Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

1分2敗 2得点。 結果は8年前と同じ・・・・さて4年後は。

2014-06-28 | FIFA World Cup
73分。本田が右サイドに回り、柿谷と大久保の2トップになった。だったらボランチを1枚減らしてトップ下に本田を入れて….
あぁ、岡崎がベンチに下がっているのか。それともボランチを遠藤にして・・・あと2点取らないと、1点では日本のワールドカップは終わってしまう。いつ博打を打つ?今でしょ!!ってなことをテレビに向って言う。
日本はなかなか相手PA付近に迫れない。 80分PA付近、本田にボールが入ったところをボランチ Fredy Guatin が厳しいマークに入り本田は倒れてボールを取られる。しかしホイッスルは鳴らない。今大会、本田に入ったところをよく狙われ素早くマークに入られていた。対戦相手もよく研究しているなぁと思った。カウンター攻撃に移られそうになるが長谷部がここはクリアー。しかしそのクリアーボールを拾われて一気に前に繋がれる。山口が必死に戻るが右サイドに流れた Rodriguez に繋がれ走り込んだ Jackson Martinez に渡る。マークに入った内田がかわされ、戻った吉田がマークに入る前に放たれたショットはGK川島をいとも簡単に破って日本ゴールネットに突き刺さった。


 
これでリードは2点に拡がった。 Fartaleza で行われている Greece 対Cote D‘Ivoire はまだ1対1のままだけど、あと10分足らずで日本が3連続ゴールを奪うなんて考えられない。 この時点で日本の次のラウンド進出の夢は霧散してしまった。

それでも何とか意地を見せてほしいと思う。 83分、左サイドの長友から中央の長谷部に渡り香川にスルーパスが入る。
相手DFと競り合いながら香川はシュートに持ち込むが惜しくもポストの右に外れる。 
香川が悔しさを隠さずに天を仰ぐ。




そして日本ベンチは香川を下げて清武を投入する。清武は今大会初出場だ。 香川は今大会フル出場することは無かった。 そしてコロンビアサポーター達から大歓声が上がる。 コロンビアで唯一ワールドカップを経験する43歳の GK Faryd Mondgran が David Ospina に替わって投入され、ワールドカッププレー最年長記録を更新した。



Jose Pekerman 監督の思い描いた通りのシナリオだ。 2006年大会の1次リーグ最終戦のブラジル戦でも82分にセレソンは Dida に替えて Rogerio Ceni を投入した。 あの時の交替とはまた意味が違うけど・・・・
85分48秒、長谷部がゴール前に抜け出そうとする柿谷に縦パスを送るがカットされる。 
遠藤がいればなぁ~とここでも思う。 88分56秒、左サイドに流れた柿谷がクロスを入れるが誰にも当たらず逆サイドに流れる。そしてそのこぼれ球を拾われ前線に繋げられ Martinez に入る。 ほぼ中央の位置から Martinez は左前方に走り込む Rodriguez に送る。 Rodriguez はまたも素晴らしいドリブルを見せ日本ゴールに迫る。 吉田がマークに戻るが切り替えされて放たれたシュートが日本ゴールに決まりついに 4-1 とされてしまった。



Rodriguez は後半から入ったとはいえ、いとも簡単に日本代表のDFが切り替えされたのがショックだった。
もうスタンドは黄色のコロンビアサポーター達のフィエスタが波打っている。 もしここに Radamel Falcao がいたらどうなっていただろう? いやキックオフからレギュラーメンバーだったら・・・・・
何とかあと1点取って欲しいと思う。コロンビアサポーター達のオーレ!オーレ!の歓声の中、ロスタイム3分が過ぎた93分1秒、柿谷が CB Camilo Zuniga からボールを奪って意地のドリブルシュートに持ち込むが Mondragon がストップ。 




左にこぼれたところを清武が拾って中に入れるが跳ね返される。 そして93分11秒。ポルトガル人の Pedro Proenca 主審のホイッスルが鳴り響き日本の Mundial 2014 は終わった。 
1-4 。試合内容は異なるが8年前のフィナーレ。ブラジル戦も同じスコアーだった。GKも途中で交替して来たし・・・・

