Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

いよいよ崖っぷち。日本はまだ大丈夫か…. Australia 2-2 Oman 26th March 2013

2013-03-30 | Aussie & Kiwi
デスクトップのディスプレーから送られる画像をみながら思った。 便利な世の中だ。こうして Socceroos の試合を生中継で見られるなんて。
時計は70分を過ぎている。何とオマーンが 2-1 でリードしている。おいおいこのまま Socceroos は土俵をわってしまうのか?そうなったら本当にワールドカップは危ないぞ。そして日本も負けたらちょっと順位も混沌としてくるぞ……
しかもSocceroos 達はどうも足取りが重そうだ。 それともリードを続けているということがオマーン選手達を勇気付けているのか? 入ったばかりのThompsonがボールを受けてもすぐに囲まれる。74分 Cahill がヘッドを放つが GK Ali Habsi がセーブ。やはり頼りになるのは Cahill か? その次のCKから CB Cornthwaite が飛び込むが肩にあたりヒットしなかった。 そして Bresciano が下がり Tomy Oar が入る。Bresciano は53分に Bretto Holman に替わって投入されたばかりなのに。ここでベンチは想定外の交代枠を使わねばならなかった。あとまだ16分は残っていたのに。 しかし投入された Oar が 77分、左サイドを突破し上げたクロスに Cahill がまたもヘッドで狙うが弾道はクロスバーを越えてしまった。ボール支配率はこの時点で62% だ。 オマーンは次第に自陣を固めだす。時折右サイドを上がってくる。 Wilkshire が攻撃参加したその後方を突いてくる。そして倒れてもなかなか立ち上がらなくなってきた。ピッチサイドの Osieck 監督は早く試合を再開させろと線審に抗議する。



80分を過ぎた。もう後方からどんどんロングボールを入れる。まだ CB の Corhthwaite は前線に張り付かない。だけどセカンドボールはオマーンによく拾われる。 85分左サイドを Matt McKay がタッチライン沿いに上が中に送る。そして Green and Gold のユニフォームの選手がそのボールにそのまま ⑫ Ahmed Mubarak の前でノートラップで右足を降りぬくと鋭いライナーの弾道が Ali Habsi の守るオマーンゴールネットに突き刺さった。  Sydney Football Stadium に安堵の大歓声が沸き起こる。殊勲のミドルを放ったのは背番号14番のBrett Holman だった。味方DFの死角になったか名手 Ali Habsi の反応は遅かった。  Holman のワールドカップ2010 セルビア戦以来のゴールでついにオーストラリアが追いついた。





こうなると俄然オーストラリアは逆転を狙って一気に加勢にでる。そしてオマーンは勝点を確保する為に必死に時間を稼ぐ。そのたびにオジェク監督がタッチラインを踏みそうな勢いでベンチから飛び出してくる。そして線審に下がるように促される。

そしてロスタイムが4分と表示されるとスタジアムから大歓声が上がる。逆転シーンを見るには充分な時間がある。
91分 右サイドのWilkshire から上げられたクロスをゴール前の Cahill が胸でトラップするがシュート体勢に入れない。 93分今度は Oar がゴール前に入れるがここはオマーンDFがコーナーに逃れる。そのCKに Cahill がヘッドを放つが今度は GK Ali Habsi がストップ。 ゴール裏のオージーサポーター達は一斉に頭を抱えた。



94分が過ぎてもホイッスルは鳴らない。あとワンチャンスと思うも95分半、ついにウズベキスタン人の Irmatov 主審のホイッスルが鳴り響き激闘に終止符が打たれた。
2点ビハインドの苦しい状況から Socceroos が何とか勝点1を死守した。 そして私はこの試合の数時間後に Amman で行われるヨルダン戦のことを思った。 これでヨルダンが勝てば単独2位に浮上してくる。このシドニーでの試合結果を一番喜んだのはヨルダンじゃないかな……… そしてまさかその通りの結果になるとはこの時は……

Osieck vows full-throttle action for Socceroos
ワールドカップ出場に黄信号といわれて入るが、勝点5は Group B の2位。イラク、オマーンが勝点5で並び最下位ヨルダンが勝点4で日本は下界の2位争いをゆっくりと眺めていられる状態。 確かに最初の3試合で勝点2しか挙げられなかったが難しいアウェーのイラク戦で勝利を納めて2位に浮上。その上オーストラリアは試合消化数が他国よりも少ない4試合。 しかもそのうち3試合がホームゲームでワールドカップ予選突破に向けて楽観視は出来ないが決して崖っぷちという状態ではないと思う。 言ってみればそこに崖が見えているという状態だろう。
どこの国でもはやく予選突破を決めたいところ。 オマーン戦に勝って日本がヨルダンを破れば(そしてワールドカップ出場を決めれば)ブラジル行きがかなり見えてくる。もしオマーンに負ければ次はさいたまスタジアムでの日本戦が待っている。 

3月13日、選手発表後彼にしては珍しくチームにどの様にプレーして欲しいかを語った。

“オマーン戦は重要な決め手となる試合である。 我々は危険にさらされることは許されない。フルスピードで進まねばならない。 そして勝たねばならない。  If や but といった議論は要らない。 我々はそこに勝つためにいなければならない。 なぜなら道を外すこと(敗戦)は我々の行く先を決めてしまうからだ。 この試合の後のことは考えたくない。 ただこの試合だけに集中したい。 私にとってそれは明らかなことだ。 これは決勝戦であり、決勝戦に臨むには何も気を散らされるべきことは無い。 我々はすべての努力を注ぐ。 そして勝つためにそこに居たい。 それに就いては後にやってくるスタッフと話し合う。”
Lucas Neil が出場停止、 Brett Emerton が召集されない中 GK Mark Schwarzer に主将としてのリーダーシップの責任が掛ってくるがそれに就いては“他に選択は無い”と主将バンドの主について言及した。

“最も経験があり最も代表キャップ数が多い選手が常にリーダーとしての責任を負う。たとえば Mark Schwarzer の様な選手がリーダーである。”と述べた。 
また Pim Verbeek 時代には見られなかった A-League から選手を6人も選出したことに就いては
“私は常に A-League を至近距離で見つめている。時にマスコミもサポーター達も絶えることが難しくなる。しかしコーチとしても立場から見れば選手達の成長の過程を見なければならない。選手たちはどのように取り組むかをしらねばならない。たとえだれのサポートを受けずとも全てが自分の思い通りにはならない。選手たちは少し考えて、自分の道を進む為にファイトしなければならない。”  と語った。
今大会の東アジア選手権から参加をしているオーストラリアは12月に香港で行われた予選から出場せねばならなかったが香港、そして北朝鮮を抑えて本大会出場権を勝ち取った。(女子の Matildas はだめだったけど。)そのメンバーから Cornthwaite, McKay, Milligan, GK Ryan, Thompson , Thwaite,( 以上が北朝鮮戦のメンバー) Djulbic, GK Galekovic そしてRogicら 9選手が選出された。 そして Bretto Emerton も東アジア選手権メンバーであった。
オーストラリアが東アジア選手権に出場するという“吉報”を聞いた時、今夏自分が韓国に“遠征”することを考え始めた。



