Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Japan 2-1 Australia 17th November 2014 その2 忘れていた情熱が。

2014-11-28 | 日本代表
決めたのはいずれもワールドカップ組

ハーフタイムに後輩が次男君とトイレに。“早くいかないと混むで。キックオフまでには帰ってこんと。”
長男君と二人で“留守番”をする事に。 彼は小学校6年生だけどなかなか知識は豊富。最近の J-League 事情は彼の方が圧倒的に解っている。だけど初めて会う私にあまり話してくれなかったなぁ。 まぁこんなおっさん相手に当たり前か?

後半開始直前だった。“あっ今野が出て来た。” 今野の交替を教えてくれたのはしかし彼だった。”誰と替わるのかな?“ 交替の掲示を見ると7の数字が見えた。”遠藤と交替か?まぁ二人とも地元やしな。“長男君は反応がない。”そうか、ガンバやなここはセレッソのホームか。“すると彼は小さく頷く。 俺もすっかり関東人になってしまったかな?ガンバとセレッソのホームが区別つかないとは。
ホイッスルが鳴り岡崎から香川にボールが渡り後半が始まる。しかし後輩と次男君はまだ戻らない。
46分31秒、今野から武藤に渡りシュートに持ち込むが枠は捉えられない。そしてようやく後輩親子が帰って来た。長男君がおとうさんに選手交替を説明する。親子の会話は見ているだけで微笑がこぼれる。

47分33秒、今度は Kruse が右サイドから吉田のマークを受けながらも入れたクロスを受けた Luongoがドリブルシュートに持ち込む。
Luongo は今後日本にとって厄介な選手になるだろうか? 



それにしても Kruse は良いなぁ。 Brisbane Roar でプレーしていたのを何度も見たけど、Leverkusen でもポジションを確保している。彼が World Cup を怪我で棒に振ったのは本当に残念だった。



後半も日本は 4-2-3-1 の布陣。オーストラリアもアンカーを置くフォーメーションは変わらない。
50分11秒、オーストラリアPA付近で森重、岡崎、本田と繋ぎ Jedinak のマークを受けながら右サイドを上がった高徳に繋ぐがシュートは撃てない。 日本の持ち味であるアタッキングエリアでワンタッチパスを回す攻撃をもっと仕掛けて欲しい。その攻撃、 World Cup ではあまり見られなかったなぁ・・・
57分、日本ベンチは2人目の交替選手、乾を武藤に替わって投入する。昨シーズンは所属先の Eindracht Frnkfurt では期待されながらも出場試合は16試合に留まり、ドイツ専門誌のシーズン総括号では写真入りで Verlierer ( 敗者 )と紹介されてしまった。そして World Cup メンバーに入れなかった。
しかしホンジュラス戦では存在感を充分に示し、オーストラリア戦は先発かと思ったけど。
今野、乾の両選手は投入直後から好パフォーマンスを見せてアピールする。
今野は49分に横パスをカットして左にドリブルで流れてクロスを入れて香川のシュートを引き出し、58分、ドリブルを見せてファールを引出し、59分には高徳のフィードに走り込みドンピシャのヘッドを放つ。
そして61分、右CKが逆サイドに抜けて来てそこにいたフリーの今野がヘッドで押し込み待望の先制ゴールが生まれた。 
ようやく長居スタジアムに大歓声が湧き上がった。







先制を許したオーストラリアベンチは63分に2選手を交替させる。 Luongo を下げて Mitch Nicholas そして Troisi に替えて Mark Bresciano を投入した。Nicholas が2列目左に入り Bresciano はボランチに入った。Nicholas は World Cup 終了後初登場だ。そしてここセレッソ大阪に所属しているが今は Perth Glory にローン移籍している。Postecoglou 氏が Brisbane Roar 監督時代の選手でもあった。
リードされても Jedinak はまだアンカーの位置にいる。



ピッチ上ではまだ日本の攻勢が続いた。 64分33秒、左サイド、オーストラリアのスローインを長谷部がヘッドで跳ね返し森重が拾う。岡崎を経由して本田に送られ、更に右サイドから走り込んだ乾に送られるが Franij のマークを受けながら放った乾のショットは惜しくも外れた。
この試合で2列目左のポジションは武藤か乾のどちらかだろうか?ガンバの宇佐美は。はたまた元浦和レッズで今は Hertha Berline でプレーする原口元気は…



