Mr.コンティのRising JAPAN

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西川は大丈夫。柿谷、蛍そしてフォルランは…. 浦和レッズ 1-0 セレッソ大阪  17.05.2014

2014-05-25 | 京都サンガ J-League
シーズン開幕前にJ1リーグの日程が発表された時にこの試合を見に行こうと決めた。“ワールドカップ休み”に入る直前のリーグ戦の試合。もうワールドカップメンバーは決まっている。恐らく柿谷は入るだろう。それからフォルランも…..
そして発表されたメンバーには山口蛍も入っていた。
レッズからはGK西川が選出された。彼のポジションは第2GKか第3GKか?
原口は残念だったけど、もっと残念だったのはかつてレッズでプレーした細貝が漏れた事。 
青山が選ばれたけど、北京五輪と反対の結果となった。 だけど細貝が何故選ばれなかったのだろう? 
専門誌によると長谷部の状態が完全で無い為とか、細貝が入ると4目のボランチ選手で攻撃的な選手が遠藤のみになってしまうからとか述べられていたけど。世界の列強相手では守備偏重でも良い様な気もしたけど。
だけど代表の主将長谷部はかつてのレッズの中心選手だ。

レッズ対セレッソ。 その前身はレッズは三菱重工でセレッソはヤンマーディーゼル。 ヤンマー対三菱と何て言うと70年代を知る私らの世代はすぐにゴールデンカードと思いつく。 天皇杯を始め、当時数少ないサッカーのテレビ中継の中でこの試合が放映されるとすごく嬉しかったのを覚えている。
ヤンマーにはあの御大、釜本がいた。そしてネルソン吉村、ジョージ小林、今村、阿部・・・・三菱には杉山が。彼の引退試合となった天皇杯決勝戦はテレビでみた。それから落合、森、大仁。GKは横山。その後に田口…。
今、さいたまスタジアムの様な素晴らしいスタジアムでリーグ戦で50,000人以上の観客が集う様になったけど、それは金も貰えない低迷していた日本リーグ時代にプレーをしてサッカー界を支えて先人の積み重ねのおかげだ、って言っても古い奴だと思われるだけか・・・・



出張帰り後の初週末。朝から体が重かったが5月晴れのスポーツ観戦日和。だけど風がやや強く、さいたまスタジアムに向かう自転車のペダルを漕ぐのに苦労する。 おかげで競技場に着いた時はスタメン発表が終わったキックオフ5分前だった。 そして着席したの Main Upper A席はピッチ上の選手が豆粒程にしか見えないところだった。
この前、愛するサンガを観戦した三ツ沢とは大違い。同じ入場料金なのに。これこそ大スタジアムの泣き所。チケット購入時に座席の場所を確認できないかなぁ~。 いつもそう思うんだなぁ~。

ここでの観戦は今シーズン2回目。レッズのスタメンは前節大宮戦ではスタメンだった平川に替わって中盤右サイドに梅を起用。 レッズは前節から柏木をボランチから前のポジションに上げて原口とトップ下を組み、青木が阿部とボランチを組んでいた。
一方セレッソ大阪は前節5月10日の仙台戦にはその4日前にACLで広州恒大戦で大敗した時に採用した5バックシステムから 4-4-2 に戻して臨んだが 0-1 で敗れ、このレッズ戦には5月13日のACL広州恒大戦と同じ3バックのフォーメーション。ただアウェーの広州恒大戦は柿谷、南野はベンチスタートだったのを始め浦和戦でもスタメンだったのはGKキムジンヒュン、DF藤本、山下の3人だけでフォルランは広州に帯同をしていなかった。

