学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

勝手に宣伝(再掲)

2007-03-29 | その他
勝手に宣伝(再掲) 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月29日(木)12時55分54秒

本日開催です。
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鎌倉遺文研究会第129回例会の御案内
日時:3月29日(木)18:00~
場所:早稲田大学文学部第2研究棟6階第7会議室
報告者:赤澤春彦氏
題目:「鎌倉期の官人陰陽師」
[報告者の一言]
いったい鎌倉期にはどれくらいの官人陰陽師がいて、どのような活動をしていたのだろうか。
実はこの基本的なことがこれまでの陰陽道研究で明らかにされていない。本報告では中世陰陽道研究の前提として、鎌倉期の官人陰陽師の総体的な把握を試みる。
http://www.f.waseda.jp/ebisawa/top.html


ところで、なまず様のお名前ですが、丸がつくと若々しく力強い感じがして良いですね。
そこで、要石にちなんで「かなめ丸」、場所にちなんで「鹿島丸」「常陸丸」、更に大きく「坂東丸」なんていうのを考えてみましたが、坂東丸は船に丸をつけた最初の事例で、仁和寺の古文書に出てくるそうなので、私としては一押しです。
http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_08/index.html
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再考

2007-03-29 | その他
試験運用期間中とはいえ、運営者側で対象を選定するというのは、ちょうどウィキペディアが当初は査読を要求していて全然発展しなかったのと同様の大きな間違いかもしれないですね。
質の維持を図るのは、初期の段階でレベルの高いいくつかの作品(辻善之助や太田亮など)を運営側で設定し、例示することで充分なのかもしれません。
重要なのは参加を促す仕組みで、参加者ひとりひとりが関心のあるものをどんどんアップできることが必須でしょうね。
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なまず年中行事

2007-03-27 | その他

本日、日本中世史アーカイブズはリニューアルしました。
そして、我らがマスコット、なまず様のお披露目も行いました。
リニューアルにあたり、私は日本中世史アーカイブズ掲示板に下記投稿をしましたが、同掲示板は流れるのが早いので、こちらにも載せておきます。

http://6925.teacup.com/kabura/bbs
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 トップページ、右側の兜をかぶったなまず様はNPO法人化を予定している団体としての「日本史アーカイブズ」のシンボルで、かつ近日中に開店予定のウィキを用いた資料集サイト「日本史アーカイブズ」のシンボルです。
また、左側の僧兵スタイルのなまず様は「日本中世史アーカイブズ」のシンボルです。

今後、3月27日の日本史アーカイブズ創立記念日前後に、毎年、鹿島神宮の要石に奉幣使を派遣し、歴史の世界に地味な地殻変動を起こすことを祈願したいと思います。
また、秋には「なまず放生会」を開催して精進料理で宴会することとし、この二つを日本史アーカイブズの春秋二大年中行事とする予定です。
更に、日本史アーカイブズの会則には、「会員はみだりにナマズを食べてはいけない」との一条を入れねばなるまいと思っております。

鹿島神宮公式サイト
http://www.bokuden.or.jp/~kashimaj/kedaka01.htm
水垣久氏「やまとうた」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/utamaku/kasima_u.html

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なまず年中行事

2007-03-27 | その他
なまず年中行事 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月27日(火)19時20分47秒

トップページ、右側の兜をかぶったなまず様はNPO法人化を予定している団体としての「日本史アーカイブズ」のシンボルで、かつ近日中に開店予定のウィキを用いた資料集サイト「日本史アーカイブズ」のシンボルです。
また、左側の僧兵スタイルのなまず様は「日本中世史アーカイブズ」のシンボルです。

今後、3月27日の日本史アーカイブズ創立記念日前後に、毎年、鹿島神宮の要石に奉幣使を派遣し、歴史の世界に地味な地殻変動を起こすことを祈願したいと思います。
また、秋には「なまず放生会」を開催して精進料理で宴会することとし、この二つを日本史アーカイブズの春秋二大年中行事とする予定です。
更に、日本史アーカイブズの会則には、「会員はみだりにナマズを食べてはいけない」との一条を入れねばなるまいと思っております。

鹿島神宮公式サイト
http://www.bokuden.or.jp/~kashimaj/kedaka01.htm
水垣久氏「やまとうた」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/utamaku/kasima_u.html
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延期のお知らせ。

2007-03-26 | その他
3月27日が中世史アーカイブズ開設一周年なので、この日に合わせて中世史アーカイブズのリニューアルと日本史アーカイブズ(資料ウィキ)の開設を同時に行う予定だったのですが、日程に若干無理がありまして、前者は予定通り、後者は2週間程度延期とすることにしました。
取り急ぎお知らせまで。
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伊藤博文

