くにある実家に引き上げてしまい、実質的な別居状態に入ります。ところが、母親の不倫を知っている高校生(?)の娘ジェス(エイブリー・ピッツート)は戦おうとしない父親がはがゆく、憤りさえ感じるほどになっています。ただ、3人の弟たちは父親と遊んだりしているし、夫婦間で話をする場面でもデビッドはすぐ自分の非を認めて引き下がるので大きな破局には至らないのです。しかしデビッドもデレクの存在が目障りでしょうがないと思っているのも事実。どこまでも寛容で善き父親であろうとしていた彼もついに本心をニキとデレクにぶつけることになりますが・・・。この作品、タイトルを見ると何かスリラーっぽい、陰惨な事件が?といった雰囲気を感じさせますが、そうではないようです。韓国題は原題のまま「킬링 오브 투 러버스(Killing of Two Lovers)」。日本公開は未定のようです。
 ⑨「ブルー・バイユー」はアメリカのドラマ。今年の<第74回カンヌ国際映画祭>ある視点部門に正式出品されて各国のメディアから絶賛された作品とのことです。ジャスティン・チョン監督(主演も)はカリフォルニア州ガーデングローブ市生まれの韓国系アメリカ人で、本作もそんな自身の出自に関わる作品です。※タイトル中の<バイユー(Bayou)>とはアメリカ南部のミシシッピ川の三角州地帯によくある細くてゆっくりと流れる小川のこと。
 「私の名前はアントニオ・ルブランです。」 韓国で生まれて3歳の頃にアメリカに養子に出され、アントニオ・ルブランという名前をもらった1人の男。彼には誰よりも自分を信じてくれる(シングルマザーだった)妻のキャシー(アリシア・ヴィキャンデル)とその娘ジェシー(シドニー・コワルスケ)、そしてじき生まれる赤ちゃんがすべてです。ところがある日、些細なことで差別意識丸出しの警官に捕まった彼は、英語もわからないまま身柄を拘束されて移民局に送られ、初めて自分に市民権がないという事実を知ります。そして最悪なことに、当局はアントニオを韓国へ強制送還するという決定を下します。彼の選択肢は処分を受け入れるか、当局と裁判で争うかの2択。しかし前者は心情的に受け入れられず、また後者を選ぶと5千ドル必要ですがそんな余裕はありません。どうしても家族とは別れなくない彼は窮地に立たされます。そこで彼が決心したこととは・・・。韓国題は「푸른 호수(青い湖)」。日本公開は2022年です。うーん、なんか日本でも聞いたような話だなあ・・・。

     【記者・評論家による順位】

①(1) サマ  8.25(4)
②(2) グリーン・ナイト  8.20(5)
③(3) ノマドランド  8.00(8)
④(6)あの日のように抱きしめて  7.80(5)
⑤(8) プチ・ママン  7.63(8)
⑥(10) モガディシュ(韓国)  7.27(11)
⑦(-) 玆山魚譜 チャサンオボ(韓国)  7.00(9)
⑧(-) アシスタント  7.00(6)
⑨(新) みんな一緒に!  7.00(5)
⑨(新) エデュケイション(韓国)  7.00(5)

 ⑨の2作品が新登場です。
 ⑨「みんな一緒に!」(仮)はフランスのコメディ&ドラマ。エリック・ロメール風といわれるギヨーム・ブラック監督の恋愛バカンス映画です。パリのあるの熱い夏の夜、フェリックス(エリック・ナントチュアン)はセーヌ川沿いの野外ダンスパーティでアルマ(アスマ・メサウデネ)と出会って恋に落ちます。翌朝アルマは家族がいる南フランスのリゾート地に行きますが、彼女への思いの止みがたいフェリックスは親友のシェリフ(サリフ・シセ)と共に彼女をサプライズ訪問することにします。車のない2人はライドシェアをやっている見ず知らずの男エドゥアール(エドゥアール・スルピス)の車に乗って600キロ離れた目的地に向かいます。現地についてフェリックスが電話するとアルマは当惑し不機嫌になるものの、妹のルーシー(ルーシー・ガロ)と一緒にやってきて合流。到着と同時にエドゥアールの車が故障したこともあって、結局3人は1週間(?)