生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

治療の対象となる「問題となる不信感」について

2013年07月13日 | 第14章:奈良京都は何故私を幸福にするか
現実吟味力が健全ですと、どんな環境の中でも、明るく元気に爽やかに生き抜く事が出来ます。しかし現実吟味力が病的ですと、どんな幸せな環境でも周囲の人々を病的に疑い、周囲の人々も邪眼のその人を避けるので、益々愛の孤独感から、人を信頼しなくなります。こうして悪循環の人生を送る羽目になります。心理療法上、問題になるのは、過去の生育史上、何らかの哀しい出来ごとが重なり、人を疑う事が当然のような人生体験がある場合です。この当然、人を疑う幼児体験を自分がしている、という想いは自分を惨めにしていきますので、大人となっても、その出来ごとを抑圧し、見ないようにして成長するのが普通の人間です。カールロジャースという学者は「三つ子の魂、百までも」という日本の諺のような理論を命題として述べていますが、その理論は「一度幼児時代に形成された傾向は、大人になるにしたがい、強化されていく」法則のようなものを生身の人間は所持しているので、自分の傾向と渇望を恐れなく意識化しておくと、その悪い点は改善されていく、という理論です。自分の生育史での癖、習慣、傾向をしっかりと意識化しておくと、無意識の内に病的な不信感は治りますので、勇気をもって一度、信頼のおける「生き甲斐の心理学」を大事にしているカウンセラーと相談するのも良い方法と思います。一人で改善するのは案外難しいものです。
<奈良京都は何故私を幸福にするのか? 83>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。


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