Schwarzer says Cup dream is on the line against Oman
Socceroos のメンバーでは誰一人として次のオマーンとのワールドカップ予選がどれだけ重要かを教えてもらう事を必要としていない。 こう語るのは GK Schwarzer だった。
“私は選手達個人個人に次のゲームがいかに大切かを説く事が必要だとは考えていない。なぜなら誰もがそう思っているからだ。 それはワールドカップ予選の中で中枢でもある。”

これまで代表試合出場99をを重ねた Schwarzer は例えあの厳しいコンディションのアウェーゲームを 0-0 で引き分けたオマーンをホームに迎えるとはいえオマーンを決して安く見積もってはいなかった。
“これまでの対戦記録がどうであれ、彼らは新興国であるとは当然とは思えない。 彼らはブラジル2014に進出できるチームの一つとしてあらゆる手を尽くしてくるだろう。”

Schwarzer は Socceroos 達はオマーンを低く見すぎる事には集中しないと語った。その代わり選手達はオーストラリアに問題を起こさないというよりもむしろオマーンが我々にどんな問題を起こすかというとを考えている。

オマーン戦で代表100試合出場を飾る Schwarzer は前のワールドカップ予選ではどう考えても彼の守るゴールを破ることは考えられなかった。圧巻は前回のワールドカップアジア地区最終予選。MCG での最終戦、日本戦で闘莉王にヘッドを決められるまで7試合連続無失点。 所属先の Fulhamでも彼のスーパーセーブが何度もピンチを救っていた。 今アジアではオマーンの Al Habsi と並んでナンバーワンのGKだと思う。 しかし最近は完封試合が少なくなった。しかしそれは Schwarzer だけの責任ではない。 DF陣がこの4年間で大衰退しているに他ならない。 世代交代はここから取り組まないときびしいと思われる。



Cahill calls for raise of pace in race to qualify

試合はハイテンポのなるだろう。そして我々には十分なエネルギーがあることを願っている。” Cahill は語った。
“国際試合はすこしリラックスしたスローテンポになりことは解っているが、我々はオマーンを相手にプレッシャーをかけて我々のスタジアムでは歓迎されていないと感じさせねばならない。 オマーンは多くのプレッシャーの中で結果を出さねばならず、彼らはラインを下げて来るだろう。 我々は両サイドから、 Kruse, Brosque そして Holman らが多くのクロスを上げてくれることを願っている。
“オーストラリアは私にとって違ったチームだ。 常に自身を持ってプレーをしピッチには異なったスタイルで入る。しかし監督が望む起用でプレーする準備を行い、もっとも重要なことを考える。 異なったポジションに適合するという事は自分のキャリアーを通じて行ってきたことだ。”

Cahill は日本戦で何度もゴールを決め、我々はゴールゲッターという印象があるが何度かテレビで見た彼が Everton 時代のプレーを見るとむしろ中盤の役割に集中しておりセットプレー時にはゴール前に上がり得意のヘディングを見せていた。
その Cahill は今 MLS の New York Red Bulls でプレーをしている。
“ Everton を後にした大きな青写真は次のワールドカップに出場することでそれが Socceroos に出来るすべてのことだろう。私にとって New York はファンタスティックな場所だ。 MLS でプレーすることは偉大なライフスタイルで MLS 自身も素晴らしいリーグだ。 我々は3試合行い、充分な休養をとれた。そして良いプレシーズンであった。”

 

最近は Brosque が(というよりも彼はもっと早く代表入りしてもおかしくなかった。)の加入で一時に比べれば攻撃に少し厚みが出てきたけどまだ Kennedy が怪我に悩まされたり次の世代が育っていない。 このワールドカップ予選も Cahill 頼りは否めない。そして Kewell は今どうしているのだろう?     続く


正念場の Socceroos オマーン戦を前に

2013-03-24 | Aussie & Kiwi
日本時間の24日早朝、ヨルダン戦への準備合宿をカタールで行っている日本代表はドーハにカナダ代表を迎えて 2-1 の勝利を収めた。 26日に予定されているヨルダン戦に勝利すれば5大会連続のワールドカップ出場が決まる。本大会への準備の為に今回も世界で最初にワールドカップ予選突破国となってほしいものだ。
しかし対戦相手のヨルダンはサッカー好きのフセイン国王の地で行われるのである、ヨルダンも、もし日本に勝てばワールドカップ出場が夢ではなくなるからそう easy な試合になるとは思えない。
今 Group B の星取表は日本が4連勝で断トツの単独首位であるが、2位以下4カ国は混戦模様。 それは日本と首位争いをすると思われたオーストラリアが今一勝点を伸ばせず、1勝2分1敗で勝点5。3位イラク、4.位オマーンと勝点で並ばれ得失点差で2番手に付けている。最下位ヨルダンとはわずか1勝点差。
オーストラリアが今回苦戦している大きな理由は二つある。 一つ目は試合日程だ。 何故か昨年6月にアジア予選が多く組まれ日本は開幕からホームで2連戦の日程であったがオーストラリアの初戦はアウェーのオマーン戦で酷暑のマスカットで何とか引き分け中3日の移動でホームでグループ内最大の難敵日本と対戦せねばならなかった。 ブリスベンで行われた日本戦も何とか引き分け6月シリーズは2試合2分けのスタート。 日本は3戦2勝1分けでこの時点で勝点差が5も付いてしまった。更に9月はアウェーでヨルダンに 1-2 で敗れ3試合を消化して勝点はわずかに2.その次のアウェーでのイラク戦は 2-1 で勝利を収め Group B の2位に浮上してきた。予選前半は中東3カ国とのアウェーゲームが続いたが試合のあった時期は気温が高い時期でアウェーの不利をもろに受ける気候での試合だった。
もう一つの理由は世代交代が進まないそのしわ寄せが一気に噴出した事だ。 Harry = Kewell こそ所属先が決まらず招集されなくなったが、イラク戦ではスタメンのうちGK Schwarzer を筆頭に CB Lukas=Neil , FW Tim=Cahill ら2006年組3人が起用され、ベンチにも Mark=Bresciano , Mark=Milligan, Archie= Thompson らがいた。まぁ Milligan, Thompson は年齢的に招集されてもおかしくないけど。 更に Luke=Willkshire もイラク戦では招集されなかったがオーストラリア代表の中心選手だ。 南アフリカ大会は2006年大会というよりも2002年大会予選の中心選手の遺産で予選を勝ち抜いた。
Holgar = Osieck 監督はあまり多くない国際試合を積みながら強化と世代交代も進めねばならなかった。



