Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

またも韓国に…. AFC U-19 韓国 3-2 日本 11.10. 2010

2010-10-24 | Football Asia

10月11日、ソウルでの韓日戦の前日に中国で行われた翌年のコロンビアで開催される FIFA U-20 のアジア地区予選を兼ねたAFC U-19 準々決勝戦で日本 U-19 前回に続き韓国U-19 に続き敗れ、 前回に続き U-19 でアジアの壁、と云うよりも韓国の軍門に降ってしまった。
70年代から韓国代表との戦績はフル代表はたまに引き分ける事があったが、学生選抜を含めた年代別代表には全く歯が立たなかった時代が続いた。1993年のJ-League 発足翌年に開催されたアジアユース大会では韓国に勝利を収め(と思ったけど)、これから日韓の力関係が激変すると喜んだ。しかし、1996年大会以降アジアユース、 AFC U-19 での日韓直接対決の戦績を見ると今回の敗戦を含めて2分( 1PK 勝、1PK負 ) 6敗となっている。この上の五輪世代になるともう少し良い勝負をするんだけど…

今年は特に日韓直接対決はどうも分が悪い。バンクーバー五輪では真央ちゃんはヨナちゃんに敗れ、スピードスケート短距離陣は韓国勢の後塵を拝し、FIFA 女子U-17 決勝でもPK戦で敗れ、バスケットの世界選手権でも1次リーグで1点差で敗れ次のラウンドに進出出来なかった。それだけにこの試合、頑張って欲しかったんだけど….

この日の試合を見る為に契約したわけではないが生中継をしてくれたテレ朝チャンネルに感謝しながらキックオフの瞬間を待つ事に。
日韓共に中2日で臨む準々決勝戦。日本は5日前、10月6日のベトナム戦で既に1次リーグ突破を決めており2日後、8日のヨルダン戦は主力を温存。GK中村を除くこの日のスタメン全員が中4日で韓国戦に臨む事となった。
一方の韓国は1次リーグ最終戦のオーストラリア戦を前にまだ1次リーグ突破を決めていな無かったので強豪相手に主力温存とは行かず、MF のキムギョンジュン(高麗大)とイギジェ(東国大)そしてFW鄭陞勇: チョンスンヨン(FCソウル)以外は全てオーストラリア戦のスタメン。前述の3人も交替で途中出場をしていた。 
長身 181cm 鄭陞勇の起用はもう1人の長身186cmFW池東ウォン(全南)と高さで日本DF陣を制圧する狙いだった。 またMFキムジョンジュンとイギジェの起用は “攻撃的に問題が無いから。” ( 試合後李グァンジョン監督談) との事だった。

日本はFW指宿こそ194cmだったが他のフィールド選手は全員180cm未満。韓国は2トップそしてCBのチャンヒョンス(延世大 ) 黄道然 ( フォンドヨン 全南 ) 右SBの金眞秀 ( キムジンス 新葛高校 ) そしてボランチの崔成根 ( チェソングン 高麗大 ) ら6選手が180cmを越える選手。年代が下がれば下がるほど体格、フィジカルの差が大きくのしかかって来る…と心配は尽きなかった。

日本のキックオフで始まった試合は開始早々から韓国がロングボールを多用して猛攻を仕掛けてくる。 1分もしないうちに金泳旭 ( キムヨンウク 全南 )が阿部(横浜FC)をかわして右サイドから中に放り込む。一旦はクリアーするものの再び右サイドで金泳旭が拾いクロスを上げようとするがその前にマークに入った酒井(新潟 ) を倒してファール。 その直後にも中央から池東ウォンが放ったシュートを日本DFがクリアーするも金眞秀が左サイドで拾って粘りスローインを得ると黄道然のロングスローに合わせてFW池東ウォン、チョンスヨンが日本ゴールに雪崩込む。 更のその直後にも右サイドからのクロスに池東ウォンがポストとなりピンチを招くが何とかクリアー。 中2日の韓国選手に対して日本選手は中4日。休養は充分のはずだが韓国選手達の早い一歩の前に後手を踏む。恐らく中4日空いたことで実戦感覚が少し鈍っていたのではないか?

