Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

キックオフ15分前….

2010-06-29 | 夏季五輪
ワールドカップは面白い。それは毎回感じて来た事。 しかし今年は日本が進撃を続けているので更に面白い。 決勝トーナメント1回戦の相手はパラグアイ。 ブラジルでもアルゼンチンでもドイツでもない。(イタリア、イングランドは既に大会を後にした。) ベスト8目前と云う書き方をするマスメディアがいる。
はっきり言ってパラグアイは強い。オランダ程では無いだろうがカメルーンやデンマークよりも力は上とみている。
かつての南米はブラジル、アルゼンチン、ウルグアイが出場枠を独占し、ブラジルが優勝した次の大会や( 1974年チリ、1970年ペルー 1966年チリ ) や1962年チリ大会( コロンビア ) 1978年アルゼンチン大会 ( ペルー。この時は南米地区予選でウルグアイはボリビアに敗れた ) の様に南米がホスト国になった時に南米大陸からの出場枠が拡がった時に3強以外の国にチャンスが巡って来ていた。 (1970年大会はアルゼンチンが南米地区予選でコロンビアに敗れた。) 
そして1982年スペイン大会から出場枠の拡大そしてウルグアイの凋落に伴い、他の南米諸国にもワールドカップ出場のチャンスが巡って来た。 1986年大会、パラグアイは南米地区予選でチリをプレーオフの末に破り7大会ぶりにワールドカップ出場を決めた。 その後2大会連続で地区予選を突破出来なかったが1998年フランス大会から3大会連続で南米予選を突破し前回は1次リーグで敗退したが1986年大会を含めて3大会連続で1次リーグを突破しているが、日本と同様ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの高い壁にの向こうからワールドカップを眺めていた時代が長かった。 

1979年ワールドユース東京大会 ( 今の FIFA U-20 ) 、南米予選で何とブラジルを抑えてマラドーナ、ラモン=ディアスのアルゼンチン、ウルグアイと共にパラグアイが出場権を獲得した。 そしてパラグアイは1次リーグを突破し準々決勝で準優勝となったソ連と激戦の末PK戦で敗れた。しかし神戸で行われたこの試合、最後にパラグアイに熱心に声援を送った日本人の観客に両手を上げて御礼をしていた選手がいた。かつての名選手Julio=Cesar=Romero だった。 

これまで日本対パラグアイの直接対決は U-20, 五輪を通じて8回あるらしい。 そして代表 A マッチでは2001年7月1日に札幌で開催された親善試合で柳沢の2ゴールで勝利を収めたのが唯一の白星らしい。
しかし1999年日本が招待されたパラグアイで開催された南米選手権 Copa America では当時19歳のサンタクルスに2ゴールを決められ 0-4 で粉砕され、そして2004年アテネ五輪の初戦では 3-4 で敗れている。 真剣勝負の場では勝たせてくれない。 それが南米でも列強の部類にあるパラグアイだ。
1997年マレーシアで開催された FIFA U-20 では柳沢のゴールなどで 3-3 で引き分けに持ち込み日本は1次リーグを突破し最終的にはベスト8に進出した......

約2時間後我々に歓喜をもたらしてくれる事を願う。 

日本とデンマークの友好の懸け橋に…..

2010-06-28 | 夏季五輪

今年2月頃、デンマーク大使館に勤めておられる I さんから連絡を頂いた。ワールドカップでは日本とデンマークが同じ組になるので試合の日には大使館でイベントを催す予定なので是非参加して下さい、とのお誘いだった。
I さんとは仕事上の関係でもう10年近く前に知り合った方、何とか北欧市場の開拓にと当時一度資料を貰おうと話を聞いて貰ったのが付き合いのきっかけだ。
残念ながら弊社の機械、製品はドイツやフランス、英国と比較してまだそれほどデンマークには売れていない。それは市場のサイズもあるが私の怠惰もある。
それでも I さんに頂いた情報や資料を元にデンマーク市場を開拓する機会に恵まれたのは事実だ。だからもっと成果を出さないとなぁ……

日本とデンマークがワールドカップで対戦する事も70年代から Football Junky を続けて来た私は隔世の思いだ。 デンマークとて1977年にバロンドールを受賞するアラン=シモンセンと云う欧州でも屈指の選手がいたが代表となると他の欧州列強には歯が立たなかった。しかし欧州選手権フランス大会予選では England をシモンセンのPK で破り遂に大舞台への出場を決めた。 
しかしその初戦。シモンセンはフランスDFルルーと激突し足を骨折。シモンセンの欧州選手権は20分もしないうちに幕を閉じた。しかしチームは準決勝まで進出。スペインにPK戦で敗れたが欧州列強の仲間入りとなり2年後のワールドカップメキシコ大会にも出場を決めた。ラウドルップ、エルケーア=ラルセンそしてオルセン(現代表監督)らが台頭してきた活躍した。だがシモンセンの出場は西ドイツ戦の19分程度であった。
以降ワールドカップでは欧州地区予選で敗退する事もあったがユーゴスラヴィアの代理で出場した EURO92 では準決勝でオランダをPK戦の末退け勝戦はドイツを2-0 で破り優勝するなど欧州でも中堅以上の位置づけとなっている。しかし80年代半ばまではワールドカップは遠い存在だった。

いよいよ試合の日がやって来た。 大会が始まる少し前からクフランツ=ミカエル・スキョル・メルビンデンマーク大使のブログに目を通してきた。けっこうサッカーが好き、と云うよりも詳しい方だ。I さんによると自らよくボールを蹴っているとの事。 指導者としてのライセンスも持っているとか… これは本格的だ。

そして日に日に当日が楽しみになって来た。 だが一つだけ問題があった。試合開始時刻が午前3時半。 イベントの為の開門午前0時半頃なので最終電車でお越しください。とI さんが言ってくれたが、その日は当然仕事があり、職場から直行しようかいったん帰宅してから行こうかが思案のしどころだったが結局仕事を定時で切り上げ一旦帰宅し夕飯とシャワーをすませてから現場に向かう事にした。
自宅近くの最寄り駅から電車に乗り込んだのは午後11時頃であったが、ちらほらと青い日本代表のレプリカを着る人達がいた。そういえばさいたまスタジアムでも Public Viewing が開催される予定であった。しかしその数は都心に行けばいくほど増えて行った。国立競技場でも P.V. が開催されていた。そして後で知ったけど都心の居酒屋やパブ等いたるところでデンマーク戦の観戦企画が立ち挙げられていた。
そればかりかカラオケボックスでも中継を楽しむ人達も。日本列島がこの試合に注目していたんだなぁと改めて思った。 大使館に到着して受付を済ませ、まず I さんに挨拶をと探す。敷地内は既に多くの人達で賑わっている。 テレビで紹介されていた和歌山の Roligan の方達も。 
すぐに I さんは見つかり、案内を頂いた御礼を何度も。そしてメルビン大使に挨拶させてほしいと頼むと、大使はすぐ近くにおられ私を紹介してくれた。 そして私が持ち込んだ“小道具”を渡した。
EURO88 のデンマークの試合、そしてワールドカップフランス大会のデンマーク対ブラジル戦の DVD を手渡そうとしたけどこの4試合全てデンマークの負け試合。機嫌を悪くされないか?とこの時になって心配になったけど、
“このブラジル戦は good game でした。”と大使の方から言って頂き、快く受け取って頂いた。更に私が持っていたEURO92 のサッカーマガジンの特集号を見せ、表紙にサインをした頂き、一緒に記念撮影までして頂いた。そして少しばかりこの日の試合の事を。
今日のFIFA のホームページに Molten 監督のインタビューがあったけど Bendner は使わないかもと語っていましたが…..
恐らく彼の情報操作でしょう。 きっとプレーすると思います。
それは大変です。どうかお手柔らかに。
いえいえ、日本は very good team ですから。

本当に親切で気さくでそれでいて高貴な雰囲気も放つ欧州のジェントルマンな方だなぁと感じさせた。だから大使が務まるのだろう。 70年代からずっとサッカーフリークを続けていてよかったとこの時思ったけど、大使が一番欲しかったのはあのサッカーマガジンじゃなかったかな……

I さんにも改めて御礼を言う。しかしまだまだ受付業務等に追われそうなので敷地内(といっても庭のところだけど。)を1人でぶらつく事に。“楽しんでくださいね。”と言って頂いた。庭にはデンマークバーガーやビール、コーラ等のジュース類が無料でふるまわれている。 Danish Burger を作るのは初老の(おそらく)デンマーク人の方。大使に頂いたサイン入りの雑誌を見せると、驚いた表情で私に親指を立てる。 そして Danish Burger を手渡してくれた。 

設置された大スクリーンではイタリア対スロヴァキアの生中継が放映されている。
何とスロヴァキアが 1-0 でリードだ。しかし私が気になるのはもうひと試合のパラグアイ対ニュージーランド。もしこのままスロヴァキアが勝って All Whites が勝てば、
All Whites が奇跡の決勝トーナメント進出となる。そうなれば日本が All Whites と対戦に….なんて胸算用をしているとスロヴァキアの Vittek がこの日2点目のゴールを決めてリードを広げる。
スロヴァキアとてFIFAランクは日本より上位の34位。 選手も DF Skrtel ( Liverpool ) Durica ( Hanover ) Pekarik ( Wolfsburg ) MF Hamsik ( Napoli ) ら欧州のトップクラブでプレーする選手も揃っている。だがアズーリも底力を見せる。Di Natale が決めて再び 1点差に。引き分けならイタリアが決勝トーナメント進出だ。1982年大会でも1次リーグは3引分けで2次リーグから調子を上げて優勝を果たした。更にDi Nataleがスロヴァキアゴールネットを揺らすシーンが出て来たがここはオフサイド。イタリアの総攻撃の前にスロヴァキアは防戦一方だが89分途中出場の Kopunek が決めて再び2点差に。これで勝負あり、と誰もが思ったがロスタイムに入った92分 Quagliarella が決めて三たび1点差に。そして Paraguay vs New Zealand 戦はスコアレスドローに終わったとの結果が紹介されりイタリアが追い付けば決勝トーナメント進出となるとの説明も。
そして93分スロヴァキアゴールに迫り左サイドからペペが放ったシュートはサイドネットを直撃。イタリアベンチから飛び出した選手達が頭を抱える。そしてゴールが入る度に歓声が上がった試合はタイムアップ。アズーリが早々と大会を後にする事に。大会2連覇は厳しいと思っていたけどこんなに早く姿を消すとは思わなかった。
気になったのはLippi 監督の服装の色だが、これが赤色だったこと。
イタリアなら青じゃなきゃいけなくないか?次のデンマーク戦にも指揮を執るのか?と隣で観ていたデンマーク人に云うとけっこう受けた。
そして“ Lippi はデンマークには要らない。”と言われた。

スロヴァキア対イタリア戦が終わって、デンマーク戦までまだ2時間以上ある。それまでどうやって過ごそうかと思う。殆どの人は私の様に1人では無く、グループや2人連れで来ているのでそれぞれの連れや仲間と話している。私はところ無げに座る場所を何とか見つけて待機する事に。すると一角で小競り合いが始まり大声が漏れてきた。 どうやら普通に庭園内を通ろうとした人がカメラの邪魔になったらしく TV Crew から“邪魔だ”とか言われたらしい。 怒った人はTV Crew のシャツを握って離さない。 シャツを握られているのはさっきから仕切りまくっていたディレクターか、チーフクラスか?周りのメンバーも必死に謝るがこの人の怒りは収まるどころか増大していく。“謝り方に誠意が感じられない。”と言っていたがそれはこの人の言うとおりだ。TV Crew 達はスクリーンで映し出されている試合を見ている間もカメラの位置やレポーターの位置の確認に終始しこちらの目の前を何度も遠慮会釈なく通ったり立ち止まったり迷惑を極めつける。 テレビと云うのは社会に与える影響が大きいから番組作りをする人間は偉いと思っているのが多いと聞いたけど、それはここで再確認できた。 挙句は勝手にストッカーを開けてビールやコーラを持ち出す。常識も持ち合わせていない。女性レポーターも自分を可愛いか綺麗と自負しているので何をしても許されると思っているんだろうなぁ…

スクリーンの前では次のイベントが始まった。PSPでこの試合の模擬試合“デンマーク対日本”が始まった。日本は俊輔が出ているが実際に使われるのか?
この試合は Bendner のゴール等で2-0 でデンマークが勝った。ゴールの度にデンマーク人達から歓声が上がる。そして試合終了後更に彼らから歓声が上がった。何だか不吉な予感。 この為に息子を連れてくれば良かったかなぁ……

その次にメルヴィン大使が壇上に上がりデンマークチームの分析とこの試合のプレビューを。同時通訳するのはかつての代表監督トルシエ氏の専属通訳であったフローラン=ダバディー氏。 デンマークの、例えばライン際等でトライアングルを形成したり、カメルーン戦のゴール前で Tomasson が観えないところで相手DFに触れてマークを意識させて他の選手の為にスペースを作ったりとかのシーンを実にうまく英語で説明している。そしてダバディー氏が解り易く日本語に通訳している。共にサッカーを知っていればの説明と通訳だ。 最後に日本がデンマークに勝つためには特色であるスピード。それもデンマーク選手にはあまり見られない一瞬のスピードを生かす事とデンマーク選手の上背を気にしすぎない事と上げていた。 それが実際に反映されるとはこの時誰が思っただろう……



その次に日本人女の子のポップデュオ“バニラビーンズ”の歌が始まった。彼女達は北欧カルチャーの発信を売りにしている次世代アイドルらしい。デビューしてもう3年にもなるとの事。さすがに芸能人だけあって彼女達が大使館入りした瞬間からオーラが醸しだされていた。 彼女達のパフォーマンスが始まるとまたまたテレビカメラが前列に殺到し、後ろで座って見ている人達が良く見えなくなってしまった。

こうしてイベントのプログラムが進み時計の針は午前3時を過ぎて来ていよいよキックオフの時間が近づく。そして試合前の両選手の様子が映し出される。かつて浦和レッズで指揮していたホルガー=オジェク氏が日本選手達の陣中見舞いに赴き阿部、長谷部らと抱擁している。闘莉王はどうしただろう?
そして選手入場、国歌斉唱に続く。デンマーク、日本それぞれ国歌が流れると合唱を始める。大歓声の中キックオフの笛が吹かれた。立ち上がりはデンマークが積極的に出てくる。日本ゴールに迫る度にデンマークサポーターの歓声と日本サポーターの悲鳴が聞こえるが得点はまだ入らない。気になる Bendner はスタメン出場して来たがポジションはやや下がり目。 今回のワールドカップは自分の部屋にある14型のテレビ観戦が中心なので大スクリーンだとピンチもチャンスもより迫力がある。 
そして18分、本田がFKを直接決めて日本が先制する。一斉に日本サポーター達から大歓声があがる。前に座っていた中学生くらいのデンマーク人の子供達がたまらず他の友人達の一団の方に移って行った。
先制されたデンマークは Bendner をトップの位置に戻した。そして試合中に Tomasson と Rommedahl のポジションを何度か変えてマークをずらそうとするが決定機をなかなか掴めない。
30分 Kroldrup がゴール正面で大久保を倒しイエローを受け絶好の位置でFKを得た。 ちょっとデンマークにファールが目立つと思いだした時だった。このFKを遠藤が直接決めて日本がリードを2点に広げた。 デンマーク大使館なのに日本のゴールで歓声が上がるなんてちょっと悪い気がした。大使を見るとさすがに紳士の様相は崩していない。やっぱり違うなぁ……

こうして2点リードと云う願ってもいない展開で前半を終えた。ハーフタイム中にトイレに急ぐ。庭園内に簡易トイレが建てられている。色々な準備がなされているのだなぁと感心する。 待っている間前後に並んでいたデンマーク人の人達と話をする。彼らはちょっと降参気味。 後半3点を取らねばならなくなった。 日本のFKは素晴らしい。直接入ったのは今大会初めてだ。ってな話を。

そしてトイレの話も。日本は女性のファンが多いからトイレが大変だ。スタジアムなら男女分かれているからいいけど。 欧州では男性のサポーターが圧倒的だから…とか話して、ようやく順番が回って来た時は既に後半が始まっていた。 そしてもう空が白々と夜が明け始めて来ていた。

後半はデンマークが開始から総攻撃を仕掛けてくる。ハイボールをガンガン入れられたら危ないなぁ…と思うもそれほどでもなかった。日本DF陣は落ち着いて対応している。これも2点リードのおかげだ。デンマークは攻撃的な選手を入れてくる。 しかし20分を過ぎると日本がカウンターで効果的にボールを繋ぎデンマークゴールに迫る。次に1点を取ってくれ。そうすれば試合を決められる….と願い続けた。だが81分 デンマークはPKを得る。ちょっとこの判定厳し過ぎないか…川島にはスーパーセーブを期待する。そして Tomasson の蹴ったPKを倒れ込んでナイスセーブ!と思いきやこぼれ球が一直線に詰めて来たキッカーの Tomasson のところに跳ね返りそのまま押し込まれてしまった。歓喜と落胆の歓声が入り乱れる。時間はあと10分あまり。ひょっとしてあと1点許しても引分けで終わればここにいるみんなが幸せになるんじゃないかな? と想像するが同点にされ、更に1点を失う事を考えすぐに自分の中で打ち消した。
そして次の得点を決めたのは日本。長谷部のスルーパスを受けた本田がデンマークのマーク二人を外し、右に走り込んだ岡崎に送り、岡崎はそのまま押し込んだ。 まずオフサイドは無いか?と心配したがゴールインが認められておりこの時点で勝負を決める事が出来た。もう日本人サポーター達は狂喜乱舞だ。 こういう結果になるなんて誰が想像できただろう….そしてタイムアップ。デンマーク大使館の敷地なのにこんなに日本人だけが幸福になっていいのかなぁ…とすこし複雑に思った。



試合が終わって空を見上げるともうすっかり夜が明けている。勝利の余韻に浸りながら、デンマークの人達と記念撮影をしながら試合を振り返る。誰もが日本は素晴らしい。勝つべくして勝った。と言ってくれる。そして私も“今日は日本が Lucky だった。 反対のスコアーもあった。”と云ったが、みなFKの素晴らしさを語り、“あれはデンマークには出来ない。”と言っていた。
あるテレビ局はバニラビーンズ二人組に“正直どちらを応援していましたか?”と間抜けな質問をしていたけど彼女達はきっぱりと“デンマークでした。”と答えた。さすがプロ意識を持っておられる。 一緒に写真を撮ってもらおうとお願いしたら快く応じてくれた。 そしてデンマークには何度か行かれたのですか?来月には私も仕事で行くんです。お客に貴方達を宣伝しておきます。と言ったらすごく喜んでいた。 



大使とも握手を交わした。 残念だけど Congratulation と言うべきでしょう。と言ってくれた。本当に紳士な人だった。 
最後に I さんを探し、このイベントの案内を頂いた事を改めて礼を言った。そしてこれから後片付けも大変でしょうと労いの言葉もかけた。盛り上がってよかった。そして日本が決勝トーナメント進出を決めてくれて嬉しい、とも言っていた。帰りはデンマークヨーグルト等が入ったデンマーク風朝食セットのお土産も配られた。私は Danish Bread もいくつか頂き、思い出の一杯詰まったデンマーク大使館を後にした。 

このワールドカップでは現地観戦は出来なかったが、また一つ思い出になる事に出会えた……

帰りは青のレプリカを着た特に若い男女が多く目に着いた。見知らぬ人同士が勝利を祝福しあっている。私も数人の若者たちに握手やハイタッチを求められた。電車の乗り換えで新宿駅に着いた時、恐らくアルタ前の方からだろう、Vamos Nippon !! の掛け声が聞こえて来た。 
ここでは無いが夕方のニュースで渋谷交差点等で暴徒化したサポーター達もいたらしい。 2002年大会の時知り合いの埼玉県警の警官が海外からのフーリガンなんてさっぱり見られず、日本の勝利に暴徒化した日本人サポーター達の扱いが一番手を焼いたと言っていたのを思い出した。

勝ったから言うわけではないが非常に貴重な経験だった。デンマークとの友好の懸け橋に、とは私ごときがおこがましいが、またいつの日かデンマークの人達と football の話しをする機会があれば…本当にその日がすぐに来る事を祈る。

そして帰宅後私は爆睡をした.....