Socceroos sunk by two late goals by Romania

2月6日。スペインのマラガでルーマニアとの親善試合を行ったオーストラリア代表は終了10分前から Bogdan Stancu, Gabriel Torje に連続ゴールを許しルーマニアに逆転負けを喫した。 
この試合にはイラク戦のスタメンを4選手替えて臨んできた。 GK は鉄板の Schwarzer Luka Neil と組んだもう一人のCBには Spiranovich ではなく Cornthwaite 。右SBには今や Socceroos の“得点源”となっている Luke=Wilkshire .左SBはJedinak に替えて Zullo 。ボランチはイラク戦では Holman と Valeri であったがルーマニ戦では Holman を2列目中央に上げ Bresciano と Holland が入り、トップは Cahill と Brosque の2トップから Brosque の1トップに。 Cahill はルーマニア戦には合流しなかった。 そして2列目は右から Kruse, Hollman, McKay が並んだ。
この時点でほぼベストメンバーと言えたスタメンであった。
一方のルーマニア代表も3日前にポーランドに 1-4 と大敗したがこの日はそれよりは良いメンバーが組めたらしい。
試合はそのルーマニアが先制した。 35分 Gabriel Torjes ( Granada CF: Spain ) が Wilkshire のサイドを破り放ったショットは Schwarzer が抑えきれずに弾きそのこぼれ球を Christian Tanase ( Steaua Bucuresti ) に叩き込まれた。 
24分には Robbie Kruse が創ったチャンスから Bresciano が放ったショットがゴールをとらえられないなどその前は何度かオーストラリアが数度チャンスをつかんでいた。先制されてからも Kruse が決定的なシュートを放つがクロスバーを越えた。
しかし前半終了直前 Holland からのボールを受けた Brosque がエリア内で Razvan Dinca Rat ( Shakhtar Donnetsk ) に倒されて得た PKを Wilikshire が決めて同点に追いついた。
後半に入りオーストラリアは GK Schwarzer を下げて Federici を投入する。 そして52分には Wilkshire を下げて McGowan を入れる。
そして54分、McKay のCKに攻撃参加した Neil がヘッドで落とし Cornthwaite がこぼれ球を押し込みリードを奪った。
56分、 Neil が下がり Williams が投入され、66分には McKay が下がり Bundesliga Mainz でプレーする Rukavytsya が、74分には Brosque が下がり Leckie が、81分には Bresciano が下がり Milligan が入る。しかし終了10分前からルーマニアが攻勢に出る時間が続き80分に Stancu, 84分にはTorje がFKを直接叩き込み試合をひっくり返しそのまま試合終了のホイッスルが鳴り、試合前の FIFA ランクでは36位であったオーストラリアが 39位のルーマニアに逆転負けを喫した。
レギュラーメンバーの揃う前半は主導権を握るものの交代選手を起用した後半は力の差が露呈された印象はテレビで見ていて拭えなかった。



Talent pool for Socceroos is dry, says Verbeek

少し前になるがヨルダン戦から約1ヶ月後の10月26日、気になる見出しが地元紙にあった。 
“ユースチームのパフォーマンスを見たその瞬間、それは充分なものではないと思わされる。”というコメントがあった。その主は前のSocceroos 監督の Tim Verbeek 氏であった。 Verbeek 氏は Tm Cahill や Harry Kewell と言った歳をとったスーパーター達の入れ替えが 2014 年大会に向けての後任の Holgar Osieck 監督の大きなチャンレンジになるだろうと語っていた。

そして彼は新チームを新たな世代だけで創れるほど若手のタレントは充分にはいないと危惧している。そして今はモロッコの U-21 チームの監督をしている Verbeek 氏は有能な若手選手の少なさがオーストラリアを後にした理由の一つであると語っていた。

“オーストラリア代表監督は本当にタフな仕事であった。なぜなら世界中を飛び回らねばならなかったからだ。 選手たちは欧州、アジアそしてオーストラリアに点在している。 深刻な時差に悩まされた。体力的にタフな仕事であった。第二にその当時のユースチームのパフォーマンスを見ればそれは勇気づけられるものでもなかった。 ロンドン五輪の最終予選を見ると6試合で1ゴールも挙げられなかった。 もしそれがオーストラリアの将来であれば、その状況は深刻なものである。 それは世代の違いでもある。 今の若手選手達は10代で欧州に出掛けて自らを磨く世代と異なり地元に留まり A-League でプレーしたがる。 ”  Osieck がほのめかすオーストラリアの若いタレントのストックは先細りとなっているという事には彼は同意している。 
“それは私がオーストラリアにいるときに常に言い続けていた事だ。 しかしそれを言い続けることは難しい。 なぜならオーストラリアの人々はプライドが高いからだ。 彼らはA-League を誇りに思っている。 それは何も間違っていない。Del=Piero がそこに来たがる A-League はOKだ。 しかしもし若いスター達の質と発展を見れば厳しい。 私は少なくとも新しい世代が台頭することが必要だと思う。” 

Verbeek 監督自身、2006年大会のメンバーを中心にアジア地区予選を勝ち抜いた。世代交代を出来なかった監督と言われることもあるがこれには少し同情の余地がある。 彼が指揮を執る様になったのはワールドカップドイツ大会が終わって1年後。アジア大会2007 が終わってからで、すぐにワールドカップ予選が控えていた。 その時点で最強のチームとなるとどうしても2006年大会の主力を基礎にメンバー構成をする必要があった。そしてアジア地区予選は日本を抑えてトップで通過したが本大会では初戦のドイツにスピードで翻弄され1次リーグでの敗退を余儀なくされた。
かつては欧州のチームでもレギュラーを張るオージー選手が少なくなかったが現在何人の選手が欧州のクラブチームでレギュラーとして活躍しているのだろう。 日本よりも少ないかもしれない。



Osieck names squad to face Oman

3月13日。26日のオマーン戦に臨むオーストラリア代表23人が発表された。
ルーマニア戦には招集されなかった Tim Cahill, Mile Jedinak, Tommy Oar そして Tom Rogic が招集された。メンバーの中には昨年12月香港で行われた東アジア選手権予選で代表初招集を受けた Dino Djulbic も選ばれた。
A-League からEugene Galekovic (Adelaide United), Mark Milligan (Melbourne Victory), Jade North (Brisbane Roar), Mat Ryan (Central Coast Mariners), Archie Thompson (Melbourne Victory) and Michael Thwaite (Perth Glory) ら6選手が選ばれた。
次のオマーン戦に臨む23選手は下記の通り。 Lucas Neil, Carl Valeri は累積警告の為に出場が出来ない。

NAME - CLUB - A-International Caps (goals)

GK 
Eugene Galekovic (gk) - Adelaide United, Australia - 6 (0) Mathew Ryan (gk) - Central Coast Mariners FC, Australia - 2 (0) Mark Schwarzer (gk) - Fulham FC, England - 104 (0)

DF
Robert Cornthwaite – 城南一和, 韓国 - 6 (3), Dino Djulbic - Al Wahda Club, UAE - 2 (0)James Holland - FK Austria Vienna, Austria - 9 (0), Brett Holman - Aston Villa FC, England - 58 (8) Mile Jedinak - Crystal Palace FC, England - 37 (3), Ryan McGowan – 山東魯能泰山 中国 - 3 (0) Mark Milligan - Melbourne Victory FC, Australia - 19 (2), Jade North - Brisbane Roar FC, Australia - 39 (0) Michael Thwaite - Perth Glory FC, Australia - 10 (0), Luke Wilkshire - FK Dinamo Moscow, Russia - 74 (8) Rhys Williams - Middlesbrough FC, England - 11 (0) Michael Zullo - FC Utrecht, Netherlands - 10 (0)

MF
Mark Bresciano - Al Gharafa, Qatar - 65 (12), Robbie Kruse - Fortuna Dusseldorf, Germany - 22 (2), Matt McKay – 長春並泰 中国- 34 (1) , Tommy Oar - FC Utrecht, Netherlands - 6 (0), Tom Rogic - Celtic FC, Scotland - 4 (0)

FW
Alex Brosque - Al-Ain Club, UAE - 20 (6), Tim Cahill - New York Red Bulls, USA - 60 (26), Archie Thompson - Melbourne Victory FC, Australia - 46 (28)

