学問空間

【お知らせ】teacup掲示板の閉鎖に伴い、リンク切れが大量に生じていますが、順次修正中です。

カエルの思い出

2006-06-30 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月30日(金)14時49分12秒

私も幼少のみぎり、カエルに対して非道い残虐行為を行ったことがありました。
私の田舎には鏑川という利根川支流の小さな川が流れておりまして、ある日、小学生の私が近所の子供たちと一緒に川遊びに行くと、上流から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてくるようなことは特にありませんでした。
で、そのグループの中で、常に悪いことを率先してやるS君が一匹のカエルを捕まえました。
S君は河原に転がっている板切れをいくつか集めて小さなイカダを作り、そのイカダの上に生きたカエルを紐でくくりつけ、周囲に2B弾(にーびーだん)という爆竹を配置し、さらにその外側に枯れ枝など燃え易いものをたっぷりと載せました。
そして枯れ枝にマッチで火をつけてからイカダを流したのでした。
イカダは燻りながらどんぶらこどんぶらこと流れて、やがて2B弾がパンパンと爆発し、暫くしてイカダは哀れなカエルとともに沈没して行ったのでした。
大人になってから、熊野で補陀落渡海をした坊さんの中には無理やり屋形船に押し込まれて流されてしまった人もいたらしいと知り、私は何となくあの哀れなカエルを連想したのでした。

鏑川
http://www.city.tomioka.gunma.jp/kanko/kanko0480.htm
2B弾
http://www.maboroshi-ch.com/sun/chi_01.htm
補陀落渡海
http://www.mikumano.net/meguri/fudaraku.html


>阿哈馬江さん
ありがとうございます。
後ほど返信します。
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ウィキペディア(2)-正確性-

2006-06-29 | その他

 アーカイブズの運営メンバーのうち、亜季多さんはウィキペディアに否定的で、Googleで何か調べようとするとき、ああいういい加減な情報が上位に出てくるのは許せない、我々はもっと正確な情報を提供すべきだ、という見解の持ち主です。
 昨日の投稿でリンクした「『ネイチャー』誌、ウィキペディアの正確さを評価」という記事には、
----------------------------
ネイチャー誌は今回の記事の中で、このような誤った記述はどちらかといえば例外のようだとしている。この記事は、ウィキペディアと『ブリタニカ百科事典』の比較に、その分野の専門家による審査(ピアレビュー)を初めて用いたものだという。ネイチャー誌によると、複数の専門家で42項目を検討したところ、ウィキペディアは間違いや抜け落ちが科学分野の1項目あたり平均4つあったが、これに対し『ブリタニカ百科事典』は3つだった。
 専門家の調査員が発見した8つの「深刻な間違い」――重要な概念の誤った解釈など――のうち、4つは両事典に共通していたとネイチャー誌は報じている。
-----------------------------
とありますが、理系の場合には、こういった手法で比較的客観的に正確性が比較できそうですね。
 当該記事にもあるように、ウィキペディアは人文系が不得意で、現時点では日本版でも欠点がずいぶん目立ちます。
 また、人文系、特に歴史の場合には、ウィキペディアが基本理念として掲げている「中立性」もからんで、いったい何をもって正確な見解といえるのか、何をもって中立的な見解といえるのかがより深刻な問題となりますね。

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再送のお願い

2006-06-28 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月28日(水)22時15分33秒

>阿哈馬江さん
6月26日付のメールを探したのですが、見当たりません。
何かの事情で迷惑メールと判定されて、プロバイダーのメールチェックで削除されてしまったか、私が寝ぼけて削除してしまったようです。
誠に申し訳ありませんが、再送していただけませんか。

>筆綾丸さん
>李白の詩のように。
確かに。
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鎌倉遺文研究会第122回例会の御案内

2006-06-28 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月28日(水)11時36分12秒

例によって勝手に宣伝です。
海老澤研究室のトップページの写真はいつも面白いですね。

-------------------------
日時:6月29日(木)18:00~
場所:早稲田大学文学部第2研究棟6階第7会議室
報告者:森幸夫氏
題目:「南北朝動乱期の奉行人斎藤氏」
  [報告者の一言]
拙稿「六波羅奉行人斎藤氏の諸活動」(拙著『六波羅探題の研究』所収、2005年)に引き続き、鎌倉末~南北朝期の斎藤氏について検討します。合戦や政争、守護との関係などを中心に、斎藤一族の様ざまな動きを追いながら、考察を加えたいと思います。

http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/ebisawa/index.html


>阿哈馬江さん
メール、ありがとうございます。
返事は届いてますよね。
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ウィキペディア

