生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

嫌いな人

2006年06月23日 | 第2章:心理療法の基本
どうでもよい関係の人を嫌う場合は利害関係もなく気楽なのですが、職場、家族、学校、隣近所となると、そうもいきません。人間の心の仕組みには<感情転移、投影>と呼ばれる作用があります。嫌いな人が出現すると、その人と関係の無い政治、経済、お金、勉強等でのあらゆる不満が、感情転移現象を起こさせます。更に恐ろしい事に人の心の深層には<いけにえの子羊>現象を求める傾向があるので、嫌いな人が出現すると、その人に関係の無い事柄を含めて全部、その人に向けて感情転移、投影される傾向があります。ですから本能的に人はその事を理解しているので、人から嫌われる事を恐れます。この人間の心の仕組みを認識する事すらプライド上、私にはそんな事は関係ありません、と、この心の仕組み<真実>を認めようともしません。この恐ろしい人間の心の仕組みを宗教では<原罪>とか<業>という領域で表現しています。愛と許しと信頼をあえて意識する必要があるのはこの仕組みを熟知した賢者の助言なのです。:<人嫌い論:93-2>:

人気blogランキングへ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする