Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

2.11 決戦後 オーストラリア紙の Socceroos 達の評価

2009-02-26 | 夏季五輪


MARK SCHWARZER: Rating: 8. 大事に至らなかった後半のLukas Neil との交錯はさておき、後半の遠藤の20mのロケットショットをセーブしたのは違いを証明し、恐らく日本のpop-gun 攻撃にタイムリーに精神的な効果を与えた。 

LUKE WILKSHIRE: Rating: 8. 前半のオーストラリアのベストプレーヤー。 何度も攻撃を凌ぎ危険な前進を注視した。 Socceroos の右サイドバックポジションの第一候補を確固たるものとした。

LUCAS NEILL:  Rating: 9. 次々と押し寄せる攻撃を傑出した守備で凌いだ。 彼と Moore は疑いなくオーストラリアの第一級の centre-half コンビである。

CRAIG MOORE:  Rating: 9. Neil と共に素晴らしい守備を披露。後半の日本の波状攻撃に対しては折りよく割って入り瀬戸際で止める。

SCOTT CHIPPERFIELD. Rating: 8. スタート時に日本は彼のサイドを標的にした様であったがすぐに対応しこの日の Socceroos のベストプレーヤーのひとりに。

VINCE GRELLA.  Rating: 7. 試合前日のふくらはぎの故障を克服し普段の任務を完遂。冷静さ、根気そして適切なポジショニングを徹頭徹尾DFラインの4人の為に維持。

CARL VALERI: Rating: 5. 一連の好パフォーマンスにも関わらず納得の出来る試合内容では無かった。容易にポゼッションを譲ってしまう事も2,3度ではなかった。

JASON CULINA: Rating: 6. オーストラリアの Mr.Versatile ( 多才 ) 中盤の右を担い、最後は3人の守備的中盤の一人に。 目立ったところは無かったが堅実に。

MARK BRESCIANO:  Rating: 5. 攻撃的マインドを持つ Socceroos にとっては素晴らしい夜ではなかった。 真のインパクトを与えようと喘いだ。 しかしゲームプランの大部分をそうさせた。

BRETT HOLMAN:  Rating: 4. パス回しに加われず、ファーストタッチで躓く。何度も危険エリアでフリーキックを献上し約60分でベンチに下がる。忘れられない夜に。

TIM CAHILL: Rating: 5. 恐らく国際試合では最も活躍の少ないゲームで無かったか?日本のCBによく捕まった。 1トップの試みは機能せず。中盤に戻そうよ Pim

RICHARD GARCIA:  Rating: 5. 残り半時間で 驚くべき事にHolman と交替で出場。腐心したが殆ど効果は無かった。

JOSH KENNEDY: No rating 最後の7分間、Cahill と交替出場。.

DAVID CARNEY: No rating. ロスタイムに Bresciano に替って投入。

この試合スコアレスドローに終わったのは両チームのCBの出来からみて妥当な結果だったと言えるかも知れない。日本の攻撃時間が長かった分 Schwarzer のパフォーマンスが目立ったのだろう。この試合のMVPこそ Schwarzer であったと思う。
しかし玉田、長谷部の決定機は惜しかった。(と、言うよりも大久保......)

後半に入り試合が進むにつれオーストラリアはロングボールをゴール前に放り込んできた。それは早くて正確にPA内の選手に送られたものが多く、他のアジア諸国では見られないレベルを披露した。
ここで Kennedy を最初に使われていれば.... と思われるかもしれないが私は Kennedy と Cahill がスタメンでならんでも試合内容は変わらなかったと思う。
そうなればMFは Valeri がベンチスタートになるはずで、中盤で日本選手のスペースが増えたはずだ。 それにKennedy は所属先の Kiaserslautern では今はベンチにもなかなか入れず、Cahill の20日間で6試合 554 分出場という”過密スケジュール”から二人ともフル出場は無理だっただろう。 
 Pim Verbeek 監督は怪我で日本戦が数か月ぶりの出場となった Chipperfield が復帰し90分間プレー出来たとが最も嬉しかったに違いない。 Chipperfield がいなければここは David Carney が起用されたかもしれない。しかし Carney は守備に問題があるのでそこを突けばチャンスが出てくると思ったのだが...... 場合によっては3バック( Neil, Moore, Wilkshire ) そして Carney を左サイド、右に Holman をおいたかもしれない......

スタンドでは試合終盤に日本の総攻撃を促す声が飛んだが、私は少なくとも勝点1は残す選択肢を選んでくれと心の中で叫んでいた。
日本は勝点1に終わったがこの勝点がワールドカップ行きに”近づいた勝点1”となる事を願う。  

あぁなんだかオーストラリア戦で”燃え尽き症候群”になりそうだ。

もちろん選手達はそうでないだろう。    なんて寒い夜じゃ。


    

 

 


2.11 日豪決戦前後の報道から Vol 2

2009-02-22 | 夏季五輪

2月9日 Socceroos poised to use Cahill as striker 
Tim Cahill は水曜夜の大一番ワールドカップ予選の日本戦ではオーストラリアの最も馴染みのある攻撃のオプションの役割をこなすだろう。 Cahill は今日(2月9日)の早朝 Everton での激戦を終え他の多くの選手達と同様に日本入りする。
Josh Kennedy に就いては所属チームのドイツの Karlsruhe でポジションを失い、 Scott McDonald はまだ国際レベルの試合ではゴールを決めていない。 
Pim Verbeek 監督は Cahill の攻撃力の高さに多大な期待を抱いているだろうと信じられている。 

今日(2月9日)の午後 Australia は初めての合同練習を行うが明日の朝まで選手全員が揃わないので Verbeek には準備段階でまったく微調整が出来ない状態だ。
この時点では Cahill は 4-2-3-1 フォーメーションのトップに置かれる公算が高く、 Carl Valreri が Vine Grella のパトナーとして守備的中盤の位置を担う可能性がある。  
Socceroos が限られた準備しか出来ないが、5週間も有効な期間があった日本には同じこと言えない。しかしメディアが千葉での練習に二日続けて立入禁止となった様にホームサイドにはプレッシャーが示され始めている。 
Craig Moore は日豪間の今にも爆発しそうなライバ意識が長く煮詰まりすぎて油を注ぐことが出来ないと言っている。しかし彼はある秘密を取り出そうとしている。 その Scooeroos はもし横浜で行われる水曜日のワールドカップ予選の試合で良い結果を収めたいのなら“フィジカル”を取り戻す必要があると。 
昨年7月の組み分け抽選以来、この試合は日本では長きに待ち焦がれており次第に期待は高まり1か月前に国際競技場70,000席分のチケットは売り切れた。そして日本では無口で名の通っている岡田監督でさえ昨年11月のカタール戦での勝利の後に “彼らを黙らせたい。” とオーストラリア戦の意気込みを世間に知らしめている。 
しかしながらかつてクラブレベルで日本でも指揮を執った Verbeek は常に煽る事を拒み続け先週メディアにはライバル心に就いては “ nothing special ( 特別なことなんてない ) “ と言い続け、”選手達にはそんなに重要では無い、メディアをエキサイトさせる何かなのだと思う “ と語った 

Moore はしばらくの間気まぐれに国際舞台から退いてから Soceroos に戻り前と変わらない調子でチームに馴染んでいる。そしてこう言っている。 “ 私は Pim に賛成だ。良きライバルで悪いライバルでは無い。 今日アジアの中を戦い抜く事は我々と日本は常にお互い言われ続けると言う事だ。 しかし選手として話す事で、その他の事では無い。 ”
Queensland Roar の司令塔は Kaiserslautern で Cahill が英雄的活躍を遂げた2006年ワールドカップ以来の日本戦となる。 一方日本がハノイでのアジアカップ準々決勝戦でリベンジとなったPK戦での勝利を得た試合には Moore はいなかった。  横浜で Socceroos はいかに結果を得るかと言う問いに就いては 

“まず最初に A クラスのゲームを行わねばならない。 日本は素晴らしい相手だ。素晴らしい技術を持っている。 ボールを特に良く動かす。 アウェーでームでは中々ゲームをコントロール出来ない。従って我々がドイツでやった様にせねばならない。 最後にもしあなたが覚えていれば、我々は非常に実直だ。 我々の得意とするフィジカルを生かすべきだ。 我々の高さと強さは特にセットプレーで違いを見せる。 もし我々が自分達の信じている様にフィジカル的にトップコンディションであるならば我々には好結果がもたらされるであろう。明らかに勝利は素晴らしい。しかしたとえ引き分けても良い結果だ。だからプレッシャーは相手にある。” 

Moore は昨日深夜に横浜に到着し、元 Newcastle Jets の司令塔 Jade North と共に本日到着の一行と合流する。 まだ数人、Lucas Neil ら数人のキックオフ前30時間に到着する選手がいのではあるが。 
遅く到着する一人のストライカーの McDonald がいる。彼は所属先 Celtic の Gordon Strachan 監督から代表チームに早く合流するために Scottish Cup で弱小の Queen’s Park 戦に欠場してもいいと言われながら、後に物議をかもしそうなその申し出を断り Glasgow に残った選手だ。

“私の場合は少し違う” McDonald は言う “NAKA はホームに還る。しかし私はただ2,3日長く日本に居てホテルにいるだけになりたくはなかった。だからGlasgow に残る事に決めた。 ”
事実 McDonald はずっとベンチにいるだろうが、Nakamura は今シーズンが終われば J-League に戻ると思われる、それは大変な影響だ。 
Nakamura は金曜日に東京に到着したそしてレポーターに、もし日本が勝って負け知らずのオーストラリアを飛び越しければ、日本は喜んで “ugly = みにくい;泥臭く“プレーする必要があると語った。我々は自分達が出来るパスをつなぎゴールを決めると言うやり方が必要とは私は思わない、ボールを失ったら一目散に守備的にならねばならない。”
明らかにワールドカップでの悪夢を振り払おうとしているNakamura はこう付け加える 

“我々は同じ過ちを繰り返してはならない。”

Harry Kewell は自分の所属トルコリーグのクラブで週末の試合に復帰できなかったので日本戦は欠場する。そしてGK Adam Federici も Eugene Gaalekovic と入れ替えられる。 

この記事を見たとき、これを読んでからスタメン予想をすればよかったと後悔した。
Cahill のワントップ起用と Vareli のスタメン起用がほぼ確実という内容だ。
しかし Verbeek 監督を最も喜ばせたのは Chipperfield のケガからの復帰だろう。何しろ日本戦の前1か月以上に渡って所属先ですら試合に出られなかったからだ。
私は Chipperfield が出れないから左サイドをどんどんつけばチャンスだ、とおもっていた。それでも Chipperfield とて100%の出来ではなかったはずだ。今となっていはもっとチャンスがあった様な気もするけど。試合前からオーストラリアの報道では引き分けでもかなり良しと思っていたみたいだった....

   


2月13日 Thriller-free zone : Socceroos keen to secure Cup berth quickly

Socceroos の司令塔である Lucas Neil は選手達に翌年南アフリカで開催されるワールドカップへの早期の予選突破に向けて最後の “ do-or-die : 生きるか死ぬか “ の一番を避けたいと言う望みが非常に手助けとなっていると語った。水曜日(2月11日)の夜の横浜での対日本戦スコアレスドローの試合はとても好ゲームとは言えなかったがとても好結果を得られたと言える。そして Socceroos 達は最終予選の半ばにして非常に好位置に付ける事となった。
思うに予選突破は4月1日シドニーで行われるウズベキスタン戦の勝利によって保証される以外の何物でもない、そして選手達からは危機感が感じられる。 オーストラリアの紆余曲折の32年間の突然死の歴史の時間は2005年ウルグアイとの有名なPK戦で John Aloisi によって終止符が打たれた事は、負けなしでスタートしたこの最終予選をみれば明らかに今のメンバーは忘れていない事が良く解かる。選手達は何故そんなに予選突破を可能な限り急ぐのかを尋ねると Neil は答える。

“基本的に我々はチャンスを逃したくないだけだ。オーストラリア人のメンタリティーとして我々は予選でずっと容易な相手に勝ってきて最後にタフな相手と do-or-die マッチを行った。 我々はより安全なシナリオを持ち、これ以上do-or-die の一番を戦いたくない。 No more penalty shoot-outs, please “

残り4試合中3試合がホームゲームだ。オーストラリア協会 FFA の上層部は早期の予選突破を少し案じているかもしれない、それは観客動員の問題だ。特に6月はバーレーン(シドニー) 日本(メルボルン)とのホーム2連戦が控えている。しかし Neil は College Street に安心させる言葉を残す。 

“もし我々が次の試合で予選突破を決めても尚チームは強く有るであろう。そこには休んだり自らの出場試合を選んだりする輩はいない。 選手達はみなずっとプレーを続けたい。だから問題にならない。FFAの観客動員や誰が試合に出るのかと言う心配は不要だ。我々は自分のチケットを準備したいくらいだ。”

そのシナリオは日本戦での好結果の後では日に日に高まりつつある。
しかしMFの Jason Culina はバーレーン戦後同様左サイドの改良の必要を認めている。
“あなたが解かる様に、我々はこの2試合技術的に打ち負かされた。しかし我々はまだ充分な結果を残す力を持っている事も示した。次の試合で予選突破が決まる事を望んでいる。 我々には自信がある。そして次の氏兄はもう少し良い結果を引き出せるだけのこれまでの2試合よりも長い準備期間もある。この種のゲームでは結果だマまず大事だ。少ししか得られなかったが勝点1は我々にとって良かった。”

Tim Cahill にとってはなれないワントップをこなさねばならなかったが、残り4試合のうちの3試合のホームゲームで Socceroos は攻撃力の再発見の準備があると言う信頼も出来た。選手達に次のウズベキスタン戦に向けて気分を一新できるかと言う問いに就いて Cahill はこう答えた。
“もちろんだ。 我々はホームでの1試合に10日間準備期間がある。我々は生き返れる。 自分達を本当に前向きなポジションに置き換えられる。 我々はみなもっと良い football が出来た事を知っている。 私がもっと出来た事もわかっている。私にはフラストがたまった、おまえはもっとやりたいだろう、もっとうまくプレーしたいだろう。 しかしこういった中でもプレーしなければならない。こう自問自答した。
試合後の控室で我々は少しの間この結果に幸福を感じた。”

Neilは最初の4試合中3試合がアウェーゲームである事に厳しさを感じていた。 Socceroos 達はホームの観客の前で更によい結果を披露する必要があると思っている。
”次のゲームにでもし我々がいいパフォーマンスを披露できねば我々は自問を始めるだろう。しかし1週間の準備期間があるので私はより攻撃的に、より多くのチャンスを作れると思う。“ Neil はこう言った。

    

2月13日 Time to flick the ugly switch

もはや ”もし“ の問題では無く ”いつ“ オーストラリアがワールドカップ予選を突破するかの問題である。他の試合の結果にもよるが次のウズベキスタン戦で最終予選の日程終了を待たずにその結果がもたらされるかも知れない。
4年前 Socceroos はワールドカップ最後の予選突破国であった。今回は最初になる可能性がある。したがって水曜日 ( 2月11日 ) の日本戦のスコアレスドローは非常に痛快な結果である。 2試合続けてオーストラリアのプレーは悪かったしかし結果を残した。 マナマでのバーレーン戦では最後に勝利を盗み取り、横浜ではこの12年間ワールドカップ予選のホームゲームで負けていないアジア屈指の強国から勝ち点1を奪った。
オーストラリアには準備期間が与えられず、日本には5週間の期間があった。
Blue Samurai 達はビジターに刀剣を突きつけるものと予測された。 彼らは最終予選の基本的事実に下線を引かなかった。 鉄の意志に鉄の守備網。それらは綺麗なものでは無かったが効果的だった。 そしてかこの辛抱強く長い予選に殆どの人がこの歴史て行きなアプローチに議論を唱えないであろう。  Sudden-Death の状況の苦痛をさける事が選手達をはやく予選を終わらすことを手助けしている。
“我々はより安全なシナリオを持ち、これ以上do-or-die の一番を戦いたくない。 No more penalty shoot-outs, please “
Neil は何人かの同僚と同様に2005年11月16日の Homebush Bay にいた。 
彼らは自分達の心拍数が最高潮に達したことを覚えている。 従ってもう同じ目に遭いたくないと決心することは良く解かる。 横浜での試合の後でかれらが安心すべきである。これで彼らの Football がうまく流れて来る事を願う。
Pim Verbeek は自分の注意深い戦術に何の悪気を持たない。たとえ自分の戦術がカウンターアタック戦法と指摘された事に激怒しても。 彼が観た事と、他人達が観た事とには隔たりがある。たとえば Verbeek は日本戦に 4-3-3 のフォーメーションを起用したと言うが、他の誰もが事実を観た。 Tim Cahill のワントップはぎこちなく改善の余地がある。 オーストラリア戦の前の試合(フィンランド戦)で Shunsuke Nakamura はチームメイト達に必要ならばもっと ugly ( みにくい = 泥臭く ) やろうと熱心に勧告した。 しかし日本人たちは訊かなかった。 彼らのボールを動かし、ペースや運動量に Socceroos は目を奪われた。 彼らの戦術は、両サイドの Yuto Nagatomo と Atsuo Uchida がプレスをかけ Tatsuya Tanaka と Makoto Hasebe はストライカーの Keiji Tamada の周囲を動き回りスペースを作った。 それらはいつも日本が勝つ為にやっていることだった。
Ugly にプレーしたのは Socceroos だった。彼らは“絶対に負けない”方策をとっていた。 この状況下で彼らは任務を果たした。 
今や次のレベルを考える時期だ。 4試合中3試合がホームゲームだ。 考えるべきは最後の2試合、バーレーン戦と日本戦は選手達にとってコーチ達に髪の毛を下げさせるように依頼する (落ち着いて試合をする) 機会だ。予選突破の為に結果を重視するのは良く解かっている。 今や地元のファンの前で引きつけるパフォーマンスを行いそのスタイルで予選を突破する事だ。

    

日本とオーストラリアがいる組を Thriller-Free Zone ( スリルを与える人がいないゾーン ) と表現されているがそれこそオーストラリアの歴史を物語っている。
オーストラリアは過去大陸間プレーオフを戦ってきた。しかし1974年大会で予選突破以降も78年、82年大会は”アジアオセアニア地区”としてひとくくりとされてきた。そして 1982年大会はニュージーランドが出場権を獲得した。日本がまだ世界の舞台を”観戦”していただけの時代からオーストラリアは敗れた方が多いがこういった大一番を経験してきている積み重ねがある。 それだけに彼らが”この試合は勝点1狙い”と決めたらそのとおり出来るのは容易なことかもしれない。だから決定的なチャンスが日本に多かったのか???? もしオーストライラが最初から勝点3狙いで来ていたらどうなったか?その方がチャンスはあったか?