それにしても開始からスタンドから韓国を応援する大歓声が選手達を後押しするかのように…. “加油!韓国隊 “の大合唱をするのは子供の声。折からの有りもしない”日中間の領土問題“、と尖閣諸島での”中国船問題“ を題材にした反日教育の現場実施か??? こう言った環境で相手を破ってスタジアムに静寂を呼び戻して欲しいと思った。

9分44秒、空中戦で菊池(草津)と金泳旭が交錯し共にピッチに倒れる。頭部を切った金泳旭がピッチの外に運び出されるが、どちらかと言えば金泳旭が後からぶつかっていったプレー。だけどこういう積極的なプレーを日本選手も見せて行って欲しいと思った。
立ち上がり韓国のプレッシャーに押され続けた日本は12分ようやく指宿からボールを受けた宇佐美( G 大阪 ) が右に送り菊池のクロスを導く。一旦は跳ね返されるもののこぼれ球を拾い宇佐美に繋ぐと宇佐美はそのままドリブルシュートに持ち込むが GK 盧東建 ( 高麗大 ) がナイスセーブでコーナーに。
宇佐美がさすがガンバ大阪のレギュラーと云う実力を見せた。 
そして劣勢続きの日本がその直後の13分に先制ゴールを挙げた。右サイドを上がった阿部が入れたクロスに中央に走り込んだ遠藤 ( 湘南Y ) がDF2人に囲まれながら右に落とすと走り込んだ指宿の豪快なシュートが韓国ゴールに突き刺さった。
圧倒的に押されていた中での先制ゴールだった。

  

しかし韓国は再び猛攻を繰り返す。 18分には中盤右サイドから池東ウォンとチャンスンヨンの待つゴール前に放り込まれると鄭陞勇に藤田( 慶応大 ) のマークをかわしてシュートを撃たれたがここはGK中村の正面に。 
19分24秒には右SBの李鑑真 ( FC ソウル ) のクロスからまたも長身の鄭陞勇、池東ウォンに渡りピンチを招く。24分にはFKから池東ウォンに渡り危ないシーンが。 FKはおろか前半は風上を選ばれた為GKまでもそのまま危険地帯に放り込まれてしまう。何とかそれを跳ね返してもボランチの崔成根、金泳旭が高い位置に押し上げこぼれ球を拾われる。更に金眞秀がガンガン上がってくる様になる。
日本もようやく酒井、阿部の右サイドコンビが時折突破を見せるが最後は宇佐美のキープ力頼りだった。

そんな中次に得点を挙げたのも日本だった。 29分コーナー付近でスローインを得て、阿部の入れたスローインをバウンドを利用した指宿が上手く身体を入れてシュート体勢に入ったところをCBチャンヒョンスに倒されてPKを貰った。そしてチャンヒョンスにはイエローカードが出された。 オマーン人の Mohamed Masoud 主審がよく見ていてくれた。しかしもっとよく見てくれたのは線審。 そのPKを指宿が一旦盧東建に止められたが、盧東建は指宿が蹴る前に前に出てきており止められた直後に旗を挙げてやり直しを命じてくれた。そのやり直しPKを決めて日本が追加点を挙げた。 この時点で翌年のコロンビア大会が大きく近づいたと思ったのは私だけでは無かっただろう。 

だがこの後この試合を大きく左右するゴールが韓国に生まれる。
リスタート直後、日本ゴール前に大きくフィードされたボールは鄭陞勇が CB遠藤を背にしてヘッドで前の送るとボールは阿部とCB平出 ( FC 東京 ) の間を転がりそこに脱兎のごとく走り込んだキムギョンジンが押し込み折角広げたリードがまた1点になってしまった。DF2人の中途半端な対応が招いた痛い失点であった日本の2ゴールの時には聞かなかった大歓声が沸き上がる。 
韓国相手に無失点で終えられるとは思わなかったけど、一番与えてはいけなかった時間帯での失点だった。