かつて札幌でもプレーした Jade North そして Eugene Galekovic の選出はサプライズでもあったらしい。
そして North の A-League 入りは間違った決断では無かったと自ら語った。
“自分にとってオーストラリアに戻ってコンスタントに試合に出場することが目的であった。 Brisbane に戻ったのはチームが私に拒否できない条件を提示したからだ。それはFFA と共に地元のプログラムに参加するという事も含まれている。オーストラリアに戻って来て代表に選ばれた事は予想よりも早かった。” 
Jade North はAsian Cup 2011 でもメンバー入りしたが1次リーグの韓国戦とバーレーン戦に出場しただけで準々決勝以降は決勝の日本戦を含めて出場機会が無かった。
Galekovic は自分の招集はこれからも良いフォームを続けられるかという事に希望を与えてくれる、このチームで確固たる立場を築けると語った。
“代表合宿に参加できることは良いことだ。自分自身を試すことが出来る。そして何かが出来れば Holgar の目に留りそれがチャンスとなるだろう。 今は何かしら再びチャンスの匂いを嗅ぐことが出来る。しかし毎週見せる属クラブでのパフォーマンスがコーチに選ばれる為の選手となる資格となる。 
また Perth Glory' の Michael Thwaite もスタメンのチャンスがある。 次のオマーン戦には Neil が出場停止でSasa Ognenovski ( Umm Salal SC : Qatar ) そして元浦和レッズに所属したMatthew Spiranovic ( Al Arabi SC : Qatar ) らが選出されず、 A-League で好パフォーマンスを続ける Western Sydney Wanderers の Nikolai Topor-Stanley も選出されなかったことからThwaite, Dino Djulbic, Robbie Cornthwaite, Jade North そして Mark Milligan の中からCB2人がスタメンのチャンスがある。
また水原(韓国)の Eddy Bosnar, Sydney FC のベテランMF Brett Emerton らも招集されなかった。
Matthew Leckie ( FSV Frankfurt ) そしてNikita Rukavytsya ( Mainz ) らが選ばれずAlex Brosque, Robbie Kruse, Archie Thompson そしてTim Cahill らが攻撃を担う。
MF のレギュラーでもあるCarl Valeri ( Sassuolo Italy ) は出場停止でAdelaide United の Dario Vidosic は選出されてもおかしくはなかった。 Valeri のポジションにはGlasgow Celtic のTom Rogic が起用されると見られている。
Osieck 監督はAdam Federici は所属先のReading でポジションを得るために招集しなかったと認めている。
そしてEugene Galekovic と Mat Ryan を Mark Schwarzer の控えとして選出した。 Mat Ryan は12月の東アジア選手権の北朝鮮戦ではゴールを守った。
26日のスタメンで A-League から何人がピッチに立つだろう?     続く


See You at Grand Final Kashiwa Reysol 3-1 Central Coast Mariners 13th Mar. 2013

2013-03-18 | Football Asia
この日は天気予報通り朝から吹いていた風は次第に強くなり午後には都心でも突風になりだした。 もっと心配したのは雨が降るかどうか。 4年前に Central Cost Mariners がACL で来日し、川崎フロンターレと試合をした日は大雨だった。 等々力競技場は屋根で覆われている観客席が多いけど柏スタジアムはどうだったかな…. 買った前売り券はビジター指定席。屋根に覆われていたかなぁ…. と心配していた。
仕事を終えて柏に向うが雨はまだ振り出さないが午後から遅延や運転を見合わせている鉄道情報ばかりが入ってくる。
しかし幸運にもキックオフ20分前に柏駅に到着し、駅前に設けられた案内所で試合が予定通りに行われることを確認し徒歩で競技場に向かった。 そうして競技場に到着するもビジターゾーンまで更に5分程歩かねばならなかったので席に着いた時はもう試合が始まっていた。そして期待したんだけどオーストラリアからはほとんどサポーター達は来ていなかった。 2007年には多くのサポーターたちがさいたまスタジアムに来ていたのになぁ。あの時はオーストラリアドルは高かった。そして最近もオーストラリアドルは高いんだけどなぁ……

Cluttered draw leaves the Mariners on a knife-edge
Asia or the A-League。 オーストラリアの地元紙にはこういう見出しが。オーストラリアの Hyundai A-League 2013 はシーズン終盤に入っているが Central Coast Mariners は3月2日、小野伸二の Western Sydney Wanderers との首位攻防戦に 0-1 で敗れシーズン序盤から守り続けた首位を明け渡し、続く第24節、3月9日、Del=Piero の Sydney FC にも 0-2 で敗れその翌日日本に向けて旅立った。
 このシーズン終盤の優勝争いのかかった大事な時期にACL に集中するだけのモチベーションがあるのかという懸念がある。
欧州の強豪はUEFA Champions League を戦いながら地元リーグのシーズン優勝争いをこなしているという人もいるがオーストラリアから日本、中国、韓国は10時間程度のフライトを要する。 しかも日本への直行便はすべて夜出発の翌朝に到着という便。
柏戦後は翌日14日深夜のフライトでシドニーに向かい到着は15日の早朝そして中1日置いた17日ホームで Brisbane Roar を迎える。シーズンはBrisbane 戦を入れて残り3試合。Wanderers との激しい優勝争いの中、この柏戦のスタメンが気になった。
この“過密日程”、原因は A-League の作成するリーグ日程にある。 2005年に A-League が創設され、2007年からAFC Champions League に参戦した A-League であるが参戦当初はリーグ開始が8月で2月中に Grand Final を行いシーズンが終了し ACL に臨んでいた。その後チーム数の増加により Final Series への進出チームが上位4チームから6チームとなり Final Series の日程が長引き 2009-10が3月20日、2010-11 が3月13日にそれぞれ Grand Final が行われた。
しかし2011-12シーズンから開幕が10月になりGrand Final の開催が4月22日になってしまった。 今そーズンも開幕は10月5日。 Grand Final は4月21日の予定となっている。 
これは Rugby League, Union のシーズン終盤が Final Series を含めたシーズンクライマックスと当たらない様にする為といわれている。ラグビー国技のオーストラリアでは致し方が無いことであるがそのしわ寄せがもろに ACL 出場チームに来ることとなった。
これは当然結果に直結することとなり自動出場枠を減らされ昨シーズン Grand Final 王者の Brisbane Roar はタイ Buriram United FCと ACL 出場をかけてプレーオフをせねばならなかった。そして2月16日に Buriram で行われたプレーオフは PK 戦で Brisbane Roar は敗れ、今大会オーストラリアからの参戦は昨シーズン A-League 王者の Central Coast Mariners のみとなってしまった。



突風の中のキックオフ
指定席のチケットを持っていたけど、ビジター側のゴール裏で前半は観戦することにした。がらんとした“観客席”であったがオーストラリア国旗を振ったりオーストラリア代表の Gold and Green のレプリカを来て熱心に声援を送る日本人が2名いた。あぁ~、 Gosford から来てくれよ~。円安なのに…. と思った。 
すると目の前の柏ゴールに Mariners の選手が走り込んでくる。その選手には届かず GK 菅野が拾い上げたがさすがサッカー専用の柏スタジアム。迫力がある。  ⑪ Oliver Bozanic から縦パスを受けた⑧ Adriano Pellegrimo が右に流れてゴール前に送ったロングパスに 19 Mitchell Duke が走り込んだのだった。

