日本の医学系大学院でもあまり興味がないようですが、キリスト教国、特にイギリス、フランスの中世期から現代に存続している大学では未だに宗教心理学に基づいた心理療法の研究は盛んなようです。特にウイーン辺りのセラピストのクライエントは現代でも一神教の信徒の精神病は多神教よりも多いと言われています。一概には断言できませんが一神教の患者さんの方が精神作用として<all or nothing>的な傾向があります。厳しい倫理・道徳から自分を裁く深い悩みと身体症状が散見されます。光と影が強いのはそれだけに真理性が高いのかもしれません。さて私の長年の心理療法上の信念は聖パウロの言葉<人の身体は神の神殿>です。つまりどんな患者さんの場合でも、病理論の話ですが、その医学的、心理的な治療目標上の回答は医者やセラピストの側に存在しているのではなく、必ず患者さん(クライエント)の深層心理、身体、魂の中に存在している、という確信です。ですからセラピストは患者(クライエント)との共同作業としてのセラピーをする事が重要だ、という考え方で仕事をしてきました。この手法を用いながら生き甲斐とは何か、その答えを生き甲斐探索をしている人の深層心理から発見しよう、という方針でこの講座を展開しています。答えは私の方にはありません。生き甲斐を探索している人の心の奥深い中から、現代心理療法の理論を応用しつつ、共同作業をしながら、答えを見つけましょう、という方針がこの講座の特色です。
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