期待した分、残念だったなぁ~。 と思うと力が抜けてきた・・・・・・





期待された Greece 戦。

“我々はそこからドラマを創るべきでは無い。何が足らなかったか、何が良かったか、我々の考えと実際に繰り広げられた事とのバランスを分析せねばならない。3-0 と言う結果に就いては“それは悲劇だ。 状況を複雑にする敗戦だ。選手達には、我々は次からの2試合でそれを正す為にミステークを直視するように言った。 3-0の敗戦では良いも悪いも話すことは無い。
”コロンビア戦を 0-3 で失ったギリシアのポルトガル人Fernando Santos 監督は怒りを隠さず地元紙にこう続ける。
こういう試合のあとはまず勝利した対戦相手のコロンビアを祝福せねばならない。なぜなら彼らは素晴らしかったからだ。
最初の5分、10分は試合に集中できなかった。それは驚く事では無かった。そうなることは予想できていた。選手達に我々はどういうチームと対戦するのかを話していた。コロンビアの普段の戦術からするとそれは変わりない事であった。
我々はゴールを決めるチャンスがあった。ピッチ上のパフォーマンスはスコアー程差は無かったはずだ。我々はチャンスも創ったしボールを支配する時間も長かった。“と地元紙に語った。


メンタルの問題に就いては “何人かの選手は、今どんな試合に臨んでいるかを忘れている様だった。全員ではないが何人かは試合に参加していなかった。しかしその中の何人かはそれが途中で解った様だった。 しかし1~2分の間は充分に集中していなかった。 それが事態を悪くし3失点に繋がった。それらは我々が招いたもので我々はその罰を受けたのだった。“
とコメントした。

試合は開始4分半、左サイド コロンビアMF Guilermo Cuadrado がギリシア右SB Holebas をかわして入れたセンタリングを Jamez Rodriguez が上手くスルーし、外から走り込んだ Pablo Armero がシュートに持ち込み GK Costas Manolas を破ってあっさり先制ゴールを決められてしまった。 これでギリシアは出場したワールドカップ3大会連続で先制を許すことに。
94年アメリカ大会は開始1分、Argentina の Batistuta に、前回は7分韓国の李正秀に。 開始10分以内に開幕戦で先制を許している。そしてそれまでまだワールドカップでは無失点に抑えた事が無かった。
先制ゴールに就いては “それは Holebas の問題だ。 Cuadrado は素晴らしい選手だと熟知しているが、それは Holbes の問題で、ミステークは失点に繋がった。この早い時間の失点はギリシアイレブンをパニックに陥れ落ち着くまでには20分は掛かった” と Santos 監督は語っていた。

ギリシアの攻撃の起点は右サイドからの Salpingidis と Samaras のクロスであったが Gekas を狙ったクロスはことごとくコロンビアDFに跳ね返され続けた。 前半終了間際に右SB Torosidis が入れたクロスから Panayitis Kone がシュートを撃つが GK Ospina がファインセーブでストップ。これが前半唯一のチャンスであった。
後半の立ち上がりはギリシアがよくボールを回したが58分右CKからボランチ Aguilar を経て Teofilo Gutierrez に渡り放たれたシュートが決まりリードを広げられる。
63分、 Gekas の決定的なヘッドはクロスバーを直撃したがこのシーンが最も得点に近かったシーンで負傷で調子の出ない
Costas Mitroglou、Yiannis Fetfatzidis, そしてGiorgos Karagounis らが投入されるがゴールは最後まで遠かった。
コロンビアはロスタイムに入り左サイドを破った Cuadrodo が絶妙のヒールパスを James Rodriguez に送りダメ押しの3点目を決めた。 
“我々はこの点差で敗れるほどでは無かった。我々もチャンスを創る事が出来た。そしてゴールポストにも阻まれた。しかしそれが Football だ。” GK Karnezis は勇敢な顔つきでこう語った。

COLOMBIA (Jose Pekerman):
1. Ospina, 7. Armeria (74 4. Aryan), 2. Zapata, 3. Yepes, 18. Zouningka, 8. Aguilar (68' 15. Mejía), 6. Sanchez, 10. Rodriguez, 11. Cuodrado, 14. Ibarbo , 9. Gutierrez (76 21. Martinez)

GREECE (Fernando Santos):
1. Karnezis, 20. Holempas, 4. Manolis, 19. Papastathopoulos, 15. Torosidis, 21. Katsouranis, 8. Kone (78 10. Karagounis) 2. Maniatis, 7. Samaras, 14. Salpingidis (57' 18. Fetfatzidis), 17. Gekas (64 9. Mitroglou)


