Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

6月2日は若手 Socceroos vs フルメンバー Los Celestes

2007-05-29 | Aussie & Kiwi
2005年11月17日。私は商用でドイツの Leipzig から Berlin に移動していた。そしてホテルのテレビで翌年のワールトカップの出場国を決める大陸間プレーオフ、シドニーで開催されていたオーストラリア対ウルグアイの 2nd Leg を視ていた。試合は 11月12日にウルグアイの首都モンテビデオで1st Leg 延長では 1-0 でウルグアイが勝利。シドニーでの第二戦は32分にブレッシアーノのゴールで“同点”に追い付き、90分を過ぎても決着は付かず、前後半15分ずつの延長戦を終えても勝負は決まらず、史上初めて最後はPK戦でワールトカップ出場国を決定する事となりオーストラリアがPK戦を制すると共に32年振りのワールトカップ出場を決めたのであった。
両国は4年前のワールトカップ予選でも相対し初戦メルボルンでの試合をケビン=マスカットのPKで先勝したオーストラリアは第二戦モンテビデオでのアウェーゲームで 0-3 で敗れワールトカップ出場を逃した。

Asian Cup を約1ヶ月後の控えた今、再び両国は6月2日、一昨年のワールトカップ予選の舞台となったシドニーの Telstra Stadium で対戦する事に。この試合はタイトルのかかっていない“親善試合”の一つであるが、ウルグアイも翌月にCopa America を控えており5月23日に Oscar Washington ウルグアイ代表監督が発表した今回の来豪メンバー20人は海外組を中心としたフルメンバーである。その中でも特に注目されるのは Diego Forlan ( Villareal ) と Alvaro Recoba ( Inter Milan : でもそんなに出場していたかなぁ?) の選出。一昨年のプレーオフでは Forlan が初戦20分で負傷してベンチに下がり第二戦には帯同出来ず、 Recoba は第二戦の途中で引っ込められて怒りのあまりロッカールームに消えてしまっていた。それ以来 Recoba は代表に招集されなかったが、3月の韓国戦で16カ月振りに招集され続いて6月2日のオーストラリア戦に選ばれた。
またGK のFabian Carini ( Inter Milan ) DF Dario Rodriguez ( Schalke 04 ) Carlos Diogo ( Real Zaragoza ) Diego Lugano ( Fenerbache SK Instabul ) そして控え選手ではあったがFabian Estoyanoff ( Deportivo La Corna ) の5人が2年前の来豪メンバーでもあった。

一方今回招集されたオーストラリア代表の中で2005年11月のプレーオフ経験者は僅かに3名。Lucas Neill, Jason Culina そしてBrett Emerton。また Melbourne Victory のArchie Thompson はベンチ入りを果たしたが出場機会はなかった。 GK のMark Schwarzerそして Mark Viduka, Tim Cahill, Josip Skoko に並んでHarry Kewell, そしてスイス Basel で中田浩二の僚友 Chipperfieldもこの試合を辞退している。それだけに Carl Valeri の様に今回代表に初招集された選手達はチャンスだ。事実 Arnold 監督は“この試合の偉大な相手ウルグアイに対して彼らをテストし見てみなければならない。”とコメントしている。Valery は招集発表前日の22日に祖父を亡くし悲しみが漂う中の選出であった。
また先週浦和REDSと対戦した Sydney FC から David Carney が選出された。他にも A-League 勢では 3月の中国戦に出場したNick Carle, Colosimo Simon, Archie Thompson, Jade North の 4選手全てが、そして Nick Bridge , Daniel Allsopp (Melbourne Victory ) が選出され A-League からは7名が召集された。しかし、噂されていた Melbourne Victory の Kevin Mascut は声がかからなかった。それはシーズンオフ中に治療を施しているくるぶしの回復具合を気にしてかそれとも33歳のベテランにはもうチャンスは…….

日本は6月1日よりコロンビア、セルビアモンテネグロを招いて Kirin Cup が開催されるがその後の強化はどうなるのだろう?また Asian Cup で Socceroos と当たった時は……

Uruguay squad: Goalkeepers: Fabian Carini ( Inter Milan ) , Sebastian Viera ( Valencia ) Defenders: Andres Scotti ( Argentimos Juniors ) , Diego Lugano ( Fenerbache SK Istanbul ) , Dario Rodriguez ( Schalke 04 ) , Mauricio Victorino ( Tiburones Rojos Veracruz ) Carlos Diogo ( Real Zaragoza ) , Jorge Fucile ( F.C. Porto ) Gaston Filgueiras ( Arsenal Sarandi ) Midfielders: Pablo Garcia ( Celta de Vigo ), Diego Perez ( AS Monaco ) Guillermo Giacomazzi ( Parelmo ) Cristian Rodriguez ( Paris Saint-German ) Fabian Canobbio ( Celta de Vigo ) Alvaro Recoba ( Inter Milan ) . Forwards: Diego Forlan ( Villareal ) , Sebastian Abreu ( Real San Luis ) Fabian Estoyanoff ( Deportivo La Corna ) Gonzalo Vargas ( AS Monaco ) Vicente Sanchez ( Toluca FC )

ウルグアイでプレーする選手が見当たらないなぁ。メキシコのクラブ所属選手は3人いるけど。

Socceroos Squad : Daniel Allsopp (Melbourne Victory, Australia), Michael Beauchamp (Nuremberg, Germany), Mark Bridge (Newcastle Jets, Australia), Nick Carle (Newcastle Jets, Australia), David Carney (Sydney FC, Australia), Simon Colosimo (Sivasspor, Turkey), Jason Culina (PSV Eindhoven, Holland), Brett Emerton (Blackburn Rovers, England), Adam Federici (Reading, England), Ryan Griffiths (Liaoning, China), Brett Holman (NEC Nijmegen, Holland), Brad Jones (Middlesbrough, England), Patrick Kisnorbo (Leicester City, England), Scott McDonald (Motherwell, Scotland), Lucas Neill (West Ham, England), Jade North (Newcastle Jets, Australia), Matthew Spiranovic (Nuremberg, Germany), Shane Stefanutto (Lillestrom, Norway), Mile Sterjovski (Basel, Switzerland), Archie Thompson (Melbourne Victory, Australia), Michael Thwaite (Wisla Krakow, Poland), Carl Valeri (Grosseto, Italy), Luke Wilkshire (FC Twente, Holland)

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5月23日 浦和 vs シドニー  REDS ACL ベスト8 進出決定

2007-05-26 | Football Asia

ハーフタイムの間、息子とSouvenir Shop を覗くが特にこの試合の記念グッズの様なものは無いとの事。シドニーでもアデレードでもACLマッチ関連の記念グッズはなかった。“ACL”ブランドが確立すれば関連グッズの売上げからAFCも収益が稼げるのではと思うのだが、中国なんか簡単にコピーグッズを作ってまうやろなぁぁぁ。結局 Match Day Program を数冊応援に来られなかった社内の REDS サポーターにお土産として買う事に….

後半開始直前、REDS大サポーターが陣取る北スタンドが御馴染の大弾幕いっぱいに覆われる。このホームの声援があってこそ REDS だ、と言う見出しがJ リーグ発足時に専門誌に書かれていたなぁ。そして選手が出て来る。両軍メンバーの交替は無いが浦和はDFラインに山田、坪井、堀之内、ネネと並ぶ。前半はREDS ゴールが遠方にあったのでDFラインはよく解らなかったけどこの試合は最初から4バックだったのか?
開始早々約30秒、ワシントンから相馬に渡り後半最初のシュートが飛び、47分にはポンテが Talay に倒されてFK。50分にはカウンターから小野に渡りゴール前でワシントンにヒールでラストパスを送るがタイミングが合わなかった。序盤は浦和の攻勢が目立ったが、50分を過ぎたあたりから Sydney はCorica が左右に動いて起点になり中盤でボールが繋がりだす。 また右サイドバックの Zadokovich のドリブル突破が顕著になり、啓太がかわされるシーンも。最前線でも2トップの Zdrilic , Brosque のパス交換でバイタルエリアでのキープ率も上がってくる。坪井や阿倍の頑張りで決定的に崩してシュートが撃てないとなると、ミドルレンジから Ufak Talay が連続ミドルを放つ。 62分にオジェク監督が両軍通じて最初の交替選手、長谷部を相馬に替って投入する。これで阿倍が最後尾に下がり4バックを形成し山田が一つ前のポジションに。
しかし、 Sydney がボールを支配する時間は減らず、試合開始時からSydney がボールを回すたびに REDS サポーターから大ブーイングが起こるが、それが途切れる時間が少なくなって来た。それでもペナルティーエリア内からのシュートは許さず、攻撃時は小野が前節の Persik Kediri 戦で見せた様な運動量でワシントンとからんでシュートチャンスを作る。オシム監督小野を Asian Cup に連れてかないんですか?
65分を過ぎると試合も激しさを増してくる。阿倍が Brosque の突破をファールで止めるとその直後、今度は Brosque が阿倍を倒してファールを受ける。エキサイトした Brosque はホイッスル後のこぼれ球を思い切り蹴飛ばして主審から注意を受ける。77分には Colina 監督がベンチから指示を出し Brosuque , Zdrilic がポジションを替えて、2列目の右にいた70分に Ufak Talay に替って投入された Adam Carsey が上がり、左から Zdrilic , Brosque そして Carsey の 3トップに。 Brosque のヘッドそしてCarsey の得意なウィングプレーを生かす布陣だ。更にボールが浦和コート内で回り出した81分、Sydney は絶好の位置でFKを得る。堀之内がペナルティーエリアのすぐ外でしかもゴール真正面で Corina を倒しファールを取られたのだ。しかし、この判定は Sydney に甘い様に見えたが…. セットされたボール付近に Corina とCarney が駆け寄ると大サポーター陣からは “ We Are REDS ! We are REDS !! “ の大コールが起こる。これが Sydney Aussie Stadium ならそのリズム合わせて “ Who are You ! “ と Sydney サポが連呼するところだがここのアウェー席を見ると皆祈るような表情でそのFKがセットされたポジションを凝視している。 We are REDS の大コールの中 Corica が蹴ったFK は壁に当たってコーナーに。ペナルティエリア内には Mark Rudan, Topol-Stanley らの長身DFが入ってくる。そしてそのCKに Rudan が飛び込んだがキーパーチャージを取られた。 85分小野が下がってシドニーのゲームで同点ゴールを“入れた”永井が投入される。前線からプレスを掛ける為か。
“永井、前から掻き回してやれぃ” と近くにいた浦和サポから声援が。

 

“よし、あっちのサポーター席に行こう”

子供を連れてビジター用サポーター席に移る。中の通路はそこのゾーンとの間にゲージが閉められ遮断されていたが、試合開始前に“遠慮なくどうぞ”と言ってくれた場内係り員の方が来てくれてドアーを開けてビジター席に招き入れてくれた。目の前では数十人の青いレプリカを着たサポーター達が必至の声援を送っている。中にはワールトカップでみたカンガルーの人形を打ち振る人も。浦和はポンテが下がり岡野が入る。ピッチをみると Sydney がこちらのゴールに迫ってくる。ミリガンが ミドルを放ちそこに Corica と Zdrilic が詰めるがGK都築がしっかりとキャッチ。そして90分が過ぎ前半は無かったロスタイムがここでは3分と発表される。まだゴールチャンスはどちらにもある。浦和はもうリスクを冒さずゆっくりとボールを繋ぐ。それでも右サイドでボールを受けた岡野がドリブルで上がり最後はCKを取ったに見えたが主審の判定はGK。ワシントンが“俺が中フリーで中にいるのに”とばかりに両手を広げる。そのワシントンもその後フォールで倒された後は時間をかけて立ち上がろうとするがそれを Corica が駆け寄り手を引いて立ちあがらせる。さすが国際舞台を何度も経験しているベテランだ。91分30秒頃、浦和が決定的なチャンスを。ゆっくりとしたボールを回しから、啓太から受けた長谷部が突如中へドリブルが切れ込みワシントンに。ワシントンが飛び込んできた Fayfe をかわしてTopol-Stanley がタックルにはいる直前に完全にフリーで放ったグラウンダーのシュートはスローモーションを見ているようにポストのやや左側に転がっていき、後に陣取る浦和大サポーター達から大きな溜息が。 Sydney はその後のゴールキックから浦和ゴールにまた迫ってくる。シドニーからのサポーター達も必死の声援。このまま彼らをシドニーに還すのが可哀そうになって来たが隣の息子も心配そうな様相に…. Milligan がコーナーキックばりの超ロングスローを浦和ゴールに“投げ込む”が、阿倍がヘッドでクリアー。そしてタイムアップ。大歓声の上がる場内、ほっとした表情の浦和の選手達、浦和REDSが川崎フロンターレに続いてACL1次リーグ突破を決めた瞬間だった。



何人かの Sydney の選手は座り込んでしまった。しかし、彼らよりも早く立ち直ったのがサポーター達。ブルーのマフラーを掲げてピッチの選手を称える。 Sydeny の選手達は日本での“習慣”に従い、試合後の整列に。そして万雷の拍手の中両チームの選手が握手を交わす。Sydney のサポーター達から合唱が始まる。涙ぐむ人も数人。そして Sydney のイレブン達がこちらにやって来る。Corica を始め2~3人の選手が着ていたジャージを投げ込む。 Corica のジャージは最前列で声援を送っていた女性サポがゲットした。そして前日に知り合った3人組と握手を“あのサポーター達は素晴らしい”とその中の一人が反対側のスタンドを指し、みな異口同音に同意する。