てな事を考えていたら67分、本田からボールを受けた岡崎がシュートに持ち込むが弾道はRyan の正面に飛びCKに。そのCK、一旦はクリアーされるが森重が右サイドから切れ込み Nicholas, Wilkinson のマークを振り切り中に入れると Saintsubery のマークを背負った岡崎がヒールで技ありのシュート。ボールはオーストラリアゴールに転がり込みリードが拡がった。森重がドリブルで持ち込むなんて相手は予想だにしなかったのではないかな? 
こうなると焦点は一つ。いつ Cahill が出て来るか? せめて1点差で出て来てほしかったけど、73分 McKay に替わって遂に Tim Cahill が投入された。長居スタジアムからはブーイングが飛ぶ。しかし私はこ瞬間を待っていた。出来ればスタメンで出て来て前半だけプレーしてくれた方が試合は面白くなったかな?
これで Cahill がトップに入り Kruse, Nicholas Leckieが2列目に。 Jedinak が上がって来てBresiano とボランチを組んだ。



76分、今度は岡崎が大歓声を浴びてベンチに下がり豊田が投入される。オーストラリアDF陣を相手にどんな空中戦を見せてくれるか?試合終盤になってようやく楽しみが増えてきた。
80分オーストラリアが FKを得る。 Bresciano がボールをセットする。 Cahill の位置を確認するが結局オフサイドを取られてしまった。
オーストラリアはもう完全に足が止まって来ておりフレッシュな Cahill が中盤に下がって来る事も。彼はゴール前に居てこそ脅威を示す。それは豊田も一緒だろう。



89分香川から右サイドの高徳に送られ逆サイドに大きく振る。更にSB の Franjic を越えて豊田がヘッドを放つがRyan の正面に飛んでキャッチされた。
良いチャンスだったんだけどなぁ~。 そしてロスタイムに入った。ロスタイムは4分。後はこの試合を完封で終わればと思った。

しかし甘くは無かった。91分6秒。左サイド Jedinak から Behich に渡る。そしてゴール前に放り込まれたところを 太田と森重の間に入った Cahill がフリーだった。 Cahill のヘッドは日本ゴールネットに突き刺さり2試合連続完封を阻止されてしまった。
スタジアムが落胆の嘆息で覆われる。ここで決めるとはさすがだけど、 Behich にも Cahill にもマークが甘かったなぁ。 







あと数分残っている。もう一度 Cahill にチャンスがあるかな?と思ったけどスコアーは動かず終了のホイッスルが鳴った。 日本が久々オーストラリアを90分間で降したと言うよりも Cahill の勝負強さが印象に残った。
“最後に決められましたね。”“もし Cahill が体調万全やったらこの試合面白かったのになぁ” 
この試合3ゴールが生まれたけど全て World Cup 出場選手。世代交代はどちらも難しいか。
日本はブラジル大会組と言うよりも南アフリカ大会組で Asian Cup に臨むのかな…..地元オーストラリアは準決勝以上に残れるだろうか?日本も今回はそう簡単には・・・・




試合後の Postecoglou 監督のオーストラリアメディアへのコメントは下記の通り。

この夜はセットプレーに対してはずっと劣勢だった。このレベルの試合ではそれは受け入れ難い事だ。前半の我々は素晴らしかった、後半開始早々でもそうだった。しかし先制を許し相手に勢いと安心を与えてしまった。それはポジティブな事ではあったが最終的にはセットプレーを凌ぐことを出来なかった。それはこの試合で起こったことであり、我々はその為に敗れてしまった。 選手達は良くやってくれた良いサッカーをしてくれたが、任務を怠ると代償を支払わねばならない。
Behich と Sainsbury はこれまで数試合しか一緒にやった事が無かったがしっかりと任務は果たしたと思う。国際試合の良い経験を積むことが出来ただろう。



