学問空間

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南相馬市の竹駒稲荷神社

2013-03-30 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月30日(土)22時40分38秒

金砂神社と同じく鹿島区南海老に鎮座する竹駒稲荷神社の2011年11月と2012年6月の様子をアップしました。
また、既にアップ済みの2011年12月と翌年2月の様子についても若干の追加を行いました。


「2011年11月の南海老・竹駒稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64188935.html
「2011年12月の南海老・竹駒稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/51669155.html
「2012年2月の南海老・竹駒稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/54173336.html
「2012年6月の南海老・竹駒稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64243550.html
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南相馬市の金砂神社

2013-03-29 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月29日(金)22時29分21秒

南相馬市鹿島区南海老に鎮座する金砂神社の2011年8月から2012年6月にかけての変化の様子をアップしました。

「2011年8月の金砂神社周辺」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64127896.html
「2011年9月の金砂神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64164585.html
「2011年11月の金砂神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64215987.html
「2011年12月の金砂神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/51669556.html
「2012年6月の金砂神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64202646.html
「2012年8月の金砂神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64323445.html
コメント (2)
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相馬市磯部の寄木神社

2013-03-27 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月27日(水)19時02分31秒

相馬市磯部地区は相馬市全体の死者・行方不明者の半数以上である251人の犠牲者を出した場所ですが、その高台に鎮座する寄木神社の震災の年と翌年の夏の様子をアップしました。

「2011年夏の磯部・寄木神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64107592.html
「2012年夏の磯部・寄木神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/64103507.html

同神社に建立されていた「寄木神社由来の碑」は、志摩国磯部→石巻→現在地という移動経路が興味深いので、参照の便宜のため、こちらにも転載しておきます。

-----------
「寄木神社の由来
  合祀稲荷神社 寄木神社
平氏没落後志摩国磯部に身を隠した落武者辰
之丞一行は間もなく陸奥国石巻に下り寺島氏
を称して世を忍ぶ辰之丞を船頭として漁師とな
つたが 海面を混濁する北上川の氾濫に度々漁撈
を妨げられ 遂に適地を求めて宇多郡大竹荘磯部
の里に移つたと伝えられる
辰之丞より六代程過ぎ寺島三郎通称与五作が或
日海に漁して一古木を得これを海中へ捨てたが三度
も網にかかったので砂浜に放置したところ 其夜海
浜一帯に怪光を輝かし与五作には夢に寄木大神の託
宣があつた
与五作はこの古木を箱に納め藁菰に被い祠に安置
して寄木大明神と崇め奉ったと伝えられ 時に
暦応二年(一三三九)秋七月であったという 次い
て与五作は神官となり市大夫と称して寄木大神
に奉仕し 黒木城主黒木正光が神田若干を寄せ
たと伝えられ また四代の神官寺島大之進の応永
二十二年(一四一五)三月には時の黒木城主が信託
によつて社殿を建て神田三反余歩を寄附したと
いう
永享の末頃寺島家は元の漁師に復し神官は絶
えたが後 佐藤好信が相馬氏に仕えて磯部城に拠
り祈願所として開山した海蔵寺が別当を勤めた
と伝えられる 天正十三年(一五八五)の建立を伝え
られた社殿は昭和九年(一九三四)旧正月十二日の類
火に焼失したが 畏くも御神体は災禍を免かれ
同年社殿が再建された
天永元年(一一一〇)上之台に祀られたと伝えられる
稲荷神祠は大永元年(一五二一)ここに合祀された
と伝えられ祭神宇賀御魂神と称し奉る
 昭和六十年十月吉日」

http://chingokokka.sakura.ne.jp/sblo_files/chingokokka/image/2012_0820_124205-IMG_8859.JPG

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大洲海岸

2013-03-26 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月26日(火)13時01分47秒

去年8月20日に訪問した相馬市大洲海岸の様子をアップします。
一昨日の日曜日、同じルートを歩いてみたのですが、長大な大洲海岸の北半分にはあまり変化が見られませんでした。
それでも着々と復興工事が進んでいるな、との印象は受けました。