 
“これが私の11歳の息子です。”と彼らに紹介するとそこから皆に我々を紹介してくれて記念撮影のオンパレードが。私の着ていた Johnny Warren のシャツに感激する人々も、そしてこのあと“ウラワステーションの近くで呑むんだ。”と言う人も。私も誘われたが今夜は子供が一緒なので…. その中の一人のサポーターが着ていたレプリカを息子の持っていた永井のユニフォームを交換した。そして周りのブロックの REDS サポ達から温かい拍手と “ シドニー! シドニー !! “の声援に送られてSydney サポーターの集団が出口に向かいだす。息子よこれが異文化交流だ。
試合内容はともかく、 0-0 と言う試合結果が傷つく人が一番少なく、平和的な結末では無かったか……

“次のACLの試合はいつなの?“
“9月だなぁ”
“どことやるの?”
“6月13日が抽選だからまだわからない。シード制がないからいきなり川崎と当たるかもなぁ。”
“へぇ、でもこの前負けたからまずいじゃん。でも優勝したら今日やるミランかリバプールと日本でやるんでしょ。”

こんな会話をしながら帰途に着いた。 でもこれからは Sydney FC よりもずっとずっと強いチームが相手だから Easy には行かないぞ。でもアジアから世界への挑戦も可能だ。パパがお前くらいの時は想像も出来なかった事だ。でもそう言う時代からの積み重ねがあって今の時代があるんだ。それを後世にも伝えてくれぇぃ……


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5月23日 浦和 vs シドニー 前半は無得点

2007-05-25 | Football Asia
浦和も決勝T進出/アジアCL(日刊スポーツ) - goo ニュース

Asia Champions League E組の大一番、浦和REDS 対 Sydney FC の大一番を迎える前日、私は会社の帰りにさいたまスタジアム2002 に行った。
目的は“ひょっとして Sydney FC の練習を覗く事が出来て、選手達からサインなど貰えるだろうか…. と言う事であった。スタジアムの入り口に着いたのは午後7時半少し前。そこにはオーストラリア人が6人程と2~3人の日本人がいた。シドニーからやって来た熱心なサポーター3人とオーストラリアのテレビ局 SBS のアナウンサー、カメラマンの取材チームと 4-4-2 Australia 版に寄稿しているジャーナリスト。日本人はSBSのコーディネーターらしき女性が一人とあとは競技場の関係者だった。さっそくシドニーサポーターに声をかけ、3月にシドニーで浦和戦を観戦した事や明日の試合談議に花が咲く。するとSBSのアナウンサーが寄って来たのでかつてここで解説をしていた尊敬する Johnny=Warren の Sheilas Wogs & Poofters の本を読んだこと等を話すと ”インタビュー“ を申しこまれ明日の試合の事や Sydney FC の日本での知名度等を訊かれた。
4-4-2 Australia のジャーナリストとは7月の Asian Cup について話す。ベトナムから浦和に直行してきて、この後はオーストラリアに帰ってすぐに Asian Cup の取材の為にシンガポール、タイに飛ぶらしい。よし私も Asian Cup 遠征を敢行..出来るかナ?

しばらく話していると中から白人の紳士が、サポーター達となにやら話をして、10分後にまた戻ってきて私を含めた4人を中に招き入れくれた。後で知ったが彼は Chief Exective Manager の George=Perry で、どうやら Sydney FC の練習を少し見学させてくれるらしい。無人のスタンドはかつて子供と競技場見学に来たことがあるのだが、初めてのシドニーサポ達は賞賛の言葉を連発。中には携帯電話でシドニーにいる友人に教えるサポも。私がまず探したのは Mark=Rudan 。彼が23日の試合に出るかどうかは Colina 監督もオジェク監督にも大事な事だが皆と同じ練習をしている。どうやら明日はスタメンで来そうだ。そしてTopr-Stanley ら長身の選手がセットプレーの練習をしている。ボールを上げるのは Corica 。
すると一人のチームスタッフが寄って来てこちらに話し掛ける。サポーターの一人が Philip Cocu との契約はどうなった?と尋ねるがどうも締結には…. と言った感じだ。私がアロイージ、オコチャそしてハカン=シュケルら Marquee Player 候補の事を振るが首を振るばかり。そこで Moore は Roar のオファーを断った、と言うその日のオーストラリア紙に載っていた記事を教えると皆が、あぁやっぱりと言う表情。AS$300,000 ではなぁ… “彼は Sunderland に行くよ”とサポーターの一人が。やがて “見学時間” もスタンドを降り外に出るとこに。その途中でプレスルームも見せてくれ練習後はここでSydney FC の監督が記者会見を行うとの事。10人程の取材陣がいた。“ Sydney FC の事なら彼らより私の方がずっとよく知っているよ。 Definitely ”と思わず口走った。そうだこの中で何人が A- League の試合を見た事があるんだい?Sydney FC の明日の陣容を予想できるのかい?と心中思った。建物の外に出て Geroge=Perry と握手を交わし、他の4人とは翌日の再会を約束し帰途に着いた。彼らは銀座や新宿のホテルに泊まっていて明日の試合後は結果がどうであれ浦和で飲みたいらしい。しかし、中の一人は“ Sydney が勝ったら止めよう..” と言っていた。息子の為にもそうならない事を祈るけど….
帰りの道中、プレスルームの残像が脳裏に残る。いつも思う事だけどなんで俺がサラリーマンやっていて、彼らがそういう現場にいるのだろう? あぁ….. 俺はしがないサラリーマン….. 明日は晴れてくれよ~

5月23日。今季のACL が始まって以来ずっと楽しみにしていた日。息子と二人で競技場に向かう。私は4月の豪州出張で入手した尊敬する Johnny=Warren のレプリカを着て、息子は、あれれ永井の着ないのか?先々週、家内と買いに行ったお気に入りのチェック模様の半そでのポロシャツで行くらしい。じゃぁ永井のはパパのリュックに入れていくぞよ…… この日購入したチケットはアウェー側のS指定席。ホーム側にしなかったのは購入しに行った時すでに2階席しか開いていなかったのと、シドニーで出会った人たちと会えないかなぁ?と思った為。アウェー側のA席でも良かったが息子が“ピッチの横側から見たい”と言ったので奮発して S 席を2枚。九千円也。あぁ Asia Cup 遠征が… そのアウェー側のサポーター席には前日知り合った3人がいた。そちら側に走り寄り大声で呼ぶとすぐに気が付いてこっちに来いと促すが後で行くよと言って席に戻った。私が来ていた Warren のシャツをみてそこにいたオージー達が大声援を送ってくれた。周りは REDS サポばかり。(一応アウェー側だけど ) 周りの人は“何、この人黄色いシャツ着てオーストラリア人と….”ってな表情。その後も数人の Sydney サポ達が Warren のシャツを見て話しかけて来る。周囲の人、そして息子も”この人何なのだろう….?? “ “パパ、みんなお友達?” ”そうだよ、みんなお友達になったんだ。“ ”ふ~ん“ おっ ちょっといつもと違うなぁと言う目で見ているなぁ。そうだよ、家でママに怒られてばかりじゃないんだよ…. すると場内係り員の人がこちらに、
“良かったらあちらにどうぞ。”
とシドニー側のA席を指さす。先程のやり取りをみていたらしい。
“ありがとうございます。しばらくこの子とここで見て後でお願いする事になると思いますので。”
“わかりました。私に遠慮なく。” 

随分と親切なひとがいるんだなぁ……. 両チームスタメンの発表が始まる。アウェーの Sydney FC のメンバー発表がはじまると浦和大サポーターからは大ブーイングが始まる。ベテランの Corica と最後の Culina 監督の時は一段とボルテージが上がった。しかしリザーブ選手を含めた全員の発表が終わると大拍手が起こった。そして浦和のスタメン発表がいつもの手拍子と掛け声に乗ってGKの都築から始まる。この日のヴォルテージはこれまで以上の様だ。それだけ重要な試合なのだろう。シドニーサポーター席を見ると殆どがデジカメやハンディムーバーを回して浦和サポーター席を録っている。 Sydney は 怪我が心配された Rudan はスタメンに。出場停止の Milligan に替って五輪代表の Zadokovich が起用された。
浦和は闘莉王が欠場。今日は3バックなのかな?

選手が入場してきていよいよキックオフ。ピッチに散った Sydney FC のフォーメーションを見るとDFラインはいつもの4バックだったが Nicolai Topor-Stanley がいつもの左サイドバックではなく Mark Rudan とCBを組む事に。それはワントップのワシントンをその190cmの体格で抑える為だった。左サイドバックには Fayfe が入り右サイドバックには Zadokovichが。その前は Ufak Talay がワンボランチ右のハーフには Mark Milligan そして左ハーフは David Carney ベテランの Corica が真ん中で両端の二人よりやや前に位置し、2トップは Zdrilic と Brosque.
キックオフ後早々Topor-Stanley がファール覚悟の当たりをワシントンにかます。Topol-Stanley は2分にはポンテに激しく当たりファールを献上するがこれは“勝点3の為に戦うぞ”と言う意思表示か? 3月の試合では開始30秒程で先制ゴールを挙げたSydney FC だったが、この日最初に浦和ゴールに迫ったのは5分、右サイドバックの Zadkovich がドリブルで上がった時。9分には Ufak Talay がミドルレンジからドリブルシュートを見せるが前線に張っていた Carney の足に当ててしまった。序盤の浦和はワシントンがヴァイタルエリアに近づくとTopor-Stanley がすぐに寄って来て行く手を遮るのでそこから先に進められない。11分にはようやく山田のスルーパスが通りポンテがシュートを撃つが Talay がブロック。その直後、今度は Sydney が Corica が左サイドをドリブル突破 Brosque がフォローに入るがその前に坪井が落ち着いてクリアー。ワシントンがタイトにマークされているので浦和はサイド攻撃に転じる。16分には左サイドから阿倍が右のポンテに大きく振り、ポンテは中に入れる。一旦は跳ね返されたがそのこぼれ球から左サイドの相馬に繋ぎペナルティーエリアの外から入れたクロスに小野が“牛若丸”の様に飛び込むが僅かにタイミングが合わない。スタンドからは “ 小野伸二 !! オーレィッ !! “ の歓声が上がる。相馬のドリブルは Zadokovich, Milligan が上がったその裏を鋭く突いたもの。そして両チーム通じて最初のあわやのシーンを演出した。攻められながらも最初にビッグチャンスをつかむあたりは流石浦和REDS だ。20分にはポンテがゴール前にドリブルで迫ると Mark Rudan がファールで止めてイエローカード。これで Rudan は累積警告が2枚目となり次の試合が出場停止になったが、彼はそんなことよりこの試合の勝利しか考えていないであろう。そしてその直後今度は Sydney がチャンスを作る。右サイドを深く侵入し、 Brosque がクロスを入れるとそこにはノーマークの Zdrilic が、しかし浦和ゴール前6mの位置から放たれたヘッドはゆっくりと都築の手中に収まる。 Sydney にとっては絶好のチャンスであったのだが。前半唯一のチャンスらしいチャンスであった。そして以降は浦和が押し込むシーンが続く。得点に至らなかったのはパスミス、トラップミスが多かったからだろう。それでも40分には鈴木啓太、堀之内と繋がり最後は相馬が左からショットを放つがコーナーに逃れられ、この試合最初のCKを得る。このCKは一旦クリアーされるがしぶとく拾ってスローインを得る。小野が入れたスローインをもう一度ネネが小野に戻し、再び小野がネネに送り、ペナルティーエリア内のワシントンに。 マークのTopor-Stanley を背負ったままワシントンはワントラップして落とした所に走り込んだポンテがそのまま放ったショットはGK Bolton が左側に横っ飛びではじくとこぼれ球はゆっくりとポストの外側に転がって行った。さらにその後のCKからこぼれ球を拾った小野がミドルレンジからショットを放つがGKの正面に。そして Bolton が蹴ったボールをペナルティーエリア内に留まっていたワシントンが手ではたいてイエローを貰ってしまった。なかなかチャンスをものに出来ないイライラがつのっているのだろう。そして前半はロスタイムが無しの45分で終了した。“浦和レッズ!!”の大声援に送られてベンチに引き揚げる REDS イレブン。果たして後半は満員のスタジアムを爆発させられるであろうか…… 後半に続く

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UEFA Champions League 博識者達の予想。

2007-05-24 | EURO Football

 5月22日付の英国 The Times に寄せられた世界の元一流選手達の予想は下記の通り。

QUESTION 1 勝者は?
QUESTION 2 Man of the match は?
QUESTION 3 この両チームは欧州で最高のチームと思いますか? もし違うのなら
                    どのチームが?
QUESTION 4  このゲームのキーパーソンとなり得る選手は?



神様 PELE

1 Milan しかしそれは私のハートの問題。ブラジル人選手がいるので。
2 Kaká この少年は進化しており今夜は輝く日だ。
3 今シーズン愛しながら観ていたのはArsenal, Milan そしてBarcelona. それはただ結果ではなく試合でどんあプレーをしたかだ。
4. 長いシーズンであるのでその時の勢いであろう。それは大変重要になる。AC Milan は今シーズンの前半は喘いでいたが最近試合ごとに強くなっている。それは大切な事だ。.