Tim Cahill は下記の通りにオーストラリアメディアにインタビューに応じていた
“3日前に脚を痛めてしまった。もし先発出場したなら痛み止めが必要だっただろう。 この大観衆の前でアドレナリンは充分に湧き上がった。選手達を誇りに思う。何故なら我々は自分たちの footballとその批判に立ち向かえるかに就いて何度も問われた。 オーストラリアはただ我々がやろうとしている事を信じねばならない。ホームでは、メルボルンで、シドニーで我々は4万人余りのサポーター達に後押しされる。それはまた違ったストーリーになるだろう。チャンスもゴールに繋がる。
“2つのセットプレーとそれらは国際試合では異なってくる。しかし私はチームを信頼する Mathew Leckie のペース、 Robbie Kruse のペース、 James Troisi の創造性我々はそれらも得る事が出来た。我々は4万人余りのアウェーの中で戦った。私は選手達を誇りに思う。 恐れる事は無く、何も失ったものも無かった。 今すぐ勝利する事は無かった。全ては1月に明らかになる事だ。

“どうもありがとうございました。愛想無ですみません。”競技場をやっと出て後輩親子達と別れた。もう少し話したかったけど子供達はまだ小学生。明日は学校あるしな。早く連れて帰ってあげてくれぃ、と試合の数日前に話した。
また近々会いたいね・・・・そうですね、ぜひ会いましょう。

そして私は駐在時代の友人の携帯に電話をした。こちらは中学生の双子の男の子が奥さんと4人で観戦に来ていた。
子供達は高校受験を控えているから、この夜はお父さんと二人で夕飯でも行く事に。 奥さんはうちの嫁ハンとも仲が良かった。また嫁ハンと会いたいと言っていた。

競技場の周囲の飲食店はどこも満員。埼玉スタジアムは周りに何も無いしなぁ~。
次の駅まで歩いて大阪王将で餃子や鳥唐揚げを突きながら色々な話をした。
駐在が終わってもう20年か。早いな。彼とは同じ歳。中学校の先生をしている。 神戸の震災の時はまだブカレストに居て駐在から引き揚げた我々は fax で一生懸命状況を知らせた。 それから試合の話も…..

大阪まで行ってこの試合を観戦し、自分の中でしばらく忘れていた情熱がまた湧き上がる気がして来た。
やっぱり Asian Cup を観に行こうかな…..?





Japan 2-1 Australia 17th November 2014 その1 90分間で Socceroos を破る

2014-11-28 | 日本代表
9月11日。オーストラリア協会のサイトを見ていたら下記の通りの見出しが。

Socceroos to warm up for Asia Cup with Japanese test.

Socceroos の 1月に地元で開催されるAsian Cup に向けた準備試合は11月18日、当面のライバルである日本と11月18日に対戦をする事で終える。 試合は J-League のセレッソ大阪がたまにホームゲームを行い、ワールドカップ2002年大会でも試合が行われた大阪の47,000人収容の長居競技場で開催される…
“大会前の11月の最終戦で日本戦が実現する事を嬉しく思う。我々の目標はアジアナンバーワンになる事だが日本は目標達成の為に越えねばならない国の一つだ。“….. Soccceroos の Postecoglou 監督はこの様に語った。

大阪かぁ… World Cup 予選は関東圏でずっと行われるので親善試合は関東圏以外で開催されるのはまぁ公平な事だけど…..

今年6月、大きな期待を以て FIFA World Cup の開幕を迎えた。我が代表はどこまで勝ち進んでくれるのか?最低でもベスト16は…..との期待はあっさりと霧散してしまった。それだけでは無かった。
時差の関係で日本時間の早朝に行われる試合が多く、90分間テレビ観戦を堪能した試合は少なかった。
2010年大会と異なり、今回のブラジル大会は失望と眠気との戦いで不完全燃焼だったワールドカップと自身の中で記憶されると思う。
そんな中で最も好印象に残ったのが Sccoeroos のFW Tim Cahill の連続ゴール。 Chile 戦は連続2失点で本当にこの大会のオーストラリアはどうなるんだろう?と心配したけど35分に見事なヘッド決めた。

 