後で調べたのだけどこの日の Mariners のスタメンの中で9日の Sydney FC 戦でもスタメンだったのは GK Mat Ryan, 右SB⑯Trent Sainsbury, ベテランCB,かつて大分トリニータでもプレーした⑥ Patrick Zwaanswijk マルタ国籍のボランチ⑦ John Hutchinson の4選手だけだった。左SB185cm の⑬ Brent Griffiths はここ5試合ベンチ入りが1度だけ。⑥ Zwaanswijk と組むもう一人のCB ⑤ Zachary Anderson はACL 前節の水原戦ではスタメンフル出場であったが前節 Sydney FC 戦、その前の Wanderers 戦では途中出場。いつもはPedj Bojic がこのポジションにいるが 180cm のBojic に替わって191cmの Anderson が起用された。CBの2人は190cm以上の長身コンビだ。 ⑦ Hutchinson と組むボランチ⑰ Anthony Caceres は A-League を含めても今シーズン初めての出場。3人が並ぶ2列目真中の⑧ Adriano Pellegrimo もここ5試合出場が無く2列目左⑪ Oliver Bozanic はロンドン五輪予選チームのメンバー。前節 Sydney 戦は途中出場。 2列目右 29 Nick Fitzgerald は21歳。Sydney 戦は出番が無かったがその前の Wanderers 戦まで途中出場を果たしており水原戦はスタメンフル出場。 しかし水原戦では2列目左で起用されていた。ワントップの 182cm FW は前節元 Socceroos の Mile Sterjevski に替わって投入され選手。その前の Wanderers 戦そしてその前の Melbourne Victory ではスタメンで起用された。 Sterjevski を始めレギュラー4選手がこの遠征に帯同していないと後で知った。



一方、こちらも前節(FC東京)で敗戦を喫した柏レイソルは鈴木大輔、キムチャンスそしてジョルジ=ワグネルが故障等でベンチから外れたらしい。東京戦でキム=チャンスに替わって後半から投入された30山中亮輔が左SBに入り②藤田優人が右SBに。CBは③近藤直也と⑤増嶋竜也が。そして2列目左の⑭狩野健太と共に横浜マリノスから移籍してきた29 谷口博之が⑦大谷秀和とボランチを組んだ。 私の注目はFW⑩Cleverson Gabriel Cordova こと クレオ。 昨年は広州恒大のメンバーとしてワントップを務めACLでは柏DF陣を苦しめたストライカーだ。
立ち上がりの Mariners は悪くなかった。 3分38秒には⑦ Hutchinson からボールを受けた⑧ Pellegrino が中央からスルーパスを送るが Fitzgerald には届かなかった。 だが4分には②藤田の粘りから柏がCKを得て、そのCKから⑤増嶋がボレーを放つがGK Ryan がファインセーブでストップ。その直後のCKも最後は⑤ Anderson がクリアーした。 この試合のあった日の午前中に Socceroos の Holger Osieck 監督は26日のワールドカップ予選オマー戦に臨む代表23選手を発表。その中には A-League でプレーする選手6人が含まれていたが Mariners GK Mat Ryan がその中に入っていた。そして Adelaide United の Eugene Galekovic も選出され、レギュラーGKは Mark Schwarzer ( Fulham FC ) に違いないだろうが第2、第3 GK が A-League からの選出となった。

7分14秒、 29.Fitzgerald が右サイドから上げたクロスに⑪ Bozavic が飛び込むがここはCKに。そして Duke, Pellegrino, Fitzgerald 更に 185cm Griffiths, 191cm Anderson といった長身のDFもPA内に入ってくるがヘッドを放ったのは後方からゆっくり歩いてエリア内に入った Zwaanswijk 。谷口と競りながら放ったヘッドがGK菅野を破り柏ゴールネットに突き刺さった。
ゴール裏には数人が声を上げて喜ぶ。 私もこぶしを突き上げた。 アンチレイソルではないけれど、試合を考えれば Mariners が先制する方が面白くなると思っていたからだ。 ここは長身選手をそろえた Arnold 監督の作戦が的中した。





その後ホームの柏が Mariners ゴールに迫るが Mariners DF 陣も長身を生かしてよく対応していた。 11分15秒には⑩レアンドロが Griffiths に倒されて得たFKから谷口がオーバーヘッドで狙うがCB Zwaanswijk がしっかり体を寄せて弾道を外させる。14分35秒には藤田がゴール前の工藤にアーリークロスを送るがマークに着いた Anderson が頭一つ出てヘッドでクリアー。 15分9秒にはスローインを受けた工藤が前線に走り込んだ狩野に送りマークに入った Caceres と交錯して倒れるが幸運にもホイッスルはならなかった。 Mariners 前線の4人はめまぐるしくポジションを替えてうまくマークを外していた。 そして⑧ Pellegrino にボールが入ると何か起きそうな予感もした。
しかし21分柏があっさりと同点ゴールを決める。 中盤から大谷が Anderson と Zwaanswijk の間に通したスルーパスにレアンドロが走り込みワンタッチでコースを替えて Mainers ゴールにボールを流し込んだ。 GK Ryan も全く動けなかった。 
大谷のスルーも見事だったけどそこに走り込みワンタッチでゴールを決めたレアンドロもさすがだった。
試合が面白くなる為には Mariners のリードの時間が長い方が….と思っていたのだけど、やはり甘くはないなぁと思った。



27分33秒、藤田がレアンドロからボールを受け、中に入れ再びレアンドロがフリーでシュートを放つがここは外してくれた。
Mariners DF 陣は同点にはされたがレオナルド、クレオの両選手はよくマークをしていた。ただオフザボールの動きでは役者が1枚上手の様に見えたけど。 34分左サイドから Hutchinson の入れたスローインが大きく柏ゴール前に弾むが近藤がヘッドでコーナーに。そのCKからまたも Zwaanswijk がヘッドを放つが今度はGK菅野が体にあて増嶋がゴールラインの前で抑えた。 惜しいチャンスだった。これが入っていれば試合はもっと面白い展開になっただろう。 41分には Pellegrio から右サイドに走り込んだ Fitzgerald に送られ山中、大谷のマークを受けながらも強引にシュートを放つがゴール前を通過していく。 Pellegrino がフリーでゴール前に走り込むがわずかに届かなかった。 レイソルも37分良い位置でFKを得るがレアンドロの入れた弾道は Andersonがヘッドでクリアーするなど Mariners ゴールを脅かすシーンは作れなかった。 そして1分なったロスタイムも過ぎて前半が終わった。
レギュラー選手4人で臨んだ Mariners にとってはまずまず、及第点の内容だったと思った。

ハーフタイムに座席を本来のビジター指定席に移った。 そこには1人しかいなかった。そして横のメインスタンドには10人くらいのオージーらしき人たちがいた。後で聞いたけど彼らは Gosford から来た人たちだった。 メインスタンドのチケットを買えばよかったかなぁと思った。 霧雨も降り出したし….雨はすぐに止んだけどバックスタンドからメインスタンドにピッチを横切る様に吹いていた風は更に強くなってきた。

