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書評の批評

2008-11-21 | 高岸輝『室町絵巻の魔力』
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年11月21日(金)10時47分37秒

石上英一氏が朝日新聞に『室町絵巻の魔力』の書評を書かれていますね。

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 義満は1394年に将軍を義持(よしもち)に譲り、翌年出家。次いで受戒して自らを法皇に、97年に造営した北山第(きたやまてい)を仙洞(せんとう)御所に擬したという。北山第は西園寺家の地、現在の金閣寺の地で、絵合はここで行われたと著者は推定する。南都の重宝は京に運ばれ、西園寺邸を継ぐ北山第に披(ひら)かれた。絵合に参じた皇族、春日社を氏神とする藤原氏の公卿(くぎょう)らは、秘宝を前に義満と源氏一統の力を再認識したに違いない。

http://book.asahi.com/review/TKY200810140181.html

私は同書に対して、これが学術論文なのだろうか、これを学問と言えるのだろうかという疑問を抱いたのですが、史料編纂所教授・元所長の石上氏は何の疑問もなく楽しく読めたそうで、受け止め方は人それぞれですね。
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