53分にも右サイドからのクロスを再び高い打点からヘッドがさく裂し Chile Goal Net に突き刺さるもオフサイドの判定。おいおい本当かよ…. と私も天を仰いだ。86分には Oar からの左からのクロスが中央で Jara と競り合う Jedinak を越えて逆サイドの Bresciano に渡るが強烈なショットは GK Bravo がストップ絶好の同点機だった。結局ロスタイムに Chile FW の Beausejor にドリブルシュートを決められ 1-3 と突き放され試合を終えたが88分にPA 内で Cahill が倒されたプレーはPKでも良くはなかったか?と思った。 
続くオランダ戦。 惨敗が懸念された。立ち上がりは Spain を 5-1 で撃破したオランダ相手に互角の戦いを見せるも20分に Robben にスピードに乗ったドリブルシュートを決められた。あぁこの試合、スペインの様に何失点も喫するのだろうか?と思わされたがその1分後、後方からのロングフィードを Cahill がまさにワールドクラスのボレーシュートをオランダゴールに叩き込みたちまち同点。
“よ~し! Cahill ! Nice ! Cahill !! “ とテレビに向かって叫んだ。今年のワールドカップでも最も興奮した瞬間だった。 



更に54分は Jedinak がPKを決めて逆転。 こりゃ行けるぞ!と大いに期待した。
しかし期待は4分しか持たなかった。 58分に Van Persi が同点ゴールを決め、更に68分に Depay に逆転ゴールを許し、頼みの Cahill もこの試合で2枚目のイエローカードを受けたせいか69分に Ben Halloran に替わってベンチに下がりこの試合も勝ち点を挙げる事が出来なかった。
最終戦はスペインに 0-3 で敗れ3連敗勝点0で大会を後にしたが、同じ散るならオーストラリアの様にインパクトを残して散って欲しかった…と思うのは私だけだろうか…



World Cup 終えて4戦1勝1分2敗。
日本戦を前にオーストラリア代表は Belgium ( 0-2 ) Saudi Arabia ( 3-2 ) UAE ( 0-0 ) Qatar ( 0-1 )
4戦1勝1分2敗。3得点5失点。3得点もサウジアラビア戦のみだった。
日本戦を前にマスコミは“オーストラリアも世代交代中。日本同様 Asian Cup に向けて再建の最中。”ってな事をのたまわっていたけど、世代交代は World Cup から始まっていたと言わざるを得ない。

2013年9月8日。Estadio Nacional de Brasilia に遠征しセレソンと対決した Socceroos はなす術なく 0-6 で惨敗。 更に10月12日 Paris の Parc de Princes に乗り込みフランス代表と対戦するもまたも 0-6 の惨敗。試合後オーストラリア協会はかつて浦和レッズでも指揮を執った Holgar Osieck 監督 の解任を決めた。 弱り目に祟り目とはこの事か?11月6日には文字通り Socceroos の最後の砦、Mark Schwarzer が World Cup を前にして代表からの引退を表明してしまった。
思えば Schwarzer の代表引退がオーストラリアの災難の始まりだった。
2006年日本を撃破しベスト16に進出したメンバーは偉大すぎた。大会後の世代交代は遅々として進まずそのツケが一気に爆発する。 そして後を引き継いだ Ange Postecoglou 監督は大英断を降す。
所属クラブが定まらなく、所属クラブ先でも出場機会が激減したかつてのチームの精神的主柱でもあった主将の Lukas Neil を大会前に代表から外し、更に Luke Wilkshire, Josha Kennedy が外れ、唯一欧州のクラブチームでレギュラーであった ( Bayer Leverkusen ) Robby Kruse が膝の故障が癒えずに離脱。
World Cup メンバー23人中、アジア地区予選に招集された事のない選手が11人含まれていた。その中でも Ben Hollran は代表招集経験のない選手だった。この人選を見た時、多分翌年の Asian Cup を見据えての選考と思った。

対日本戦メンバー23名発表。
11月5日、 Postecoglou 監督は日本戦に臨む23人のメンバーを発表。10月の中東遠征( UAE, Qatar ) から6選手が入れ替わった。Qatar 戦では後半から出場した GK Adam Federici, Bernie Imini, Tomy Juric, Brand Smith 。そしてワールドカップ予選の日本戦で先制ゴールを決めた Tommy Oar も怪我の為に外れた。
そしてメンバー発表以降、 FW Adam Taggart, DF Bailey Wright そしてMF Mark Milligan が故障が完治せず来日は不可能となった。かつて千葉でもプレーした Milligan の離脱は大変残念だった。
選手の入れ替え後、来日メンバーは22人となり、その中でワールドカップメンバーは12人。出場経験者は Bresciano, Cahill を含めて10選手。 結局ブラジルワールドカップメンバーが中心となった日本代表とは対照的なメンバー構成だった。 そして試合の10日も前から大阪入りして日本戦に備えた。
昨年6月のワールドカップ予選でもオーストラリアは日本代表よりも早く日本合宿を始め日本戦に備えた。