ANDRIY SHEVCHENKO
1 Milan, 2-0 Kaká と Seedorf のゴールで勝つ
2 Kaká. 3 回答するのは難しいが3チームが上位を行くManchester United, Chelsea 
  そしてMilan
4 ジョークを一つ。私の知る限りでは Milan は 2-0 で止めるべきだ。 3-0 になれば私は神経質になる。



LUIZ FELIPE SCOLARI

1 Milan
2 Kaká. ただ彼の目立ったフォームだけでなく最高の舞台でチームを導くだけに成長している
3 Manchester United. 彼らにとってはファンタスティックなシーズンでPaul Scholes と言う世界で五指に入る選手がいる。.
4 中盤を制する者が勝つ。Milan はKaká, Pirlo そしてSeedorf は創造性が与えられAmbro-sini と Gattuso は重労働を厭わない。



CRAIG BROWN (前Scotland 代表監督 )

1 Liverpool
2 Dirk Kuyt. 私は常に彼が好きでこの数年間見続けてきた。かれは大舞台の選手だ。
3 シーズン中、私は Lyons の選手達に言い続けてきたがEurope では打ち負かされてしまった。 Milan は時には卓越したものを見せる、たとえ私が彼らは大試合に就かれたのではと思う事があっても。
4 この様な試合での勝利のカギはミスをしない事。 Liverpool は経験がありこの様な状況下でもミスはしない。Rafa BenÍtez 戦術家中の戦術家だ。



LEONARDO

1 I私は答えたくないのだが君は強要をするだろう。 Milan だと思うが接戦になるだろう。
2 この舞台はKaká の為のものだ。もし彼がそれをもう一度出来ればGreatest Player として奉献者となり得る
3 再びもし君が強要するのなら、Manchester United, Milan, Chelsea, Liverpool, Inter, Lyons そしてBarcelona. こんなに沢山挙げて良かったかな?
4 Milan は自分のスタイルでプレーをする必要がある。タイトな戦術の争いとなると Liverpool に分があるだろう。もしオープンな展開になるのなら Milan にチャンスがある。



ENZO FRANCESCOLI

1 Milan やや上回っている
2 Kaká とGerrard この二人は選ばれて当然しかしKaka も鋭さを兼ね備えている
3 Barcelona, しかしInter, Milan, Manchester United そしてChelsea 等も差が無い。
4 Liverpool はけっしてあきらめないそれが彼らの強さだ。Milan はManchester United 戦で見せたようなパフォーマンスが必要だ。Milan はイスタンブールでの事やドロー狙いと言ったことを捨てねばならない。



RAUL TAMUDO 1 The fans. どちらが勝とうともすごい試合になるだろう。 2 この様な試合で選手一人を選ぶのは容易では無い 3.I欧州で目立ったクラブはあるとは思えない。しかし人々は Seville と選手である私達を今年のベストチームと考えてくれる事を願うよ。 4 Key はイスタンブールで起こった事を考える事では無い。 それは両チームにも言える。なにも得る事は無い。



GIORGIO CHINAGLIA

1 Milanが勝つであろう。しかし大変な接戦だろう.
2 Kaká.
3 Manchester United と Chelsea.
4 Key はKaka を生かすべくスペースを創り出すMilan のワントップ。そのプランはGilardino のスタメンから始まったLiverpool の守備は悪くないしかし Gerrad 以外 Milan の目立ったカウンターを誰がストップ出来るか?.



BRUCE ARENA  New York Red Bulls 監督, 元アメリカ代表監督

1 Milan.
2 Kaká は確実に大きな影響を与えるであろう。最後に私は Reina が重要になると思う。
3. 私が見てきた中でのベストチームはMilan, Manchester United そしてBarcelona . . .バルサが今年は最高のシーズンでないのだが。
4 The key for Milan の Key となる選手は早くに得点をする。多くのイタリア人選手がワールトカップメンバーでこの様な Big Game でどんなパフォーマンスをすべきかを熟知している。



TONY CASCARINO 元Millwall, Aston Villa, Celtic, Chelsea Marseilles のFWで現在はTimes のコラムニスト

1 Liverpool, もし彼ら2トップを敷くなら。
2 Jamie Carragher. Liverpool は彼がKaká を止める事を期待している。
3 Chelsea,もし彼らがベストメンバーを組めれば。その次は恐らく4-4-2 でプレーしている時のManchester United
4 Liverpool はまずすさまじいMilan の中盤を捕まえねばならない。それはセンターバックがチャンスを Milan の中盤を捕まえて自陣ゴールから遠ざける事だ。

思えば2005年の決勝戦は商用でハンガリーの首都ブダペストにいた。あの時はドイツの放送局であの決勝戦を見ていた。後半にはいるとアナウンサーが umglaubelich (シンジラレナイ ) を連発していたなぁ。 Champions League の決勝戦は欧州では大きなイベントだ。ホテル中のそして町中のテレビが決勝戦を映し出していた様な気がする。 ACL はいつそうなるのだろう…..

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UEFA Champions League Final あれから2年

2007-05-24 | EURO Football
2005年5月24日。UEFA Champions Leagueの決勝戦を翌日に控えたトルコ、イスタンブールの報道陣の待つ Ataturk Stadium に到着したLiverpool のメンバー Sami Hyypia, Xabi Alonso そしてベニテス監督に立ちふさがったのがこの競技場の門番達で、“彼らは我々を追い払おうとして追い回しさえしたよ”と後に語ったのは Hypia 。雨の降りしきる中でいらいらがつのる中待たされ続けた彼らはようやく UEFA の役人によって中に招き入れられた。
“もし John=terry, Frank=Lampard, そして Mourinho 監督であったならこんなことにはならなかっただろうに” 門番はこう自答したかもしれない。
準々決勝で Juventus, 準決勝で Cheasea を連破して決勝に進んだ2年前の Liverpool はこんなものであったらしい。その鬱憤をはらすかのごとく歴史的な逆転勝利で 21年ぶりの欧州タイトルを勝ち取り2年が経た今、ベニテス監督がこの劇的な試合のハーフタイムについて最も重要なチーム内での話し合いはなんだったかの問いうについてカ彼は English と答えている。 “今は当時よりアドヴァイスを少しはましな英語で伝えられるよ。”とも言っている。 
一昨年の劇的なゲームには伏線があったとも言われている。2000-01 の FA Cup 決勝戦では Owen の連続ゴールで 2-1 と逆転勝利を収め、同年の UEFA Cup では延長戦で Deportivo Alaves を 5-4 で破っており “決勝戦では逆転の Liverpool “といいたいのだろうか?そして昨年の FA Cup Final でも 0-2 の劣勢から最後はロスタイムに Gerrad の同点ゴールで追いつきPK戦で勝利を得たのを憶えている人も多いだろう。従って明日の試合でも1,2点リードされても大丈夫と言ったところか?ベニテス監督の明日のスタメンの焦点は2年前と同じ、オーストラリアの英雄 Harry Kewell を左のハーフで起用するのだろうか?2年前はスタメンで Kewell がそのポジションに起用されたがそれは “AC Milan のDFは4バックと言うよりも4人のでフェンダー” と言う見解から。左から Maldini ( 36 ) Stam ( 32 ) Nesta ( 29 ) Kafu ( 34 ) 彼らの平均年齢は 32.75 歳。スピードには対応しきれないだろうと言うことからの抜擢らしかった。それは準決勝戦の PSV Eindhoven の朴智星、李栄杓がスピード溢れる豊富な運動量で AC Milan DF 陣を翻弄した事から学んだものであった。しかし結果は約20分で Kewell は怪我の為に離脱。前半は3失点を喫し Dida の守るゴールを脅かせなかった。 
今回も AC Milan DF 陣の高齢化を懸念する声もある。確かに Maldini と Nesta の CB コンビは“健在”。そして、右サイドバックのOddoは30歳、左サイドの Janklovski は29歳。平均年齢は 31.75 歳だが両サイドバックの上がりが今年の AC Milan の快進撃を創造している。今回の Kewell 起用論は今季このポジションを守っていた Boudewijin Zenden が先週の練習中にくるぶしを痛め、先発出場の可能性が完全で無い為。John Arne Riise, が Arbeloa と共に左サイドを固めるという選択肢も残されている。しかし、いかなる選択肢を持ってしても最も重要な任務は Kaka にスペースを与えないことだろう。“Manchester United と我々は異なったチームと言うのは事実だ。 United が行なったようなアプローチを我々は出来ない。この大舞台に臨むにはまず自分のチームを分析しそしてどの選手がフィットしているかを見て”これが我々のチームだ“と確信してから相手を考察する。そして相手チームの長所、短所を見つけられればそれで万全だ。時には試合中ゲームプランを変えねばならないが、私は常に Plan A,B そして C, D も同時に持たねば成らない。”と語るがベニテス監督が最も安心しているのはこの2年間の監督生活で改善された “ English “ の問題ではないか。

一方の AC Milan アンチェロッティ監督。“2年前のことは忘れた”とは言うものの、彼の悩みはワントップのポジション。ロナウドは規則の為に使えない、 Ricardo Oliveira は調子を落としている。インザーギ、ジラルディーニョ。このどちらがこういう舞台で実力を発揮するのだろう?“メンタルの面では2003年の Champions League で13ゴールを挙げた経験のある インザーギであるがフィジカルの面では、早いカウンター攻撃が出来て1対1でも強いジラルディーニョだ。しかしインザーギの決定力も捨てがたい。”2年前はクレスポとシェフチェンコの2トップであった。この際この2人をツートップに据えて見てはと思うのは素人か?ベニテス監督が Kaka にスペースを与えぬ様にと用心するように、アンチェロッティ監督が警戒する選手は Gerrard だろう。 
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2年前もアンチェロッティ監督は“もし Gerrard の動きがベストなら Liverpool は本当にチャンスだ。”と試合前に語った事が実現してしまった。
2年前に無かった強みとは今季は八百長スキャンダルからくるペナルティによってスクデットを狙わずにChampions League nに集中出来たことと欧州の批判家は皮肉るが、それでもグループリーグでは AEK Athens ( 1-0 ) と Lillie (2-0) に敗れておりトーナメントに入っても Celtic, Bayern Munchen と苦戦続き。準決勝の2nd Leg での Manchester United 戦は 3-0 の快勝であったがそれは United が16日間で5試合もこなさねばならなかった過密日程そしてサンシーロのゲームの4日前に Premiership での優勝を決定づける為に Everton との激戦をこなさねばならなかったと言う事実を忘れてはならない。

ベニテス監督がアンチェロッティの 4-4-1-1 システムに対抗する布陣を敷くのか Good old-fashioned である 4-4-2 システムを貫くのかも見ものである。2年前のイスタンブールでの“変質”が魅惑となり左トップのやや後ろのスペースに Gerrard を飛び込ませるのか、いつもの右のハーフの位置に配置するのか。またKakaにはマンマークを付けずに Javier Mascerano, Xabi Alonso そして Gerrard がそれぞれのポジションで Kaka をケアーする事になるだろう。 そして Kuyt とパートナーを組むトップは Craig Bellamy か Peter Crouch か?Crouch はベンチスタートで展開によって起用される事になるだろう。あるブックメーカーによると AC Milan の 2-1 での勝利に9-1 が付いているらしい。

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そして試合が開催される Athens で起こった悲劇について。 ある Liverpool サポーターのシャツに “ 21 and 96. Never forget “ と書かれていたとか。 96 と言うのは1989年に起こった Hillsborough の悲劇での死者数で 21 とはその8年前にここ起こった事故での死者数だ。 7番ゲートの悲劇と言われており1981年2月8日、その日は Olympiacos の快勝に終わり勝利の雄叫びを発するサポーター達は我らが英雄である Olympiacos の選手達に祝福の声援を送ろうと1番ゲートに向かう為に7番ゲートに群がった時に起こった。その時の競技場、Karaisukai Stadium は何と1896年アテネ五輪の自転車競技の為に建てられたと言う古さであったのだ。この日は1位 Olympiacos と2位の AEK Athems との直接対決。試合は 6-0 で Olympiacos が圧倒しとり終了2分前に多くのサポーター達が7番ゲートに殺到。しかしゲートは人が一人通れるくらいしか開いておらず、一人のサポーターが階段で転倒しそれがきっかけで将棋倒しに次々にサポーター達が折り重なるように倒れたのだ。その惨状の詳細は Olympiacos Museum に詳しく展示されているとの事。そして毎年2月8日にはこの悲劇を追悼する式典がサポーター達の間で行われている。この Karaiskaki 競技場は2003年に改装のため取り壊され、7番ゲートも同様に壊され約5,000 人の人々がその取り壊し工事を観に来たらしい。 1999年私は商用でアテネを訪問した事がある。その時の印象は“本当に5年後ここで五輪が開催できるのだろうか?”と言うほどインフラが整備されていなかった。ただ一つの別世界であったのは Panathinaikos のホームスタディアム。ここで五輪が開催されるのか?と勘違いしたほど。それほど全てが新しくなくパンテオン宮殿とのバランスを取っているんとちゃうか??と思うくらいであった。 1994年 Champions League の決勝戦の舞台となった Olympic Stadium も決してモダンな競技場ではなかったらしい。そこで Barcelona を 4-0 で粉砕したのが AC Milan であった。