「大洲海岸」(その1)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64054581.html
「大洲海岸」(その2)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64058332.html
「大洲海岸」(その3)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64065424.html
「大洲海岸」(その4)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64066160.html
「大洲海岸」(その5)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64070201.html
「大洲海岸」(その6)
http://chingokokka.sblo.jp/article/64096223.html
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七五三掛(しめかけ)地区の地すべり

2013-03-24 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月24日(日)08時45分5秒

ひとつ前の投稿の写真、スノーシューを履いてのんびり歩き廻りながら撮影したのですが、2009年に大規模な地すべりがあった、まさにその現場だったようです。
雪に覆われており、また多くの建物が撤去されていたそうなので、全く気付きませんでした。

「山形県鶴岡市大網七五三掛地区・地すべり現地調査」
http://www.bo-sai.co.jp/jisuberi.html

上記サイトに無雪期の注蓮寺の写真が出ていますが、あまりに様子が違いすぎて、こんなところに行った記憶はない、という感じですね。
また、七五三掛地区は映画『おくりびと』のロケ地のひとつだったそうで、上記サイトに紹介されている「M邸」は私の投稿では一番目の写真の建物のようです。
『おくりびと』を観ていないので、自信はありませんが。

参考:「鶴岡市防災安全課」
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/020201/page2929.html
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/simg/pp03165-1.pdf
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湯殿山注蓮寺(その2)

2013-03-24 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月24日(日)00時19分34秒

東北に来た当初から注蓮寺には行ってみたいと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。
注蓮寺の本堂からは月山が綺麗に見えるそうですが、この時期は雨戸を開けても軒先まで雪が積もっていて視界ゼロですね。
写真は注蓮寺周辺の様子です。

湯殿山注蓮寺
http://www2.plala.or.jp/sansuirijuku/

>筆綾丸さん
レスが遅れてすみませぬ。
井上智勝氏の『近世の神社と朝廷権威』を読み直していて、少し纏めてからこちらに書こうと思っていたのですが、いろいろ疑問が湧いてきて整理できていない状態です。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6766
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湯殿山注蓮寺(その1)

2013-03-24 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月24日(日)00時04分13秒

山形新聞に月山スキー場の記事が出ていました。

----------
月山の静寂破る春の音 西川・スキー場オープンへ除雪作業

 夏まで滑走できることで有名な西川町の月山スキー場。4月15日の今季オープンに向け、同町の月山志津温泉付近からスキー場まで続く山岳道路では、除雪作業が急ピッチで進められている。
 冬期間通行止めとなる県道月山志津線の約5.4キロ区間で、作業は今月9日に開始。標高約1200メートルの姥沢駐車場までを終え、道路脇には高さ最大約11メートルの雪の回廊ができている。現在は作業員10人、除雪車両7台の態勢で、駐車場内やリフト乗り場へ続く道を除雪している。
 22日は月山と空とのコントラストが映える快晴。ブルドーザーで寄せた雪をロータリー除雪車が天高く吹き飛ばし、回廊を徐々に広げていた。晴天が続いたこともあって作業は順調に進み、今月末までに完了する見通し。4月上旬にリフトを掘り出した後、スキーヤー待望のシーズン入りを迎える。
http://yamagata-np.jp/news/201303/22/kj_2013032200704.php

「月山の静寂破る春の音」で俳句になっていますね。
ただ、これだと何の音か分からないので、記事の中の語句を用いて詠んでみました。

 天高く 雪吹き飛ばす 除雪車よ 雪の回廊 月山の春


15日に山形市に所用があったので、ついでに月山周辺にも行ってきたのですが、本当に美しかったですね。
写真は森敦ゆかりの注蓮寺の様子です。
圧倒的な積雪量ですが、注蓮寺で参詣者に案内をされていた女性によると、直前の一週間くらいで1mは融けたそうですね。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6765

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酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その2)