逗留し、結局はそれぞれに楽しく有意義な(??)日々を過ごすことに・・・。というなんともノーテンキなお話。評論家・記者の皆さんは「エリック・ロメールの映画よりも可愛くユーモラス。主演俳優3人の演技にリズムを合わせればいつのまにかエンディング。夏にふさわしい映画に追加してもいい作品」「居心地の良いコメディ」「楽しくて幸せ。笑いだけが残った」等々と上々の賛辞。ふうん・・・。原題のフランス語「A l’abordage!(搭乗!)」も英題「All Hands on Deck」も適訳がみつからず、一応韓国題「다함께 여름!(みんな一緒に夏!)」を参考に仮題をつけておきました。日本公開は未定のようです。
 ⑨「エデュケイション」は韓国のドラマ。<第24回釜山国際映画祭>のニューカレンツ部門で上映され注目された作品で、主演のムン・ヘインとキム・ジュニョンは<今年の俳優賞>を受賞しました。社会福祉学科の卒業を控えている女子学生ソンヒ(ムン・ヘイン)は 韓国を離れてスペインでの新たな生活を夢見ています。彼女はその資金を貯めるため障碍者の活動補助のアルバイトを始めます。ところが仕事が難しくないことを期待していたのとは違って、彼女に割り当てられたのは1日の大半を横になって生活している重度障碍者の家でした。より多くバイト代はもらいたい一方、ソンヒは他の人たちのようには働く気にはなりません。ところが、1人でお母さんの面倒を見てきた高校生ヒョンモク(キム・ジュニョン)は事あるごとにソンヒを煩わせます。仕事に関心がないソンヒと関心が必要なヒョンモク。2人のかみ合わない関係が始まります・・・。「残酷な現実を生きていく青春の姿を一握りのぬくもりもなく入れた。関係の頻度と共に増えていく交感も憐憫も見つけることができない2人の間には、各々の必要性が存在するだけだ。切迫だけがお互いを結ぶ共通分母になった2人の主人公の姿から、関係を結ぶことが下手な今日の私たちが見られる」というシム・ギュハン記者の文から察すると、安易な予定調和的落としどころでまとめたような作品ではなさそうです。(ではどんな結末?) 原題は「에듀케이션」です。

    ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月15日(金)~10月17日(日) ★★★
         「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」が他ほ圧倒 初登場で1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ヴェノム・・・・・・・・・・・・・・・・・10/13・・・・・778,065 ・・・・・1,096,578・・・・・10,975・・・・・1,998
       :レット・ゼア・ビー・カーネイジ
2(1)・・007/ノー・タイム・トゥ・ダイ・・9/29 ・・・・65,342 ・・・・・1,150,452・・・・・11,259・・・・・・・690
3(2)・・ボイス(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・9/15 ・・・・・34,506・・・・・・1,351,487・・・・・13,346・・・・・・・555
4(3)・・奇跡(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/15・・・・・・18,797 ・・・・・・・655,849・・・・・・6,177・・・・・・・458
5(4)・・映画クレヨンしんちゃん ・・・・・9/15・・・・・・・9,851 ・・・・・・・189,852・・・・・・1,804・・・・・・・221
       激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(日本)