最後に2005年の UEFA Champions League Final に出場した選手達の評価を。

英国 The Independent
Liverpool
GK Jerzy Dudek 6.0 DF : Steve Finnan 5.0 ( 46分 Dietmar Hamann 8.0 ) , Jamie Carragher 7.0, Sami Hyypia 6.0, Djimi Traore 5.0 MF : Luis Garcia 7.0, Xabi Alonso 7.0, Steven Gerrard 8.0, Jon Arne Riise 7.0, Harry Kewell 5.0, ( 23分 Vladimir Smicer 6.0 ) FW : Milan Baros 6.0 ( 86分Djibril Cisse )

AC Milan
GK Dida 6.0 DF : Cafu 7.0, Jaap Stam 6.0, Alessandro Nesta 7.0, Paolo Maldini 7.0, MF : Andrea Pirlo 7.0, Gennaro Gattuso 7.0, Calarence Seedorf 7.0 ( 84分 Serginho ) , Kaka 8.0, FW : Hernan Crespo 8.0 ( 84分Jon Dahl Tommason ) , Andrei Shevchenko 7.0 

伊国 La Gazzetta dello Sport
Liverpool
GK Jerzy Dudek 7.5 DF : Steve Finnan 5.0 ( 46分 Dietmar Hamann 6.5 ) , Jamie Carragher 6.5, Sami Hyypia 6.0, Djimi Traore 6.0 MF : Luis Garcia 7.0, Xabi Alonso 6.5, Steven Gerrard 7.5, Jon Arne Riise 7.0, Harry Kewell 5.0, ( 23分 Vladimir Smicer 7.0 ) FW : Milan Baros 5.5 ( 86分Djibril Cisse  6.0 )
Benitez 監督 7.5

AC Milan
GK Dida 5.5 DF : Cafu 6.0, Jaap Stam 5.0, Alessandro Nesta 6.0, Paolo Maldini 6.0, MF : Andrea Pirlo 5.5, Gennaro Gattuso 5.0, Calarence Seedorf 5.0 ( 84分 Serginho 5.0 ) , Kaka 6.5, FW : Hernan Crespo 7.0 ( 84分Jon Dahl Tommason 5.5) , Andrei Shevchenko 5.0, Ancelotti 監督 5.0

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大一番浦和、シドニー、それぞれの陣容は.....

2007-05-22 | Football Asia

トルコ人のセンターハーフUfuk Talay は曲芸師がロープを渡るがごとく怪我の様子を見ながら ACL のこれまでの試合に出場しついに浦和REDSとの最終戦に辿り着いた。5月16日のマレーシア代表との試合の出場を見送りこの試合に賭けているとの事。 Talay をはじめ Iain Fyfe, Mark Rudan のセンターバックコンビの怪我の調子、そして2人がどういう状態で明日の浦和戦に臨めるか?それが Branko Culina 監督の最も気遣うところである。またタフな守備で知られる Talay のもう一つの気遣いは初戦の上海申花戦で受けた警告で、次の警告、そして出場停止を気にして“タックル”に身が入らなかったのかなぁ?  “私は気を使い続けた、貴方は必要な時にタックルを出来るだろう、根拠は無いが私は幸運にも2枚目のイエローカードを貰わないだろうなぁと思っていた。明らかにその事は常に私の脳裏にあった。時にはタックルしたくない時でもそそれをせねばならない。しかし最後までいまくやれた。今はもう警告を受けようが関係ないので思い切ってやれる。” 激しいトルコリーグで10シーズンも過ごした Talay のタフなディフェンスは脅威だ。右サイドバックの Robbie Middleby の累積警告での出場停止はかなり痛いところだがそのポジションには北アイルランド人MF の Terry McFlynn がカバーし、Sydney FC の最も恐れるポンテと対峙する事に。 Talay にならんで怪我の心配のあった Mark Rudan, Mark Milligan の回復振りも気になるところ。Culina 監督は症状がよりシリアスな Rudan の回復具合によっては3バックにするか4バックにするかを決めねばならない。 右からMilligan, Fayfe Nicolai Topor-Stanley の3バックになると浦和はワシントンのワントップが有効か?そうなると Sydney は中盤を厚くし McFly, Talay をディフェンシブにそして真ん中に Corica を置き, 2トップに Zdrilic、Brosque を置き2列目には Carney Corica を配する布陣となるであろう。

          Zdrillic       Brosque 

  Carney    Corica   Zadokovich

           Milligan     Talay

Topor-Stanley   Fayfe    McFly

                 Bolton

Rudan が使えれば下記の通りに従来の4バックになるであろう。

                Zdrillic        Brosque

          Carney      Corica     Talay

Topor-Stanley   Fayfe   Rudan   McFly

                           Bolton

上記の布陣の方が McFly, Topor-Stanley の攻撃力を生かすことが出来て勝利の必要な Sydney にとってはこちらのフォーメーションで臨みたいだろう。闘莉王の出場が危ぶまれる中、浦和DF陣はどう対応するのだろう。 地元紙では既に入場券は50,000 枚売れておりさらに入場者数が増えるとの予測。オーストラリアのマスコミも収容能力いっぱいの 65,000 人の観衆をしきりに気にしているがここはそんなに入ったかなぁ…… 明日の大一番には我らが KAZU も当然観戦にくるであろうが、どこに座るのであろうか?? 色々な意味で明日が楽しみだ。まずは雨が降らないことを祈ろう…..

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総力特集 これがシドニーFCのメンバーだ

2007-05-21 | Aussie & Kiwi

来日2日目の日曜日を Sydney FC の選手達は如何過ごしたのだろう? Culina 監督は久々に浦和が勝利を収めた土曜日の名古屋戦をテレビで看れたのかな?今回、浦和REDSが相対する Sydney FC の起用されるであろう選手達をまとめてみました。

GK Clint Bolton 5試合 450分  5失点
ACL 5試合すべて、Sydney FC のゴールを守り続けている。そして昨シーズンはリーグ戦、 Final Series 全ての23試合でゴールを守り続けた。2005年の FIFA Club World Cup にも来日。A-League 創設の National Soccer League 時代は300試合以上リーグ戦に出場するベテラン。1995年カタールで開催されたFIFA U-20には正GKとして出場しチームは準々決勝でポルトガルに延長戦で敗れた。 2001年日韓で開催された FIFA Confederation’s Cup では Socceroos の一員としてメンバー入りしたが正GK Schwarzer の前に出場機会は無かった。 3月の浦和戦では後半痛恨のキャッチミスをし永井の同点ゴールを許しているだけにこの試合に掛ける思いは強いだろう。188cm 90kg の体格はさすがオージー。

DF Iain Fyfe 5試合 450分 センターバック
1999年ニュージーランドで開催されたFIFA U-17 でオーストラリアはブラジルと共に決勝に進出。激戦となった試合は0-0 のままPK戦に持ち込まれ結局王国ブラジルが勝ったのだが、この大会のメンバーに選ばれている。しかしこの時はレギュラーポジションを確保できず1次リーグのドイツ戦、マリ戦そして決勝のブラジル戦の3試合に途中出場を果たしたのみであったが2005年 A-League 開催後に Sydney FC に入団すると2年にわたり全試合に渡り出場を果たすA-League 屈指のセンターバックに。そしてACL の5試合でもフル出場。A-League の昨シーズンでは2ゴールをあげ、CKなどのセットプレーでは185cmの長身を生かして相手ゴール前に出て来る。Scotland の Hamilton Academical でのプレー経験もある。

DF Mark Rudan 5試合450分 センターバック
1995年カタールで開催されたFIFA U-20 のレギュラーメンバー。累積警告で出場停止であった1次リーグ第3戦のドイツ戦以外はすべて出場。この大会のメンバーは他にも Mark=Viduka や Joship=Skoko らがいた黄金世代。 A-League 開幕前は Bundesliga の Alemania Aachen そして中国の南京、マレーシアの Selangor Pablic Bankでもプレーをした。彼のハイライトは2006-06 シーズンの Adelaide United とのSemi Final の逆転ゴール。このゴールで決勝進出を決め、Central Coast を破って優勝し ACL 出場権を得た。 191cmの体格を生かしたタフな守備は Fyfe と二人で文字通り相手FWの壁となるが、怪我の回復が心配される。浦和戦はベンチスタートか……

DF Nikolai Topor-Stanley 5試合450分 左サイドバック昨シーズン途中から彗星のごとく現れ Sydney FC はおろか五輪チームにとってもなくてもならない左サイドバックプレーヤーとなった。 Topor-Stanley も身長191cmの長身選手。3月の浦和戦ではあのワシントンを体格で抑え込むシーンも。しかし8月から始まる来シーズンの A-League では Perth Glory への移籍が決まっている。

DF Mark Milligan 4試合 360 分 
右サイドバック 2005年オランダで開催された FIFA U-20の1次リーグ第三戦。平山、家永、カレン=ロバート擁する日本ユース代表は決勝トーナメント進出を賭けてオーストラリア戦に望み87分前田の起死回生同点ゴールでベスト16進出を決めたがその試合、DFとして日本の前に立ちはだかり1次リーグ3試合全てに出場したのが Mark Milligan 。その時の彼のパフォーマンスを見ていたのか?ヒディング監督は翌年のワールトカップメンバーに彼を引き上げた。出場機会はなかったものの今は五輪代表チームの主将として北京五輪出場を狙う。他のDF選手と異なり178cmの身長ではあるが、本来はセンターハーフを得意とし攻撃能力も低くない。初戦の上海申花戦と次の浦和戦で警告を貰い第三戦の Persik Kediri 戦は出場停止。 Milligan を欠いた Sydney FC は痛恨の黒星を喫したがそれだけ攻守に渡って重要な役割をこなす選手。 

MF Ufak Talay 5試合433分 2ゴール 
センターハーフ昨年ワールトカップに出場したベテランJosip Skoko が“ Socceroo 経験の無い最高傑作の選手”と表現する程の選手。Talay も1995年のFIFA U-20 に選ばれ準々決勝までの4試合にフル出場しながら代表経験が無い。名前から察する通りトルコ系の選手で 1995年のFIFA U-20 後から名門 Galatasaray Istanbul を皮切りにAntalyaspor, Bursaspor, , Gazientepspor, Karabukspor そして Mersin Idmanyurdu と通算10シーズンに渡ってトルコリーグでプレーをした後に Sydney FC と契約。しかし古傷の膝の調子が思わしくなく1年目はFinal Series の4試合を欠場した。中16試合出場に留まった。先日の上海戦では73分にベンチに下がったがそれは膝の調子を気遣ってらしい。3月の浦和戦ではPKで2点目を決めている。

Terry McFlyn   3試合 199分 

16歳で Queens Park Rangers と契約した北アイルランド国籍のMF. 非常にタフな守備をして相手のFWと対峙する。同国ではU-21代表にもなったが北アイルランドが今は強くないのでメジャーな大会の出場経験は無い。それでも England のクラブチームを8シーズンに渡たって生き抜いてきたハングリー精神はチームに必要なもの。
昨シーズンの Final Series の初戦の Newcastle Jets 戦では怪我の為前半でのリタイヤを余儀なくされ次のアウェーゲームでは欠場。 McFlyn の欠場は大きくそのアウェーゲームで Sydney FC は 0-2 で破れ続く Prelimary Final に進まなかった。
ACL でもそ時の怪我の回復が遅れた為に初戦の上海申花戦、続く浦和の前半はプレーが出来なかった。前節のホームでの上海戦は出番がなかったが、23日の浦和戦では Middleby が累積警告で出場できず、 Rudan の怪我も心配されるのでスタメン起用はありそうだ。

Ruben Zadkovich 2試合 108 分 右ハーフ

ACL出場時間こそ短いが、2005年 FIFA U-20, そして現在は五輪代表チームの中心選手として活躍している。しかし怪我でACLは出遅れ初戦の上海戦は欠場。続く浦和戦はベンチスタート。もし Middleby が怪我で退かねば出番は無かったかも知れない。そしてアウェーでの Persik Kediris 戦はスタメン出場を果たすも61分に2枚目のイエローカードを受けて退場。そしてチームは痛い敗戦を喫した。Zadkovich は16日の五輪予選、イラン戦でも累積警告で出場出来なかった。その後ACLでは出番が無いが浦和戦は Middleby が累積警告で出場出来ないので Zadkovich の出場は必至だ。 2005年のFIFA U-20 では2戦目のオランダ戦、3戦目の日本戦に途中から出場した。

Steve Corica  5試合 450分 4ゴール  
トップ下浦和DF陣が最も警戒せねばならない選手。シドニーでの浦和戦でもその実力を充分に発揮し後半あわやの直接FKを放ち都築の美技を引き出した。過去の実績では浦和の小野に匹敵するのではないか?1989年スコットランドでの FIFA U-17, 1991年ポルトガルでの FIFA U-20, バルセロナ、アトランタと五輪に連続出場し2001年のFIFA Confederation’s Cup にも出場。U-17 では初戦の東ドイツ戦、続くブラジル戦に途中出場を果たすもチームはベスト8に進めなかったが、このチームにはGK Schwarzer, Kalaci Popovic, Aloisi 等、後のワールトカップメンバーがいた。2年後のU-20 では初戦のトリニダードドバゴ戦にスタメン出場。相手には後にチームメイトとなったヨークがいた。以降エジプト、準々決勝シリア、準決勝ポルトガル戦は途中出場し3位決定戦となったソ連戦はスタメンで出場。チームも勝利を得た。準決勝で対戦したポルトガルにはルイコスタ、J.ピントそしてフィーゴと言った後の黄金世代がいてこの大会で優勝を果たしている。バルセロナ五輪ではチームは4位に入ったが Corica 自身の出場は初戦のガーナ戦と続くメキシコ戦のみで共にフル出場ではなかった。アトランタ五輪では1次リーグ最終戦ではとなるメンディエタ、ラウール、モリエンテスらを擁するスペインに2-0 のリードから逆転負けを喫しベスト8進出はならなかった。しかし自身は3試合にフル出場を果たす。このチームには Kevin Mascut, Vuduka, Aloisi らがいた。そして2001年のFIFA Confederations では準決勝の日本戦を含めた4試合全てに出場を果たす。また England のWolverhampton Wanderers 等3つのクラブを渡り歩き、2000-01 はサンフレッチェ広島でもプレーをした。結構日本慣れしているのでは無いか?