今のオーストラリアの課題は攻撃力。たとえ Kewell , Viduka が6月の試合で復帰してきても、もうかつてほど驚異にはならないと思う。得点力不足は何も日本だけの悩みではないと思う。 
やっぱし頼れるストライカーは欲しいなぁ......

だが日本がこれだけ恐れられていたとは改めてその進歩ぶりが伺える。

6月の MCG での豪日戦が非常に楽しみだ。もちろんその前に日本が予選突破をしてくれている事を祈るけど。だけど MCG はサッカーは観にくいぞ....... これは興業狙いか??

   



 


2.11 日豪決戦前後の地元紙の報道から  Vol 1

2009-02-18 | 夏季五輪

2月10日 Crafty Pim has his counterpart chasing shadows
“ Pim Verbeek “    
日本代表監督の Takeshi Okada は東京湾から冷たい風が通り抜ける中こう呟いた、  ”彼には多くの友人がいる。そのうちの何人かは我々の練習を見る様に依頼されている“ そして一言だけ付け加える、”彼らは日本人だ。“
メディア達は冷たい風をものともせず千葉で普段は謎めいた Okada を大声でわめきながらそして笑いながらまたは自害の念にかられながら詮索する。 
どのみち Verbeek は自分の望みを持っている。彼は明日の横浜でのワールドカップ予選の大一番に向けての予定をこなしている。そして Okada は何とかしてそれを維持しようとする。 狭量な日本の football メディアの注意をそらすには多くを要する、しかしこのゲームは特別な大きさを持つ。 
そこには2007年 Asian Cup のPK戦で勝利したことによる部分的な満足しか得られなかった2006年ワールドカップへのリベンジの要素がある。  Verbeek の要素もある。彼は日本に5年間滞在し大宮アルディージャと今日とサンガのコーチを務めた。そして日本には多くの彼の凱旋を見たい地元のファンもいる。もしたとえそれが Blue Samurai との戦いであっても。 
オーストラリアが横浜に到着した時は記録づくめであった。 最終予選はまだ無失点でホームのウズベキスタン戦で引き分けた日本よりも勝点2上回っている。 今月は(実際は1月)彼らはバーレーンで Asian Cup 予選で敗れている。緊張は広がり Okada はプレッシャーを感じている。 
“彼は神経質になっている。”  Nippon Television の Takeharu Tkahashi 氏(誰だろう?)はこう語った。 
しょっちゅうそうであるようにメディアがそのような態勢に入ったら話した物語が物語りとなる。 試合日までの4日間メディアを練習に立ち入りを禁じた事はOkada の決定は Verbeek が専門的に奪ったものだ、密告者のサインが重圧となるにつれて。 メディアは納得した、そして Okada がスポットライトの中に現れ戦術や選手達の事に就いての話が少なくなりそして多くが Verbeek へのしっぺ返しとなる。 Okada は多くの時間を Verbeek のコメントを受け流す事に費やす。 “彼は私にプレッシャーをかけたいのだろうが私は気にしない。” それがいつも Okada が(インタビューの)シーンから消える時のセリフだ。   メディアも気に掛けないだろう。Socceroos に勝てなければOkada は厳しい尋問を避けられないだろう。 しかしもしコーチ達がストレスを感じても選手達はそれほどでもないだろう。一人ずつ選手達は控室からカメラの前に現れて来る。遠藤、田中達也、党利王、都築。田中達也は背景のスポンサーの看板が風に揺られて倒れて自分の額に当たっても何とも驚かなかった。 Marcus Tulio Tanaka はオーストラリアのレポーターが彼に英語は話せるかと訊いた時笑いながら “ No,no I only speak Portuguese “ と完ぺきな英語で答えた。 
選手達は確かに充分過ぎるほどリラックスしている。田中達也も闘莉王も怪我の疑いを克服し力強く練習に参加しスタメンの座をつかもうとしている。 中村俊輔、長谷部誠、大久保嘉人、稲本潤一そして松井大輔らは皆帰国しチームを強化する。 先週、国内組で臨んだ最後の調整試合であった格下のフィンランドからの5得点はあまり多くを期待できない、しかし5得点を奪った事は誰にでも元気付けられることであり、岡崎の2得点はチームに充分アピールできただろう。  日本代表のフルメンバーのエネルギー、ペース、スキルそして運動量は疑いなく Socceroos に問題をもたらそうとしている。 Verbeek はどうすれば、そしてどうして彼が巧妙であったかを知っている。そして首尾良く、彼の古い友人 Okada-san をスポットライトからよけさせる事を知っている。 それらすべてが明日国際競技場で70,000人のファンの前で誰もが隠れる事が出来ないだろう。 

2月10日 We'll pay price if we give away free gifts, says McDonald

Socceroos ストライカーの Scott McDonald は日本の最も危険な男 Shunsuke Nakamura のその特徴をよく知っているに違いないがしかし明日の横浜でのワールドカップ予選の試合を前に彼のアドヴァイスが何ら驚きで無い事がわかる、ペナルティーエリア付近で不必要なFKを与えるなと言う事だ。 
McDonald と中村はこの2シーズンの間 Scottish Champion の Celtic で共によき関係と友情を育んできたがこのワールドカップ予選を前にそれは捨て去るべきである。  McDonald のスタメンのチャンスは流動的だが岡田武史の綴る中村のスタメンシートの記入は彼のセットプレーでの技が何時ものように試合の素晴らしい未来を約束してくれる。   “最も明らかな事は本当に彼のセットプレーだ。” McDonald はこう語る。“私はそれを尋ねられるに適した人間だ。何故ならいつも Celtic では共にいるからだ。 水曜の夜は我々はペナルティーエリア付近でおろかなファールを必要以上にしない事だ。何故なら彼のFKは最高で、もし我々がそれを指さなければ恐れる事の半分は解消できる。   明日のワールドカップ予選の大一番は二人の Celtic のチームメイトの間で何週間も話されてきた。McDonald はこう話す、“我々は少し冗談を言い合った、彼(中村)は我々に勝たせてくれと言った、そして Melbourne では我々を勝たせると。 しかしそう簡単に行かないと思っており、充分な結果を出せるか私も少し不安だ。  Nakamura が週末の試合に出ずにリフレッシュの為に先に現地入りしたのに McDonald は Gordon Strachan Celtic 監督の申し出を断り週末の Scottish Cup の弱小 Queen’s Park 戦に出場しそのゲームでゴールを決めた。
なぜ Glasgow に居続け、試合の前日の朝に日本入りしたのかを尋ねると 
“いたってシンプル誰にもポジションを渡したくなかったからだ。”と答えた。 
McDonald の Socceroos のスタメンイレブンの可能性は少ない。 Pim Verbeek 監督は明日は急造ストライカーの Tim Cahill をスタメンに起用し同じく FW の Josh Kennedy とベンチスタートとなる模様だ。  McDonald に就いて言えば、彼はまだ国際舞台でクラブレベルでゴールを量産しておらず Socceroos で10試合出場しながらまだ得点が無い。 しかしゴールが無い事は彼を悪い立場にしないと主張する。 
“そう思いながらプレーはしない。 ゴールの責任は感じる。そしてもし起用されたらゴールを狙うだろう。まずはチームのパファーマンスだ。チームの勝利だ先で私がゴールを決めるかどうかでは無い。しかしもし水曜日の試合でそれが出来れば最高だ。 オーストラリア代表のすべての試合でものすごく快適に思う。 人々は私をより信用してくれるようになった。 若くしてチームに入って来た時自分の知らない人に知ってもらう為にはしばらくかかる。 しかし今はもう違っていると思う。オーストラリアで長い間キャリアーを積みたい。”  Socceroos 達は徐々に横浜に集結してきている。たしかに3選手、 Lucas Neil, Mark Bresciano そして Mile Jedinak の3選手は10日の朝まで日本に来られない。 昨夜チームは日本で初めての合同練習を三ッ沢競技場のナイターでおこなった。 Scott Chipperfield が Fitness テストをどうやらパスしそうだ。本日の練習をみてスタメンいる出来るか決められるだろう。 
MFのアンカーマン Vince Grella は最後に日本と戦った2007年蒸し暑いハノイでの Asian Cup 準々決勝戦で退場となったその悪夢を振り払うチャンスがやって来た。  Grella は負傷渦から徐々にカムバックし Blackburn Rovers でのキャリアーをスタートさせた。そして日豪間でのライバル心の興隆を楽しんでいる。 
“アジアでのビッグゲームとなりつつあるのではないか?我々はそれが好きだ、彼らもそうだ。彼らのジャーナリスト達は我々の周囲を飛び回っている。しかし我々はゲームの準備に忙しい。我々は日本をワールドカップで打ち負かした。そして Asian Cup では不運にも日本に敗れた。 試合に向けて徐々に熱くなってきている。そこには絶対的なライバル意識がある。我々は精神的にも戦術的にもそのタフなゲームの為にも準備をせねばならない。もし事が運べば、我々は好結果を得られるだろう。我々には経験があるのでそのビッグゲームでそれらを見せねばならない。我々は素晴らしいスタートをこのワールドカップ予選で見せている、しかしそれを乱してはならない。我々は前向きなパフォーマンスを続けねばならない。
オーストラリアの3戦3勝と言う最終予選のパーフェクトなスタートに就いて、 Grella は翌日夜の試合を引き分けたらそれが成功と言えるか?と言う問いにこう答えた。“イタリア人の血が半分混じっている自分からすればそれはYESだ。しかしオーストラリアのDNAはそれを受け入れられない。しかしもし試合終了のホイッスルが鳴った時に引き分けていたら我々は幸福に欧州に勝点10を持って帰れる。”

2月13日 We still have work todo, warns Verbeek

Socceroos の Pim Verbeek 監督はそれを当然のこととは思う事を拒絶するだろうが、水曜日の当面のライバル日本を勇気あるスコアレスドローで凌ぎオーストラリアの最終予選の無敗記録を維持し、ワールドカップ予選突破に向けて Big Step を踏む事が出来たと言える。
最終予選の折り返し地点で3試合のホームゲームを残し僅かに2大会連続出場にむけて好位置につける事が出来た。上位2チームが来年の南アフリカ大会に進出する事が出来るがオーストラリアは2位の日本に勝点2の差を付け続け続くカタール、バーレンとは6勝点差を付けている。 数字上ではウズベキスタンはタシュケントでバーレーンに敗れた事から上位2チームに入る事はほとんど不可能となりオーストラリア人の生活を少し安心させている、例えウズベキスタンが4月1日シドニー ANZ Stadium で行われる試合にグループ3位の座を狙って別の組の3位のチームとプレーオフを行いその後ニュージーランドとの大陸間プレーオフ戦をにらんでいるとはいえ。 もし4月1日の Harry Kewell と Mark Viduka が戻って来ると思われるその試合に勝つことが出来ればただ予選落ちと言う痛ましい雲行きは拒絶される事となる。それはバラ色の写真だ。
Socceroos が自分達のやり方を封印し横浜で指揮を押し上げる引き分けを演じた後に Verbeek が自由に認めた何かである。

“我々は今日 Big Step を遂げた。我々は4試合を残しながら3位グループと勝点6の差をつけている、だから我々は良くやっている。 特に3試合のホームゲームを残している。 次のウズベキスタン戦は素晴らしいスタディアムで素晴らしい雰囲気の中で1週間の準備期間がある。 だから次の試合が楽しみだ。 だから私は大変喜んでいる。しかしまだ予選を通過した訳では無いその事を理解する必要がある。 ”

Verbeek はこう語った。確かにオーストラリアは二つの結果を得た。マナマでの勝利と横浜での引き分けを。それらは試合の内容よりもずっと良い結果であった。 
日本戦では長時間ボールに触れたりキープしたり出来なかった。 オーストラリアが記録したシュートは急造ストライカーの Tim Cahill が苦し紛れに放ったものだけであった。その一方で日本はポゼッションも地域も支配し枠内シュートもCKの数も圧倒していた。これまでもよくあった様に Blue Samurai 達はそれらのアドヴァンテージをゴールに結びつけることが出来なかった。 セットプレーのスペシャリストの中村のレーダーは普段の様に較正が利かなかった。一方玉田は長友からの素晴らしいクロスをフリーで放ったヘッドが何故ゴールに入れられなかったのかを悩む事になるだろう。終了5分前に長谷部が放ったショットは玉田に(本当は大久保)によって斜めに跳ね返されゴールポストの横に悩ましくのたくり出た。日本は- 再び - 失望させられる事を運命づけられているのは確かだ。
しかし正当な評価を受けるのは死に物狂いで戦わねばならなかった守備陣だ。
まず間違いなくこのワールドカップ予選で最も活躍している Mark Schwarzer は遠藤のシュートをクロスバーの上に弾き出しまたしても警鐘を鳴らした。 Shcwarzer の決して小さくない功績のおかげで Socceroos まだ最終予選無失点だ。対戦相手にゴールする事を難しくさせるのは Verbeek の指揮のおかげだ、そしてその一方で彼のフォーメーション配置は 4-3-3 であると主張するが自際は Cahill の完全なワントップでその Socceroos のベテランは他の9人のフィールド選手を後ろに従え日本の中盤の間延びを作っていた。何やら Socceroo を嵐にさらしたが後に彼はこの試合を引き分け狙いであった事を拒絶した。 

“我々は常に勝利を目指す。”      
この一言を “日本の選手達のこの日の出来は本当に良かった。だから私は公正にこの 0-0 と言う結果に満足している。 私は選手達にはただ敬意を表するだけだ。彼らがやろうとしたことを行い時差、そして準備不足それらを克服し強敵を相手に good job を行ってくれた。 だから私はこの結果が嬉しい。しかし常にこの日見せたプレーを望んでいるわけでは無い。 我々は勝利に値しなかった。それに正直にならねばならない。 すべてのコーチ達、選手達は勝利を目指す。しかし我々は今日の試合は 0-0 が精一杯だったと言わざるを得ない。 ” 
とのコメント前に付け加えた。
Scott Chipperfield は2ヶ月間の足の怪我で離脱後初めての試合がこの日本戦であった。 そして特別なVerbeek からのリハビリメニューをこなした。そして Verbeek はこう言った。
“彼が3週間の間何の練習もできなかったかどうかを見たかい?精神的にも肉体的にも素晴らしいパフォーマンスであった。 最初の10分間は少しあえいだが最後まで90分間プレーをこなした。 彼は偉大なゲームをやり通した。” 
Caill のワントップの試みに就いて問えばアジアでも最高のCB、中澤と田中マルクス闘莉王の二人の前に数でも肉体的にも勝る事はなかった。  Verbeek は答えた。 “ Timmy には難しい夜だっただろう。 2人のCBは肉体的にも戦術的にも彼に対しては素晴らしかった。それがこの試合を難しくした。”