その1か月ほど前、大阪在住の大学時代の後輩に連絡をした。息子さんが3人。長男君と次男君はすっかりサッカーにはまり休日は次男君とボールリフティイグに興じているらしい。
このオーストラリア戦、そちらに出掛けるから一緒に見ないか?と打診したところ“良いですね。是非行きましょう。”との即答。まさかサッカーが縁で久し振り(と言っても前に会ったのは6年前でその間何度も連絡はしていたけど )の再会になるとは。チケットはこちらが都合4枚手配し帰阪する事となった。
もし後輩の即答が無ければ大阪遠征を敢行したかは解らなかった。

長居駅前で待ち合わせ久々の再会。子供達は見知らぬおっさんを見て少し緊張気味か?後輩は“ほら、きちんと挨拶せんかい。”とお父さんらしく…お互いに歳をとったなぁ。
長居運動公園は学生時代に合宿をした事もある思い出の地だ。“確かランニングコースは15周したら 42.195km になったんとちゃいますか?” 後輩が訊ねるがそこまでは覚えていない。雨の中20㎞走とかをやったなぁと昔話が。後輩も卒業後に関西の実業団で競技を続けたのでここでは私よりよく練習していたはずだけど、“そんなことはすっかり忘れました。”と。二人とも実業団に行ったけど、やっぱり競技生活も学生時代の時が充実していたなぁという結論の達した。
さすがに代表の試合。地下鉄の駅からスタジアムまでは物凄い人の数。 “セレッソの時とは大違いですわ。”何度か子供達を連れてセレッソの試合観戦に来た事があるそうだ。 振り返れば自分も関東圏以外で日本代表の試合を観戦するのは初めて。さいたまスタジアムとは雰囲気も違った。ワールドカップ予選と親善試合の違いかな…..
人込みを掻き分け競技場内に入るが座席がなかなか見つからない。何人か係りの人に訊ねてようやく最上段の席と解った。 ちょっと悪いことしたなぁ。こんなに上か・・・・折角子供達がいるのに。カテゴリー3でなくてカテゴリー2にすれば良かったかなぁ。私一人なら間違いなくカテゴリー1を選んだけど。相手は3人。予算も考えてカテゴリー3にしたけど、“良いです。良いです。ここなら全体が眺められますから。”
後輩は俺の心中を察してくれたのかな? 
“やっぱりトラックがあるとちっとなぁ・・・”“本当。そうですね。”
だけど二人とも陸上競技出身。“トラックには恨み言は言えないわ。”との共通の意見。
子供達はじっと黙っている。それだけにもっと良い席で見られればと思ったかな? 次は良い所を準備するから許してくれぃ~。
11月中旬で寒さが心配されたけどそれほどでもなかった。ここに来る前にたっぷりと宿泊先のカプセルホテル備え付けのサウナで汗を流したのが良かったか? それにしても難波のカプセルホテルは最高だった。病み付きになりそうや・・・・

試合開始までまだ時間有りとふんで、プログラムを買いに行ったけどこの競技場は中二階みたいなところが無いから結局1階まで降りなければならずスタメン発表迄に席に戻れなかった。
オーストラリアのスタメン。まず GK はMat Ryan。World Cup 後の4試合では Dortmund 所属の Mitch Langrerak と2試合ずつ起用されたが、所属先 Club Brugeでコンスタントに出場をしており、 World Cup でもゴールを守った Ryan がスタメンに。 Langerak は所属が Dortmund とはいえ試合に出ていないからなぁ。
DFライン、CBに Trent Sainsbury ( Zwolle ) とAlex Wilkinson ( 全北現代 ) 。Wilkinson は World Cup 後5試合全てスタメン出場。Sainbury は UAE 戦以来2試合目のスタメン。Asian Cup で Wilkinson と組むCBは誰になるだろう?