最終ラインを山下、藤本、ゴイコ・カチャルの3バックにフォーメーションを替えて臨んできた。そしてボランチにはワールドカップメンバーの山口蛍と攻撃的なポジションに置かれる長谷川アーリアジャスールが起用され扇原はベンチスタート。 仙台戦ではサイドバックだった酒本(右)、丸橋(左)が中盤に。 前線はフォルランがワントップに入り、柿谷と南野がトップ下に入った。 ポポヴィッチ監督の苦悩がわかる。これが2位にレッズと10位のセレッソとの違いか……
それとも5月6日から12日間で広州遠征を含めた4試合に臨む為のローテーションか・・・・



4日前の広州戦では昨シーズンまで愛するサンガでプレーした安藤淳がスタメンだった。浦和戦はベンチスタートだったけど途中出場を期待した。

レッズのキックオフで始まった試合は立ち上がりから地元の浦和レッズがボールを繋いでセレッソゴールに迫るシーンが続く。
セレッソはこの選手達でこのフォーメーションを試すのは慣れていないせいかボールが繋がらない。 期待のフォルランは那須が厳しくマークする、4分40秒にはフォルランのマークに後方から着いた那須が倒されてホイッスルが鳴る。するとフォルランは倒れている那須をまたいで何やら那須に言葉を“浴びせる。” 
9分13秒には梅から受けた柏木が梅に戻し、梅はシュートに持ち込むがGKキムジンヒュンが左に倒れ込んでキャッチ。11分22秒には阿部の浮き球の縦パスに梅がフリーで抜け出すがシュートは撃てなかった。
13分8秒、ゴールキックをトラップした柿谷から原口がかっさらいそのままドリブルで前に上がる。 昨年東アジア選手権の韓国戦で2ゴールを挙げて一躍代表入りを確実にしたが、決勝ゴールは原口が左サイドを切り裂いて放ったドリブルシュートのこぼれ球を柿谷が蹴り込んだシュート。息子は今でもあの得点の7割は原口のものだと今でも信じている。
その原口は14分にも槙野とのパス交換からシュートを放つがポストの右に外れて行った。 期待はそれほどしていなかったけど原口とて“ロンドン五輪世代”の大迫や柿谷そして斎藤学がワールドカップメンバー入りし、心中燃えないわけがないだろう。7か月後の Asian Cup では豊田陽平と共に代表メンバー入りして欲しい。



15分、丸橋からフォルランにパスが通りドリブルを始めるとレッズサポーターからは一斉にブーイングが。そしてそのドリブルを阿部がストップすると更なるボルテージで大歓声が上がる。 その1分後にはフォルランのポストプレーから柿谷が強烈なミドルを放つが槙野に当たってゴールには至らない。21分今度は南野がドリブルで上がって来るが阿部がストップし逆に阿部が大歓声を背に受けてドリブルで上る。 22分53秒には丸橋から南野にパスが通るがここは森脇がマークに着く。セレッソ期待の攻撃陣、フォルラン、柿谷、南野は立ち上がり厳しいマークに遭い思うようなプレーが出来なかった。
28分27秒、フォルランがまたも那須を倒すがこの時はフォルランは立ち上がった那須の肩に回した。
レッズは27分辺りから槙野が前線に顔を出すようになってきた。29分26秒にはワンタッチパスを繋いで左サイドを上がった槙野に。槙野はクロスを入れるが中央の興梠にも右サイドの梅にも合わなかった。
35分26秒、柿谷がドリブルで上がり右サイドに流れたフォルランに送るがタイミング合わずにボールが流れる。 するとまたレッズサポーターからは大歓声が上がった。 
セレッソは自慢の攻撃陣にそれからその間でのボール繋ぎが良くなかった。それだけレッズ中盤の出足が良かったという事か。
しかし36分を過ぎると長谷川が比較的高い位置を取るようになる。 攻撃力の高い長谷川が前に出て来た事でセレッソが高い位置でボールが回るようになった。




 
しかしレッズサポーターをひやりとさせるシーンは39分に右サイド酒本からのクロスを受けた丸橋がゴール前に迫った時くらいでそのまま両チーム無得点のまま前半が終わった。 レッズサポーターとしてはゴールが見られたはず・・・・と思う前半ではなかっか・・・・・