     

2月12日 Back to wall , Socceroos hold firm

Australia は昨夜試合内容で圧倒され思考の範疇を越えながらも当面のライバルである日本の歯ぎしりしそうなアンラッキーな無得点引き分けによりなにかをつかみ取り、今のワールドカップに2大会連続出場に向けて進撃中だ。 
この結果 Australia の最終予選無敗記録は更新中であるがただ重要なのは国民からも協会からも勝利を要求されていた Blue Samurai 達に強い一撃を与える事が出来た事だ。
犬飼基昭日本協会会長の “もしこの試合に敗れたら大変な事になる”と言うキックオフ前のコメントの基、岡田監督の将来はまだ疑い深いものだ。
この引き分けはコーチを留任させるのに役立つだろうか?
Pim Verbeek 監督はそんな心配は無用だ。 Socceroos は2位日本と勝点2の差を次の4月1日のホームでのウズベキスタン戦の予選の前につけているからだ。 
“ウズベキスタン戦は Big Game になる” Verbeek はこの日本戦に選手達は思い通りの試合をした事に満足し、“ 守備的に我々はよくやった。最後の15分から20分はボールを簡単に取られ過ぎた。” と述べる前にこう付け加えた。
Australia はこのワールドカップ予選は彼らの幸運に乗じているが誰も文句は言わない。 最後の4試合のうち3試合はホームゲームだ。 Socceroos はやや好位置につけている。 日本はこの結果を当然とするわけではなかった。 日本の方がいいチームであったこれまで、しかし日本がゴールを決められなかったは初めてでは無かった。 彼らのビルドアップはいつも複雑で理にかなっている。いつもそうだが最後の仕上げがなされない。 長友からの素晴らしいクロスにフリーで飛び込んだ玉田のヘッドはクロスバーを越え、長谷部のボレーはどうにかゴールの脇に弾き返された。 すぐに感じられるデジャブが競技場を覆いだしていた。日本のサポーター達は相手チームが守備に腐心するのを見慣れてしまっている。そしてオーストラリアのサポーター達は決して失望はしなかった。 
日本は Soceroos を試合の長時間ぼろぼろにさせた、しかし万人に馴染みのあるとおり最後のとどめの一撃をさせなかった。 後半の最初の20分、日本はテンポを上げてオーストラリアはほとんど捕まえる事が出来ず危険にさらされた。 田中達也のタックルをかいくぐりスペースをオーストラリアゴール前で造る加速のある重心の低いドリブルは特に脅威であった。 Socceroos DF陣はパニックに陥り不必要な数のCKを許したが67分に大久保がシュートを放つまで Schwarzer の天才的なセービングは必要としなかった。 その3分後遠藤の強烈なミドルをゴールの外に弾き出し、更にその存在を目立たせた。日本はペースを上げ出していた。
この夜FIFAランクで過去最高の27位に上がったオーストラリアは前半無失点に抑える為によくプレーしていた。 日本の選手達は動きが早く中盤でオーストラリアのMF陣をその密集で悩ましていた。 Vince Grella と Carl Valreri はしばしば日本の素晴らしいパスワークの前に横につり出され、中盤のポゼッションを支配されていた。 Tim Cahill は最前線で孤立していた。 日本の最も脅威を感じさせる瞬間はセットプレーであった。 
Socceroos 達は前の試合の教訓を無視し続けペナルティーボックス付近でFKを与え続けた。中村俊輔は3度、遠藤は1度FKを試みた。 オーストラリアの守備の壁はこのセキュリティーに有用で Cahill までがヘッドでクリアーをした事も。
その一方でオーストラリアの最も期待されたセットプレーの瞬間に Luke Wilkshire の右から入れたFKはファーサイドの Lucas Neil をとらえかけた。そして Mark Bresciano のCK にオーストラリアの選手達からハンドがあったと激しく抗議をしたがシリア人の Muhsen Basma はそれを認めなかった。 Wilkshire と Scott Chipperfiled の2人は日本のプレーシャーに対応している前半の間にイエローカードを受けてしまった Chipperfield は記録に留められる怪我の心配からゲーム感覚を取り戻そうと最初は必死であった。 何度も日本は田中達也の2度のオフサイドが示すように Chipperfiled の脇のスペースを突いて来た。これは Verbeek に心配ごとを与えた。  Socceroos は Grella がふくらはぎの負傷から練習参加を認められ24時間が経過し、2ヶ月間負傷で試合に出られなかった Chipperfield の起用が可能になった試合前に大きな士気の高まりを感じた。

試合が 0-0 で終わったのは両チームのCBが最高の出来であったことにも大きく寄与するだろう。しかし日本の決定力不足もここまでオーストラリアに言われてしまっては.......
しかし Kewell はともかく、 Viduka は4月のゲームに合流できるのか......
オーストラリアは残り3試合がホームゲーム。しかしオーストラリア大陸は本当に今の Socceroos のホームゲームとなりうるのだろうか?? 何時間の飛行時間が必要なのだろう?しかしその心配(日本人は期待)はなさそうだ。6月の最後の2連戦はホームゲーム。この時は欧州のシーズンも終わっているので万全な体調で臨めるに違いない。3次予選でも最後の4試合は6月に行われた。 しかしこのスケジュールの恩恵は欧州組が中心の日本も同じだ。
日本にとって大切なのが次のバーレーン戦。 J-Leageuも始まっているので選手達のさらなる前進を願う.....
こういう試合前後の報道をみるとこの試合、日本は”勝点2を失った。”と言えるかもしれない。
しかし大事なのはまずワールドカップに出場することだ..

    



試合は引き分け スタメン予想は判定勝

2009-02-17 | 夏季五輪
試合は引き分け スタメン予想は判定勝

2.11 横浜日豪決戦から数日が過ぎた。 
強豪相手とはいえホームゲームそして試合内容から見て“勝利を逃した。”と思われる報道が殆どの様だ。またブログ等の一般の方々の感想を見ても試合の結果に満足をされている方も少ないみたいだ。 
私の感想は後に述べるとして(誰も聞いていないか??) 試合前に専門誌等に寄せられた“専門家”の方々のスタメン予想と私の予想がどれだけ実際のスタメンに近かったかを比較してみた。 実際のフォーメーションは下記の通りであった。               

                                  Tim Cahill

     Mark Bresciano        Carl Valreri         Brett Holman 

               Vinceo Grella                 Jason Culina

Scott Chiperfield    Craig Moore     Lukas Neil     Luke Wilkshire

                                Mark Schwarzer

Cahill のワントップを予想する “専門家”“ジャーナリスト” は皆無だった。私も予想をしなかった。ただ試合前日のオーストラリア地元紙には Cahill のワントップを示唆する記事が出ていた。私が予想をブログに載せた後の報道だったのその報道を見てから”予想すればよかった”と思った。 
だけど試合当日に発刊されたスポーツ紙には Cahill のワントップを予想するところは無かった。 そして少しの“サプライズ”は MF に Carl Vareri がスタメン起用されたこと。 Serie B とはいえ Grosseto でレギュラーポジションを確保し、ワールドカップ予選では前節のバーレーン戦でスタメン起用され守備力では定評のある選手だ。

私はワントップは McDonald で2列目にはもし 日本戦の前の20日間で6試合554分の出場試合をこましたCahill のコンディションが悪ければ、 Vareri かな?とも思ったがそこまで守備的にする事もないと予想していた…
また2列目の右サイドには Wilkshire でなく Holman が起用されたがこれも守備的な意図だろう。本来ならクロスボールを上げるのに定評のある Wilkshire が2列目で、守備的能力もある Holman がサイドバックと私は予想した。 
しかし“経験のある” Wilkshire をDFラインに入れて安定を図ったと思われる。Holman もだいぶ経験はあるのだけれど………

Verbeek の嬉しい誤算は怪我で出場どころか合流の危ぶまれていた Scott Chipperfiled がスタメン出場出来てしかも90分間使えた事。これがこの試合の明暗を大きく分けたと思う。 確かに Harry Kewell, Brett Emerton の離脱は痛かっただろう。しかし故障の多い Kewell の離脱は今に始まった事では無く、Blackburn で調子の良かった Emerton 怪我は痛かっただろうが右サイドの選手は Holman をはじめ候補選手が他にもいた。
ただ左サイドとなると Chipperfield と David Carney の二人くらいしかおらず、Carney はむしろ攻撃的な選手なのでワールドカップドイツ大会の日本戦の様に3バックにしてMFを両サイドに1人ずつ置くような布陣を敷くかもしれないとも思った。
Chipperfield のスタメンを予想する専門誌がほとんどだったが怪我の事を知らずに過去の実績で選んでいたのだろう。試合数日前までオーストラリア紙は Chipperfield が起用できるかどうかを按じていた。私のスタメン予想は下記の通りだった。              

                           Scott McDonald

Mark Bresciano  Tim Cahill            Luke Wilkshire

           Vince Grella                  Jason Culina

  David Carney  Lukas Neil      Craig Moore  Brett Holman

                         Mark Schwatzer

それでは専門各誌上での予想はどうだったのだろう………
2月10日と11日に発行された毎週3回発行される専門紙の予想スタメンは下記の通りだった。         

                         Scott McDonald   Joshua Kennedy

        Mark Bresciano                      David Carney          

                                  Tim Cahill      Jason Culina  

     Scott Chipperfield   Craig Moore    Lucas Neil       Luke Wilkshire

                                    Mark Schwatzer

私はこの専門誌はほぼ毎号購入していたが、最近の我が家の“緊縮政策”によりワールドカップ予選や大きな試合の前後のみの購入としている。週3回発行なのでJリーグの記事など結構ホットな話題を提供してくれて発刊を楽しみに待つ事が多い。難点はJリーグの記事にしても浦和やガンバ、鹿島、等の上位を争うチーム同士のカードやそういったチームの分析は詳しいが、下位チームやわが愛する京都サンガFCの情報が少なすぎる気がする。この専門紙と同じ色のイタリアの専門誌  La Gazzetta dello sport 紙 も結構スタメンを外す事で有名らしいが。
ただ今回のオーストラリアのスタメンは下記の点で“専門紙”の予想としては……とおもってしまう。

McDonald と Kennedy の2トップを予想したのはここだけであった。当たっていれば “大当たり”であった。しかし今大会のオーストラリアのワールドカップ予選の履歴をみてみると2トップは予想しがたいのではなかったか? David Carney のポジション Carney が2列目の右でスタメン予想されたのには “ Big Surprise “ であった。その理由として ”クラブの定位置は右ハーフ。 エマートンの代役では終わらない….” とのことであったが、 Carney の特徴は左利き。2007年の ACL 浦和戦では Sydney FC のメンバーとして出場。左サイドでレッズを苦しめた。そして元の所属先 Sheffield United では右サイドで “使われて” いたらしいが今シーズンはさっぱり出番がなく2009年1月28日に Norwich City にローン移籍している。 
右サイドと言うクラブレベルでの “実績” はともかく、” エマートンの代役 “ はHolman で Carney はワールドカップ予選でも従来の得意な左サイドで使われていた。
そしてどこをどう押せば Tim Cahill がこう言うポジションで使われるのだろう……..

また2006年ワールドカップの日本戦では4バックと何度も書かれていたがそれはスタメン時にNHKが出したテロップで、実際は開始から3バックで実際には左が Chipperfield 、CB に Lucas Neil , 右に Craig Moore を並べる、日本の両サイドの突破対策として3バックの前の両サイド、左にGrella, 右に Emerton が配置された。
特に激しい守備の Grella を左に置いたのは対峙する中村俊輔を封じる為だった。それは実況の中でも当日解説していた井原が指摘していた。 この試合のビデオまたは DVDをおさらいすればわかる事である。

2月24日号 週間専門誌の予想は下記の通りだった。             

                                     Joshua Kennedy

           Mark Bresciano      Tim Cahill       Brett Holman

                        Carl Valeri                  Jason Culina

    Scott Chipperfield     Craig Moore   Lukas Neil   Luke Wilkshire

                                  Mark Schwatzer

さすが専門誌といったところ。それは Carl Vareri のスタメンを的中させた事だ。しかしポジションは違っていた。そして Vince Grella の事はこの専門誌は触れていなかった。 Grella は確かに今シーズンは怪我で出遅れていたが今年1月17日の Newcastle United 戦で途中出場を果たして以来スタメンに名を連ね日本戦の前の Aston Villa 戦(2月7日)そのまえの Middlesbrough 戦(1月31日)は出場をしていたのでこの試合で使われる事をにらんで少しでも触れられていても良かったのではないか? でもサッカーダイジェストにはスタメン予想が載っていなかったなぁ……..

試合当日の日刊スポーツの予想は下記の通り        

           Joshua Kennedy                    
                    
                     Tim Cahill

   Mark Bresciano                       Brett Holman

        Jason Culina             Vince Grella

   David Carney  Chirstpher Coyne   Lukas Neil   Luke Wilkshire

                 Mark Schwatzer

Culina と Grella の Defensive Half は当たっていたが位置が反対だった。私と同様に Carney の左サイドバックのスタメンを予想したのは恐らく Chipperfirld の負傷の情報が入っていたからだろう。 Colchester United 所属の Coyne をスタメンとしたのは多分バーレーン戦でスタメン出場を果たしたからだろう。しかしこれは Moore が病気で離脱した為でこの試合でも69分に Jade North と替ってベンチに下がっていた。 それに総じてCBの Moore と Neil の位置を正しく予想できている専門誌はなかった。
まぁ100人予想する人がいれば100通りの予想があるわけだ。今回は試合前に一般の人達の(私もそうだけど)色々な予想をみて自分のと比較してみた。 ただそういった人達と異なり “専門誌” は金をとっているのだからもう少しましな“予想”をするべきだと思う。 かつて川淵キャプテンが口にしていた。   

           “ 個人サイトの方が詳しいぞ。”

そしてあるシンポジウムでもこう述べていた、

    “ 新聞社のデスクの皆さんどうかサッカーの専門家を育ててください。”

専門誌や新聞の報道の“惨状”に嘆いていたのだろう。 
でも“専門紙編集長”の反論も聞こえてきそうだ。 

“オーストラリアなんて知っていても金にならねぇんだよ。欧州の事情さえ書いていれば読者は金を払って買ってくれる。それでいいんだよ…..”

まぁそうだろう。しかし AFC に所属する我々が相手にするのはアジアだ。欧州勢はワールドカップを勝ち抜かないと戦えない。 2007年の Asian Cup 前はどの専門誌も他国をしっかりと取材で出来ていなかった。確かに Premier League,  Seire A, Bundesliga, Liga de Espanola  面白いんだけどな………

だれかアジア専門の雑誌を立ち上げてくれないかな…… そうすれば私がオーストラリアとニュージーランドを担当してもいい??

でも個人サイトでそれは楽しめるか?  無料だし詳しいし。

守備的 Socceroos に無得点無失点勝点1 後半

2009-02-15 | 夏季五輪

それにしても横浜国際競技場は不便な造りでは無いか……

トイレは長蛇の列。一緒に並んだ Aussie 達は シンジラレナ~イといった表情。
さいたまスタジアム2002でこれだけ並んだ事はないぞ…..なんとか後半開始ホイッスルの直前に席に戻れた……..

