中学時代、私は混乱していました。その混乱感の原因は友達が居ない事からくる愛の孤独感でしたが、小学時代は転校につぐ転校で、更には終戦の混乱による世間の混乱でしたが、そんな事は中学一年生の私には理解出来ませんでした。解決することなく大人になりましたので、具体的な事は記憶にありませんが、私の大脳は、その混乱感だけは、しっかりと覚えていたようです。心理学で学位を取得しても成育史での混乱感は解決していません。大人になり難しい仕事をするようになると、大脳は何故か、中学時代のあの、慌てる少年の大脳に私を追い込みます。複雑な事件に巻き込まれると異常なほど私は慌てます。そんな時、恩師がイメージ療法を教えてくれました。イメージは人を理屈抜きで安心させるようです。良いほうにも、悪いほうにも、イメージ療法は応用出来るので、要注意ですが、良い方向へ応用するコツさえ覚えれば人を瞬時に安定させるようです。お陰さまで私は救われました。恩師は私に「君の個性の美は草原の中の大木」だとほめたたえてくれました。草原の中の大木、だとイメージで思ったとたん、私の心は安定したのです。;<心の世界を飛び回る:171>
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