2007-03-24 | その他
伊藤博文 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月24日(土)18時56分20秒

>美濃林通さん
阿哈馬江さんは「明治政府に仕えた人々」の「壬申戸籍の成立以前」の話をされているので、話がかみあっていないですね。
ちなみに角田文衛氏の「冷泉家の歴史」には、次のような記述があります。
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(前略) このように制定されたのは明治四年からであるということをお忘れにならないように。それ以前には例えば西郷隆盛なんていう名前はないのであって、何とまあ平朝臣隆盛と称したのであります。大久保利通は藤原朝臣利通、それから大隈重信は菅原朝臣重信、伊藤博文は越智宿禰(おちのすくね)博文であります。これらはみな偽系図によっているんですが、伊藤博文の家なんて足軽で身分が低いからたいしてお金がない。そこで偽系図を作るときに安くすまそうと思ったので、越智宿禰というような氏姓をもらった次第であります。無論、越智宿禰は伊予国の名門でしたが、後世には大した氏ではなくなっていたのであります。ですから、明治二年頃の『職員録』をみましても、越智宿禰博文というふうに記されております。板垣退助は平朝臣正形(まさとし)という名前で記載されています。
http://www015.upp.so-net.ne.jp/gofukakusa/just-tunoda-reizeikenorekisi-2.htm
---------------
面白い話ではありますが、出典が気になります。
伊藤は陽気で冗談好きの人なので、案外、酒席の冗談が発端だった、なんてこともありそうですね。
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引き続き募集中。

2007-03-22 | その他

試験運用期間中の掲載対象作品候補、引き続き募集中です。
今のところ高遠さんから、

『横井小楠遺稿』、『甲子夜話』、「五日市憲法」

また、亜季多さんから
 
 『群書類従』『吾妻鏡』『後鑑』『徳川実紀』『公卿補任』

が出てますが、著作権等充分に調査した上で、一般参加者が安心して参加できるものをやりたいと思います。
 引き続き、こんな作品がネットで読めたらいいな、というご意見募集中ですので、コメント欄に書き込んでください。
 

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奈良・興福寺の仏頭、運慶作だった

2007-03-22 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月22日(木)12時03分6秒

産経新聞サイトより。
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 奈良・興福寺に伝わる鎌倉彫刻の仏頭(国重文)が天才仏師、運慶の作だったことが21日、わかった。文化庁の横内裕人・美術学芸課調査官が、当時の住職の日記に「運慶に造立の褒美を与えた」と記されていたのを発見した。運慶の作品とされるものは東大寺南大門仁王像(国宝)など10件余りあるが、奈良・円成寺(えんじょうじ)大日如来坐像(国宝)に次いで2番目に古い。専門家は「運慶の作風の変遷を知る上で重要な発見」としている。
http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070322/bnk070322003.htm

横内裕人氏には鎌倉遺文研究会例会でお会いしたことがありますが、文化庁に移られたんですね。

>釈さん、阿哈馬江さん
>清盛鍋
実在しますね。
みそ味だそうです。
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ko/0000022336.shtml

>筆綾丸さん
編集著作権は一般人が編集という言葉から想像するであろう意味とはかなり違う概念なので、分かりにくいのは確かですね。
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin

>美濃林通さん
画面一番下の「管理者メニュー」をクリックすると自分の投稿の編集・削除ができます。
なお、その際、すぐ左の「パスワード」欄には何も記入する必要はありません。
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情報交換の場

2007-03-21 | その他

 以前、ちょっと書きましたが、イザベラ・バードの『Unbeaten tracks in Japan』は既にグーテンベルグプロジェクトやオーストラリアのアデレート大学のサイトで全文が公開されていて、テキスト自体を新たにアップする意義はありません。
 しかし、そちらに出ているのは文字の羅列だけなので、19世紀の東洋の小国が置かれた環境・歴史について特に詳しく知らない人にとっては文字を追って行くだけでもけっこう大変なはずで、具体的イメージも湧きにくいと思います。
 ウィキを使えば、情報の追加やリンクが自由にできますので、難解な語句の解説とかイザベラ・バードの訪れた場所の写真とかをどんどん付加することにより、他のテキストのみのサイトより遥かに理解しやすく親しみやすい空間ができるでしょうね。
 そして掲示板などを併設すれば、イザベラ・バードについてこんなことを知りたい、こんな情報を持っている、という人々が集まって情報を交換することが可能になるはずです。
 そういった具合に、情報の核となる部分をまず作っておけば、いろんな可能性が生まれるのではないかと思います。

 