後半は開始早々から Socceroos が積極的に出て来る。 Bresciano と Cahill が2トップ気味で Carl Vareli が前に出て来る。しかし2分もすれば元の Cahill のワントップになった。 Cahill を目指してロングボールを入れて落としたところに2列目が絡もうとしていた。
日本の後半の立ち上がりは中澤が右サイドにより遠藤がDFラインに入り込むシーンが目立った。どうもオーストラリアの特に Grella と Culina は遠藤を自由にさせない作戦だ。そしてオーストラリアはロングボールを日本のPA内に放り込んみそこに選手が雪崩れ込む。だが最終ラインとMF,特に松井がピンチになる一歩手前でボールをさばく。だが Cahill, Bresiano, Holman が前からプレスをかけて来るようになったので前半の様に中盤から前で自由にボールが回せる様にはいかなかった。 
49分11秒には Cahill がパスをカットし Bresiano に渡し右サイドラインを一気に上がられたがここは闘莉王がカバー。 Socceroos は Defensive MF の Culina と Grella が前に出て来て中盤で日本の攻撃に歯止めをかけ出す、そしてそこから前線にフィードをして攻撃に転じる。後半に入って攻撃的に転じて来た。 
何とか状況を好転させたい日本は56分11秒に長友が前線に大きく振り、達也が Wilkshire と Neil の間に割って入り走り込みそのまま中に折り返す、そこに玉田が飛び込むが戻った Moore がクリアー。こういう大きな縦パスに走り込むプレーが出てくればなぁ…..と思った。 

ここで日本ベンチが先に動く、攻守、特に守備で貢献していいた松井を下げて大久保を投入する。これで前線が活性して来て連続攻撃を見せる。オーストラリアのDFラインは確かにアジアレベルを大きく上回るがスピードに弱い事。玉田、達也の小回りのきくドリブルが効果的だった。だが最後のバイタルエリアではタフに守られるので決定機には至らない。
63分、オーストラリアベンチは最初の交替選手今季の Premier League 序盤で台風の目となっていたHull City の右 Attacker のRichard Garcia が Brett Holman に替って投入された。 これで前線のターゲットを Cahill との2枚にしようとする意図だろう。 しかしその直後日本はまた好機を迎える。相手のパスをカットした遠藤がセンターサークル付近の達也に達也は相手DF3人を引き付けて左の玉田に。左サイドバックの長友が一気に相手PA内に走り込む、長友の動きに一瞬 Neil と Culinaがつられ中の空いたスペースに達也が走り込み玉田入れるがわずかにボールが足元に入り過ぎて微妙なコントロールが出来ず最後は Moore がコーナーに逃げた。長友の素晴らしい動きが創ったチャンスだったが本当に惜しかった。
そのCKからボールを繋ぎ、長友が入れたクロスに Schwarzer と Cahill が交錯。こぼれたボールに玉田が飛ぶがそこは Chipperfield がカバー。 Aussie サポーター達はひやりとしただろう。 
67分22秒、右サイドの俊輔からのクロスに大久保が最後は体を反転させてショットを放つがやや威力に欠けここは Shcwarzer が抑える。 

        

俊輔がクロスを入れる前に玉田、内田、達也の3選手が右サイドでボールを繋ぎそこにオーストラリア選手達がつり出されていたので大久保がフリーで抜け出せた。しかしこれも惜しいチャンスだった。
69分35秒には遠藤の強烈なミドルがオーストラリアゴールを襲うがここも Schwarzer がパンチングでコーナーに。これは左サイドを俊輔、玉田、大久保でボールを回し、一旦遠藤に戻し逆サイドに振り、内田が再び中の空いたスペースに走り込んだ遠藤に渡したボールからのショットであった。こうしてサイドをボールキープで揺さぶれば相手DFがそこに着くのでどこかにスペースが出来るのだ。狭い地域や極値でのショートパス回しは日本の武器だ。これを続けるとチャンスがまだまだ生まれるとも思った。 だが遠藤のシュートはもう少し端の方に飛んでくれれば…..とも思った。 
そのCK、ショートコーナーを遠藤に渡しそこから逆サイドに振ると闘莉王のヘッドに合うが、ここは Neil の背中に当たってCKに。闘莉王は折り返したのだがカタール戦の様にゴールを狙ったらあわや….のシーンであった。その後の俊輔の蹴ったCKは中澤が飛び込むが Schwarzer がキャッチ。徐々に Schwarzer の存在感も増してきた。 
71分53秒には中盤でボールを持った遠藤が右サイドを上がった内田に振る。内田はそのままドリブルで突破し Vareli を振り切り入れたクロスは惜しくも達也に合わずにそのまま Shcwarzer の手の中に。 
72分40秒、内田からの縦パスを貰った長谷部が一気ドリブル突破、最後は Chipperfield をかわすがゴールラインの後方に敷かれていた人工芝のシートに足を取られて転倒。他の相手DFも追い付いていなかったのでここも惜しいチャンスだった。
72分57秒に場内アナウンスが、この試合に65,571人の観客動員であったと発表された。その中の一人であった事に幸福を感じた。
日本は更にチャンスを迎える。74分45秒に中村が右サイドから切れ込んでCKを得る。そのCKは Schwarzer がクリアーするがそのボールが長谷部の足もとに。しかし足元過ぎてボールをコントロール出来ずシュートが撃てない。
78分25秒、長谷部からボールを受けた長友が左サイドをドリブルで上がり中に入れる。そこには玉田がフリーで飛び込むがヘッドはクロスバーを越えてしまった。やや身体が先に入り過ぎていたか……頭を抱えるのは玉田ばかりでなく岡田監督もおなじであった….

          

その直後、 Cahill が Garcia からのボールを受け一瞬フリーとなる、このままドリブルで持ち込まれたら….と思うと足を取られて倒れてくれた。これが抜けられると危ないシーンだった。だいぶ足にきていたらしい。

残り10分を切って来ると両チームの事情がゲーム展開に左右する。オーストラリアは総勝点で日本を上回っている上にアウェーゲーム。後の4試合のうち3試合がホームだ。無理に勝ちに行く必要は無い。一方ホームの日本は….
私は“ワールドカップ予選”を考えると確実に勝ち点1を…..と考えていた。だが岡田監督は違うようだ。82分にピッチを走り回っていた田中達也に替って岡崎を投入し1得点を取りに行く。しかし83分15秒長谷部が Richard Garcia をそして危ない位置でFKを与えてしまう。 ベンチでは Joshua Kennedy がジャージーを脱いで交替出場に備えて Verbeek 監督になにやらアドヴァイスを受けている。 しかしここは Kennedy を入れずにまたBresiano が蹴ったFKは大きくクロスバーを越えてくれた。 そしてその後に Kennedy が Cahill に替ってピッチに入って来た。

そして86分、この試合最大の歓声と溜息が競技場に渦巻く。 カウンターに転じた日本は大久保からボールを受けた俊輔が右サイドの内田に。内田はライン際をドリブルであがる日本は長谷部が左端に流れ手を挙げるそこに素晴らしいクロスが送られ、狙い澄ました長谷部の右足のボレーが炸裂するがその弾道は大久保の足に当たりゴールポストのわずか左を抜けて行った。 スクリーンに岡田監督が頭を抱えるシーンが映し出される。

          

そのリスタートからロングボールを繋いだオーストラリアはPA付近で Kennedy が大久保に倒されFKを得る。だがこれは Kennedy の技ありのプレーでもあった。そこを早いリスタートでオーストラリアは日本ゴールに迫るがシリア人の Mohsen 主審はそのリスタートを認めずやり直しを命じてくれて助かった。だがそのFKは Kennedy の頭に触れること無く跳ね返され、カウンターに入るところを Vareli がファールで止める。抜けていればチャンスになるところであった。

             

 
オーストラリアもここは最後の力を振り絞りセカンドボールを拾って来る。89分16秒、真ん中の Kennedy から送られたボールを右サイドに走り込んだ Culina が中に入れる。そこに長身の Kennedy が飛び込むが中澤と闘莉王が挟み込むようにマークに入りボールに触れさせない。 

     

そしてロスタイムが3分と表示された。こうなると勝点1を守るのか、勝点3を奪いに行くのか……
周囲の観客は総攻撃を促す。岡田監督も早く前に…と言うようなジェスチャーを繰り返すが、私は今後の予選を考え勝点1を守ってほしいと熱望し出す。
91分4秒、オーストラリアベンチが最後の交替選手 David Carney を Bresciano に替えて投入する。日本の右サイドを抑止する狙いだろう。 Sydney FC 時代は浦和レッズから ACL でゴールを挙げている選手だ。日本は闘莉王を挙げて3バックにする。 カウンターをかけられたときは大丈夫か…..だが92分にはDFラインに戻って来た。 やはり勝点0は避けたい。それはオーストラリアも同じで交替出場の Carney と Kennedy 以外は完全に引いてしまっている。
最後, オーストラリアが長友から玉田のロングパスを Wilkshire がカットし右サイドを上がる。中には Kennedy が上がって来るが Garcia にスルーパスを通そうとするもそのままGK都築の手元に流れ都築が拾い上げる。そしてそのボールをフィードした時 93分4秒に試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

場内には溜息が流れるが Aussie サポーター達の多くは手を挙げている。 それは Socceroos 達も同じで安堵の表情を浮かべている選手達が多い。私もどちらかと言うと同じ心境だった。 

遠藤と Lukas Neil, Schwarzer と俊輔….. ピッチの上では選手達がお互いに健闘をたたえあっている。 これから Asian Cup やワールドカップ予選等何度も戦う事があるだろう。Aussie サポーター達には日本はどう映ったかな.......

場内ではこの試合の Man of the Match に中村俊輔が選ばれた事が告げられたが周りの人達も一斉に首を傾げる。私から見れば GK の Schwarzer だろうけど……

      

ホームゲームで勝点3を取れなかったのは残念だった。相手は時差もあり試合前日に合流した主力選手もいた。勝つチャンスもあっただろうが勝点1は積み上げられた事は良しとすべきだ。
次のバーレーン戦こそ勝利で飾りワールドカップ予選突破に大きく前進して欲しいでもこれで日本はホームゲームは連続で引き分けだなぁ…….

翌日私は日本を後に商用の旅の途に着いた。 飛行機は夜の便だったので帰国の途に着く Aussie サポーター達と会えるかな?と少し楽しみにしていたがターミナルが違ったのでそういう人達とは会えなかった…….

自宅に着いたのは午前0時を回っていた。それにしても横浜は遠い。だけどそれだけでは無い。トイレは不便だし、プログラムは売り切れるし……
やはり専用競技場のさいたまスタジアムが一番観戦に適している。家も近いし…..

       

バーレーン戦はさいたまスタジアム2002 だ。気候も暖かくなってきているので楽しみだ。 でも今度はきっちりと勝ってくれよ………

        またマチャラ監督と会えるかな ???????


          


守備的 Socceroos に無得点無失点勝点1 前半

2009-02-14 | 夏季五輪


  やっと迎えたこの日。 

前月にチケットを入手してからこの日を今か今かと、そしてこの試合観戦をキャンセルせねばならない様な用事が入らぬように(家族に何か無い限りこの試合はもちろん優先させるつもりだった。)変な約束は絶対にしなかったし、しても破るつもりだった。
2006年あのカイザースラウテルンでの悲劇からと言うよりも11年前、商用で初めてオーストラリア大陸を訪れ、それから7年後に A-League が発足しこの大陸のサッカー熱の急激な高まりを目の当たりにした私こそ、誰よりもこの試合を観戦する権利があると(勝手に)信じて疑わなかった。 
もちろん私より熱き思いで Socceroos の動向を昔から見て来たのに試合会場にこれなかった人もいるだろう、しかしワールドカップドイツ大会以降に“オーストラリアの存在”を知った“ジャーナリスト”や“評論家”そして“スポーツライター”なんかよりは俺の方がこの試合観戦にふさわしいのだ…….道中の電車の中で多くの Aussie Supporters と話ながら、そして試合開始前の両国国歌を聞きながら心の中でそう叫んでいた。 それにしてもあの君が代の斉唱はとても綺麗だったなぁ……….

            

Socceroos のスタメンは下記の通り。 俺の予想も結構当たっていたと思う。

                                   Tim Cahill

          Mark Bresciano    Carl Valreri     Bretto Holman 

                     Vinceo Grella    Jason Culina

      Scott Chiperfield   Craig Moore   Lukas Neil    Luke Wilkshire

                                  Mark Schwarzer

Verbeek 監督のうれしい”誤算”は怪我で出場が危ぶまれていた Scott Chipperfield が試合に使えるようになったことだろう。 これで左サイドの器用に頭を痛めることがなくなり大きな心配を排除することができたのだ。それにより最初は失点を防ぎのちに左利きのどちらかと言えば攻撃力のある David Carney を投入する計算ができる。 
Scott McDonald もJoshua Kennedy もベンチスタート。試合前の練習を見ていると Kennedy は“シュート練習のパス出し”をしていたので “予想通り” スタメンではないなぁ と思った。

           

ワントップは McDonald ではなく Tim Cahill だったがこれは前日の地元紙にも示唆されていた。ただこの20日間で6試合 553 分出場で疲労が心配される Cahill をベンチスタートにする事も予想したんだけど。そして守備能力の高い Carl Valeri がバーレーン戦に続いてスタメンに抜擢された。 そして Holma をDFラインでなく中盤に置いた。 これらの布陣はとにかく先制点を絶対に与えないと言う Verbeek 監督の思惑だろう。

            


一方の日本代表はほぼ大方の予想通り。
大久保がベンチスタートとなったのは慣れないドイツでの生活で知らぬ間に疲れが溜まっているのを見越しての切り札的起用か……

                玉田 

       松井    田中達也   中村俊輔 

          長谷部      遠藤 

     長友   田中闘莉王  中澤    内田 

                都築

スタメンGKには都築。オーストラリアで行われたシドニー五輪では予選でレギュラーだったが五輪では Over Age の楢崎の陰で控えに甘んじた都築がこの大一番、オーストラリア戦のスタメンGK とはまた何かの因縁か?
だけど実際にあの時は Canberra Town や Brisbane, Adelaide での試合でシドニーまでは辿り着けなかったんだなぁ…. 中村憲剛、稲本らがベンチから外れ橋本が入ったのは少しのサプライズだったか?
でも Club World Cup での橋本のゴールは素晴らしかったぞ。 

               


開始30秒闘莉王から大きくフィードされた左サイドの先には走り込んだ長友が。ここはオーストラリア Jason Culina がマークに入りゴールキックになる。1分21秒には今度は玉田が右サイドの Chipperfield の後ろに走り込む。なかなかいい動きのスタートだ。4分8秒に絶好機を迎えた。中村のフィードを玉田が後ろにもどし長谷部はその浮き球をそのままアクロバティックなキックでダイレクトに前線に。そこに田中達也がオフサイドぎりぎりのタイミングで抜け出し右サイドを疾走する Craig Moore がマークに戻るがその前に達也はネァーサイドに入ると走り込んだ玉田の左足がマークに戻った Lukas Neil より一瞬早くボールに触れゴールを襲う、 ゴォォォォォールイ~ッッッッンとばかりに私を含め周囲の人達が一斉に立ち上がるが主審がゴールキックを指す、あれぇオフサイドでもあったのかな?と思ったがそれはサイドネットを直撃したものだった。 Neil は線審にしきりにオフサイドをアピールしていたが…..
6分32秒には長谷部から右サイドを上がった内田にスルーパスが通るがここはオフサイド。 立ち上がり相手の両サイドの裏を突く良い攻撃にリズムが続く7分57秒 闘莉王のパスをカットした Wilkshire を長谷部が倒して相手右サイドでFKを献上する。Wilkshire の入れたFKは Cahill を狙うがここは闘莉王がしっかりとマーク。
10分40秒には遠藤からPA内の内田にスルーが通り歓声が上がるが内田は後ろの松井に戻し松井がミドルを放つがここは Brett Holman に当たってスローイン。そこからボールを繋いで達也がPA内に入ってドリブルで頑張りCKを得る。遠藤がネェアーサイドに入れるがPA内にGK Schwarzer を含めて10人で守るオーストラリアはそれを跳ね返す。12分56秒には松井から右サイドに流れる玉田に絶妙のパスが通るが Moore がファールで止める。そこで得たFKを遠藤と中村のボール交換で中村が中に入れるが Cahill がダイビングヘッドでクリアー。

           