David Carney 4試合 354 分 1ゴール  FW(左)
代表、U-23代表にも選ばれているが五輪を含めたメジャー大会の出場経験はないが得点能力に優れており昨シーズンは怪我で1ゴールに終わったが一昨シーズンは6ゴールを挙げている。3月の浦和戦では開始数十秒で電光石火の先制ゴールを決めた。また2005年の Club World Cup では5位決定戦のエジプトのアル=アイン戦では決勝ゴールを決めチームを勝利に導いた。本来はFWの選手だが2列目の左を担う事が多い。対峙する山田、坪井は彼をどう止めるのか。 Terry McFlyn 3試合 199分 センターハーフ北アイルランド国籍。国が今はあまり強くないのでU-20 等に選ばれながらメジャー大会の出場経験はない。しかし 16歳で Queens Park Rangers と契約して以降9年間に渡り England のクラブを渡り歩き2005年に A-League にやって来た。昨シーズン Final Series の初戦の Newcastle Jets 戦では怪我の為前半でベンチに下がり大事な 2nd Leg に出場出来ずチームは 0-2 で敗れてしまった。その怪我は完治しておらず ACL でもまだ3試合しかプレーしておらずシドニーでの浦和戦は後半から出場し前節の上海申花戦は出場しなかった。しかし23日の浦和戦では Mark Rudan, Ufak Talay の出場が微妙なので彼の怪我の回復が気になるところだ。

Alex Brosque 5試合450分 1 ゴール  FW
2003 年 FIFA U-20, アテネ五輪に出場し、次代のオーストラリア代表のストライカー候補。 U-20 では1次リーグ最終戦のブラジル戦では激戦の末 3-2 で降してベスト16に進出。決勝トーナメント1回戦では地元UAEに 0-1で敗れたが自身は4試合全てに出場しカナダ戦ではゴールも挙げている。アトランタ五輪では Cahill, Aloisi らと共にメンバー入りし4試合に出場。ベスト8に導く。 Asian Cup では代表入り出来るか? A- League 発足のシーズンは Queensland Roar と契約しシーズン8ゴールを挙げ、翌シーズン Sydney FC 入りする。Final Series 進出のかかった Queensland Roar との最終戦。そして Final Series 初戦の Jets 戦で連続ゴールを決めるなど勝負強さを発揮。しかしACLではこれまでホームでの Persik Kediri 戦の1ゴールのみ。そろそろ爆発するころか……

David Zdrilic 5試合  173分オーストラリア代表30試合で20ゴールを決めたベテランストライカー。2001年の FIFA Confederations Cup で来日をしており準決勝の日本戦を含めて4試合出場している。ワールトカップ日韓大会のプレーオフ戦、ウルグアイ戦では Corica と共にベンチ入りを果たしたが試合には出場できなかった。Scotland の Aberdeen を始めスイス、ドイツ、イングランドと8シーズンを欧州のクラブで過ごし Sydney FC 入りをした。日本に旅立つ前のマレーシア代表選ではゴールを決めている。怪我の影響でACL では初戦の上海申花戦以降は途中出場ばかりでまだゴールが無い。 Zdrilic がスタメンに名を連ねるかスーパーサブに下がって Brosque のワントップまたは Carney , Brosque の2トップとなるかが浦和DF陣の観点でもあるだろう。

Adam Casey 3試合 59分  FW (右)  昨シーズン途中から New Zealand Knights より移籍。2003年 FIFA U-17 Finland 大会に3試合フル出場するもチームはベスト8に残れなかった。まだチーム内ではスーパーサブの地位を脱していないが、右のウィングプレーをこなせる貴重な戦力だ。試合展開によっては投入されるだろう。

Luka Glavas  2試合 25分 FW
ACLの期間だけ Perth Glory から“レンタル”されている22歳のFW。ACL後は Perth Glory に戻る。かつてはクロアチアの Hajduk Split のトライアルを受けた。まだ若いだけにこれからもいろいろチャンスがあるだろう。 彼の様な ACL 期間のみの契約選手はもう一人 MF の Noel Spencer ( Central Coast Mariners ) がいるが、この二人は日本遠征には連れて行かないとのことであったが……

また4試合158分出場記録のある Robbie Middleby が累積警告で出場停止。 Middleby は右サイドバックをこなす選手で 1995年 FIFA U-20 カタール大会にも出場している。ACL序盤は怪我の上海申花戦、浦和戦は途中出場、 Persik Kediri 戦は欠場したが続くホームでの Persik Kediri, 上海申花戦にはフル出場出来ただけに Culina 監督にとっては彼の出場停止は誤算だろう。 そして浦和REDSは….. これから息子によく教えて貰いましょう……..
 

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Sydney FC 到着 これからの日豪親善は..

2007-05-19 | Aussie & Kiwi
Branko Culina Sydney FC 監督は水曜日の浦和REDS戦を控えた選手達にプレシャーに立ち向かえる事を証明する為にGauntlet ( 中世の騎士がつけていた籠手)を投げつけた。と言う行であるコラムが今朝の地元紙でのスポーツ欄で始まった。
 
“何はともあれ23日のゲームは信じられない経験になる。それはかつて大舞台を経験している Bimbi ( Steve Corica ) やZdrilla( David Zdrilic )にしても同じ事だろう。我々は皆今季のACLが始まる前はベスト8に残る事を望んでいた。そしてもしそれ以上に進めるのならこれほどエキサイティングな事は無い。そして今 Boys 達は Mens になった。私は誰が大舞台に強い選手で来シーズンのタフな戦いに誰が頼りになるかを見極めたい。それは選手達にも私にも重要なテストになる我々は莫大な質量の経験を学べるであろう。“ とは監督のコメントだ。怪我が心配されている Mark Rudan, Ufuk Talay,そしてMFの Mark Milliganは18日の出発直前練習を休んだ。そして Noel Spencer と Luke Glavas の緊急スタメンが急浮上してきた。この二人の契約は5月末までとなっており、当初彼らは浦和遠征には帯同しない事になっていたのだが。



また同様に Chief Exective の George Perry も帯同する事となった。彼はアジアともっと密接にと考えている一人だ。“私の帯同の目的は何かを起こす事だ。アジア地域への展開は Sydney FC そして Australia のサッカーの興味を引き付ける事が出来る。そして我々はそれに乗じたい。滞在中に我がクラブへの投資に興味がある人達とアポイントを取るつもりだ。そして浦和REDSのチーム関係者と会って話を聴きクラブ経営に就いてを学ぶつもりだ。そして今後、浦和と Sydney FC との親善試合の可能性も話す。我々は世界中のUrawa Red Diamonds の様なクラブと姉妹関係を結びたい。”と話した。

1971年3月日本で3カ国対抗戦が催され、私の尊敬する Johnny=Warren の所属する St.George Budapest が招待され、同じく招待されたデンマークのFrem, そして日本代表とB代表と総当たりでリーグ戦を行い覇を競った。 初戦、釜本、ネルソン吉村らを擁する日本代表相手に 0-0 と引き分けると続く Frem 戦を4-1 で撃破し、最終戦の日本B代表をなんと 6-2 と粉砕し、大会の優勝をさらってしまった。これはオーストラリア史上、クラブチームが初めて海外の大会のタイトルを勝ち取った輝かしい功績であった。大会終了後は姉妹提携をしていた東洋工業をも破り、その次の日立製作所も降して日本遠征を無敗で凱旋帰国を果たしたばかりか、この遠征でチーム力の強化が進みオーストラリア代表チームにも次々と選手が選出される様になり、後の西ドイツワールトカップ進出の礎となったらしい。この1974年のワールトカップには St.George Budapest から Warren を始め5人の選手がオーストラリア代表に選ばれている。この3カ国対抗戦で日本代表はB代表とはオウンゴールでようやく勝利を挙げた後の最終戦の Fern 戦を1-2 と完敗。当時3月と言えば日本リーグはシーズンオフの真っ最中。とは言え栄光のメキシコ五輪が過ぎ、代表強化の全く進まない長い長い暗黒の時代であった。

その一方で Culina 監督は希望していた豊田スタジアムでの名古屋グランパス8対浦和REDSの試合観戦が移動の問題で不可能になったので首脳陣の揃える最近の試合のDVDで分析するしかない、との事。おかしいなぁ?成田空港にはQF21は朝6時に着くからそこから日本の誇る鉄道網、成田Express と新幹線を乗り継げば充分に間に合うのに。本日午後2時からテレビ中継あるよ。そして良いアドヴァイスを。浦和駅の近くにある Red Voltage に行けばここ数試合のハイライトシーンが見る事が出来る。そして我が家に来れば息子がこの1か月のREDS のパフォーマンスを私の100倍は詳しく教えてくれる。勿論通訳は私が引き受ける。でもサッカーは世界の言葉。言語の違いは障害にならないか…….

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赤い大サポーターは Sydney の味方??

2007-05-18 | 京都サンガ J-League
 5月18日 Sydney FC 一行はシドニーから一路成田空港に向かって旅立つ。おそらくカンタス航空QF21便で?さいたまスタジアム2002にて23日に行なわれる大一番。 Culina 監督を始め最も脅威になると思われていた赤い大サポーター達。しかし Culina 監督はその大観衆こそ“我々に味方するであろう”とオーストラリアのマスコミにコメントしている。 “浦和 REDS を日本で破る事は Sydney FC が創設されたこの短い歴史の間では最も大きなチャレンジだ。Sydney FC にとって ACL に最初の挑戦でベスト8に残ることは大きな成就を遂げた事になる。我々が自分達のサッカーをし選手達が攻撃的なサッカーを展開することが許されるのならこれほど快適な事は無い。私はプレッシャーは我々の様に攻撃的な浦和にあると思う。突然に彼らは何もせずに結果にしがみつくだろう。” 主将の Mark Ruan は” 浦和 REDS は熱狂的なサポーターを背負うだろう“とコメントしている。 “我々が臨む試合でのプレッシャーは我々へのものではない。浦和はホームで試合を行なう。浦和の選手達は少なくとも引き分けねばならない。だから全ての重圧は彼らにのしかかる。もちろん我々 Sydney FC は二流だ。我々はアウトサイダーである。我々はそこには65,000 人のプレッシャーを感じずに行くことが出来る。我々は満員御礼の大声援がそこで発せられようとしていることは解るがそういう中でプレーするのは良い経験だ。“ 3月21日のシドニーでのゲームは浦和は2点先行されながら同点に追いつき、尚も逆転のチャンスがあったが勝利は得られなかった。ACL前での地元では“本命浦和”と見ていただろう。しかし、ACLデビュー戦となる上海申花戦をアウェーで勝利を収めたことから手ごたえを感じ始めたのではないか?上海申花戦を試合を引き分けておれば、または続く浦和戦を逆転負けしておれば今の Sydney は無かったのではないか? “勝利を得る為に何をすべきかを我々はよく理解している。われわれは最初の25分を 2-0 でリードしていた…私はただ考えた選手達は正しい心構えを持って試合に臨むことが重要だと。試合に勝てるという信念を持つことを。勝利を願ってはいけないんだ。プレッシャーは我々には無い、相手にある。” 16日、Sydney FC はEdensor Park でマレーシア代表を 2-0 で降した。Noel Spencer とDavid Zdrilic が前半にゴールを決めた。そしてMFのDavid Carneyが2得点をお膳立てした。しかし、Culina 監督にとって最も重要なことは怪我による離脱者がいないこと。同日アデレードで五輪代表がイラン五輪代表を 3-1 で降したが、その五輪チームの一員としてプレーをしたMark Milligan とNikolai Topor-Stanley が無傷で帰還している。Robbie Middleby の累積警告での出場停止とMFのUfuk Talay のふくらはぎの怪我が数少ない心配事である。Talay はマレーシア戦を大事を取ってベンチで観戦。
またピッチの外では元オランダ代表のPhilip Cocu の契約交渉が大詰め。そして Sydney FC サポーターのみならずオーストラリアの Football ファンを歓喜の驚愕を与えたのがJohn Aloisi のA-League 入り。
 

Aloisi と言えばPK戦にもつれ込んだ2005年11月のワールドカップ最終予選のウルグアイ戦で最後のキッカーとなりオーストラリアを32年ぶりに本大会出場を決め、ワールドカップでは日本戦でも後半途中出場でゴールを決めている英雄だ。Aloisi は既にQueensland Roar が提示した年棒AS $300,000 (約3億円じゃなかった3,000万円)のオファーを却下しSydney 入りが有力視されているとか。更にNigerian のワールドカップ選手Jay Jay Okocha も交渉リストに入っているらしい。これらは全て8月から始まる来シーズンへの準備ばかりでなくACL での準々決勝以降の戦いを見据えての事なのだろうか….