これで生き返った韓国は更に激しく日本ゴールに迫る。後方からそして両サイドからロングボールをどんどん入れてくる。特にサイドからはワンタッチで正確なボールを入れて来る。フィールド選手で唯一180cm以上あるワントップの指宿が自陣ゴール前に入ってハイボールに対応するのでカウンターに転じても最前線のターゲットが無いのでもう宇佐美のドリブル以外ゴール前に迫る術がなくなってしまった。
そして44分19秒遂に同点ゴールを許す。イギジェのCKからマークに入った平出より更に高い打点で黄道然が捉えたヘッドは一旦藤田がクリアーするがそのこぼれ球を黄道然自ら押し込まれてしまった。このCKもその前にGK盧東建からのGKが直接池東ウォンに渡りヘッドでそのままイギジェに繋がれ撃たれたシュートを何とかCKに逃れたもの。 

それでも試合はまだ振り出しに戻っただけ、残り数分を凌いでそのまま前半を終えてくれれば…と云う淡い期待も吹っ飛んでしまう事になる。 PAから少し離れたゴール正面で与えたFKをチョンスヨンが直接狙うと弾道はGK中村のセーブをものともせず日本ゴールネットに転がりこみリードを許してしまった。 このFK壁の間に入り込んだFW池東ウォンがチョンスヨンのキックに合わせてしゃがみそこを弾道が抜けて行ったもの。ここに何故池東ウォンを立たせたのだろう.. 同点ゴールからこの逆転ゴールまで僅か2分間だった。本当に天国から地獄と云った前半だった….. この状況、昨年のFIFA U-17 のスイス戦に似ているなぁ….. 

 

後半に入っても立ち上がりから韓国の猛攻にさらされる。 
46分、池東ウォンのFK,そしてカウンターからまたも池東ウォンがドリブルシュート。その直後、遠藤のパスをカットした金泳旭が前線に送ると遠藤、平出のマークを抜けたチョンスヨンが放ったシュートを、立て続けにGK中村がファインセーブで防ぐ。
どのシュートも決められてもおかしくは無かった。まだ運は尽きていない。韓国と言えども前半の総攻撃で体力を使っているので後半終盤になってくると同点、逆転のチャンスは生まれて来る、とこの時は思った。
しかし相変わらず頼りになるのは宇佐美のドリブルのみ。55分にはドリブル突破から指宿にスルーパスを送り、60分には自らドリブルシュートを放つが力なくゴール左に外れて行った。
確かに後半は時間を追うごとに韓国の出足も鈍りだし、タフなマークも緩んできたが、中盤でボールを持っても繋ぐ意識が高すぎてパスコースを探すうちに韓国MF陣にゴール前を固められてしまう。韓国の様にもっとロングパスを多用しても良くは無かったか? 

後半、スタンドからはあれほど鳴り響き続けた“加油!韓国隊!”という歓声が消えていた。 大会当局から指導が入ったとは思えない。恐らく後半は日本隊を応援しましょうと事前に指導されていたのが、それこそ大会当局からの指導で後半は黙って見ましょう、と言われた方が可能性が高いだろう。それとも共産党本部からの指示か…

64分日本ベンチはMF酒井を下げて同じ新潟所属の加藤大を投入する。 
しかしその直後またも大ピンチが。中央で粘った金泳旭が右前方に上がったフリー池東ウォンにロブを上げ、池東ウォンが落としたところをキムギュンジュン(高麗大)が至近距離から放ったショットはまたもGK中村がブロック。さらにそのリバウンドを拾った池東ウォンが至近距離から再び叩くがこれも中村がキャッチ。 
天は、いや中村隼人は我をまだ見捨ててはいない、と思い同点ゴールを引きよせてくれる….とまだまだ思っていた。

72分日本は2列目右の菊池(草津)を下げてC大阪の永井龍を前線に置く。永井は投入されて直後黄道然をかわして金泳旭、崔成根がマークに入る前にシュートを放つ。弾道はクロスバーを越えるがこのシュートを見てゴール前の宇佐美ともう1人ボールを持てる選手が出て来て得点シーンが近づくと思った。
79分には後半に入って前線で孤立していた指宿を下げて187cm長身の杉本 ( C大阪 )を入れる。専門紙に掲載されていた布啓一郎 U-19 監督のインタビューを読むと、試合前から韓国はロングボールを多用する事は解っていたので杉本を指宿と共にスタメンから使うかと思ったんだけど…

82分、右サイドを加藤大からボールを受けた宇佐美が中に送ると抜け出した永井の放ったシュートはクロスバーの下を叩いてゴールの外に飛び出してしまった。 あぁ、ひょっとしてここまでか….しかしまた10分弱時間は残っている。韓国のマークも出だしも鈍っている...と期待はしていたが...