2013-03-19 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月19日(火)00時02分51秒

先に引用した山形新聞に続いて、河北新報に次の記事が出ていました。

------
ひな人形「おうちどっち」 所有権めぐり山形県の旧家対立

(前略)
 本間家側は58~60年に3回に分けて計10万円を風間家側に支払い、現在、本間家が設立した本間美術館が保管する。風間家側は10万円は賃貸料であるとし、98年ごろからひな人形の返還を求めてきた。
 本間家側は「10万円は購入代金だ」と反論する。本間美術館の田中章夫館長は「長年こちらが保管し、展示してきた。必要になったから返せと言われても困る」と話す。美術館は毎年春にひな人形展を開いており、風間家の人形は欠かせない「看板」の一つになっている。
 鶴岡市は95年に市内の旧家や公共施設を会場にひな人形展示イベントを始め、98年には風間家にも展示を要請した。風間家の財産を管理する財団法人「克念社」は「ひな人形を元に戻し、本来あった場所で多くの方に見てほしい」と提訴の背景を説明する。
 戦後の混乱期に、両家の当主同士が口約束で人形をやりとりしたとみられ、文書が残っていないことも解決を難しくしている。昨年3度にわたって裁判所で調停があり、ひな祭りの時期以外に「里帰り」する案も出されたが、合意に至らなかった。
 双方の代理人らは「何らかの形で和解するのが望ましい」としているが、具体的な妥協点はまだ見えない。
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130318t53019.htm

だいぶ事情が分かってきましたね。
58~60年に3回に分けて合計10万円とあるので金額的には賃貸料っぽいですが、その後38年間放置して98年から返還要求というのは風間家側に相当不利な事情です。
ポイントは返還約束の有無で、立証責任は風間家側が負います。
「戦後の混乱期に、両家の当主同士が口約束で人形をやりとりしたとみられ、文書が残っていない」という事情であれば、返還約束は結局のところ真偽不明となり、請求棄却、風間家敗訴の結論に至る可能性大ですね。

※二年後に和解で終わりました。
「酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その3)」
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/bd7d1d8b7738f8d87bbfec1a17280586

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新教皇の際どいジョーク

2013-03-19 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月18日(月)23時51分16秒

>筆綾丸さん
私も関係する新聞記事をいくつか読んだ程度ですが、アルゼンチンの'dirty war' は30年以上も前の話で、今になって具体的な根拠も挙げずに新教皇を非難するのは少し無理筋かな、という印象を受けました。

--------
Amid 'dirty war' debate, Argentines divided by pope's legacy

http://worldnews.nbcnews.com/_news/2013/03/15/17327871-amid-dirty-war-debate-argentines-divided-by-popes-legacy?lite

最近、イエズス会司祭の片柳弘史氏をフォローするようになったのですが、次のツイートにはびっくりしました。

-------
【新教皇のジョーク】昨日、枢機卿の宿舎に最期のバスで帰ったベルゴリオ枢機卿。同僚の枢機卿たちが教皇選出を祝って乾杯すると、「皆さんがしたことを、神がゆるしてくださいますように」と応じたとのこと。(バチカン・ラジオより)
https://twitter.com/hiroshisj/status/312196938294513665

けっこう際どいジョークですが、新教皇が高齢にもかかわらず本当に頭脳明晰な人であることは間違いないですね。
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College of Cardinals

2013-03-16 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月16日(土)21時17分4秒

>筆綾丸さん
私は枢機卿の総人数について誤解していたのですが、2013年3月13日の時点で206人もいるそうですね。
その中で80歳未満というコンクラーベ投票資格を持つ人が117人いて、健康上の理由で1人、別のもう少し微妙な理由で1人が投票を辞退し、都合115人が今回のコンクラーベに参加。
College of Cardinalsの構成員は80歳未満が約56.8%ですから、大変な高齢者集団ですね。

College of Cardinals
http://en.wikipedia.org/wiki/College_of_Cardinals

枢機卿の国籍別割合を見ると、1903年の時点で全体の56.25%だったイタリア人の割合は年を経るごとに徐々に減っていますが、それでも2013年時点で22.6%、人数は49人。
上記記事では選挙に参加した115人の国籍別分類は分かりませんが、イタリア人が今だに大票田であることは間違いないですね。
初めてヨーロッパ以外から新教皇を迎えるべきか否かという決断に直面した多くのイタリア人枢機卿にとって、有力候補がイタリア移民の子であるという事実は実際上かなり重要な判断要素だったのかもしれないですね。

