Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

総力特集 これがシドニーFCのメンバーだ

2007-05-21 | Aussie & Kiwi

来日2日目の日曜日を Sydney FC の選手達は如何過ごしたのだろう? Culina 監督は久々に浦和が勝利を収めた土曜日の名古屋戦をテレビで看れたのかな?今回、浦和REDSが相対する Sydney FC の起用されるであろう選手達をまとめてみました。

GK Clint Bolton 5試合 450分  5失点
ACL 5試合すべて、Sydney FC のゴールを守り続けている。そして昨シーズンはリーグ戦、 Final Series 全ての23試合でゴールを守り続けた。2005年の FIFA Club World Cup にも来日。A-League 創設の National Soccer League 時代は300試合以上リーグ戦に出場するベテラン。1995年カタールで開催されたFIFA U-20には正GKとして出場しチームは準々決勝でポルトガルに延長戦で敗れた。 2001年日韓で開催された FIFA Confederation’s Cup では Socceroos の一員としてメンバー入りしたが正GK Schwarzer の前に出場機会は無かった。 3月の浦和戦では後半痛恨のキャッチミスをし永井の同点ゴールを許しているだけにこの試合に掛ける思いは強いだろう。188cm 90kg の体格はさすがオージー。

DF Iain Fyfe 5試合 450分 センターバック
1999年ニュージーランドで開催されたFIFA U-17 でオーストラリアはブラジルと共に決勝に進出。激戦となった試合は0-0 のままPK戦に持ち込まれ結局王国ブラジルが勝ったのだが、この大会のメンバーに選ばれている。しかしこの時はレギュラーポジションを確保できず1次リーグのドイツ戦、マリ戦そして決勝のブラジル戦の3試合に途中出場を果たしたのみであったが2005年 A-League 開催後に Sydney FC に入団すると2年にわたり全試合に渡り出場を果たすA-League 屈指のセンターバックに。そしてACL の5試合でもフル出場。A-League の昨シーズンでは2ゴールをあげ、CKなどのセットプレーでは185cmの長身を生かして相手ゴール前に出て来る。Scotland の Hamilton Academical でのプレー経験もある。

DF Mark Rudan 5試合450分 センターバック
1995年カタールで開催されたFIFA U-20 のレギュラーメンバー。累積警告で出場停止であった1次リーグ第3戦のドイツ戦以外はすべて出場。この大会のメンバーは他にも Mark=Viduka や Joship=Skoko らがいた黄金世代。 A-League 開幕前は Bundesliga の Alemania Aachen そして中国の南京、マレーシアの Selangor Pablic Bankでもプレーをした。彼のハイライトは2006-06 シーズンの Adelaide United とのSemi Final の逆転ゴール。このゴールで決勝進出を決め、Central Coast を破って優勝し ACL 出場権を得た。 191cmの体格を生かしたタフな守備は Fyfe と二人で文字通り相手FWの壁となるが、怪我の回復が心配される。浦和戦はベンチスタートか……

DF Nikolai Topor-Stanley 5試合450分 左サイドバック昨シーズン途中から彗星のごとく現れ Sydney FC はおろか五輪チームにとってもなくてもならない左サイドバックプレーヤーとなった。 Topor-Stanley も身長191cmの長身選手。3月の浦和戦ではあのワシントンを体格で抑え込むシーンも。しかし8月から始まる来シーズンの A-League では Perth Glory への移籍が決まっている。

DF Mark Milligan 4試合 360 分 
右サイドバック 2005年オランダで開催された FIFA U-20の1次リーグ第三戦。平山、家永、カレン=ロバート擁する日本ユース代表は決勝トーナメント進出を賭けてオーストラリア戦に望み87分前田の起死回生同点ゴールでベスト16進出を決めたがその試合、DFとして日本の前に立ちはだかり1次リーグ3試合全てに出場したのが Mark Milligan 。その時の彼のパフォーマンスを見ていたのか?ヒディング監督は翌年のワールトカップメンバーに彼を引き上げた。出場機会はなかったものの今は五輪代表チームの主将として北京五輪出場を狙う。他のDF選手と異なり178cmの身長ではあるが、本来はセンターハーフを得意とし攻撃能力も低くない。初戦の上海申花戦と次の浦和戦で警告を貰い第三戦の Persik Kediri 戦は出場停止。 Milligan を欠いた Sydney FC は痛恨の黒星を喫したがそれだけ攻守に渡って重要な役割をこなす選手。 