しかし韓国ベンチも76分にFW鄭陞勇を下げて尹溢鹿(慶南Y/晋州高)を88分には奮闘していた MF 金泳旭を下げてペクソンドン(延世大)を入れて逃げ切りを図る。そして4分あったロスタイムにも得点は入らずタイムアップとなり日本は2大会連続で韓国に準々決勝で敗れ FIFA U-20 への道を断たれてしまった…. そう、またも韓国に…… 

 

日本はこの大会でも何故負けたのだろう……

メンバー選考は…
この試合後中学生の息子に “ レッズの原口元気が出てくれなかったから U-19 は韓国に負けてしまったぞ。” と、こう言うと、“行かなくて良いよ。原口はレッズでゴールを決めてくれれば良いよ。それに宇佐美以外は(所属 J-League の)レギュラーはいない。だから原口だった行かなくて良いよ….”
これは今のJ-Leagueの各チーム関係者の本音を代弁している事だろう…..

東京Vの高木兄弟、柏の茨田… CBにキローラン木鈴… 布監督が選ばなかったなんじゃなくて選んでも出して貰えなかったんじゃないかな…..そしてアーセナル入りの内定している宮市も…
確かに所属チームでの活躍も重要だけど、やっぱり海外の代表と対戦し世界を目指す事はもっと重要と思うのだけどなぁ…

専門紙の著名な解説者は監督の事も指摘していた。 “布監督は 2004 AFC U-16 でも指揮をとったけどアジアの壁を破れず、一昨年 AFC U-19 でベスト8止まりだった時の監督牧内氏がこのチームのコーチ。 何故失敗した2人を起用するのか….” 確かに一理あるけど、監督、コーチからすればベストメンバーを組ませて貰えなかった不満もあるんじゃないかな ?
そしてこの試合には協会上層部は誰も顔を出さなかったらしい。翌日にソウルで韓日戦があったにしても、この試合が終わってからでも間に合わなかったのかな??  
                              


大会日程…
日本は初戦の UAE 戦を何とか勝利を収め続くベトナム戦を 4-0 で快勝し勝ち抜けを決め、第3戦のヨルダン戦はレギュラーを休ませるといった余裕があった。 
しかし初戦の最難関の UAE 戦は何とか相手の自殺点で勝利を拾い、続くベトナム戦もスコアーこそ 4-0 であったが試合内容はそんなに完勝ではなかったらしい。 
一方の韓国は初戦で強豪のイランを 2-0 で破り続く格下イエメン戦は苦戦を強いられたが 1-0 で退け最後にオーストラリアと 0-0 で引き分けての日本戦。 
日本は初戦で最も手ごわいUAEと対戦しベトナム、ヨルダンとだんだん力の落ちる相手を経ての韓国戦。 韓国は強豪を相手にしたあとの日本戦…. 立ち上がりの韓国の猛攻と後手に回り続けた日本、それはこの日程も寄与したか…. 

      
              

やっぱり所属先も…
韓国は大学生が4人いた。そして左SBの金眞秀は高校生。 日本もボランチの藤田(慶応)六平(中央)が大学生でDF遠藤、岡本はユース所属。でも韓国の2トップ池東ウォン( 全南 ) とチョンスヨン ( FCソウル ) そしてボランチ金泳旭 (全南 ) CB 黄道然 ( 全南 ) らキーとなる選手は K-League の所属。でも今は高校生、 League では韓国の方が一枚上を行っているのかも…学生選抜は日本が少し上か..?