2006-06-28 | その他

 ウィキペディアは誰でも編集に参加できるという大胆な仕組みにしたために急速に成長できた反面、責任の所在が明確でない、正確性が担保されていない、といった批判がなされてきた訳で、ま、それはそうなんですが、メリット・デメリットを較べたら、メリットの方が大きいんじゃないですかね。
 仮に日本史資料集にウィキペディアを応用するとして、印刷物に固定されている文章をテキスト化する作業は、ウィキペディア同様、入力者が直ちにアップし、校正は不特定多数の目で事後的にチェックするということで充分かなと思います。
 古文書など、どう読むかについて専門的能力が要求されるものは入力者の名前を明示し、責任の所在を明確化する一方、修正権限を有する者を少数に限定するという対応も考えられますね。

拡大するフリー百科事典『ウィキペディア』の課題
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050113205.html

『ネイチャー』誌、ウィキペディアの正確さを評価
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051219302.html

フリー百科事典『ウィキペディア』こそわが人生(上)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051219302.html

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査読・校正の必要性

2006-06-27 | その他

 ウィキペディア(正確にはその前身)は当初、執筆者を専門家を限り、査読を行ってから公開するという方針で運営していたようですが、全然パッとせず、誰でも書けて、査読などしないと決めてから、爆発的に参加者と情報量が伸びたようですね。
 他方、「青空文庫」は入力担当者の他に校正担当者を設けて、厳格に校正してからアップするという方針で一貫しており、一時は入力済みでありながら校正が遅れていたテキストが相当滞留していたそうです。
 参加型の歴史資料集を作る場合、漠然と私は「青空文庫」型の仕組みを念頭においていたのですが、本当に査読・校正の必要があるのか、最近はかなり疑問に思っています。
 どんどんアップして、修正は事後的に行うことで別に不都合はないのではないか、本当に正確な情報は書籍で確認してもらうことにして、ネット上では一応の正確性が担保された情報であれば充分ではないか、と思っています。

参考:ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA

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準拠法

2006-06-23 | その他
 著作権の保護期間は日本では著作者の没後50年、法人著作の場合は公表後50年となっていて、イギリス・アメリカ等の欧米主要国は概ねそれぞれ70年ですね。
 そうすると、外国語文献を電子テキスト化してインターネットで公開する場合、50年超、70年未満の著作物をどう扱ったらよいのかという問題が出てきます。
印刷物やレコードなどの有体物に固定された著作物の場合には、属地主義の原則ということで、準拠法は明確でした。
 例えば、有体物が日本国内だけに存在しているなら日本の著作権法だけが適用され、50年超なら70年未満でも複製OK。しかし、それを保護期間70年の国に持ち込むと、当該国の法律のみが適用され、違法となります。
 では、インターネットの場合はどうなるのか。
 属地主義の原則に従って、有体物であるところのサーバー所在地の国の法律が準拠法となるのであれば話は簡単なのですが、しかしインターネット上に置かれた情報は世界中からアクセス可能であって、本質的に領域的な限定が不可能です。
 また、属地主義を徹底すると、著作権の規制が一番弱い国のサーバーを利用することによって、厳しい国の規制を簡単に破ることができてしまいます。
 ということで、理論的にもいろいろ言われているのですが、属地主義で徹底する考え方は少数のようですね。
 ついでに言うと、どこの国の法律を適用するかという問題のほかに、どこの国の裁判所に訴えることができるのかという国際的裁判管轄の問題もあります。
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夏目坂の夜

2006-06-22 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月22日(木)21時47分22秒

>阿哈馬江さん
昨日はありがとうございました。
私はてっきり阿哈馬江さんと釈さんは面識があるものと思っていました。
初対面なのに、いきなりとんでもなく深くて細かい話ができるのがネット友達の面白いところですね。

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締め切りは26日。

2006-06-22 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月22日(木)09時47分37秒

前に井上さんが貼ってくれたものを再掲します。

--------------------------------
第四回考古学と中世史シンポジウム「寺院の中世史-景観と暴力-」

日程:2006年7月1日(土)・2日(日)
会場:帝京大学山梨文化財研究所
主催:考古学と中世史研究会
共催:帝京大学文化財研究所
資料代:4,000円

7月1日
12:00受付開始
13:00~13:10 開会挨拶
13:10~13:20「寺院の身体」五味文彦
13:20~14:00「中世寺院における僧坊の展開」高橋慎一朗
14:00~14:40「考古資料から見た中世寺院」笹生衛
14:40~14:50 休憩
14:50~15:30「国東の寺社と荘園-六郷山寺院の成立と展開を探る」小柳和宏
15:30~16:10「富士・箱根・伊豆」池谷初恵
16:10~16:20 休憩
16:20~17:00「顕密僧と禅律僧-王の葬送をめぐって」上島亨
17:00~17:40「中世寺院の暴力」中澤克昭
18:30~ 懇親会 ホテル古柏園

7月2日
09:50 開会・諸連絡
10:00~10:40「現世と浄土をつなぐ景観-平等院鳳凰堂仏後壁画の解釈をめぐって-」冨島善幸
10:40~11:20「館と寺社」飯村均
11:20~12:00「京都五山禅林の景観と機能」原田正俊
12:00~13:00 昼食
13:00~13:40「寺院による武力行使」(仮題)神田千里
13:40~13:50 休憩
13:50~16:00 討論

申込:帝京大学山梨文化財研究所
〒406-0032 山梨県笛吹市石和町四日市場1566
〆切:6月26日(月)
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『満鮮趣味の旅』

2006-06-22 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月22日(木)00時23分52秒

一部で話題になっている鴻臚井の碑に関連して、『満鮮趣味の旅』という変な本を読みました。
後でブログにて紹介しようと思っています。
http://www.asahi.com/international/update/0528/001.html

>domingo さん
いらっしゃいませ。
マイナーなサイトにようこそ。
7月1・2日、笛吹市の帝京大学山梨文化財研究所で開かれるシンポジウムに参加するため、久しぶりに山梨県に行く予定です。

>筆綾丸さん
>『近代法に於ける債権の優越的地位』
そんなものまで読まれていたのですか。
いや、ちょっとエラソーな書き方をしてしまったのが恥ずかしいです。

>鴨志田さん
いえいえ。
誤字や変換ミスはありえないところにあるのが常ですから。
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小亀レス

2006-06-19 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月19日(月)20時29分11秒

複数の方より、「足利学校アカデミー」の紹介中、「碧眼録」とあるのは「碧巌録」の誤字ではないかとの指摘がありましたが、確かにそうですね。
ただ、「碧眼録」で検索するとけっこうな数がヒットし、変換ミスをしやすい言葉であることがわかります。
中でも、大本山妙心寺のサイト内に、
----------------
禅語に
語り尽くす山雲海月の情(碧眼録)
 という言葉があります。
----------------
とあり、ちょっと笑ってしまいました。

http://myoshin.com/story/sensin_ippannhouwa_022.htm

>筆綾丸さん
物権・債権の峻別という発想はわかりにくくて当たり前だと思います。
峻別しない法体系だってありますからね。
リンク先は整理のために多少参考になるかと思います。
http://www.tokyo-jura-kongress2005.de/_documents/matsuoka_jp.pdf

>ヒロさん
こんにちは。
何故、この掲示板に来られたのかと思いましたが、少し前に書いた『東郷平八郎全集』の下記の一節が検索で引っかかったというわけですね。
次回はいきなり質問ではなく、「ここまで調べたけれどわからなかったので・・・」という説明付きで書いていただけるとありがたいですね。

「東郷元帥名は実良(さねよし)、初め仲五郎と称し元服して平八郎と改む。平姓(たひらうぢ)なり。昔者(むかし)鎌倉幕府の時、武州秩父の支族たる渋谷庄司重国(しげくに)の子に、太郎光重(みつしげ)と呼ばれし武夫(もののふ)あり。鎌倉に仕へ功を以て薩摩国祁塔院(けたふゐん)、入来院(いりきゐん)、東郷(とうがう)、高城(たかぎ)の五箇郷に封ぜらる。是に於て光重六人の男子を引連れ、宝治二年(紀元千九百八年)、遥々(はるばる)領地に下り、五人の子に五ヶ郷を分け与へ、次男早川二郎実重(さねしげ)をして東郷を領し斧淵城(をのぶちじやう)に居らしむ、この実重こそ実に東郷元帥の遠祖にして、後年其の領地の名を取りて姓と為しゝものなるべし。・・・」
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回覧板