ハーフタイムに入るや否や、もっと見易い座席を求めて北側の方に向かった。
端の方に数席並びで空席があったのそちらに行きピッチに視線をやる。なかなかいい眺め~、ともったのも束の間席に座ると、目前には手すりがありそれがもろ後半のレッズゴール前の視界に入ることが分かった。それで空いていたのか・・・
まぁ全く見えないわけではなくさっきの最上段の方の見にくい位置よりはずっといいかと思い結局試合終了までそこで観戦する事とした。





後半開始直後は柿谷、南野がドリブルを見せる。52分にはフォルランのポストプレーから南野にボールが入るがマークが厳しくシュートに持ち込めない。
後半に入ってもセレッソはこの3人が頼りか・・・ 



レッズは原口のドリブルが目立つ。57分は柏木のシュートをお膳立てし、63分には興梠にチャンスを創る。どちらも得点にはならなかったがワールドカップ以降は是非代表入りして欲しいと期待する。



60分を過ぎると両チーム先制ゴールを求めて1対1の当たりが少しずつ厳しくなる。 61分には柏木が南野を倒すがノーホイッスル、62分には興梠がボールを受けたところを倒されたがこの興梠のポジションがオフサイドに取られてレッズサポーター達からは大ブーイングが起こる。 63分には原口が左サイドをドリブルで上がり中に入れるが興梠がゴイコ・カチャルと交錯して両者倒れる。しばらく試合が止まっている間に多くの選手が水分補給を。この日は気温が高かったからなぁ~。




65分今度は再び柿谷がドリブルで右サイドを上がる。そして逆サイドの南野に送り南野もドリブルからシュートを放つが惜しくもファーサイドを狙った弾道は右に外れる。
69分再び柿谷と南野でチャンスを創る。レッズのCKのこぼれ球を拾った柿谷が一気にドリブルで上がって来ると逆サイドの南野に振り、と南野も早いドリブルを見せる。そして森脇のマークを上手く外してシュートに持ち込むがそのショットはGK西川がパンチでストップ。 そのこぼれ球を繋いでフォルランに渡るがオフサイドのフラッグが上がった。



劣勢続きだったセレッソであったがこの連続のチャンスにセレッソサポーターは大いに沸き上がった。
この試合アウェー側の自由席は完売だった。セレ女達はたくさん詰めかけたのかな・・・

71分、先にレッズベンチが動く。 梅が下がって関根が投入された。南野がいるセレッソの左サイド対策か。



その1分後、レッズPAのすぐ外でボールを受けた柿谷を槙野が倒してホイッスルが鳴る。 セレッソサポーターからは大歓声だ。フォルランなら直接狙える距離。そのフォルランがボールをセットする間も槙野は主審に抗議をするが勿論判定は変わらない。西川が壁の位置を指示する。レッズサポーターからは “ Allez 西川~!”との声援が上がる。 



FK の弾道が良く見える位置に座っていたのでどんなFKになるかと私もセレッソサポーター同様じっと目を凝らすが、フォルランのFKは壁に当たってしまい、周囲のセレッソサポータたちの落胆の声が漏れて来た・・
フォルランは何やら抗議していたけど・・・・
75分レッズベンチは興梠を下げて李忠誠が投入される。 忠誠はスタメンの位置を勝ち取ったと思われたけど青木がボランチに入り、柏木が2列目に上がった事からまたベンチスタートとなってしまった。ここは結果を出したかったところだっただろう。