日本としては相手が時差で“試合勘の慣れる”前の立ち上がりに先制点を欲しい、また良い流れのこの時間に1点ほしいと思うが15分過ぎからオーストラリアがボールをつなぐ。右サイドの Holman, 左サイドの Chipperfiled が高い位置に出て来てゲームメーカー的働きをする Bresciano が左右に動き数的優位を作る。18分には Chipperfield の頑張りからCKを得る。 CB のLukas Neilもエリア内に入ってくるがしかしBrsiano が入れた CKはここも闘莉王がクリアー。闘莉王は19分にも左サイドから相手PA内に侵入した達也にロングパスを入れ、(結局は達也の Wilkshire へのプッシングがとられた。)その直後にも玉田へのナイスフィードを入れCKを得る等のチャンスを作り、本当にこの大一番によくぞ復帰してくれた、とその存在感を示した。
そのCKは中澤が飛び込み Schwarzer にパンチングで跳ね返されたこぼれ球を繋いで一旦は Moore に取られるが松井が粘って取り返し右サイドから切れ込もうとしたところを Chipperfield がファールで止めこのプレーにイエローカードが出される。
だがこれは松井の技ありのドリブルでもあった。 俊輔のFKは壁に当たり最後は Shcearzer が後ろ向きに下がってキャッチ。
22分右サイドを中村からのボールを受けた内田がダイレクトで前に送るとそこの達也がフリーで抜ける。達也が入れたセンタリングの先には一旦クリアーされるがこぼれ球をコントロールした俊輔に Holman チャージに入りこれがファール。今度は正面やや右の良い位置でのFKを得る。遠藤がボールをまたいで Schwarzer のタイミングを外して俊輔が直接狙ったがこれはクロスバーを越えて行った。 
セットプレー時、特にCK時にはエリア内にオーストラリア全選手が入った上に Shcwarzer がいるのではこの日はセットプレーでの得点は俊輔または遠藤がFKを直接放り込まない限りは少し厳しいかな….と思った。

       


こんな時こそ早い動きとボール回しで相手を崩して欲しいと思うと25分頃から今度はサイド攻撃から相手PA前でボールをつなぐようになった。26分には内田からのロビングを長谷部が頭で落とし玉田がミドルを放つがこれはクロスバーを越えて行った。ただオーストラリアDF陣もタフだ。体格的に強く、キック力もその正確性もある事から CB の Neil と Moore が深い位置に残りそこでゆっくりとボールを回し正確なロングフィードを両サイドに入れて来る。これは他のアジア諸国ではない技術だ。 そうされると達也、玉田がそこまで行かねばならない。守備に転じても中を絞って真ん中の attacking zone になかなか入れない。31分14秒にも内田がタッチライン沿いに上がり中に入れるが Moore に余裕をもってクリアーされてしまった。
Chipperfield に並んでベテラン Craig Moore の睾丸ガンからの復帰も Verbeek 監督には吉報であっただろう。
だが日本のDF陣もこの日は出来が良い。ワントップの Tim Cahill にはCBの中澤、または闘莉王がしっかりとついて仕事をさせない。中盤で起点となるのは Bresciano くらいだがそこも日本のMF陣のマークが早い。特に松井の好守の切り替えが素晴らしい。ただ攻撃時には日本の選手個々はテクニックがあるので相手の選手が乱立する中に切れ込んでそこに数人のサポートが欲しいとも思った。ボール回しをサイドと後ろでするのではオーストラリアの思うつぼだ。 
その願いが通じたかPA内に侵入し松井が戻したボールをもう一度ヘッドでPA内に押し込もうとした長友に Holman の足が入り良い位置でFKを得る。 長友はしばらく立ち上がれず担架で外に運び出される。Aussie Supporter 達からはブーイングだが、振り向きざまに足を出したHolman の足の高さはボールの高さと明らかに高低差がありここはファールを取られても仕方のないプレーであった。しかしこの遠藤の蹴ったFKも壁に当たる。どうも今日はFKは全体的に当たっていないか……..

        

39分オーストラリアがこの試合始めてのチャンスを迎える。後方からのフィードボールを Cahill が長谷部と競る時に上手く体をかわしてファールを貰う。 そしてゴール前には Moore, Neil と言ったCBも上がって来る。蹴るのは Wilkshire 。いつもはここからだと Bresciano が蹴るのだが Bresiano もPA内に入って来る。 Wilkshire の入れたFKは遠藤がヘッドでクリアーしCKとなる。今度はこのCKを Bresciano が入れ Grella が中澤に競り勝ち頭で中に入れる、落ちた所に闘莉王の身体に当たるそしてこぼれた所を詰めてた Neil に撃たれるがヒットせず右側にそれていく。そこに左サイドバックの Chipperfield が詰めていたが松井が一瞬早く反応しChipperfiled が触れる前に前にクリアーをした。このシーンは座席から遠くてよく見えなかったがやたらとオーストラリアの黄色のユニフォームが目立っていた。
42分19秒、今度は日本がまたもチャンスをつかむ。 長谷部からボールを受けた俊輔が右サイドで Carl Valeri を引き付けてエリア内にスルーを送る走り込んだ達也がダイレクトで中に折り返す。ゴール正面には玉田がいたがそこには Wilkshire がマークに入りボールは後方に流れる。だが後ろにいたのは松井だけでボールは松井から離れる方向に転がったので後は Holman に拾われてしまった。 あとここでもう一人か二人選手が詰めていればと思われるシーンだった。
ロスタイムに入り Grella からのフィードを受けた Holman が頭で落としたところを Cahill がミドルを放ったがここは都築の正面。都築はじめてのボールタッチに落ち着きを引き寄せたか、ワントップ Cahill の初シュートでもあった。

結局前半はこのままスコアレスのまま終了した。 チャンスは日本の方に多くあったが最後の決定的なシーンは最初の玉田のショット程度でオーストラリアに上手く守られたと言う感じがした。俊輔が左右に動くように Bresciano も左右に動くが日本は遠藤もチャンスの起点となり得るのでその辺りオーストラリアMF、特に Holman と Carl Valeri のマークの受け渡しが少しぎこちない様だった。 オーストラリア選手の多くが時差でコンディションの上がらない前半に先制点を奪ってほしかったが、そこはオーストラリアもよく解っていたと思う。 後半、日豪両陣営の方策はどう出るのか…..
そう思いながらトイレに立った……         後半に続く

       

     


日豪戦を前にオーストラリアの報道から

2009-02-11 | FIFA World Cup

1月19日 Neil backs on Socceroos to improve on 2006

Lucas Neil は Australian のベテランたちが ワールドカップ2006年大会の英雄的な結果がフロックで無い事を南アフリカでより良い成績を残す事で証明しようと心に決めている。
Pim Verbeek の Socceroos はアジア予選にて開幕3連勝を収め 2010年大会出場に向けてまっしぐらだ。5カ国のグループの中で上位2カ国が予選突破となるが Neil は既に次のステップを考えている。 3年前ドイツで決勝トーナメント進出を果たした後 Heart Breaking な敗戦を大会覇者となったイタリアに喫し Neil は無残にも相手イタリア人選手にファールを冒したと判定されPKを献上しチームは Football 最大のイベントでの任務を終えた。
West Ham のDF Neil 30歳はオーストラリアがベスト16に肩を並べ準々決勝進出もあり得ると確信している。何故なら多くの選手が次のワールドカップが最後となり好成績を残す事に躍起だからだ。

“我々はその過程にいる。3戦3勝、残り5試合であと2勝すればワールドカップが大きく近づく ”  West Ham の Match Day Program にこう語っている。 
“前回我々は出場国の中で最後に予選突破を決めた。 今回はホスト国の南アフリカとイタリア(報道のまま)を除いて最初の予選突破国となれば前回はフロックで無かったと世界に示す良い証明となる。今回は恐らく2~3人の選手にとって最後のワールドカップとなりそこに行けばそして前回同様の成果を残せばしれは素晴らしい事だ。2006年大会での我々は無名のチームであった。それがはっきりと良いインパクトを与えられた要因だ。 もし同じ事が出来れば、もう1段上に行ければそれは良い事だ。 ”

ウズベキスタン、バーレーンを破るオーストラリアを本大会進出へのポールポジションに導いているがそれを Neil はGK Mark Schwarzer のおかげと認めている。
36歳のフルハムのスターは今大会予選では素晴らしく、 Neil は
“バーレーンとの前のゲームで Mark は我々のヒーローだった。ふたたび数多くのスーパーセーブを見せ、最後に勝利へと我々を導いた。彼はまた前のラウンドの中国戦でも重要なセーブを続け、最後にPKをも止めた。”  そして Neil は続ける。 
”彼はいつもチームを支えている。彼がチームにいる事はラッキーだ。 Mark は Miidlesbrough で長年過ごした後に London に移り住み生活を大変楽しんでいる。 彼は賛美されないオーストラリアサッカーのヒーローで私が大変尊敬するGKだ。 ”

Neil と Schwarzer は何人もの English Premier League 所属の選手が予選の試合に向かう為にLondon から Australia に向かう飛行機の常連客だ。そして WestHam の右バックの選手は1月18日の Hammer’s が Fulham を 3-1 で降した後に自分の友人達と多くに就いて話すだろう。

“我々の多くが London から出発する。オーストラリアのチームメンバーが集まる事は 大変楽しいことだ。 我々の多くが色々な話をする。 我々が共通にある事は故郷を離れキャリアーを作ろうとしている。 その結果我々はほとんどファミリーの様なものでお互いの経験談を聴く事を楽しんでいる。 そこには素晴らしい雰囲気がある。 そこには多大な責任も生まれる。 我々はユニークだとは言わないしかし我々は大変良いティームスピリットをもっておりその上それが全てのオーストラリアスポーツチームが持つ原点である。 ” 

   

2月9日 Shcwarzer has been Australia’s saving race

Mark Schwarzer は過去のワールドカップにはいやにセンチメンタルな思い出があった。しかし不動の Socceroos GK は翌年南アフリカに駒を進めるにあたりずっと一匹狼であり、再びぼんやりと現れた守備面での数字が本当に裏付けされたオーストラリアの信用が本当かどうか水曜日夜の日本戦で試される。
Schwarzer の4回目のワールドカップへの挑戦がベストであった。 - それは彼の忍耐と決心の遺言であった。 多くの人々が長年のライバル Zeliko Kalac とのポジション争いに終わりを告げる鐘が静かになりワールドカップ2006年大会の苦しい試練が終わった後に国際舞台から退くであろうと思った。 Guus Hiddink が自分の長所を信じない事から来るフラストレーションに降参するかわりに36歳の Fullham のGKは 好まれていない背番号1番の Kalac が国際舞台から引退し Michael Petkovis と Ante Covic がポジションを掴めなかった間に Pim Verbeek の元に帰ってきて実に良くやっている。
若い挑戦者 Adam Federiciと Eugene Gelekovic はオーストラリアがワールドカップ出場を決めるまでは経験に乏しく大一番には役者不足だ。 Shcwarzer のポジションは約束されているそしてここ数年では最高の機敏な動きを見せている。彼の中国戦、バーレーン戦、ブリスベンでのイラク戦のパファーマンス、ほとんど片手で Socceroos の戦いを支えてきた。 
Australia の命運を左右しうる横浜での試合の前日、昨年引退しかつては England で14シーズンを過ごした元 Socceroos GK で今は Sydney FC の GK コーチを務めるJohn Filan は かつての自分の控え選手に就いて

“ Schwarzer はファンタスティックだ、彼のプレーはいつもと変わらない”  Schwarzer の効果は断固たるものだと言う。
“今の様にワールドカップ予選をうまくやり通すには好調を持続させている良いGKが必要だ。彼は普遍的で頼りになるチームに自信の雰囲気をもたらしている。彼は監督の抱える問題を解消し続けている、なぜなら誰をゴール前に置くのかを考えさせる必要がないからだ。今現在代表チームで彼のポジションを脅かす選手が出てこないがそれはまた別の小さな問題でもある。 もし彼がチームの中で最も重要な選手でなければ、それに最も近い選手だ。” 
そういう意味では Schwarzer は2010年以降はSocceroos のキャリアーを続けないと言う可能性は残らない訳では無い
“私は全てを取り除いたわけでは無いが兎にも角にもその(南アフリカ)に行きたいのである。我々は日本戦と言うタフなゲームがある、なのでまだずっと先は見たくはない。” 

    

Schwarzer は最近のAP通信社の問いにこう答えた。Shcwarzer は日本のYoshihito Okubo, Shinji Okazaki そして Tatsuya Tanaka と言う好調の3人のストライカーと相対せねばならない。そして中村俊輔と言う2006 年 Kaiserslautern でSchwarzer を困惑させた唯一のプレー、セットプレーの卓越した専門家がいる。

前回ワールドカップ一番乗りを決めたのは日本だった。もちろんそこには充分な幸運もあった。今回もそのチャンスはあるのだが.......
今大会の予選で Socceroos の特筆すべきは開幕3連勝とならんでまだ最終予選が無失点なこと。日本が勝ち点3を得る為には相手を無失点に抑える必要がある。
Schwarzer から2点目をとる事は至難の業ではないかな? Premier League でも23試合中9試合が無失点だ。もちろんGK一人の功績ではないが所属チームの得点22は20チーム中19位なのにチームの順位が10位にあるところの GK Schwarzer の存在が想像できる。 

それでなくてもワールドカップ予選の重要な試合で日本は......前回のアウェーでのイラン戦は 1-2 で敗れ、フランス大会予選の国立での韓国戦は痛恨の逆転負け。
アジアからの出場枠が広がらねばこんなにワールドカップを近くに感じ取れただろうか........  

あぁ悲観的になりすぎるか??? キックオフまであと4時間少し、明日の朝素晴らしい目覚めがもたらされることをひたすら祈る。

 


2.11. Socceroos のスタメンはこれっ !!...... かな??

2009-02-08 | 夏季五輪
2006年6月12日。ワールドカップドイツ大会4日目、Samurai Blue 達がカイザースラウテルンのフリッツヴァルター競技場に登場した日。試合中継するNHK栗田アナウンサーの

“ あれから4年。再び日本中の思いが一つになろうとしています。” 

と言う言葉で始まったあの試合から2年8か月近くが経った。 
2月11日のオーストラリア戦はどういう台詞で始まるのだろう………
前のワールドカップのオーストラリア戦は本当に忘れられない負け方だった。それだけに今回は2年前 Asian Cup で勝っているとはいえ、ワールドカップでのショッキングな負け方のイメージを払拭すべく結果を見たい。 多くの人達が同じ思いだろう。  しかし相手も負けたくないのは同じ。そしてこのワールドカップ予選で日本を最強の相手と見ている。  その Soceeroos のスタメンを下記の通りに(勝手に) 予想してみた。 

   

GK Shcwarzer で決まり
最終予選3試合無失点。3次予選でも出場した5試合で失点2。 数字だけではない。 3次予選の第2戦中国戦では終了直前、邵佳一のPKをストップし勝点1を死守。続く約2ヶ月後のホーム Brisbane でのイラク戦は何度も攻め込まれながらファインセーブ連発でエース Kewell の得点を守りきり、中国、イラク、カタールが同居する3次予選突破の最大の功労者に。最終予選でもウズベキスタン戦、バーレーン戦でスーパーセーブを連発しゴールを守り続け3連勝の立役者に。 今アジアで最高のGKとなると彼の名前を挙げる人が多いだろう。 代表入りは1993年 ワールドカップ予選、エドモントンで行われたカナダ戦で第1GK の Robert Zabica が退場となった前半17分に投入された。 そして 2nd Leg シドニーでの試合はスタメン出場し PKを2本止める活躍でチームをマラドーナ率いるアルゼンチンとのプレーオフに導く。 しかしアルゼンチン戦はボスニッチが起用され Schwarzer はゴールを守る事は無かった。 
その後も1997年メルボルンの悲劇、2001年ウルグアイとの死闘そして2005年再びウルグアイとの死闘、PK戦全て Socceroos のゴールを守る。
所属クラブでは 1994年それまで4シーズン在籍した Sydney のMorconi Stallion からドイツの Dynamo Dresden に移籍。こうして欧州でのキャリアーをスタートさせ名門 Middlesbrough に1997年から所属し 11シーズン 367 試合に出場し今シーズンより Fullham に移籍。シーズン前には Bayern Munich, Juventus からも勧誘されたが背番号1を保証されるチームと言う事で Fulham に移籍先を決めたらしい。 
今シーズンの Fulham は22試合を終えて7勝8分7敗で9位だが 総得点22と言うリーグで2番目に低い得点力を失点19と言う上位3チーム( Manchester United 10, Liverpool 15, Chelsea 15 ) に続く失点の少なさでチームを中位に留めているがその牽引車が Schwarzer だ。 
身長194cm はアジアのレベルを大きく越え、身長のみならず手の長さ、大きさそして至近距離からのシュートの反応。 このクラスのGKと真剣勝負で相対する事が出来るのはワールドカップだけではないか…… しかし彼も人間、弱点はあると思う。 Asian Cup のイラク戦 Taher Hawar のゴール、そしてワールドカップ予選での Emad M Ridha のゴールは共にペナルティーエリアのやや外から放たれた緩やかな放物線を描くようなシュートともクロスとも言えるような弾道でそのままゴールに飛び込んだもの。 案外エリア外からガンガンと言うよりもゴールにボールを“放り込む”様なシュートが効果的かもしれない。

     


所属先の Fulham は2月7日(土)に アウェーで Wigan Athletics 戦があるが、もし万が一この試合で負傷をする様な事があっても第二GK  Michael Petkovic が控えている。ワールドカップ予選は3次予選の最終戦 “消化試合”の中国戦しか出場していないが所属先のトルコリーグ Sivasspor ではレギュラーポジションを獲得し現在首位を走るチームの原動力の一人。 Winter Break 明けの同じオーストラリアの Kewell が所属する Galatasaray との首位攻防戦では2-0 で完封勝利。 (ただ Kewell は負傷で出場せず)  今の日豪間のGKのポジションを比較するとオーストラリアにかなりの分があると思う。

DF  Pim は4バック 
ワールドカップドイツ大会の時は試合開始時のNHKのメンバー紹介では4バックとあったが実際には左が Chipperfield 、CB に Lucas Neil , 右に Craig Moore を並べる3バック。そして日本の両サイドの突破対策として3バックの前の両サイド、左にGrella, 右に Emerton が配置された。特に激しい守備の Grella を左に置いたのは対峙する中村俊輔を封じる為だった。 Pim 体制に入ってからは4バックが起用されている。 CBの2人は Lucas Neil と Craig Moore になると思う。 Moore は2月6日所属先の Queensland Roar の A-League Final Series の Central Coast Mariners 戦に出場。 2-0 の勝利に貢献。そしてそのまま日本入りしてくると思われる、そしてオーストラリアとの時差が (今オーストラリアはサマータイムを採用している地域が多く Craig のいる Queensland 州は時差 + 2 時間 ) 少ないのでコンディションも良いだろう。  Moore は Glasgow Rangers, Borussia Monchengladbacn, Newcastle United と欧州のトップクラブを渡り歩き2007年のシーズンから A-League の Roar に移籍。2008年3月のカタール戦で代表引退をほぼ決心していたが CB ポジションの人材不足で Verbeek 監督から代表復帰を説得されそれに応じた。 しかしまだアウェーゲームでプレーしていないのが少しばかりの心配材料か?
Emerton の離脱で右サイドバックのポジションが空いたがここには Brett Holman が第一候補だ。 Lucas Neil が夫人の出産でチームに合流出来なかった昨年6月の4試合では Jade North が Kisnorbo 等とCB を組んでいたが、North は右サイドのバックも経験がある。ただ North はシーズン途中に韓国の仁川 United と契約してしまったので今年に入ってから Newcastle Jets での出場は無くそのコンディションが心配か? それよりも前のバーレーン戦と同様Serie B であるが Grosseto でレギュラーポジションを獲得している Carl Valeri をまた右サイドで使うか?Valeri を専門のCBに置き Moore を右サイドに置くか?そうなるとスピードに難がある Moore が狙い目となるが… MF の Jason Culina も右サイドバックは実績がある。 

Verbeek にとって深刻なのは左サイド。 Chipperfiled の怪我が完治しないとなると David Carney をここで使わざるを得ない。 Carney は元 Sydney FC 所属で Sydney で行われたACL の浦和 REDS 戦では先制ゴールを決めた選手。 2007年のシーズンから England Football League Championship のSheffield United に移籍を果たす。1シーズン目はコンスタントに出場機会があったが今シーズンは1試合に出場しただけでベンチ入りすら果たせなかった。しかし1月28日、元 Sydney FC のコーチであった Ian Crook 氏がコーチを勤めるNorwich City にローン移籍が決まり、さっそく2月3日のWolves 戦の後半45分間プレーの機会があった。だが Carney は本来攻撃を得意とする選手。守備にやや不安があるのでもしスタメンで起用されたらこのポジションも狙い目だ。それだけに Verbeek は Chipperfield を左サイドバックに置き Carney を MF に上げたいところ。 Norway Oslo Lyn FC 所属の Shane Stefanutto も左サイドバックの選手だが今ノルウェーリーグはシーズンを終わっている上にまだワールドカップ予選の出場経験の無い選手を日本戦に使うとは考え難い…….. 

    

MF  タレントぞろい 最強の中盤….だと思う

守備的MFはベテラン二人 
Emerton は怪我で離脱したが同じ Blackburn Rovers 所属のVince Grella が怪我から復帰したのは大きい。今シーズンは怪我で出遅れ Premier League でも21節の Newcastle United 戦の59分から出場し以降2試合ににも連続して出場している。 
ワールドカップ最終予選ではまだ出場機会が無く3次予選でも3試合225分間の出場のみ。それは第4節のイラク戦(アウェー)でイエローを貰い続くアウェーでのカタール戦は出場停止となりその試合でオーストラリアが 3-1 で快勝し最終予選進出を決めたので最後の中国戦は合流しなかった為しかしつい最近の FA Cup Sunderland ではベンチ入りもしていなかった。怪我でも再発していなければ恐らく PSV Eindhoven 所属の Jason Culina とDefensive MF を組むと思われる。
Culina は元Sydney FCの監督 Branko Culina 氏は父親である。 その関係で昨シーズンは Sydney FC 入りが噂された。 そして来シーズンからは A-League のGold Coast United への移籍が決まっている。その移籍を Verbeek はあまりよく思っていないらしい。 しかしシーズンいっぱいは今でもレギュラー出場している PSV に残る。でもサラリーの面から言っても PSV の方がいいと思うんだけど。しかも彼は別にオランダ系で無くクロアチア系のオーストラリア人なんだけどなぁ……

攻撃的MFは攻撃的だ
2列目右は Luke Wilkshire が有力候補。所属先のDynamo Moscow は今ロシアリーグがシーズンオフなのでそのコンディションが不安かもしれない。だが昨シーズンは11試合しか出場がなかった。 オーストラリア史上初めてロシアリーグでプレーする Wilkshire は前回のワールドカップのみならずアテネ五輪そして2001年FIFA U-20 アルゼンチン大会にも出場。1次リーグ初戦では日本を 2-0 で破っている。この時のメンバーには Josha Kennedy Nick Carle らがいた。日本は駒野や田原豊がいた。 このワールドカップ予選も “消化試合”の中国戦以外はすべてフル出場。それだけ監督の信頼も厚いか。

2列目左は Serie A Palermo 所属の Mark Bresciano が有力候補だ。1997年FIFA U-17 Emerton, Grella, Sterojvski 達と共に出場、シドニー五輪、そして2001年豪雨の中、横浜で行われたFIFA Confederations Cup 日本戦も出場している。 代表歴40試合で10ゴール。2005年ワールドカップ予選プレーオフ、シドニーで行われたウルグアイ戦で貴重な “ 同点 ” ゴールを決めた。前回のワールドカップでも何度も日本の右サイドを突くシーンが見られた。 今回のワールドカップ予選では3次予選初戦のカタール戦そして前節のアウェーでのバーレーン戦の貴重なゴールを決めるなど勝負強さは健在。本来は右サイドが得意な選手だが左サイドに今回も使われそうだ。 所属先の Palermo でも好調で1月11日 Atalanta 戦では2ゴール、翌週の Sampdoria Genoa 戦でもゴールを決めチームの連勝を3に伸ばすのに貢献。その後 AS Roma, Genoa と連敗を喫するもスタメンフル出場。ただ次節の Serie A が2月8日にあるので日本入りは試合前日の10日となってしまう。  
Bresiano と Wilkshre の特徴はクロスが上げるのがうまいのとセットプレーを蹴る技術。中村俊輔程では無いがサイドでボールを持たせたくない選手達だ。 

   

Bresiano とならんでもう一人絶好調なのが Everton の Tim Cahill 。ワールドカップでは日本から2ゴールを挙げたので多くの日本人の間でも“有名” か?3次予選では怪我もあって、初戦のカタール戦しか出場出来なかったが、新シーズンに入り好調を見せる。10月15日のホームでのカタール戦ではフル出場を果たしゴールも決めた。 Everton では 1月19日の Liverpool 戦は87分に同点ゴール、1月25日、 FA Cup の Liverpool 戦も90分間フル出場。 次節1月28日の Arsenal 戦 ( 1-1 ) では “海外通産100ゴール”を決めた。 その試合では86分に負傷退場し、今後が心配されたが.続く1月31日の Manchester United 戦はフル出場。 更に2月4日 FA Cup の Liverpool 戦は延長まで120分間フル出場。 2月7日の Bolton 戦は( 3-0 で勝利 ) 77分間出場と好調ぶりが伺える。 ただ1月19日から20日間で6試合 553分間出場しているその疲労の蓄積が心配か? 

     
  
右から Wilkshire, Cahill そして Bresiano が FW の後ろに配備されると思う。

FW はワントップ
Verbeek 監督はどちらかと言えば1トップの布陣を多く採用して来た。1つは選手が揃わなかったという Excuse があるのだが….. 今回も Kewell が難しいだけに ワントップは必至。 そうなると上背を生かした Josha Kennedy と言う事になるかもしれないが、私は Celtic で俊輔の僚友 Scot McDonald だと思う。 

Kennedy は 今季は所属先の Karlsruher SC では開幕からスタメン出場に名を連ねていたが11月15日のEnergen Cottbun 戦で69分にベンチで退いてからは次節の Dortmund 戦からはスタメンを外れる。それでも Dortmund 戦から4試合は途中出場を果たしていた。 しかし Winter Pause の明けた2月に入って Vfl Bochum, HSV Hamburg 戦は連続してベンチを外れている。 最後のスタメン出場となった Cottbus 戦までは6連敗中で勝敗も3勝9敗1分けと散々な内容。 戦術を変えてか Kennedy をスーパーサブ的に使う様になったがそれでも連敗は続き、とうとう2月からはベンチからも外れている。 ワールドカップ予選では3次予選と最終予選のカタール戦でゴールをそれぞれ決めているが、前節のバーレーン戦では身長の高い CB Sayed Mohamed Adnan の前に何もできなかった。 
昨年ドイツで Karlsruher の Bundesliga の試合を3試合程度観戦したが、 194cm のKennedy とて欧州の190cmちかいCBの前ではそれほど脅威では無く、時間が経つに従ってボールを貰いにポジションを下げたりサイドに寄ったりするようになっていた。そうなると上背のある選手の脅威は激減する。 日本には中澤、闘莉王、寺田そして高木と190cm近いCB候補がいる。カタールのCBは高さに弱く Kennedy に良い様にやられたのだ。 

Scott McDonald は所属先の Celtic では今季も好調。 1月18日 Abadeen 戦 ( 2-4 ) では1ゴール1月24日の Hibernian ( 3-2 ) では2ゴール。そして2月7日の Scottish Cup 戦でもゴールを決めチームを勝利に導いた。(中村俊輔はこの試合に参加せず先に来日している。) まだワールドカップ予選では得点が無いが、俊輔の前でゴールを決められるか…….

おそらくスタメンは McDonald そして日本がリードしていれば Kennedy をあのワールドカップの時のように途中から入れて来るかもしれない。

      

私の独断だけど Socceroos のスタメンは下記の通りになるかもしれない

                              Scott McDonald 

         Mark Bresciano   Tim Cahill     Luke Wilkshire 

                Vince Grella             Jason Culina

         David Carney  Lukas Neil  Craig Moore Brett Holman

                              Mark Schwatzer


                        何人あてっているかなぁ......

あと3日、 岡田ジャパンの対豪戦の秘策はなんだろう………そしてほかの”ジャーナリスト、専門家”達のスタメン予想はどうなのだろう??   


    

精神的優位に立つのは Socceroos ....

2009-02-06 | 夏季五輪

2月2日  Socceroos have mental edge over Japan , says Neil

キャプテン Lucas Neil は2006年のワールドカップで日本を破った事による精神的な優位を持って今月アジア各地で転戦するワールドカップ予選の日本戦に向けてライバル心の強さを再点火させた。
Neil はほぼ2年半前、Kaiserslautern でワールドカップのグループステージで日本を3-1で破った歴史的勝利が2月11日横浜で対戦した時に日本にのしかかるだろうと信じている。 Blue Samurai 達は2007年 Asian Cup の準々決勝戦でオーストラリアをPK戦の末降しいくらかのリベンジを果たしたとは思われるがドイツでの傷跡を埋められはしなかっただろうと Neil は信じている。

“我々は心理的に前回のワールドカップから少しばかり日本を上回っているとわかっている。 Asian Cup ではとうていベストコンディションとは言えなかった。 PK戦での幸運が必要だったが、残念ながら我々は破れてしまった。”

Takeshi Okada 日本代表監督は今回は自分達にチャンスがあると選手達に説き続け、昨年は “オーストラリアを黙らせたい” と言い続ける事で Socceroos は傲慢であるとさえ暗示している。
しかし Neil はオーストラリアを自分たちが話すことはあくまで横浜国際競技場の上だけにする事を続ける。

“彼らは自分達を確実にし自信を植え付けそして全て正しくやれるとしている。”
Neil は日本をこう語る。しかし我々は我々が話す事はピッチ上だけに集約しうる事でこの最終予選に最初に臨む際にやろうとしたやり方を今でもやり通してきている。(日豪の)両チームの間には何もないが、時には自分に対して不安があればあるほど多くを話そうとするものである。 この試合は両者にとって、South Africa 2010 の出場権を得る為にはこれまでにない、とてつもなく重要な試合となってきている。” 

オーストラリアはこれまで負けなしで予選トップ、日本とは勝点2の差をつけている。そして横浜での勝利はよほどの大惨事が無い限り2大会連続本戦出場を意味する事となる。 
”その勝利は我々を一歩ドアの向こうに導き数字的にも素晴らしい星勘定になる。 だから我々はただそこ(日本)に行き、溌剌と今まで我々がやって来た様な快進撃を続けそしてもし勝点をものにできればそれは素晴らしい事だ。 “ 

Okada は Celtic の中村俊輔をはじめ5人の欧州組を招集する強い布陣をリストアップした。

今に始まったことではないがオーストラリア代表 Socceroos は1974年にワールドカップに初出場を果たした時こそメンバーのベースはオーストラリア国内リーグでプレーする選手が多かったが、10数年前から欧州のクラブチームに所属する選手が中心になり代表が構成されて来た。ただ全てが所属先でレギュラーを張る選手ばかりというわけではなかった。 いつごろだろう、 Aussie Player が欧州のクラブシーンで違和感なくプレーするのを見られるようになったのは.....
欧州でプレーする選手達が集まりチームを創る上で不可欠なのはリーダーシップを発揮する精神的支柱になる選手。前のワールドカップ予選はおそらくそれが Tony Vidmar で今は多分 Lucas Neil だろう。 1996年7月リヤドでのサウジアラビアとの親善試合に出場した時は18歳7か月。これは Harry Kewell に続く2番目の若さでの代表デビューだった。 翌年1997年にはマレーシアで開催されてFIFA U-20に Brett Emerton, Vince Grella, Daniel Allsopp らとともに出場。決勝トーナメントでは日本と当たり、日本は柳沢のゴールでオーストラリアを下した。 Neil は1次リーグ3試合に出場したがこの日本戦はベンチスタート。最後まで出番は巡ってこなかった。
シドニー五輪にも出場するも1次リーグで敗退。しかし2001年に Blackburn Roverd に移籍してからキャリアーアップの道を歩むことに。
2006年に出場したワールドカップでは決勝トーナメントの1回戦のイタリア戦で終了間際に痛恨のそして疑惑のグロッソに技ありのファールを取られ献上したPKをトッティに決められ無念の涙を呑んだ。 それだけに次回のワールドカップ出場に懸ける思いは想像できる。
日本戦となるとなるとあのカイザースラウテルンでの歴史的な勝利(日本はショッキングな敗戦) の方が彼の中で大きく残っているのか? 翌年の Asian Cup の日本戦でPKを失敗した事は覚えていないのかなぁ........