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Kewell, Vidula そして高原は.....?

2007-05-18 | Football Asia

5月13日Premier Ship 2006-07 は最終節を迎えた。この日から10日後に UEFA Champions League の決勝戦に臨む Liverpool は既に降格の決まっている Charlton と対戦。 Rafa Benitez 監督は前節に続いて Harry Kewell を後半12分にオランダ人ウィング Bolo Zenden に替えて投入。Kewell は期待に応える様にロスタイムにPK を決めてチームのシーズン最終ゴールを挙げた。この試合後スペイン合宿に向かった Liverpool のメンバーの中には Kewell も選ばれている。果たして Kewell は Liverpool の秘密兵器となり得るのだろうか?


“我々は Charlton に多くのチャンスを与え過ぎた。しかしこの試合からいくつかの肯定的な要素も見つけた。 Harry はファンタスティックであった。彼がボールを常にキープしようとしたのを見ただろう。彼は本当に良くやったよ。Champions League の決勝戦まであと1週間余りあるがこれからのチームの動向を見守らねばならない。Harry はアテネでのベンチ要員のオプションの一人だ。”とは Benitez 監督のコメント。しかし、Kewell のロスタイムの得点にはあまり触れなかった。それはこの試合を最後にチームを去るであろう Robbie Fowler の事を気遣ってだ。32歳の Fowler は今シーズン3ゴールを決めているがそれは全てPKから。この最終戦はスタメン出場を果たし89分に惜別の拍手に送られ Peter Crouch と交替でベンチに下がった。この時点では Charlton に 1-2 とリードを許していた。しかし、ロスタイムに Madjid Bougherra が“不用意な”反則を犯しPKを献上。それを Kewell が決めたのだ。かつては England 代表として活躍をした Fowler だが、来シーズンは Sydney FC を始めいくつかの A- League のチームが狙っているらしい。そしていつもは担当するPKを替わりに Socceroo の Kewell が蹴った事に何か因縁を感じる。 オーストラリアでは Kewell が Champions League のAC Milan 戦に出場出来るかどうかが Asian Cup でどれだけのパフォーマンスを見せられるかのバロメーターになると見ている事だろう。しかしスペインの La Manga キャンプに出発する前日の15日のインタビューで Benitez 監督は“AC Milan 戦のメンバーは全く決まっていない。このキャンプで見極めたい。多くの人が Harry の事を尋ねる。彼は復帰してから1時間半、交替選手としてプレーしているからね。今我々は彼が本当にフィットしているかを見なければならない。そして彼がスタメンとしてプレーできるかどうかを判断するだろう。まだ決めていない事が沢山あるよ。”と語っている。オーストラリアテレビ局 SBS のインタビューで Kewell はこの11ヶ月間の復活をかけたリハビリの辛さを考えれば今は最高の気分だ、Football をする事に飢えている。6月2日のウルグアイ戦そして Asian Cup を楽しみにしていると語りながらも、“それらは全てオーストラリア代表のスタッフと Liverpool のスタッフとで話し合って決められるもの”と慎重な考えを論じている。


しかし5月16日付のオーストラリア紙ではGK のMark Schwarzerそして Mark Viduka, Tim Cahill, Josip Skoko に並んでHarry Kewell も出場しないであろうと。5月18日頃にはウルグアイ戦のメンバー候補20人を発表するとの事であるが、Asian Cup メンバーが揃うのはシンガポールキャンプからと言う事か???
Socceroo Mania 達のもう一つの観点は今年で31歳になる Mark Viduka の来シーズンの身の振り方。所属先との契約が今シーズンで終わることから来シーズン以降彼がどこでプレーするかが色々噂されている。

Viduka
今シーズンは18ゴールを挙げたがそのうち16ゴールは Viduka が怪我から回復した12月以降に記録したもの。しかも彼の所属先が今シーズンは12位に終わった Middlesbrough、もしこれが上位のチームであったら…. そこでChmpions League の準決勝戦 Manchester United vs AC Milan の 1st Leg を中継した後のオーストラリア SBS 局の解説者 Andrew Orsatti は“ Viduka こそ AC Milan に必要な選手”とコメント。昨年ワールトカップでヒディング監督の指示通り、前線での “ Anchor “ 役を全うしチームを決勝トーナメントに導いた動きこそ今の AC Milan に必要だとの事。たしかにインザーギ、ジラルディーニョの代わりに前線に Viduka が構えておればカカーやゼードルフが生きてくるのでは無いか、その方がインザーギらを生かそうとするよりも効果的では、との事だ。また彼がイタリアのクラブで見向きもされないのはロナウジーニョの様なテクニックを持っていない為で、Serie A での攻撃的選手は技術優先と言うことでビエリの様な選手は稀な例らしい。5月5日のオーストラリア紙ではかつて KAZU が所属し、彼がチームを去って以来(別にそれが原因ではないけど)17シーズン Serie B に甘んじている Genoa が興味を持っているとの事。 Serie B の Genova は第38節を終わって勝点 73 で2位。4位 Mantova が勝点61。残り試合は4試合なので次節の Bali 戦に勝点1でもあげれば13シーズン振りの Serie A が見えて来る。そうなると Viduka 獲得に拍車もかかるのかも知れない。しかし Middlesbrough もこれから残留に向けて交渉を進めるとの事。最後に、2011 年の Asian Cup のホスト国としてオーストラリアが急浮上してきた。4年後も Asian Cup 開催国は7月から始まる Asian Cup の期間中に決められるらしいが、持ち回りで言えば次回は西アジア地区のカタール、イランまたは南アジア地区のインドが有力視されていたが本大会参加国が16に拡大された今、開催国もそれなりの受け入れ態勢が出来るところとなる。そして AFC は今回の様に共同開催案を次回は全く考えていないとの事。FFA のChief Executive である Ben Buckley 氏は“我々はオーストラリアが開催国になれると言う事を納得させられるものを持っている。しかしその機会を与えられるかは注視せねばならない”とのコメントをするも、自信はあるらしい。 1981,1993 年には FIFA U-20 ( 1981 は World Youth と名称)そして2000年のシドニー五輪開催の実績があるからだ。2011年は隣国ニュージーランドでラグビーのワールトカップが開催される。それにも対抗出来るか…….? その時はKewell は33歳。まだ Socceroos にいるかな?シドニー五輪を怪我で棒に振っただけに出場に意欲を燃やすかも知れない。 しかし私の懸念はもし今年の Asian Cup のタイトルをさらわれてしまっい、2011年のホスト国となればオーストラリアが Asian Cup 2連覇をしてしまうかもしれない。それだけに今年は絶対に日本が優勝して欲しいのだ。だが高原の Asian Cup 出場に黄色信号が灯り始めた。そして中村も決勝戦まで残れ無いとも……

本当に大丈夫かなぁ…. Asian Cup のタイトルも….. 俺の Asian Cup 遠征も……..

5月23日に向けて 浦和の迎撃態勢は その2

2007-05-17 | Football Asia
Sydney FC draw 0-0 with Shanghai
しかしSydney FC が得た勝点は1。先に試合を終えた浦和REDSとの勝ち点差を詰める事は出来なかった。上海申花はウルグアイ人トリオがスタメン入り。しかしエースストライカーの Xie Hui は怪我で遠征に帯同出来ず、GK も第一GK のWang Dalei ではなく第二GKの Zhang Chen。DF Yao Lijun, MF Wan Lee が初スタメンとまさに“手負いの猪”の陣容。一方の Sydney FC は MF の Terry McFlynn が怪我でスタメンを外れた他はベストメンバー。試合は開始から Sydney FC が押しまくる展開。8分には Steve Corica のロングシュートを放つがコーナーに逃れる。このCKから David Carney がヘッドで狙うが GK Zhiqing が好セーブ、その1分後は長身190cm のNocolai Topor-Stanleyのヘッドがポストを僅かに外れる。そして24分ペナルティーエリア内で Zhiqing Liu のハンドを取られてPKを得る。しかし後でヴィデオを見るとこれは Zhiqing Liu のポジションはエリア外であった。この絶好のチャンスのPKを Ufuk Talay がクロスバーに当ててしまう。さらにAlex Brosque ,David Zdrilic, David Carney そして主将のMark Rudan らが上海ゴールに迫る。 しかし Du Wei を中心とした上海DF陣そしてGK Zhiqing Liu が必至の守りでゴールを許さない。特にGKの Liu は美技を連発する。本当に第二GKか?77分にはウルグアイ人MF Fernando Correa のシュートが Sydney ゴールを襲うが DF David Carney がクリアー。劣勢の上海申花は次第に容易に倒れたり、倒されても起き上がらなかったりとあからさまに相手を焦らせる作戦にでる。1分間に2回倒れた選手を運び出そうと担架が出動され、2回とも担架に乗らなかったと言う事もあった。そしてとうとう Robbie Middleby が警告を受けて23日の浦和戦は出場停止に。73分には Adam Casey が Ufuk Talay に替って、81分には David Zdrilic に替って Luka Glavas が投入されFW選手が増えるが最後までゴールが奪えず、試合はスコアレスドローに終わった。これまでACL4試合で8得点挙げた攻撃力がこの試合では完封された。ハーフタイム迄に終わったSolo City での試合は浦和が Persik Kediri と引き分けていた。もし Sydney FC が勝っていたら、Talay のPKが決まっていたら、浦和は23日の試合は勝利しかなくなるところであった。“5月23日はタフな試合になる。我々は6万2千人の観衆を相手に勝利を収めねばならない。”
そう語るのは Culina 監督であった。またこの試合の観衆は 14,786人。当初は現地在住の中国人の入場も予想して20,000 ~25,000 人の観客動員を予想していたらしいのだがこれも“楽観視”だったか?

さいたまスタジアムに向けて
2005年12月、FIFA Club World Champion Ships TOYOTA Cup に Sydney FC はオセアニア代表として参加 KAZU がゲストプレーヤーとして参加したのを覚えている方も多いだろう。この大会に参加したのは今のメンバーでは Terry McFlynn ただ一人。その国際経験の浅さからくる不安はワールトカップでも使われたさいたまスタジアム2002 の大観衆と言われている。
浦和はそのホームアドヴァンテージを存分に生かしたいところだが、5月に入ってまだ REDSは勝星が無い。これは Sydney FC のホームページでも報道されている。それにシーズン真っ最中の浦和は週2試合こなさねばならない場合があるが、オフシーズン中のSydney FC はこの試合に向けて調整が出来る。
5月16日は Asian Cup に向けてオーストラリア合宿を張るマレーシア代表と有料の練習試合を行った。この日は五輪予選のイラン戦がアデレードで行われたので Nocolai Topor-Stanley ら五輪代表選手は不在ながら、Noel Spencer, David Zdrilic がゴールを挙げ、DF陣はマレーシア代表を完封し2-0 で勝利を収めた。 Culina 監督は Nikokas Tsattalios を引っ込めながら交替選手を投入せずわざと一人少ない状況を作ってプレーを続行させた。
そして球団側は選手達をアウェーのコンディションにより順応させる為に来日を予定より二日繰り上げるとの決定を下した。恐らく今週末迄には来日するのではないだろうか? 浦和の迎撃態勢はどうなのだろう。
来週の日曜日にはさいたまスタジアムに行って Sydeny の選手達にサインをしてもらおう……




5月23日に向けて、浦和の迎撃態勢は その1

2007-05-17 | Football Asia

来週さいたまスタジアム2002 にて行われる大一番、浦和レッズが迎える Sydney FC 戦は浦和自身の今シーズンと言うよりもJリーグの今後が大きくかかっていると言えるだろう。

手負い猪だったのか上海申花
浦和がインドネシア Solo City に乗り込んだ日、首位を争う Sydney は上海申花をホームに迎えていたが地元マスコミはこの試合を随分と楽観していた様だ。 ACL4試合を消化して勝点そして得点が僅かに1。ベスト8進出の可能性はとうに霧散している。上海申花は中国でも屈指の人気、実力を兼ね備えたチームらしいが昨年2月には同じ上海にあった上海聯城のオーナーに買収され、申花の選手15名と聨城の選手15名で構成されたクラブとなり。今年は完全に統合された。今シーズン、国内リーグでは5位に甘んじており、Sydney 遠征直前の宁足球俱戦では 0-1 で敗れかつては自国の代表監督も務めたウルグアイ人の Gimenez 監督の更迭騒ぎも出て来ている。

