Mr.コンティのRising JAPAN

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5月23日 浦和 vs シドニー 前半は無得点

2007-05-25 | Football Asia
浦和も決勝T進出/アジアCL(日刊スポーツ) - goo ニュース

Asia Champions League E組の大一番、浦和REDS 対 Sydney FC の大一番を迎える前日、私は会社の帰りにさいたまスタジアム2002 に行った。
目的は“ひょっとして Sydney FC の練習を覗く事が出来て、選手達からサインなど貰えるだろうか…. と言う事であった。スタジアムの入り口に着いたのは午後7時半少し前。そこにはオーストラリア人が6人程と2~3人の日本人がいた。シドニーからやって来た熱心なサポーター3人とオーストラリアのテレビ局 SBS のアナウンサー、カメラマンの取材チームと 4-4-2 Australia 版に寄稿しているジャーナリスト。日本人はSBSのコーディネーターらしき女性が一人とあとは競技場の関係者だった。さっそくシドニーサポーターに声をかけ、3月にシドニーで浦和戦を観戦した事や明日の試合談議に花が咲く。するとSBSのアナウンサーが寄って来たのでかつてここで解説をしていた尊敬する Johnny=Warren の Sheilas Wogs & Poofters の本を読んだこと等を話すと ”インタビュー“ を申しこまれ明日の試合の事や Sydney FC の日本での知名度等を訊かれた。
4-4-2 Australia のジャーナリストとは7月の Asian Cup について話す。ベトナムから浦和に直行してきて、この後はオーストラリアに帰ってすぐに Asian Cup の取材の為にシンガポール、タイに飛ぶらしい。よし私も Asian Cup 遠征を敢行..出来るかナ?

しばらく話していると中から白人の紳士が、サポーター達となにやら話をして、10分後にまた戻ってきて私を含めた4人を中に招き入れくれた。後で知ったが彼は Chief Exective Manager の George=Perry で、どうやら Sydney FC の練習を少し見学させてくれるらしい。無人のスタンドはかつて子供と競技場見学に来たことがあるのだが、初めてのシドニーサポ達は賞賛の言葉を連発。中には携帯電話でシドニーにいる友人に教えるサポも。私がまず探したのは Mark=Rudan 。彼が23日の試合に出るかどうかは Colina 監督もオジェク監督にも大事な事だが皆と同じ練習をしている。どうやら明日はスタメンで来そうだ。そしてTopr-Stanley ら長身の選手がセットプレーの練習をしている。ボールを上げるのは Corica 。
すると一人のチームスタッフが寄って来てこちらに話し掛ける。サポーターの一人が Philip Cocu との契約はどうなった?と尋ねるがどうも締結には…. と言った感じだ。私がアロイージ、オコチャそしてハカン=シュケルら Marquee Player 候補の事を振るが首を振るばかり。そこで Moore は Roar のオファーを断った、と言うその日のオーストラリア紙に載っていた記事を教えると皆が、あぁやっぱりと言う表情。AS$300,000 ではなぁ… “彼は Sunderland に行くよ”とサポーターの一人が。やがて “見学時間” もスタンドを降り外に出るとこに。その途中でプレスルームも見せてくれ練習後はここでSydney FC の監督が記者会見を行うとの事。10人程の取材陣がいた。“ Sydney FC の事なら彼らより私の方がずっとよく知っているよ。 Definitely ”と思わず口走った。そうだこの中で何人が A- League の試合を見た事があるんだい?Sydney FC の明日の陣容を予想できるのかい?と心中思った。建物の外に出て Geroge=Perry と握手を交わし、他の4人とは翌日の再会を約束し帰途に着いた。彼らは銀座や新宿のホテルに泊まっていて明日の試合後は結果がどうであれ浦和で飲みたいらしい。しかし、中の一人は“ Sydney が勝ったら止めよう..” と言っていた。息子の為にもそうならない事を祈るけど….
帰りの道中、プレスルームの残像が脳裏に残る。いつも思う事だけどなんで俺がサラリーマンやっていて、彼らがそういう現場にいるのだろう? あぁ….. 俺はしがないサラリーマン….. 明日は晴れてくれよ~

5月23日。今季のACL が始まって以来ずっと楽しみにしていた日。息子と二人で競技場に向かう。私は4月の豪州出張で入手した尊敬する Johnny=Warren のレプリカを着て、息子は、あれれ永井の着ないのか?先々週、家内と買いに行ったお気に入りのチェック模様の半そでのポロシャツで行くらしい。じゃぁ永井のはパパのリュックに入れていくぞよ…… この日購入したチケットはアウェー側のS指定席。ホーム側にしなかったのは購入しに行った時すでに2階席しか開いていなかったのと、シドニーで出会った人たちと会えないかなぁ?と思った為。アウェー側のA席でも良かったが息子が“ピッチの横側から見たい”と言ったので奮発して S 席を2枚。九千円也。あぁ Asia Cup 遠征が… そのアウェー側のサポーター席には前日知り合った3人がいた。そちら側に走り寄り大声で呼ぶとすぐに気が付いてこっちに来いと促すが後で行くよと言って席に戻った。私が来ていた Warren のシャツをみてそこにいたオージー達が大声援を送ってくれた。周りは REDS サポばかり。(一応アウェー側だけど ) 周りの人は“何、この人黄色いシャツ着てオーストラリア人と….”ってな表情。その後も数人の Sydney サポ達が Warren のシャツを見て話しかけて来る。周囲の人、そして息子も”この人何なのだろう….?? “ “パパ、みんなお友達?” ”そうだよ、みんなお友達になったんだ。“ ”ふ~ん“ おっ ちょっといつもと違うなぁと言う目で見ているなぁ。そうだよ、家でママに怒られてばかりじゃないんだよ…. すると場内係り員の人がこちらに、
“良かったらあちらにどうぞ。”
とシドニー側のA席を指さす。先程のやり取りをみていたらしい。
“ありがとうございます。しばらくこの子とここで見て後でお願いする事になると思いますので。”
“わかりました。私に遠慮なく。” 