このワールドカップ予選は3次予選の初戦のカタール戦と続く中国戦にフル出場を果たすも2008年6月に入ってからの第3節以降は夫人の出産の為にチームに合流しなかった。だが最終予選は3試合すべてにフル出場をしている。

昨シーズンから移籍した所属先の West Ham United では2007年7月27日、 Nigel Reo Coker's の Aston Villa 移籍に伴い Permanent Position of Team Captain ( 永久チームキャプテン?)の地位がチームから発表された。
今シーズンも開幕からスタメンフル出場を果たし続け、第9節 Arsenal. 続く Manchester United 戦は怪我で?欠場するものの以降は千れるに復帰。12月28日第20節 Stoke City では怪我で欠場するも、年明け1月10日の Newcastle 戦からまたピッチに戻り、以降3試合連続スタメンフル出場中だ。
しかし1月4日、この日は FA Cup の Upton Park 戦があった日なのに怪我で戦列を離れているはずの Neil はドバイでその姿を撮られていた。
しかもそこは AC Milan が Winter Break 中の合宿を張っておりかねてから噂のあった AC Milna 入りが一気に現実的に...... と思われたらしい。 Neil のサラリーは£70,000 ( 約800万円 )  / 週 これは金欠に悩む West Ham United ( だけではないけど )にとっては頭の痛いところ。 古巣の Blackburn は £50,000 ( 約580万円 )  / 週 のオファーを出したらしく (現行よりも低いがそれでも Neil には魅力であったか?)他にも Kewell のいる Galatasaray も獲得に名乗りを上げているらしい。
サポーター達にとってまたかつてのイタリアの英雄ジャンフランコ=ゾーラ監督にとってこの日本戦よりも気になることだろうなぁ...... でもあんな写真を撮られてもよくチームに残してもらえるなぁ.......

Neil の所属する West Ham は次節は Manchester United をホームに迎えるがその試合は2月8日(日)。そうなると日本入りできるのは早くても試合前日の10日の朝となる。 

これを吉報というのはスポーツマンシップに反するだろうなぁ.....


  

 24日 Emerton woe opens door for Holman 

スーパーサブ Brett Holman を Pim Verbeek Socceroos 監督はワールドカップ予選の残りの試合に Brett Emerton の穴埋めとして見ている。 
Verbeek は2月3日、翌週の本予選で紛れもなく重要である日本戦に向けてリストアップされた22名の選手を発表した。そして監督は Holman を Blackburn Rovers 所属の Brett Emerton が膝の負傷で抜けた大きな穴を埋めるべくベンチから起用する事に賭けている。 Emerton は来週には手術の為にシドニーに戻るが少なくとも9か月はピッチから離れねばならないとみられている。すなわちオーストラリアのワールドカップ予選突破にむけての大方の運命が決まるまでピッチに戻れないという見込みだ。
Holman はこれまでオランダ Eredivisie で2シーズン確固たる地位を築いて来たにも関わらず交替出場で起用されることが殆どであった。 このワールドカップ予選でのスタメン出場はカタール戦とウズベキスタン戦の2試合のみ。しかしこの3年間は常に代表メンバーに選出されており、彼の得意な右サイドの下がり目の位置には Emerton が控えていたことから、Luke Wilkshire と共に右サイドを担う事になる。
昨日 Emerton の離脱がどれほどチームに影響を与えるかと尋ねると Verbeek は 

“まず最初に本人にとって大変傷ましいニュースだ、次に彼も所属するチームにとってもたまらない知らせで、我々にとっても最後であるが決して小さくない 傷ましいニュースである。 我々は彼がいないのが残念だ、勿論残念でならない。通常彼はスタメン候補選手だ。 彼と同じスタイルの選手で彼の抜けた穴は埋まらないので違ったタイプの選手を起用するしかない。 ”

Emerton の離脱、 Mark Viduka の怪我の克服の失敗 Harry Kewell の欠場が決定的な上に Scott Chipperfield の怪我に暗雲が漂い Socceroos にはこの大一番を前に人で不足の事態に陥ろうとしている。
しかし日本のほうもチームの構築は進んでいるとは言い難い。そして Takeshi Okada は結果を出さねばと言うプレッシャーの元にいる。 Socceroos はまだサプライズを起こす力がある。 Verbeek は日本の現在の脅威の展望に繰り返しプレッシャーがかかっていた。日豪の間には2006年のワールドカップと 2007年の Asian Cup を経て特別なライバル心はあるのかと尋ねると Verbeek は

“ それはメディアに関したこと。 確かに Big Game であるには間違いないが、それゆえに全ての選手達がここに来ることを望んでいる。 美しい競技場に完売のスタジアムすべての選手がこんなところでプレーをする事を望む。”

イエメンとはホームで僅差の勝利、先週アウェーのバーレーン戦で敗れ疑問の残る Asian Cup 2011 予選のスタートを切り地元のメディアは Okada の進退伺いを求めている。しかしVerbeek は結末を急がない。 

“あのチームは J-League の選手だけが起用されていた、だから何も言及できない。我々も先週は A-League の選手を起用しただけでインドネシア戦は 0-0 であった。それには何も言えない。私はただ日本に就いては全て知っているとだけ言える。何でも知っている。何も隠されたものはない。”

日本は Celtic のゲームメーカーでエースの中村俊輔をはじめ5人の欧州ベースの選手が招集された。 Verbeek は2月3日にオーストラリアを発ち埼玉(報道のまま)で今夜行われる 日本対フィンランドの親善試合を観戦した。しかし彼が最終的な何かを降したとは認められなかった。

“私はこの試合を見る事はあまり興味が無かった。ただライブで彼らを見たかっただけだ。” 

彼は言った 週末の欧州各国のリーグ戦を前に Verbeek は後にメンバー変更の可能性をまだ残している。 Harry Kewell の召集の可能性を最後まで残しつつ、もし彼が所属先の Galatasaray のゲームにカムバックできれば,
“もし Harry がプレーできるなら私は彼に電話を入れるだろう。 私はその事も頭に入れている。“ Verbeek は語った。
候補選手の最後の離脱を埋める為に James Troisi, Jacob Burns, Bruce Djite そして Nick Carl らがスタンバイ選手としてリストアップされた。

 

Brett Emerton が1月31日の Aston Villa 戦で膝を負傷。事態は深刻で全治9か月と言われている。 Emerton も Neil 同様所属先の Blackburn Rovers でレギュラーであたったのでこの怪我は悔やまれるであろう。 Emerton はこのワールドカップ予選でも4ゴールを決めているがそれがすべてカタール戦。(3次予選のアウェー、最終予選のホームで2ゴールずつ。) 前節のバーレーン戦はベンチ入りもしなかった。 

Brett Holman は18歳の時に渡欧し小野伸二の所属していた Feyenoord Rotterdam に入団しすぐに Excelsior Rotterdam にレンタル移籍となりそこで5シーズンプレー。更に NEC Nijmegen で2シーズン、そして今シーズンから AZ Alkmaar でプレーする。 2001年FIFA U-17 (トリニダードドバゴ大会) そしてアテネ五輪にも出場。五輪では1次リーグでは3試合すべて途中出場だったが準々決勝のイラク戦はスタメン出場だった。(試合はイラクが 1-0 で勝利 ) 。前のワールドカップは選ばれなかったが。Asian Cup には選出された。しかし日本戦は Wilkshre が累積警告で出場停止だったが起用されなかった。
このワールドカップ予選はスタメンこそ上記のとおりに3次予選のカタール戦、最終予選のウズベキスタン戦にに加えて3次予選最後の”消化試合”中国戦の3試合だが、3次予選を含めた9試合すべてに出場している。 3月のアウェーでの中国戦も開始10分で Archie Thompson が怪我で退いた後に投入され最後までプレーした。
本来は右の攻撃的な選手だがワールドカップのイタリア戦では左サイドでプレーしたらしい。オーストラリアの選手はサイドにとらわれずに両サイドプレーできるのも強みかもしれない。またそうでないと欧州ではレギュラーが取れないのかもしれない。

だが Verbeek 監督にとっては Emerton の長期離脱は確かに大きな痛手であろうが、右サイドを出来る選手は Holman をはじめ他にもいる。DFだと Jade North, MF だと Richard Garcia, Mile Sterjovski, そして Bresiano に Wilkshire。
むしろ人材不足の左サイドにおいて(それは世界中同じか?) Scot Chipperfield の怪我の方が心配だと思う。まぁ Bresiano は左でも出来るけど。 もし報道の通りに 右サイドを Wilkshire と Holman を使うなら絶好調の Bresiano のポジションが見えてくる。

それにしてもオーストラリア地元紙よ、フィンランド戦はさいたまスタジアムではなく東京国立競技場で行われたのだぞ........

でも日本の”ジャーナリスト”達もどれくらい Socceroos 、 A-League がわかるかな?これからの彼らの”分析”とやらを見るのが楽しみで仕方がない.......



日本戦22人発表 Kewell はキックオフに間に合うのか......

2009-02-04 | 夏季五輪
Socceroos のスター選手 Harry Kewell が2月3日発表になった日本戦のメンバーリストに入ってはいなかったがまだ日本遠征の可能性は残っていると示唆されるコメントを Pim Verbeek 監督は残している。 また Blackburn Rovers 所属の右サイドバック Brett Emerton も1月31日のミドルスブラ戦で膝を痛め全治9か月と診断。日本戦はおろかこの最終予選の残り5試合全ての出場が危ぶまれてきた。
Defensive Midfielder の Vince Grella は怪我もあって久々の選出。最終予選3試合の出場実績まだなく、もし日本戦の出場となれば3次予選のイラク戦以来の出場となる。

Kewell に就いては今週末、所属先の Galatasaray Istanbul のリーグ戦(トルコリーグ)に出場出来てそのコンディションが良ければ招集する機会を与えるとの事。 手術こそしなかったが腹筋を痛め、ウィンターブレークを過ぎても故障は回復せず3試合ベンチから外れているだけに日本戦の合流は微妙だ。
またベテラン MF Scott Chipperfield も怪我の為来日は未定だ。Socceroos のフィジコである Phil Coles 氏がスイスに飛んで様子を見るらしい。  Chipperfield は Bundesliga のHertha Berlin へのローン移籍が決まっていたのだが….
最終メンバーに就いては今週末の所属先でのゲームを見て決めるらしいが Mile Jedinak, Michael Petkovic, Lucas Neil, Mark Bresciano そして Carl Valeri の5選手は火曜日の朝までに日本に到着できるかが懸念されている。 特に Game Captain を任されるであろう Lukas Neil は2月8日、日曜日に所属先である West Ham が Manchester united との試合があるので早くても試合前日の午前中でないと日本に到着出来ない。 その辺りがアウェーチームのコンディション調整のまさに難しいところだろう。

Verbeek 監督は2月3日火曜日に日本に向かい、翌日の Finland 戦を視察予定だ。 
発表された22人は下記の通り。

GK : Adam Federici (Reading, England), Michael Petkovic (Sivasspor, Turkey), Mark Schwarzer (Fulham, England),

DF: Scott Chipperfield (FC Basel, Switzerland), Chris Coyne (Colchester United, England), Craig Moore (Queensland Roar), Lucas Neill (West Ham, England), Jade North (Incheon United, Korea), Shane Stefanutto ( FC Lyn Oslo, Norway), Carl Valeri (Grosseto FC, Italy),

MF: Mark Bresciano (Palermo, Italy), Tim Cahill (Everton, England), David Carney (Sheffield United, England), Jason Culina (PSV Eindhoven), Vincenzo Grella (Blackburn Rovers, England), Mile Jedinak (Genclerbirligi, Turkey), Luke Wilkshire (Dinamo Moscow, Russia).

FW: Richard Garcia (Hull City, England), Brett Holman (AZ Alkmaar, Holland),Josh Kennedy (Karlsruher, Germany), Scott McDonald (Celtic, Scotland), Mile Sterjovski (Derby County, England),


A-League 勢は Craig Moore 1人だけ。しかし今シーズン途中まで A-League の Newcastle Jets に所属した Jade North そして昨シーズンまで Central Coast Mariners していた Mile Jedinak が選出された。
また GK Adam Federici 、DF Mile Jedinak の2人はまだこのワールドカップ予選でベンチ入りを果たしていない選手達。  ドイツワールドカップ組が11人メンバーに入っている。 Kewell, Viduka がいなくても。

いよいよ大一番が迫って来ると言う実感が……



Asian Cup 予選前後のオーストラリアでの報道から....

2009-02-03 | Asian Cup

12月12日 Pim looks abroad for Jakarta raid Pim

Verbeek 監督は1月の Asian Cup 2011 予選のインドネシア戦には生半可な海外組よりの A-League ベースのチームを編成する事を確信するだろう。 
またインドネシアでは hit-and-run 方策をとるであろといった。それはインドネシアの設備が “私の見た中で最悪の”という理由からだ。

“ Asian Cup 予選はたぶん A-League 選手が中心だ。 World Cup とは異なる。 しかし国際舞台でアピールするチャンスを選手達に与えたい。 我々は常に海外組を探していた。たぶん数人のまだ代表入りしていない海外組を連れて来るかもしれないが、まだ判断を下す時ではない。 今は34人の選手がリストに上がっているがまだ試合までに5週間ある。それはコーチたちとまだ15ゲームほど見て回れるということでもし1~2人の選手が台頭したならメンバーに入れることになる。 私は各ポジション3人の選手を候補にしベストな選手を試合に起用したい。
インドネシア戦は容易に勝ち点3をとれると楽観しない方が良い様だ。 Graham Arnold コーチから訊いたが試合のあるスタジアムには6万人収容出来るらしい。 そして9万人も入ることもある。インドネシアは侮れない。しかしスタジアムのピッチは最悪だ。ここではトレーニングは出来ないだろう。” 

インドネシアで思い出すのは1989年のワールドカップ予選。 東京国立競技場が使えなかったので西が丘競技場での試合であったが天候は小雨、そしてピッチは芝が禿げておりインドネシアの関係者から”ここは本当に FIFA の査察を受けたのか?”とあきれられたほど。その試合こそ 5-0 で日本の圧勝であったが、インドネシアの選手の足先の器用さにしばしば感心させられた。 もしピッチコンディションが悪くなければアウェーのインドネシアにこれだけの点差は付けられなかっただろう。
アウェーで行われ2週間前のジャカルタの試合では80,000人の大観衆の前で 0-0 の引き分けであった。 2007年 Asian Cup 観戦に行った時、韓国対サウジアラビ戦では試合中に停電で10分程度中断してしまった....... しかし最もオーストラリアの選手達の前に大きく立ちはだかるのはピッチコンディションよりもあの蒸し暑さだろう.....

