生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

ほかに言うことはありませんか?

2006年06月12日 | 第2章:心理療法の基本
私を含めての事ですが、悩み相談での失敗があります。相談を受ける方は、上手な傾聴をしていたのに、最後に<ほかに言うことはありませんか?>と聞いてしまうことです。これは大変大きな誤りです。悩みを色々と聴いていて、どれがその方にとっての一番重要な問題なのかを識別する能力が無い人は、ときどき<ほかにありませんか?>と聞いてしまいます。傾聴能力のある人は相手の悩みを聴き出した途端、もう胸がいっぱいになり、自分が混乱せず冷静に最後まで聴けるかどうか悩むものです。<ほかに言う事はありませんか?>が何故、下手な傾聴者かと言いますと、深層心理の奥深くにある核の部分を意識化させる場合は時間がかかるので、のんびりと安心させつつ、何でも自由に話させる雰囲気が必要です。<ほかに>と聞いた途端、大脳は緊張し防衛し心を閉ざしてしまう習性があるからです。今回は心の伝達について考えていきます。:<伝達論:91-1>:

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