>菊千代
直ぐ近くにある図書館で当該記事を読もうと思ったら、今月から予算不足を理由に13種類の雑誌購入が打ち切りとなったそうで、その中に週刊文春が含まれていました。
後で確認してみます。


※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6759
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フランシスコ1世 or フランチェスコ1世

2013-03-14 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月14日(木)22時59分41秒

>筆綾丸さん
私は今朝、というかまだ真っ暗な時間帯にふと目覚めて、何時かなと思ってパソコンを見ると白い煙が上がっていて、ずいぶん早く決まったなと驚きました。
その後、新教皇が初めてのスピーチを行う場面もリアルタイムで見ていました。

朝日新聞ローマ支局長の石田博士氏は「フランシスコ1世」とツイートし、朝日新聞公式サイトでも最初から同様の表記でしたが、NHK・共同通信・読売・産経等の他のメディアは「フランチェスコ1世」でしたね。
少し経ってから「朝日新聞国際報道」アカウントは、

---------
新ローマ法王の名前、ご本人の出身地のアルゼンチン(スペイン語)ではフランシスコ、イタリア語ではフランチェスコ。CNNは「英語読み」してフランシスと伝えています。日本のカトリック中央評議会に問い合わせたところ、新法王名を「フランシスコ」と訳すことを決めたと話していました(貫)
https://twitter.com/asahi_kokusai/status/311993519109705728

というツイートをして、他のメディアに勝った喜びを地味に伝えていました。

-------
Pope Francis breaks another barrier as first Jesuit pontiff

The Society of Jesus is the largest religious order of men in the Catholic Church, according to church statistics, and the largest single order of Catholic priests. But there has never before been a Jesuit pope, reflecting both the order's own reluctance to get deeply involved in church politics and its history as a polarizing force within Catholicism.
http://worldnews.nbcnews.com/_news/2013/03/13/17300861-pope-francis-breaks-another-barrier-as-first-jesuit-pontiff?lite

新教皇はイエズス会初めての教皇だそうで、これは意外でした。
イエズス会は今でも聊か頑固すぎて煙たい存在のようですね。

他方、アッシジのフランチェスコが創始し、清貧のイメージが強いフランシスコ会の場合、早くも1288年に教皇ニコラウス4世を出しているそうで、これもちょっとびっくりしました。

ニコラウス4世
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%B94%E4%B8%96_(%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87)

-------
Until the sixth century, popes went by their given names. There was a Pope Sylvester, a Pope Julius and a Pope Victor. Then, in 533, a priest named Mercurius was elected to lead the church and decided that a pope named after a pagan god ? "Mercury" ? just wouldn’t do.
He chose to go by John II. Since then, most popes have abandoned their birth names and adopted tributes to saints, popes and even relatives who have gone before.

http://worldnews.nbcnews.com/_news/2013/03/12/17285243-first-question-for-new-popes-by-which-name-do-you-wish-to-be-called?lite

歴代教皇は当初は実名を名乗っていたそうですが、533年に教皇に選ばれたMercuriusは異教の神"Mercury"を名乗る訳にもいかないのでJohn IIと称することにし、以降は即位にあたって改名することが通例になったのだそうですね。


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酒田の本間家VS鶴岡の風間家

2013-03-08 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月 8日(金)21時34分29秒

ツイッターに書いたことですが、この前の対馬の仏像の問題と比較すると面白いので、こちらにも載せておきます。
まずは山形新聞の2013年3月7日付記事、念のため全文を転載しておきます。

---------
雛人形返還求め、本間美術館を提訴 鶴岡・風間家財団法人

 酒田市の本間美術館(田中章夫館長)で展示されている江戸時代の雛人形をめぐり、「鶴岡一の豪商」として知られた風間家の財産管理などを行う財団法人克念社(鶴岡市、長岡正樹理事長)が所有権を主張し、返還を求める訴訟を地裁酒田支部に起こしていたことが、6日分かった。
 訴えられたのは、同美術館を運営する財団法人本間美術館(酒田市、本間謙三理事長)。同美術館は、江戸時代に「日本一の地主」と呼ばれた本間家に伝わる品々を中心に、全国からの寄贈品や収集品などを展示している。
 訴状によると、同美術館で開催中の「雛祭古典人形展」で展示されている雛人形のうち、古今雛や五人囃子などの一式56点は、江戸時代から風間家に伝わり、1950(昭和25)年、貸し出す約束で風間家から本間家に持ち出された。その後、本間家から風間家に10万円が渡されたが、売買に伴う対価ではなく、賃貸料か貸し出しに対する謝礼であり、雛人形の所有権は風間家側にあるとしている。
 本間美術館はこの雛人形一式を「風間家のお雛さま」として、毎年この時期に展示公開してきた。
 克念社の長岡理事長は、山形新聞の取材に「長年にわたり、本間美術館との話し合いの場で(雛人形を)返してほしいと伝えてきた。鶴岡に返してもらい、観光振興につなげたい」と語った。一方、本間美術館の代理人は「数十年所蔵してきて、なぜ今訴えられたのか分からない。10万円は売買代金で、所有権は本間美術館にある」とし、争う考え。
http://yamagata-np.jp/news/201303/07/kj_2013030700206.php

これは対馬で盗まれて韓国に渡った仏像と異なり結構微妙な問題ですね。
何十年経とうと「自主占有」でなければ時効取得はできません。
1950年の契約が賃貸借なら「他主占有」で本間家側の負けですね。
明確な契約書はないだろうから、諸事情から契約当時の当事者間の約束の法的性格を決めるしかありません。
1950年で10万円という金額もなかなか微妙ですね。
争いが顕在化して以降、相当長期であれば「他主占有から自主占有への転換」という論点も出てきます。
仮に当初は賃貸借=「他主占有」だったとしても、紛争が顕在化して以降のある時点で本間家が、うちは借りたのではなく買ったのです、と明確に主張したとすれば、その時点から「自主占有」となり、時効取得の可能性も出てきますね。


※続報があります。
「酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その2)」
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/5c38f38fb4b3aa5a3cc13f2a56b6293f
「酒田の本間家VS鶴岡の風間家(その3)」
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/bd7d1d8b7738f8d87bbfec1a17280586
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pope emeritus とヘリコプター

2013-03-08 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月 8日(金)10時21分8秒

>筆綾丸さん
>やめました。
無理からぬことと思います。
新たな読者を開拓するためにコミカルな方向へ向かうこと自体は悪くないアイディアだと思いますが、京都生まれだったらもう少し洗練された表現にしてほしいですね。

高野山真言宗では宗会が庄野光昭宗務総長の不信任決議を可決した後、逆に宗務総長が宗会を解散して総選挙ですか。
ただ、ご紹介の読売新聞記事によれば、

-----
宗会解散後、50日以内に全国10地区から選出される定数27人の選挙を行うことが定められている。議員定数37人中、残る定数10人は宗務総長が改めて選任する。一方、宗務総長は議員ではなく、解散しても失職しない。1期4年で、2期目の庄野宗務総長は14年7月4日まで任期がある。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130227-OHT1T00182.htm

という随分面倒な仕組みらしいので、選挙結果が出ても内紛は長引きそうですね。

華やかさを欠いた高野山の内紛と異なり、新教皇の選出をめぐる混沌とした情勢は映画の『天使と悪魔』以上に華やかで、関係者の衣装を見ているだけでも楽しいですね。
『天使と悪魔』では次期教皇を狙う野心家の若い聖職者が軍隊でヘリコプターの操縦訓練を受けた経歴を持ち、最後の場面でヘリコプターが重要な役割を果たしていましたが、名誉教皇のベネディクト16世はヘリコプターを操縦できるそうですね。
名誉教皇は軍歴もないのにずいぶん若いときにヘリ免許を取っていて、避暑用の別荘であるCastel Gandolfo にも自らヘリを操縦して行ったことがあるそうですが、それほどメカに強い人なのに自動車免許は持っていないというギャップが愉快です。
まだ在位中の記事ですが、