 


Perdon Okada Gracias 日本 3-1 デンマーク

2010-06-26 | 夏季五輪
Perdon Bilardo Gracias ( ビラルド監督ごめんなさい。ありがとう )
1986年6月29日。ワールドカップメキシコ大会決勝戦で西ドイツを破り2大会ぶりの世界王者となった直後にアルゼンチンのサポーター達がグランドに降りて来て上記の通りに書かれた横断幕を広げビラルド代表監督に向けて謝罪の意を表した。 

今、岡田辞めろ運動を広げたサポーター達やそれに乗ったマスコミ達がどういう反応をするのか楽しみでならない。 ラモス氏が言った“日本のマスコミは誰もサッカー知りませんから….” それが証明された。

快勝 決勝トーナメント進出 先人達の積み重ねに感謝だ。

試合終了まであと3分となった87分。ロスタイムを入れても何分のこっているのか…
1点リードで充分なのかと思い続けていると長谷部から縦パスを受けた本田がデンマークゴール前にドリブルで持ち込む。そして最後にマークに入った Rommedahl を落ち着いて外し更に真ん中に走り込んだフリーの岡崎に送る。岡崎のシュートは弾丸ライナーで無くゴロ。 流し込まれたボールはゆっくりとデンマークゴールに吸い込まれた。 一瞬オフサイドは無いか?と一瞬私は心配したがそれは杞憂に過ぎず、決勝トーナメント進出を決定付ける3点目であった。喜びと云うよりも安堵の感情がこみ上げてくる。欧州の代表国を抑えて1次リーグを突破するなんて70年代から80年代、いや日本がワールドカップに出来る様になっても想像できなかった。これまでサッカーに関わった人達の積み重ねに本当に感謝だ………



“予想通り”のスタメン
Crucial Match, Do-or- Die , どう表現すべきなのだろう。ただデンマークにとっては Must-Win-Match ( 勝たねばならない試合 ) が追加される試合。オランダ戦終盤、川島が連発したファインセーブが効いている。サッカーだけでなく、取るべき時に得点は挙げて、失点はなるべく少なく、と云う鉄則を再確認させられる。まぁそれは人生も同じだけど……

日本代表はカメルーン、オランダ戦に続いて3試合連続同じスタメンとなった。試合会場は海抜 1,500m の都市 Rustenburg にある Royal Bafokeng Stadium 。選手達のスタミナが心配。選手交替のタイミングも試合結果を更に大きく左右するだろう。 デンマークは累積警告で出場停止の CB Simon Kjaer に替って 194cm 長身のFiolentina 所属の Per Korladrup が予想通り起用された。ただ Korladrup は地区予選ではマルタ戦に1度起用されたのみ。 DF ではMartine Larsen が予選序盤のマルタ、ポルトガル、ハンガリー戦3試合。 Anders Moller Chirstensen が終盤の3試合( ポルトガル、アルバニア、ハンガリー)で起用されたがワールドカップメンバーには選ばれなかった。 
そして今大会左SBを担っている Simon Poulsen は今回のワールドカップ予選には1試合も出場しておらず。タレント不足の左SBを埋める為に Olsen 監督が再召集したとのことだった。 3月のオーストリア戦では Silberbauer ( 最終的にはワールドカップメンバーには選ばれず ) が起用されたが力不足を露呈。この時点では Lars Jacobsen のコンバートが期待されていた…
そして Arsenal 所属の 194cm FW Nicklas Bendner もスタメンに。 当日の FIFA WEBサイトではインタビューでは怪我が完全に癒えていないであろう Bendner のスタメンで起用しない事も示唆していたのだけど、やはりそれは情報操作か?
でもカメルーン戦でのフル出場は想定外だったのかもしれない。 

しかし殆どのデンマーク国民は日本相手に負ける事等想像もしていなかっただろう。組み分けが決まった時、かつて神戸でプレーした Michael Laudrup 氏が日本の専門誌によるとデンマークのジャーナリストのインタビューでは 
“日本を軽視するなんて馬鹿げている。本当に警戒すべき一戦は日本戦だと言いきっても良い。国民やメディアは日本戦で確実に勝点3を獲れると言うが日本の新しい世代のサッカー、即ち運動量とスピードの高い技術を見ればすぐにその発言が過ちだと理解するだろう” とコメントしていたらしいが、この試合前の日本の専門誌のインタビューには
“ 日本が活路を見出したいのであれば自分達の特長のスピードをフルに生かす事だ。”とコメントしながらもデンマークの様に世界のトップレベルでプレーする選手が少ない日本よりもデンマークが有利と結んでいた。

FK2発 最高の立ち上がり
緊張のキックオフ。立ち上がりから勝たねばならないデンマークが積極的に出てくる。 でも Bendnaer の位置が低い。前にはむしろ Tomasson, Rommedahl が出てくる。 2分35秒、Tomasson からボールを受けた Simon Poulsen がシュートを放つがバーを越えてくれた。4分48秒には Poulsen がクロスを上げる。駒野の足に当たってコースが替ったが Bendner の元に落ちてくる。遠藤、長谷部がマークに入るがそのままボールは流れてゴールラインを割る。 そのCKからKorladrup が中澤を競りながらもヘッドを放つがゴールの左上隅をかすめて行く。 
10分までのボール支配率はデンマーク 63 に対し日本は 37。勝たねばならないデンマークが猛攻を仕掛けてくる。11分30秒。FKを得た日本だかセットに入った遠藤に“遅延行為”とのことで南アフリカ人の Jerome Damon 主審がイエローを出す。劣勢なうえにイエローが出されてしまった。 
しかし、この試合は高地で行われているので日本は得点が取られない様にそして省エネで試合を進めてくればと思った。
12分26秒、大久保がデンマークゴール前に放り込み松井が飛び込むが惜しくも GK Sorenssen の足に当たりコースが外れる。




13分には長谷部に阿部のスルーパスが通るがシュートには持ち込めない。徐々にであるが日本がペースを掴んでくれると思ったが、その直後今度は Tomasson にスルーパスが通り中澤がマークに入る前にシュートを撃たれるがポストの右に外れて行く。先制点を許すとデンマークに守備を固められれしまう。まず失点をしない様に、先に先制点をと思う。 10分を過ぎるとまた Tomasson がトップ下に入り Rommedahl を右にそれぞれ戻した。 でも相変わらず Bendnaer は最前線には張っていない。 
18分、右サイドでFKを得たがちょっとゴールには遠い様に思えた。遠藤と本田がボールに寄る。ゴール前に入れてこぼれたところを….と思うと本田が直接狙った弾道はGK Soremsen のいっぱいに伸ばした手の先を抜けてデンマークゴールの右サイドネットを揺らした。







見ている方からすれば夢の様な先制ゴール。今大会初めて決まった直接FKだった。 そして願っても無い試合展開となった。 
これで2点取らねばならなくなったデンマークは Bendner を最前線に張らせる様になった。 21分 C. Poulsen のスルーを受けた Tomasson がシュートに持ち込むが川島がナイスセーブ。 27分には Jorgensen のスルーがまたも Tomasson に入るがこのこのシュートは川島の正面。 ここで失点していれば一気にデンマークが勢いに乗るところであった。立ち上がりは両サイドバックが前に出て来ていたデンマークは Bendner を前に上げてからはボランチの Poulsen, Jorgensen が前に出てくるようになった。だがここで日本に追加点が生まれる。 
Korldrup の大久保へのチャージにイエローが出され、ゴール正面、絶好の位置でFKを得る。長谷部、本田、遠藤がボールに集まる。俊輔なら一発で沈めてくれる距離。だが居ないのでここは遠藤だろう。遠藤のFKは素晴らしいカーブを描いてゴール右上隅に突き刺さった。 






GK Sorensen のポジション。やや左過ぎなかったか? 
シドニー五輪はバックアップメンバーに留まり、2002年大会はメンバーに入れずそして前回のワールドカップではフィールド選手で唯一出場機会のなかった遠藤がここで大仕事をやってくれた。開始27分で2点のリード。誰がこんな展開を予想できただろう…..
デンマークベンチは早くも動く。 Jorgensen を下げて Jacob Poulsen を投入する。 J. Poulsenはワールドカップ予選では第5戦の Albania 戦で途中投入されて以来スタメン出場を続けワールドカップ出場を決めたスウェーデン戦では決勝ゴールを挙げた選手。 しかしこれでデンマークは3点取らねばならなくなった。 29分20秒、J. Damon 主審が長友のスローインに対して“遅延行為”と判断しイエローを出す。 累積警告が心配になるが、この試合の次の事は誰も考えていないだろう。 
しかし攻勢を続けるのは日本。 31分13秒には本田の右からのクロスに遠藤がダイビングヘッドを見せ32分には松井がドリブルシュートを撃つ。 41分34秒には松井の右からのクロスに大久保がオーバーヘッドシュートを狙うがジャストミートせず、しかしこぼれたところを拾った松井が Simon Poulsen をかわして中に切れ込みシュートを放つ。 43分41秒には松井からのスルーを受けた駒野がそのままドリブルシュートを。そしてロスタイムの2分を過ぎ日本リードで前半を終えた。



我慢の後半 そして歓喜のフィナーレ
両軍選手交代なしに後半が始まった。日本選手達のスタミナがどこまで持つのかが一つのポイントになると思った。 
開始直後の45分26秒。大久保がドリブルシュートを見せる。アテネ五輪では屈辱の1次リーグ落ちそして前回のワールドカップではメンバー入り出来ず、代表でもなかなかゴールを決められない時期があった大久保だが今大会はゴールこそまだ決まっていないがドリブルの切れが非常によく。また欧州のクラブから声がかかるのではないか?と思わせる活躍だ。 
47分空中戦でも散々本田にやられていた Christen Poulsen がまたも空中の競り合いで本田に肘を入れてイエローを受ける。 デンマークの焦りが見られる。
しかしここからデンマーク攻勢の時間が続く。48分駒野のファールで与え、Bendner が蹴ったFKは壁に当ったが、50分右からの Rommedaahl のクロスは C. Poulsen が被ったが左に走り込んだ Kahlenberg の足に当たらずひやりとさせられる。 Kahlenberg は長谷部と同じ Wolfsburg の所属。大会後、チームに戻ったらこのシーンを長谷部に訊かれるのだろうか………  
51分には Lars Jacobsen が右サイドを上がり入れられたクロスを Bendner が頭で落としたところを Tomasson がシュートを狙うがここはGK川島が Tomasson と衝突しながらブロック。やられたと思ったシーンだったが川島の勇敢な飛びだしに救われた。
デンマークは中盤をすっ飛ばしてどんどんゴール前に放り込んでくる。 
これを試合開始からされていたらもっと苦戦したかもしれない。 56分 DF Korldrup を下げて Bundesliga Duisburg 所属の 194cm のSoren Larsen が投入された。ワールドカップ予選では5得点を決めたがそれはマルタ戦2試合で4得点、アルバニア戦で1得点と格下相手の得点。比較的力のあるポルトガル、スウェーデン、ハンガリー戦では既に予選突破の決まった最後のハンガリー戦で後半から45分間プレーしただけだった。これでボランチの C. Poulsen をDFラインに入れて 長身のBendner と Larsen の2トップにした。
58分23秒、Tomasson からボールを受けた Daniel Agger がミドルを放つが川島がナイスセーブ。 Bendner よりも Tomasson が最も危ない選手となっていた。63分 MF Kahlenberg が下がって Ajax 所属の18歳 Christian Eriksen が投入された。Eriksen は175cm と長身ではなく、ここは中盤の運動量を上げる為の投入か? Eriksen はワールドカップ予選では出場機会がかなかった。
69分40秒。 左サイドで守備に戻った長友のミスパスを拾われ最後はフリーの Tomasson に渡る。今度こそやられる。と思ったが Tomasson はボールを蹴らずに地面を蹴ってくれたのでボールは力なくポストの右に転がりゴールラインを割ってくれた。50分の Kahlenberg に続いてシュートミスに救われた。
70分を過ぎてから日本にボールが回るようになる。遠藤が前に出て来て前線で受けてが出来た為だ。 1対1でも日本選手に分があり、デンマークは後手を踏むようになる。74分日本ベンチは松井を下げて岡崎を入れる。 これでワントップに岡崎を置き、本田は2列目右に入ったが、これまで後半は本田、松井、大久保がやや低めの位置に入っていた様だった。 
79分日本ゴール前に上がった Agger が倒れると Damon 主審はペナルティースポットを指す。 丁度 191cm の Agger を上げて3バックにしパワープレーに入ったところであった。しかし後で映されたリプレーを見るとマークに入りに来た長谷部を確認し自分から後ろに少し下がって倒れた様にしか見えなかった。ここで決められるとガス欠気味だったデンマークが蘇生してくる。 川島のセーブに期待する。 Tomasson の蹴ったPKを川島が左に倒れこんでセーブ !! しかしボールはまっすぐこぼれて詰めて来たキッカーの Tomasson に押し込まれてしまった。 川島ナイスセーブだったんだけど…



しかしこのプレーで Tomasson が足を痛めた様だった。デンマークはいえワールドカップ予選は強固な守備で勝ちぬけて来たチーム。日本が2点以上取れるかどうかが一つのカギだったと思う。 だがデンマークはアウェーのポルトガル戦では終了直前に Christien Poulsen のゴールで追い付きロスタイムに Daniel Jensen の逆転ゴールで勝利を収めている。 何とか再び2点目差としてくれないかな…と思った。
だがピッチ上では日本の方が運動量が上回っておりしかも1対1でも完全に相手を凌駕している。残り約10分、1点差を守るのか、差を広げるのか…連続で2点取られない様にするのか……. デンマークはボールをどんどん前線にボールを放り込むがCBの中澤、闘莉王が落ち着いて跳ね返す。そしてクリアーボールを日本は繋ぐ。 次に点を取れば日本の決勝トーナメントにぐっと近づく…..
そして87分長谷部の縦パスが出される。その先には本田が走り込む…..

リードを2点としてから今野、稲本が投入され守備を固める。デンマークイレブンは完全に戦意を喪失してしまっている。そして試合終了のホイッスルが鳴った。 
異国の地で開催されたワールドカップで2回も勝って決勝トーナメントに進出出来る日が来るなんて、ワールドカップに出場する事さえ夢でしかなかった時代を過ごしてきた人達こそ多かったと思う。このワールドカップメンバーそして本当にここまで来るのに積み重ねに携わった人達に感謝だ。

そしてマスコミ達は大会後岡田監督をはじめチームに土下座して謝罪すべきだろう。 
まだまだ日本はワールドカップに参戦している。

この幸福感をもたらしてくれた選手、関係者達に敬意を表します。

善戦?惜敗?勝点0。でも次につながるはず Holland 1-0 Japan

2010-06-24 | 夏季五輪

6月19日。楽しみよりも不安が大きかったワールドカップ 第二戦のオランダ戦。大会前は 0-5 で敗れる事も想定内だった。ワールドカップ で大敗するのも前進する為の経験と思っていた。 オランダに大敗するのは恥ずべき事ではない。5点取られても1点とってくれればと思った。 
オランダの取引際の人達は一様に “ football はそしてワールドカップ は何が起こるか分からない。日本にも充分チャンスはある。悲観する必要はない。”と言ってくれたがオランダが日本に負けることは考えられないという自信の裏付けもあっただろう。ただカメルーン戦での勝利にオランダ在留邦人の方が “観方が少し変わりました。 慢心すると日本に負けることもある。”との見方も急増しているとのことであった。

過去ワールドカップでのオランダ対アジア代表を振り返ると、アルゼンチン大会ではアジアで断トツの強さを誇ったイランが初戦、オランダのスピードと技術に付いていけず前半の半ばからファールを連発 PK 2本を Rensenbring に決められ 0-3 で一蹴された。
1994年アメリカ大会ではサウジアラビアが初戦でオランダと当たり 1-2 で敗れたがサウジアラビアが Faud Aminの先制ゴールでリードし、オランダが50分 Wim Jonk そして終了間際の 86分に Taument にゴールを決められての敗戦。前年ドーハでのワールドカップ 予選での日本対サウジアラビアを思い出しながらのテレビ観戦で、もし日本が出てオランダと当たっていてもこれくらいはやれたかな?と想像していた。
しかし1998年大会Guus Hiddink に率いられたオランダは韓国を 5-0 で撃破。 やはりアジア勢はオランダには歯が立たないか、とがっかりした。
そして時を経て日本がオランダと直接対決出来る日が来た。結果は御周知の通り 0-3 の完敗。 ワールドカップ での真剣勝負なら 0-5 の大敗もありうると試合後思った….

2010年6月19日 Moses Mabhida Stadium でのワールドカップ 第二戦。 
日本は稲本を起用してカメルーン戦で警告を受けた阿部を休ませデンマーク戦に“温存する。”とか俊輔をスタメンから起用するとか色々スポーツ新聞等に書かれていたがスタメンはカメルーン戦と同じ。
一方のオランダもデンマーク戦と同じスタメン。 Robben はまだプレーできず、警告を受けた van Persie, De Jong もスタメンに。 デンマーク戦途中出場の Eljeo Elia がスタメンで無かった事は私的には吉報だった。

この日のスタメンは GK M Stekelenburg CB J Heitinga そして MF M van Bommel, 以外は 昨年9月の日本戦のスタメンに名を連ねていた。試合は立ち上がりからオランダの“総攻撃”が展開される。15分くらいまでボール支配率は70%を越していたらしい。おそらくオランダ国民は2,3点は期待できる立ち上がりだっただろう。 
しかし Robben が不在とはいえ日本は前回とは違いCBが2枚ある今回のDF陣は前回より守備がかなり安定していたと思う。 
日本のスタメンGK川島は前回のオランダ戦も日本ゴールを守った。その経験を生かしてほしいと思った。 ただ前回のオランダ戦では内田がサイドを上がっていくシーンが目に着いた時間帯があったが内田はこの試合はベンチ。その試合で立ちあがり長友はよく Sneidjer を抑えており、最後は本田ともつれて倒れて負傷退場したがこの試合、最も警戒すべき選手には間違いなかった。(最も Sneidjer だけではないけど。) 

9分には駒野が van Persie と交錯して転倒するがここは駒野のファールが取られる。しかし駒野は顎から血を出している。内田がアップに入るが駒野は応急処置をしてピッチに戻る。 もし駒野が戻れなければこの試合もっと危なかったかもしれない。 13分に van der Vaart, 18分には van der Wiel がクロスを入れるがここは闘莉王がクリアーするなどしてシュートは撃たせない。 24分過ぎから日本もオランダ陣内に入るシーンが見られる様になる。24分には駒野が相手ボールを奪い縦パスを出すが惜しくも走り込んだ大久保はオフサイド。26分には松井からボールを受けた長谷部がスルーを出すが駒野に届く前にカットされた。 オランダ相手に劣勢の中でもボールをただクリアーするだけでなくいくらか繋げるようになったのは進歩した証拠だ。それでも30分を過ぎるとまたオランダが攻勢に出てくる。心配なのはミドルシュート。今大会の試合球の特性からミドルやロングが飛ぶとひやひやする。46分に Van der Vaart からのミドルが飛んだ時はヒヤリとしたがここは川島が正面でキャッチ。そして無失点で前半を終えた。



前半はなんとか凌いで後半。更にギアーがアップしたオレンジ軍団。何とか失点を食いとめてくれよ、失点されるならなるべく遅い時間に。と思った53分、左から Van der Vaart のクロスを闘莉王がヘッドでクリアしたこぼれ球を Van Persi に拾われPA外で構える Sneidjer に送られそのままダイレクトで放たれたシュートは川島の手を弾いて日本ゴールに吸い込まれてしまった。



勝つためには絶対に欲しかった先制点。そして大敗しない為にまだまだ失点を許していい時間帯ではなかった。それまで何とか切り崩されずに耐えて来たDF陣だったが、ここからダムが決壊するかのように失点を重ねてしまうのではないか?と心配でたまらなかった。
しかしこの直後大久保がドリブルで切れ込み連続してシュートに持ち込む。このプレーには観ていた私達もピッチ上の選手達も勇気付けられたと思う。 
そして58分のCK,60分のFKのチャンスには闘莉王が上がって来て威力を見せる。
64分松井が下がってついに俊輔が今大会初登場となる。オランダでは今でも俊輔が“大エース”だと思われており(私もそう思っている。)彼にマークが引き寄せられ他の選手にスペースが出来ればと願う。しかしこの試合の本田はマークが厳しい、2人、3人で囲まれる事も。  
72分オランダベンチは van der Vaart を下げて Elia を入れて来た。DF時間の疲弊が加速するこの時間帯にElia の速度のあるドリブルは脅威だ。日本は俊輔になかなかボールが渡ら無いというか、攻撃に転じる事がまた出来なくなってしまった。
76分日本ベンチは長谷部、大久保を下げて玉田と岡崎を投入する。FWを入れるなら森本じゃないのかなぁ… と思ったが中盤を2人下げるのならこういう人選になるか….とも思った。だったら中盤に憲剛か稲本か。思い切って最前線に矢野を入れて森本と絡ませるか….

オランダベンチは83分 Sneijder を88分には van Persie をそれぞれ下げる。 
日本が攻勢に出るチャンスが出てくると思うも交替で投入された Afellay に連続して左サイドの裏を取られフリーで日本ゴールに迫る。あぁやられる !! と思うがこの決定機は共に川島がファインセーブで防ぐ。 86分過ぎから中澤、闘莉王が前線に上がってパワープレーに出始めた日本も90分闘莉王が中央からヘッドで落としたところを左に流れて走り込んだ岡崎が倒れ込んでシュートを放つがゴール右上隅に外れる。 本当に惜しいシーンだった……
ロスタイムに入った92分右サイド、長友が粘ってゴールラインでボールをキープ、シュート体勢に持ち込もうとするが倒される。よしPKだ!!と思うがノーホイッスル。 これがオーストラリア対ガーナ、ドイツ対オーストラリア戦を任された主審だったらPKの上にレッドカードを出してくれただろうに……完全に長友の肩に De Jong の手がかかっていたのになぁ.そしてタイムアップのホイッスルが鳴った。



2点差負けまで許容範囲。1点差負けなら良しとしようと試合前まで思っていたがいざ終わってみると勝点1を失った様な気がした。しかし、これで次に対戦するデンマークが“日本手強し”と感じてくれればいいんだけど….. 日本の大健闘と思いたいんだけど、世界の報道は少し異なるようだ。

英国紙 Guardian はHolland progress as Wesley Sneijder strike beats Japan との見出しで。
オランダ代表のDNAは変わってしまったようだ。 彼らは最初の2試合に勝利を収め1次リーグ突破を決めたが彼らのパフォーマンスに就いて言えばドイツ的だと言えるだろう。彼らは効率的で、きちんと整然とし、通常必須義務とされる流動性のあるフィールドを大きく使ったプレーに終始した。
Johan Cruyff 、Dennis Bergkamp そして多くの精巧さを兼ね備えて footballer 達により引き継がれ より発展したfootball 立国と認められているがその意味にオランダ人達は我々を惑わす。前回の直接対決をみれば勝つだけでは不十分だった。求められているのは特別なやり方だ。しかし勝利は日本GK のEiji Kawashima のミスのおかげであると言える。 試合後の記者会見ではオランダ人記者団の1人が Bert van Marwijk 監督をチームの“危うい”1次リーグ突破を非難した。彼のトーンは非難だった。 携帯電話を取り出し彼の友人達から寄せられたオランダチームはいつからそんなにリスクを冒さなくなったんだとの問い合わせのメールテキストを見せた。 

英国紙 Guardian はオランダ代表のDNAは変わってしまったようだ。 
彼らは最初の2試合に勝利を収め1次リーグ突破を決めたが彼らのパフォーマンスに就いて言えばドイツ的だと言えるだろう。彼らは効率的で、きちんと整然とし、通常必須義務とされる流動性のあるフィールドを大きく使ったプレーに終始した。 Johan Cruyff 、Dennis Bergkamp そして多くの精巧さを兼ね備えて footballer 達により引き継がれ より発展したfootball 立国と認められているがその意味にオランダ人達は我々を惑わす。前回の直接対決をみれば勝つだけでは不十分だった。求められているのは特別なやり方だ。
しかし勝利は日本GK のEiji Kawashima のミスのおかげであると言える。 
Van Marwijl 監督はデンマーク戦、日本戦であまりチャンスを作れなかったとに就いて言及。 “我々は美しいサッカーを心がけているがそれは常に容易に出来る事ではない。”とコメントした。 

とむしろ日本相手に辛勝に甘んじたオレンジ軍団を非難する社説。 

そして “ Giovanni van Bronckhorst,主将は“我々はより多くのことをやれた。ワールドカップ で進めるべく、徐々に勢いが付いてきていると思う。過去の大会でも本当に素晴らしいスタートを切ってそして失速した事もあった。 後で調子を落とすようなら1次リーグで良く出来ても意味が無い。 我々にとっては勢いを持続し徐々に改善し全てのゲームでより良く戦う事が大事だ。”と語った。調子がいま一つの van Persie に就いて Van Marwijk 監督は “大会前のガーナ戦、ハンガリー戦で彼は良いパファーマンスを見せたが、今大会のこれまでの2試合の出来は彼自身満足していない。しかし彼は良くなるだろう。 彼は調子が出ない時はチームプレーに徹する事の出来る選手だ。 私は昨シーズン後半を怪我で棒に振った彼がプレーを続ける事によって徐々に調子を上げていき事が重要だと思う。

EURO2008 でオランダはイタリア、フランスから合計7ゴールを挙げるパファーマンスを見せたが準々決勝では(ロシアに)敗れてしまった。 
これは彼らが決して繰り返したくない運命である。 Van Marwijik は Durban での日本戦の冴えないパフォーマンスに就いての質問を受け流さねばならなかった。ポゼッションの優位は日本が喜んで引いて守る方策に打ち消された。
“我々は勝つ為にプレーしている。もし美しい football が同時に出来るのならそれは素晴らしい。しかし勝つ為に醜い試合も用意せねばならない。私はスペインの football を見て楽しんでいるが彼らは 0-1 で敗れた。 私は”親“ Barcelona だが Inter-Milan に準決勝で敗れてしまった。 とオランダの2連勝の中にも内容が伴わないと言いたげだった。  

 


Dutch progress and seek sparkle from Robben's impending return
英国紙 Independent もどちらかと言えば日本の健闘をたたえるよりオランダのパファーマンスを指摘。
2年前 EURO2008 でオランダは1次リーグでフランスとイタリアを撃破するスタートを切ったが決勝戦はロシアに敗れた為にテレビ観戦を強いられた。 日本にとって今大会、木曜日に Rustenberg で行われる次のデンマーク戦の直接対決を迎える。引き分ければ岡田武史監督率いる日本代表は海外で開催されるワールドカップ で初めての決勝トーナメント進出となる。 しかし危険なのは彼らがオランダ戦で見せた様な 53分Wesley Sneidjier に先制ゴールを決められても追い付かなかった事で、プレッシャーを与える以上の事をせねばならないだろう。
日本の事も少し触れていた。
欧州の列強の中で2連勝を飾ったのはオランダだけだしなぁ…..

