生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

「感情の明確化」が出来た後の「嫌いなもの」を、どう乗り越えるか?

2013年08月05日 | 第14章:奈良京都は何故私を幸福にするか
70億の人類が、それぞれ嫌いなものを乗り越えて生きているわけですが、赤ちゃんから高齢者まで、それぞれが、それぞれの生きざまをしています。人は全員が天に向かって唾を吐きながら生きていますので、それ相応の結末で人生が終わります。神秘的な領域もありますから、全てが自己責任とは言えない切ない場面もあります。私の場合はモスクワの飛行機事故、南米の政変による暴動巻き込まれ事件等色々です。まさに運命に翻弄され、自由意思とは無関係な所で生き死にに遭遇していくわけです。国際関連の時は、平和構築という使命感が私を救い、支えていますが、価値観の違う人から見れば、ふん、と馬鹿にされるような使命感でしょう。したがって、私の場合は、何の為に自分は生きているか、自分の生き甲斐は何か、自分を大事にしているか、という3視点からいつもチェックしながら生きてきたわけです。アイデンティティの統合、現実吟味力が揺らめけば、それなりの苦しみを味わいます。身辺の森羅万象の解釈が病的なほど暗い解釈をすれば、たちまちにして自分が破壊していくのを感じました。日々の夢、人生の夢、理想を追求する喜びが亡くなれば途端に生き甲斐を感じなくなります。私の場合は、いつも何かの夢を追い求めるのが生き甲斐なので、いつも希望と情熱が私を支えていました。この精神状態がありますと、嫌いなものが生きる刺激剤となり、ぬるま湯的な生活を脱却させる起爆剤となりましたし、生き甲斐を喪失させるマンネリズムも防げました。。嫌いなものが本物の場合、人間の大脳は、その嫌いなものを乗り越えていく答えを自然に示唆してくれますので、自分を信じると、その答えが見えてきます。自分を信じないと答えが見えてきません。何故でしょうね?「天は自ら助けるものを助ける」。自分を信じないと答えは見えてこないようです。「信じると見えてくる世界」が存在している事を大学の研究室ではしばしば教えられました。生きる事は大変ですが、楽しいものです。私の場合、全知全能で愛そのものである神様を信じたいというローマンカトリツクの信仰心が私が生き抜く上での最大のエネルギーでしたし、大きな事故や暴動のような事件の最中では、全てを神様に委ねてしまう安心感がありましたので、その安心感が私の錯乱を防いだようです。私の最大の興味は、気障なようですが「神とは何者か」という課題です。欧米を旅し美術館を楽しむ時も、或いは、万葉集や日本書紀、ギリシャ神話やインド神話を読む時も、宇宙創造の偉大なものを研究する時も、神とは何者か、という研究課題は我を忘れさせる楽しいテーマです。人生は本当に楽しいです。特に現代日本人の性格形成の研究と思索は私の生き甲斐の一つです。古代飛鳥奈良時代の政治、特に天皇の歴史は、毒殺、暗殺、策略が物凄く、その歴史の中での好き嫌いの感情にもてあそばれて破壊していく人々も居れば、嫌いな感情を上手に処理して明るく逞しく生き抜く持統天皇のような巨大な女性にも遭遇します。嫌いな感情は、どうも人を幸福に誘うシグナルのようです。嫌いという感情は、その人の生育史での理想と現実のギャップから生まれてきますので、その理想の内容と現実の解釈と、そのギャップの分析をすると、自分の幸福への道がみえてくるようです。
<奈良京都は何故私を幸福にするのか? 106>


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1 コメント

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神とは何か? (Unknown)
2013-08-09 05:01:54
私も長年、神とは何か? を考えてきました。 生き甲斐の心理学でたくさんの事を勉強させて頂きました。
また嫌いな感情をどう乗り越えるか! もテーマでしたが、文章を読ませて戴くうちに、ヒントを頂きました。
感情はあるがままで、爆発させる事なく受け入れ、流していきたいと思います。
ありがとうございました。
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