地力の差が出た後半
Mariners は後半立ち上がりはスペースが出来たのがボールをよく回していた。 クレオへのマークも厳しくなっていた。ただクレオは昨年見た時の方が体は絞れているように見えたけど。 51分には Cacceres がドリブルシュートに持ち込み52分にはCacceres が今度はゴール前にスルーパスを送るが GK 菅野がキャッチ。57分には先に Mariners ベンチが動く。 Pellegrino を下げて All Whites の⑭Michael McGlinchy を投入した。 Pellegrino をどうして外したのだろうと思ったけど。 これで Duke と2トップにするのかな…と思った。そして目の前ではリザーブ選手達のアップのペースが上がって来たみたいだった。



しかしここから柏が完全に主導権を握ることに。 61分には右サイドを崩してレアンドロがシュートに持ち込むがここはDFがブロック。 62分には工藤の放った強烈なショットがサイドネットを直撃し65分には中央から崩されそうになるが最後は Zwaanswijk がクリアー。 柏の選手の動きにマークがずれてきだした。 ここはDFの選手を増やして勝点1を死守した方が…と思った。そして67分クレオが右サイドを上がったレアンドロに送りレアンドロはそのまま中に入れると走り込んでいたクレオではなくその左から走り込んだ狩野が Mariners ゴールに押し込みリードを奪った。 狩野はそのままリザーブ選手がアップしているところまで一直線に走り寄って来た。
試合後の狩野のインタビューではFC東京戦ではスタメン起用されるも結果を出せずに63分にベンチに下げられたのでこの試合でのスタメンは無いと覚悟していたらしい。それなのにスタメン起用のチャンスをものに出来たことに安堵と歓喜の表情を浮かべていたのが印象的だった。





ただ観客席からみているとクレオがオフサイドの位置に出ていたように思えた。 私の目線が丁度そのライン上にあったので…. Anderson が抗議するが勿論判定は変わらない。 遂に柏にリードを許してしまった。 
2失点目を喫した Mariners ベンチは70分 Fitzgerald を下げてレギュラー FW の⑨ Ibrini Isei を投入する。これで Ibrini Isei がトップに入り Duke と2トップを組み2列目右に McGlinchy が下がった。74分には Caceres を下げてレギュラーの⑱ Nick Montgomery を投入するがたまに Ibrini Isei が右サイドを突破するくらいでなかなかボールがつながらず柏ゴール前に迫れない。 
柏のクレオは70分を過ぎるとどちらかといえばレアンドロにボールを出す役割をするようになった。 86分に Sainsbury がドリブルで突破しミドルを放つが弾道は大きくクロスバーを越えた。
87分クレオからまたもレアンドロにボールが送られレアンドロはヒールで流すとそれを拾った藤田が中に入れる。中央に走り込んだレアンドロがCB2人の間からジャンピングボレーで Mariners ゴールにたたき込み試合を決定づけた。 さすがにレアンドロというヒールパスそしてゴール前への動きとシュートだと思った。
“宇宙戦艦ヤマト”のメロディーに乗ってレイソルサポーター達がマフラーを振り回す。 この光景は A-League の選手には堪えたのではないかな…..



しかしドラマはまだ続いた。88分 Montgomery から柏ゴール前に絶妙のスルーパスが Duke に通りシュートを放つ前に転倒する。故意ではないが後方からマークに入った山中の脚がかかったらしくそれをUAE 人のAli Hamad Albadwawi 主審が反則をとりPKを与えた。 山中が必死に抗議をする。後方のレイソルサポーター達からは大ブーイングが起こる。 ここで1点差にすれば Mariners は敗れても残り4試合の星勘定、得失点計算が楽になるのは間違いない。しかしすぐ横のメインスタンドの Mariners サポーター達と一緒に“これまで何度も外しているからわからんぞ。”という会話を交わした。 前節水原戦も終了直前のPKを失敗し2勝点を損している。 そして今回、レイソルサポーター達のブーイングの中 McGlinchey が蹴った瞬間にレイソルサポーター達から歓喜の大歓声が上がりまたもPKが失敗したことがわかった。 McGlinchey は中央やや左に蹴り、菅野は反対に倒れたけど脚でストップをしたのだった。  Mariners のサポーター達は苦笑いをしながた私に五本の指をすべて立てて見せた。これで5回連続PKを失敗したことになる。あぁ、これじゃ勝てんわ~。と何故か私が天を仰いだ。また雨が降っていそうだなぁ~。



そして一気に柏が Mariners ゴールに襲いかかる。91分には右からのクロスにクレオが、92分にはクレオからパスを受けたレアンドロが中に入れ工藤が狙うがここはDF陣が何とかストップ。そして93分に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。



柏はこれでJ-League 勢4チームで唯一ACL2連勝。2シーズン連続で出場しているその経験は生かされていると思う。次節はアウェーで水原と対戦する。  Mariners はホームで貴州戦に臨むが Final Series の真っただ中なんだよなぁ~。
“相手の10番 レアンドロだけが違っていた。 彼は完璧な選手だ。 彼の最初のゴールは素晴らしいシュートだった。我々は2つのゴールをたやすく許してしまった。国際試合ではポゼッションを与えてしまうと償いをせねばならない。しかし3点目は本当にワールドクラスのゴールだった。”試合後地元紙に Arnold 監督はこう語った。スタメンに就いては
“5人の21歳の選手達をスタメンで起用したが彼らのパフォーマンスと闘志は私の期待を上回った。ヤングボーイ達には良い経験になった。そしてそれは彼らを上達させるのみだ。最後は6、7人の若い選手を並べた。確かに敗戦は良いものではないが、トップチームに対して我々は困惑しなかった。 次はホームゲームだ。まだ柏と貴州戦はホームゲームを残している。まだまだやれると思う。”と続けた。 




それぞれの次節、柏レイソルはベンガルタ仙台に敗れ、スタメン5人を入れ替えて Brisbane Roar 戦に臨んだ Mariners は Ibini Isei のゴールで勝利を上げて優勝に望みをつないだ。
See You at Grand Final
帰りはすぐ近くのバス停からバスで柏の駅に向かうことにした。するとオージーのサポーター達が乗車してきたので声を掛けた。話をしているうちに4年前に等々力競技場に観戦に来られていた方達で“あの時 Johnny Warren のシャツを着ていた….” と私の事を思い出してくれた。 駅に着くまで試合の事を話した。柏はプレーもサポーターも素晴らしいと話していた。  Arnold 監督も試合後” J-League はアジアの Premiership だ。“と表現していた。しかしサポーター達も柏の逆転ゴールはオフサイド気味じゃなかったか?と訊いてきた。そしてサラリーキャップ制度があるので好成績を上げても良い選手をすぐに手放ねばならない、なかなか強さが持続できないと話したので Mariners はここ3年ずっと好成績を上げているじゃないかと言った。
首位を走る Wanderers の Shinji Ono の素晴らしさにも触れていた。 その Wanderers に敗れて首位を明け渡したゲームの事も話していた。 そして柏駅で降りて彼らと別れた。 この夜は駅の近くのホテルに宿泊し週末は大阪に行ってガンバ大阪対横浜FCの試合を観戦するのだと教えてくれた。それは KAZU を見たいからだと話していた。 さすがキングと思った。
みんなと固い握手をかわしこう言って駅に向かった。 

See You at Grand Final

そして一人が答えた。  Of course, definitely…….