それでなくてもこれまで監督と選手の間では言葉の問題が大きな壁になっており練習中でも身振り手振りでアドヴァイスを送るなどそのコミュニケーション不足が大きく横たわっているが、それ以上にGimenez 監督は今季の“中国超級”の監督の中では最高給料を得ているらしく、また上海に所属しているFernando Correa, Diego Alonso そしてSergio Blanco のウルグアイ人選手達のそれぞれの年棒約100万米ドル(約1億2千万円)の額面が中国人選手との待遇面での“格差問題”として更にチーム内で不協和音を起こしている。 その上怪我人等でシドニー遠征に帯同できた選手は17人だけ。Gimenez 監督は“若い選手達に必要な国際経験を積ませる”事と“ウルグアイ人選手3人を全てスタメンから起用する”事を試合前に表明。意外だったのは国内リーグでも3人のウルグアイ人選手達が同時にスタメンで起用された事は無かった事だ。既にベスト8進出の可能性の無い上にこの様なチーム状態。 Sydney FC にとってはまさに手負いの猪となるはずであった。

楽観視していた地元マスコミ
一方の Sydney FC  は主将の Mark Rudan がふくらはぎに不安を抱える以外は久々にほぼベストメンバーが組めた。心配だったのはイエローカードを1枚貰っているSteve Corica, Robbie Middleby, Ufuk Talay そして Nikolai Topor-Stanley の4選手が上海戦で警告を受け肝心の最終戦、23日の浦和戦に出場出来なくなる事であった。“選手達は本当に、本当に、23日の日本での試合を楽しみにしている。しかしその前に我々はこのE組のチーム全てに勝てると言う事を確実にせねばならない。私とチームの9日の上海戦への関心事は2週間後の試合の事でなく明日9日の試合で何が起こるかだ。”この試合にはオーストラリア代表の Tim Cahill, Jason Culinaそしてかつて Sydney FC の看板選手であったトリニダードドバコ代表で今は Sunderland でプレーする Dwaight York らがスタジアムで観戦する事になった。 楽観的な雰囲気の漂う中で ゲームメーカーのMark Rudan は手綱を締めようとしていた。9日の試合は時差の関係からSydney FC の選手達はハーフタイムには Solo City の試合結果が分かる。“結果を知らない方が良い。前節シドニーでの Persik 戦の様でも、我々は先に終わった浦和の結果を知る事が出来たが誰も教えなかったがそれは正しい選択であった。選手として最も重要な事は自分の任務に集中する事で試合が終わるまで何も知らない方が我々にとっては良い結果がもたらされる。”Mark Rudan はかつて中国の南京で1シーズンだけプレーをした事がある。
上海はもう失うものは何も無い。そう言うチームは得てして重圧から解放されて良いパフォーマンスが出来るものだ。彼らは2週間前、既にベスト8進出の望みもなくなっており、ただ試合をするだけでも良かったのだが結局上海は浦和を完封し、引き分けている。そして選手達はいいプレーを残した。ここシドニーにもただ乗り込んできただけでは無い、私は 3-0 4-0 で勝てるなんてとても楽観は出来ない。上海申花はあるレベルに達したチームでただ幸運が無かったに過ぎない。我々は上海での試合 ( 2-1 Sydney FC が勝利 ) の後半押し込まれた事を忘れてはならない。“
しかし、Culina 監督としてはこれまで怪我人と出場停止で悩まされていたがこの試合ではMark Milligan, David Carney そして Terry McFlynn らの怪我が完治に向かっていると言う報告を受けACL5戦目で初めてベストメンバーを組めそうであるとこの上海戦は大変な期待をもって臨んだだろう。 .... つづく


幸せな時代になった AC Milan vs Manchester United その2

2007-05-14 | EURO Football

後半に入ると雨は上がっていたようだったが相手ゴール前に迫るのは Milan ばかりだ。53分にはカカーがまたもビディッチを振り切りキャリックがタックルに入る前に放ったショットはファン・デル・サルが美技でストップ。左にはインザーギがフリーで余っていたようだったけど。59分にはこの試合唯一の武器であったCロナウドがドルブル突破をはかるとガットゥーゾがファールで止める。Cロナウドはかなり怒っている様子。

“ガットゥ-ゾ。知っとるか?これはイタリア代表でワールトカップでも活躍したぞ。”
“うん。知ってる。ゲームでも出て来る。ミランの選手だったのかぁ”

Cロナウドが蹴ったFKは壁に当たりそのリバウンドをもう一度Cロナウドが放つがGKジダの正面に。

“シダはブラジル代表のGKや”
“あ~。いたいた。でも代表の選手ばっかじゃん。”

その通り。このレベルになると本当に世界中のしかも列強の代表クラスが集うので、やっぱり面白いんだよなぁぁ… 63分には左サイドをドリブルで上がったエインセ(後で観たUEFA のアナウンサーは H を発音してヘインセと言っていたけど)から中央のルーニーに渡り、更に右のフレッチャーに送られそのままノートラップで放たれたシュートはゴールを大きく外れ息子が天を仰ぐ。シュート体勢に入る前にヤンクロフスキがスライディングに入っていたのでそれを切り返して撃てばジダを慌てさせたかもしれない。67分インザーギを下げてジラルディーニョが投入される。

“ジラルディーニョはアテネ五輪に出場し、日本戦では2ゴールを決めた選だ。”
“へぇぇ。ワールトカップには出たの?日本はオリンピックで勝ったの。”
“ワールトカップには結構出てたよ。オリンピックでは日本は負けたなぁ。”
“あぁ。やっぱり。”

70分、今度は Milan が攻撃に移る。左サイドでヤンクロフスキが前線のジラルディーニョにフィードするとワンタッチで中のゼードルフに。ゼードルフはそのまま走り込んできたカカーに送るとエインセ、ビディッチの間をぬってシュートを撃つがこれは枠の外。時間が刻一刻と無くなってくる。いくらマンチェスターとは言えミラン相手に2点を取るには短時間では厳しいだろう。72分、スコールズが前線のルーニーに送ると左のエインセにはたき、エインセがCロナウドに戻すと、少し下がったルーニーに。ルーニーはドリブルで仕掛けるがそこを後方からガットゥーゾがタックル。ルーニーは倒れるがボールがフリーのCロナウドにこぼれたので主審はアドヴァンテージを見たのかノーホイッスル。しかしCロナウドの放ったシュートはゴールを感じさせなかった。77分、ファーガソン監督はようやくオショーを下げてフランス人FWのサアを入れる。もう少し早く2トップにしても良かったんじゃないのかなぁ?しかしその直後に試合を決定付けるゴールが決まる。ゼードルフにボールが出たところにビディッチが詰めるとそのこぼれ球がアンブロジーニの前に、すると中央を駆け上がったジラルディーニョに縦パス1本が入りフリーで中央をドリブルで駆け上がるジラルディーニョを右からエインセ、左からビディッチが挟み込む様に追い掛けるものの悠々とゴールを決めた。この夜ビディッチは眠れたかなぁ...

“あぁ~。終わったじゃん。”
“でもわからん。マンチェスターはこのゴールを決められなくても2点取らねばならないんだし、条件は一緒や。”
“でも時間もないし、シュート撃ててないじゃん。”

子供ながらに鋭い指摘。81分にはマンチェスターの選手が痛んで倒れてミランの選手がボールを出したのにそのスローインをミランに返さなかったとガットゥーゾが裂火のごとく怒りまくりイエローカード。そしてCロナウドが84分にとうとうゼードルフへのチャージでイエローを受けChampions League 通算2枚目のイエローカードで次戦は出場停止に。(でももうそれもないやろなぁ。) そしてロスタイム。いよいよスタンドは試合終了のホイッスルを促すコールを送る。そんななかファン・デル・サルがカフーのシュートをファインプレーで防いで意地を見せるがタイムアップ。5月23日、リバプールと欧州クラブ王者の覇を競う事になった。そう言えば1994年、マッサーロ、サビチェビッチ、デサイィーらを擁してバルセロナを粉砕したのもアテネだったなぁ…..

“あぁあぁ、負けちゃった。“

息子がそう漏らし、家内の方を振り返るとテーブルの上にはキリンラガーの350ml 缶が6本と発泡酒が2本(どこから出したんやろう?)空いていた。

“飲むの無くなったから買ってきてよ。”

あほぬかせ、もう飲みすぎです。明日はバーベキューだぞよ。すると息子はがちゃがちゃとプレイステーションを取り出してセットを始めた。

“何をおっぱじめるんや?”
“悔しいから、今からイタリアと戦う。”

そのイタリア役は私がする事に。しかしこのソフトの重大な欠点を見つけた。何とあの、マルコ=マテラッツィが見当たらない。そう言えば昨年のワールトカップ前は彼を知る人は少なかった。制作したエレクトロニック・アーツ社も資料が無かったのかもなぁ。それとも俺の見落としか?試合は激戦となりロスタイムでイタリアが追いつき 5-5 でPK戦となったけど、イングランドが4人決めたのに対しイタリアは3人が失敗し、イングランドの勝利で終わった。でもイングランドはPKに弱くてイタリアはPKでワールトカップのタイトルを勝ち取ったんだけど。試合後父子で風呂に入り色々欧州サッカーの話をした。

“次の試合はどことどこ?”
“イングランドのリバプールと今勝ったミランで決勝戦だ。”
“俺リバプール応援しよう。リバプールには誰がいるの?”
“そうだなぁ。代表だとジェラードやクラウチ、オーストラリアのキューウェルがいるなぁ。キューウェルは怪我しているけど。”
“あっ、みんなゲームに出て来て知ってる。それでその試合に勝ったチームは?” “年末に日本で開催されるクラブワールトカップに出場するんだ。”
“RESDやフロンターレはその大会に出ないの?“
“今やっているアジアチャンピオンズリーグで優勝すると出場出来る。(まぁ開催国枠もあるけどな。)”
“へぇ、でもあんな早いやつらとやったらボロ負けじゃん”

そうかも知れない。でもパパがお前ぐらいの時はそういう対戦は夢のまた夢、いやサッカーファンとて夢にも見なかった時代。今はそれが実現する幸せな時代だ… 5月23日はシドニーFCに勝てれば良いなぁ…. 翌日、家内の実家でのバーベキューが終わりその帰り、キリンラガーを一箱私の勘定で購入する事になった。俺あんまりのまへんねんけど…. そしてそのケースも良く週末まで持たなかった事をここで書き落としてはならない……

 宜しくお願い致します。


思い出となる AC Milan vs Manchester United その1

2007-05-13 | EURO Football

少し前の出来事ではあるが、大型連休後半初日の5月3日。私は午前10時近くまで惰眠を貪っていたがとうとう

“洗濯物が干せないから”

と家内の一言で起こされ、けだるい体を引きずり近所の公園に愛犬の散歩に出かけた。外は絶好の行楽日和。小一時間ほどの散歩から帰るや否や  

“明日(5月4日)実家のみんなとバーベキューに行くんだから車を洗って来て”

との命令。そう言えば愛車の MAZDA Demio も随分と洗っていないなぁ、と朝食、いや格好良くブランチ、もそこそこに近所の洗車場に向かう事に。すると

“たまにはこの子も手伝わせてよ。いつもゴロゴロゲームばかりしているんだから。”

と、今度は息子がいやいや車に乗り込む事になった。車中では親子の会話。

“ママうるさいなぉ”
“でもパパいつも負けてんじゃん。”
“やかましわ。それはパパとママの問題。今日は友達と遊びぃ行くんかぃ?”
“いや、今日はサッカー見る。”
“なんかやっとったけぇぇ?”
“2時からマンチェスターユナイテッドとミランの試合がある。それ見るから家にいる。”

おっとぉぉぉぉぉぉぉぉ そうじゃった~ 日本時間の3日早朝に終わったUFEA Champions League の準決勝 2nd Leg がこの日は録画放映されるのであった。危うく洗車が終わったらネットで結果を調べるところであった。こう言う時は結果を知らずにテレビ観戦をするに限る。さすが我が息子。6年生にもなるともなるとちがうのぉ.. 洗車場に着くと首尾よく1台分だけスペースが空いている。これはついとる。連休初日は親子の洗車で始まったが、カーボディーを拭く手つきも二人で軽やかに?小さな愛車を磨き上げて帰宅。車を見るなり家内は

“あら随分奇麗になったじゃないの?今度も二人でお願いね。”
“アホぬかせ。でも車内も掃除機をかけたのだぞ。” 

と自慢にならない自慢もしておいた。 しかし、小学校6年生の息子は現金なもので友人から誘いの電話が掛ってきて、

“やっぱり俺遊んでくる。”
“はぁ?サッカーはどないすんねん??”
“あぁ。パパ録画しておいて。そして俺が帰るまで見ないで、見ても結果は絶対に教えないで。”

亭主の威厳、父親の威厳丸でなしだ。 仕方がないので録画をセットし、息子が帰って来るまで結果を知ってしまわないようにせねば。最近は日本のニュースでも UEFA Champions League の結果くらいならすぐに報道してしまう。昔はサッカーなんか何にも取り上げなかったくせに。当時 Champions Cup の結果を知るのにどれだけ苦労した事か?? なんて思いながらタイマーをセットし、この試合の録画ビデオを見始めた夕飯時までテレビやラジオを避けながら過ごした。
初戦のオールドトラフォードでは終了直前、ルーニーの劇的なゴールで勝利を収めた Manchester United だが、むしろ2失点した事が気になった。ホームの AC Milan はマルディーニに替ってグルジア代表のカハ・カレーゼが替わってCBに起用され、中盤は一人減らして左からアンブロッシーニ、ピルロ、ガットゥーゾの3人で構成。トップ下にゼードルフを上げてインザーギとカカーの2トップ。前の試合で1トップを務めたジラルディーニョはベンチ。一方の Manchester United はフランス人DF パトリスル・エヴラが累積警告で出場停止なので4バックの左サイドはアルゼンチンDFアインツェがCBから左にずれてセルビア人DFビディッチが起用されブラウンとCBを組み右サイドにはアイルランド人DFオショーが。そのDFラインの前にはキャリックとスコットランド人MFフレッチャーの二人がボランチを組み、ルーニーのワントップにギグス、Cロナウドが2列目そしてスコールズがひとつ前に上がり前線の“底”に。この日のサンシーロはテレビ画面を通してもわかるほどの大粒の雨。 

“すげぇ。大雨じゃん”

とは息子の第一印象。

“どっちを応援するんだ?”