オランダの地元紙はまずこの勝利と決勝トーナメント進出を喜んでいる様だ。

Van Marwijk happy with six points
Sneijder again man of the match
Van der Vaart plays eightieth match

デンマークがカメルーンを 2-1 で破ったのでオランダは決勝トーナメント進出を決めグループ首位を懸けて最終戦に臨む。 53分に Wesley Snejider がこの試合唯一のゴールを決めたが、2-0で勝利したデンマーク戦同様、この試合のベストプレーヤーは Defensive MF の Mark Vam Bommle だ。これでオランダは 2006年ワールドカップ 、 EURO2008 に続いて最初の2試合で決勝トーナメント進出を決めた。 Van Marwijk のチームは6月24日木曜日に Cape Town で Samuel Eto’o 、Ajax の Eyong Enoh のいるカメルーンと対戦する。
前半は攻撃シーンも多く多くのサポーター達を沸かせたが日本も守備を固めてなかなかシュートに持ち込めず失点を許さなかった。 Van der Vaart シュートシーンが前半唯一 GK川島を目立たすシーンだった。
前半オランダ代表のボール支配率は高かったがそれ以上の事は起こらず、スピードに欠け何かを起こす考えに乏しかった。デンマーク戦同様、多くの選手がボールに集まり過ぎた。そして36分、手を焼かせた松井大輔へのチャージで Van der Wiel が警告を受けた。
後半開始早々 Sneijder のPAのすぐ外からの強烈なミドルが日本ゴールを襲い、GK川島がコーナーに逃れようと弾いた弾道はそのまま日本ゴールに吸い込まれた。 日本の大久保義人は大変デンジャラスな選手で65分に投入された中村俊輔と共に1トップの本田圭祐をサポートしたが本田は事実上何も出来なかった。タイムアップ直前に Ibrahim Afellay が殆ど 2-0 とすべくシュートチャンスがあったがGK川島に防がれてしまった。しかし終了直前岡崎が絶好の同点のチャンスを迎えたがマークに入った Matjis のおかげでゴール枠は外れた、 

Bert van Marwijk 監督は “我々2試合で勝点6, 3得点無失点。この結果は喜ぶべきだ。この試合はデンマーク戦同様両チームともチャンスは少なかった。しかし我々はより多くボールを支配した。前半はやや深めに位置を取ったが後半はチャンスも作り得点を挙げる事が出来た。 私にとってこの試合は数点を除いてコントロールする事が出来た。前の試合よりもうまくやれたが同様にタフな試合であった。勝利を得て勝点6に達した事は嬉しい。“

得点者の Sneijder はこの難しい日本戦を“ワールドカップ は簡単ではないが最初の2試合に連勝で来た我々はハッピーだ。日本戦は厳しかった。前半はボールを回す事に終始し後半得点を挙げられたた。これは我々のベストゲームではないが勝点6を挙げられた。”

そしてこの試合で Van der Vaart が代表80試合出場を達成した。これはオランダ歴代9位の記録との事。 TOP10 は下記の通り。
1. Edwin van der Sar 130,
2. Frank de Boer 112,
3. Phillip Cocu 101,
4. Giovanni van Bronckhorst 100,
5. Clarence Seedorf 87,
6. Marc Overmars 86,
7. Aron Winter 84,
8. Ruud Krol 83,
9. Rafael van der Vaart 80,
10. Patrick Kluivert and Dennis Bergkamp 79.

そうそうたるメンバーが並ぶ。70年代に中心選手だった Ruud Krol の名前がある。 Cryff , Neeskens らの名前が無いのは彼らの時代は国際Aマッチが今ほど無かったことと Krol は70年代の中心選手が代表を退きチームが弱体しても80年代初旬まで代表でプレーしていた事も寄与している。 日本が戦前の予想よりはタフな相手だったという事か.....
代表の“健闘”“惜敗“ .... 何度もあった。 1975年1月 Bayern Munchen との親善試合は2試合との 0-1 の惜敗だった。当時“世界一”のクラブチームとの引き分けに小学生だった私はずいぶん興奮した。しかしそれはあくまで親善試合で Gerd=Muller , Beckenbauer らの Bayern は1点を挙げた後には無理をして攻めたわけでもなかったらしい。
1988年9月ソウル五輪直前に日本に立ち寄ったソ連五輪代表を国立競技場に向え、激戦の末 2-2 で引き分けた。そして試合内容も押しまくっており将来に期待がもたれた。そして数週間後ソウル五輪で金メダルを勝ち取ったのはソ連五輪チーム。 この健闘は本物と思ったけど、後で考えれば、あくまでも五輪前の調整試合にすぎなかった。 前半でエース、ミハイリチェンコはベンチに退いた。
1992年キリンカップでアルゼンチン代表に 1-0 で惜敗したが。これは日本で行われた親善試合。 1995年6月 代表は聖地ウェンブリーに招待され England 相手に終了直前の Platt のPK で 1-2 で敗れた。まだ日本がワールドカップ に出た事のない時だった。しかしワールドカップ とそうでない試合との差を測るよしもなかった。
1998年ついに世界の舞台に立った日本代表はアルゼンチン代表に 0-1 で惜敗した。しかし日本はアルゼンチンに存在価値を少ししか見せられなかった。

数々の“惜敗“”健闘“を積み重ねて、ようやくオランダ戦の様な試合が出来た。
それは特筆すべき事だったと思う。しかし、勝点を奪えなかったのは残念でならない。 次に行われるデンマーク戦。 今大会日本が“健闘”で終わらない様な“結果”を期待する。 

最後にデンマーク戦の観客席で多くみられたオレンジ色一色の服を着て踊っていた Orange Girls 達はこの試合では見られなかった。そうやら Bavaria Beer が金を出して36人の女性を雇いわざと大声を出して踊ったりして目立つように依頼したらしい。
今大会の Official Brewer Company は Budweiser でそれ以外に商目的でこのようなことをすることは規則違反で彼女たちは前半で追っ払われたらしい。そしてこの”デモンストレーション”を企画したイギリス人のあるテレビマンは解雇されたとか。
ならば次の大会は KIRIN か Sapporo を宣伝してくれぃ....

 


It’s only Bad Joke Socceroos 連続ベスト16に赤信号。

2010-06-22 | 夏季五輪

前半26分オーストラリアゴール前にガーナ攻撃陣が迫る。
PA内右サイドでAndre Ayew がボールをキープするとそこにBrett Emerton とLuke Wilkshire がマークに入るが振り切られる。 Ayew がマイナスのクロスを入れるとそこには Jonathan Mensah ( Sunderland ) がおりそこから放たれた強烈なライナーのシュートはゴールカバーに入っていた Harry Kewell を直撃する。ガーナ選手達は一斉にKewell のハンドをアピールする。イタリア人の Roberto Rosetti 主審が駆け寄りペナルティースポットを指しそして胸ポケットからカードを取りだす仕草をする。
誰かにイエローカードを出すのかと思ったらテレビを視ていた私でさえ驚愕させられた。何と Kewell にレッドカードを提示したのだ。 Kewell が故意に手でボールをはたき落したと言う事か?Kewell は何が起こったか理解できないと言った表情。 Neil をはじめ Socceroos 達が Rosetti 主審に詰め寄る。何とも言えない表情でエース Kewell がピッチから消えていく。 そして得たPKを  Asamoah Gyan が決めて Ghana が 1-1 に追いついた。 Socceroos は残り時間64分を10人で戦わねばならずこの時点で1次リーグ突破に赤信号が灯ったと言えたのかもしれない。



試合後当然 Kewell は怒りを爆発させる、いや爆発した怒りがおさまらない。
“このシーンを見た全ての人達はこう言うだろう。 OK確かにPK だ。しかしそれは故意的なものだったのか?勿論違う。私はこんな事をしたいとは思ったことも無い”

試合後 Kewell は語った。 Mensah のシュートが直撃したのは Kewell の上腕部。そしてまさに弾丸ライナー。とても意図的に上腕で止まられるスピードでは無かった。よける間もなくぶつかって来たという表現が適切でとても一発レッドを示されるプレーでは無かったと思う。

“私が退場になって我々は真のスピリットを見せたと思う。 もし我々が11人でプレーできていればそれでただよかっただろう。人数が少なくなった事が落ち込みの原因になった事が残念だ。しかしそれが football だ。ただ一撃をくらわされてどこかに去ってしまった。私は全てを奪い取られた。 私はわざと手を使ったりはしない。手を使おうとしたわけでなくルール通りに胸を使おうとした。しかし主審はそうは見なかった恐らく他の誰かがそうした様に。そいつは我々のワールドカップを台無しにしてしまった。彼はレフリーだ。判断を下したり審査をしたり最終判断を実効する事が出来る。私は自分の腕を外してどこかに置いておかない限りは私の腕を動かせない。
こんな形でワールドカップを終えたくない。それは退場の事では無く私は故意に手を使ってないと言う事だ。私は素晴らしい瞬間と最悪の瞬間があったが、悪い事も良くしていかねばならない。この次の試合に少しばかりの幸運がある事を祈る。それは誰も解らない。“

前回決勝トーナメント1回戦でオーストラリアはイタリアに 0-1で敗れているがそれは試合終了直前、オーストラリアゴール前左サイドで Neil が Grosso に入れたタックルがファールに取られ与えられたPKを Totti に決められたのが決勝点になった為。 このPKの判定も疑惑が大いに残る判定であったが、またしても Socceroos は“イタリア人”によって大会を後にするのだろうか…

Kewell の退場に怒りを感じているのは本人だけでは無い。Socceroos の Pim Verbeek 監督も同じだ。  “あれは mistake だ。彼は何をすると思われたんだ?腕を切れと言うのか? と怒りを隠さないながらも、
“10人になった選手達とかれらのスピリットは嬉しかった。彼らはオーストラリア魂というのを語っていたが、この試合で自分達が語った事を見せてくれた。選手達はチャンスを掴む為にハードワークを強いられた。それが彼らのやった事だ。 我々には信じられない勝つチャンスがあったが選手達の努力のみならず大変良い試合をした事を誇りに思う。 “ と少ないながらも望みを最後までつないだ選手達の称賛を忘れなかった。


初戦のドイツ戦を 0-4 という大差で敗れた上に Tim Cahill を退場で失ったオーストラリアはこの must-win match となった ガーナ戦、スタメンをかなり変えて来た。  DFラインは左サイドバックをドイツ戦では Oezil らに散々振り切られた Chipperfeld ではなくかつてSydney FC 時代に ACL で浦和レッズと対戦した経験を持つ David Carney (Twente Enschede) を起用。 Jason Culina を本来のボランチに戻し、負傷の Vince Grella に替って Carl Valreri と2ボランチを組む。 
1トップにエース Harry Kewell を置き2列目に左から 初戦出番の無かったBresiano。 真中に Holman. 右に Emerton を置いた。ドイツ戦 Cahill と2トップを組んだ Richard Garcia はベンチ。ただ Garcia はドイツ戦あんまり悪くは無かった思う。
このスタメンも私的には少し”消極過ぎないか?“の印象。 初戦4点差で敗れているのでガーナ戦は勝つこともさることながら得点を重ねることも必要だったはず。
ガーナDF陣はドイツ、セルビアDF人ほど上背が無いので Kennedy と Kewell を共にスタメン起用しても良くはなかったか? 

試合は立ち上がりからややオーストラリアが優勢に進める。スタンドではガーナを視察するJochnim Loew ドイツ代表監督が確認される。
11分 Kewell がヘッドで落としたところを拾った Valeri が倒されFKを得る。
距離は約30ヤードほどあったが Bresciano が直接狙ったショットを GK Richard Kingson がファンブル。そこに詰めた Brett Holman が押し込んでオーストラリアが先制ゴールを挙げた。



久しぶりに狂喜する Socceroos 達。この幸先の良いスタートにまだ時間はあるが、ドイツ戦の負債をいくらか返済出来るかもと思った。以降ガーナは Socceroos の強いあたりに後手を踏む。21分 Andre Ayew がこの試合最初のシュートを放つがここは Lucas Neil がブロック。 
そして26分問題のシーンが訪れた。 ピッチを去る Kewell の後ろ姿が何とも言えない。怪我でワールドカップ 出場が危ぶまれた Kewell のあの必死のリハビリは何だったのだろう。もしかして彼のワールドカップ はこれで終わってしまうかもしれない。 それはちょっと寂し過ぎる。

 1人少なくなった Socceroos にBlack Star ガーナが襲いかかる 同点直後にPrince Tagoe がドルブルシュートを放つがポストの左に外れる。41分 Kevin-Prince Boateng のショットは GK Schwarzer がセーブ。 
次第にガーナ選手達のドリブルやパスのスピードが上がってくる。Socceroos のDF陣は Carney を除いてスピード不足。 だからドリブルで突破されそうになったり、並走する時は体を寄せて行き相手を倒してFKを与えてしまう。 
今考えればワールドカップ予選でも日本はもっとドリブルで切れ込めばよかったのではないか? 




後半に入ってもガーナはKwadwo Asamoah と Gyan を中心にオーストラリアゴールに迫る。特にオーストラリアの左サイド、 Carney のサイドを狙ってくる。 Carney は本来攻撃的な選手だ。 56分 ガーナベンチはカタールリーグ Al Saad 所属のQuincy Owusu-Abeyie を投入する。そして Owusu-Abeyie は鋭いシュートを放つ。 68分オーストラリアベンチは Holmanを下げて長身の Kennedy を投入するが、クロスを上げるべく Bresiano は2分前に Chipperfield に替ってベンチに下がってしまっていた。 その際に Chipperfield をサイドバックに置いて Carney を前に上げるのかと思ったのだが 2列目に置かれたのは Chipperfield 。しかしこのChipperfield がクロスを何度もあげる。彼にこういう特技があるとは知らずに失礼した。(関係無いか?) 




そして72分、 Kewell 退場後劣勢続きだった Socceroos がビッグチャンスを掴む。  Chipperfield がガーナゴール前でヘッドで逆サイドのフリーの Luke Wilkshire に送る。 Wilkshire の放ったシュートは GK Daniel Kingson を直撃してしまう。そしてそのリバウンドを詰めた Kennedy のシュートもジャストミートしなかった。跳ね返りが強く Kennedy の身体が前に入りすぎた感じだった。絶好のチャンスだったのだけど….

85分 オーストラリアベンチは Wilkshire に替えて Rukavytsya を投入する。Rukavytsya は北京五輪メンバーだけど、このワールドカップ メンバーはFW陣が人手不足だなぁ… Cahill も Kewell もいないオーストラリアはどうやって得点を取るのだろう? ベンチに残る FW はRukavytsya と Kennedy….. 何故 Scott McDonald をメンバーから外したのだろう….. こうなるともう勝点1を死守すべきなのか….



ガーナはこの試合で1次リーグ勝ち抜けを決めるべく2勝目を狙うのか87分 Kevin Prince Boateng を下げて Matthew Awoah を投入する。そしてオーストラリアゴール前にばんばん放り込んで来る。 Mensah のヘッドはわずかに右に外れ Owusu-Abeyie’s の正面からのミドルは Schwarzer がはじき出す。 もしGK が Schwarzer で無ければ確実にあと数失点をしていただろう。



そして両チーム追加点を挙げられないままタイムアップとなった。 
ガーナにとっては勝点2を損した。オーストラリアにとっては勝点1を死守した結果となった。しかしこれでオーストラリアの2大会連続決勝トーナメント進出は厳しくなって来た。
試合後 Pim Veerbek オーストラリア代表監督はまだまだ1次リーグ突破の可能性を信じるコメントを。

”我々は Serbia 相手に3得点を奪って勝たねばならない。それは難しいだろうが我々はまだレース上にいる。例え10人になっても常にファイティングスピリットを保ち続け、ペナルティーは故意的なハンドを取られた。私にはそうは見えなかったがその判定は変えられない。 我々はただ再び前を向けねばならない。”

Lucas Neil はまだ Socceroos が水曜日に Nelspruit で Serbia を破り、同日 Soccer City で行われるドイツ対ガーナ戦が引き分けに終わらねば2006年大会の様にベスト16に残る事が出来ると信じている。

“チーム内には信じられないくらいの確信がある。 我々は明らかに傷つき、最初の試合中に大きな山を迎えてしまった。しかし我々はまだここにいる。国民達はまだあきらめていない。なぜなら我々がまだ諦めていないからだ。 我々はドイツに初戦で我々相手に見せた様なプレーを見せてチャンスを作って冷静に得点を重ねて勝ってほしい。そしてガーナをマイナスの得失点差にしてほしい。そして我々はセルビア戦では彼らを倒す為にゴールを重ねなければならない。 もしドイツが 3-0 で勝ち我々が 2-0 か 3-0 で勝てば、またはガーナが 1-0 で勝って我々がただ勝ちさえすれば、この2通りの方法で1次リーグを勝ちぬ抜けたい。”

セルビア人のMilovan Rajevacガーナ代表監督はオーストラリア戦後
“この試合結果は我々ガーナにとっては大変良かった。我々は勝点が4に達しドイツ戦がどうなるかを見るだろう。 ドイツがどういうチームかは解っている。しかしドイツはセルビアに敗れている。全てが可能だ。” と語ったそして Port Elizabeth で行われた試合でセルビアがドイツを破った事はショックであったとも付け加えた。

オーストラリアはセルビア相手に2点差、3点差で勝つのは容易じゃないと思うなぁ。
元々それほど得点力のあるチームではなく、ワールドカップ アジア地区予選でもどちらかと言えば強固な守備で勝ち抜いてきたチーム。
Serbia 戦は恐らく Kennedy のワントップに Cahill のシャドーしかないだろうなぁ。 
そして Craig Moore がガーナ戦で警告を受け、次のセルビア戦は出場できない。
Neil と組む CB は Beachamp か JEF千葉のMark=Milligan か? 

一方のガーナはアフリカ代表として何とか決勝トーナメントには残りたいところ。
だけどドイツも負けるとは思えないしなぁ…

現地に来ている Gold and Green Army こと Socceroos の大サポーター達が歓喜の声を上げる事が出来るのだろうか……


幸福な1週間だった…… 日本白星発進

2010-06-20 | 夏季五輪

 6月15日今週月曜日。久々にすがすがしい朝を迎えられた。

前夜の心臓が締め付けられるような終了5分間を凌いで、安らかな眠りに就きそして目覚めを迎える… こんな幸福感を迎えたのはいつ以来だろう…

試合翌日6月15日のマスコミの反応も面白い。あれだけ本田のワントップを批判しておきながら、あれだけ岡田監督の“監督としての”資質を批判しておきながら。 
本田自身も北京五輪男子サッカー3連敗のスケープゴードにされ言われなき批判を浴びせられた。それが今では海外で開催されたワールドカップ 初勝利を齎した英雄として連日彼の賛辞を聞かぬ日はない。カメルーン戦の前まではマスコミの中には岡田監督や本田をはじめとした代表選手達の“人間性”にまで批判の声や筆を惜しまぬ輩もいたなぁ…今彼らはどんな評価を電波等のメディアに送っているのだろう……

8年ぶりのワールドカップ 白星となった6月14日のカメルーン戦のおかげで今週は心地よい1週間を過ごせた。そして日本のワールドカップ は少なくとも1次リーグの日程が終了する6月24日のデンマーク戦まで興味が保てる事となった。 本当にメンバー、監督そしてこの試合を支えた人たちに敬意を表したい… 何度も言わせて貰う。 70年代からワールドカップ を見続けてきた自分は日本がワールドカップ の舞台に立ちそこで勝利を挙げる“夢”を何十年見てきたことだろうか……

世界はこのカメルーン戦をどのように伝えたのだろう….

