Mr.コンティのRising JAPAN

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幸せな時代になった AC Milan vs Manchester United その2

2007-05-14 | EURO Football

後半に入ると雨は上がっていたようだったが相手ゴール前に迫るのは Milan ばかりだ。53分にはカカーがまたもビディッチを振り切りキャリックがタックルに入る前に放ったショットはファン・デル・サルが美技でストップ。左にはインザーギがフリーで余っていたようだったけど。59分にはこの試合唯一の武器であったCロナウドがドルブル突破をはかるとガットゥーゾがファールで止める。Cロナウドはかなり怒っている様子。

“ガットゥ-ゾ。知っとるか?これはイタリア代表でワールトカップでも活躍したぞ。”
“うん。知ってる。ゲームでも出て来る。ミランの選手だったのかぁ”

Cロナウドが蹴ったFKは壁に当たりそのリバウンドをもう一度Cロナウドが放つがGKジダの正面に。

“シダはブラジル代表のGKや”
“あ~。いたいた。でも代表の選手ばっかじゃん。”

その通り。このレベルになると本当に世界中のしかも列強の代表クラスが集うので、やっぱり面白いんだよなぁぁ… 63分には左サイドをドリブルで上がったエインセ(後で観たUEFA のアナウンサーは H を発音してヘインセと言っていたけど)から中央のルーニーに渡り、更に右のフレッチャーに送られそのままノートラップで放たれたシュートはゴールを大きく外れ息子が天を仰ぐ。シュート体勢に入る前にヤンクロフスキがスライディングに入っていたのでそれを切り返して撃てばジダを慌てさせたかもしれない。67分インザーギを下げてジラルディーニョが投入される。

“ジラルディーニョはアテネ五輪に出場し、日本戦では2ゴールを決めた選だ。”
“へぇぇ。ワールトカップには出たの?日本はオリンピックで勝ったの。”
“ワールトカップには結構出てたよ。オリンピックでは日本は負けたなぁ。”
“あぁ。やっぱり。”

70分、今度は Milan が攻撃に移る。左サイドでヤンクロフスキが前線のジラルディーニョにフィードするとワンタッチで中のゼードルフに。ゼードルフはそのまま走り込んできたカカーに送るとエインセ、ビディッチの間をぬってシュートを撃つがこれは枠の外。時間が刻一刻と無くなってくる。いくらマンチェスターとは言えミラン相手に2点を取るには短時間では厳しいだろう。72分、スコールズが前線のルーニーに送ると左のエインセにはたき、エインセがCロナウドに戻すと、少し下がったルーニーに。ルーニーはドリブルで仕掛けるがそこを後方からガットゥーゾがタックル。ルーニーは倒れるがボールがフリーのCロナウドにこぼれたので主審はアドヴァンテージを見たのかノーホイッスル。しかしCロナウドの放ったシュートはゴールを感じさせなかった。77分、ファーガソン監督はようやくオショーを下げてフランス人FWのサアを入れる。もう少し早く2トップにしても良かったんじゃないのかなぁ?しかしその直後に試合を決定付けるゴールが決まる。ゼードルフにボールが出たところにビディッチが詰めるとそのこぼれ球がアンブロジーニの前に、すると中央を駆け上がったジラルディーニョに縦パス1本が入りフリーで中央をドリブルで駆け上がるジラルディーニョを右からエインセ、左からビディッチが挟み込む様に追い掛けるものの悠々とゴールを決めた。この夜ビディッチは眠れたかなぁ...

“あぁ~。終わったじゃん。”
“でもわからん。マンチェスターはこのゴールを決められなくても2点取らねばならないんだし、条件は一緒や。”
“でも時間もないし、シュート撃ててないじゃん。”

子供ながらに鋭い指摘。81分にはマンチェスターの選手が痛んで倒れてミランの選手がボールを出したのにそのスローインをミランに返さなかったとガットゥーゾが裂火のごとく怒りまくりイエローカード。そしてCロナウドが84分にとうとうゼードルフへのチャージでイエローを受けChampions League 通算2枚目のイエローカードで次戦は出場停止に。(でももうそれもないやろなぁ。) そしてロスタイム。いよいよスタンドは試合終了のホイッスルを促すコールを送る。そんななかファン・デル・サルがカフーのシュートをファインプレーで防いで意地を見せるがタイムアップ。5月23日、リバプールと欧州クラブ王者の覇を競う事になった。そう言えば1994年、マッサーロ、サビチェビッチ、デサイィーらを擁してバルセロナを粉砕したのもアテネだったなぁ…..

“あぁあぁ、負けちゃった。“

息子がそう漏らし、家内の方を振り返るとテーブルの上にはキリンラガーの350ml 缶が6本と発泡酒が2本(どこから出したんやろう?)空いていた。

“飲むの無くなったから買ってきてよ。”

あほぬかせ、もう飲みすぎです。明日はバーベキューだぞよ。すると息子はがちゃがちゃとプレイステーションを取り出してセットを始めた。

“何をおっぱじめるんや?”
“悔しいから、今からイタリアと戦う。”

そのイタリア役は私がする事に。しかしこのソフトの重大な欠点を見つけた。何とあの、マルコ=マテラッツィが見当たらない。そう言えば昨年のワールトカップ前は彼を知る人は少なかった。制作したエレクトロニック・アーツ社も資料が無かったのかもなぁ。それとも俺の見落としか?試合は激戦となりロスタイムでイタリアが追いつき 5-5 でPK戦となったけど、イングランドが4人決めたのに対しイタリアは3人が失敗し、イングランドの勝利で終わった。でもイングランドはPKに弱くてイタリアはPKでワールトカップのタイトルを勝ち取ったんだけど。試合後父子で風呂に入り色々欧州サッカーの話をした。

“次の試合はどことどこ?”
“イングランドのリバプールと今勝ったミランで決勝戦だ。”
“俺リバプール応援しよう。リバプールには誰がいるの?”
“そうだなぁ。代表だとジェラードやクラウチ、オーストラリアのキューウェルがいるなぁ。キューウェルは怪我しているけど。”
“あっ、みんなゲームに出て来て知ってる。それでその試合に勝ったチームは?” “年末に日本で開催されるクラブワールトカップに出場するんだ。”
“RESDやフロンターレはその大会に出ないの?“
“今やっているアジアチャンピオンズリーグで優勝すると出場出来る。(まぁ開催国枠もあるけどな。)”
“へぇ、でもあんな早いやつらとやったらボロ負けじゃん”

そうかも知れない。でもパパがお前ぐらいの時はそういう対戦は夢のまた夢、いやサッカーファンとて夢にも見なかった時代。今はそれが実現する幸せな時代だ… 5月23日はシドニーFCに勝てれば良いなぁ…. 翌日、家内の実家でのバーベキューが終わりその帰り、キリンラガーを一箱私の勘定で購入する事になった。俺あんまりのまへんねんけど…. そしてそのケースも良く週末まで持たなかった事をここで書き落としてはならない……

 宜しくお願い致します。