ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画の興行成績 [7月28日(金)~7月30日(日)] ►「密輸」に続いて「ザ・ムーン」が公式公開前に10位にランクイン ►<サメのかぞく体操>って知ってますか?

2023-08-10 17:04:25 | 韓国の小説・詩・エッセイ
※日付要確認! 前週(or前々週?)末のデータです!

▶このところずっと記事が遅れ気味だったのがさらに遅れてしまいました。いくつもあった理由の1つがあの8月5日(土)夜遅く発生した藤沢→大船間の電車事故。ハングルサークルの仲間と授業後の二次会(ジツはメイン)で大船で遅くまで飲んでそのあと駅に行ったら、藤沢→大船間で未だに原因等がよく分からない??事故のため復旧の見通しも立たない中、駅構内のベンチ等で待機してると、3時頃京浜東北線の下りが到着。それがそのまま折り返して上りの最終電車(!)となるとのことで即乗り込み、横浜の自宅に4時頃たどり着きました。やれやれ、しんどかったな。しかし大船のタクシー乗り場で明け方まで7時間くらい並んで待ち続けた人たちはもっと大変だったみたいですね。で、皆さんこの件どれほどご存知でしたか? 6日(日)のニュースでそれなりに報じられてはいたけど関東以外ではそんなニュースバリューはないか? 沖縄→九州の台風の方が言うまでもなく大ごとだからねー。それとても、被災者の人たちにしてみれば「なんで自分たちだけがこんな災難に遭わなければならないんだ!?」という割り切れない思いを抱いているんだろうな・・・。(ということに想像が及んだのも大船駅構内のしんどい一夜ゆえでありました。)
     
 【プラットフォームの真ん中で2人重なっているように寝てる男女もいた】

▶今回初登場の作品中注目は「ザ・ムーン」。今夏公開(予定を含む)の韓国ブロックバスターの第2弾です。2029年に打ち上げられた韓国の月探査船ウリ号が太陽の黒点爆発による太陽風に襲われ、ファン・ソヌ隊員(ド・ギョンス)だけが1人月面に残され、月面に一歩を踏み出したものの、四方から落ちる流星雨を避けて月面車に乗って悪戦苦闘を続けます。実は5年前にも韓国初の宇宙船ナラ号が飛び立ったものの皆が見守っている中で空中爆発。その責任を取って現場から退いてていた前センター長キム・ジェグク(ソル・ギョング)がソヌ隊員を生還させるため救助チームに合流します。・・・というストーリー。
 「国家代表!?」「神と共に(第一章・第二章)」等の大ヒット作を手掛けたキム・ヨンファ監督が280億ウォンもの制作費を投じた作品とのことですが、皆さんは上記のあらすじを読んだ感想はいかがですか? 私ヌルボ、これでは最初から大きなマイナスを背負いこんでいるようで、その後どんなに挽回してもプラスにはならない。つまり観客が「良かったね!」と感動に満たされて帰途につけないのでは?と思うのですが・・・。愛用しているナムウィキ(namu.wiki)の記事を見ると、「SFの部分は青年層を、新派(お涙頂戴)の部分は中高年層を狙ったが、結果は青年層は新派に拒否感を感じ、中高年層はSFに拒否感を感じてしまって、観客層をきちんと捉えきれなかった」と厳しく分析しています。

▶韓国アニメ「ピンクフォン シネマ コンサート3:ジンジャーブレッドマンを捕まえろ」について長々と書いてしまいました。そもそも私ヌルボ、ピンクフォン(Pinkfong)等のブランドをYouTube、映画、アニメ、公演、ゲーム等々の形態で世界に送り出している<ザ・ピンクフォンカンパニー>[日本では<ピンキッツ>]という韓国の企業を私ヌルボはぜ~んぜん知りませんでした。そのブランドでは<ピンクフォンベビーサメ体操>が2022年全世界のYouTube視聴数中1位の131億ビューを記録する等広く世界で親しまれています。このような実績からザ・ピンクフォンカンパニーは2022年米タイム誌の<世界で最も影響力のある100大企業>に選定されたとのことです。
 ※日本版<サメのかぞく体操>の動画(YouTube)は→コチラ。フーム、近頃の幼児たちはこういう節と歌詞が憶えにくくてお遊戯(!)も難しそうな歌でも自然に歌えるのかのう・・・。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績 7月28日(金)~7月30日(日)★★★

       「密輸」他を圧倒して1位、後を追って「ザ・ムーン」が公式公開を前に10位に入る       

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(9)・・密輸(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/26・・・・・1,176,143 ・・・・・1,724,919・・・・・16,673・・・・・・1,877
2(2)・・マイ・エレメント(米)・・・・・・・・6/14・・・・・・・364,214・・・・・・5,672,722・・・・・55,897・・・・・・1,039
3(1)・・ミッション:インポッシブル・・7/12 ・・・・・・309,323・・・・・・3,531,863・・・・・35,666・・・・・・・・916
      ムーン/デッドレコニング PART ONE(米)
4(3)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・89,417・・・・・・・・580,217 ・・・・・・5,516・・・・・・・・633
       黒鉄の魚影[サブマリン](日)
5(4)・・バービー(米) ・・・・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・81,133 ・・・・・・・432,327 ・・・・・・4,180・・・・・・・・555
6(5)・・インシディアス:赤い扉(米)・・7/19 ・・・・・・・46,844 ・・・・・・・358,466 ・・・・・・3,638・・・・・・・・499
7(6)・・劇場版スーパーウィングス ・・・7/20・・・・・・・・23,905 ・・・・・・・・95,297 ・・・・・・・・858・・・・・・・・308
       :マキシマムスピード(・中・米)
8(51)・・ピンクフォン シネマ コンサート3・・7/26・・16,435 ・・・・・・・24,222・・・・・・・・・210・・・・・・・・128
       :ジンジャーブレッドマンを捕まえろ(韓)
9(7)・・君の結婚式(中)・・・・・・・・2021/8/25・・・・・・・・・14,948 ・・・・・・360,673 ・・・・・・3,546・・・・・・・・153
10(新)・・ザ・ムーン(韓)・・・・・・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・14,356・・・・・・・・20,926 ・・・・・・・・228・・・・・・・・・34
  ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン

 いえね、「密輸」は8月1日に200万人を超えたんですけどね。
 で、新登場は8・10位の韓国映画2作品です。
 8位「ピンクフォン シネマ コンサート3:ジンジャーブレッドマンを捕まえろ」は韓国のアニメ。
 冒頭でも書いたように、ピンクフォン(Pinkfong)はザ・ピンクフォンカンパニーの代表ブランドで、現在25カ国語、6千以上の童謡や動画コンテンツとして制作され、世界中で愛されているとのことです。現在はIPをベースにYouTube、映画、アニメ、公演、ゲーム等々の多領域にわたって全方位的に拡張しています。
 ザ・ピンクフォンカンパニーは日本ではピンキッツの名で展開されています。 そして、本作の予告編は→コチラ。原題は「핑크퐁 시네마 콘서트3 : 진저브레드맨을 잡아라」です。
 10位「ザ・ムーン」は韓国のSFアクション(+バニック)。
 2029年、大韓民国の月探査船ウリ号が月に向けた旅に出ます。偉大な挑戦に全世界が注目していますが、太陽の黒点爆発による太陽風がウリ号を襲い、ファン・ソヌ隊員(ド・ギョンス)だけが1人月面に残されます。ソヌは月面に着陸し一歩を踏み出したもののその感激はすぐに終わり、四方から落ちる流星雨を避けて月面車に乗って全力疾走しています。韓国の宇宙船が月に向かったのは今回が初めてではありません。5年前遠大な夢を抱いてナラ号が飛び立ちましたが、皆が期待と共に見守っている中そのナラ号は空中爆発で粉々になってしまいました。再び起こった今回の悲劇で唯一の生存者ソヌを守るため、宇宙センターの関係者と政府は総力を尽くし、国民は彼の生還を願っています。そして5年前事故の責任を取って山に籠っていた前センター長キム・ジェグク(ソル・ギョング)が再び合流しますが、彼の力だけでは力不足で、NASA有人月軌道船メインディレクターのユン・ムニョン(キム・ヒエ)に助けを求めますが、それも容易ではありません。ジェグクはまた犠牲者を出さないために最後に自分のすべてをかけてみますが…。原題は「더 문」です。
 ※→メイン予告編を見ると、たしかに巨額の制作費をかけたことは推察されます。

【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(18)・・ピンクフォン シネマ コンサート3・・7/26・・16,435・・・・・・・・24,222 ・・・・・・・210・・・・・・・・128
       :ジンジャーブレッドマンを捕まえろ(韓)
2(1)・・君の結婚式(中) ・・・・・・・2021/8/25・・・・・・・・14,948・・・・・・・・360,673 ・・・・・3,546・・・・・・・・153
3(2)・・モリコーネ ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/05・・・・・・・・・3,664・・・・・・・・・32,063・・・・・・・・303・・・・・・・・・35
       映画が恋した音楽家(伊)
4(15)・・ビニールハウス(韓) ・・・・・・・・7/26・・・・・・・・・2,736 ・・・・・・・・・・5,893・・・・・・・・・49・・・・・・・・・70
5(3)・・ボー・イズ・アフレイド(米)・・・・7/05・・・・・・・・・1,581 ・・・・・・・・・65,406・・・・・・・・651 ・・・・・・・・28

 1・4位の2作品が新登場です。
 1位「ピンクフォン シネマ コンサート3:ジンジャーブレッドマンを捕まえろ」については上述しました。
 4位「ビニールハウス」は韓国の犯罪&スリラー。
 ムンジョン(キム・ソヒョン)は離婚をした後ビニールハウスで1人で暮らしています。彼女には中学生の一人息子がいるのですが、ビニールハウスでは一緒に暮らせないため、お金を貯めてきちんとした家を借りようと考え、自宅訪問介護の仕事をすることになります。認知症の高齢の女性ファオク(シン・ヨンスク)の介護中に突然事故が起こり、結局ファオクは死んでしまいます。衝撃的な状況下、ムンジョンは病院に連絡しようとしますが、まさにその時電話が鳴ります。ファオクの夫テガン(ヤン・ジェソン)からでした。テガンはムンジョンの雇用主で彼女を信頼しています。そして視覚障碍者です。ということは、妻の死体を前にしても何も分からない・・・、と思ったムンジョンはある決断をします…。原題は「비닐하우스」です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国内の映画の興行成績 [7月... | トップ | 韓国内の映画の興行成績 [8月... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国の小説・詩・エッセイ」カテゴリの最新記事