2010 Honda earns Japan their first World Cup victory on foreign soil
Times Online

カメルーンこそ最初にワールドカップ を掲げる最初のアフリカの代表と思われていたが昨日、このアフリカの代表国がインパクトを与える事が出来ないのではないかという恐怖はほとんど拭い去ることは出来ないかもしれない。
カメルーンは決勝トーナメントに進出するものと大方予想されたしかしこの敗戦は彼らに大きな難問を残した。最大の再考は彼らがデンマークとオランダを破らねばならないという必要性があるかもしれないという事だ。今シーズン Arsenal で大いに活躍したMF Alexsandre Song は驚いた事に先発メンバーから外され、エースである Samuel Eto’o は右サイドに配置され存在価値を見せるのに苦労していた。
しかしより警鐘を鳴らしたシーンは前半本田圭祐にこの試合唯一の失点を許したドタバタのシーンであった。 
後半に入って彼らの緊張感の急増はただ運動量の欠如を際立たせただけであった。

Paul Le Guen カメルーン代表監督 は試合開始からの出来に心配を抱いていた。
“我々のふるまいは間違っていた。特に前半は緊張し神経質になっていた。我々が本来のレベルに達する事が出来ずにボールを失い続けてしまった。”
そのフランス人監督は決勝トーナメント進出の為にはデンマークを破らねばならないことを認めているがまずディフェンス陣が集中を取り戻す事に集中する必要があるだろう。

松井大輔が右サイドからクロスを入れた時にカメルーン CBの Nicolas N’koulou が中に入ってしまった事から本田にファーサイドでボールを受けてゴールに突き刺すのに充分な時間を与えてしまった。
今大会これまでの中で最もつまらない試合であったが日本は7回目の挑戦で異国の地でワールドカップ初勝利を手に入れる為にはエンターテインメントレベルに就いては何も按じていないだろう。
先月韓国戦で敗れ進退伺を申し出た岡田武史監督の憂鬱は続いていたがこの勝利の後落ち着きを取り戻そうとしていた。
“これは海外の地でのワールドカップ初勝利だがまだ我々は何も達成していない。” CSKA Moscow の本田は岡田に信任投票を与えた。
“最近の我々のチームは良い結果を得られず正直チームのムードはベストでは無かったがコーチを中心に今日は最高の結果を手に入れる事が出来た。”と語った。

カメルーンの終盤の空中戦の多くは日本のCB中澤祐二に跳ね返され、Stephane Mbia の30ヤードからのショットはクロスバーを叩いた。しかしアフリカ代表はまたも敗れた。

日本戦のカメルーン代表のスタメンは異様だった。
GK はワールドカップ予選12試合全て起用されたEspanyol のIdris Kameni ではなく36歳ベテラン、トルコリーグ Kayserispor 所属のHamidou Souleymanou。今年の African Nations Cup で精彩を欠いた Kameni ではなく3月のイタリア戦でアズーリを無失点に抑えた Hamidou を Le Guen 監督は起用。 
DF陣は 右に Assou-Ekotto ( Tottenham ) が置かれたが Geremi ( Ankaragucu: Turkey ) Rigobert Song ( Trabzonspor : Turkey ) ら予選のレギュラー陣はベンチに置かれCB に Nikolas N’koula ( AS Monaco ) がSebastine Bassong ( Tottenham ) 共に起用され左サイドに Modest Mbami ( Almeria : Spain ) がスタメン起用された。 Bassong は所属先の Tottenham での出場実績からの起用だと思うが予選は1試合27分しかプレーしていない選手。Mbami は1次予選こそよく起用されたが最終予選は初戦の Togo 戦で59分だけプレーをした選手だった。

MFではアンカーに置かれた Joel Epalle ( Bochum : Deutscheland ) は1次予選のタンザニア戦で45分だけ起用された選手。ボランチ Jean Makoun ( Lyon ) は完全なレギュラー選手だがもう1人のボランチ Eyong Enoh ( Ajax ) は予選で3試合111分だけプレーした。2列目の右にエース Eto’o そして左にWebo が置かれたが1トップには ドイツ U-19,21 に選ばれたNurnberg の Maxim Choupo Moting が起用された。Coupo Moting はワールドカップ予選には出場しておらず、6月1日のポルトガル戦が代表デビュー。代表で中心選手だった Achille Emana ( Real Betis ) そして Alexsandre Song ( Arsenal ) はスタメンから外れた。
アフリカ代表チームはワールドカップ前によく内紛が勃発する。 選手のコンディションや所属先での出場機会もあるがこれだけレギュラー陣がスタメンを外れるのはやっぱり理由があったと想像するに容易だった。

Honda puts Japanese in control
June 15, 2010 - 4:19AM Japan 1 Cameroon 0  Sydney Morning Herald

日本は Bloemfontein でKeisuke Honda のゴールによって輝きに欠けたカメルーンを 1-0 で破り異国の地でのワールドカップ初勝利を記録した。 それは日曜日に24歳になった本田の遅まきながらの誕生日プレゼントになった。 
Blue Samurai は大会前になかなか得点を挙げられなかったが39分に先制し後半アフリカ代表のカメルーンに押しこまれる時間が増え続けたが、何とか耐え凌いだ。
松井大輔が素晴らしいクロスを右サイドから左足で上げるまで、どちらも決定機に欠けたまとまりのない前半には均衡を破れる気配が無かった。 
そのクロスは何人ものカメルーンディフェンスを通りこしノーマークの本田に渡り Hamidou Souleymanou を破ったシュートは日本にリードをもたらした。
後半開始4分後カメルーンは同点の絶好機を迎えた。 Inter Milan のスター Samuel Eto’o の右サイドの崩しから Eric Choupo Moting が放ったシュートは外に外れた。 これが3度 Africa 年間最優秀選手賞と受賞した 、この試合右サイドでの働きに苦心していたEto’o が最初に貢献したシーンだった。
カメルーンが同点にすべくプレッシャーを続ける中、Achille Emana, Mohamadou Idrissou そしてベテラン Geremi らが投入されたが日本DF陣を破る術は見つけられなかった。日本は試合時間が無くなる中追加点の絶好機を迎えた。 長谷部誠の強烈なショットが Souleymanou に弾かれたあとにフォローをした松井に替って交替出場した岡崎慎司が放ったシュートはポストを叩いた。 
終了5分前、 Stephane Mbia が25ヤードの位置から放ったミドルはクロスバーを叩いた。 Piere Webo が時間が刻一刻と過ぎる中、日本ゴールに迫るが川島がファインセーブを見せた。涼しいコンディションで高地の Free State Stadium の観衆達は空席が目立ったが快活に良いリズムを醸際出したが両チームともリズムに乗れなかった。日本の得点はカメルーンがGK川島の正面を突いたこの試合最初となる枠内シュートを Eyong Enoh が放った直後に生まれた。 

Keisuke Honda drives Japan to victory over Cameroon
Guardian 14th June

Keisuke Honda のゴールが日本を生気を感じさせないカメルーンを相手に 1-0 の勝利をもたらした。 この勝利は日本が海外で開催されたワールドカップで初めての勝利だった。そしてデンマークを 2-0 で破ったオランダと共に首位に立った。 
Free State Stadium で開始された、まとまりのない前半は39分に松井大輔のカーブの掛かったクロスがカメルーンDF  Nicolas Nkoulou と Stéphane Mbia を通り越し逆サイドの本田に渡った。そのストライカーはボールを上手くコントロールし放ったシュートはGK Hamidou Douleymanou を破った。
“チームとしてこの試合に向けて行われた準備試合では幸運に恵まれなかったがチーム全体が頭を垂れてはいけない前向きに、目標に向かってと考えていた。”




Samuel Eto’o に率いられた攻撃陣は殆どGK川島英嗣に脅威を与えられなかった。アフリカ人選手達はボールコントロールに苦しみパスを数本繋ぐのに苦しみまずいクロスしか上げられず前線でリズムを作れなかった。
“試合が終わった瞬間は何とも言えない安堵を感じた。カメルーンはパワフルな選手達がおり彼らに対応するのに終始した。 最後の20分間は何かが起こるのではないかと大変なプレッシャーに見舞われた。”
カメルーンの最初の枠内シュートは37分 Eric Choupo Moting が落としたところを Eyong Enoh が放ったものだがこの低い弾道のシュートは川島が簡単にさばいた。 日本のしつこい守備はカメルーンにフラストレーションを与え、 Eto’o にはチェックを辞めなかった。 カメルーンは中盤を制され Paul Le Guen 監督がベンチに置き続けた Alex Song が創るであろう創造性の欠如が目立った。
Le Guen は Achille Emana と Mohamadou Idrissou の2人のストライカーを投入したが効果は無く終了前の87分 Mbia’s の放ったパワフルなショットはクロスバーを叩いた。

Honda drives Japan past stalling Cameroon Japan 1 Cameroon 0 By Tom Fant Tuesday, 15 June 2010  Independent

このワールドカップはあまりサプライズは見られなかったが恐らく今日現在最大のサプライズと考えられるだろう。この Bloemfontein にやって来る少し前に混乱状態で南アフリカに到着した日本代表の中にあって本田圭祐は日本人ジャーナリスト達に日本は1次リーグ全敗をすると考えているのかと尋ね彼らを黙らせてしまった。
大会前に組まれた5試合の準備試合で4敗を喫してしまった日本はこのワールドカップで最も評価の低いチームに数えられていた。満員からほど遠かったFree State Stadium で鳴り響いた試合終了のホイッスルが鳴った時の歓喜は無意識で純粋なものだった。岡田武史日本代表監督の南アフリカで semi-finals まで進出するという予言はまだ過激だと思われているが少なくとも自身を戦略家の主君と考えている彼が前に指揮した3連敗に終わった1998年ワールドカップを越える事は出来た。

カメルーンに Sven Gran Eriksson 並みのサラリーでやって来た Paul Le Guen は自分のチームの反応に苦い失望を感じた。 何度も Barcelona とInternazionale に勝利をもたらしたEto’o は1990年大会でカメルーンを準々決勝戦に導いた Roger Milla に自分の所属クラブでの貢献を代表に生かしていないと言う批判に苛立たせられた。そしてもしこの試合が Milla を黙らせる機会だとしたら、それは失敗したと言う事だ。 田中闘莉王の指揮下日本のDF陣は Eto7o を右サイドの奥深くに押し込める事に成功すると Le Guen の Eto’o 並みの攻撃力を持たないGeremi を投入するという愚策に出た。

Cameroon attitude wrong - Le Guen Paul  BBC

Le Guen カメルーン代表監督は初戦の日本戦の 0-1 の敗戦での自軍の選手達の振舞いを非難した。 私はこの試合に敗れた事に怒っているしかし我々の振舞いは間違っていた。我々は緊張をし過ぎてまた神経質になりすぎていた。我々は自分達の能力を見せる事が出来ず自分達の本来のレベルでは無くポゼッションを失い続けた。
“ 今大会アフリカ代表の国々の中では最もランクが高いカメルーンはスターストライカーである Samuel Eto’o が右サイドで起用されゴール前でゴール前での切れを欠いた事に大変失望させられた。
Le Guen は Eto’o を右サイドで起用した策は効果的では無かった事を認めた。 “私が彼にこのポジションを選んだ。私が責任を負う。監督は自分の支配下の選手を使う選択肢を持つそして私はベストを尽くしたが機能しなかった。”
前半39分の失点シーンに就いては “私の選手達のポジションが悪かった。“事を認めた。そして“我々はデンマークに勝たねばならない事は解っている。この敗戦から立ち直りベストを尽くす。”と語った。

   


 

Japan edged out Cameroon in a dour encounter at Bloemfontein's Free State Stadium which produced little in the way of goalmouth action. BBC Sports

 守備を強固にしたアジア代表の日本の戦術はほぼ完璧だったと言えよう。しかしこの証拠に基づくと翌週に対戦するオランダとデンマークを不安にする事は無かっただろう。 

日本が勝ったというよりもアフリカ大陸の期待を背負ったカメルーンが敗れたことがトピックになっている傾向がある。 Eto'o をはじめ欧州でプレーする選手が多い事もあるが日本とカメルーン世界の football 界の立場を示されている気がしてならなかった。 確かにカメルーンは FIFA ランク19位。しかしワールドカップでは1990年大会でベスト8に進出した以外はすべて1次リーグ落ち。アトランタ五輪では優勝したけど世界中が言うほど日本との戦力差は無かったのかもしれない。
そして日本人選手で名前が頻繁に上がるのは当然本田圭祐。今後も彼の活躍と彼の様な日本人選手が出てくることを祈る。



日本は勝点3を得たがその”勝ち方”に国内外から”実力通り”との指摘がある。専門紙の中には走行距離が約 1km 程度短かったらしいが、まず試合が行われた Bloemfontein は標高1,400mの地ということを忘れていないか?? 日本代表の様な運動量とスピードをベースに試合を作るチームの理想の戦いだったとおもう。スタミナをなるべく温存しここぞという時一気に攻勢に出るという....
それからワールドカップは観客を惹き付けるプレーをする必要は全くなく勝点3を勝ち得たという事実をもっと評価すべしだ。

ドイツの地元紙ではドイツ育ちでドイツ U-19, 21 に選ばれたChoupo-Moting の事や同じくドイツ育ちのN'Guemo の事が紹介される記事もあった。

 Hamburg-Ottensen の FC Teutonia の少年達は今大変誇りにおもっているだろう。1993年に移民してきてここで育った少年は12歳になってTönsfeldstraße のクラブからAltona に移り HSV の下部組織に入りそしてNuremberg でプレーする。21歳の Choupo-Moting は今や右のアタッカーとしてカメルーン対日本戦に出場を果たした。 Joel Matip は Bochum で育ち VfL Bochum を経て今は Schalke 04 でプレーする。代表デビューは2010年3月のイタリア戦。 この若い二人が Arsenal のAlexandre , Celtic のLandry N'Guemo に替ってスタメンに名を連ねた。

また日本の実力を見限る記事もあり

CSKA Moscow の本田圭祐が不屈のライオンの牙を抜いた。 

という行を載せながらも

日本は勝利を手にしたがドジにオランダまたはデンマークは日本はそんなに良いチームでは無いと考えるべきだ。 

とも付け加えられていた。 

この試合は久々のというよりもほぼ初めてのワールドカップ親子テレビ観戦だった。
日韓大会も一緒によく見たんだけど、息子はあまり覚えていないんだよなぁ....
本田の先制ゴールの瞬間は二人で狂喜乱舞したがすぐに”やかましくしたらお母さんにおこられるよ。”と先に冷静になったのは中学生になった息子だった。
松井がクロスを上げる前に相対する Assou-Ekotto がドリブルで日本のゴール前に迫るいいプレーを見せた。そしてその直後に守備に入った時に松井にかわされクロスを入れられた。 いいプレーをした時は安心してしまってミスをしたりするけどその典型と説明すると心当たりがあるのかいやに納得していた.....

二人でワールドカップテレビ観戦をして日本の勝利の瞬間に立ち会える....
なんて幸せな瞬間だったのだろう......

翌週日本はオランダに惜敗した。しかし 0-1 は想定内。まだまだ最終戦まで期待が持てる事が4年前と大きく異なるところだ。
願わくは大会中に親子観戦の機会がもっと増えることを.....

 

 


大会6日目  優勝候補スペイン登場…

2010-06-18 | 夏季五輪

やっぱりワールドカップは面白い。 
前回、前々回と違って今回は現地観戦の予定は無い。それでも毎晩のテレビ観戦が楽しい。 

まず日本代表が初戦のカメルーン戦で勝利を収めた事が大きい。4年前は初戦オーストラリア相手にまさかの連続失点で敗れると言う最悪のスタート。そして我が日本代表は最後まで立ち直る事が出来なかった。私は1次リーグが終わるまで重たいつっかえが取れない気がした….
前回、もしワールドカップ観戦にドイツまで行かなければ、非常に苦い思い出が大きく残るワールドカップとなったであろう。

だが今回は違う。日本代表のワールドカップ白星発進は4回目の出場で初めてだ。まぁ70年代からワールドカップを追い掛けていた自分は、今になってもワールドカップに日本が出場出来ているだけでも嬉しくてたまらない。日本が出場出来なかったワールドカップを見続けていたからだろう….

それだけではない。日本対カメルーン戦の前日登場した Socceroos はドイツに大敗を喫したのだが、オーストラリア、ドイツ両国とも商用でよく訪れる国。それだけに WEB SITE を通じて行った予習が大いに役に立った。

一昨日は All Whites こと New Zealand が終了直前劇的な同点劇を演じた。

そしてアジア、オセアニア勢最後の登場となった北朝鮮は世界中のマスコミが注目する中王国ブラジルからゴールを奪う。 世界中のメディアが鄭大世にマイクを向けたのが印象的。 



そして韓国は日本よりも2日早く初戦を迎え、予想通りギリシアを 2-0 で降した。 

優勝候補 England は GK Green のミスでアメリカと引き分けたが、勝点3を逃した原因は GKだけではないだろう。 アメリカは football の世界でも日本より一足早く世界の列強入りを果たそうとしている…

現場に行かなくても、いや日本にいてこそのワールドカップの楽しみ方もあるのだなぁ…….



大会6日目は優勝候補のスペインが登場。 今大会初登場の相手は欧州の中堅国スイス。 2年前の EURO2008 のホスト国。そしてそのEURO2008 は幸運にも私は決勝戦を現場観戦する機会に恵まれスペインの素晴らしい football を堪能し、欧州王者に戴冠した瞬間に立ち会えた。 

このワールドカップも同様に個人の高い技能をベースにした華麗なパス回しを見られると思っていた。今大会の初戦であるスイス戦のスタメンはEURO2008 のファイナルのスタメンから故障でシーズン終盤プレー出来なかったFernando Torres をはじめ, CB Marchena , MF Marcos Senna, Cesc Fabregas ら4人の選手が外れていた。( Marcos Senna は大会メンバー入り出来ず。) 
それでもタレントぞろいのスペインの華麗な勝利を予想、そして期待する人達は多かったともう。
しかし EURO2008 の時の様なスペインとはちょっと違った。 なかなかスイスゴールを割れない。そして52分、 Frei, Behrami ら主力を欠くスイスが Fernandes のゴールが決まりスペイン相手に先制する。 

Frei は EURO2008 では満足にプレー出来なかったのでこのワールドカップは頑張って欲しいものだ。スイスのスタメンは DF Reto Ziegler FW Blaise Nkufo 以外は全て EURO2008 メンバー。しかし DF Stephane Grichting , MF Benjamin Huggel, の3人はEURO2008 では殆ど出場機会がなかった。 だがスイス最大の増加戦力は Ottmar Hitzfeld 監督だろう。 



スペインは 62分 Navas そしてFernande Torres らを投入して同点、逆転を狙うが15分後A. Iniesta が怪我でベンチに下がってしまった。スイスは GK Benaglio のファインセーブ連発もあり同点ゴールを阻み続ける。 そして時折カウンター攻撃から一気にスペインゴールに迫る。時間が刻一刻と過ぎるが同点ゴゴールは生まれない。 ついに5分あったロスタイムを過ぎてもスコアーは動かず、優勝候補であったスペインが黒星スタートとなってしまった。12試合連続で続いた白星街道も止められてしまった。その原因は何だったのだろう…

EURO は欧州で行われた“地元開催”そして今会のワールドカップはアフリカ大陸南アフリカでの開催。欧州でのゲームと勝手が違ったか??? 
監督が Luis Aragones からVicente Del Bosque に替った事は影響したか….??

スペインを優勝候補に推した“ジャーナリスト”達が最も慌てているのではないか…..
でも対戦相手だったスイスの事もちょっとは勉強しろよ......

翌日スイスの取引先から歓喜のメールが入って来た。それから日本が勝った祝辞も添えられていた….

今テレビで観ていた Group B の Argentina 対韓国戦が終わった。 
やはり Argentina は強かった。そしてMessi は素晴らしかった。得点こそ無かったが後半の2点を演出した。 許丁監督はギリシア戦のメンバーから攻撃能力の高いSB車ドゥリに替えて呉範錫をスタメンに起用し失点を最小限に抑える方策から入る。
許丁茂監督は現役時代ワールドカップメキシコ大会に出場し Maradona のアルゼンチンと対戦した。今、共に代表監督としてワールドカップに戻って来た。あの時はArgentina が 3-1 の完勝だった。NHKの中継で解説をしていた釜本氏が“韓国もエリア近くまではボールを持ってこれるのですが…” と話していたのを覚えている。
日本はアジア予選東地区の決勝で韓国に敗れた。 ワールドカップで韓国がどこまでやれる、それが日本が世界の中でどのあたりにいるかを測る物差しになると思って見ていた。  Maradona のパフォーマンスは別格としても韓国の崔淳鍋、金鋳城も中盤で結構ボールが持てていた。木村和司や柱谷幸一らがこの中に混じったらどうなるかなぁ….と想像した。 想像の世界でしか日本はワールドカップでプレー出来なかった時代だった。



連続失点を喫した韓国だが前半ロスタイムには李青竜のシュートが決まり1点差に詰め寄った。後半に入ると  韓国も朴智星を中心に反撃を試みたが…. 後半、李東國が投入された。12年振りのワールドカップ登場だ。しかし後半も2点を失い 1-4 の完敗に終わった。現在アジア No.1 の実力を持つ韓国でさえ Argentina の様な世界のトップクラスとはこれだけまだ差があると言う事を認識させられた。 

86年大会は 1-3 そして今回は 1-4 。差は開いていると言う事か…….

今大会これまでのアジア勢の奮闘に就いてはすぐにアップしていきましょう。(誰も期待していないか?) それにしても眠たいなぁ…… 

 


いよいよドイツ戦 Socceroos のスタメンは…

2010-06-14 | 夏季五輪

先週末から始まった FIFA World Cup 。これから次々に出場国が登場してくる。そして世界中の Football Junky 達のみならず普段サッカーにそれほど興味を持たない人達もこの大会を話題の中心に置く事だろう。

明後日のドイツ戦を前にオーストラリア大陸でも恐らく4年前以上にワールドカップは話題となっているだろう。その原因はあの Kaiserslautern での日本戦。我々にとっては苦い屈辱の思い出であるが Aussei 達にとっては忘れ得ぬ素晴らしい思い出となる試合だっただろう。そして今大会、前回に引き続き1次リーグ突破を狙う Socceroos の大切な初戦、ドイツ戦に向けての調整具合はどうなのだろう……

Final 23-man squad for 2010 FIFA World Cup™ announced
Sandton, South Africa Wednesday 2 June

2010 6月2日 既に南アフリカ入りしていた Soceroos のワールドカップ最終メンバーが発表された。25日、 All Whites 戦の翌日 McDonald, North そして Nick Carl の3人がメンバー落ちし28人が南アフリカに向かった。そして1日のデンマーク戦を終えJames Holland, Shane Lowry, Tommy Oar , Rhys Williams そして GK の Engene Galekovic が外れ A-League からは Jason Culina のみの選出となった。.
しかし6月12日 GK Brad Jones が4歳の息子 Luca 君が白血病と診断され家族のいるフランスに帰る事になり替りに A-League のAdelaide United の Eugene Galekovic が選ばれた。



惜しくも最終メンバーから漏れた選手達はRhys Williamsが恥骨炎の治療の為帰国が他の4選手は現地に残りチームと帯同する。最終メンバーは下記の通りとなった。
GK : Mark Schwarzer ( Fulham 74 (0)) Eugene Galekovic (Adelaide United 1(0)) Adam Fedrich ( Reading FC 1(0) )

DF: Michael BEAUCHAMP (Al-Jazira Club, UAE : 21(1) ) David Carney ( FC Twente 24(3)) Scott Chipper Field ( FC Barsel 61(13)) , Mark Milligan ( JEF 千葉 10(1)) , Craig Moore (未定 49(3)) , Lucas Neil ( Galatasaray SK 55 (0)) , Luke Wilksire ( FK Dinamo Moscow 41 (2))

MF: Mark Bresciano ( Palermo 54(11) ) , Tim Cahill ( Everton 39(19) ) , Jason Culina ( Gold Coast United 48 (1)) , Brett Emerton ( Blackburn Rovers 72(17)) , Richard Garcia ( Hull City 6(0)), Vincenzo Grella ( Blackburn Rovers 44(0)), Brett Holman ( AZ Alkmaar 31 (2)) , Mile Jedinak ( Antalyaspor Kulubu turkey 11 (0)) , Carl Valeri ( U.S. Sassulo Calcio 21 (0)) , Dario Vidosic ( FC Nurnberg 6(1))

FW : Josh Kennedy ( 名古屋グランパスエイト19 (7)), Harry Kewell ( Galatasaray SK 45 (13) ), Nikita Rukavysya ( FC Twente 3 (0) )

前のワールドカップ終了後、AFCに加盟したり Asian Cup に出場したり色々あったが結局最終メンバーは前の大会経験者が16人も含まれ、彼らの経験に頼ったと言う事か?  J-League からは Milligan と Kennedy の2人が選出された。今年に入り出場試合時間が10分にも満たない Kewell もメンバー入りした。 
Pim Verbbek 監督が採用して来た 4-5-1 のシステムが本大会でも継続して採用されるだろうがそのワントップはドイツ戦は Kennedy だろう。 Kewell の出場機会はあるのだろうか? 