6(45)・・ノ・フェチャン[魯会燦]6411(韓国)・・10/14・・9,238・・・・・・17,405・・・・・・・・155・・・・・・・148
7(7)・・劇場版ポケットモンスター ココ(日本)・・9/15・・5,715・・・・208,739 ・・・・・・1,896・・・・・・・172
8(5)・・竜とそばかすの姫(日本)・・・・・・9/29・・・・・・・5,270・・・・・・・・・59,862 ・・・・・・・・583・・・・・・・111
9(49)・・10ヵ月のミレ(韓国)・・・・・・・10/14・・・・・・・5,121 ・・・・・・・・・・8,718 ・・・・・・・・・62・・・・・・・146
10(新)・・スペース・ドッグ3・・・・・・・・10/14・・・・・・・3,414・・・・・・・・・・3,705・・・・・・・・・・31・・・・・・・172
       :トロピカル・アドベンチャー
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は1・6・9・10位の4作品です。
 1位「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は、アメリカのSFアクション大作「ヴェノム」(2018)の続編。ジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)と、彼の体に寄生して奇妙な共同生活をおくる地球外生命体のヴェノムが、最凶の敵カーネイジと激闘を繰り広げます。日本公開が12月3日で→公式サイト&予告編もすでに用意されているので、説明はここまでにしておきます。韓国題は「베놈 2: 렛 데어 비 카니지」です。
 6位「ノ・フェチャン[魯会燦]6411」は韓国のドキュメンタリー。<第22回全州国際映画祭>の全州シネマプロジェクト選定作です。タイトルのノ・フェチャン(1956~2018)は進歩系の政治家です。彼の経歴等は→ウィキペディア参照。2018年に違法政治資金を貰っていたことが発覚し、自宅マンションから飛び降りて自殺しました。葬儀場には2日間で8千人の弔問客がを訪れ、文在寅大統領をはじめとする進歩系の側だけでなく保守系からも彼の死を悼む声が寄せられたとのことです。その3周忌に当たって、彼の若い頃のからの足跡をたどったドキュメンタリーです。その中には多くの人の知らなかったことも盛り込まれていて、たとえば政治家になるまでは溶接工をしていたとか。これは上記ウィキペディアにもあるように<偽装就業>ですね。高麗大在学中から朴正熙政権に対する民主化運動に飛び込み、全斗煥時代の1982年に自分が大卒の労働運動扇動者であることを隠すために職業学校に入って溶接技術を学び、就職して労働組合を組織したということです。(※→コチラの過去記事参照。彼の6歳下で裕福な家庭出身の作家孔枝泳も延世大を出て九老工団の電子部品会社に入ったものの、わずか1ヵ月で<偽装就業者>がバレてクビになったことも書いてます。
 ところで、タイトル中の<6411>とは、九老区を起点にずっと東の江南を経て開浦洞までのバスの路線番号です。最初上記の経歴と関係あるのかなと思いましたがそうではなく、よく知られた彼の演説によるものでした。その内容というのは、午前4時九老並木公園から出る始発バスの乗客のこと。途中で乗る客も含めてほとんどがいつもの顔なじみの客で、各々が乗り降りする停留所もわかっています。その人たちの多くは江南のビルの掃除人で、午前5時半の出勤時刻に間に合わせるには午前3時半に起きて地下鉄の始発前にバスに乗らなければならないのです。職場ではとくに深い人間関係はない空気のような存在。「朝のTVニュースも見られず、月85万ウォンの給料で働くそんな透明人間のような皆さんにとって私たちの党は目に見えない透明政党でしかありませんでした」・・・と述べる彼の演説(→動画&自動翻訳)は、(韓国の進歩系政党支持者というわけでもない)私ヌルボにも彼の真摯な姿勢を感じさせます。(日本の政治家諸氏にも参考にしてほしい!)