世代別はあくまでも育成が目的。だから FIFA U-20 に出られなくてもワールドカップ予選でアジアの列強を抑えられれば良いという人もいるらしい。
しかしやはり負けるのは悔しい。
決勝戦はテレ朝チャンネルで中継され、激戦の末北朝鮮がオーストラリアを 3-2 で破ったけど、ちょっとアジアのレベルも変わりつつあると感じた....

10月25日今度は U-16 がウズベキスタンでアジアの最終予選に臨む。 
この大会、韓国は予選ラウンドで北朝鮮に敗れタイ、ベトナムの後塵を拝して敗退しているのでここで韓国へリベンジとは行かないが、前回に続いて世界への扉を開いてほしい……


得意のアウェーでゴールを割れず  韓国 0-0 日本 12.10. 2010

2010-10-19 | 日本代表

ソウルワールドカップ競技場で行われた今年3回目の韓国戦はゴールを割れず引分けに終わってしまった。 2003年親善試合、2005年東アジア選手権で連勝中だった
アウェーでの韓国戦は2000年の親善試合( 0-1で敗戦)以来の無得点に終わりこれで2試合連続完封を喫した事になった。 

歴史を忘れた民族に未来は無い???

韓国サポーター達は恐らく大変な自信を持ってこの韓日戦(一応アウェーだからね)を迎えた事だろう。例え朴智星が出れなくても…
試合開始前ホーム側のサポーター席の前には多くののぼりが掲げられておりサポーター席の前にハングルで書かれた横断幕があった。のぼりは李舜臣(イ・スンシン)将軍と安重根(アン・ジュングン)義士で横断幕には 

“歴史を忘れた民族に未来は無い” 

と書かれていたらしい。 まぁACLだったかで日本からのサポーター達に対して“敗戦国の皆様ようこそ”と日本ので書かれた横断幕を掲げ安重根義士の似顔絵を掲げたり、2002年ワールドカップのドイツ戦で“ヒトラーの末裔は去れ…” と云う内容のプラカードを掲げるくらいなのでこれくらいはする民族なのだろう。
安重根の事は説明するまでもないだろうが、李舜臣将軍は豊臣秀吉の朝鮮出兵(何故か日本の歴史の授業でも朝鮮征伐と習わされているが朝鮮側が後に出した“宣祖実録”によれば当時、朝鮮王朝や大臣を見限る一般人や武士、豪族も少なくなく、彼らは秀吉側に着いて戦った、と云う記録もあるらしい。) の文禄、慶長の役等で秀吉軍との戦いを指揮した将軍。ただ最後は島津義弘率いる水軍の前に朝鮮水軍の主たる将が多数戦死し大きな被害を出した露梁海戦の混戦の中で戦死したのだが、この露梁海戦は秀吉の死をきっかけに退却を始めた日本軍を後ろから攻撃し返り討ちにあったものとする歴史家もいるらしい。

“歴史を忘れた民族に未来は無い”とおっしゃるのなら併合時代に日本政府が施した植林や農業振興を感謝しろとは言わないけど次の日韓戦(または韓日戦)で 

“当時の韓国国家予算2倍以上の経済協力施した事に遠慮せず精一杯プレーして下さい。”

と云う横断幕を掲げてもばちは当たらないだろう。何語で表記すべきかはその時に決めよう…. ( 1965年日韓基本条約の枠組みの中で結ばれた日韓経済協力協定で日本政府は3億ドルの無償協力、2億ドルの円有償協力、3億ドル以上の民間借款を決めた。当時の韓国の国家予算は3億5千万ドル。 ドルはアメリカドルで当時のレートは @US$=360 だった。)

       

朴智星が不在の韓国のスタメン。
朴智星が膝の古傷が悪化し前日練習を休み、日本戦には出場出来ないかもと云う事は日本でも大きく報道された。そして朴智星はベンチスタートで最後まで出て来れなかった。

    