と訊いてもこの両チーム、そして何の試合なのかは全く知らなかったので一通り UEFA Champions League を説明すると、

“じゃぁマンチェスター”

と即答した。息子はここ1か月彼は中古で買ってやったゲームソフト “2006 FIFA ワールトカップ ドイツ大会“にはまっており、お気に入りは日本代表とイングランドだ。日本にはまだ中田英寿がおり、イングランドにはベッカム様が堂々とレギュラーで起用されている。試合が始まると家内はそっちのけで父子でビデオ観戦。彼女は一人で

“折角の休み初日なのにつまんなぃ”

と言い始めた。その1回目の “つまんなぃ” の直後の開始1分、カカーが高速ドリブルで中央やや左を驀進、この日起用されたビディッチを振り切ってクロスを送るが惜しくも走り込んだインザーギ、ゼードルフに合わない。

“うわぁ、はぇぇぇ~。だれこいつ??”
“カカー。ブラジル代表や”
“あぁ。知っている。(ゲームソフトの)ブラジルでも出てた。へぇぇ?ブラジルの選手がイタリアでするのかぁ。”

そうか。この子は南米のトップクラスの選手は殆ど欧州のクラブチームでプレーする事をよく知らないのだった。よしよしこれからじっくり教えてやるぞ… その直後にはゼードルフのミドルが飛びGKファン・デル・サルがパンチで弾き出し、その後、右サイドバックのオッドからのクロスに今度はカカーがジャンピングボレーシュート。ボールはGKファン・デル・サルの正面に収まる。その度に息子からは

“うわぁぁ~”と歓声が。そして家内は“あぁつまんない”と。ゼードルフ、ファン・デル・サルはオランダ代表の選手で昔はオランダのクラブ ( Ajax ) で同僚だった事も説明したら。

“よし、こんどオランダと試合をしよう。”

おいおいオランダとまだ対戦していないのか?欧州でも列強だぞ。よしよし後でゆっくり説明を……と思った11分。Milan に先制点が。後方からのロングフィードをゼードルフが頭で落とすとそこにカカーが走り込む。そしてビディッチが追いつく前に放ったショットはManchester ゴールネットに吸い込まれた。これで Manchester は最低でも点を取らねばならない事を息子に説明。

Milan's Kaká enjoys his opening goal

“でもルーニーがいるから”

とは彼の解説。ゲームでのルーニーはお気に入りで彼のイングランド代表ではツートップはオーウェンは外してもルーニーは外さない。一時は Jコールと2トップを組ませていた。理由は

“Jコールはよく点を取るから。”

よしよし今度パパが英語でマクラーレン監督に手紙を書いてやろう….. 低迷を打開するかもしれないぞよ。押されていた Manchester は20分にギグスがドリブルシュートを放つが、なかなかルーニーにボールが出ない。Milan の両サイド、特に左サイドバックのヤンクロフスキの押し上げが早く、 Manchester は2列目とその後ろが分断されている感じ。たまにルーニーに繋がってもネスタ、カラーゼのディフェンスがしつこい。効果的なのはCロナウドのドリブル突破のみ。それでもCロナウドがドルブルで上がるたびに息子は

“いけ、いけ。はぇぇなぁぁぁ”

と感心する。しかし30分には Milan が追加点を挙げる。 Manchester DF アインツェが自陣ゴール前でボールをビディッチに渡すがビディッチは濡れたピッチに足を取られて転倒。そのこぼれ球をピルロが拾い、右サイドから追いすがるアインツェをかわしてクロスを入れる。一旦はビディッチがヘッドで撥ね返すがそれがゴール真正面に待ち構えていたゼードルフの足下に。ゼードルフがオショー、ビディッチのタックルを交わして撃ったシュートはかつての僚友ファン・デル・サルを破って追加点を決めた。
“だめじゃん。こんなミスしたら。” 

思わず息子が口に出す。試合後、この試合に起用されたビディッチの心境はどうなのだろう。 試合は2-0 のまま前半を終えたが、 Manchester はどうやって後半2点以上を挙げるのだろう?

“つまんなぃ”を連発していた家内の前にはキリンラガービールの350mlの空き缶が既に4本開いていた。残るラガーはあと2本。こちらも足りるかなぁ….. 後半に続く。


ベスト8はさいスタ決戦に Persik Kediri戦 その2

2007-05-10 | Football Asia
Sydney FC, 上海申花をホームで連覇しE組の台風の目となっている Persik Kediri だがご存じの方も多いが2004年も ACL に出場し横浜Fマリノスと対戦をしている。城南一和に 0-15 と大敗するなど良いところなく敗れたが MF Harianto, Kurumiawan の二人がその時からの生き残りメンバー。今回は南米トリオ3人に加えて DF Aris Indarto, MF Erol Iba, FW Budi Sudarsono, Prasetyo Wibowo の4人が代表選手。ただWibobow は怪我のせいかまだACLには出場していない。今年の Asian Cup にも出て来るだろうか?しかしこれだけのメンバーがいるのだから決して侮れる相手ではないのだ。後半オジェク監督は相馬を下げて岡野を投入し2列目の右に置いた。そして磯貝を左サイドに回した。この交替が功を奏したか、立ち上がら3分程は右サイドを Iba, Fernando, らに突破されたり中央から Gonzalez に攻め込まれるたが以降は50分に小野が中盤でこぼれ球を拾って右サイドの永井にフィード。そして中に入れるとポンテがワントラップして飛び込んできた Prasetiya をかわしてPersik ゴールに叩き込み同点とした。久しぶりに REDS サポーター席が沸く。3月の Sydney FC 戦同様、後半の早い時間に同点に追いついた。岡野の投入によって右サイドからの攻撃が顕著になったのは岡野スピードもあるが、ピッチコンディションも関係しているだろう。前半はPersik がこちらのサイドではよくボールをグラウンダーで繋いでいた。そして攻撃時は岡野がポンテとツートップ気味になることからターゲットが2枚になり、そこに素早くボールを出し中盤の押し上げを早くし数的優位を作ったり、こぼれ球に反応したりと言う状況が生まれ主導権を握る様になる。そして岡野が上がった時は Iba, Fernando が二人がかりで付くので逆にこの二人の上がりを抑えられる。52分には小野がミドルを、59分にはDFを引き付けて岡野にフィードし岡野は中でフリーのポンテに送るがその直前に Kartiko がヘッドでクリアー、60分には左に流れた小野が中に入れ、ポンテと永井と渡りシュートに持ち込むがGKの正面。後半の小野は前線からのチェックを積極的に行う様になった事からチャンスを演出できる様になった。ただその分マークも更にきつくなり53分には Kuruniawan にひざ蹴りを腰に食らった。61分浦和はCKを得るとここでPersik は選手交代を敢行する。普通相手方のCKの時は交替を認めないんだけどハサン主審は交替を認め MFのPutra を下げてインドネシア代表のFW Sudarsono を入れた。交替させるなよぉぉと心中思った時に、そのポンテのCKから阿倍が頭で決めて逆転ゴールを決めた。Persik DFは上がって来たネネの動きに惑わされた様だった。また浦和リード。しかし、まだ時間は30分もある。逃げ切り体制に入るには早い。それにPersik はFWを一人増やして1点を取りに来ている。先制点後も同様、リードをするとPersik は攻撃が冴えて来る。65分には右サイドをFernando に破られ堀之内、鈴木をかわしてクロスを入れられ Fagundez に撃たれるがサイドネットに。66分には Fernando が右サイドを上がり中の Kuruniawan に渡り放たれたミドルはGKの正面に。67分は小野と Harinato がボールを奪い合いしたそのこぼれ球を Kuruniawan に拾われそのまま左サイドを突破されクロスが入るが Gonzalez のヘッドはまたもGK都築の正面に。68分には左サイドにフィードされたところを Erol Iba が何と岡野を振り切ってクロス、一旦はクリアーしたがこぼれたところをまたも Kurnuniawan がヘッドで狙うがここも都築がキャッチ。70分、ポンテがその Kuruniawan を中盤で倒してイエローを受ける。前半にもイエローを受けたので続いてレッドが出るはずだったが主審がレッドを出す素振りもポンテが出て行く素振りもそしてPersik の選手も、ベンチも抗議する素振りもない。どうやら前半のイエローは地元テレビ局の誤報だったらしく、一安心。しかしその後もPersik の攻撃が続く。74分には Iba のロングフィードから Fagundez が堀之内と競りながらもシュート。75分にはゴール正面約30mの所でFKを与えてしまい、そのFKを Harianto が右に流し、 Fernando に強烈なショットを放たれる。76分には良い様にやられていた Kuruniawan を細貝がたまらず倒してイエローを。その報復とばかりに78分は阿倍が Sudarsono に膝を入れられ今度はあちらがイエロー。時間を追うごとに動きが早くそしてあたりが激しくなる。80分には小野が相手ゴール前でボールを持つがピッチが柔らかいせいかボールをコントロール出来ない。小野ほどのテクニシャンが抑えられないのだからよほどコンディションが悪いのだろう。浦和がこれだけ防戦一方にするなんて… と、むしろPersik 選手の頑張りに敬意を表したい気分の83分、Kuruniawan が阿倍のタックルが入る前にクロスを入れると交替出場の Sudarsono に渡り細貝、堀之内がブロックに入る一瞬前に放たれたショットはゴールネットを揺すりPersik がまたも同点に追いついた。残り時間は7分。Persik のホーム3連勝の可能性は十二分にある。REDSサポと地元観衆のを大歓声が場内を包む。Persik の選手達はさすがホームグラウンド、ボールコントロールがしっかりしている。東南アジアで盛んなセパタクローの本場だけあって細かいボール捌きも。浦和はもう人数をかけて守勢に回る。85分には阿倍に替って長谷部が投入される。阿倍の足の甲の状態は大丈夫か?この試合、引き分けてもベスト8進出の可能性が無くなるPersik はまだ選手交代枠が二人、これからまだ攻撃的な選手を投入するのか?しかしベンチのDaniel Roekito 監督は動かない。浦和は小野が後方に戻って守備に貢献したと思えば90分、92分には自らミドルを放つ“小野は運動量が少ない”なんて言ったのは誰だぃ?? 結局浦和は守りきり、Persik は攻めきれずにホイッスルが響き激戦に終止符が打たれた。これで台風の眼Persik はベスト8進出の夢が断たれたが選手達に落胆の色は無く、彼らの方から浦和の選手に握手を求めユニフォームの交換を促す。人気者小野のユニフォームは誰がゲットしたのだろう?試合後Roekito 監督は下記の様にインタビューで語ったらしい。



 
 
 
 

選手達はよくやった。浦和レッズは非常に優れたチームだからこの結果に満足している。浦和は素晴らしいメンタルとフィジカルの強さを見せたそれは我々には無いものだったが我々の戦術と選手達のスキルは対等に戦えるものであった。後半に入って岡野が投入された事で浦和は全く異なったチームとなり、右サイドを凌駕した。Sudarsono はハムストリングの問題と風邪気味であったがの彼の同点ゴールと彼の英雄的パフォーマンスは私が彼を起用した事を正当化してくれた。私はまだ次の試合(上海申花戦)には期待を持っている。ACLでの強豪チームとの対戦を通じて次の上海戦でも勝利をあげ次のラウンドへ進出出来るものと確信した。“ しかし、もう次のラウンドはないんだけどなぁ…. 7月の Asian Cup で何人の選手がここからインドネシア代表としてプレーをするのだろう… 


試合後はいつまでも REDS サポーターのコールが響き続けていた。

そしてシドニーで行われた Sydney FC vs 上海申花戦は Sydney FC がシュート22本を浴びせる猛攻を続けたがゴールは奪えず 0-0 の引き分け。この結果5月23日さいたまスタジアム2002 で行われる Sydney FC 戦は引き分け以上でベスト8進出、となった。




この結果を聞きREDSサポの息子は

何だ、3-2 の時点で逃げ切ってシドニーが負ければよかったのに。

でもそうなるとう23日の試合は消化試合でおもろないで (訳:面白くありませんよ)、チケットもこうたんやでぇ。(訳:買ったのですよ)

それでもいいよ。その試合で負けたら同じじゃん。

私が REDS サポだったら息子と同じ意見だったかもしれないなぁ…..

でもこれで23日が面白くなるぞ..

 宜しくお願いいたします。