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どんな人に参加してほしいのか。

2007-03-21 | その他

 実は試験運用開始時には運営側でそれほど材料を用意している訳ではなくて、基本的には一般参加者に投稿可能な場所を用意するだけです。
 中世史アーカイブズを開始したときは、あまり貧弱なサイトを作ったら世間に笑われる、遠巻きに眺めているであろう研究者連中に舐められる、みたいな感覚があって、今から思えば少し可笑しいくらいバタバタしたのですが、中世史アーカイブズを1年間着実に運営したことにより、それなりの社会的信用の基礎は作ったつもりですので、我々には「みんなでこんなことをやろうではないか」と呼びかける資格は充分あると思っています。

 具体的にどんな人を参加者として想定しているかというと、自ら課題を設定して研究するほどではないけれども、歴史の教養書を読む程度では満足できず、もう少し深く調べたいと思っている人、そして自分が理解できたらそれでおしまいではなくて、調べた結果をネットに公開して大勢で共有することに意義を感じられる人ですね。
そして、そういう人たち相互の間で、また研究者との間で、情報交換の場も作れたらよいなと思っています。

 私がいつも参考にしている青空文庫の場合、参加者同士の交流はあまりないような印象を受けますね。
 ま、文芸作品中心ですので、著者・読者が1対1で対峙する構造を超える形で発展するのは難しいと思いますし、また、いい大人が読書の感想を述べ合っている構図もブキミな感じがしますが、歴史の場合、個々の作品の鑑賞などどうでもよくて、重要なのはより深い歴史認識を得ることですから、情報交換の意義は非常に大きいですね。
 情報交換の仕組みは、今後いろいろ工夫したいと思います。

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出版社との関係

2007-03-20 | その他
 基本的な問題として、既に絶版になっている出版物の場合はもちろん、販売継続中の出版物についても、ネットで読めるようになることが直ちに出版社の利益への脅威・侵害になるとは思えないですね。
 ネットの場合、検索性は極めて高いので必要な情報に直ちにアクセスできる利点はありますが、読みやすさからいえば現在でも圧倒的に出版物の方が優位に立っていますから、ネットで特定の書籍の所在・内容を知ったことにより当該書籍を購入しようと思うようになる人は相当いるのではないかと思います。
 もちろん逆に、ネットがなかったら金を出して買ったはずだが、ネットで内容を知ったので購入する必要がなくなってしまった、ということも当然あるでしょうが。
 いずれにせよ、ゲームの海賊版や、映画「ローマの休日」の廉価版販売などとは違った利益状況があることは確かですね。
 私がやりたいと思っているアーネスト・サトウ『A Diplomat in Japan』など、もしネットで原文を読めるようになれば、岩波文庫の翻訳(『一外交官の見た明治維新』)を読みたいと思う人は増えるはずで、出版者にとっても良いことだらけ、結構毛だらけではないかと思います。
 ま、重要なのはネット・出版物を含む総体的な知識の世界を豊かにすることにあって、個別的な利害などどうでもよいことですが。
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校訂と編集

2007-03-20 | その他

 昨日書いたことの補足ですが、私も出版社と殊更争う意図はなくて、何か特別な事情で著作者以外に合理的な権利主張が認められそうであれば、それは尊重せねばいかんと思います。
 例えば校訂について、単なる努力・労力は著作権法上の保護を得られないと書きましたが、校訂といっても実態は千差万別であって、中には著作権法の中心的概念であるところの「創作性」があると認められる場合もあるでしょうね。
 この問題に関し、青空文庫に「校訂者の権利に関する報告」という極めて優れたケーススタディがあり、西尾実他校訂『風姿花伝』をめぐる岩波書店著作権担当者との折衝の経緯も紹介されていますが、それによると岩波書店の担当者は、

1 編集と校訂には、明確な区別がない。
2 著作権法は、「校訂」という名称を掲げて、権利保護の対象として定めてはいない。
3 ただし、岩波書店が現実に委嘱している校訂は、きわめて知的なレベルの高いものである。
4 上記1~3の事情を背景に、もしも校訂者の死後50年を経ないうちに作品がそのまま流用されたとすれば、最終的には法廷において、該当作品の校訂が著作権を認められるレベルのものであるか否か、判断を求めるしかないだろう。

との見解を示したとのことでして、出版社側の見解としては極めて妥当・穏当なものだと私も思います。
 また、結果として青空文庫側が西尾実校訂の『風姿花伝』を底本とすることを避けた点も、実務的な判断として極めて妥当・穏当だと思います。
 なお、上記見解によれば、岩波書店の担当者も編集一般について出版社に「編集著作権」が生ずるなどと考えている訳ではないのは明らかですね。

http://www.aozora.gr.jp/houkokusyo/koteisha/koteisha.html

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鎌倉遺文研究会第129回例会の御案内

2007-03-20 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月20日(火)11時49分47秒

例によって勝手に宣伝です。
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日時:3月29日(木)18:00~
場所:早稲田大学文学部第2研究棟6階第7会議室
報告者:赤澤春彦氏
題目:「鎌倉期の官人陰陽師」
[報告者の一言]
いったい鎌倉期にはどれくらいの官人陰陽師がいて、どのような活動をしていたのだろうか。
実はこの基本的なことがこれまでの陰陽道研究で明らかにされていない。本報告では中世陰陽道研究の前提として、鎌倉期の官人陰陽師の総体的な把握を試みる。
http://www.f.waseda.jp/ebisawa/top.html


