投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年10月21日(日)09時06分45秒
ツイッターに書いたことをまとめておきます。
読みづらいので編集しようかと思いましたが、背景も投稿の時点毎に変化しているのでかえって分かりにくくなり、手間もかかるのでそのままにします。
一番最初は17日の投稿。
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橋下徹氏に関する佐野真一の記事の問題は連載の中止や週刊朝日編集長の謝罪程度では治まらず、責任者の辞任に発展するのではないかなあ。
それも担当役員どころか社長の辞任が要求されるような事態になるのではないかと予想。
ブランドは崩れる時には凄まじい勢いで崩れて行くからなあ。
雪印の時は本当に驚いたが、マスコミだって常に無事でいられる訳ではない。
橋下氏「不法団体と一緒だ」と朝日批判 週刊誌報道、朝日記者は「別会社」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121018/lcl12101816280002-n1.htm
マスコミが問題を起こした企業を追及するときと同じことをやっているだけなんだけど、今の橋下徹氏は自身が中途半端な新聞社以上の攻撃力を持っているから朝日にも脅威になる。
【橋下氏VS朝日】会見詳報(1)「週刊朝日、無知の集団だと思っている」- MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121018/waf12101817330030-n1.htm
【橋下氏VS朝日】会見詳報(2)「子会社にやらせたい放題ではないか」 -MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121018/waf12101818280031-n1.htm
橋下徹氏が言っていることがひたすら正論だな。
雪印食品牛肉偽装事件のときも、朝日を始め、マスコミは雪印食品という子会社の行為だからなどという弁解は全く認めなかった。
橋下徹氏は旧来のマスコミが未だ理解できていないネット社会の新しい戦域を極めて正確に把握しており、かつ次々と新しい情報戦の戦闘方法を考案し、実行する能力がある。
朝日はよりによって同和問題という橋下氏が最も有利に闘える戦場に自らはまり込んだ。
朝日にとってはベトナムのような泥沼。
同和問題は根深いから時間が経てば経つほど色々な団体の思惑が絡んで紛争が複雑化し、今まで朝日が誤魔化してきた問題も蒸し返される。
橋下氏はそれらも利用して、朝日をいいように引き摺りまわすのではないか。
朝日にとって、処理を先延ばしにすればするほど損害が大きくなるはず。
企業防衛という観点からは、朝日新聞は早めに『週刊朝日』を廃刊し、編集長以下の関係者は処分、子会社社長を更迭してトカゲの尻尾切りをした方がよいのではないかな。
長引かせると雪印乳業事件並みに朝日新聞本体が揺らぐ事態になりかねないと思う。
ま、別にそうなっても私は全然かまわないけど。
週刊朝日編集長が謝罪コメント 橋下氏連載「次号で『おわび』掲載」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121018/lcl12101821470003-n1.htm
『週刊朝日』編集長は意外に早く謝罪しましたね。
朝日新聞本体から出版子会社の社長が無茶苦茶怒られて、舞い上がっていた編集長も事態の深刻さをやっと理解した、という感じかな。
それにしても今日の時点で謝罪文を出したのは、危機管理の観点からは非常に良かったですね。
明日だと全然違っていた。
橋下市長連載を中止 朝日新聞出版、不適切な記述複数
http://www.asahi.com/national/update/1019/TKY201210190469.html?tr=pc
《河畠大四・週刊朝日編集長の話》 第1回の連載記事中で地区などに関する不適切な記述が複数あり、このまま連載の継続はできないとの最終判断に至りました。橋下徹・大阪市長をはじめとした関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます。不適切な記述を掲載した全責任は当編集部にあり、再発防止に努めます。本連載の中止で、読者の皆様にもご迷惑をおかけすることをおわびします。
《朝日新聞社広報部の話》 当社は、差別や偏見などの人権侵害をなくす報道姿勢を貫いています。当社から2008年に分社化した朝日新聞出版が編集・発行する「週刊朝日」が今回、連載記事の地区などに関する不適切な記述で橋下徹・大阪市長をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深刻に受け止めています。
広報部の謝罪なんかじゃダメ。
組織としてきちんと謝罪するのだったら、代表取締役名で文書を出さなければ話にならない。
それは企業不祥事を朝日新聞をはじめとするメディアが追及する際にメディア自身が常に要求していること。
全責任が編集部にあるのは当たり前。
連載の中止ではなく、このような記事を出した『週刊朝日』の廃刊が必要。河畠大四編集長は懲戒解雇。
それが最低ライン。
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第42代編集長 河畠大四(かわばた・だいし) 1960年、東京生まれ。慶応大法学部卒。小学館に入社後、「ビッグコミック」で手塚治虫を担当。「女性セブン」、「SAPIO」などを経て1989年に朝日新聞社入社。「週刊朝日」で鴻上尚史、ナンシー関などを担当。朝日新聞経済部、「論座」などを経て週刊朝日へ。芸能から政治、経済、スポーツまで興味の幅は広いものの、知識は浅い(泣)。やじ馬根性が骨身にしみついたジャスフィフ世代。
http://www.wa-dan.com/about/
ちょっと変わった経歴の人だな。
雑誌の経験はあっても新聞記者とは言い難い人。
軽薄そうな顔をしている。
江川紹子氏もヌルい人間だな。
朝日新聞が「当社は、差別や偏見などの人権侵害をなくす報道姿勢を貫いています」と言いたいのなら、それを具体的な形で示さなければダメ。
廃刊や編集長の懲戒解雇は最低ライン。
表現の場が減ることへの懸念は理解できるが、雑誌なんかまた作ればいいだけのこと。
朝日新聞の記事、佐野眞一の発言が追加されている。
http://www.asahi.com/national/update/1019/TKY201210190469.html?tr=pc
「今回の記事は『週刊朝日』との共同作品であり、すべての対応は『週刊朝日』側に任せています。記事中で地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します」
朝日新聞が被差別を特定した記事を出したことはある。
現在の主筆の若宮啓文が長野版の連載記事をまとめた『現代の被差別 ルポ』(朝日文庫、1988)には長野県内の特定の集落が地図入りで出ていて、最初に読んだときは驚愕した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%A5%E5%AE%AE%E5%95%93%E6%96%87
そして若宮啓文という人物は本格的な莫迦だなと思ったが、最低限、莫迦は莫迦なりに一生懸命考えた上で地図を掲載したことは同書を読めば分かる。
執筆当時、まだ若かった記者の素朴な正義感が無駄に空回りしている。
しかし、1960年生まれ、現在52歳の河畠大四編集長は明らかに何も考えていない。