Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Adelaide 雪辱ならず。 Gamba が M.U. 戦へ

2008-12-30 | Football Asia

FIFA Club World Cup  Gamba Osaka 1-0 Adelaide United

1点のビハインドがなかなか届かない。後半は時間が経てば経つほど Adelaide はゴールの予感すら感じさせられなくなっていた。86分13秒、ガンバ DF 中澤のクリアーを拾った途中出場選手のAlemao が放ったシュートはクロスバーを越えた。これが後半初めてのシュートらしいシュートだった。88分、 FW の Robert Younis が MF Diegoに替って投入される。 Younis がピッチに入った直後に Adelaide の選手達は最後の力を振り絞る様にガンバゴール前に迫る。90分、ロスタイムが4分と記される。思わず西野監督がベンチ前に飛び出し、第4審判に二言三言。“どこにそんなロスタイムがあったんだ??”  90分33秒左サイドに侵入した Travis Dodd に加地がタックルに入るとボールが加地の身体の下に潜り込んでしまった。チリ人の Pablo Pozo 主審はAdelaide にFKを与える。 加地は両手を広げて抗議する。そのFKからチャンスはうまれなかったが92分2秒にAdelaide GK Eugene Galekovic のゴールキックを山口がヘッドでクリアーしたそのこぼれ球を拾った Younis が直接ミドルを放つがゴールポストのやや右に飛んで行く。しかし俄然 Adelaide が同点に追い付く兆しを見せ始めた。そして私は心に決めた。

“ Adelaide が勝ったら絶対に横浜に行こう。そこでは誰もが Manchester United を応援するに違いない。ならば俺は Adelaide の応援に行こう。”

93分23秒、右サイドを上がった Daniel Mullen が入れたクロスは山口と中澤の間に飛ぶ。そこにドンピシャのタイミングで走り込んだ Dodd が頭で合わせる。しかしボールはまたもポストの右側にわずかに外れて行った。GK藤ヶ谷がゆっくりボールをセットし、前に大きく蹴り出す。時計は94分9秒。主審のホイッスルが鳴り響いた。
あぁ、横浜に行く必要が無くなってもうたわぁぁ……..

  

Waitakere 戦を終わって、 Scott Jamieson ガンバ戦に闘志を燃やす…….
ACL決勝戦の結果は大変残念だったが次は新たなゲーム。我々は次のラウンド、準決勝に進出する自身は充分にある。ACLでは肝心なところでミスをしてしまったが、12月14日、日曜日には修正出来る。 Hungry で Desire な少年達はこの望んでいた試合(ガンバ戦)で我々が求めていた結果を喜んで見せるであろう。
Scott Jamieson はガンバ戦では勝利とゴールを目指す。 “ Waitakere United 戦では何度もチャンスがありながらゴールを決められなかったが気にはしていない。その分ガンバ戦に賭ける。“ もし Manchester Unitedとの試合が実現すればそれは素晴らしい達成だ。我々にとってもクラブにとっても。 しかしその為にはまずガンバ戦に集中せねばならない。” 

Scott Jamieson は 2005年ペルーで開催された FIFA U-17 にオーストラリア代表として出場。その後は Premiership の Bolton Wanderers と契約。 Reserve League 等の出場実績はあったがトップチームには上げられなかった。今シーズンから Adelaide United に入団。左サイドバックに定着し大会前まで13試合にスタメン出場を果たした。ACL の決勝戦でも2試合ともフル出場。 Waitakere United 戦でもスタメン出場を果たし4本のシュートを放ちながら無得点。ガンバ戦ではまさに勝利とゴールを目指す。

  

試合前日 REDS は前 ( ACL 決勝 ) よりも良い準備を以てガンバ戦に臨む….
ガンバ大阪にはスペースを与えてはいけない。彼らは大変早い動きを見せる。そしてそれが次の試合に向けた教訓となる。 準々決勝前日名古屋のホテルで Cristiano で語った。中盤での彼らの動きは早くフォーメーションが良く形成されFW陣を大変良くサポートする。であるから我々はよりパワフルに中盤を抑えねばならない。 夥しい数の地元(日本)メデイィアは既に Adelaide はガンバに勝てる見込みは無いと伝えており、“ACLの2試合を観た誰もがガンバは素晴らしいチームで勝つだろうと予想するが、Football は何が起こるかわからない。机上ではガンバは優っているだろう。しかし Football は11人対11人の戦いだ。我々も良いチーム。自信がある。次のゲームで見られる事が出来るだろう。ガンバ戦は難しい試合となるだろう、がしかし Club World Cup では全てのゲームが難しい。それは世界最高峰のクラブのトーナメントだからだ。ガンバ、Manchester United 、大変タフなゾーンだがもし栄冠を勝ち取るなら Big Club に「勝たねばならない。クラブにとっても我々にとっても Manchester United と戦う事は素晴らしい事でクラブの歴史にも残る事だ。”

Cristiano はオランダ ( NAC, Roda JC, Willem Ⅱ ) スイス ( FC Basel ) でプレーしたブラジル人。 Basel 時代は UEFA Cup にも出場。中田浩二、 Chipperfield, Sterjovsky と言った日豪のワールドクラスの選手達と共にプレーもした。今シーズンより Adelaide United と契約。大会前まで14試合に出場し7ゴールを挙げたFW。ガンバDF陣には完封されているだけに FIFA CWC のガンバ戦では何とかしたいところであった。大会開始前から日本のマスコミは既にガンバが Manchester United と戦う様な報道が氾濫していたがその様相はAdelaide United にも当然伝わっていた様だ。これを知った選手達は闘志を燃やさないはずはなかった。

 

それは西野監督も気が付いていたのだろう。 “大会が始まる前、大阪ではあたかもガンバの初戦は Manchester United と言う雰囲気が漂っているが大切な事は Adelaide 戦に良い準備を以て臨む事だ。我々は結果を出す自信はあるがAdelaide はイージーな相手では無い。”  一方の Adelaide United ビドマー監督は “ ガンバは素晴らしいチーム。彼らお機動力は隅々まで配備されそえはどのチームにあるものでは無い。我々が対抗するためには全員が平均以上のパフォーマンスを見せねばならない。 ビドマー監督としては Sasa Ognenovski, Cassio がインフルエンザから回復するも、GK Galekovic がインフルエンザにかかり MF Diego の怪我が心配になるところであった。
そして Adelaide United は地元 A-League では赤色のユニフォーム, REDS の愛称で親しまれている。日本ではREDS と言えば浦和 RED 。今シーズンガンバは REDS に滅法強かった。オーストラリアの REDS も青色のガンバにまたも征伐されるのか.....

 

12月14日、豊田スタジアムに登場した Adelaide United のスタメンはGK Galekovich 、インフルエンザが完治したらしい。 DF は CB が Robert Cornthwaite とSasa Ognenovski 。左サイドが Scott Jamieson 。ベテラン Angelo Constanzo はスタメンを外れた。右サイドがDaniel Mullen 。 Ognenovski は Waitakere 戦はインフルエンザで欠場。 他の3選手は Waitakere 戦に続いての出場であったが Mullen はガンバ戦初出場だった。ボランチには ACLガンバ戦では出番の無かった Fabian Barbiero と Paul Reid 。 Cristiano の1トップの後ろには右から Travis Dodd, Diego そして Cassio の3人が並んだ。中盤のCassio Diego がインフルエンザから回復し起用され Reid がボランチの位置に下がった。そして Kristian Sarkies と Jason Spagunolo の2人がベンチスタートとなったが今年代表合宿にも参加した Spagunolo先の Waitakere United 戦では途中からベンチに退いたが来シーズン A-League加盟が決まった North Queensland Fury 入りが濃厚となっている。
一方のガンバ大阪は GK 藤ヶ谷、DFは右から加地、中澤、山口、安田。ボランチには橋本と明神。2列目には右が佐々木、左に二川。そして真ん中は遠藤。FWは1トップのルーカス。 ACL 決勝戦2試合と全く同じスタメン。12月5日の Jリーグ最終節新潟戦で起用されたDF下平とMF 寺田に替って加地、二川が起用された。その前の11月29日の浦和戦ではルーカスと山崎の2トップでMF二川はベンチだった。

開始早々主導権を握ったのは“アウェー”の Adelaide United 。早い出足でガンバイレブンに充分な態勢でボールを持たさない。9分38秒にはFKからJamieson が左から上げたクロスに、11分48秒には Barbiero が右から上げたクロスにゴールネットは揺らせなかったがそれぞれ Cristiano が飛び込みACLの2試合とは違うぞと言うところを見せる。13分33秒には安田に左サイドを破られ Mullen が振り切られ中のルーカスにクロスが渡るがここはCB のCornthwaite がシュートを撃たさない。1トップのルーカスにはACLの鹿島戦でマルキーニョスを完封した二人CBの Cornthwaite と Ognenovski の2人がきっちりとマーク。ゲームメーカーの Reid がやや引き気味のポジションでテクニックに優るガンバに対して数的優位を作る。

  

13分53秒、Adelaide は決定機を迎える。ガンバの侵入を凌ぎ Barbiero のクリアーを自陣奥深くに戻ったFW Cristiano がそのままオーバーへッドで再び大きくクリアーするとボールは大きく弾む。そのバウンドを利用して Dodd が山口、中澤のCBの二人をうまくかわしてそのままフリーでドリブルシュートを放つが惜しくもゴールポストのわずか左にボールは通過。惜しい先制のチャンスだった。 

この攻撃を機にガンバの橋本、明神の両ボランチは前線に上がる事を“自粛”しはじめ、安田の右サイドのからの上がり時の守備のフォローに腐心する様になった。そのせいか Adelaide の攻勢が一気に途絶えた。17分20秒、ガンバの佐々木が開始3分に Mulen から受けたチャージで痛めた足を再び痛めたようで立ち上がれない。結局ベンチに下がりFW播戸が投入され、ルーカスと2トップに。そしてMFは遠藤が左に入り二川が右に。ボランチの橋本、明神が状況によってはどちらかが、また二人とも前にせり出すようになった。遠藤は逆サイドに現れる事も。これはACL決勝戦では見られなかった布陣。これが Adelaide に混乱をもたらした事は大きかった。今のオーストラリア A-League ではこのように試合の最中にフォーメーションを自在に変更できるチームはない。故にそれに対応できるチームも無いと言う事だ。 
そんな中ガンバが先制ゴールを決める。遠藤が中盤で明神に渡すと明神は前の二川に縦パスを送る。二川は Reid がマークに入る前に浮かしたパスをゴール前やや右側に送ると播戸が Cornthwaite と競りながらも中央に落とすとそこに走り込んだ遠藤がGK Galekovic の股間を抜くゴロのシュートを放ち Adelaide ゴールネットを揺らした。 ガンバのフォーメーションを替えた直後の失点が Adelaide イレブンに与えた影響は大きかっただろう。それにしても ここで決めた遠藤はさすがACL 最優秀選手だと思った。

  

25分にテレビに映し出されたボール支配率はガンバ62 に対して Adelaide は38 であった。 39分にはルーカスが Jamieson をかわしてフリーでシュートを放とうとするが足を取られて撃てなかった。これを撃たれていれば完全に試合は決められていただろう。それでも Adelaide は41分19秒にはJamieson の上げたクロスに明神と競りながら Dodd が放ったヘッドが惜しくもクロスバーを越えるなど同点に追い付く気配は感じさせた。

  

後半開始早々の46分3秒にはガンバゴール前で Cristiano から Diego がボールを受けるがガンバDF陣のマークの前にシュートが撃てなかった。そして以降 Adelaide はガンバのペナルティーエリアに侵入できなくなってしまた。左サイドの Cassio は対峙する加地、二川に抑え込まれ、Adelaide 自慢の Diego, Cristiano のブラジル人コンビもなかなかボールがコントロールできない。 後半だけでガンバに10本のシュートを浴びたがGK Galekovic が何度も必死のセーブを見せ追加点を阻む。 

 


71分には Cassio を下げて Alemao を、77分には Cristiano を下げて Osama Malik と言った ACL 決勝戦では登場しなかった選手がピッチに送られる。 Alemao はかつてブラジルの Cruzeilo に所属し 2004年には Copa Libertadores にも出場した。 Malik はユースチームの選手。インフルエンザで遠征に参加出来なかった Paul Agostino に替って抜擢された選手。 ガンバも81分に播戸に替えてFW山崎、84分に二川に替えてMF武井が投入され守勢に布陣を変える訳でもないので試合展開は変わらない。 Adelaide のビドマー監督は88分ついに最後の交代選手 Younis の投入を決めた。 3試合続けてガンバに完封されるのだろうか………..

“ACLの2試合から我々は多くを学んだ。ACLよりもずっと良い試合内容だったと思う。我々はたった1度ミスを犯した。それをガンバは見逃さなかった。我々は恐らく技術と思考をあと少し進歩させるべきだっただろう。しかし私は選手達を誇りに思う。私はこの夜に得た事よりも多くの事を得られただろうと思う。選手達は Happy だっただろう。“  試合後のビドマー監督のコメントだ。  

三度目の挑戦でもガンバゴールは破れなかった。彼らが次にガンバ大阪、またはJリーグに挑戦出来るのは再来年以降だ。来年のACLは既に2007-08 王者の Newcastle Jets と Central Cost Mariners の出場が決まっている。 

だが日本のファンにA-League の存在は見せられたと思う。そしておそらく試合翌日には次の対戦相手 Al Ahly 戦に向けて切り替えていたことだろう。

  


Waitakere, Adelaide ガンバへの挑戦権を競って…..

2008-12-16 | Aussie & Kiwi

12月11日、国立競技場で行われたFIFA Club World Cup 2008 の開幕戦。対戦カードは オセアニア地区代表ニュージーランドの Waitakere United vs ACL 準優勝のオーストラリア A-League の Adelaide United 。 ACL の準決勝戦が終わって以来、この試合を私は楽しみに待っていた。ニュージーランドにオーストラリア。共に商用でよく訪れる国だ。そしてその度に現地のサッカー事情に出来るだけ触れようとして来た。試合日が近づくにつれてわくわくして来た。専門誌を見ても“サッカージャーナリスト”と自負する輩達からは両チームの情報は伝わってこない。たまに漏れて来るものは全く的を得ていなかった。それがこの試合に“臨む”私を余計に嬉しくさせてくれた…..

国立競技場はJSL時代を彷彿させる空席の数。そんななか試合開始15分程度前に突然照明が落ちて FIFA Club World Cup の開幕セレモニーが始まった。“世界大会”のセレモニーにしては地味な感じがしたが….. この日の東京地方は前日に引き続き最高気温が18度程度にあがる“暖冬”。キックオフの午後7時45分頃になっても屋外にいながらあまり寒さは感じなかった。どちらかと言えば観戦し易い気候だった。

  

2年連続出場のWaitakere United は11月に開幕した New Zealand Football Championship では2勝1分で8チーム中2位につけている。来日前には中国に遠征し12月6日に地元浙江Greentown に Allan Pearce, Roy Krishna, Jeff Campbell のゴールで3-1 で勝ち翌日、当地からバスで3時間半揺られて上海空港に到着。空路日本にやって来た。

一方 ACLで鹿島、ガンバと対戦した事で日本でも馴染みが深くなって来たA-League の Adelaide United 。8月に開幕した今シーズンのA-League では現在首位を行く。12月5日にはアウェーでそれまで3連勝中だった Wellington Phoenix を 6-1 と粉砕して日本に乗り込んで来た。対戦相手の Waitakere United は11月15日に このWellington Phoenix に 0-7 で大敗してしまっている。それを見てもこの両者間の力の差が少なからず測り知れる。

Waitakere のスタメンは GK が188cm の Richard Gillesie 。CBは188cmの England 人でコーチ兼任の Neil Emblen と183cm の Jonathan Perry 。左サイドバックは England 人の Neil Sykes 。右サイドは Jason Rowly. Rowly 以外は昨年に引き続いてのスタメンで Sykes と Gillesie は2006年は Auckland City FC のメンバーとして岩元輝夫と共に来日。 Rowly は昨年ベンチにいて出番がなかっただけにうれしいスタメン出場だ。ボランチには 左が185cm の Jake Butler と右が 182cm の Christphere Bale 。Bale は昨年に続いてのスタメン。MFは左がウェールズ人の Paul Seaman 右に ニュージーランド代表の Allan Pearce 。そして FW がクロアチア人の Daniel Koprivicic と フィジーの Roy Krishana 。 Koprivicic は昨年はロスタイムから投入された。この試合では Krishana が1トップ気味で Koprivicic は少し下がり目。そしてMFはどちらか一人が常に下がり気味でDFラインの前にさらにもう一つDFラインがあるという感じであった。浙江Greentown 戦でスタメンだったニュージーランド北京五輪メンバーの Aaron Scott と 日系人選手ケイン高木こと Kayne Vincent はベンチスタートで、ソロモン諸島の英雄 Benjamin Totori そして北京五輪メンバーの Daniel Ellensohn もベンチスタート。 Totori は浙江Greentown戦も59分からの投入だった。最初は守って時期をみて攻撃的選手を...何とかニュージーランドのチームに1勝を...と目論む Christopher Milicich 監督のゲームプランが良く解かる布陣だ。ただ重鎮 Danny Hay はついに怪我が完治せずベンチに入れなかった。浙江Greentownでもプレーをしなかったがこの試合には出てこれるかと期待していたが……..

一方の Adelaide United は GK 186cm の Euginen Galekovic , CBは 197cm の Robert Cornthwaite と 183cm の Angelo Constanzo。 左サイドバックは Scott Jamieson 右サイドはオーストラリア U-19 代表の Daniel Mullen 。ボランチ的なポジションには右が Farbian Barbiero 左に Jason Spagnuolo 。 Spagnuolo は10月15日のワールドカップ予選カタール戦の代表合宿にも招集され来年のAsian Cup 予選ではメンバー入りするのではと期待される選手。ワントップにはブラジル人でFC Basel 所属時代には UEFA Cup出場経験もある Cristiano 。2列目には右に 主将の Travis Dodd 左に北京五輪メンバーの Kristian Sarkies。その後ろにゲームメーカーの Paul Reid がひかえる。 左サイドの Cassio, CB のSasa Ognenovski そして 攻撃的 MF の Diego が病気で欠場。その病だがインフルエンザだと思っていたのだがオーストラリア紙によるとそれは“ヴィールス性”のものらしく同じ病気でかつての Socceroos でワールドカップ予選にも出場した Paul Agostino が来日前に同じ病で来日出来なかった事からオーストラリアで流行していたインフルエンザかもしれない。私も2度貰った事がある……  Paul Agostino の欠場は残念だった。
Adelaide United に就いては日本のマスコミ、専門家は判で押した様にフィジカルと体格ばかり強調するがこのチームは“オーストラリアらしくない”ショートパスを繋いだりロングパスでサイドチェンジを行ったりするチーム。9月にアデレードで行われたACL準々決勝の鹿島戦はロング、ショートパスを繋ぐ戦術でスコアーこそ 1-0 だったが決定機の数も多く演出し後にJリーグ王者となった鹿島を圧倒した。 

  

試合は開始から自力に勝る Adelaide が押しまくる展開。 Waitakere は昨年立ち上がり5分で2失点したせいか7人から8人でラインを引いて守備をするのでAdelaide の中盤、右から Spagnuolo, 左から Barbiero が、両サイドバックの Jamieson, Mullen も高い位置にポジションをとれる。そして最前線ではCristiano を真ん中に右に Dadd, 左に Sarkies とほぼ3トップの様な形で前線からプレスを掛ける。
それでも Waitakere は CB のEmblen と Perry が体格を使ってしっかりとAdelaide 攻撃陣を抑え、シュートが枠に飛んでも GK Gillesie が素晴らしい反応を披露する。11分44秒と18分25秒には共に Jamieson のミドルシュートをファインセーブで凌いだ。そして周りの観客達は Gillesie のファインセーブを楽しみにする様な雰囲気になる。それに応えて? Adelaide は攻撃の手を緩めない。26分40秒にはFKのチャンスから Barbiero が上げたクロスに Cristiano がフリーでヘッドを放つがこれはクロスバーを越えて行った。 

Waitakere はラインコントロールが遅いのでオフサイドを取れない。そして攻撃に転じても最前線とは完全に分断されるので全くに Krishna と Koprivicic のドリブル頼り。DF陣はなるべく1対1の状態を避け、タッチライン、ゴールラインにボールを出そうとする。開始後しばらくは緊張からかわざわざ蹴りだして相手ボールにしてしまうシーンも何度かありCKを献上する事も。最も Waitakere はオフサイドを取る気などさっぱり無いのかも知れない。最終ラインを引いて人を集めて泥臭く相手攻撃に対抗する、古典的なそのやりかたにむしろ新鮮味を感じる。
その Waitakere が先制ゴールを挙げるのだからサッカーは解からない。32分35秒 Krishna が右サイドで倒されて得たFKをPearce がゴール前に蹴り込む。そこに Seaman が飛び込み Adelaide GK の Galekovic と競り合う。 Galekovic は一旦はボールを掴むがファンブルをして落球するとそのこぼれた所を Seaman が体を反転させ Reid がマークに入り前に Adelaide ゴールに蹴り込んだ。 このプレー、キーパーチャージか?とも思ったがアルジェリア人の Benouza主審はセンターサークルを指しゴールインを認めた。 Adelaide の選手達もまったく抗議はしなかった。
ニュージーランドのチームが自ら挙げた歴史的なゴールであった。 そしてこれでゲームが俄然面白くなると確信した。先制ゴールを許した Adelaide は Dodd を最前線に上げ Cristiano と2トップを Sarkies が左に Barbiero が右に開き Reid がやや下がり Spagnuolo と共に中に入り押し上げる。失点直後には連続でCKのチャンスを掴むなど更に総攻撃をかける。Waitakere としても少しでも長くリードは保ちたい、見ているこちらもその方が試合が面白い….と考えていた38分5秒、CKをファーサイドでフリーで待ち構えていた Mullen が見事なヘッドでねじ込み Adelaide が同点に追い付いた。

  


これまで右からのCKは Jamieson が蹴っていたのだがここは Reid が蹴りファーサイドに上げたのが良かった。そしてこのCKはゴールライン付近でボールを取り合いしていた Mullen が相手の Perry の足に上手く当ててゴールに出して取ったもの。このあたりはプロとアマチュアの差か?? 
追い付かれた Waitakere は42分56秒、 Sykes が Dodd に倒されて得たFKを今度は左から Pearce がゴール前に入れるとまたも Seaman が飛び込むが肩に当たったボールはゴール枠を捉えられなかった。終了直前に Adelaide は波状攻撃を見せたが最後の Cornthwaite のシュートは Gillesie がファインセーブでストップ。大歓声が上がりその余韻が残るなか前半が終わった。ベンチに引き揚げる GK Gillesie の背中に拍手が送られた。

  

ハーフタイム中に後半も Adelaide が一方的に攻めるだろうと見込んで座席を反対側に移す事にした。国立競技場の通路には陸上競技用のタータンが敷かれている。学生時代にインカレに出場した時はこの通路を走ってアップをしたけど今でもそうなのかなぁ….  客席への入口では係員が丹念にチケットのチェックをしている最安価のカテゴリー4でも全席指定だけど入口でチケットを見せて“カテゴリー4だから良いでしょ?”と半ば強引に頼むと係りの女の子は素直に“どうぞ”と言ってくれた。 やっぱり女の子は素直が一番??
こちら “ Adelaide “ 側はオーストラリアからやって来たという熱心なサポーターと話が出来た。日本にはあと2週間滞在する予定とか。あと3か月早ければ為替が 40% 近く良かったのに….てな話や A-League の話を10分程度だけどできた事は嬉しかった。


後半は両軍ともにメンバーチェンジは無かった。Waitakere は自信を持ったのか開始5分で3度ほど相手ゴール付近まで攻め込む。49分15秒には Koprivicic のドリブル突破から送られたスルーパスに Krishna が走り込むがGK Galekovic がキャッチ。観客席から歓声が上がる。2列目から2トップに縦パスが連続して通った。しかし総じてゴール前に攻めん込んでくるのは Adelaide 。53分にはゴールまで細かいパスが通る。Spagnuolo から Sarkies , Cristiano と繋がり一旦は Emblen がクリアーするも Seaman に当たって Barbiero の前に転がりそのまま放たれたショットはまたも Gillesie がストップ。ゴールがなかなか決まらない Adelaide ベンチは 57分Spagnuolo を下げてブラジル人の Alemao を投入し2列目の左サイドに据える。59分44秒にはゴール正面で得たFKを Sarkies が直接狙うがクロスバーをわずかに越えた。

  

劣勢の Waitakere は66分59秒に Koprivcic を下げてケイン高木こと Kayne Vincent を投入し前線の運動量を強化する。 そのVincent は投入された直後に Jamieson に激しいタックルを入れチームに活を入れる。 
すると Adelaide ベンチは70分 Sarkies を下げて 186 cm の Robert Younis を入れて2列目右に。Younis は登場直後に Alemao のスルーパスから抜け出し Emblen をかわしてシュートを放ちCKを得る。そのCKから Mullen がヘッドを放つが惜しくもゴール枠を外す。その直後、Waitakere はこの試合両軍通じてベストといって良いほど素晴らしい攻撃を披露する。 Krishna がドリブルで前線に上がり右の Seamanにボールを出すがSeaman はこのボールをスルー。流れたボールに Pearce が走り込むが後ろから Jamieson がタックルを入れボールはゴールラインを割る。後ろからのチャージなのでPK かと思われたが Benouza主審はCKを与えただけであった。後にリプレーを見ると Jamieson の足はしっかりとボールを捉えていた。しかしこのプレーで Pearce は足を痛め Primenta との交替を余儀なくされ75分にベンチに下がった。無念そうな表情が映し出されると少し気の毒に思った。
Waitakere は時間を追って運動量が落ちて相手をファールで止めざるを得なくなりFKを与えるシーンが続く様になる。このスタミナの持続こそプロとアマの差だったのだろう。 そのFKが Adelaide に逆転ゴールをもたらす。82分8秒 ゴール正面やや左でFK を貰うと Reid の入れたFKに Tavias Dodd が頭でコースを変えるとボールはそのまま Waitakere ゴールに飛び込んだ。

  

ファインセーブを連発していた GK Gillesie もこの弾道は防げなかった。
スクリーンには Vidmar 監督の安心した表情が映しだされる。本来ならもっとリードすべき相手だったか…….

しかし時間はまだ10分程度残っていた。逆転を喫した直後の 83分52 秒についにソロモン諸島の英雄 Benjamin Totori が Seaman に替って投入された。できればリードされる前に投入して欲しかったが…… これでトップは左が Totori, 右が Krishna の2トップに。更に左サイドから Koprivicic 右サイドに Vincent が張る。89分17秒にはKrishna のドリブルシュートが GK Galekovic にセーブされる。ロスタイムは3分と表示され92分15秒には Krishna がドリブルで右サイドから切れ込み Jamieson がマークに入る前にセンタリングを入れる。そこに Vincent が飛び込むが寸でのところでConstanzo がカバーにはいる。ボールはゴールラインを割りBenouza主審はコーナーを指す。最後の Waitakere のチャンスに場内からは歓声が上がる。エリア内にはフィールド選手が殆ど全て入って来る。しかしゴール前に入れられたCKに合わせた Totori のヘッドは大きく枠を外れた。頭を抱える Totori 。真後ろにいた Emblen に撃たせた方が良かったか……..

  

そして試合終了のホイッスルが鳴った。 何人かの白色ユニフォームの Waitakere の選手達が座り込んでしまった。 
主力選手3人を欠く Adelaide に勝てるチャンスはあったと思ったのだろう。それだけに Danny Hay の欠場は痛かったか………

勝った Adelaide United はガンバとManchester United への挑戦権を巡って三度対決する事に。敗れた Waitakere は帰国の途に就くのだろうがピッチを去る選手達に場内から温かい拍手が送られる。私も精一杯の拍手を送った。

 

サッカーは世界中にある。今のサッカージャーナリスト、ライターと称する人達の殆どは単なる“欧州フォロアー”に過ぎない。しかし日本はアジア、オセアニアを勝ち抜いて初めて欧州勢に挑戦できるのだ。次に New Zealand に行った時は Waitakere の試合を観戦してみようかな…… そんな事を帰途に着く道中考えていた。 

そして Adelaideの次のゲームも楽しみでしかたがなかった。 翌日ある専門紙に掲載されたこの試合の論評を読んだ。 Adelaide United はガンバの敵にあらずと言った内容だ。しかしこの試合の Adelaide のメンバーにはレギュラー3選手が含まれていない。私は ACLの試合の様には簡単にいかないと思った。 

   

 


アウェーで快勝 これで大きく前進出?? Qatar 0-3 Japan

2008-12-10 | 夏季五輪

約1カ月近くに渡った欧州と中東の出張から帰国して17時間後、日本代表はドーハでカタールに快勝。おそらくこの日の勝利は多くの日本人に安堵感を与えた事だろう…….

中心選手が離脱。不安な試合前……
中澤、楢崎が相次いで離脱。前節はホームでウズベキスタンと引き分けこの試合の結果如何では岡田代表監督の進退問題にまで発展すると煽るマスコミ。しかし煽ったマスコミはカタール側も。前日の記者会見では“地元”の記者達から随分と“明日敗れたらどうするのか…..” と言う内容の質問を浴びせられたらしい。

 

一方のカタールは前節アウェーでオーストラリアに 0-4 と完敗。しかし私自身が分析してもあの大敗は中東ではお目にかかれない試合直前の豪雨、主力選手の怪我による離脱。そしてメツ新監督が指揮を執って初めての試合ということが敗因と考えられた。それだけにホームで選手も揃って監督がチームを掌握する11月19日のアウェーゲームで日本が苦戦する事は必至と想像した。 

 

日本のスタメンはGKが川口、3次予選のバーレーン戦以来1年8か月ぶりのワールドカップ予選出場だ。DFは右サイドに内田、左サイドにはこれまで使われてきた阿部では無く長友。両サイドバックは共に北京五輪メンバー。長友はワールドカップ予選初登場だ。闘莉王と組むCBには33歳のベテランの寺田周平。ボランチには右に Bundesliga Wolfsburg の長谷部。左に遠藤。2列目には右に中村俊輔、左に大久保。田中達也が真中にトップ下の様なポジションを取り玉田がワントップ。 Budesliga で好調だった稲本が怪我の影響で合流できないのが残念だった。
一方のカタール前節オーストラリア戦は累積警告で出場停止だったセネガルからの帰化人選手Mohamed Saqr AHMED がスタメンGK。DFラインは4バックで左サイドが Messad Ali A.M. ALHAMAD, 右サイドがこの日のゲームキャプテン Meshal Mubarak A.M. BUDAWOOD 。 CB はBial Mohammed B RAJAB と Inrahim Majed A ABDULLMAJED 。 主将の BUDAWOOD 以外は昨年の五輪予選の日本戦にホーム、アウェー共に出場している。守備の要であるAbudula Obaid S Koni が累積警告で出場停止だが、彼以外も前節4失点を喫したDF陣は ABDULLAMAJED 以外は全て入替えられた。 ボランチには左がサウジアラビアからの帰化人 Majdi Abdulla SIDDIQ ,最終予選は4試合連続のスタメン。そして昨年の北京五輪予選メンバー。右にクウェートからの帰化人選手 Talal Ali H ALBLOUSHI 。ALBLOUSHI はAFC の公式記録によるとウズベキスタン戦とオーストラリア戦で警告を貰っているはずなんだけどなぁ…… 2列目左には Hamid Ismaeil H KHALEEFA 前節オーストラリア戦は後半から出場しこれがこのワールドカップ予選初登場だった。 右にはウルグアイからの帰化人選手 Fabio Cesar Montesin 。そして同じくウルグアイからの話題の帰化人ストライカー Sebastine QUINTANA がワントップで、そのトップ下に2006年AFC最優秀選手の Khalfan Ibrahim KH A AL-KHALFAN 。 この日は1トップを起用。それはメツ監督お気に入りのフォーメーションの為か?それとももう1人の FW Sayed BECHIR の怪我が回復しないからか…… 注目のエジプトEL-Ahari 所属のHussain Yaser M ABDULRAHMANAl はベンチ入りも果たせなかった。
Saad 競技場は昨年北京五輪予選で日本が痛恨の逆転負けを喫した競技場。そしてこの日のスタメンには GK Saqr AHMED をはじめDF M. ALHAMAD, A. ABDULLAMAJED, MFの AL KHALFAN, H. ALBLOUSHI と5人の選手がここをホームとする Al-Saad Club 所属の選手達だった。 

 

立ち上がりカタールの猛攻
日本のキックオフで始まった試合は開始直後からカタールが激しく当たってくる。21秒には玉田が B RAJAB に倒されるもノーファール。1分21秒には達也が ABDULL AJED に倒されたが今度は笛が鳴った。2分34秒には俊輔がお返しにとばかりに BUDAWOOD を倒す笛は鳴らなかった。しかし立ち上がりのカタールは当たりだけが強いわけでは無く日本ゴールを脅かす。3分15秒、長友が H.KHALEFA を倒してFKを与え、そのFKを SIDDIQ が攻撃参加したCBのABDULLMAJED の頭を狙うがそのヘッドはGK川口の正面に。4分37秒は中盤で長谷部がボールを持った  ALKHALFAN にタックルを入れると一旦はボールはこぼれるが ALKHALFAN はしつこくそのボールを拾いそのまま縦にドリブルであがり QUINTANA とのワンツーでエリア内に抜けて来るが内田、寺田らに囲まれシュートは撃てず。中央に QUINTANA がフリーだった。5分15秒は俊輔のパスを受けた玉田から SIDDIQ がボールを奪いそのままドリブルで右サイドに流れクロスを入れられるが中央の QUINTANA には両側から闘莉王と寺田がマークに入る。7分17秒には長友がまたもH.KHALFAN を倒してFKを与え、同じ様に SIDDIQ がゴール前に上がったABDULLMAJED を狙う。遠藤のマークを振り切り ABDULLMAJED はフリーでヘッドを放つがボールはクロスバーを越えてくれた。8分25秒には遠藤からボールを奪ったQUINTANA が右サイドにボ-ルを送り H.KHALFAN が受けるがここは大久保が戻ってマーク。9分1秒には右サイドをA.M. ALHAMAD からH.KHALFAN に縦パスが通る。ここも大久保が戻ってサイドに逃げる。その後のスローインを繋がれA.M.ALHAMAD が中に入れるが長谷部がコーナーに出す。ブラジルからの帰化人選手 MONTESIN が入れたCKは闘莉王がクリアーした。12分44秒には寺田が内田に送るべくパスを QUINTANA に拾われてしまうがここは俊輔が戻ってマークに入る。 
カタールはトップの QUINTANA だけでなく2列目の H. KHALEEFA, A.ALKHALFAN, MONTESIN らが積極的に上がってくる。セットプレーではCB の B.RAJAB,  ABDULLMAJED の2人がゴール前に上がって来る。そして日本選手は立ち上がりなかなか前を向けなかった。

劣勢の中で先制。そして主導権…..

劣勢だった日本は達也のドリブル突破を中心にでカタールゴール付近まで近付ける様になる。14分23秒には達也から闘莉王に渡りミドルが放たれる。ボールはGK AHMED の正面を突いたが、それ以降3連続CKを取るなどの攻撃を見せ流れを引き寄せる。
そして19分2秒、俊輔からボールを受けた内田がタメを作り前線へフィード。カタールエリア付近で大きく弾んだボールはすぐ右を疾走する長谷部の動きに一瞬注意が行ったB.RAJEB の左を通り達也がうまくバウンドを利用してボールをコントロールした達也が右サイドから強烈なショットを放つと球足の速いゴロのシュートは GK AHMED の股間を抜けてカタールゴールネットを揺らし、日本が先制ゴールを挙げた。
立ち上がりの劣勢を凌いで決めた貴重な先制ゴールだった。 

 

10分を過ぎてカタールは最前線の QUINTANA にロングボールを放り込む攻撃が多くなりかえって立ち上がりの様に日本エリア内に連続して侵入する攻撃は見られなかった。俊輔、大久保は守備の意識も高く、両サイドでボールを繋げなかったのだろう。 23分14秒に AL KHALFAN が遠藤をかわしてクロスを入れるが中央の QUINTANA には合わない。これが久々にボールを繋いでの攻撃であった。

 

29分36秒テレビの右隅に先にマナマでキックオフされたバーレーン対オーストラリアの試合はオーストラリアが 1-0 で勝利と報道された。試合前からオーストラリア FFA のサイトで途中経過をチェックしていたがずっと 0-0 だったのだが…. さすがはオーストラリアと感心している場合ではなかった。これでこの試合はますます負けられなくなってきた。
そう思っていると32分9秒にカタールが連続攻撃を見せる。中央で ALKHALFAN が長谷部をかわしてドリブル突破そして縦に入れるがこれは長友が逆サイドの右にクリアー。しかし MONTESIN がその先におりそこに遠藤がマークに入り MONTESIN は倒れる。ホイッスルは鳴らなかったが内田がクリアーしたボールはカタールの選手に当たって QUINTANA に。 QUINTANA は左サイドの ALHAMAD に送るがそこは大久保がマークに入りサイドに出す。そのスローインを ALKHALFAN が拾ったところを闘莉王がマークに入ると ALKHALFAN は倒れるがここも笛は鳴らない。そのこぼれダマを玉田が拾ったところにボランチの ALBLOUSHI がチャージに入り玉田が倒れるとここで中国人の孫主審は笛を吹いてくれた。 BUDAWOOD 主将が抗議をする。カタールの選手が倒されても笛を吹かないじゃないか…とばかりに。しかし最初に MONTESIN が倒された後は笛が鳴る前に MONTESIN は手でボールを自分の方に寄せていた….. これが前半カタールが最後に見せた攻撃らしい攻撃だった。
35分23秒には俊輔が左からの CK を入れる。やはり足が悪いのだろうか…..いつもは遠藤が蹴るのに。 そのCKは一旦カタールDFにクリアーされたがこぼれダマを長友が拾い俊輔に戻す。俊輔は一旦達也に預け抜け出してエリア内の左サイドから中に入れるとそこには走りこんだ長谷部のショットはヒットせずに右に弾む。それを拾った闘莉王が中の達也に折り返す。正面から達也はふわりと浮かしてゴール前に送り大久保が飛び込むがボールには触れずGK AHMED がキャッチ。38分37秒には右サイドから長谷部が中へ入れると達也がスルーして玉田にそして右から中に走りこんだ達也に戻すとそこにCB の ABDULLAMAJED がタックルに入るとボールは左に流れる。そのボールを大久保が拾ってシュート体勢に入るが KHALEEFA, ALHAMAD そして SIDDIQ に囲まれシュートは撃てなかった。大久保は後ろから蹴られたとアピール。しかしここは玉田と重なってしまっていた。後ろの玉田に渡しても良かったか…..44分15秒には内田から逆サイドに振られ大久保ががんばって追いつき後ろの遠藤に戻す。遠藤は ALBLOUSHI をかわしてシュートを撃つがここは B. RAJAB がブロックした。そして2分間のロスタイムが過ぎ追加点は生まれなかったが日本リードのまま前半が終わった。

早い時間に追加点 久々の予選快勝
両軍選手交替がなく後半が始まった。先に次の1点をとった方がこの試合の主導権を握ると考えていた46分8秒に玉田の素晴らしいシュートがカタールゴールに突き刺さる。BUDAWOOD が大久保のシュートをクリアーするが長友がそのままヘッドで前に返す。長谷部がそのボールを拾いマークに入った RAJAB, SIDDIQ の二人をひきつけ左の玉田に。フリーの玉田は得意の左足を振り抜くと弾道はそのままGK AHMED の手を弾いてゴールネットに。2006年ワールドカップのブラジル戦で決めた強烈な左足のショットを思い出させる素晴らしい思い切りの良いシュートだった。だがGK AHMED も横方向にはよく反応していたが少し上方向に飛ぶべきだっただろう……。メツ監督の渋面が映し出される。試合後このゴールに就いて“少なくとも手に当ててはじき出すべきシュートだった。”と語っていたが……
この時間帯のこの追加点が結果的にカタールイレブンの気勢を大きく削いだ。47分24秒には ALKHALFAN が遠藤がマークに入る前にミドルを放つ。この試合の ALKHALFAN は1人奮闘という感じで何度もスピードのあるドリブルを見せた。しかしトップの QUINTANA が闘莉王、寺田のマークにあい思う様に動けなかった。 

  

58分にカタールベンチは2列目右の KHALFEEFA をベンチに下げて FW Ssyed Ali BECHIR を投入し2トップにし、 ALKHALFAN を2列目の真ん中から右に回した。これは長友対策のあったのかもしれないがこの交替でトップ下が空いてしまったので遠藤と長谷部がより一層動ける様になった。67分には MONTESIN を下げて Mohammed Abdulraab A.A. AL YAZIDI が投入される。AL YAZIDI も北京五輪予選組。しかし日本戦では控えで出番が無かった。
カタールの選手交替もむなしくその直後の67分38秒に試合を決定付ける3点目が入る。達也がドリブルでエリア内に侵入したところを BUDAWOOD がコーナーに逃がれ、その右からのCKを俊輔が遠藤に預け戻されたボールをファーサイドに上げたクロスに闘莉王がヘッドで決めた。マークに入ろうとした B RAJAB は闘莉王と並んでいた寺田の動きに惑わされ闘莉王をフリーにしてしまった。

3点差はついたがバーレーン戦のこともあるので100%安心は出来なかったがこの得点を機に観客が帰途に付き始めてしまい、テレビから木霊するのは我らが日本サポーター達の歓声ばかりとなった。70分には達也がさがり前節累積警告で出場停止であった松井が投入され2列目に左にはいり大久保がトップ下に。日本は4点目を狙って攻撃の手を緩めず72分25秒には長谷部が、73分38秒には松井がミドルを放つ。 80分44秒に後半初めてカタールが日本ゴールに迫る。孤軍奮闘の ALKHALFAN が右サイドをドリブルで上がり逆サイドの BUDAWOOD に送り QUINTANA に繋ぐ。 QUINATANA は中に折り返し80分に SIDDIQ に替わって投入された北京五輪予選の日本戦に出場した Magid Mohammed I HASSAN を経て再び ALKHALFAN に渡りシュートを撃たれる。寺田に当たってシュートコースは変わったが川口が右手1本でファインセーブ。この試合は初めて川口がクローズアップされたシーンだった。しかし ALKHALFAN のシュートは寺田の手に当たっていたがその前の I HASSAN から送られたボールをトラップした ALKHALFA のプレーがハンドにとられた。 ALKHALFA は孫主審にしきりき肩でトラップしたと訴えていたが…… 