日本の国歌斉唱に続いてホーム韓国の国歌斉唱時に敬礼をしている選手が。尚武の選手、誰だろう…と見ると崔成国だった。これは驚きだった。 ASモナコ所属朴主永のワントップの後方左にはボルトンの李正龍。そして右には崔成国が起用された、崔成国のスタメン起用はサプライズだった。趙広来監督は彼の早いドルブルで切れ込む事を期待したか。
他の韓国のスタメンでは3バックのDFラインには愛するサンガの郭泰輝は起用されず右に洪正好、CBにはナイジェリア戦、イラン戦に続いて趙容亨が起用され、右サイドにはかつて愛するサンガでプレーした李正秀がスタメン起用された。ベテラン李栄杓が右の守備的MF,左には崔孝鎮。 若手の期待尹ピッカラムと組むボランチは奇誠庸では無く、辛炯が…. あぁ6人も外してしもたなぁ…

一方の日本代表はアルゼンチン戦から川島、岡崎が怪我で離脱。そして森本、内田がベンチスタートでGK西川、右サイド駒野、2列目右に愛するサンガの卒業生松井。そしてワントップに前田が起用された。

               GK1 鄭成龍

    15 洪正好     4 趙容亨     14李正秀

 2 崔孝鎮                      12李栄杓

          23辛炯    8尹ビッカラム

     20崔成国              17李青龍 

               10朴主永

               12前田
                   18本田
     11香川                 8松井

           17長谷部     7遠藤

  5長友      20栗原      15今野 3駒野

               GK20西川

日本のキックオフで始まった一戦は開始早々本田に朴主永が後方から反則タックルを入れる激しいスタート。しかしそれにひるまず本田は仕返しとばかりに53秒に韓国選手に反則タックルをかました。

立ち上がりの韓国は前日のAFC U-19 同様ロングボールを入れてくる。1分11秒には李栄杓からゴール前に走り込む崔成国に送られるがここは長谷部がカバー。
1分55秒には朴主永からパスを受けた崔成国が前線に走り込んだ李青龍に狙って入れるがGK西川に流れる。

しかし3分も過ぎると日本が落ち着いてボールを回す様になった。ここらへんは U-19との違いか… 日本選手がボールを受けたりドリブルで上がるといきなりブーイングの大合唱。前田と本田が左右に動いてボールを受けそれに伴い周囲が連動してボールが回りだす。
韓国は3バックだが守勢に回るとボランチの辛炯と尹ビッカラムがCBに入ったり李栄杓が左サイドバックに戻り日本の攻撃に対応する。
それでも最初のシュートチャンスは韓国。8分22秒には今野が崔成国へのチャージがファールに取られ距離があったが正面でFKを献上するし朴主永が直接狙ったがそのショットは大きく外してくれた。
11分18秒にアクシデントが起こる。韓国が攻め込み長友がボールを奪ったが中に上げてしまい、駒野が飛んだ後ろから李青龍が後ろから当たり空中でバランスを失い転倒した駒野が立てない。結局外に運び出され内田と交替となったが後日駒野は右ひじ骨折との報道がなされた。このプレーには激しく長谷部が抗議したがカードは出されなかった。両チームプレスが早く局地戦での対峙は見応えがあるが前半韓国は空中戦でのレートチャージが目立ち34分にも栗原に朴主永が明らかに後ろからチャージに入ったがカードは出なかった。しかしボールキープでは日本が韓国を上回り、松井、本田は韓国DFの激しいあたりをものともせず振り切るシーンが目に着く。
そして日本が攻勢に出る時間が続く。15分48秒、右サイドで遠藤からボールを受けた松井が入れたクロスを前田が後ろに落とし香川に渡るがトラップが僅かに大きくシュートを撃つ前に洪正好にクリアーされる。18分27秒には右サイドで遠藤から前線の前田に渡り再び松井経由で遠藤に戻ったところ逆サイドの本田に繋ぎ長谷部に戻すと長谷部は辛炯をかわしてゴール前に走り込む松井に浮球を送るが李正秀がクリアー、そのこぼれ球を繋いで再び松井がシュート体勢に入るが李青龍が何とかクリアー。得点こそならなかったが見事な波状攻撃だった。
以降も松井のヒールパスや香川が下がりオーバーラップした長友二縦パスが通りチャンスを掴みかけたころを崔孝鎮が何とかクリアーするなど韓国DF陣を翻弄。26分38秒には松井からの左から走り込んだ本田に送られ崔成国がマークに入る前にミドルシュートが放たれるがGK鄭成龍がファインセーブで阻止。惜しいチャンスだった。