コロンビア対ギリシア戦を見た時はギリシアには充分に付け入るチャンスはあると想像したんだけどなぁ~。 



香川がスタメン落ち・・・・・

日本時間の6月20日午前7時にキックオされた日本対ギリシア戦。 これまで日本はギリシアに敗れた事が無い。4年前も韓国は初戦でギリシアを破った。ワールドカップ前も韓国はギリシアを破っている。 GK Karnezis 達は出ていなかったけど。
韓国に敗れた相手に勝てない事は無いし、勝って貰わないと。 と思った。

ギリシアはコロンビア戦では途中出場だった予選で5得点を挙げている Konstantinous Mitroglou ( Fullham ) を1トップで起用。2列目は右に Feteatzidis ( Genoa ) 左に Samaras ( Olimpiakos ) を置いた。Mitrogloと Feteazdis はコロンビア戦は途中出場。 Samaras は出場が無かった。 この3人以外はコロンビア戦と同じメンバーだった。
中盤以降はKatsoranis をアンカーに置き、欧州地区予選で2試合しか出場していない Kone ( Bolgna ) をボランチに置き Manatis ( Olimpiakos ) と組ませる。DFラインを強化して失点を防ごうという事か。



一方Cote D‘Ivoire に逆転負けを喫した日本はCBに今野をスタメンに置き、香川をベンチスタートととし2列目左に大久保を起用した。 





日本のキックオフで始まった試合は、開始1分31秒、大久保が右サイドを上がり Samaras, Holebas をかわして切れ込み中に入れ、山口が強烈なミドルを放つがここはギリシアDFに当たる。
6分20秒、山口から受けた本田が大迫にスルーパスを送るがシュートには至らない。 6分37秒、長谷部から岡崎に入るが Holebas がマークに入りシュートは撃てなかった。まだゴールの予感はしなかったがCote D‘Ivoire と比較するとボールも人もよく動いていた様だった。ボールを取られてもすぐに相手の動きを遅らせたり、ボールを奪い返したりとピンチには至らない。10分57秒には Holebas がドリブルシュートに持ち込むが、コロンビア戦同様に右サイドからが起点になる様だった。
11分52秒、長谷部がカウンターに移る Mataris へのチャージがファールに取られる。この判定に長谷部は Aguilar 主審に抗議の姿勢を見せる。 今大会、主審は手を使ったプレーには厳しいジャッジを降していた。開幕戦の西村主審のあの“疑惑”のジャッジもその方針に沿ったものだったらしい。
そしてこのプレーの直後から雨が降って来た。 ギリシアのFK,ちょっと嫌な気がした。 Kone が入れたFKはPapastathopolosに入るが日本DFと競り合った際のプレーがPapastathopolosのファールとされ安心をする。
ギリシアの前線には Samaras がよく上がって来て Mitroglou との2トップになることが目につくが、どうもMitroglou の調子が今一つの様だ。 
17分37秒、内田がその Samaras をかわして右サイドを上がり上げたクロスを大久保がヘッドで落とし大迫がシュートを放つ。大迫は20分36秒にも Manatis からボールを奪いドリブルシュートに持ち込む。いずれもゴールネットには届かなかったが、大迫にはワールドクラスのストライカーとして育ってほしい。4年後のワールドカップでは得点を量産してくれれば・・・・・
その直後、前半はギリシア唯一の攻撃であった Holebas がまたもドリブルで上がり3人に囲まれてもシュートに持ち込む。中央から走り込んだ Mitroglou には合わなかった。もし Mitroglou が本調子だったら失点のピンチになっていただろう。
その Mitroglou は30分に接触プレーで倒れて立ち上がれない。外に運び出されるが結局そのままリタイアーとなりコロンビア戦でスタメンだった Theofanis Gekas ( Konyaspor : Turkey ) が投入される。Santos 監督はもう少し Mitroglou が持ってくれると思っていたのではないか? 