その直後右サイドからのスローインから酒本を経由して丸橋に渡るが今度はマークに入った森崎はシュートを撃たせなかった。

そして76分ついにスタジアムに大歓声が上がる。右サイドを関根がドリブルで上がり中に入れる、柏木が受けて再び関根に送ると酒本のマークを振り切った関根のファーサイドを狙ったドリブルシュートがGKキム・ジンヒョンの指先をかすめてセレッソゴールネットに突き刺さった。ユースから上がった若い関根の嬉しい初ゴールだった。
ゴール裏のレッズサポーター達を始め競技場内に大歓声が上がったけど私の周囲はセレッソサポーターが多かったので落胆の声の方がよく聞こえたけど・・・・







先制したレッズは80分に森脇から受けた忠誠が中に戻したところを柏木がシュートに持ち込むがクロスバーに当たって外に外れる。
81分ようやくセレッソベンチが動く。もう少し早くても良かったんじゃないかな?と電光掲示板を見るとなんと酒本に替わって投入されたのは昨年前愛するサンガでプレーをしていた安藤淳ではいか。
“よ~し!安藤!行けよ~!!” セレッソサポーターでもない私がこの日最も大きな声を出した瞬間だった。



今シーズンリーグ戦初登場だった。もっと早い時間に入れろよ、使わないんだったら京都に返せよ!と心の中で叫んだ。
安藤の位置はMFか・・・ポポヴィッチ監督、もう少し適性を見極めろよ。でも大学時代は攻撃的な役割もしていいたかな・・



セレッソベンチは82分には南野を下げて永井、83分には長谷川を下げて扇原を投入するがレッズが連続してチャンスを創る。81分、原口が柏木とのパス交換から山下がマークに入る前に放ったが惜しくもはずれ、83分にはFKから柏木がシュートを撃つ。 私の視線は安藤の動きばかりを追っていた。 さすがに入ったばかりとは言え、当たり負けはしていない。85分には上がって来る宇賀神を止める。宇賀神は倒れるがホイッスルは鳴らなかった。





88分過ぎからセレッソは最後の力を振り絞る様にフォルランと柿谷を中心にレッズゴールに迫る。 観客席で見ていてもフォルランにシュートレンジでボールが入ると何か決まりそうな気になる。
ストライカーは89分寝ていても最後の1分で数十センチのスペースで仕事をすればそれで良いと2002年ワールドカップ時にロナウドを称賛する海外の新聞の記事を思い出した。
連続して何本かのシュートがレッズゴールに飛ぶがそこに西川がたちはだかる。
最後はGK キムジンヒョンがCKのチャンスにゴール前に入って来てヘッドを放つがクロスバーをわずかに越える。 



そしてそのままタイムアップ。レッズは4試合連続で相手の攻撃を完封した。
柿谷はワールドカップ前にゴールを決めたかったんじゃないかな・・・・ 



試合後セレッソの選手達がサポーター席に挨拶に来る。少しのブーイングはあったけど概ね拍手と歓声で出向えられそして送られていった。 ワールドカップに出場する柿谷、蛍そしてフォルランへの期待だろうか・・・





電光掲示板には西川のインタビューが映し出される。俺もワールドカップメンバーだ。柿谷と山口だけじゃないんだ、と言わんばかりの表情だった。 




そして殊勲のゴールの関根が映し出されると更なる歓声が上がった。 



セレッソサポーター席には日の丸が掲げられた。 
ワールドカップメンバーに選出された西川に何かセレモニーは無いのかな・・・・ 16年前、1998年フランスワールドカップ直前のJ-Leagueのレッズの相手は愛する京都だった。 試合は京都の Vゴール負けだった。
そして試合後ワールドカップ合宿に旅立つ小野伸二と岡野が場内を一周した。サンガサポーター達からも期待の大歓声が二人に送られた。 まだ KAZU と北沢が外される前だった。あれから16年が経ったのか・・・・・



J1 League はしばらく休みとなる。 ワールドカップ初出場から16年。今大会はどうなるのだろう・・・
いつも思ってしまう。あのワールドカップもプロリーグも夢でしかなかった時代を。 
この幸せな時代。 いつまでも続いてくれると良いなぁ・・・・・・


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