Del=Piero は救世主となるか Sydney FC 2-1 Brisbane Roar 10th Feb., 2013

2013-03-10 | Aussie & Kiwi
昨年8月末頃、オーストラリア新聞紙上を騒がす話題を見つけた。数ヶ月前に長年所属していた Serie A の Juventus Torino から引退を宣言したあのイタリアの英雄 Alessandro Del Piero が何故か Australia の Hyundai A-League の Sydney FC のアプローチを受けているという記事だった。 

J-League が開幕した当時、Zico , リネカー、ラモン=ディアスを始めスキラッチ、ストイコヴィッチ、メディナ=ベージョ、ロナウダン、レオナルド、サンパイオ、ドゥンガら世界の現役スーパースターが来日したものだった。 しかし最近は欧州市場が10数年前から活性したこともあり J-League はそれほど魅力のあるリーグではなくなってしまった様だ。 
そしてオイルダラーを背景にワールドカップが終わる度に一線を退く選手たちは中東に渡りだした。アルゼンチンのバティステゥータの様に。 しかし100人にも満たない観客席の前でプレーする寂しさ?かそれともイスラムの戒律の厳しさか?はたまた気温の高さか?ここで長くプレーする選手は多くはない。 
1970年代アメリカ新大陸に North American Soccer League が発足した。そして神様ペレを強引に口説き落とした New York Cosomos を筆頭に世界中のスーパースターが新大陸を目指した。 キナーリヤ、ベッケンバウアー、クライフ、そしてあのジョージ=ベストも。 
世界中が不況にあえぐ中このオーストラリア大陸は豊富な地下資源を背景に欧州より一足先に景気は回復しているみたいだ。

9月5日。地元紙は Del=Piero と Sydney FC との契約が締結された事が報道された。新聞や専門誌の話を総合すると2年契約の年棒は200万豪ドル(当時のレートで1億7千万円 ) との事。 Liverpool を筆頭に Celtic, Olimpiacos 等の欧州のクラブとの争奪戦を勝ちぬけたのはロシア人のDavid Traktovenko オーナーの豊富な資金力があったからだ。しかし Del Piero 獲得のためにはチーム内の Marquee Player であった Brett= Emerto か Nick=Carle のいずれかを他のチームに“売却”する必要があった。 そして UAE のBaniyas FC に Carle をトレードに出すことに成功した。 そして幾度かのアポイント申し込みを経て9月2日に連絡を受け、最後は5日の午前1時に text を受けて同日11時から交渉に入り契約締結にこぎつけた。 
しかし39歳の Del Piero に Liverpool, Celtic が興味を示したこと、そして年棒200 万豪ドルで契約が決まったこと、 Del Piero の“価値”の二面性を見た気になった。 メッシやロナウドには何十億を示すが Del Piero になるともう二億円も出さないのである。
Liverpool が興味を示した時は Del Piero を知る多くの人たちがそこに行くと思ったらしいが。 まぁ Liverpool は赤字で大変なのだけど。Del=Piero 獲得に就いてはオーストラリアの Julia Gillard 首相からメッセージが届くほどであった。



10月5日Del=Piero を獲得した Sydney FC はシーズン開幕戦となる Wellington Phoenix 戦に臨む為に Wellington の Westpac Stadium に乗り込んだ。 しかし Del Piero 旋風に奮起したのは対戦相手の Wellington Phoenix 。見事に Sydney FC を 2-0 で破った。 開幕戦を落としたSydney FC は続く Newcastle Jets とのホーム開幕戦も 35,419人の観衆を集めながら 2-3 で落とし連敗スタート。
第3戦は小野擁する Western Sydney Wanderers との Sydney Derbyを 1-0 で制しシーズン初勝利を収め、続く Perth Glory も 2-1 で破り連勝を飾り、上位進出かと思われたが第5節、昨シーズンのリーグ王者 Central Coast Mariners に 2-7 と惨敗を喫してしまう。更に, 2-3 Melbourne Victory , Brisbane Roar 4-2 と連敗を重ねる。そして開幕7戦を終えて遂にかつてサンフレッチェ広島でプレーしたIan Crook 監督が更迭された。 しかしSteve Corica 代理監督を立てて臨んだ Adelaide United 戦も終了2分前、 Dario Vidosic に決勝ゴールを許し連敗も4となってしまった。そしてこの試合はホームゲームで初めて2万人を大幅に割る 13,317人と観客数も落ち込ませてしまった。この試合の唯一の明るいニュースはかつての代表選手 Jason Culina が1年ぶりに怪我で復帰を果たしたことだった。



第9節からチームの指揮をとったのはかつての Socceroos の監督も務めた Frank Farina。 連敗街道から抜け出せたけど以降11試合で4勝4敗3分。 第19節終えて6勝3分10敗。首位 Central Coast Mariners と18勝点差の8位。 Final Series に進出出来るのは上位6チーム。 4位 Adelaide は勝点32であるが5位 Newcastle Jets は勝点23。第20節の相手は 昨シーズンの Grand Final 王者 Brisbane Roar 。今シーズンは前の対戦では 2-4 で敗れている。対戦前までは Sydney FC と同じ勝ち点21であるが得失点差で二つ上の6位にいた。上位6以内が進出出来る Final Series 圏内に留まる為にはこれ以上勝点を落としたくないところだ.



Brisbane Roar 戦の前日、地元紙にはベテラン MF Jason = Culina が Farina 監督ともめて次の試合にはベンチ入りしない可能性がかなり高いとの報道があった。Culinaはあの2006年のワールドカップの日本戦にも出場した選手。Farina 監督がオーストラリア代表監督時代、2005年の FIFA Confederations Cup 等は Culina が招集されプレーするなど両者にはある信頼関係があると思っていた。 しかし Brisbane 戦の前の練習でレギュラー組からはずされた事に Culina は不満を隠さなかったらしい。
そしてこの試合がかつて PSV Eindhoven でもプレーした Jason Culina はチームを退団してしまった。

Sydney FCは2-2で引き分けたNewcastle Jets戦のスタメンから3人替えた。前節終了直前に決定的なピンチをハンドで止めて退場となった Terry McFlynn に替わって Adam Griffiths がCBに入った。Ryan Grant と組むボランチは Peter Triantis.
本来はここに Culina が入りたかったか? 最前線は Del Pierro のワントップではなく立ち上がりは Blake Powell との2トップだった。
Brisbane は前節 Mariners 戦 ( 2-2 で引き分け)から2人替えてこの試合に臨んできた。 この試合に起用された Stefan Nijland がトップ下に入った。
Roar のキックオフで始まった試合は地元 Sydney FCは戦う姿勢を見せたいのかいきなり ⑰ Mitch Nicholus に左SB③ Fabio Alves が激しく当たりホイッスルが鳴る。 それに呼応する様にSydney が Brisbane ゴールに迫る。 2分51秒、Brisbaneゴール前でDel=Piero が粘ってCKを得て CB ⑧ Griffitsh がヘッドを放つが惜しくも外れる。4分50秒には③ Alves が倒されて FKを貰い右 SB ② Sebastian Ryall がヘッドで合わせるがここもわずかに外れる。 立て続けの攻撃に続いて6分50秒、⑫ Powell の縦パスを受けたDel=Piero が CB の⑬ Jade North ⑤ Ivan Franjic をかわして放ったドリブルシュートがGK① Michael Theo を破ってBrisbaneゴールネットを揺らし先制ゴールが決まった。
立ち上がりの攻撃に続いてチームの看板選手が決めたゴールに地元サポーター達は喜びを爆発させた。