ギリシアにとっての災難、日本にとっての幸運は更に続く。 38分、Katsouranis が長谷部の後方からタックルに入りスロヴェニア人の Joel Aguilar 主審はイエローカードを出す。 Katsourianis は27分にも警告を受けておりこれがこの試合2枚目。 退場となってしまった。 



41分、この退場を受けてギリシアベンチは Feteazdis を下げて大ベテラン37歳の Georgios Karagounis ( Fullham ) を投入し Gekas のワントップに中盤を4人に増やし 4-4-1 の布陣に。
このフォーメーションチェンジのおかげでギリシャは自軍中盤で数的優位が起きて日本はスペースが少なくなりボールが回らなくなってしまった。
44分38秒にはFKから Gekas にヘッドを撃たれるがここは川島がキャッチ。 46分にはまたもFKから Gekas がヘッドで狙うがここはオフサイド。しかしリスタートからボールを奪われオフサイドラインの裏を突かれ Papastathopolos ( Borrsia Dortmund ) にミドルを撃たれるがここは外れてくれた。 そしてロスタイム1分が過ぎ、前半をスコアレスで終えた。 ボール支配率では日本が69%もあった。 
37歳の Georgios KaragounisはEURO2004 の優勝メンバーで2005年6が19日、 FIFA Confederations Cup で日本戦にスタメン出場した選手。 歴史を感じた。

後半に入り、日本ベンチは長谷部を下げて遠藤を入れる。 ここまで今大会日本のボランチは何試合もコンビを組んだ長谷部、遠藤のボランチがまだ並んでいない。
ギリシアのキックオフ直後、川島がまだ前に出ていたのを見た Samarasがセンターサークルから日本ゴールに向けて大きく蹴り込んできた。幸い弾道はゴール枠を外れてくれたけど、もし枠内に飛んでいたら確実にゴールインしていただろう。
危ないシーンだった。 
遠藤の投入で前線にいいボールが入るようになった。 49分には岡崎、53分には本田がシュートに持ち込むがいずれも遠藤のパスから。 50分には長友が Kone のファールで倒され FKを得る。遠藤と本田がいることから相手DFも的を絞れない。ここは遠藤が蹴り右サイドに走り込んだ岡崎には合わなかった。54分にはインターセプトから遠藤に繋ぎ本田を経由して長友へ相手DFを引き付け中の大久保を狙うがここは Samaras がファールでストップ。このプレーにイエローカードが出された。
そして日本ベンチは大迫を下げて香川を入れる。 そしてワントップには岡崎が入った。 本田がトップに入って香川がトップ下に入って二人の縦のやりとりを見たかったんだけどなぁ・・・・



しかしこの直後から、ギリシアがチャンスを迎える。CKのチャンスに Gekas, Papastathopolos Torosidis ( AS Roma )  
ら長身選手がエリア内に入る。 Gekas のヘッドは川島がファインセーブで防ぎ、3本目のCKは最後は本田がヘッドでクリアーした。 63分には大久保が Samaras を倒し献上したFKは何とか吉田がクリアーした。
ギリシアの選手は1人少ないこともありだんだん足が止まってくる。そこへ香川のドリブルが入る。 
68分、香川から右サイドの内田に渡り、入れたクロスにファーサイドに走り込んだ大久保がダイレクトで放つが枠を捉えられない。中央から岡崎がフリーで走り込んでいたんだけど・・・・・・
71分には長友から中央の岡崎に渡る。Papastathopolos、Holebes のマークを引き付け右から走り込んだ内田が放つが惜しくも外れる。 まだ交代枠は1つ残っている。柿谷、清武、誰を入れる?ここはドリブル得意の斉藤を入れても面白いと思う。77分には香川から受けた大久保が正面からミドルを放つがGK Karnezia がナイスセーブでストップ。
79分CKのチャンスを掴んだギリシアは Kone を下げて予選9試合4得点の Salpingidis ( PAOK ) を投入する。コロンビア戦では2列目右で起用された。ここは長友対策か? このCKから 193cm の Samaras が放ったヘッドは外れてくれた。 Samaras は Celtic 所属でかつては中村俊輔とプレーしたらしい。
ギリシアは交代枠を使い切った。 日本はまだ1つ残っている。 いつ使うんだろう。前線に人を増やして連動した動きで足の止まった相手を・・・・と思ったのだけど・・・・・。

結局1人少ないギリシアに守りきられてしまった。そしてこの試合、ギリシアが初めてワールドカップで完封をした試合となった。その相手がわが日本代表とはなぁ~。 
初戦で逆転負けを喫して第二戦でスコアレスドロー。 2006年大会といっしょの星取りとなっている。
専門誌は “奇跡を起こせ !! “ と見出しが。その見出しも8年前と同じだ。 しかし8年前はブラジル。今大会はコロンビア。
決して勝てない相手ではないとこの時は思っていたんだけどなぁ~。

1人少ないギリシアがしぶとく勝ち点1を死守したことが後に大きな意味を持った事はこの時知る由も無かった。 

コロンビア戦に続く・・・・




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