Kennedy downs Danes Australia 1-0 Denmark 02 June Ruimisig Stadium Johannesburg 前のブログでも書いたが日本と同じグループに入った Denmark との試合は71分、Luke Wilkshire のクロスを Kennedy がヘッドで落とし Liverpool 所属のデンマークCB Daniel Agger をかわして自らが右足で押し込んだ代表7得点目となるゴールで オーストラリアが勝利を得た。 




 Kewell のスタメン出場が危ぶまれる中最前線は恐らく 194cm のKennedy のワントップとなるだろうが、身長 190cm を越える CB が揃うドイツ相手に思う様に空中戦を制する事が出来るだろうか…. ドイツの CB 候補は Horger Badstuber 189cm ( Bayern Munich ) Per Mertesacker 198cm ( Werder Bremen ) , Arne Friedrich 185cm ( Herta Berline ) Jerome Boateng 192cm ( HSV Hamburg ) と長身揃い。名古屋に移籍してくる前に Kaiserslautern でプレーしていた時数回現場観戦機会があったが彼の長身を生かしたプレーはあまり見られなかった。それは相対するCBの身長もあったが彼を生かすべくサイドからのクロスや広報からのロビング、そしてアーリークロスが全く入らなかった事もあった……

GK 1 Mark Schwarzer DF 11 Scott Chipperfield ( 45’ 21 David Carney ) 2 Lucas Neil 3 Craig Moore ( 75’ 6 Michael Beachamp ) 8 Luke Wilkshire MF 5 Jason Culina 13 Vince Grella ( 73’ Dario Vidosic ) 23 Mark Bresciano 4 Tim Cahill ( 45’ 16 Carl Valeri ) 19 Richard Garcia ( 45’ 14 Brett Holman ) 9 Joshua Kennedy

連勝ついにストップ
Australia 1-3 USA 06.June Johannesburg

本番前最後に行われたアメリカ戦は 1-3 で敗れこれで Scceroos の連続不敗試合は6でストップした。 オーストラリアのスタメンはデンマーク戦と同じメンバー。 
このメンバーでドイツ戦を迎えるのか…. そしてこの試合、David Beckham がワールドカップ初戦となる相手アメリカをスカウティングの為に観戦しに来た。 (日本だったら大騒ぎになるだろうなぁ…..)




試合は高地とよく弾む大会公式球に両チームとも悩まされていいたらいい。  そしてアメリカが序盤からペースを握った。そして4分 Grella がボール処理を誤ったところを Edson Bubble がかっさらい、そのまま撃たれたショットは GK Schwarzerを破り先制ゴールを挙げた。堅守を誇る Socceroos ディフェンスがあっさりと破られたのだ…..




更にその直後も Robert Findley のシュートが Australia ゴールネット を揺らすがここはオフサイド。だが18分 Socceroos は同点に追い付く。 Wilkshire のクロスをアメリカDFのクリアーが悪く Cahill が拾って押し込んだ。アメリカ GK Tim Howard は Cahill と同じEverton の選手だった。



28分 アメリカはClint Dempsey が Craig Moore を振り切り放ったドリブルシュートは Schwarzer がファインセーブ。 しかし続くMichael Bradley のクロスをWilkshre とMoore の間に割って入った Buddle のヘッドは止められずアメリカに勝ち越しゴールを決められた。その直後、 Chipperfield のクロスを Kennedy がヘッドで狙うがゴール枠を外してしまった。 

後半に入って Cahill はベンチに下がりボランチの Jason Culina が前に上がるがむしろ Chipperfield のサイド攻撃が目立っていたらしい。  52分 Findlay のシュートはポストを叩き、リバウンドを拾ってBradley が放ったシュートは Schwarzer がセーブ。 その直後に Verbeek 監督は Culina , Richard Garcia を下げて Dario Vidosic , Nikita Rukavysya らを投入しシステムを 4-4-2 にする。 
Rukavysya は何度かチャンスを創るが得点は入らず、終了直前にアメリカ  Herculez Gomez に決められ、7試合ぶりに敗戦を喫してしまった。 

シュート数はアメリカ 16, オーストラリア 13. 枠内シュートはアメリカ 9, オーストラリア 5, そしてボール支配率はアメリカ 58% オーストラリア 42% だった。 この試合の出場メンバーは下記の通りだった。

GK 1 Mark Schwarzer DF 11 Scott Chipperfield 2 Lucas Neil 3 Craig Moore 8 Luke Wilkshire MF 5 Jason Culina ( 73’ Dario Vidosic ) 13 Vince Grella 23 Mark Bresciano 4 Tim Cahill ( 45’ 16 Carl Valeri ) 19 Richard Garcia ( 71’ 17 Nikita Rukavysya ) 9 Joshua Kennedy

GK 1 Tim Howard ( 45’ 23 Marcus Hahnemann ) DF 3 Carlos Bocanegra ( 55’ 12 Jonathan Borrstein ) 6 Steve Cherundolo 15 Jay De Merit 21 Clarence Goodson ( 61’ 5 Oguchi Onyewu ) MF 4 Bob Bradley , 8 Clint Dempsey ( 82’ 9 Herculez Gomez ) , 10 Landon Donovan 13 Richardo Clark FW 14 Eddie Buddle ( 78’ 7 DaMarcus Beasley ) 20 Robbie Findley

アメリカ代表は6日後、6月12日の England 戦には上記のメンバーから 2得点のFW Eddie Bubble に替ってJozy Altidore, そしてDF Clarence Goodson に替って193cm の CB Oguchi Onyewu が起用された。




"Wir wollen den Sieg" (我々は勝利を求めている)

6月9日の記者会見で Lukas Podolski と Marko Marin の2人はこう答えた。 
“このチームと一緒にピッチに立つと楽しいよ。”  Podolaki  は決して満足のいく昨シーズンではなかった 1FC Köln でのプレーを振り返り、 “クラブでは我々は守備的なプレーを強いられたが、代表での私の任務は攻撃でその方が私には合っている。” そのドイツは Australia 戦は 4-2-3-1 のシステムを採用する事が濃厚だ。その1トップだが Miroslav Klose の怪我がまだ完治しないのでStuttgart のCacau が起用されるとドイツの専門誌は見ている。もちろん Klose が完治すればそれに越した事は無いが。
だが同様に重要なのは2列目、左に Podolski, 真ん中に Mesut Oezil ( Werder Bremen ) そして右にHSV Hamburg の Pitor Trochowski が置かれる事が濃厚。 
しかし21歳の Marko Martin ( Bremen ) もボスニア戦での出来が良かったので先発もあると思われる。 その Martin はこう語った。 “ウィングのプレーが試合を左右する。それが我々のゲームだ。オ-ストラリア はラインを深く保つだろう。それをこじ開ける為にウィングからのボールが重要だ。 1トップは問題では無い。トップの選手にポゼッション保ってボールを供給する事を確認するだけだ。私が右でプレーするか、左かは問題では無い。私はどちらでもプレーできる。そして13日の試合はスタメンでプレーしたいがもしそうでなければ交替出場で頑張るまでだ。”

Mesut Özel は“オーストラリアの守備は大変強く、屈強でタイトなマークをするDF陣だ。しかし、我々はより良くプれーするそしてよく準備が出来、動機付けも充分だ。 オーストラリア戦では勝利できると思うし、この勝利で後のトーナメントに弾みをつけたい。 ”

そして Podoslki はこうも付け加えた。 “勿論我々が有利と云う試合前にはプレッシャーの様なものを感じるがグループリーグの3試合は自信を持って臨むだろうし、最初の試合は是非勝ちたい。 我々はオーストラリアが非常に守備の意識の高いチームと理解している。我々はそれをただ打ち破るだけだ。 そして我々は今いるストライカーを起用し進むだけだ。”

今回のドイツチームは若い選手が多い。 Michael Ballack の怪我による離脱の為 Philipp Lahm が主将を務め、Ballack の穴埋めとして守備的MF Sami Khedira ( Schtuttgard ) 22歳が選ばれ、Özel と Marin の Bremen コンビは共に21歳。 Thomas Muller ( 20歳 ) Holger Badstuber は共に Bayern Munchen 所属で 先月のUEFA Champions League 決勝戦に出場を果たした。 ドイツは2009年 UEFA U-21 で優勝しており、今後更に強化されそうだ。

今終わった Group D の Ghana vs Serbia 戦は85分 A. Gyan のPK で Ghana がSerbia を降した。これで試合を控える Australia , Germany は勝利が必要となった。 これが両チームにどう左右するだろうか…


韓国白星発進…あぁ羨ましい…..

2010-06-13 | 夏季五輪

92分 ニュージーランド人の Michael Hester 主審の試合終了を告げるホイッスルが鳴り響く。 許丁茂監督が鄭海成コーチらと抱き合う。ピッチ上の韓国イレブンそして安貞桓らベンチのメンバーから歓喜の笑みがこぼれる。そしてスタンドの赤いシャツを着たサポーター達も…. 今回のワールドカップ、韓国は初戦のギリシア戦を 2-0 で白星発進というこの上ないスタートを切った。
2002年大会も初戦の Poland 戦は 2-0 の勝利で大会を迎え準決勝まで進出。その4年後も初戦の Togo 戦を 2-1 の逆転勝利を収めたので、3大会連続で初戦を勝利で飾った事になる。今大会の韓国は1次リーグ突破のチャンスは大いにあると“羨ましく”思っていた。 その想像通りのスタートとなった。我らが日本代表は果たしてどの様な初戦を披露するのだろう……

李根鍋、郭泰輝 OUT 安貞桓 残った….
Belarus 1-0 Korea Rep. 30 May 2010, Kufstein Stadium, Kufstein, Austria

韓国 
GK李雲云 (水原三星 ) DF車ドゥリ(フライブルク), 金東進 ( 蔚山現代 ), 趙容亨 ( 済州 ), 郭泰輝 ( 京都サンガ ) → 32分 李正秀( 鹿島アントラーズ ) MF 辛炯 ( 浦項 ) 奇誠庸 ( Celtic ) →45分 金南一( Tomsk ) 朴智星 ( Manchester United ) →45分廉基勲 ( 水原三星 ), 李青竜( Bolton ) → 45分 金在成( 浦項 ) FW 李根鍋 ( ジュビロ磐田 ) →45分 安貞桓 ( 大連実徳 ) , 朴主水 ( AS Monaco ) →73分李昇烈( FCソウル ) 

Belarus
GK Anton Amelchenko ( H.T., Sergei Veremko)、Sergei Sosnovsky(89min Dmitri Lentsevich), Alexander Yurevich(H.T., Igor Shitov), Alexander Martynovich, Dmitri Molosh, Sergei Omelyanchuk, Yan Tigorev, Anton Putilo, Seergei Kislyak, Vitali Rodionov (75min, Andrey Voronkov), Sergei Kornilenko(H.T., Sergei Krivets)

GKはエクアドル戦、日本戦では起用されなかった李雲云がようやく起用された。
DF 陣は日本戦に続いて車ドゥリが右サイドバックでスタメン。  DF 金東進 , 趙容亨 MF辛炯 ら日本戦では起用されなかった選手がスタメン。そして怪我でプレーできていなかったついに朴主水が登場した。そして安貞桓が後半、李根鍋に替って投入された。 
試合は日本戦の後で“疲れ”が出たのか FIFA ランク82位のベラルーシ相手に得点を奪えず52分Sergei Kislyak に許したゴールで敗れてしまった。

そして翌々日、ワールドカップ最終メンバー23人が発表され、辛炯 ( 浦項 )、具滋哲(済州 )、そして J-League 勢の李根鍋、郭泰輝の4人が外れる事になった。 注目の安貞桓はこの Belarus 戦でどういうパファーマンスだったのか解らないが3大会連続のメンバー入りを果たした。 李根鍋よりも安貞桓だった理由は何だったのだろうか…

 


そして FW 陣では李東國が3大会ぶりのメンバー入りを果たした。
残念でたまらないのは愛する京都サンガのCB郭泰輝がメンバー入り出来なかった事。それも Belarus 戦で膝を負傷し全治4週間と診断されてしまった為… 本人もさぞ残念なことだろう。その分 J-League の舞台で頑張って欲しい。 
替りに召集されたのが姜敏寿、日本遠征前のエクアドル戦の後にメンバーから外された選手だった。
韓国代表には愛する京都サンガの卒業生が2名いる。 李正秀とエースの朴智星だ……..

優勝候補スペインに惜敗
Spain 1-0 Korea Rep. 3 June 2010, 18:00(local) : Tivoli Stadium, Innsbruck, Austria

GK李雲云 (水原三星 ) DF呉範錫 ( 蔚山現代 )→ 80分車ドゥリ(フライブルク)
趙容亨 ( 済州 ), 李正秀( 鹿島アントラーズ ) 李栄杓 ( Al Hiral )
MF 金正友 ( 光州尚武 ) ,奇誠庸 ( Celtic ), 李青竜( Bolton )金在成( 浦項 )→45分 金南一( Tomsk ), FW 廉基勲( 水原 )→65分 安貞桓 ( 大連実徳 ) 
朴主水 ( AS Monaco )

GK Jose Reina ( Liverpool ) → 45分Victor Valdes ( Barcelona ) Raul Albiol ( Real Madrid ) , Carlos Marchena ( Valencia ) , Andres Iniesta ( Barcelona ) → 58分 Xavi Hernandes ( Barcelona ), Cesc Fabregas ( Arsenal ) → 58min.
Xabi Alonso ( Real Madrid ) , Joan Capdevilla ( Villa Real ) , Juan Mata ( Valencia ) → 58 分 Pedro Rodrigues ( Barcelona ), Sergio Ramos( Real Madrid )
Javi Martines ( Bilbao ) →79分 David Silva ( Valencia ), Jesus Navas ( Seville ) , Fernando Llorente ( Bilbao ) → 58分 David Villa ( Barcelona )

この試合は後日NHK BS でも放映された。 スペインは Torres , Puyol らは起用されなかったがメンバーと所属先を見るとさすが優勝候補と云う印象だった。 それでも朴智星抜きの韓国は金正友、金在成のMFが守備に重きを置きが何とか失点を許さず試合は進んだが86分にJesus Navas にゴールを許し惜敗を喫した。 
スペインはチームの核となる Xavi と Iniesta が同時にプレーする時間が無く CB Pique とPuyol が出場せず。試合後半は運動量で韓国に上回られる時間帯が短くなかった。この試合も安貞桓は交替出場し、久し振りにお茶の間で彼を見られた人も多かったのではかなったか……

試合には敗れたが許丁茂監督はかなり手ごたえを掴んだ様だった。そして私的には9日後のギリシア戦でゴールを守るのは李雲云か鄭成竜(城南一和) か….と云う事だった。
シュート数は韓国7に対してスペイン13だった。多くのマスコミはスペインの仕上がり具合ばかり伝えていた……



思い出すのは2002年大会の準々決勝。審判の微妙な判定もあり韓国はPK戦を制して準決勝進出を決めた。スペインの選手達が主審に詰め寄るシーンもあった。
この試合、韓国の光州まで観に行ったんだよなぁ…… 試合内容は中5日のスペインに対して中3日の韓国の方が明らかに身体が重い様子。序盤安貞桓が比較的低い位置にいて前に出て行かなかった。
前のアイルランド戦で終了直前に Neil Quinn のジャージを引っ張りPKを献上したスペインDF Hiero にずいぶんとブーイングが飛んでいた。 
テ~ハミングック !! の大歓声の合間にエスパ~ニャッ !! の歓声も僅かだが聞こえた。多くの日本人がワールドカップ観戦の為に韓国に訪れ、この試合でも“ エスパ~ニャ !! “ を連呼する日本人(恐らく) 女性もいた。

PK戦で最後の洪明甫のシュートが決まった時はスタジアムが御騒ぎ、そして光州の街中も大騒ぎで競技場からバスターミナルまで到着できるか心配だった。 競技場からのシャトルバスの中も地元サポーター達は大騒ぎ。 ”次の準決勝も勝って、横浜まで決勝戦を観に行くぞ。横浜はトウキョウから遠いのか??“ と尋ねてくる人もいた。日本が既にトルコに敗れた後だったのでそのお祭り騒ぎを羨ましく見ていた…

 


そしてこの試合後のスペイン・メディアの怒りは相当なものだった。 
あれから8年がたっていた。 6月4日の試合に出場した Xavi Hernandez そして出場しなかったが Puyol らが8年前のワールドカップの韓国戦に出場していた。

3大会連続白星発進
Korea Rep 2-0 Greece 12.June Port Elizabeth Stadium

注目のスタメンGKは2大会連続経験者の李雲云ではなく鄭成竜。 
2トップはスペイン戦と同じであったが DF ラインに2002年大会メンバーの車ドゥリを入れ、エース朴智星も当然スタメンに。
心配されたCB 李秀正とコンビを組むのは趙容亨。 そして2002年大会から3大会連続出場となる李栄杓もスタメンに。 韓国は開始7分左コーナー付近からの FK を李正秀が飛び込んで決めた。見事な先制ゴールであった。鹿島アントラーズ所属の李正秀も J-League の存在を知らしめてくれたか…. 



試合前日の韓国地元紙には下記の様な事が述べられていた。

許監督率いる韓国代表はこれまで、41試合(21勝6敗14分)で62ゴール(29失点)を決めたが、そのうち19ゴール(31%)がセットピースからのものだ。フリーキックからゴール前に攻めて得点につながったケースが12点で最も多く、フリーキックによる直接ゴールが4点、コーナーキックからのゴールが3得点だった。韓国代表でフリーキックとコーナーキックを担当するのは朴主永(パク・チュヨン)、廉基勲(ヨム・ギフン)、奇誠庸(キ・ソンヨン)の3人だ。遠くからのフリーキックは奇誠庸が主に担当する。決められた位置にボールを落とすキックの正確さに優れているからだ。許監督がギリシャ戦で奇誠庸に求めているのは、守備陣の後方に落ちる低めの速いキックだ。奇誠庸がけったボールに向かって朴主永や朴智星がゴール前に走り込み、守備を切り裂くようなシュートを狙うという戦術だ。相手ゴールキーパーやDFに当たって跳ね返ったボールを奪い、後方で待ち構える二人がシュートを狙うという戦術も効果的だ。DFの間から直接ゴールを狙う低めのフリーキックも奇誠庸の強みだ。奇誠庸は「セットピースのチャンスを生かせれば、試合の主導権を握ることができる。そのため非常に責任を感じる」と述べた。
直接ゴールを狙える位置であれば、朴主永や廉基勲がフリーキックを放つ。右利きの朴主永は左からのフリーキックを担当し、廉基勲は右からの左足キックが得意だ。二人がけるボールは守備の頭上を越えてゴール前でカーブする角度が鋭い。それが強みだ…

しかしCBながら得点力の高い郭泰輝が怪我で離脱した事を不安視する専門家もいたらしいが、ここは同じ J-League で所属し昨シーズンまで愛する京都サンガでプレーした李正秀が見事に決めた。

そして52分には朴智星が素晴らしいドリブルシュートを Lokas Vyntra を振り切りギリシアゴールに蹴り込み追加点。 ワールドカップは3大会連続のゴールを挙げた事になる。 さすが朴智星。彼こアジア No.1 の選手と言えるだろう。 




李正秀も朴智星も愛する京都サンガの卒業生。松井大輔、お前も続けよ…. ( 関係無いか?) 
その後ギリシアが韓国ゴールに迫る時間も少なくなかったが DFラインは固く、GK鄭成竜もファインセーブを披露。見事な白星発進を飾った。 そして許丁茂監督は史上初の韓国人でワールドカップで勝利を挙げた監督となった。
韓国は、試合全体のボール支配率では49%と、ギリシャの51%を下回った。だが、2-0のリードで迎えた後半20分までは、数字の上では優勢だった。韓国の後半20分過ぎまでのボール支配率は53%で、ゴール枠内に飛んだシュート数でも4対0と上回った。枠を外したシュートでも韓国 3対 ギリシア 2 だった。ギリシャが上回ったのはコーナーキックのみ。ギリシャが6本で韓国の3本を上回った。

ギリシャは0-1でリードされて前半を終えると、後半に入り、ゲームメーカーのKaragounis 下げてPatsatzoglou を投入。だが、朴智星(パク・チソン)に2点目を許すなど劣勢を打開できず、59分に Samaras 代えて Salpingidis を, 61分にFWのCharistea に替えて Kapetanos を投入し、総攻撃を仕掛け、試合全体のボール支配率でもギリシャが51%と逆転。枠内シュートも2本見せるなど韓国ゴールに迫るがGK 鄭成竜がファインセーブを見せる等韓国DF陣もタフに守り韓国ベンチも74分に奇誠庸(キ・ソンヨン)を下げ金南一(キム・ナミル)を投入して守備を固め、時おりカウンターを仕掛けながらギリシャを最後まで苦しめた。




韓国は試合終了5分前、この日ゴール運に恵まれなかった朴主永(パク・チュヨン)に代えて李昇烈(イ・スンリョル)を投入、ロスタイムには李青竜(イ・チョンヨン)に代えて金在成(キム・ジェソン)を投入する余裕を見せ、2-0で完勝した。そしてギリシアはワールドカップの連続試合無得点が4試合となった。 

ギリシアは FIFA ランク13位。韓国は47位。日本は46位。そしてカメルーンは19位。 この数字と試合内容が参考になればいいのだけど…

ギリシア戦での韓国メンバーは下記の通りだった。

18 GK鄭成竜 ( 城南一和 ) DF 12李栄杓 ( Al Hiral ) 14 李正秀 ( 鹿島 ) 4 趙容亨 ( 済州 ) 22 車ドゥリ  MF 7 朴智星 ( Manchester United ) 8 金正友 ( 光州尚武 ) 16奇誠庸 ( Celtic )→ 74分 5 金南一( Tomsk ), 17 李青竜( Bolton )→
91分 金在成 ( 浦項 ) FW 10 朴主水 ( AS Monaco ) → 87分 11 李昇烈 ( FC ソウル ) 19 廉基勲 ( 水原三星 )

もし日本がカメルーン戦で敗れる様な事があれば韓国マスメディアは一気に大爆発すだろう….. そうならない為にもたのむぞ Samurai Blue 達………..