 ただでさえ右派・左派に大きく二分される韓国で進歩系政治家のドキュメンタリーとあってで評点を付けた約500人の6割は評点10、3割は1と分かれました。保守系政治家のドキュメンタリーだったら数字が逆になりそうです。原題は「노회찬6411」です。
 9位「10ヵ月のミレ」は韓国のドラマ。ミジャンセン短編映画祭で最優秀賞を受賞したナムグン・ソン監督の長編デビュー作です。主人公のチェ・ミレ(최미래)は29歳の女性。ところがある日突然、自身が妊娠10週という事実を知ってあわてます。<최미래>の名前に2文字入って<최 악의 미래(最悪の未来)>になってしまいました。ボーイフレンドのユノ(ソ・ヨンジュ)はミレの妊娠の知らせを聞いて結婚を提案しますがちゃんとした展望があるとも思えず、結局彼は先輩の詐欺事件に巻き込まれて最終的に父の経営する豚農場で仕事をすることに。家族や親友等々身近な人たちの意見はさまざまで、それぞれ違った方向を提示する中、ミレの10ヵ月は速い速度で流れていきます・・・。
 妊婦が登場する既存の作品のほとんどは、彼女たちが自身の<母性>を第一に考えて産むか、あるいは<中絶>を選択するか、確固たる意志で決断してそれに伴う苦難を乗り越えていくというものでした。ところが本作の主人公ミレは選択の瞬間を先延ばしにして悩み苦しむ女性です。周囲の人たちのアドバイスにも「なぜ?」という問を投げかけます。
 監督によれば、シナリオを読んだ人たちの反応が両極端に分かれたとのこと。「ただ産めばいいのに、なぜ悩むのかわからない」と、「なぜ子供を下ろさないのが理解できなくて首を傾げる」というもの。それに対して監督は「私が見せたかったのは、妊娠をした当事者の感情はこのような単純なものとは違って、複雑で右往左往することができるという点を見せたかった」と語っています。
 つまり、本作のキモは、妊娠という予期せぬ混沌の中で悩みつつも「私」を失わないという女性の成長物語ということのようです。(で、どう決断したんだろか??) 原題は「십개월의 미래」です。
 10位「スペース・ドッグ3:トロピカル・アドベンチャー」はロシアのアニメシリーズの第3作。シリーズ第1作は、ベルカとストレルカという2匹の宇宙犬(スペース・ドッグ)が1960年スプートニク5号に乗って宇宙で1日を過ごした後無事地球に帰還してから50年を記念して2010年に作られた作品で、内容的にもそれなりに事実が取り込まれていました。しかし2014年の第2作は、月で危機にさらされている夫と息子を救うためベルカが盟友のストレルカと月に向かうという創作冒険物語になっています。そして本作は、カリブ海に発生した正体不明の渦の調査のために世界初の宇宙探査犬マーフィーとマークが出動しますが、海クラゲ海賊団の陰謀でなすすべもなく捕まり、彼らの長年の友人レニーが友人を救うために海に出る・・・と、さらに現実から離れて、名前まで変わってる・・・のは韓国版だけか。ポスターの顔は同じだし・・・。韓国題は「스페이스 독 3: 트로피컬 어드벤처」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(22)・・10ヵ月のミレ(韓国)・・・・・・・・・10/14・・・・・・・・5,121・・・・・・・8,718・・・・・・・・・・・62 ・・・・・・146
2(再)・・子猫をお願い(韓国)・・・・2001/10/12・・・・・・・・2,480・・・・・・・3,459・・・・・・・・・・・34 ・・・・・・・77
3(3)・・TADA : 大韓民国・・・・・・・・・・・・・10/14・・・・・・・・2,413・・・・・・・6,564・・・・・・・・・・・58 ・・・・・・・70
       スタートアップの肖像(韓国)
4(1)・・プチ・ママン・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/07・・・・・・・・1,551・・・・・・12,285 ・・・・・・・・・112 ・・・・・・・53
5(新)・・糸(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/14・・・・・・・・1,338・・・・・・・2,746・・・・・・・・・・・26 ・・・・・・・74

 1・5位の2作品が新登場です。
 1位「10ヵ月のミレ」については上述しました。
 5位「糸」は私ヌルボ未見です。菅田将暉&小松菜奈だし、「ヘヴンズ ストーリー」「菊とギロチン」等々の瀬々敬久監督作品だし、観に行くつもりだったのが観た人の感想を読むと悪くはないもののイマイチの感だったので見送りました。今後再上映でもあれば・・・。(いや「護られなかった者たちへ」が先か。) 韓国題は「실: 인연의 시작(糸: 因縁の始まり)」です。
 なお、2位「子猫をお願い」は日本では2004年公開。前年公開の「ほえる犬は噛まない」に続きペ・ドゥナの知名度・注目度が一気に高まりました。03年公開のチョン・ジヒョン主演の「猟奇的な彼女」と共に韓国映画ファンのすそ野を拡げた佳作。当時のワクワク感が懐かしい・・・。

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