12月12日 Hungry Heffeman hopes Asian Cup is on the menu

昨シーズン Sydney FC の Ufuk Talay と交錯して足を骨折した Central Coast Mariners の Dean Hefferman が12月13日の Sydney FC 戦で復帰する見込みだ。 
“こういう事を考えた事もなかった。プレーしたくてうずうずしている。 Sydney FC 戦が復帰戦とは素晴らしい。 こういうチームを倒したい。 足を骨折したことは多くの考える時間を与えた。 そしてドイツへ出発する前の気持ちだ。 昨年ドイツから帰った時は必要なだけ集中していなかった。1年間ピッチを離れてプレーする事にどん欲になった。もう一度プレーできる事にエキサイトしている。

Dean Hefferman はかつて A-League 創設前にマレーシアリーグでもプレーし 2005年 A-Leauge の開幕と共に Central Coast Mariners と契約その翌年 FC Nurnberg に移籍するも出場機会にあまり恵まれず翌シーズン再び Central Coast Mariners に戻って来た。シーズン開幕からスタメン出場をほぼ毎試合続けていたが15試合を出場してから怪我でピッチを離れ Grand Final はおろか Final Series に出場できなかった。 今シーズンは怪我から復帰した第14節の Sydney FC 戦で途中出場を果たすと次節の Wellington Phoenix 戦ではスタメン出場を。そして今季は合計6試合に出場を果たした。2月6日と13日には Queensland Roar と Minnor Semifinal Match を行い Grand Final を目指す。

     


2月1日 The long-term cost for Pim’s senior moment

インドネシア戦では勝ち点は得たが貴重な機会は失われた。 
それは的を得た選出で創られた急造チームは将来的には何の見通しを示せなかったという事だ。14人の選手が起用されたがそのなかで Socceroos の新世代を担う選手は4人だけだった。十分に万人が満足するメンバー構成の中のスタメンでエネルギッシュで好印象を残した左サイドバックの Scott Jamieso そして途中出場の Matt simon, Billy Celeski そして Michael zullo らがそういった“新世代”の選手達と言えよう。
Pim 監督は多くのコーチがそうしたであろう様に上述のポリシーとは異なり試合に勝つために Senior player 達を起用した。そして、おそらく6週間後のクウェート戦もそうであると思われる。しかし私の考えはその方針は同意出来ない。 
なぜなら代表チームの展望は恐ろしく短い。このインドネシア戦そして次のクウェート戦、次々にやって来る。 FFA の新しい技術コーチ、Han Berger は素晴らしい意見を述べながら代表チームのプログラムに影響を与えるのに充分な期間そこに在籍しなかった。 これはすぐに変えることを希望する。時は彼が厳格な若い選手を育成者か彼の同輩の様な道を選ぶのかを教えてくれるだろう。試合に出た選手達、特に初の代表キャップを掴んだ選手達への祝辞にケチを付けるわけではない、これは選手選抜のポリシーの問題だ。私は Asian Cup 予選は次のワールドカップ以降の若手の登竜門とすべきと考える。これは今我々が手にしているチャンスで、それを浪費しようとしている。そのチャンスはアジアが与えてくれたものでそれまでは得ることが出来なかった。 これらの試合は代表チームのレギュラーが規則や体調の問題で出場できず、屈強な所属クラブと共存しながら行う困難なワールドカップ予選の試合ではない。 ここでわれわれはある程度の対戦相手とタフな環境で対戦するが彼らはアジアの列強ではない。ここに Verbeek に2つのオプションが残される。
A-League ベースのベテラン選手を中心にチームを作るか Olyroo 世代に2~3人のベテラン選手を彼らの経験のために加えるか、4人のベテランと4人の若手でなく。 何人かの人たちはそれは A-League の選手達を代表Aチームでプレーする機会を制限させてしまうと言うが私はそうは思わない。 Jade North , Adam Griffiths, Bruce Djiite, Nathan Burns そして Mile Jedinak らはレギュラー選手の怪我や不在で代表Aマッチや準備試合での出場機会を得ることができた。 それはまさに精密にあるべきことだ。  それ以上にポリシーとして、もし誰か代表チームを創る選手が本当にいなければ、若手達がそのポジションにつくべきだ。それは当然のルールで、フル代表が少なくとも2人のできれば3人の候補選手が各ポジションに、そして4番手、5番手の選手は将来的に向けての選手となるべきで、4番手、5番手のフルバックや中盤の選手であってはならない。そして決してトップチームには選ばれないが若手チームを選抜すると確実に入る選手である事だ。 私の懸念はもし我々が限られた Senior Player だけに頼ってその1試合か2試合しかない代表試合の選考を続けていればそのチームのレベルのみならず若い選手の将来性を育むというチャンスが摘まれてしまという事でそのチャンスは貴重なものということだ。 
Verbeek は再び次のクウェート戦には勝ち点重視のメンバーを組もうとしているそしてそれは FFA にとって筋の通ったこととらえられるだろう。 そして FFA はそれは任務を全うすることになると言うだろう。 私もそうだという。しかしすべての仕事を全うしたことにならない、将来的には几帳面であるべきだ。

インドネシア戦に出場した選手とベンチ入りした選手は下記の通りであった。

GK : Eugene Galekovic ( 27歳Adelaide United )

DF : Craig Moore ( 31歳Queensland Roar, CAPTAIN ) , Rody Vargas ( 31歳Melbourne Victory ) , Dean Heffernan ( 28歳Central Coast Mariners . 78分 Michael Zullo : 20歳Queensland Roar ) Scott Jamieson ( 20歳Adelaide United ) 

MF: Matt McKay ( 26歳Queensland Roar ) , Paul Reid ( 29歳 Adelaide United ) , Tom Pondeljak ( 32歳 Melbourne Victory . 68分 Billy Celeski 23歳 : Melbourne Victory ) Matt Thompson ( 22歳Newcastle Jets )

FW: Danny Allsopp ( 30歳Melbourne Victory . 57分 Matt Simon : Central 22歳Cost Mariners ), Archie Thompson ( 30歳Melbourne Victory )

Subs not used; Nikolai Topor-Stanley ( 23歳Perth Glory ) , Tarek Elrich ( 21歳Newcastle Jets ) , Dylan Macallister ( 26歳Central Coast Mariners ) , Danny Vukovic ( 23歳 GK Central Coast Mariners )

試合の3日前に全日程を終了した A-League のレギュラーシーズン。上位2チーム、Melbourne Victoryと Adelaide United から3人ずつスタメン入りを果たしている。 Adelaide の選手は ACL そして Club World Cup でお馴染みの選手もいると思う。 Jamieson は Waitakere United 戦で同点のヘディングシュートを決めた選手だ。 メンバーを見てみると結構”高齢”選手が並んでいる。 若手選手をもっと多用すると思ったのだが.......
個人的には元 Olyroos 候補の GK Vukovic がメンバー入りしていたのがうれしかった。 昨年の Grand Final で終了間際に審判に手を出して謹慎処分をくらい、北京五輪を棒にふったからなぁ.....

日本は俊輔、長谷部、遠藤らがいないとはいえ完全に B チームではなく 1.2軍と言えるチームではなかったか? 普段はシーズンオフのこの時期なので Asian Cup 予選の二試合は貴重ではなかったか?
しかしレギュラー選手がけっこういたので2連勝か1勝1分けで行って欲しかったなぁ......

 

オーストラリアの Asian Cup 予選の次戦は3月5日キャンベラで Kuwait 戦だ。 A-League の Grand Final も終わって10日以上が経っているのでそちらの試合の方の調整が難しいか.......
 
 


オーストラリアB 代表 アウェーでインドネシアと引き分け

2009-02-01 | 夏季五輪
ゴールが無く次戦3月のクウェート戦に向けての展望が Verbeek の心配のタネとなる事となりながらもオーストラリア代表の連続無失点記録が4試合にまで伸ばしたこのチームの守備能力の高さを証明した。
完全アウェーの雰囲気の中で Socceroos は開始早々から Archie Thompson と Dany Allsopp の2トップに素早くボールを送り主導権を握ろうと試みる。 
2分には左サイドから Matt McKay のクロスに Thompson が飛び込む。 
インドネシアも 5分には Firman Utina の 25m シュートが飛び GK Eugene Galekovich がキャッチ。 10分には再びオーストラリアが MF Pondeljak がゴール前でボールを受けてショットを放つが GK Markas Horison が難なくさばく。Pordeljak は代表試合初出場。緊張から少しボールコントロールを失ったか。
15分 Allsopp の 30m の強烈なショットを放ち GK Horison が止められずに前にこぼすがそこに詰めている選手はいなかった。 25分には DF Scott Jamieson が攻撃参加、左サイドを Allsopp とのボール交換から中に切れ込むがここはオフサイド。 そして以降前半は終了間際までインドネシアの攻撃を防ぐことの腐心させられた。 34分には FW Talaohu が Matt Thompson の肩を引っ張り MF Firman Utina にボールを送り、 Firman が放ったショットは GK Galekovich の守る逆サイドの飛んだがわずかにポストをかすめた。
前半ロスタイムにオーストラリアがFK を得る。 Paul Reid が入れたFKは Dean Hefferman の頭にピタリと合うがそのヘッドはサイドネットに。その直後にも再び FK を得るも McKay Matthew のFKに Roddy Vargos が飛び込むがそのヘッドは GK Horison がまたもパンチでクリアー。 こうして前半はスコアーレスに終わった。

大観衆の期待に応えたいホームのインドネシアは53分 FW Budi Sudarson がドリブルで中に切れ込むがここは CB Craig Moore が落ち着いてクリアー。 62分にはこの日大活躍の FW Talahou が右サイドを突破そしてファーサードに送ったクロスは GK Galekovich を破りそこにBudi Sudarsono が走り込むがヘッドは空振り絶好のチャンスを逸した。 オーストラリアベンチは58分に Matt Simon を Allsopに替えて投入するが最後まで Archie Thompson との呼吸が合わなかった。 66分 Archie Thopmson がドリブルシュートを放ちその低い弾道のショットは GK Harison の手を弾きこぼれ球は Matt Simon の前にこぼれるが、ボールは Simon の足に当たり GK Harison の手元に戻った。 67分 Billy Celeski が Pondeljak に替って投入されるが彼の素晴らしいゲームメイクから FW Archie Thompson, Matt Simon が何度もインドネシアゴール前に迫るがオフサイドの網にかかった。 78分に Dean Hefferman に替って Michael Zullo が右MFに投入されさらにチャンスを演出する。 
終了間際に Australia は FK のチャンスを得る。 Craig Moore のFK は Matt Simon に送られるが最後は GK Harison へのチャージにイエローカードが出された。
ホームのインドネシアは 71分、大歓声に送られエースの Bambang Pamungkas が投入されたが得点を挙げることはできなかった。

  

Australia A-League 選抜の B 代表は暑さと湿度そしてアウェーの大歓声に耐え勝点1を得た。  Australia の最大のチャンスは75分。 Matt Simon のヘッドがインドネシアゴールを割ったもののそれはオフサイドで取り消された。 お互いに決定機の無いまま試合が進み Australia の GK Eugen Galekovich はほとんどプレッシャーを受けなかった。 
インドネシアは初戦のアウェーでのオマーン戦と引き分け 、オーストラリア戦はCraig Moore しかレギュラー選手がいないが、強豪と引き分けた事に満足をしていた。この日の Socceroos のスタメンはは Newcastle Jests の Tarek Elrich ではなく Matt Thompson が右サイドバックに起用されインドネシアはエースの Banbang Pamungkas がベンチスタートであった。
代表初デビューの一人 Adelaide United のGK Galekovich は開始早々に経験豊富なベテランDF Craig Moore からバックパススを受けるなどして試合に慣れさせてもらっていた。  この日のオーストラリアのスタメンは下記の通り。

GK : Eugene Galekovic ( Adelaide United ),
DF : Craig Moore ( Queensland Roar, CAPTAIN ), Rody Vargas ( Melbourne Victory ) , Dean Heffernan ( Central Coast Mariners . 78分 Michael Zullo : Queensland Roar ) Scott Jamieson ( Adelaide United ) ,
MF:  Matt McKay ( Queensland Roar ) , Paul Reid ( Adelaide United ) , Tom Pondeljak ( Melbourne Victory . 68分 Billy Celeski : Melbourne Victory ) Matt Thompson ( Newcastle Jets )
FW:   Danny Allsopp ( Melbourne Victory . 57分 Matt Simon : Central Cost Mariners ), Archie Thompson ( Melbourne Victory )

Subs not used; Nikolai Topor-Stanley ( Perth Glory ) , Tarek Elrich ( Newcastle Jets ) , Dylan Macallister ( Central Coast Mariners ) , Danny Vukovic (GK Central Coast Mariners ) 

  

  

1月20日 Rookies face the wrath of 90,000

Pim Verbeek 監督は “史上最も未経験なオーストラリア代表” チームをインドネシア、ジャカルタの Gelora Bung Karno Stadium で行われるアジアカップ予選のインドネシア戦に送る事となった。インドネシアとの対戦は1993年以来となる。
この試合のある1月28日は FIFA の指定する A-Match Day ではないので欧州でプレーする選手達を ”拘束する事” が出来ずない為に A-League 選抜メンバーで臨む事に。 選出された21人中GK 3人全員を含む15人が代表初選出。 この試合のチケットは既に売り切れとなっており約 90,000 人の大観衆が予想されるが、
Verbeek 監督は

“ 誰にでもデビューはある。 5,000 人や空のスタジアムよりも大観衆の前での方が良い経験になるだろう。もし彼らに自信が持てないのなら他にそういったメンバーがいるのであればそのメンバーを選んでいる。 選ばれた選手達にとっては Big Challenge だ。 確かに我々はほとんど準備が出来ていない。彼らは大観衆の前でやってくれると思う。”  と語った。

A-Leagueの上位4チーム,Adelaide Unitedから4人, Melbourne United から6人、Queensland Roar から3人、 Central Coast Mariners から4人の17選手が選ばれた。 Wellington Phoenix を除く全ての7チームから選手が選ばれているがSydney FC からは 若い Shannon Cole のみが選ばれ、 Jon McKain ( Wellington Phoenix ) , Andrew Duranto そして Stwart Musialik ( Sydney FC ) らはメンバーに入れなかった。

インドネシア戦には Verbeek 監督は前大会の3位決定戦、日本戦で退場処分になっている為にベンチ入り出来ないので前のオーストラリア代表監督で今はコーチを務める Graham Arnold が指揮を執る事になる。 Arnold コーチは昨年ASEAN  CUP の最中に現地を訪問してインドネシア代表を視察。そして1月20日には熊本に飛んでイエメンと戦う日本代表の視察も行った。インドネシアで注意すべき選手はゲームメーカーの Firman Utina そして FW のBudi Sudarsono と Bambang Pamunglas だ。 リストアップされた21名は下記の通り

GK : Michael Theoklitos 27歳 (Melbourne Victory)  Eugene Galekovic  27歳 (Adelaide United), Danny Vukovic 23歳 (Central Coast Mariners)

DF   Rodrigo Vargas (Melbourne Victory) 31歳 , Robert Cornthwaite 23歳 (Adelaide United),  Scott Jamieson 20歳 (Adelaide United),  Matthew Thompson 26歳 (Newcastle Jets),  Dean Heffernan 28歳 (Central Coast Mariners),  Nikolai Topor-Stanley 23歳 (Perth Glory),  Craig Moore 33歳  (Queensland Roar)

MF   Billy Celeski 23歳 (Melbourne Victory),  Tom Pondeljak 32歳 (Melbourne Victory),  Shannon Cole 24歳 (Sydney FC),  Paul Reid 29歳 (Adelaide United),  Tarek Elrich 21歳(Newcastle Jets),  Matthew McKay (Queensland Roar) 26歳 , Michael Zullo 20歳(Queensland Roar)

FW Danny Allsopp 30歳(Melbourne Victory), Archie Thompson 30歳 (Melbourne Victory), Dylan Macallister 26歳 (Central Coast Mariners),  Matt Simon 22歳 (Central Coast Mariners)

    

 
  

ついに実現した A-League 選抜の Socceroos 。メンバーをみただけでワクワクしてしまうのは私を含め何人いるだろう? Jade North, Adam Griffiths らもいればと思ってしまったけど.....
経験豊かな Craig Moore に率いられたイレブンであったが固いピッチに思う様にショートパスが繋がらない上に約88,000 人の大観衆に後押しされたインドネシア代表の前に エース Bambang Pamungas をベンチに温存する布陣を相手に立ち上がりは防戦の時間帯が続いた。 
インドネシアはASEAN 諸国の中でも屈指のサッカー狂の国。しかも自国のリーグ戦でもかなりの観客が入るらしく選手達は熱狂的なアウェーの雰囲気にやや押された感じだったらしい。後半開始そうそうからも大観衆に後押しされオーストラリアゴールに迫るシーンが何度か演出されたらしいが地力に勝る A-League 選抜は失点を許さなかった。

  

試合内容に Verbeek 監督は A-League 選抜の守備力の高さを評価していたらしい。
2月11日の日本戦に Craig Moore 以外の選手が何人選ばれるかはわからないが、選手達は“代表入り”に充分なアピールが出来ただろうか??

一方のインドネシア代表。ワールドカップ予選はシリアに敗れて2次予選で敗退。試合内容もホームで 1-4 アウェーで0-7 と散々であった。ブルガリア人監督の Ivan Korev からインドネシア人の Benny Dolo 氏が監督に就任し2011年のアジアカップ本選出場を目指す。 オーストラリア戦は Asian Cup で第3GKだった Markus Harison Rihihina の他 FW の Budi Sudarsono 、DF Chris Yulianto , MF Ponaryo Astaman をはじめ7人の選手が2007年の Asian Cup メンバー。更にこの試合ベンチ入りした選手の中では FW Bangbang Pamungaks を含めた4人の選手が Asian Cup メンバーであった。オマーンかオーストラリアの何れかを倒さねば2011年カタールで開催される Asian Cup 本戦には出場できない。それぞれの国がそれぞれの目標があるのだ。  

 

日本はバーレーンにアウェーで 0-1 の敗戦。中村、遠藤、長谷部らがいなかったとは言え反対に彼らがいなければこれだけ差が出るのか?と言う印象 (ただ試合は見ていないけど。) 。この時期は普段はシーズンオフだけに2月11日までに調子がしっかりと上がってくれることを願う。