Denmark だって勝ててないぞ……

2010-06-12 | 夏季五輪

4月 Serbia , 5月韓国そして6月は England に Cote D’Ivoire 。我が日本代表は4連敗。ようやく連敗を止めた昨日の相手は Zimbabwe しかし結果は 0-0 。これでここ5試合でわずかに1得点という“得点力不足(何度聞いたかなぁ…) “
そしてその得点もセットプレーから闘莉王が決めたもの。点を取らねば勝てないのが球技。(当たり前か?) FW陣は一体相手ゴールをこじ開けてくれるのだろうか… しかしマスコミが煽るほど心配する必要もないのではないか?  Group E の対戦相手となるカメルーンもデンマークも大会前の試合では勝星は無いのだから…

J-League Josh Kennedy Denmark を沈める
Australia 1-0 Denmark 02 June Ruimisig Stadium Johannesburg 

 


5月25日 南アフリカにホスト国以外で一番乗りを果たしたのが Socceroos こと Australia 代表。その Socceroos が現地で最初に対戦した相手が Denmark であった。 Australia は5月24日MCG での All Whites 戦のスタメンから選手5人を入れ替え GK Mark Schwarzer, DF Luke Wilkshire, Scott Chipper field , MF Richard Garcia そして Josh Kennedyらを起用。Harry Kewell と Brett Emerton を除いたベストメンバーで Denmark 戦に臨んだ。
一方の Denmark Morten Olsen 監督は GK に Stephan Andersen ( Brøonby ) 右サイドバックに Lars Jacobsen ( Blackburn ) , 左サイドバックが Patrick Mtliga ( Malaga ) そしてCBに190cm のDaniel Agger ( Liverpool ) と 187cm のPer Krøldrup ( Fiolentina ) がCBに置かれた。中盤は Christian Poulsen ( Juventus ) をアンカーの位置に置き、Daniel Jensen ( Werder Bremen ) と 18歳のChristian Eriksen ( Ajax ) が代表試合出場3試合目にして初めてスタメン出場に起用されボランチに置かれた。 そしてワントップ Jon Dahl Tomasson ( Feyenoord ) の後ろに 左が Thomas Kahlenberg ( Wolfsburg ) 右にThomas Enevoldsen ( Groningen ) が置かれ、中心選手の GK Thomas Sorensen ( Stoke City ) CB Simon Kjær ( Palermo ) そしてArsenal の Nicklas Bendtner らは故障が完治せずベンチ外となった。

この両者は3年前の2月に London で対戦しAustralia が 3-1 で勝利を収めている。 FIFA ランクだと Denmark が36位、 Australia が20位。
試合は開始から高地とよく弾む大会公式球に両チームとも悩まされる展開。開始4分に Australia はFKのチャンスを掴んだが得点は生まれなかった。 ボール支配率は Denmark が上回っていたがシュートまで持ち込むシーンが少なく、 GK Schwarzer がセーブしたのは1回だけであった。
後半に入り Australia はChipperfield に替えて David Carney 、Cahill に替えて Carl Valeri そして Brett Holman がGarcia に替って投入された。 試合は膠着状態が続いたが71分 Wilkshire のクロスに CB Agger と Krøldrup の間に割って入った Kennedyが頭で落としたところをそのまま右足で Denmark ゴールに叩き込みそれが決勝点となった。 Kennedy はこれで代表18試合目の出場であったがヘッド以外で決めたのは初めて。 Kewell の故障が完治しない場合は Verbeek が採用する 4-5-1 のワントップでスタメン出場する事は間違いないであろう。

Australia :  GK 1 Mark Schwarzer DF 11 Scott Chipperfield ( 45’ 21 David Carney )  2 Lucas Neil  3 Craig Moore ( 75’ 6 Michael Beachamp ) 
8 Luke Wilkshire   MF 5 Jason Culina 13 Vince Grella ( 73’ Dario Vidosic )
23 Mark Bresciano  4 Tim Cahill ( 45’ 16 Carl Valeri ) 19 Richard Garcia ( 45’ 14 Brett Holman ) 9 Joshua Kennedy

Denmark : GK 16 Stephan Andersen DF 6 Lars Jacobsen , 4 Daniel Agger ,
13 Per Krøldrup , 23 Patrick Mtiliga MF 2 Christian Poulsen ( 79’ 10 Martin Jorgensen ),  7 Daniel Jensen ( 45’ 19 Dennis Rommedahl ) , 21 Christian Eriksen ( 45’ 14 Jakob Poulsen ) , 12 Thomas Kahlenberg ( 82’ 17 Mikkel Beckmann )
20 Thomas Enevoldsen ( 61’ 18 Soren Larsen )  FW 9 Jon Dahl Tomasson ( 61’ 8 Jesper Grønkjær )

Substitution Not in Use
5 William Kvist 15 Simon Busk Poulsen 22 Jesper Christiansen 

    


地元 Bafana Bafana に完封負け
South Africa 1-0 Denmark  05. June Atridgeville Super Stadium

FIFA ランク 83位の 地元南アフリカ代表との試合に臨んだ Danish Dynamite ことデンマーク代表は 0-1 で敗れた。 試合は落ち着いたペースで始まったが地元 Bafana Banfa が徐々にペースを掴む。 10分に Katlego Mpela がPA内に侵入し放ったシュートが GK Stephan Anderson を破りゴールネットを揺らしたがオフサイドの判定。 しかし地元の観客を沸かせた。
その直後今度はデンマークのDF Daniel Agger が強烈なシュートを放つがポストを直撃した。 33分、デンマークベンチは Simon Busk Poulsen を下げて Patrick Mtiliga を投入した。 後半に入り Jacob Poulsen に替って Daniel Jensen が投入され開始から攻勢に転じたデンマークであったが最初にビッグチャンスを掴んだのは南アフリカ。しかしここは GK Andersen がファインセーブ。第1GK の Sorensen の怪我の回復がいまいちなので Andersen の出来が Morten Olsen 監督が最も気になるところか?
61分 Jon Dahl Tomasson に替って投入された Mikkel Beckmann 、65分には後半から投入されたもう一人の交替選手 Thomas Enevoldsen が南アフリカゴールに迫るがゴールは挙げられない。 75分今度は Soren Larsen に絶妙のクロスが送られるがヘッドで捉えられなかった。 そして81分 CB の間に割って入った Mphela が中央から放ったシュートはそれまでファインセーブを連発していたGK Stephan Andersen を破り均衡を破った。
85分 Denmark は Thomas Enevoldsen がシュートに持ち込むが同点ゴールは生まれなかった。 この試合の Denmark のメンバーは下記の通りだった。

GK 16 Stephan Andersen DF 6 Lars Jacobsen 13 Per Krøldrup 4 Daniel Agger
15 Simon Busk Poulsen ( 23 Patrick Mtiliga )  MF 2 Christian Poulsen ( 5 William Kvist ) 14 Jakob Poulsen ( 7 Daniel Jensen ) 10 Martin Jorgensen (18 Soren Larsen ) 19 Dennis Rommedahl  FW 9 Jon Dahl Tomasson (17 Mikkel Beckmann ) 8 Jesper Grønkjær ( 20 Thomas Enevoldsen )

Substitution not in use 
GK  22 Jesper Christiansen  1 Thomas Sorensen
3 Simon Kjaer 11 Nicklas Bendtner 12 Thomas Kahlenberg  21 Christian Eriksen

GK Sorensen と Bentner は南アフリカ入りしてまだプレーできる状態では無い様だ。そしてもう1人の GK FC Kobenhaven の Jesper Christiansen も….. Sorensen, Bentner は日本戦に出てくるのだろうか…



目の前では遂に開幕したワールドカップの最初の試合が行われている。 
ブブゼラの音がのべつ幕なし…. まるで蜂の集団の中に居るみたいだ。しかし全然耳障りでは無い。
メキシコのGiovani Dos Santos のドリブルは素晴らしい。 さすが2005年FIFA U-17 大会優勝メンバーで大会MVP選手。トルコの Galatasaray 所属。 Lukas Neil, Harry Kewell らとはどんなコンビを見せているのだろう….
しかし先制ゴールは Bafana Banfana 、Sphiwe Tshabalala の見事なミドルがファーサイドゴール上隅に突き刺さった。 ブブゼラのヴォルテージが更に上がる。そして南アフリカが攻勢に転じる時間が増えて来た。 前半あれほど押しまくっていたメキシコはなかなかシュートが撃てない。そして南アフリカが決定機を演じる。やはり地元は強いのか…
メキシコベンチは68分 Dos Santos と共に FIFA U-17 で活躍した Arsenal 所属のCarlos Vera が下がって1998年、2002年大会を経験したベテランの Cuauhtemoc Blanvo がそすて75分には Javier Hernandez に替って23歳、来シーズンから Manchester United に移籍する Guillermo Franco が投入され、 Dos Santos が真ん中のトップに入る。 
そして後半劣勢だったメキシコが79分 FC Barcelona でプレーするDF Rafael Marquez がファーサイドからのロングパスを受け右サイドからフリーで放ったシュートが南アフリカゴールに突き刺さる。前半ファインセーブを連発していた GK Itumeleng もなす術なかった。同点ゴールの少し前に発表があった84,490人の大観衆のブブゼラが初めて鳴り止んだ。そしてテレビから漏れてくる歓喜の声援はメキシコサポーター達だった。 
83分南アフリカのパレイラ監督は Everton でプレーする Steven Pienaar を下げて FW の Bernand Parker を投入する。次の1点を取りにくる為だと思うけどゲームメーカーの Pienaar が居なくなると…89分09秒南アフリカ FW Katelgo Mphela が相手DF2人を引きずりながら放ったシュートはポストを直撃してしまう。一斉に溜息が Soccer City Stadium を包む、しかしすぐに更にヴォルテージの上がったブブゼラの音が鳴り響く。ロスタイムは3分あったがゴールは生まれずそのまま開幕戦は 1-1 で終えた。地元サポーター達は今この試合をどう振り返るのだろう….
思い出すのは8年前さいたスタジアム 2002 でのベルギー戦。先制されて逆転して追い付かれて試合が終わった。 日本代表は勝点2を失ったのか、勝点1を得たのか…. 次のロシア戦まではこんな事ばかり考えていたなぁ….. もう8年か…….
Johannesburg の街は今夜ブブゼラが鳴り響く事だろう。

あぁワールドカップを観に行きたくなってきたなぁ……  


'North Korean Rooney' vows World Cup shock

2010-06-10 | 夏季五輪
5月23日。オーストラリアの地元紙に上記の見出しと写真が掲載されていた。

北朝鮮の日本在住のストライカー Jong Tae Se ( 鄭大世)は Group League 毎試合にゴールを挙げかつての代表が前回出場した1966年の時の様に世界にショックを与える事を誓った。
 “予想を覆して本大会行きの切符を手にした時、我々は世界をあっと言わせる結果を残したい、と思った” 
26歳の川崎フロンターレのCentre-Forward はこう語った。
“我々の目標はグループリーグを勝ち抜く事で私は毎試合得点を挙げる事を目標としている。”
彼は木曜日(5月19日)チームがキャンプを張るスイスに合流する為に東京を出発するその日にこう語った。
“私は万全の準備を行って来たそして決心した。私のテーマは”1966 again “ だ。“  
その戦闘的なスタイルから Asiaの Wayne Rooney というニックネームの鄭はこう付け加えた。
鄭は日本生まれの朝鮮系の J League 選手大宮アルティージャのMF 安英学と仙台の MF 梁ヨンギと共に日本を旅立った。 
鄭と安は共産国を初出場の地England でポルトガルに 5-3 で敗れる前にイタリアを1ゴールで勝利を収めた大会以来の44年振りに本大会カムバックをさせる立役者となった。
5回優勝のブラジル、ポルトガルそして象牙海岸が同じ組にいる”死のグループ“で、鄭はチーム唯一の欧州でプレーする- ロシアの Rostov 所属の
– ホン・ヨン・ジョと共に北朝鮮の攻撃をリードするだろう

”私はブラジルの守備陣は屈強な選手が並んでいる事は解っている。しかし彼らを日本で鍛えられた肉体と巧みな前線の動きで突き破りたい。“ 
2007年に代表デビューして以来タイトな守備的な football で知られた北朝鮮代表の中で20試合で12ゴールを挙げた鄭はこう話した。 

北朝鮮はジュネーブで2週間合宿を行う。5月15日パラグアイとの練習試合は 0-1 で敗れた。 彼らは5月25日オーストリアの Altach でギリシアと6月6日は南アフリカ Johannesburg でナイジェリアと試合を行い6月15日、初戦のブラジル戦に臨む。

私は20年以上前に手に入れたワールドカップ England 大会の準々決勝戦、ポルトガル対北朝鮮のゲームのビデオを持っている。当時渋谷のサッカーやラグビー等の球技の国際試合の公式に発売されたビデオをレンタルしたり販売したりしていたスポーツビデオ専門店で入手したのだ。今、このビデオショップはどうなっているかは解らないが、本当にお宝ビデオだ。 もしポルトガルにエウゼビオと云う史上屈指のストライカーがいなければ0-3 からの逆転は不可能だろうと思ったし、逆転ゴールとなったこの試合2つ目のPKはちょっと怪しい判定であった。そして試合終了のホイッスルが鳴ると Middleborough の観衆は立ち上がりアジアからやって来た選手達に静かな労いの拍手を送っていたのが印象的だった。他の試合、出来ればイタリア戦の試合ビデオは手に入らないかな……

南米の強豪に惜敗 Payaguay 1-0 P.R. Korea Estadio Colovray Nyon, Suiss 15.May

上記した通り共和国代表はパラグアイとの試合は 0-1 で敗れた。

試合は0-0のまま進み85分 Roque Santa Cruz のPKが決まり惜しくも敗戦を喫した。
この試合は鄭大世ら J-League の選手達を欠いていた。
Santa Cruz …. 懐かしいなぁ…. 1999 年の Copa America で日本は彼にメタメタにやられたなぁ…..

メンバーは下記の通りだった。

Paraguay : GK Diego Barreto; Marcos Cáceres, Julio Cáceres, Paulo Da Silva; Carlos Bonet, Aureliano Torres; Enrique Vera, Eduardo Ledesma y Marcelo Estigarribia; Jorge Achucarro y Roque Santa Cruz. 監督: Gerardo Martino
交替選手
61’ Jonathan Santana ← Enrique Vera
71’ Denis Caniza ← Marcos Cáceres
72’ Claudio Morel ← Julio César Cáceres
76’ Cristian Riveros ← Marcelo Estigarribia

北朝鮮: GK Ri Myong Guk; DF Cha Jong Hyok, Ri Jun II, Pak Nam Chol, Ri Kwang Chon; Ji Yun Nam, Pak Chol Jin,
MF Mun In Guk, Kim Young Jun  FW  Hong Yong Jo, Choe Kum Chol;
監督: Kim Jong Hun.
交替選手:
38’ MF Ri Chol Myong ← King Yong Jun
50’ FW An Chol Hyok ← Choe Kum Chol

主審: Carlos Bertoli  線審: Bruno Zurbrugg y David Devouge

鄭大世2ゴール !! ギリシアと引分け
Greece 2-2 P.R.Korea 25. May

北朝鮮の欧州遠征第二戦となったギリシア戦は鄭大世の2ゴールで引き分けた。
試合は開始1分 Katsouranis のシュートで始まり2分には Karagounis のFKを Kyrgiakos が頭で落としたところを Katsouranis が放ったシュートが GK Ri Myong Guk を破りギリシアがあっさりと先制。そして追加点も時間の問題と思われた。15分には Tziolis のシュートが北朝鮮ゴールを襲うが僅かにバーを越えた。 
しかし23分、Hong Yong Jo のパスを受けた鄭大世が放ったショットがギリシアゴールに決まり劣勢だった北朝鮮が同点とした。 そして北朝鮮の連続攻撃が始まる。 28分の Hong Yong Jo のシュートはクロスバーに阻まれ、29分にはギリシアDF陣の裏に入り込んだ鄭大世が放ったシュートは GK Sifakis がセーブ。33分にまたも鄭大世がVyntra を振り切り放ったシュートは再び Sifakis に阻まれた。  42分にはまたまた鄭大世がギリシア陣内奥深く侵入、Kyrgiakos のマークを外して放ったシュートはポストの左に外れて行った。

後半に入る前にギリシアはEURO2004 の英雄Charisteas をSamara に替えて投入し,他にも Papadopoulos をKyrgiakos に替えてSeitaridis をVyntra に替えて投入し GK もSifakis に替えてTzorvas をそして FW Geka を下げて Kapetanos を投入した。
そして北朝鮮は Nam Yong Chol を下げて Ri Jun Il を入れ たがこれはDF同士の交替だった。
49分同点に追い付かれてから劣勢だったギリシアが先の勝ち越しゴールを挙げる。 Karagounis のFKから Charisteas を経て Amarkaristos に渡りそのまま北朝鮮ゴールに押し込んだ。 
しかし3分後北朝鮮は同点に追い付く。鄭大世が左サイドからギリシアゴール前に切れ込み Spyropoulos はかわして放ったシュートは GK Tzorvas を破りギリシアゴールネットを揺らした。鄭大世の見事な連続ゴールであった。



59分今度はギリシアがチャンスを掴み北朝鮮ゴール前の Charisteas に渡るがシュートに持ち込む前に GK Lee Miong Guk がストップ。 62分にギリシアベンチは Karagounis を下げて Patsatzoglou を投入する。 
68分に Hong Yong Jo が上げたクロスに Mun In Guk がヘッドで狙うが惜しくも外れる。 72分には Tziolis のマークを外して放たれた Cha Jong Hyok のシュートは DF Tzorvas が何とかCK に逃れる。 
84分に北朝鮮ベンチは Mun In Guk を下げてKim Kum Il を入れる。しかしロスタイム1分を含めた残り約7分間に両軍ゴールは生まれずそのまま 1-1 でタイムアップとなった。両チームのメンバーは下記の通りだった。

GREECE (Otto Rehhagel 監督): 13. Sifakis, 4. Spyropoulos, 11. Vyntra 5. Moras, 16. Kyrgiakos 6. Tziolis, 21. Katso, 10. Karagounis, 7. Samaras, 14. Salpingidis 17. Gekas

Subtutitute 1. Halkias, 2. Seitaridis 3. Patsatzoglou 8. Papadopoulos, 9. Charisteas 12. Tzorvas 18. Ninis, 19. Papastathopoulos 20. Captain, 22. Malezas 23. Makos, 24. Prittas 25. Tzavellas

P.R.Korea (Kim Jong-Hoon): 1. Ri Myong Guk 2. Cha Jong Hyok 4. Pak Nam Chol 5. Ri Kwang Chon 10. Hong Yong Jo
11. Mun In Guk 13. Pak Chol Jin 16. Nam Song Chol 22. Ahn Young Hak 23. Jong Tae Se

Substitute 3. Ri Jun Il 6. Kim Kum Il 7 GK Kim Myong Won 9. Ri Chol Myong12 Kim Kyong Il 23. Pak Sung Hyok
15. Kim Yong Jun, 17. Choe Kum Chol 18. GK Kim Myong Gil , 19. An Chol Hyok 20. Ri Kwang Hyok 21. Pak Nam Chol

それにしても大会前の調整試合とはいえ鄭大世の2ゴールは見事だ。それに試合内容も北朝鮮が押していたらしい。ギリシアは北朝鮮を仮想韓国としていたのならワールドカップ本番で韓国には苦戦しそうだなぁ……



大会前に起こった事故 無事に大会は進行するのかな…..?
Nigeria 3-1 P.R. Korea 7th June Makhulong Stadium Thembisa

現地入りしている Nigeria , 北朝鮮の両国が調整試合を行ったがどんだ惨事となってしまった。
試合開始前数千人のファンが競技場外の門を押し倒し何人もの人達が負傷を負った。 そして多くの人がナイジェリアのジャージーを着て競技場の中に入ろうとした。試合が行われた Nakhulong Stadium は客席数 10,000 でコンクリート座席があるだけの小さな競技場だった。この騒動の為、前半は試合終了5分前でタイムアップとされ後半開始早々コミッショナーは試合を打ち切る検討もしたが、結局最後まで行われる事となった。

“群衆のコントロールはお粗末だった。 試合が終わる前に競技場を出る事を余儀なくされた。なぜなら命が惜しいから。外には競技場内にいる観衆よりも多くの人達が入場を阻まれていた。この試合を観戦する為に少なくともワンコイン分の入場料は徴収すべきだった。” 現
地在住のナイジェリア人 Lawal Mohammed 氏はナイジェリア紙の取材にこの様に答えた。

試合は地元では人気のあるナイジェリア戦とあってしかも無料観戦とされたので多くの人々が競技場に殺到した。これが事故の原因だと思う。

試合は開始直後相手の出方を伺うかのようにスローペースのスタートだったナイジェリアが10分過ぎからテンポをアップ。12分、 Sani Kaita のクロスを Nsofor がヘッドで狙うが 僅かに外れる。そして16分には中盤, Obinna Nsofor とのパス交換から抜け出した Manchester City 所属の Yakubu がドリブルシュートを決めナイジェリアが先制ゴールを挙げる。 Yakubu はナイジェリア代表52試合目で20得点目であった。 Nsofor は61分に Kalu Uche が倒されて得たPKを決めて2-0 とし、1点差に追い上げられた後の終了間際に Uche からの正確なクロスを Obafemi Martins が決めて 3-1 で快勝した。