      
劣勢続きの韓国は30分から崔成国をトップに上げ朴主永と2トップにし前線のターゲットを増やす。そして右サイド中盤には崔孝鎮を少し高めに張る。
しかし前半韓国が日本ゴールを脅かしたのはセットプレーからのみ。31分45秒李青龍のFKから崔成国がゴロのミドルを放つがポストの左に外れ37分40秒遠藤が朴主永へのファールで与えたFKから辛炯がヘッドを放つがバーを越えた。 攻撃の頼みは李青龍のドリブル突破頼みで日本のボランチ、DFラインを崩す事は出来なかった。 

        


日本は前半終盤にも2度チャンスを掴む。 右から内田のクロスを受けた松井が逆サイドの本田に送り本田は前線の前田にヘッドでボールを送るが李正秀、李栄杓が必死に戻りCKに、86分には長谷部、松井と繋いで受けた本田が李正秀をかわしてシュートに持ち込むがポストの左に外れて行った。
前半は日本が優勢のまま終えたが韓国も最終ラインで踏ん張り決定的に崩される事は無かった……

後半まず韓国ベンチはボランチの奇誠庸を辛炯に替えて投入した。これでDF洪正好と崔成国以外はワールドカップメンバーとなった。
後半立ち上がり韓国はボランチの2人を高い位置に張り出させ、相手とボールへの寄せが早くなり日本は前半ほどボールをキープできなくなった。 54分15秒には崔成国が粘って李青龍に送ってシュートを放つがここは内田がクリアー。しかし中央の朴主永がフリーだった。56分には今野が朴主永を倒してFKを与えそのFKを長身李栄秀がヘッドで折り返し中央から朴主永がヘッドを放つ。これをGK西川が後ろにそらすがここは長友がクリアー。危ないシーンだった。
62分50秒には今野を振り切り朴主永がミドルを放つが西川がCKに逃れる。このシーン、さすが朴主永というシュートだった…
後半はやや優勢だった韓国は62分に崔成国を下げて廉基勲を投入し完全に2トップにした。 ベンチに下がる時に敬礼をした崔成国が印象的だったがこんどこそ代表に定着するだろうか…2007年城南一和でのACL浦和戦、そして同年の Asian Cup 時に比べるとやや身体が絞られた感じがした。やはり軍隊に入り心身ともに鍛えられたか…

    

72分今度は日本ベンチが動く。香川を下げてただ一人浦和レッズから出場となった細貝が投入されアンカーの位置に入る。ならば阿部でもよかったか….でも息子に言わせれば“細貝で正解だ。”とのことだった….. これは韓国の攻撃への対応であっただろう。

    


香川はちょっとマークがきつく思う様に前に出られなかったか…それともボールが出てこなかったか見せ場は限られてしまっていた。

   


76分この試合最も物議を醸すシーンが。本田が粘って長谷部にボールを送りマークを振り切り更に松井に送りドリブルで上がり入れたクロスはエリア内の崔孝鎮の腕を直撃。 ハンド、PKと思うもウズベキスタン人のイルマトフ主審は“意図的にボールを手、腕で扱った”と判断せず長谷部が必死に頼むもファールを取らなかった。あのワールドカップでのキューウェルのプレーはPKのみならずレッドカードまでだされたのになぁ…

     

     

78分日本ベンチは松井を下げて金崎を2列目右に入れる。まだ森本の出番はないのか…と思った。 81分、ひやりとするシーンが。 内田、本田に囲まれながら廉基勲が左サイドから上げたクロスに朴主永が栗原のマークをうまく抑えてフリーでヘッドを放つ。 しかし弾道はGK西川の正面に飛び胸をなでおろした…

     