右SBにはこれまで3試合スタメン起用されていた Chris Herd では無くて所属先 Torpedo Moscowで出場機会を得ているIvan Franjic が抜擢された。左SBはカタール戦に続いて Aziz Behich ( Bursaspor Turkey ) 。このポジションもカタール戦の前までは Jason Davidson が起用されていたが、Davidson も所属先 West Bromichでベンチを温める日が続いている。Asian Cup で誰を両SB に起用するかは Postecoglou 監督も悩むところか?
そしてアンカーの位置にベテラン Mile Jedinak ( Crystal Palace ) を入れた。World Cup の3試合を含めてアンカーを置いたのはオランダ戦のみ。 日本相手にアンカーを置くのは Asia Cup での日本との対戦を見据えてだろう。
ボランチには Matt MaCkay ( Brisbane Roar ) と若い Massimo Luongo ( Swindon Town England ) 。Luongo をここの位置で使うとは思わなかった。
これは私でも予想できなかった。( だから日本の解説者も予想できなかった?)
右MFには Bayer Leverkusen の Robbie Kruse。この試合のスタメンでは最も警戒すべき選手だった。左MFには James Troisi ( Melbourne Victory )  。そしてトップには故障の Tim Cahill に替わって Leckie ( Iogolstadt 04 ) が起用された。 Bresciano もベンチスタート。やはり90分は無理かな? World Cup メンバーの James Holland もベンチスタートだった。 この布陣は Asian Cup でも準決勝くらいからしか起用しないのでは無いかな?と思った。

  

一方の日本代表はホンジュラス戦で左SBだった酒井高徳が右SBに回り、左SBには FC 東京の太田。長谷部をアンカーに置きボランチには香川と遠藤が引き続き起用されるなど、他はホンジュラス戦と同じメンバーで同じフォーメーションだった。 もう少し違う選手達も見たかったけど。

             GK 1 Ryan

2 Franjic   20 Sainsbury   22 Wilkinson  12 Behich

            15 Jedinak

    21 Luongo             17 McKay

  10 Kruse                 14 Troisi

            7 Leckie


            9 岡崎
  14 武藤                  4 本田

    10 香川              7 遠藤

            17 長谷部

21 太田    6 森重      22 吉田      2 高徳

                1 川島


長谷部の両サイドを突かれる。

オーストラリアのキックオフで始まった試合。24秒 McKay からのロングフィードを Kruse が森重と競りながらヘッドで落としそのこぼれ球を左サイドに走り込んだ Troisi がシュートに持ち込むが枠は外れる。
Lecckie が上手く吉田がマークに入りに行くのをブロックした。早速の御得意のパターン。もし競ったのがはたまたシュートに持ち込んだのが Cahill だったらどうなっていたか?と。
1分52秒、今度は吉田のスルーパスに岡崎が抜け出すがここは Wilkinson がマーク。お互いに立ち上がりは持ち味を出したかと思った。
だがここからオーストラリアが主導権を握る。2分20秒、 Troisi から縦パスを受けた 左SBのBehich がクロスを入れるが森重がヘッドでクリアー。
5分22秒、 Wilkinson からのフィードを Kruse がヘッドで落とし今度は Leckie がシュートに持ち込むが吉田がブロックをしてCKに逃れる。
5分43秒にも Wilkinson が入れたロングフィードを今度は McKay を経由して Lecckie にシュートに持ち込まれCKを与える。そのTroisi が入れたCKのこぼれ球を右サイドで Jedinak, Luongo と繋いで Lecckie のシュートを引き出す。日本はなかなかアッタキングサードに持ち込めないがオーストラリアはどんどんシュートを放ってくると言うのが立ち上がりの印象。
16分26秒には FKを与え、 Franjic が入れたFKから Jedinak を経由して Wilkinson に渡りミドルを撃たれる。川島が右に飛んで弾き出してゴールを死守したが日本DF陣のマークは甘かった。



オーストラリアはDFラインからの特に Wilkinson からのロングフィードが効果的。ボランチも攻守の切り替えが早くセカンドボールをよく拾っていた。韓国K-League でもこう言うフィードをしているのかな?
またアンカーに入った Jedinak が非常に良く効いており、効果的な縦パスを中盤に送っていた。30分迄の間で観客が沸いたのは15分20秒、太田のアーリークロスに走り込んだ武藤がドンピシャのタイミングで放ったヘッドがクロスバーを叩いた瞬間のみだった。しかしそれも線審の旗が上がっていてオフサイドの判定だった。
24分46秒、ようやく本田が右サイドを上がった高徳とのパス交換でグラウンダーのミドルを放つがここはGK Ryan が左に倒れ込んで掴む。本田もあまり高い位置でボールの出し入れが出来ず守備に腐心する時間が長かった。
29分9秒、長谷部が Kruse に激しいタックルを見舞ってホイッスルが鳴る。 Kruse が長谷部に何やら激しく言うがお互い die Bundesliga でプレーする選手達。何語で話したのかな?