随分と親切なひとがいるんだなぁ……. 両チームスタメンの発表が始まる。アウェーの Sydney FC のメンバー発表がはじまると浦和大サポーターからは大ブーイングが始まる。ベテランの Corica と最後の Culina 監督の時は一段とボルテージが上がった。しかしリザーブ選手を含めた全員の発表が終わると大拍手が起こった。そして浦和のスタメン発表がいつもの手拍子と掛け声に乗ってGKの都築から始まる。この日のヴォルテージはこれまで以上の様だ。それだけ重要な試合なのだろう。シドニーサポーター席を見ると殆どがデジカメやハンディムーバーを回して浦和サポーター席を録っている。 Sydney は 怪我が心配された Rudan はスタメンに。出場停止の Milligan に替って五輪代表の Zadokovich が起用された。
浦和は闘莉王が欠場。今日は3バックなのかな?

選手が入場してきていよいよキックオフ。ピッチに散った Sydney FC のフォーメーションを見るとDFラインはいつもの4バックだったが Nicolai Topor-Stanley がいつもの左サイドバックではなく Mark Rudan とCBを組む事に。それはワントップのワシントンをその190cmの体格で抑える為だった。左サイドバックには Fayfe が入り右サイドバックには Zadokovichが。その前は Ufak Talay がワンボランチ右のハーフには Mark Milligan そして左ハーフは David Carney ベテランの Corica が真ん中で両端の二人よりやや前に位置し、2トップは Zdrilic と Brosque.
キックオフ後早々Topor-Stanley がファール覚悟の当たりをワシントンにかます。Topol-Stanley は2分にはポンテに激しく当たりファールを献上するがこれは“勝点3の為に戦うぞ”と言う意思表示か? 3月の試合では開始30秒程で先制ゴールを挙げたSydney FC だったが、この日最初に浦和ゴールに迫ったのは5分、右サイドバックの Zadkovich がドリブルで上がった時。9分には Ufak Talay がミドルレンジからドリブルシュートを見せるが前線に張っていた Carney の足に当ててしまった。序盤の浦和はワシントンがヴァイタルエリアに近づくとTopor-Stanley がすぐに寄って来て行く手を遮るのでそこから先に進められない。11分にはようやく山田のスルーパスが通りポンテがシュートを撃つが Talay がブロック。その直後、今度は Sydney が Corica が左サイドをドリブル突破 Brosque がフォローに入るがその前に坪井が落ち着いてクリアー。ワシントンがタイトにマークされているので浦和はサイド攻撃に転じる。16分には左サイドから阿倍が右のポンテに大きく振り、ポンテは中に入れる。一旦は跳ね返されたがそのこぼれ球から左サイドの相馬に繋ぎペナルティーエリアの外から入れたクロスに小野が“牛若丸”の様に飛び込むが僅かにタイミングが合わない。スタンドからは “ 小野伸二 !! オーレィッ !! “ の歓声が上がる。相馬のドリブルは Zadokovich, Milligan が上がったその裏を鋭く突いたもの。そして両チーム通じて最初のあわやのシーンを演出した。攻められながらも最初にビッグチャンスをつかむあたりは流石浦和REDS だ。20分にはポンテがゴール前にドリブルで迫ると Mark Rudan がファールで止めてイエローカード。これで Rudan は累積警告が2枚目となり次の試合が出場停止になったが、彼はそんなことよりこの試合の勝利しか考えていないであろう。そしてその直後今度は Sydney がチャンスを作る。右サイドを深く侵入し、 Brosque がクロスを入れるとそこにはノーマークの Zdrilic が、しかし浦和ゴール前6mの位置から放たれたヘッドはゆっくりと都築の手中に収まる。 Sydney にとっては絶好のチャンスであったのだが。前半唯一のチャンスらしいチャンスであった。そして以降は浦和が押し込むシーンが続く。得点に至らなかったのはパスミス、トラップミスが多かったからだろう。それでも40分には鈴木啓太、堀之内と繋がり最後は相馬が左からショットを放つがコーナーに逃れられ、この試合最初のCKを得る。このCKは一旦クリアーされるがしぶとく拾ってスローインを得る。小野が入れたスローインをもう一度ネネが小野に戻し、再び小野がネネに送り、ペナルティーエリア内のワシントンに。 マークのTopor-Stanley を背負ったままワシントンはワントラップして落とした所に走り込んだポンテがそのまま放ったショットはGK Bolton が左側に横っ飛びではじくとこぼれ球はゆっくりとポストの外側に転がって行った。さらにその後のCKからこぼれ球を拾った小野がミドルレンジからショットを放つがGKの正面に。そして Bolton が蹴ったボールをペナルティーエリア内に留まっていたワシントンが手ではたいてイエローを貰ってしまった。なかなかチャンスをものに出来ないイライラがつのっているのだろう。そして前半はロスタイムが無しの45分で終了した。“浦和レッズ!!”の大声援に送られてベンチに引き揚げる REDS イレブン。果たして後半は満員のスタジアムを爆発させられるであろうか…… 後半に続く

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