------
According to a list of "interesting facts" compiled by the Catholic News Agency (via New York Magazine), the Pope has a pilot's license for the papal helicopter, and enjoys flying between Castel Gandolfo, his summer residence, and the Vatican.
We're not sure if he'll still have access to that chopper, but someone would probably be happy to give him his own.
In any case, he'll need a ride to the helicopter pad: The Holy Father does not have a driver's license.

http://www.businessinsider.com/pope-benedict-xvi-can-fly-a-helicopter-2013-2?0=transportation

とのことで、名誉教皇は余生をヘリ操縦三昧で過ごすことは可能であっても、ヘリの離発着場までは誰かに車に乗せてもらわねばならない訳ですね。

※筆綾丸さんの投稿、「空海と空巣」へのレスです。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6754
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「節子、それエネルギープラントやない。焼却炉や」

2013-03-06 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月 6日(水)19時08分3秒

ツイッターで高名な自動車評論家・両角岳彦氏の「津波被災地の道路は今どうなっているのか 福島から青森まで、太平洋岸を走破する旅(前篇)」という記事が紹介されているのを見かけたので読んでみたのですが、その中に次の記述がありました。

---------
今回、国道4号から45号を走る中で何カ所か見かけた中小規模のエネルギープラントの新設現場の1つ(陸前小泉)。外観からすると火力発電設備と思われる。ほとんど報道されていないが、大量の水を使う発電設備はやはり海際やここのように河口に近い川岸に新設されていて、当然ながら再び津波に襲われた時には既存の大規模施設以上に脆弱なものとなる。しかし当面のエネルギー供給を確保するために「背に腹は代えられない」ということか。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37250?page=4

非常に深い洞察力に満ちた考察ですが、写真を見ると「火力発電設備」ではなくて、瓦礫処理のための焼却炉ですね。
確かに「ほとんど報道されていない」のですが、少し検索すれば関係する情報は簡単に入手できます。

瓦礫処理の全体像は(社)日本建設業連合会のサイト内の「災害廃棄物処理事業の取り組み」が分かりやすく紹介しています。

http://www.nikkenren.com/saigai/index.html

また、「気仙沼処理区」については「大成・間・五洋・東急・西武・安藤・深松・丸か・小野良・阿部伊特定業務共同企業体」によるサイトがあります。

「災害廃棄物処理業務(気仙沼処理区)」
http://kesennuma-block.com/index.html
「小泉地区の特徴」
http://kesennuma-block.com/koizumi.html

気仙沼処理区は焼却炉の稼働が遅れていたのですが、気仙沼処理区内の2か所の中、階上地区は去年12月15日に、小泉地区は今年の1月29日に稼働開始となっていますね。

「気仙沼通信Vol.4」
http://kesennuma-block.com/news/pdf/20130201.pdf
「気仙沼通信Vol.3」
http://kesennuma-block.com/news/pdf/20130101.pdf

稼働期間はそれほど長くはなく、階上地区は今年の11月中旬まで、小泉地区は今年の8月末までです。

ということで、両角岳彦氏の考察は何一つ事実の裏付けがない単なる勘違いですね。
「後編」があるそうですが、そちらでは直していただきたいものです。

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佐藤直志氏と池谷薫監督

2013-03-04 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2013年 3月 4日(月)08時23分54秒

昨日は仙台の「桜井薬局セントラルホール」で『先祖になる』を観てきました。
仙台の初日で、上映後には佐藤直志氏と同氏の活動を支援する菅野剛氏、そして池谷薫監督の舞台挨拶もありました。
佐藤直志氏は「ガンコ老人」といっても非常に穏やかな人で、飄々としたユーモアの持ち主ですね。
池谷薫監督は佐藤直志氏のような土地に根を張った堅実な生活者とは全く異なる都会人で、一見したところ何をやっているのか全然わからないチャラチャラした風貌の人ですが、この人の挨拶も剽軽で面白かったですね。

http://senzoninaru.com/intro.html

映画を観て分かったことが沢山あったので、金剛寺の記事は大幅に補充しなければなりません。
明日あたりにやるつもりです。

※写真
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6752

(追記)
こちらは写真を3枚しか載せられないので、ブログの方に追加しておきました。
http://chingokokka.sblo.jp/article/63306371.html

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