2点差とされた北朝鮮は直後の63分交替出場の左サイドバック Elderson Echiejile が出したGK Vincent Enyeama へのバックパスをかっさらった鄭大世がドリブルで持ち込み前のギリシア戦から通算3連続ゴールを決めた。  その後も北朝鮮はナイジェリアDF Chidi Odiah の反則タックルで得た好位置のFK からチャンスを掴む等するが同点ゴールはなかなか生まれず79分 DF Chan Jong Hyok がこの試合2枚目の警告を受け退場となる。 この試合では AS Monaco 所属のCB Lukman Haruna のプレーが目に着いたらしい。

この試合の後、事故のせいもあるだろうが、現地の北朝鮮協会は選手と海外報道陣との接触を禁止した。“ Sense of mystery deepens around North Korea “ との見出しでこの外部との遮断を報じる海外メディアも。
ただ彼らの移動用のチームバスは韓国の Hyundai Group がスポンサーになっているとか。哨戒船撃沈問題はどうなったんだろう?  それにしても鄭大世の決定力は羨ましい限りだ。 彼が J-League のレベルを最も強く世界に示してくれるのかもしれない。


'North Korean Rooney' vows World Cup shock 鄭大世はアジアのルーニー

2010-06-09 | 夏季五輪
5月23日。オーストラリアの地元紙に上記の見出しと写真が掲載されていた。

北朝鮮の日本在住のストライカー Jong Tae Se ( 鄭大世)は Group League 毎試合にゴールを挙げかつての代表が前回出場した1966年の時の様に世界にショックを与える事を誓った。
 “予想を覆して本大会行きの切符を手にした時、我々は世界をあっと言わせる結果を残したい、と思った” 
26歳の川崎フロンターレのCentre-Forward はこう語った。
“我々の目標はグループリーグを勝ち抜く事で私は毎試合得点を挙げる事を目標としている。”
彼は木曜日(5月19日)チームがキャンプを張るスイスに合流する為に東京を出発するその日にこう語った。
“私は万全の準備を行って来たそして決心した。私のテーマは”1966 again “ だ。“  
その戦闘的なスタイルから Asiaの Wayne Rooney というニックネームの鄭はこう付け加えた。
鄭は日本生まれの朝鮮系の J League 選手大宮アルティージャのMF 安英学と仙台の MF 梁ヨンギと共に日本を旅立った。 
鄭と安は共産国を初出場の地England でポルトガルに 5-3 で敗れる前にイタリアを1ゴールで勝利を収めた大会以来の44年振りに本大会カムバックをさせる立役者となった。
5回優勝のブラジル、ポルトガルそして象牙海岸が同じ組にいる”死のグループ“で、鄭はチーム唯一の欧州でプレーする- ロシアの Rostov 所属の
– ホン・ヨン・ジョと共に北朝鮮の攻撃をリードするだろう

”私はブラジルの守備陣は屈強な選手が並んでいる事は解っている。しかし彼らを日本で鍛えられた肉体と巧みな前線の動きで突き破りたい。“ 
2007年に代表デビューして以来タイトな守備的な football で知られた北朝鮮代表の中で20試合で12ゴールを挙げた鄭はこう話した。 

北朝鮮はジュネーブで2週間合宿を行う。5月15日パラグアイとの練習試合は 0-1 で敗れた。 彼らは5月25日オーストリアの Altach でギリシアと6月6日は南アフリカ Johannesburg でナイジェリアと試合を行い6月15日、初戦のブラジル戦に臨む。

私は20年以上前に手に入れたワールドカップ England 大会の準々決勝戦、ポルトガル対北朝鮮のゲームのビデオを持っている。当時渋谷のサッカーやラグビー等の球技の国際試合の公式に発売されたビデオをレンタルしたり販売したりしていたスポーツビデオ専門店で入手したのだ。今、このビデオショップはどうなっているかは解らないが、本当にお宝ビデオだ。 もしポルトガルにエウゼビオと云う史上屈指のストライカーがいなければ0-3 からの逆転は不可能だろうと思ったし、逆転ゴールとなったこの試合2つ目のPKはちょっと怪しい判定であった。そして試合終了のホイッスルが鳴ると Middleborough の観衆は立ち上がりアジアからやって来た選手達に静かな労いの拍手を送っていたのが印象的だった。他の試合、出来ればイタリア戦の試合ビデオは手に入らないかな……

南米の強豪に惜敗 Payaguay 1-0 P.R. Korea Estadio Colovray Nyon, Suiss 15.May

上記した通り共和国代表はパラグアイとの試合は 0-1 で敗れた。

試合は0-0のまま進み85分 Roque Santa Cruz のPKが決まり惜しくも敗戦を喫した。
この試合は鄭大世ら J-League の選手達を欠いていた。
Santa Cruz …. 懐かしいなぁ…. 1999 年の Copa America で日本は彼にメタメタにやられたなぁ…..

メンバーは下記の通りだった。

Paraguay : GK Diego Barreto; Marcos Cáceres, Julio Cáceres, Paulo Da Silva; Carlos Bonet, Aureliano Torres; Enrique Vera, Eduardo Ledesma y Marcelo Estigarribia; Jorge Achucarro y Roque Santa Cruz. 監督: Gerardo Martino
交替選手
61’ Jonathan Santana ← Enrique Vera
71’ Denis Caniza ← Marcos Cáceres
72’ Claudio Morel ← Julio César Cáceres
76’ Cristian Riveros ← Marcelo Estigarribia

北朝鮮: GK Ri Myong Guk; DF Cha Jong Hyok, Ri Jun II, Pak Nam Chol, Ri Kwang Chon; Ji Yun Nam, Pak Chol Jin,
MF Mun In Guk, Kim Young Jun  FW  Hong Yong Jo, Choe Kum Chol; 監督: Kim Jong Hun. 交替選手: 38’ MF Ri Chol Myong ← King Yong Jun 50’ FW An Chol Hyok ← Choe Kum Chol

主審: Carlos Bertoli  線審: Bruno Zurbrugg y David Devouge

鄭大世2ゴール !! ギリシアと引分け
Greece 2-2 P.R.Korea 25. May

北朝鮮の欧州遠征第二戦となったギリシア戦は鄭大世の2ゴールで引き分けた。
試合は開始1分 Katsouranis のシュートで始まり2分には Karagounis のFKを Kyrgiakos が頭で落としたところを Katsouranis が放ったシュートが GK Ri Myong Guk を破りギリシアがあっさりと先制。そして追加点も時間の問題と思われた。15分には Tziolis のシュートが北朝鮮ゴールを襲うが僅かにバーを越えた。 
しかし23分、Hong Yong Jo のパスを受けた鄭大世が放ったショットがギリシアゴールに決まり劣勢だった北朝鮮が同点とした。 そして北朝鮮の連続攻撃が始まる。 28分の Hong Yong Jo のシュートはクロスバーに阻まれ、29分にはギリシアDF陣の裏に入り込んだ鄭大世が放ったシュートは GK Sifakis がセーブ。33分にまたも鄭大世がVyntra を振り切り放ったシュートは再び Sifakis に阻まれた。  42分にはまたまた鄭大世がギリシア陣内奥深く侵入、Kyrgiakos のマークを外して放ったシュートはポストの左に外れて行った。

後半に入る前にギリシアはEURO2004 の英雄Charisteas をSamara に替えて投入し,他にも Papadopoulos をKyrgiakos に替えてSeitaridis をVyntra に替えて投入し GK もSifakis に替えてTzorvas をそして FW Geka を下げて Kapetanos を投入した。
そして北朝鮮は Nam Yong Chol を下げて Ri Jun Il を入れ たがこれはDF同士の交替だった。
49分同点に追い付かれてから劣勢だったギリシアが先の勝ち越しゴールを挙げる。 Karagounis のFKから Charisteas を経て Amarkaristos に渡りそのまま北朝鮮ゴールに押し込んだ。 
しかし3分後北朝鮮は同点に追い付く。鄭大世が左サイドからギリシアゴール前に切れ込み Spyropoulos はかわして放ったシュートは GK Tzorvas を破りギリシアゴールネットを揺らした。鄭大世の見事な連続ゴールであった。



59分今度はギリシアがチャンスを掴み北朝鮮ゴール前の Charisteas に渡るがシュートに持ち込む前に GK Lee Miong Guk がストップ。 62分にギリシアベンチは Karagounis を下げて Patsatzoglou を投入する。 
68分に Hong Yong Jo が上げたクロスに Mun In Guk がヘッドで狙うが惜しくも外れる。 72分には Tziolis のマークを外して放たれた Cha Jong Hyok のシュートは DF Tzorvas が何とかCK に逃れる。 
84分に北朝鮮ベンチは Mun In Guk を下げてKim Kum Il を入れる。しかしロスタイム1分を含めた残り約7分間に両軍ゴールは生まれずそのまま 1-1 でタイムアップとなった。両チームのメンバーは下記の通りだった。

GREECE (Otto Rehhagel 監督): 13. Sifakis, 4. Spyropoulos, 11. Vyntra 5. Moras, 16. Kyrgiakos 6. Tziolis, 21. Katso, 10. Karagounis, 7. Samaras, 14. Salpingidis 17. Gekas

Subtutitute 1. Halkias, 2. Seitaridis 3. Patsatzoglou 8. Papadopoulos, 9. Charisteas 12. Tzorvas 18. Ninis, 19. Papastathopoulos 20. Captain, 22. Malezas 23. Makos, 24. Prittas 25. Tzavellas

P.R.Korea (Kim Jong-Hoon): 1. Ri Myong Guk 2. Cha Jong Hyok 4. Pak Nam Chol 5. Ri Kwang Chon 10. Hong Yong Jo
11. Mun In Guk 13. Pak Chol Jin 16. Nam Song Chol 22. Ahn Young Hak 23. Jong Tae Se

Substitute 3. Ri Jun Il 6. Kim Kum Il 7 GK Kim Myong Won 9. Ri Chol Myong12 Kim Kyong Il 23. Pak Sung Hyok
15. Kim Yong Jun, 17. Choe Kum Chol 18. GK Kim Myong Gil , 19. An Chol Hyok 20. Ri Kwang Hyok 21. Pak Nam Chol

それにしても大会前の調整試合とはいえ鄭大世の2ゴールは見事だ。それに試合内容も北朝鮮が押していたらしい。ギリシアは北朝鮮を仮想韓国としていたのならワールドカップ本番で韓国には苦戦しそうだなぁ……



大会前に起こった事故 無事に大会は進行するのかな…..?
Nigeria 3-1 P.R. Korea 7th June Makhulong Stadium Thembisa

現地入りしている Nigeria , 北朝鮮の両国が調整試合を行ったがどんだ惨事となってしまった。
試合開始前数千人のファンが競技場外の門を押し倒し何人もの人達が負傷を負った。 そして多くの人がナイジェリアのジャージーを着て競技場の中に入ろうとした。試合が行われた Nakhulong Stadium は客席数 10,000 でコンクリート座席があるだけの小さな競技場だった。この騒動の為、前半は試合終了5分前でタイムアップとされ後半開始早々コミッショナーは試合を打ち切る検討もしたが、結局最後まで行われる事となった。

“群衆のコントロールはお粗末だった。 試合が終わる前に競技場を出る事を余儀なくされた。なぜなら命が惜しいから。外には競技場内にいる観衆よりも多くの人達が入場を阻まれていた。この試合を観戦する為に少なくともワンコイン分の入場料は徴収すべきだった。” 現
地在住のナイジェリア人 Lawal Mohammed 氏はナイジェリア紙の取材にこの様に答えた。

試合は地元では人気のあるナイジェリア戦とあってしかも無料観戦とされたので多くの人々が競技場に殺到した。これが事故の原因だと思う。

試合は開始直後相手の出方を伺うかのようにスローペースのスタートだったナイジェリアが10分過ぎからテンポをアップ。12分、 Sani Kaita のクロスを Nsofor がヘッドで狙うが 僅かに外れる。そして16分には中盤, Obinna Nsofor とのパス交換から抜け出した Manchester City 所属の Yakubu がドリブルシュートを決めナイジェリアが先制ゴールを挙げる。 Yakubu はナイジェリア代表52試合目で20得点目であった。 Nsofor は61分に Kalu Uche が倒されて得たPKを決めて2-0 とし、1点差に追い上げられた後の終了間際に Uche からの正確なクロスを Obafemi Martins が決めて 3-1 で快勝した。

2点差とされた北朝鮮は直後の63分交替出場の左サイドバック Elderson Echiejile が出したGK Vincent Enyeama へのバックパスをかっさらった鄭大世がドリブルで持ち込み前のギリシア戦から通算3連続ゴールを決めた。  その後も北朝鮮はナイジェリアDF Chidi Odiah の反則タックルで得た好位置のFK からチャンスを掴む等するが同点ゴールはなかなか生まれず79分 DF Chan Jong Hyok がこの試合2枚目の警告を受け退場となる。 この試合では AS Monaco 所属のCB Lukman Haruna のプレーが目に着いたらしい。

この試合の後、事故のせいもあるだろうが、現地の北朝鮮協会は選手と海外報道陣との接触を禁止した。“ Sense of mystery deepens around North Korea “ との見出しでこの外部との遮断を報じる海外メディアも。
ただ彼らの移動用のチームバスは韓国の Hyundai Group がスポンサーになっているとか。哨戒船撃沈問題はどうなったんだろう?  それにしても鄭大世の決定力は羨ましい限りだ。 彼が J-League のレベルを最も強く世界に示してくれるのかもしれない。


世界ランク25位のには敗れる。 Slovenia 3-1 All Whites

2010-06-06 | 夏季五輪

 4th June New Zealand 1 Slovenia 3

All Whites の次の相手は世界ランク25位の Slovenia 本大会では England Algeria そしてアメリカと共に Group C に組み分けられている。
世界ランク25位は日本(46位)よりも20位以上も上。欧州予選では Slovakia に次いで2位。そして Play Off では予想を覆しロシアを降して2大会ぶりの出場を決めた。 個々の選手を見ても FW Milivoje Novakovic DF Miso Brecko ( ともに1FC Köln ) MF Robert Koren ( West Bromich ) Valter Birsa ( Auxerre ) そして20歳 Internazionale 所属の Rene Krhin はモウリーニョ前監督直々に“インテルを背負う選手”と将来性を期待されていた程の選手。欧州予選を勝ち抜くだけのタレントは揃っていた。

 試合は敗れたものの Herbert 監督は落胆するでもなく、肯定的なコメントを残した。
“我々はこの遠征で必要だった事が出来た。トップクラス3カ国を相手に我々は非常にタフの戦えた。ただ単に試合をこなしただけではなかった。本当に前向きなステップを終えて欧州を後に出来る。総合的に選手選択の為にその選手がフィットしているかを見極める事に皆興味があった。我々はオーストラリアから欧州遠征を通じて怪我人を出さずに済んだ。Killen のふくらはぎの故障は少しの時間が必要だが良くなるに違いない。そして今我々はこの3試合で団結が出来て今は良い準備が出来た。”

ふくらはぎ痛の Killen と Australia 戦で負傷した Brown 以外はベストメンバーで臨んだ Slovenia 戦は 7分に Novakovic に 25mの FK を決められ先制を許すものの、 20分には Leo Bertos のクロスを Chris Wood が折り返し、 Fallon に繋ぎ同点ゴールを挙げた。

失点後すぐに追い付くところは素晴らしい。
しかし30分、 Slovenia は再び Novakovic が35mのFKを直接決められまたもリードを奪われる。 38分Wood からのパスを受けた Shane Smeltz が39分にはSimon Elliot のFKから Fallon がヘッドで繋いで Wood がそれぞれ放ったシュートは GK Handanovic が弾き出す。そして43分 Zlatko Dedic の強烈なショットが All Whites ゴールを襲う。 GK Paston が一旦はセーブするがそのこぼれ球を Andres Dedic に押し込まれリードを広げられた。

  


後半に入って All White は Fallon, Tommy Smith そして Winston Reid らがチャンスを掴むがゴールは挙げられず 1-3 のまま試合は終わった。

All Whites は6月5日南アフリカに向けて移動をし9日に現地でチリと練習試合を行い15日に初戦の Slovakia 戦を迎える。

敗戦( 1-2 Australia 1-3 Slovenia ) しても完封はされておらずその試合結果は羨ましいところだ。

New Zealand 1 (Rory Fallon 20) Slovenia 3 (Milivoje Novakovic 7, 30; Andraz Kirm 43) Halftime: 1-3

New Zealand: 1-Mark PASTON (GK), 3-Tony LOCHHEAD, 4-Winston REID,
6-Ryan NELSEN (captain), 7 Simon ELLIOTT, 9-Shane SMELTZ, 11-Leo BERTOS, 14-Rory FALLON, 19-Tommy SMITH, 20-Chris WOOD (22-Jeremy BROCKIE 46), 21-Jeremy CHRISTIE.

Substitutes not used: 2-Ben SIGMUND, 5-Ivan VICELEICH, 12-Glen MOSS (RGK), 13-Andy BARRON, 15-Michael MCGLINCHEY, 16-Aaron CLAPHAM, 17-David MULLIGAN, 18-Andrew BOYENS, 23-James BANNATYNE (RGK). Cautions: Winston Reid 29

Slovenia: 1-Samir HANDANOVIC (GK), 2-Miso BRECKO (6-Branko ILIC 76)
4-Marko SULER, 5-Bostjan CESAR, 8-Robert KOREN, 9-Zlatan LJUBIJANKIC (14-Zlatko DEDIC 12), 10-Valter BIRSA, 11-Milivoje NOVAKOVIC (7-Nejc PECNIK 61), 13-Bojan JOKIC, 17-Andraz KIRM (23-Tim MATAVZ 87), 18-Aleksander RADOSAVLJEVIC (15-Rene KRHIN 78)

Substitutes not used: 3-Elvedin DZINIC, 12-Jasmin HANDANOVIC (RGK), 19-Suad FILEKOVIC, 20-Andrej KOMAC, 21-Dalibor STEVANOVIC, 22-Matej MAVRIC-ROZIC.

Cautions: -Bostjan Cesar 70

個人的に注目していた All Whites のアマチュア選手 Andy Barron はこの3試合出番が無かった。 何とかワールドカップの舞台に立てないだろうか...
そして Wellington Phoenix の Ben Sigmund、Serbia 戦ではフル出場だったがこの Slovenia 戦と Australia 戦は出番が無かった。チリ戦はどうだろう...


台風の目となるか All Whites…..

2010-06-05 | 夏季五輪

All Whites win greatest ever, says Hebert
29.May Serbia 0-1 New Zealand

28年振りワールドカップ出場を決めた、今大会唯一 Oceania Football Association から本大会出場を決めた New Zealand 代表 All Whites の調整は順調の様だ。
5月29日、 オーストリアのKlagenfurt で行われた Serbia 戦は 1-0 で勝利を収め Ricki Herbert 監督は “歴史上最高の勝利”と勝利を賞賛した。

“我々は常に自分のパファーマンスを行うがしかし、Serbia の様なトップクラスのチームからの勝利は大変なボーナスだ。”
New Zealand が欧州の地で勝利を上げたのは史上2回目だった。そしてこの勝利は1982年 Auckland でメキシコを破った試合と並ぶ快挙だとの事。
All Whites は Vice-Captain の Tim Brown を24日のオーストラリア戦で負傷で欠きFW Chris Killen が結婚式の為に合流できなかった。
一方の Serbia は FW Pantelic 、 GK Stojikovic を始めワールドカップ予選での中心メンバー7人を含むほぼべストメンバー。地理的な事もありスタンドは殆どが Serbia サポーターで埋まっていた。 

試合は開始から地力に勝る Serbia がすぐに主導権を握るが All Whites も Blackburn の Nelsen を中心としたタフなDFで対抗。GK Mark Paston も好セーブでゴールを許さない。そして22分 Winston Reid からロングボールを受けた Rory Fallon が DF Nemanja Vidic を振り切り Smeltz に渡し Antonio Rukavina をかわしてシュートに持ち込み GK Stojikovic を破り先制ゴールを挙げた。
Vidic は Manchester United , Rukavina は 1860 Munich そして Stojikovic は Wigan Athletics 。みな欧州でもトップクラスのクラブチームでレギュラーを張る選手達だが、彼らを破って得点を決めたのが A-League Gold Coast の Smeltz だからたまらない。



先制ゴールから2分後、Fallon が GK Stojkovic と1対1に追加点のビッグチャンスを掴んだがここは Stojkovic がセーブ。リバウンドから放たれた Smeltz のショットも Stojikovic の正面に飛び追加点はならなかった。
そして以降再び Serbia が主導権を奪い返す。FK から Neven Subotic が Jeremy Christie のルーズなマークを掻い潜りフリーでヘッドを放つがゴール枠は捉えられない。後半に入り更に攻勢に出る Serbia に対し All Whites は可能な限り守備に人数を掛けて防戦。47分には Marko Patelic のシュートを Simon Elliott がブロック。
そんな中でも57分と60分に All Whites はチャンスを掴むが Fallon のヘッドはクロスバーを越え、 Reid は Fallon のクロスをシュートに持ち込めない。
Valencia 所属の 203cm の Nikola Zigic の至近距離からのショットは Reid が身体を寄せて充分威力が発揮できずGK Paston がセーブ。交替出場の All Whites のJeremy Brockie が Fallon, Smeltz と繋がれ受けたパスから放ったシュートは左サイドネットを直撃した。終了直前の Zigic のヘッドも得点には至らず、 All Whites は強豪 Serbia を完封し歴史的な勝利をワールドカップ前に手にした。
世界ランク 78位の New Zealand が15位のSerbia を破ったが 63位もランク差のあるチームの戦いで下位のチームが勝利したのは18年前に FIFA Ranking が施行されて以来最大の“番狂わせ”となった。

試合終盤、ふがいない Serbia 選手のパフォーマンスに憤りが爆発したSerbia サポーター席から物が投げ込まれ Austria人の審判団達は試合中止を示唆するも Serbia 代表主将の Vidic が何とか審判団とサポーター達を説得し試合を成立させる一幕もあった。






 
“我々にとってはファンタスティックな結果だった。歴史上最高のゲームだった。11月14日(バーレーンとのプレーオフ)の素晴らしさが霞んでしまいそうだが、ここでこれだけランクが上のチームに勝利できるとは素晴らしい結果だ。これで世界に少しばかりのメッセージを送る事が出来ただろう。 (フルメンバーで無いのに勝利を収められた事に就いては。) チームの層の厚さを見せる事が出来た。 我々は誰でも点を取れると言う事だ。 ( Tommy Smith と Winston Reid に就いては。) 私はこの2人が欧州のトップクラスを相手にどこまでやるかを見たかった。 得点を挙げただけでなく、失点を許さなかった事も素晴らしい。 彼らのオンザボールに対する能力は、本当によく耐えしのび、その忍耐から攻撃に繋げられていた。もしワールドカップでの物差しがあるとすればこの日の Serbia 戦がそうだ。この日は確かに誰もセルビア人選手に気後れしていなかった。”Herbert監督は自信を持ってコメントしていた。

ゴールを決めた殊勲の Smeltz は “ファンタスティックな結果でワールドカップに向けてもう一つのステップを踏んだ。 選手達は大変ハッピーだ。 我々はこれで多くの自信を得た。 ホームからアウェーでそしてトップクラスのチーム相手に。 しかしまだ終わりではない。ただもっとハードにやらねばならない。我々はバックスに守備を強いたが恐らく数人の人達にはショックを与えただろう。セルビア選手達がハッピーだったとは思わない。 彼らは我々からは勝利を期待していただろう。 2,3のチームが我々に対する考えを改めるだろう。”

調整試合でも良いからわれらが代表もこれくらいやってくれていればなぁ…
そして試合翌日の30日チームは次の Slovenia 戦が予定されているBad Waltersdorf に向かいチームの多くは Graz で行われた England vs Japan の試合を観戦したそうだ。 あぁ、俺も南アフリカでなくスイス、オーストリアに行けば良かったなぁ…

New Zealand 1 (Shane Smeltz 22) Serbia 0 Klagenfurt, Austria 

New Zealand: 1-Mark PASTON (GK), 3-Tony LOCHHEAD, 4-Winston REID, 6-Ryan NELSEN (captain), 7 Simon ELLIOTT, 9-Shane SMELTZ, 11-Leo BERTOS,
14-Rory FALLON, 19-Tommy SMITH, 20-Chris WOOD (22-Jeremy BROCKIE 61), 21-Jeremy CHRISTIE.
Substitutes not used: 2-Ben SIGMUND, 5-Ivan VICELICH, 12-Glen MOSS (RGK), 13-Andy BARRON, 15-Michael MCGLINCHEY, 16-Aaron CLAPHAM, 17-David MULLIGAN, 18-Andrew BOYENS, 23-James BANNATYNE (RGK), 8-Cole PEVERLEY Cautions: Leo Bertos, Tony Lochhead

Serbia: 1-Vladimir STOJKOVIC (GK /23-Andjelko DJURICIC 46), 2-Antonio RUKAVINA, 5-Nemanja VIDIC (Captain), 20-Neven SUBOTIC, 16-Ivan OBRADOVIC (3-Aleksandar KOLAROV 21), 22-Zdravko KUZMANOVIC (21-Dragan MRDJA 59), 11-Nenad MILIJAS (4-Gojko KACAR 46), 7-Zoran TOSIC, 18-Milos NINKOVIC, 15-Nikola ZIGIC, 9-Marko PANTELIC (8-Danko LAZOVIC 66). Substitutes not used: 10-Dejan STANKOVIC, 12-Zeljko BRKIC (RGK), 13-Aleksandar LUKOVIC, 14-Milan JOVANOVIC, 17-Milos KRASIC, 19-Radosav PETROVIC, 24-Bojan ISAILOVIC (RGK).