MF Ufak Talay 5試合433分 2ゴール 
センターハーフ昨年ワールトカップに出場したベテランJosip Skoko が“ Socceroo 経験の無い最高傑作の選手”と表現する程の選手。Talay も1995年のFIFA U-20 に選ばれ準々決勝までの4試合にフル出場しながら代表経験が無い。名前から察する通りトルコ系の選手で 1995年のFIFA U-20 後から名門 Galatasaray Istanbul を皮切りにAntalyaspor, Bursaspor, , Gazientepspor, Karabukspor そして Mersin Idmanyurdu と通算10シーズンに渡ってトルコリーグでプレーをした後に Sydney FC と契約。しかし古傷の膝の調子が思わしくなく1年目はFinal Series の4試合を欠場した。中16試合出場に留まった。先日の上海戦では73分にベンチに下がったがそれは膝の調子を気遣ってらしい。3月の浦和戦ではPKで2点目を決めている。

Terry McFlyn   3試合 199分 

16歳で Queens Park Rangers と契約した北アイルランド国籍のMF. 非常にタフな守備をして相手のFWと対峙する。同国ではU-21代表にもなったが北アイルランドが今は強くないのでメジャーな大会の出場経験は無い。それでも England のクラブチームを8シーズンに渡たって生き抜いてきたハングリー精神はチームに必要なもの。
昨シーズンの Final Series の初戦の Newcastle Jets 戦では怪我の為前半でのリタイヤを余儀なくされ次のアウェーゲームでは欠場。 McFlyn の欠場は大きくそのアウェーゲームで Sydney FC は 0-2 で破れ続く Prelimary Final に進まなかった。
ACL でもそ時の怪我の回復が遅れた為に初戦の上海申花戦、続く浦和の前半はプレーが出来なかった。前節のホームでの上海戦は出番がなかったが、23日の浦和戦では Middleby が累積警告で出場できず、 Rudan の怪我も心配されるのでスタメン起用はありそうだ。

Ruben Zadkovich 2試合 108 分 右ハーフ

ACL出場時間こそ短いが、2005年 FIFA U-20, そして現在は五輪代表チームの中心選手として活躍している。しかし怪我でACLは出遅れ初戦の上海戦は欠場。続く浦和戦はベンチスタート。もし Middleby が怪我で退かねば出番は無かったかも知れない。そしてアウェーでの Persik Kediris 戦はスタメン出場を果たすも61分に2枚目のイエローカードを受けて退場。そしてチームは痛い敗戦を喫した。Zadkovich は16日の五輪予選、イラン戦でも累積警告で出場出来なかった。その後ACLでは出番が無いが浦和戦は Middleby が累積警告で出場出来ないので Zadkovich の出場は必至だ。 2005年のFIFA U-20 では2戦目のオランダ戦、3戦目の日本戦に途中から出場した。

Steve Corica  5試合 450分 4ゴール  
トップ下浦和DF陣が最も警戒せねばならない選手。シドニーでの浦和戦でもその実力を充分に発揮し後半あわやの直接FKを放ち都築の美技を引き出した。過去の実績では浦和の小野に匹敵するのではないか?1989年スコットランドでの FIFA U-17, 1991年ポルトガルでの FIFA U-20, バルセロナ、アトランタと五輪に連続出場し2001年のFIFA Confederation’s Cup にも出場。U-17 では初戦の東ドイツ戦、続くブラジル戦に途中出場を果たすもチームはベスト8に進めなかったが、このチームにはGK Schwarzer, Kalaci Popovic, Aloisi 等、後のワールトカップメンバーがいた。2年後のU-20 では初戦のトリニダードドバゴ戦にスタメン出場。相手には後にチームメイトとなったヨークがいた。以降エジプト、準々決勝シリア、準決勝ポルトガル戦は途中出場し3位決定戦となったソ連戦はスタメンで出場。チームも勝利を得た。準決勝で対戦したポルトガルにはルイコスタ、J.ピントそしてフィーゴと言った後の黄金世代がいてこの大会で優勝を果たしている。バルセロナ五輪ではチームは4位に入ったが Corica 自身の出場は初戦のガーナ戦と続くメキシコ戦のみで共にフル出場ではなかった。アトランタ五輪では1次リーグ最終戦ではとなるメンディエタ、ラウール、モリエンテスらを擁するスペインに2-0 のリードから逆転負けを喫しベスト8進出はならなかった。しかし自身は3試合にフル出場を果たす。このチームには Kevin Mascut, Vuduka, Aloisi らがいた。そして2001年のFIFA Confederations では準決勝の日本戦を含めた4試合全てに出場を果たす。また England のWolverhampton Wanderers 等3つのクラブを渡り歩き、2000-01 はサンフレッチェ広島でもプレーをした。結構日本慣れしているのでは無いか?