>筆綾丸さん
>いよいよですね。
そうですね。
今回は一般参加型なので運用が難しくなるかと思い、いろいろ考えてはいたのですが、まっ、案ずるより産むが横山やすしかもしれないので、とにかくスタートさせたいと思います。
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岩波書店から文句を言われないのか?

2007-03-19 | その他

 17日の中前勉例会後の飲み会で、某氏から、辻善之助の『日本仏教史』をアップしたら岩波書店に文句を言われないのか、事前に岩波書店の了解を取らなくてよいのかと聞かれました。
 まず、前提として、岩波書店の出版物を写真で撮影してアップするとか、PDFでアップするとかいうことは全く考えていません。
 作業の効率化のためにOCRで読み取ることが通常だと思いますが、旧字体だと認識率は極端に落ちるので、人力による修正が相当必要になりますね。
 ま、それはともかく、要は文章で書かれた辻善之助の思想内容のみを複写するのであって、岩波書店が作成した版面を複写するのではありません。
 これは従来、グーテンベルグプロジェクトや青空文庫で行われているのと全く同様ですが、こういうやり方で著作権保護期間が満了した著作物を複写した場合、出版社が法的に権利主張をすることは無理でしょうね。
 法的に保護されるべき利益がないのですから、別にその許諾を得るつもりはありません。
 この点、出版社は出版に当たって編集作業をしているはずだから、その努力は著作者の権利とは別に独自の保護に当たるのではないか、と考える人もいると思います。
実際、ネットで検索したら、
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ご存知のように夏目金之助(漱石)の著作物の「著作権」はすでに消失していますが,出版社側には著作物を編集して出版している以上,「編集著作権」が存在しています.たとえば岩波書店の場合,漱石の原稿・初版本などを用いて,全集本・文庫本の本文・注釈などの編集物を新たに作っているわけです.
http://www2a.biglobe.ne.jp/~kimura/sensei.htm
------------------
という意見の方がいましたが、これは誤解でして、「編集著作権」というのは「編集物でその素材の選択と配列によって創作性を有するもの」(著作権法12条)についての権利であって、編集作業のすべてが法的に保護される訳ではなく、素材の選択と配列に独自の創作性がある場合だけ保護されるんですね。
 本文校訂作業など、実際大変な労力がかかるとは思いますが、単なる努力・労力は著作権法では保護されません。
 注釈を加えれば、それは「編集著作権」ではなく、注釈者の普通の著作権が発生することになりますが、その注釈の部分を複写しなければ著作権侵害とはなりません。

 さて、出版業界団体の一部は従来から著作権法を改正して「版面権」という権利を認めるように主張していますが、反論も多くて、少なくとも当面そのような改正は無理だと思います。
http://www.mext.go.jp/b_menu////shingi/bunka/gijiroku/013/04093001/001/007.htm

 そして、「版面権」という場合、文言からも固定された版面のみの保護を対象とするのが普通だと思いますが、OCRで読み取る場合も保護の対象とせよという主張も中にはあって、こうなるとちょっと莫迦っぽいと思います。

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資料ウィキ

2007-03-16 | その他
資料ウィキ 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2007年 3月16日(金)19時56分18秒

いよいよ資料ウィキ試験運用開始日が近づいてまいりました。
文芸中心に頑張っている「青空文庫」の試みに共感し、ウィキペディアの急速な発展を支えた技術に着目して、歴史の分野においても、既に著作権が切れている文献をウィキの仕組みを利用してネットの世界にどんどん蓄積・公開して行こうではないか、というプロジェクトです。
対象は中世史アーカイブズで扱ってきたものよりはかなり広く、歴史研究に役立つ著書・論文・事典類を含めて考えています。
サイトの方向性を固めるため、試験運用期間中は掲載対象を運営側で選定したいと思いますので、こんなのがあったらよいではないか、と思われるものがあれば、下記ブログにてコメントを寄せてください。
宜しくお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/

>筆綾丸さん
>九戸四門
あの近辺の地図を見ていると、何となく素因数分解という言葉が浮かんできます。

>釈さん
>水風呂蒸発
男鹿半島の石焼き鍋が連想されます。
http://www.e-komachi.jp/rakushoku/seven/isi/index.htm
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