 

日本は両端のスペースを一杯に使ってボールを回して時間を稼ぐ。そして85分には大久保に替わって岡崎が投入され玉田と2トップに91分16秒には佐藤寿人が玉田に替わって投入されそれぞれ最前線でボールを追い回す。時間が経つにつれてプレーが荒くなり89分に RAJAB, 90分には I Hassan そして92分には ABDULLMAJED が警告を受ける。 ABDULLMAJED は次節のウズベキスタン(アウェー)には出場できないことになった。 93分10秒試合終了を告げるホイッスルが鳴り日本がアウェーで貴重な勝ち点3を手にした。

次節はオーストラリア戦 
この試合の勝因はいくつもあるだろうが私はまずベテランDFの寺田周平を挙げたい。試合後俊輔がインタビューで“初出場の寺田さんもがんばってくれた…” というコメントを残したことが寺田周平の素晴らしい人間性を表していると思った。 
中澤不在を感じさせないパフォーマンスで QUINTANA を抑えた。

 

カタールはこの敗戦でオーストラリア、日本の上位2カ国に大きく水をあけられることに。残ったホームゲームもオーストラリア戦。バーレーン戦での QUINATANA のPK失敗がだんだん重くのしかかってくるのでは….
次節日本はオーストラリア戦。この試合は両国にとって非常に大事な試合。それだけに楽しみな試合。それにしてもオーストラリアも韓国も負けないなぁ……….

私の専門分野であるオーストラリア戦まではまだ2ヶ月あるのでこれからじっくりと Socceroos を分析できる。(そう思っているのは自分だけやろなぁ……..)

それにしても次節はなんで横浜でするねん。 

さいたまスタジアム 2002 でやらんかいな……….

 


サンガ残った 第33節 大宮 1-1 京都サンガ

2008-12-06 | 京都サンガ J-League

右サイドで柳沢からボールを受けた渡邉大剛がボールをキープしている。
腕時計のデジタルは49分を過ぎていた。私が観ていたところからは何分のロスタイムが表示されたか確認できなかった。そして後ろのスクリーンにも映し出されなかった。そして待ちに待った山西主審の試合終了のホイッスルが競技場内に響き渡った。

      “やった~っ !! “

思わず叫んだ。しかし周りのサポーター達は意外に静かだった。試合内容を振り返れば勝点3を奪える展開だったかもしれない。しかし私は来シーズンのJ1残留を決めたこの瞬間にたまらない安堵を感じた。

      J1残留…..

この4文字が頭の中を駆け巡った。そしてこの試合を観戦しに来て本当によかった….と思った……

サンフレッチェ広島との激闘そして感動の入れ替え戦から早1年。京都はJ112位の位置にいたが2試合を残してまだ完全に降格圏内を脱していなかった。前日、残留争いをする千葉、東京V、磐田が揃って敗れてくれたので愛するサンガはこの日の大宮戦で引き分ければJ1残留が決まる事となった。しかし相対する大宮も立場はほぼ同じ。この試合に勝てば残留争いから安全圏に抜け出せる。しかもこの試合はホームゲーム最終戦。イージーな試合になると思うサンガサポーターはいなかったはずだ。
日差しが暖かいが冷風が少し吹く11月末日の大宮 NACK 5 スタジアム。愛する京都のスタメンは GK 水谷、DFは4バックでCBが北京五輪代表の水本と手島。右サイドは増嶋で左に渡邉大剛。シジクレイと佐藤がボランチ。2列目は右に角田、左が安藤。そして2トップが柳沢と林丈統。 林は31節の横浜FM戦から3試合連続スタメンだ。ベンチには16歳の宮吉拓実が入っていた。

  

一方地元の大宮はGK江角。DFは右から塚本、片岡、富田、波戸 。ボランチは右に小林大悟、左に佐伯。スロベニア人FWのラフリッチが1トップでその後ろには藤本主税。2列目右には小林慶行、左に内田。CBのブラジル人DFレアンドロが痛い出場停止。そして藤本は怪我が伝えられたがスタメンに名を連ねた。
大宮の樋口監督は“試合中にフォーメーションを替えて来るのが京都の特徴。それに惑わされない様に….” と試合前に語っていたそうだ。
樋口靖洋と言えば四日市中央工高時代は日本で開催されたワールドユース候補にも上がっていたが残念ながら最後のメンバーには残れなかった選手だった。

サンガのキックオフで始まった試合は立ち上がりから風上のサンガが押す展開。
2分には渡邉大剛のミドルシュートが富田に当たってCK. そのCKからのこぼれ球を今度は佐藤がシュート。5分には林がクリアーボールをヘッドで左サイドの安藤に送りそのまま安藤は惜しいドリブルシュートを放つ。攻撃時は柳沢、林、安藤が3トップを形成。真ん中には柳沢と林が入れ替わりに入る。そしてDFの押し上げも早く、ボランチの上がりも効果的。8分には左サイドで佐藤からボールを受けた柳沢が林にスルーパスを通す。林が片岡をかわして放ったシュートはポストの右に外れて行ったが右に走り込んだ佐藤に送っても良かったか…… DF陣も190cmの長身ラフリッチがボールを持っても水本がまずマークに入りシジクレイもフォローに入りうまくマークする。

   

しかし先制ゴールは大宮。11分にCKから最初のシュートを佐伯が放つと俄然リズムが出て来たのか立て続けにサンガゴールに迫り12分に左サイドで佐伯のスルーパスから抜け出した小林大悟が中に入れる。中ではラフリッチと手嶋が交錯し倒れるが逆サイドに流れたボールを内田が折り返すと走り込んだ藤本がショット。これはGK水谷が反応して防いだがこぼれ球がラフリッチの前に転がりそのままサンガゴールに押し込まれてしまった。
佐伯のスルーパスを受けた小林大悟の位置はオフサイドに見えたし、ラフリッチが手嶋と交錯した時はむしろ手嶋が引き倒された様にも見えたが、それまで攻勢だっただけに痛い失点であった。
先制ゴールを上げた大宮はダイレクトパスが繋がる様になり、またセカンドボールも拾える様になった。これは藤本主税が前後左右に動いて起点となる良い動きをみせておりサンガDF陣はやや後手を踏んでいた。早く同点に追いつきたいサンガは柳沢がワントップに張る様になった。22分佐藤が柳沢からボールを受けて惜しいミドルを放つ。29分には林のスルーパスを受けた柳沢がそのままドリブルシュートを放つが惜しくもゴール枠を外れた。30分頃からシジクレイと佐藤が左右のポジションを替え、シジクレイが相手の左サイドを突くシーンも目にするようになった。
38分にサンガは決定機を阻まれる。手島の右からのクロスを一旦は片岡にクリアーされるが逆サイドに転がった所にシジクレイが追い付き中に折り返す。それを塚本がヘッドでクリアーするが正面から走り込んだ水本がダイレクトで放ったショットは大宮GK江角が素晴らしい反応で弾き出した。思わず席を立ち上がってしまった。
その直後のCK からカウンターを食らい佐伯とのパス交換で小林大悟が抜け出してドリブルシュートを放つがこれはバーの上。右側に走り込んだ内田がフリーだったのでこれは助かったシーンであった。 前半終了間際には安藤の豪快なミドルシュートが強烈にクロスバーを叩きまたも天を仰ぐ…..そして前半が終わった。
攻勢だったサンガが1点のビハインド。終盤にあったチャンスのどれかを決められなかったか….そんな思いが頭を充満した……