David Carney 4試合 354 分 1ゴール  FW(左)
代表、U-23代表にも選ばれているが五輪を含めたメジャー大会の出場経験はないが得点能力に優れており昨シーズンは怪我で1ゴールに終わったが一昨シーズンは6ゴールを挙げている。3月の浦和戦では開始数十秒で電光石火の先制ゴールを決めた。また2005年の Club World Cup では5位決定戦のエジプトのアル=アイン戦では決勝ゴールを決めチームを勝利に導いた。本来はFWの選手だが2列目の左を担う事が多い。対峙する山田、坪井は彼をどう止めるのか。 Terry McFlyn 3試合 199分 センターハーフ北アイルランド国籍。国が今はあまり強くないのでU-20 等に選ばれながらメジャー大会の出場経験はない。しかし 16歳で Queens Park Rangers と契約して以降9年間に渡り England のクラブを渡り歩き2005年に A-League にやって来た。昨シーズン Final Series の初戦の Newcastle Jets 戦では怪我の為前半でベンチに下がり大事な 2nd Leg に出場出来ずチームは 0-2 で敗れてしまった。その怪我は完治しておらず ACL でもまだ3試合しかプレーしておらずシドニーでの浦和戦は後半から出場し前節の上海申花戦は出場しなかった。しかし23日の浦和戦では Mark Rudan, Ufak Talay の出場が微妙なので彼の怪我の回復が気になるところだ。

Alex Brosque 5試合450分 1 ゴール  FW
2003 年 FIFA U-20, アテネ五輪に出場し、次代のオーストラリア代表のストライカー候補。 U-20 では1次リーグ最終戦のブラジル戦では激戦の末 3-2 で降してベスト16に進出。決勝トーナメント1回戦では地元UAEに 0-1で敗れたが自身は4試合全てに出場しカナダ戦ではゴールも挙げている。アトランタ五輪では Cahill, Aloisi らと共にメンバー入りし4試合に出場。ベスト8に導く。 Asian Cup では代表入り出来るか? A- League 発足のシーズンは Queensland Roar と契約しシーズン8ゴールを挙げ、翌シーズン Sydney FC 入りする。Final Series 進出のかかった Queensland Roar との最終戦。そして Final Series 初戦の Jets 戦で連続ゴールを決めるなど勝負強さを発揮。しかしACLではこれまでホームでの Persik Kediri 戦の1ゴールのみ。そろそろ爆発するころか……

David Zdrilic 5試合  173分オーストラリア代表30試合で20ゴールを決めたベテランストライカー。2001年の FIFA Confederations Cup で来日をしており準決勝の日本戦を含めて4試合出場している。ワールトカップ日韓大会のプレーオフ戦、ウルグアイ戦では Corica と共にベンチ入りを果たしたが試合には出場できなかった。Scotland の Aberdeen を始めスイス、ドイツ、イングランドと8シーズンを欧州のクラブで過ごし Sydney FC 入りをした。日本に旅立つ前のマレーシア代表選ではゴールを決めている。怪我の影響でACL では初戦の上海申花戦以降は途中出場ばかりでまだゴールが無い。 Zdrilic がスタメンに名を連ねるかスーパーサブに下がって Brosque のワントップまたは Carney , Brosque の2トップとなるかが浦和DF陣の観点でもあるだろう。

Adam Casey 3試合 59分  FW (右)  昨シーズン途中から New Zealand Knights より移籍。2003年 FIFA U-17 Finland 大会に3試合フル出場するもチームはベスト8に残れなかった。まだチーム内ではスーパーサブの地位を脱していないが、右のウィングプレーをこなせる貴重な戦力だ。試合展開によっては投入されるだろう。

Luka Glavas  2試合 25分 FW
ACLの期間だけ Perth Glory から“レンタル”されている22歳のFW。ACL後は Perth Glory に戻る。かつてはクロアチアの Hajduk Split のトライアルを受けた。まだ若いだけにこれからもいろいろチャンスがあるだろう。 彼の様な ACL 期間のみの契約選手はもう一人 MF の Noel Spencer ( Central Coast Mariners ) がいるが、この二人は日本遠征には連れて行かないとのことであったが……

また4試合158分出場記録のある Robbie Middleby が累積警告で出場停止。 Middleby は右サイドバックをこなす選手で 1995年 FIFA U-20 カタール大会にも出場している。ACL序盤は怪我の上海申花戦、浦和戦は途中出場、 Persik Kediri 戦は欠場したが続くホームでの Persik Kediri, 上海申花戦にはフル出場出来ただけに Culina 監督にとっては彼の出場停止は誤算だろう。 そして浦和REDSは….. これから息子によく教えて貰いましょう……..
 

 御支援のワンクリック宜しくお願い致します。