2006-06-17 | その他

 町内会の釈さんから「夜盗虫の朝寝坊」というブログにアーカイブズの批評が載っているので見るべし、という回覧板が来たので、覗いてみました。
 まあ、現状ではこんな風に受け取っている人がけっこう多いのだろうと思いましたが、

>吉川弘文館の編集さんとか、サイト見てどう思うんだろ?
>プロの眼ぇからすると、有効なアドヴァイスがもらえるかもしらんですね。
>NHK出版の○○○○さんとか……。

というのは、ちょっと意外でした。
 吉川の人もNHKの人も私は全く知りませんが、書籍の編集者から「有効なアドヴァイス」が得られるとは思えないですね。
 それは個人の能力の問題ではなく、出版の世界で生きている人はネットの世界で何かを創り上げたいと思う意欲はないでしょうし、そもそもその必要がない訳ですから、真剣に突き詰めて考えることは期待できないですね。
 書籍の世界よりは、Googleやリナックス、ウィキペディアなどを作った人の意見・経験の方が遙かに参考になります。
 歴史の資料集に限らず、ネットで何か新しいことをやろうとしたら「プロ」は存在していなくて、本当に何かを創造したいと思う「アマチュア」が経験を積んで「プロ」になるしかないと私は思います。
http://d.hatena.ne.jp/yotomusi/20060615/p3

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Unbeaten Tracks in Japan

2006-06-15 | その他

 ちなみに、『Unbeaten Tracks in Japan』はグーテンベルグ・プロジェクトで読めますし、オーストラリアのアデレード大学のホームページでも読むことができます。
後者の方が読みやすいですね。

http://onlinebooks.library.upenn.edu/webbin/gutbook/lookup?num=2184
http://etext.library.adelaide.edu.au/b/bird/isabella/japan/

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ゴリラ戦・反政府ゴリラ・都市ゴリラ

2006-06-14 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2006年 6月14日(水)18時24分45秒

ゴリラ(gorilla)とゲリラ(guerrilla)が英語では全く同音、というのはけっこう笑えますね。

>釈さん
>いろいろ
いえいえ。
私も至らぬところがありました。

>筆綾丸さん
真田山陸軍墓地についてはずいぶん熱心に保存運動が行われているようですね。
ところで、所管が陸軍省から大蔵省に移ったとしても、管理事務を分担する行政機関が変わるだけで、所有権は一貫して国(国庫)に帰属しており、また、大阪市に無償貸与しても、国の所有権はそのままで、大阪市は契約上の(債権的)権利を得るだけですから、物権変動はないと思います。
どうでも良いことですが、ちょっと気になりました。

「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」HP
http://www.jttk.zaq.ne.jp/bacas400/sanaboti/

>関さん
いらっしゃいませ。
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「外国人の明治日本紀行」

2006-06-14 | その他

 前回、「青空文庫」に対して、どうも雰囲気が生真面目すぎてねー、みたいなことを書きましたが、もちろん私はパイオニアとしての「青空文庫」の役割を非常に高く評価していて、翻刻みたいな地味な作業にあれだけ大勢のボランティアが参加している事実には大いに勇気づけられます。
 アーカイブズでは、発足メンバーの専門が中世史ということもあり、テキストデータ化のモデルケースとしては辻善之助や太田亮の代表的著作を当面予定していますが、私が個人的に一番興味があるのは明治期の外国語文献ですね。
 例えば、ビクトリア朝期のイギリスに、中年になってから世界各地を旅行してベストセラーとなる旅行記を書きまくったイザベラ・バードという女性がいますが、彼女が明治11年に日本を訪れたときの記録、『Unbeaten tracks in Japan』(邦訳『日本奥地紀行』)は当時の日本の様子が克明に描かれていて、本当に面白いですね。
 国会図書館の下記ページ(第112回常設展示「外国人の明治日本紀行」)を見ると、イザベラ・バードの作品以外にもずいぶん面白い旅行記があって、こういうのもネットで読めるようになったらいいなあと思います。
 ここまで広げると、「青空文庫」とは違って、読者の相当部分が日本人以外ということになりますね。

http://www.ndl.go.jp/jp/gallery/permanent/jousetsu112.html

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