30分過ぎから日本は長谷部と遠藤のボランチにして香川をトップ下に上げる4-2-3-1のフォーメーションに替えた。これにより長谷部の両脇にオーストラリア選手が入って来てそこから、特に日本の左サイドから切れ込んでくる回数が激減した。本田も高い位置を取れる様になり、香川も前でドリブルが出来る様になった。
39分遠藤からボールを受けた本田がドリブルで上がり香川に縦パスを送り右サイドからドリブルで切れ込んだ香川は Sainsbery, Belich をかわしてオーストラリアゴール前に迫る。しかし迫りすぎたか Wilkinson Jedinak 岡崎が並ぶところに放ったシュートは Wilkinson に当たってゴールラインを割ってしまった。誰かに当たってゴールインしてくれても良かったんだけどな。
43分、今度は Behich からのロングフィードに Kruse が走り込むがここは川島がエリアから飛び出してヘッドでクリアー。 

前半の終り頃は Kruse が前線に出て来て2トップ気味になっていた。

1分あったロスタイムも過ぎて前半はスコアレスで終えた。

オーストラリアのロングフィードばかりが目立つかと思ったけどなかなか繋ぐサッカーもして来た。

だけど Cahill も Bresciano もいない Sccoeroos とスコアレスか….と思わざるを得なかった。

後半に続く




Socceroos 今晩のスタメンはこれだ??

2014-11-18 | Aussie & Kiwi
私が予想する今夜のオーストラリア代表スタメンはこれだ!!

GK Belgium Club Brugge でレギュラーポジションを掴んだ Mat Ryan 。World Cup でもゴールを守った。 Borussia Dortmund の控えGK Langerak と香川の対決も見たかったけど。
右SBには怪我から完治した Ivan Franjic . World Cup 後4試合中3試合にスタメン起用された Chris Herd は所属先の Aston Villa では起用される機会に恵まれていない。
CBは韓国全北 Motors 所属の Alex Wilkinson と Trent Sainsbury ( Zwolle Holland ) ただ アジア王者Western Sydney Wanderers の Nikolai Topor Stanley もみたい。
左SBは所属先でポジションを失っている World Cup 後4試合で3試合スタメン起用の Jason Davidson ( West Bromwich ) に替わってトルコリーグ Bursapor で活躍中の Aziz Behich 。
MFはまずアンカーに Mile Jedinak ( Crystal Palace ) ボランチには Matt McKay ( Brisbane Roar ) と James Holland (Östrreich Wien ) 。私の好きな Mark Milligan ( Melbourne Victory ) が怪我で離脱したのが残念だ。
前線は die Bundesliga Leverkusen のレギュラー Robbie Kruse が右サイド。Tommy Oar が怪我で不在なので左サイドは Mathew Leckie. Tim Cahill が故障で練習別メニューなので最後の攻撃手は James Toroisi ( Melbourne Victory ) が Massimo Luongo ( Swindon Town : England ) をリードか。ベテラン Mark Bresciano (Al Gharafa Qatar ) の起用はあるか? 
まとめるとこうなる。
4-1-2-2-1 の時
GK Ryan RSB Franjic, CB Wilkinson & Sainsbury LSB Behich Anchor : Jedinak ボランチ Mckay & Holland RMF Kruse LMF Leckie FW Troisi

4-2-3-1 の時
GK Ryan RSB Franjic, CB Wilkinson & Sainsbury LSB Behich ボランチ :Mckay & Jedinak RMF Kruse LMF Leckie CMF Bresciano FW Troisi ( Massimo Luongo )

はてさて、日本のサッカージャーナリスト諸君。君達と勝負だ。お互いに何人当たるかな?