更に2列目右の⑦ Brett=Emerton が起点となりSydney は中盤でよくボールがつながり攻勢を見せた。 Asian Cup 2011 までSocceroos の2列目を担っていた Emerton は他の選手と少し格の違いを見せていた。 Emertonもワールドカップ 2006 年大会のメンバーで日本戦にも出場していた選手。それだけ当時の選手はすごかったという事か、それとも彼らを脅かす選手が出てこないのか。


 
先制を許した Brisbane であったが13分を過ぎたあたりから徐々にペースを握りだす。 左サイドの22. Thomas Broich とSBの③Shane Stefanutto の2人が左サイドをよく上がっていた。 そしてワントップアルバニア人 FW 185cm の ⑦ Besart Berisha が楔となり ⑨ Nijland が拾ってつなぐという攻撃が目立った。



14分、21分にはミドルシュートが Sydney ゴールを襲うが GK ⑳ Vedran Janjetovic がファインセーブを連発する。 Janjetovic は Farina 監督が指揮を執り始めた第10節からポジションを Ivan Necevski からGKを任され、その試合, Melbourne Victory 戦を完封したことにより Farina 監督の信頼を得たのかその後はずっとSydney ゴールを守り続けている。 
Del=Piero は先制ゴールこそ決めたがその後は歩くシーンが目立った。今夏のシドニーは大変な暑さ、39歳のDel=Piero には重く圧し掛かっていたことだろう。 それでも34分、40分に得たFKではさすがと思わせられる弾道のFKを放っていた。
そしてこのまま Sydney リードで前半終了かと思われた44分、中央からPAにドリブルで切れ込んできた ⑨ Nijland に
③ Alaves がタックルで止めると主審はペナルティースポットを指した。 これには Sydney の全選手が猛抗議を行う。そしてスタンドからは大ブーイングが起こるが勿論判定は変わらない。 ⑦ Berisha が決めて試合を振り出しに戻した。
スクリーンに ③Alaves のタックルが映し出されるがそのタイミングといい場所といい少し微妙であった。 ただもしそうでなければスクリーンには映し出されなかっただろう。



審判団はダイブーイングを浴びながら控室に消えていった。うち一人は女性線審だった。



ハーフタイム中に隣の御夫婦と話をした。言葉からしてイタリア人でDel=Piero を見に来たのかと思ったらマドリード出身のスペインからの移民御夫婦でもうシドニー在住に30年以上との事だった。 あの Mundial 1982 の話、そして EURO2008 からのスペインの快進撃の話をしたりした。マドリード出身だけどサポートするチームは Real Madrid ではなく Athletico Madrid だった。1989年に Athletic が来日してその試合を観戦したこと(相手は日本代表じゃないけど)バルセロナに家内とクラシコを観戦しに行ったことも話した。 
昨年のロンドン五輪では日本に敗れた事を話すと奥方は知らなかったけど御主人はよく知っていた。その時の試合の事を同じ観戦ノートに書いていたのでそのページを見せた。するとすごく驚いていた。 ⑪ Koke は A. Madrid の選手だと喜んでいた。
そして現役スペインの代表のDavid Silva の母親は日本人の血が流れているということを教えてもらい今度はこちらが驚かされた。奥さんがわざわざ“スマホ”で Wikipedia を検索し見せてくれた。 おそらく彼女のおばあさんがそうだろう、だから彼は Oriental っぽい目をしていると彼の写真を指さして教えてくれた。 はぁ~知らなかった。
最近になってオーストラリアでもサッカーを楽しめるようになったと言っておられた。



後半に入りBrisbaneは2列目右の Broich をワントップに上げて⑦ Berisha を2列目左に置き前線のフォーメーションを替えてきた。そして攻撃時は ⑦Berisha が上がり2トップを形成しボランチ⑭ Lustica が ⑦Berisha の位置に入ってくる。これで ⑦ Emerton が上がってこれなくなってしまった。 そして課題でもあったDF陣のマークの甘さが目立ってきた。 51分 ⑦Berisha がミドルを放ち55分には ⑨Nijland から絶妙のスルーが⑦ Berisha に通るがここはオフサイド。57分にはBroichi のミドルを GK Janjetovic がナイスセーブでストップするがいずれもDF陣のマークが甘かった。
58分には Sydney ベンチが動いた。⑫ Blake Powell を下げて⑯ Joel Chianese を入れて、22 Ali Abbas を下げて ⑰ Terry Antonis を入れて。 そして前線を⑩Del=Piero と⑯ Chianese の②トプにし左サイドに ⑰ Antonis を入れた。
しかしそれでも前半は攻撃の起点なっていた Emerton のいた右サイドが崩されここからシュートに持ち込まれるシーンが続いた。
入れ替えた攻撃陣はまだパスのタイミングが合わないようだった。
68分今度はBrisbaneベンチが動き ③ Stefanutto が下がり ⑮James Donachie が投入された。
しかしこの直後、左に流れたDel=Piero が上げた素晴らしいクロスは⑬ Jade North がヘッドでクリアーするもこぼれ球を拾った26 Triantis が右足を振りぬきゴール左隅に突き刺さり Sydney が再びリードを奪った。 この試合スタメンに起用された Triantis のすばらしい地を這うような低いライナーのミドルシュートだった。 



攻勢の中しかも選手交代後に失点を喫したBrisbaneベンチは72分ボランチの⑱Luka Brattan を下げて⑪ Ben Holloran を入れて前線を厚くする。 そして試合は Sydney 陣内で進む。ファールで相手を止めるシーンが目立つようになり79分には ⑯Chianese が⑦ Berisha を倒してイエローが出る。Emerton がポジションを下げてDel=Piero まで守備にまわりBrisbaneの攻撃を食い止める。 82分には⑨ Nijland が下がり⑰ Mitch Nicholas が入る。 そしえ85分には CB ⑤ Franjic が前線に上がってくる。 それでもSydney FC は2度FKを得て82分にはDel=Piero が直接狙ったFKがクロスバーの下に当たりサポーター達から一斉にため息がもれた。



87分 ⑦Berisha へ絶妙のスルーパスが通りそのまま放ったショットがシドニーゴールに決まるが線審がオフサイドの判定。これには⑦ Berisha が激しく抗議しイエローを受ける。確かに微妙であったけど….



そして92分またもDel=PieroのFKが Brisbane ゴールを襲うが GK ① Michael Theo がパンチで弾き出し、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。
これで Sydney FC は勝点が24となり8位から一気に5位に浮上した。 ただ試合はDel=Piero の個人技が主導権を握らせ最後はDF陣や中盤、Del=Piero まで下がって体を張って波状攻撃を防いだという上位に進出するにはまだ心もとない内容だった。

試合が終わり隣のスペイン人ご夫妻と別れの言葉をかわし脚早に競技場を後にした….
その後4試合を2勝2敗で消化し第24節を終えてSydney FC は勝点30で5位に浮上してきた。 しかし1ゲーム差、3勝点差の勝点27、9位 Melbourne Hearts まで中に5チームが犇めく混戦となっており Final Series 争いはまだまだわからない。

来年ACLではシドニーホームの2チームが日本に来てくれればと思うんだけど、 A-League には他にも魅力のあるチームがある。日本ではあまり話題にならない A-League を私は大切に見続けて行きたい。