Not much MCG-whizz as Socceroos struggle to victory
24. May Australia 2-1 New Zealand

5月24日 All Whites は Melbourne Cricket Ground でSocceroos と対戦。ロスタイム Brett Holman のゴールで惜敗した。
1982年スペインワールドカップ予選では隣国オーストラリアを退けアジア・オセアニア地区最終予選に進出。プレーオフで中国を破り見事ワールドカップ出場を決めて以来常に後塵を拝していた Socceroos の胸を借りて合宿地の欧州そして現地南アフリカ入りをする事になっていた All Whites だがここでは試合結果以上にチームに暗雲を漂わせるアクシデントが起こった。
世界ランクでは20位( Australia ) と 78位 ( New Zealand ) , Rugby Union, Rugby League , Net Ball では常に激戦を演じる両国だが football はこの様に差が出ている。 掛け率でも Australia $1.33, New Zealand $8.50 。
それでもこの巨大オーバルには 55,655人の観衆が集まった。(前の週の金曜日の AFL の試合で Collingwood vs Geelong の試合は 88,000 人が集まったらしいが。)

この試合 Verbeek 監督はGK Schwarzer と Chipperfield そして Kewell を外して試合に臨んだ。 余裕を見せる?Socceroos であったが先制ゴールは All Whites . Chris Killen のミドルが Australia ゴールに突き刺さり Kiwi サポーター達を狂喜乱舞させた。



さらにその直後の Simon Elliot からのクロスに合わせた Shane Smeltz のショットはポストを叩いた。そして前半は 1-0 で終え、1998年以来オーストラリアがホームで All Whites に敗れるかもしれないとまで思わされた試合内容だった。Herbert 監督も
“ハーフタイムでは 2-0 か 3-0 で勝てるかもしれない。”と思ったそうだ。

All Whites ペースで始まった試合は先制ゴール後激しさが増し、親善試合らしからぬ荒れ模様となった時間帯があった。27分、 Bertos が Grella に蹴飛ばされピッチの外に運び出される。アメリカ人のRicardo Salazar 主審はイエローカードを出す。
そして Bertos がピッチに戻った直後、今度は Cahill が Bertos を蹴飛ばし、Bertos はそのまま立ち上がれず交替で控室に下がった。 このプレーにも当然イエローが出されたが、 All Whites の選手達は“レッドを出せ。”とばかりに Salazar 主審を取り囲む。Herbert 監督は “私はこの2つのタックルに大変失望している。普通ならイエローカードどころか我々は9人のチームを相手に試合をするところだ。”
更に Tim Brown が Grella のファールで倒れピッチを後に。そして翌日 Brown は肩を骨折した事が判明。チームの精神的重鎮は何とか手術を施し6月15日の初戦、Slovakia 戦に間に合わせるとか….. それにしても Grella は相変わらずこういうファールを繰り返すのか……



後半に入りBrett Holman ( Tim CAHILL )  Carl Valeri ( Vincenzo GRELLO ) Mile Jedianak ( Mark BRESCIANO ) ら3人の Field Player が投入され、徐々にリズムを掴みだす。そして57分波状攻撃を掛け、最後は Killen のタックルのこぼれ球を拾った Daril Vidosic が押し込み Socceroos がようやく同点に追いついた。
All Whites は後半投入された 左サイドバックのTommy Smith が入れたクロスに Rory Fallon がヘッドで狙うが GK Brad Jones がクリアー。そして試合はそのまま 1-1 で終わるかと思われたロスタイムに交替出場の Holman が決勝ゴールを決めて MCG は大歓声に包まれ翌日両チームはメルボルンを後にした。

試合翌日のオーストラリア地元紙ではこの日のラフプレーに言及。 
試合はSocceroos が後半過度な選手交替を行い勝利をものにしたが、 New Zealand の競技的な精神と組織と空中戦が何度も彼らより自信を持っていた相手を混乱させた。 ”  Herald “ 

つまらない、率直に行って見苦しく退化した前半は Verbeek 政権ご最悪の45分間。 タスマニア海峡を隔てた競技は常に瀬戸際の要素があるが、この日の Vince Grella と Tim Cahill は All Whites の Leo Bertos をピッチ上に倒したファールに就いて責任がある。 Grella は不要な両足タックルを Bertos に見舞、これはレッドカードであるべきであった。 3分後今度は Cahill が Bertos の右足にタックルを入れGrella の始めた事完遂した。“     The Australian

Socceroos は本当に前半は酷いプレーに終始し Tim Cahill と Vice Grella の2人は Kiwi MF Leo Bertos へのプレーがレッドカードとならずに本当にラッキーであった。 Courier-Mail

Australian coach condemns his players for bad tackles

このプレーには Verbeek 監督も言及。
“Vince のタックルは Timmy のそれよりも酷かった。なぜ彼ら二人がそういう事をしたのか理由が解らない。 私はすぐに2人をベンチに下げたかったが、こういうゲームなら少し注意せねばならない。 もし私が相手チームなら頭にきて何か報復をしただろうが New Zealand の選手達はそうはしなかった。彼らはプロフェッショナルで我々はプロフェッショナルでは無かった。 これは良いレッスンで、彼ら2人がした事は受け入れられない。 これは試合でやってはいけない事だ。
もしこれがワールドカップならレッドカードが2枚出ていただろう。”

New Zealand 1 (Chris Killen 16) Australia 2 (Dario Vidosic 57, Brett Holman 90+4) Melbourne Cricket Ground Crowd: 55, 659

New Zealand: 1-Mark PASTON (GK), 2-Ben SIGMUND, 3-Tony LOCHHEAD
(19-Tommy SMITH 59), 5-Ivan VICELEICH (18-Andrew BOYENS 51), 19,
6-Ryan NELSEN (captain), 7 Simon ELLIOTT, 8-Tim BROWN (15-Michael MCGLINCHEY 46), 9-Shane SMELTZ (22-Jeremy BROCKIE 67), 10-Chris KILLEN (20-Chris WOOD 67), 11-Leo BERTOS (4-Winston REID 33), 14-Rory FALLON.

Substitutes not used: 12-Glen MOSS (RGK), 13-Andy BARRON, 16-Aaron CLAPHAM, 17-David MULLIGAN, 21-Jeremy CHRISTIE, 23-James BANNATYNE (RGK). Cautions: Andy Boyens 66

Australia: 1-Adam FEDERICI (GK/18-Brad JONES 46), 2 Lucas NEILL (captain), 3-Craig MOORE, 4-Tim CAHILL (14-Brett HOLMAN 46), 5-Jason CULINA,
10-Dario VIDOSIC (22-Tom OAR 79), 13-Vincenzo GRELLO (16-Carl VALERI 46), 17- Scott MACDONALD (11-Nikita RUKAVYTSYA 71), 20-Mark MILLIGAN,
23-Mark BRESCIANO (7-Mile JEDINAK 46).

この試合後、Scot MacDonald, Jade North そして Nick Carle がメンバーから外されたと発表された。MacDonald の落選は少なからずサプライズであったが理由は“ 彼は典型的な2トップタイプのFWで1トップタイプのストライカーでは無いから。”
そして所属先の Middlsbrough でここ16試合得点がない事も理由の一つらしい。

Carle はやはりと云うべきか?来シーズンは Sydney FC 入りが報道されるが。

Socceroos は前回に続いて決勝トーナメントに進めるだろうか……
そして バーレーンとのプレーオフで活躍をしたBrown の奇跡の回復を本当に心から願った。  



England 2-1 Japan 英国紙の報道は その2 

2010-06-04 | 夏季五輪

Capello has his mind made up by England's worrying lack of decisiveness
5月31日付 Independient Sam Wallace

この日の朝、Fabio Capello は水曜日(6月1日)朝発表する南アフリカ行きのフライトに乗れない7名の選手の名前を決める為に子供時代を過ごしたイタリア北東部にある Pieris という街にいるであろう、恐らく彼の年をとった母親の Evelina の手助けを少しばかり借りて。 
更に二日間 England 代表監督は厳しい日を過ごさねばならない。Internazionale 監督就任の瀬戸際外交を巡って FA は日曜日に彼をなだめる為の場を設けねばならなかった。この6週間の England 代表監督はまっさかさまに躁状態に踏み込む前に多くのイタリア人少年がする様に彼は母親を尋ねた。 
全てが不確実な中で Capello は FA と Inter の間をさまよった。昨日オーストリアで大恥をかく様な敗戦を免れる小さな出来事があった。 この試合の解説者 Alan Hansen が必ず呼ぶであろうEngland を穴の外に抜け出させた守備陣の二つのオウンゴールを演じた“カミカゼディフェンス” のおかげにすぎない。 




Capello は昨日は何も見る物が無かったと語った後に30人のメンバーからどの7名を南アフリカ行きからふるい落とすかに就いては心変わりをしたと言った。 
この日の England はベストではなかった中心選手の部分に取り組むと、ある人は昨日顕著な評価を見た当落線上の選手達が南アフリカ行きのメンバーから落ちるとただ憶測する。
それは前半日本のCBのミスから掴んだチャンスからのヘッドを外した Darren Bent の事を確かに意味する。
Michael Dawson, Stephen Warnock そして Scott Parker らはメキシコ戦も日本戦も共に出場する機会が無く、最終メンバーの可能性は考えられず、残りどの3人の選手が落ちるかという事が残されている。
Shaun Wright-Phillipsは後半後退させられたTheo Walcottよりは良いゲームをしたが Capello のベースを変えないという事から見れば Shaun Wright-Phillipsは確かに後ろに追いやられるだろう。
Adam Johnsonはメキシコ戦で6分間出場した、シャープに見えたが土曜日の試合前日記者会見では彼に就いてはいいかげんに述べていたのでメンバー入りは難しいと思う。
最大の選択は Gareth Barry が南アフリカに行けるほど充分にフィットしたと仮定して、Tom Huddlestone とMichael Carrick の間で行われる。Wembley でのメキシコ戦後半、そして昨日の前半 Huddlestone はこの二人の中ではより良い動きを見せたが、しかし Capello はまたも試合前 Carrickを擁護していたので彼も充分にメンバー入りが考えられる。
Dawson, Warnock, Parker, Bent, Wright-Phillips, Adam Johnson そして Huddlestone。しばしば公式記者会見での England 代表監督の読解不可能と予想できない選手選考からすれば彼ら7名が必ずしも落選確実とは言えない。しかし Capelloが昨日彼の質問者に快活に思い出させた様にただ明日(6月1日)の発表を待たねばならない。
Capello は日本戦を 4-4-2 の布陣を採用。 Huddlestone を Frank Lampard と共に中盤の真ん中に組ませんた。 後半は大きな変更を施したものの、イタリア好みの 4-2-3-1 にシステムを変えた。 Steven Gerrard は普段はプレーしない位置に置かれ -その Wayne Rooney をサポートする栄誉は Joe Cole に与えられた- 替りに Gerrard は中盤に置かれた。 それは Gerrard の例外のポジションでは無く Lampard と組んでプレーした事が最も興味を持たせる事実であった。 それは 2007 年6月 Estonia 戦で勝利を収めた試合以来のコンビであり、現代の手に負えない大きな問題を振り返って解決した現れであった。もし Barry が6月12日のアメリカ戦に間に合わない事を仮定すると、古い機能不全の疑いがあったGerrard と Lampard のコンビが中盤で採用される事もあるだろう。 Capello は後の2人の中盤選手、 Huddlestone または Carrick と Parker のコンビはその任務は出来そうでないし、事実信頼も殆どしていない。

前半の England はかなり酷かった。 Rooney と Bento の攻撃は論外だったし Walcott の右ウィングは問題を起こした。 この Arsenal の選手は Capello のシステムのお気に入りで南アフリカ行が許されるのは問題ないがこの程度のパフォーマンスを続けて監督のメンバー入りを始めては久しい。
その任務は日本が開始7分に遠藤保仁のCKからCBのマルクス田中が叩きこんだ先制ゴールを決められて簡単に行かなくなった。それ以降 Capello の辛辣な指摘によれば日本は 4-1-4-1 から 9-1 のシステムに変更しリードを守り切ろうとしたからだ。
日本は54分本田が FK を手で払いのけPKを献上するもののその Lampard のPKをストップしたGK川島英嗣の素晴らしいパフォーマンスに助けられた。 
Lampard はFA Cup 決勝戦の Portmouth 戦に続いてのPK失敗だった。 
しかし Capello は彼はまだ引き続きPKを蹴る事になるだろうと主張している。 
後半投入されたJoe Hart は2度自信にあふれたパフォーマンスを見せスタメン候補になった。 
残り18分となってようやく England は日本に追いついた。 Joe Cole のクロスが田中によってオウンゴールとなった。 Emile Heskey が残り14分になって投入され その Aston Villa から来た静かなる男はラインを統率しEngland が予選での得意のシステムとなった。残念ながら89分 Gerrard のクロスからの 代表歴58試合7得点のHeskey にとってはシンプルなヘッドであったがミスをしてしまった。
そしてそれまでに England は勝ち越していた。 Ashley Cole の左サイドからのクロスを猛然と戻った中澤祐二の足に当たって川島を破り England が何とか世界ランク46位のチームを降した。少なくとも Capello は胸をなでおろしたと言えるだろう。 

England (4-4-2): James (Portsmouth); G Johnson (Liverpool), Ferdinand (Manchester United), Terry (Chelsea), A Cole (Chelsea); Walcott (Arsenal), Huddlestone (Tottenham), Lampard (Chelsea), Lennon (Tottenham); Rooney (Manchester United), Bent (Sunderland). Substitutes used: Hart (Manchester City) for James; Carragher (Liverpool) for G Johnson; Gerrard (Liverpool) for Huddlestone; Wright-Phillips (Manchester City) for Walcott; J Cole (Chelsea) for Bent, all h-t; Heskey (Aston Villa) for Lennon, 76.

Japan (4-1-4-1): Kawashima (Kawasaki Frontale): Konno (Tokyo), Nakazawa (Yokohama F Marinos), Tanaka (Nagoya Grampus), Nagatomo (Tokyo); Abe (Urawa Red Diamonds); Honda (CSKA Moscow), Hasebe (Wolfsburg), Endo (Gamba Osaka), Okubo (Vissel Kobe); Okazaki (Shimizu S-Pulse).

Substitutes used: Morimoto (Catania) for Okazaki, 64; Matsui (Grenoble) for Okubo, 71; Tamada (Nagoya Grampus) for Endo, 85. Referee R Eisner (Austria).
Man of the match A Cole. Attendance 15,326.

England World Cup 最終メンバーの予測 当選確実
Goalkeepers: Robert Green, David James, Joe Hart
Defenders: Leighton Baines, Jamie Carragher, Ashley Cole, Rio Ferdinand,
Glen Johnson, Ledley King, John Terry, Matthew Upson Midfielders: Gareth Barry, Joe Cole, Steven Gerrard, Frank Lampard, Aaron Lennon, James Milner, Theo Walcott
Forwards: Peter Crouch, Jermain Defoe, Wayne Rooney

当落線上 Michael Carrick/Tom Huddlestone, Darren Bent/Emile Heskey

帰国候補 Stephen Warnock, Michael Dawson, Scott Parker, Shaun Wright-Phillips,

Adam Johnson England man-for-man marking - by James Mariner David

James........ 6
昨年4月以来の代表50回目のプレーであったベテランGKは殆ど何もしなかった。
日本のゴールは混戦のPA内からのショットからで彼の責任ではない

Glen Johnson....... 6
先週のメキシコ戦のファインゴールは称賛以外の何でもない。守備の不安は頂けない。闘莉王の先制ゴールを許してしまった。

Rio Ferdinand........ 7
主将としてチームを構成。しかし7週間でまだ4試合目の為か終盤コンディションに苦しむ

John Terry......... 6
質素で狼狽の無いパフォーマンス。かつて傷ついたポジションに喜んで戻った。 
森本にシュートを許した事は心残りか。




Ashley Cole....... 7
攻撃によくからみまたラインにも戻った。そしてゴール前に迫りシュートに。日本ゴール前ではもっとうまくやれただろうが勝ち越しゴールも演出した。

Theo Walcott........ 6
何かを証明しようとして試合に入った。しかし多くを確信させられなかった。 ベンチに下がる前半終了直前転倒しPKを誘ったが。

Frank Lampard.... 7
再び不得手なEngland のPKを担当したようだがそれを別にすれば勤勉なハードワークを見せた。

Tom Huddlestone........ 6
短い時間だったが常にカバーした地域はクリアーに守備面で質の高さを見せた。Rooney のシュートのリバウンドを放ったシュートを見たのは幸運だった。

Aaron Lennon......... 7
アメリカ戦でのスタメンポジションを確認したかもしれない。 立ち上がりはよく前線に出て来て右サイドでは攻撃のオプションがある事を示した。

Darren Bent...... 6
最初スクリーンに D Brent と表示された Sunderland のFW は自分の名前が解らなかった。2度のヘッドを放った。

Wayne Rooney....... 8
調子が悪いと思われたFWだが独創的なフォームを見せた。後半Gerrard とよくリンクし25ヤードチップシュートは見ものだった。

Joe Cole (for Bent, h-t):  7
プランを創る為に最大限の事をした。最初のオウンゴールとなるクロスを入れた

Gerrard (for Huddlestone, h-t): 7  Rooney の後方でプレーを。



Carragher (for G Johnson, h-t): 6  質素は動きを披露。

Wright-Phillips (for Walcott, h-t): 6 左サイドで生き生きとしたプレーをみせた。

Hart (for James, h-t): 7 再び印象付け、 England に認めさす。

Heskey (for Lennon, 77): 5  最初チャンスを失敗した。 

最終的に6月1日に選ばれたワールドカップメンバーは下記の通りだった。 

Goalkeepers: Robert Green (West Ham United), Joe Hart (Manchester City), David James (Portsmouth).

Defenders: Jamie Carragher (Liverpool), Ashley Cole (Chelsea), Rio Ferdinand (Manchester United), Glen Johnson (Liverpool), Ledley King (Tottenham Hotspur), John Terry (Chelsea), Matthew Upson (West Ham United), Stephen Warnock (Aston Villa).

Midfielders: Gareth Barry (Manchester City), Michael Carrick (Manchester United), Joe Cole (Chelsea), Steven Gerrard (Liverpool), Frank Lampard (Chelsea), Aaron Lennon (Tottenham Hotspur), James Milner (Aston Villa), Shaun Wright-Phillips (Manchester City)

Forwards: Peter Crouch (Tottenham Hotspur), Jermain Defoe (Tottenham Hotspur), Emile Heskey (Aston Villa), Wayne Rooney (Manchester United)

12月にGlen Johnson が膝靭帯、Rio Ferdinante が背中の怪我から復帰後4試合の出場停止Ashly Cole が右足くるぶしを骨折。 Aaron Lennon が鼠径部の故障で2010年にはいり殆どプレー出来ない状況。John Terry と Wayne Bridge (の元カノ)とのゴシップ、5月に入ると Rooneyまで故障で離脱が案じられた。
しかし何とか“主力候補”はメンバーに入る事が出来た。 最大のサプライズは Walcott の落選。 Lennon と比較すると….と云う事か? Stephen Warnock、Shaun Wright-Phillips と云った落選候補選手そして怪我の回復が心配される Gareth Barry らも選ばれた。

  

地元開催の優勝1回。準決勝進出1回(1990年大会) だけの実績は他の欧州の列強、ドイツ、イタリアそしてフランスと比較すると“母国”としては少し寂しい実績だろう。 それでも England を優勝候補に推す専門家は少なくない様だ。それは本当にそうなのか?それとも他国を知らないだけなのか? 

大会まであと1週間あまりとなった。 こういう期間が一番楽しいんだけどなぁ….