ハーフタイムに入り、少しでも暖を取ろうとコーヒーを求めて売店に並んだ。さすがに日本人。整然と列をなしている。欧州では見られないシーンだ…. と感心していいたら私の直前でコーヒーが無くなり次の分のドリップが終わるまで少し待たねばならなくなった……そしてコーヒーをようやく手にした時に後半が始まってしまった。

後半は席には戻らず立見席の後ろで観戦した。もちろん立ちっ放しだ。この日はヴィジター席いっぱいにサンガサポーター達が集った。願いはただ一つ、勝ってJ1残留を決める事だ。専用球技場なので目の前に江角の守る大宮ゴールが。開始から我がサンガ攻撃陣がサポーター側に向かってがんがん攻め込んでくる。46分には手島がミドルを放ち、50分には安藤のスルーから林がシュートを撃つがここは富田がブロック。53分にはGK水谷のゴールキックが大きく弾み安藤がヘッドで前に送り林が走り込んで放った強烈なシュートはポストの左に飛んで行った。
そして57分、左サイド渡邉から縦パスを受けた柳沢が一旦安藤に返し中に切れ込んだところのもう一度ボールを受け塚本がマークに入る前に中に入れるとそこに走り込んだ林丈統が大宮ゴールに蹴り込み試合を振り出しに戻してくれた。 
この試合は前線で素晴らしい動きを披露していた林のシーズン初ゴールだ。柳沢が我々サポーター席に向かって両手を大きく振って歓声を煽る。私を含め大歓声をピッチに送る。同点ゴールを決めた林もサポーター席に向かって両手を振る。
Let’s Go 林 ! Let’s Go 林丈統 !! ララララ~林 !! 決めてやれ !! “ 林のサポーターソングの大合唱が始まる。前半から決まりそうで決まらなかったゴールがようやく決まりサポーター達の喜びが大爆発だ。
サンガは勝点1で充分だが大宮は勝たねば残留は決まらない。この同点ゴールを機に試合が激しくなる。63分、増嶋が芝生に足を取られて痛めそれを見た佐藤が外にボールを出すがスローインを受けた藤本主税がタッチラインに出したのだが、その方向がサンガ陣内深くに入ったところ。この出し方に就いてサンガの選手達が藤本を囲んで抗議をするが藤本も引き下がらないので小競り合いが。66分にはラフリッチがしつこいマークに手を焼いていた水本を倒して増嶋が詰め寄る。 
京都はセカンドボールをよく拾うので大宮はラインを上げられず、特にDFラインはゴールエリアのすぐ近くまで下がってしまっていた。 
サンガとすれば逆転して残留を確固たるものにしたいところ。 70分にサンガベンチは安藤を下げて183cm長身の西野を入れて1トップに据える。そして林と柳沢のどちらかがが西野の周囲に。その直後に角田から西野を経てボールを受けた柳沢がシュートを放つがここは江角にパンチで弾き出された。
柳沢にボールが入ればやはり安心してみていられる。さすが元日本代表。2試合連続2得点を挙げこれまで日本人選手の中ではJ1得点王だ。私はまだまだ柳沢は代表に必要な選手と考えているのだが…..

  

73分大宮ベンチが動く。後半動きの少なくなった藤本を下げて土岐田洸平が投入される。藤本は故障を押して良く走っていた。その直後、大宮サポーター達の大歓声が沸く。サンガペナルティーエリア前にこぼれたボールを拾った内田が入れたクロスに波戸が走り込み前にこぼれた所をフリーで抜け出たラフリッチのシュートが水谷を破りゴールネットを揺らされたが、これはオフサイドの判定。ラフリッチは自分のポジションが解っていたのか激しく抗議はしなかった。しかしラフリッチのオフサイドポジションを主審は気づいていたとは思えなかった。線審がよく見ていてくれた。それにしても冷や汗が背筋に流れるシーンだった。

77分には佐伯に替って大宮一筋この日33歳になった大ベテランの斉藤雅人が投入され右のボランチに入り小林慶行が右から左のボランチに入った。この選手交代が大宮に勢いを取り戻させた。78分には波戸が渡邉をかわしてシジクレイがマークに入る前に強烈なショット。これは水谷がナイスセーブで防いでくれた。74分、大宮ベンチは内田を下げて最後の交代選手、188cmの森田浩史を入れラフリッチと2トップを組む。こうなるとサイドからクロスを上げる選手をケアーせねばならない。

だが85分、増嶋が角田とのパス交換から久々にわれわれの目の前に迫り、柳沢、西野、林がゴール前に雪崩れ込むがここは何とか大宮DF陣が耐えた。 

   

サンガベンチは87分に林を下げて森岡を投入し逃げ切りをはかる。大歓声に送られてベンチに下がる林。87分間は今シーズン最長出場時間だがこれまで林がこれだけの時間プレーした事は何度あっただろうか? 
そしてこれまた大歓声に迎えられた2002年ワールドカップ日韓大会の日本代表の主将の森岡は今シーズンは怪我のせいもあったのか第13節横浜FM戦以来の出場。そして今季はこの試合を含めても7試合目の出場だ。 

   

森岡の投入でDFラインは水本、手島、増嶋の3バックとなり森岡はそのDFラインの前にはいり渡邉、シジクレイと守備的MFラインを構成する。そしてボールをキープして上手く時間を使っていく。大宮も森田の位置が意外に高くないのでラフリッチに密着マークを付けられる。  後はこのまま引き分けに….と思うがロスタイム表示が見えず、また発表もなく焦燥感がつのりだす。 もう時計の針は49分を過ぎていた……..

試合後は来季もJ1でプレーできるという安堵感に浸りながら帰途に着いた。 
今季は少なくともJ1でも中位争いは出来るくらいのチーム力があったという事だったのか……
  
  

  
12月に入ると各球団“来季契約しない”選手を続々と発表。京都も徳重、田原豊といった選手が対象となった。2人とも好きなんだけど….田原はそのちょと惜しい気がする….
そして森岡の現役引退が発表された。 最終戦はホームで清水エスパルスとの対戦だ。かつて所属したチーム相手に森岡が少しでもプレーできる時間がある事を願った。

しばらくは来季もJ1のサンガをサポートできるこの幸福感に浸りたい。
勿論J2でもサポートするけど…… それにしても1年経つのは早いなぁ……….