そして韓国ベンチは82分崔孝鎮と入ったばかりの廉基勲を下げて車ドゥリと兪炳守を入れた。 車ドゥリの位置が気になった。さすがに守備に難があるのでサイドバックには入れなかった様で崔孝鎮のところに入れた様だった。
84分に遠藤に替えて中村憲剛を投入した。恐らく細貝をボランチに入れて憲剛は2列目左に入れたかな…やっぱり競技場で観たいなぁ….とこの時痛感した。 
試合時間が少なくなる中89分本田が決定的なチャンスを作る。攻撃に転じようとした趙容亨からボールを奪った本田がドルブルで韓国ゴールに迫りそのままシュートを放つ、しかしまたもGK鄭成龍がファインセーブでストップ。右に走り込んだ憲剛がフリーだったのでそちらに出しても...という気がしたんだけど…

    


本田は79分にも趙容亨をかわしてドリブルで切れ込み相手DF3人に囲まれながらも長谷部に戻してミドルを引き出すなど韓国には存在感を十分示し、攻撃の起点となる動きを90分通して披露してくれた。

そして3分あったロスタイムにも両チーム相手ゴールネットを揺らせずスコアレスのままタイムアップとなった。 あれだけ攻める時間がありながら本田、長谷部の惜しいミドルはあったが相手DFを崩しての決定機は無かった様に思えた。
韓国は朴永主がシュートに持ち込んだが日本のワントップ前田はシュートは撃てなかった。これは前田のせいではなく前田にボールが入らなかったというより前田がチャンスメークをするプレーが多かったからだろう。
11分に駒野が負傷で下がったのが誤算だったか…. 韓国は朴智星がいたらどうなっていただろう…. 結局両チーム、ワールドカップメンバーが主体となったがほぼベストメンバー。それだけに朴智星がいれば今の日韓の本当の力関係が解るんだけど….こう言った対戦が今度はいつみられるだろう?

Asian Cup では欧州組みが多く抜けるだろうし、両チームとも日程的にベストコンディションで臨めるだろうか…… ちょっと消化不良のゲームに見えたけど、今年の韓国戦ではもっとも良い内容だったような気がしたなぁ…. この試合は日本の方が前にアルゼンチン戦があり仕上がりは良かったはずだった。
それだけに勝っておきたかった、いや勝ってほしかったなぁ....
でもアウェーの方が韓国戦は良い試合をするなぁ....

しかしやっぱり競技場で観戦したかったなぁ….次は韓国で観戦するか…その方が勝つ可能性が高いかも…その時は韓国のアイドルも観られるかなぁ....


      

その節は韓国プロ野球も観て帰ろうかな....


3度目の正直??2度ある事は3度ある??韓日戦を前に 

2010-10-12 | 日本代表

今年3度目の日韓対決。こんな事はこれまであっただろうか…..
今年行われた2試合はいずれも日本開催で2連敗。 1998年ダイナスティカップで勝利を収めて以来日本開催の“日韓戦”は2分3敗の未勝利。
ならばアウェーの“韓日戦”ではというとここ4試合で2勝2敗と五分の戦績を残している。
言い訳を言わせてもらえば今年の2連敗はあきらかに準備不足も敗因の一つ。
2月の東アジア選手では大会前に韓国は南アフリカ、スペイン遠征を入れていたのに対して日本はシーズンオフ明けがこの大会。大会前にはベネズエラ戦が組まれただけだった。 
そしてワールドカップ前にさいたまスタジアムで行われた試合。1週間程度の代表合宿を経て臨んだ日本代表に対して韓国はエクアドル戦を経ての日韓戦だった。
今回は日本がアルゼンチンを破っての韓国戦。日本のホームで時差などコンディションが 100% ではないアルゼンチンとはいえこの勝利は素晴らしい金星。
しかしその試合直後、 “アルゼンチンに勝ったけど次の韓国の方が絶対に勝ってほしい相手だなぁ….” とは我々親子の試合直後の感想だった。こう思う人々は多いだろう….

  

趙広来新監督….
ワールドカップでチームをベスト16に導いた許丁茂前監督は協会の続投要請を固辞。協会の技術委員会は趙広来氏を満場一致で次の代表監督に選び同氏もこれを快諾。7月22日にKFAハウスで公式就任記者会見を開いた、と大韓協会のホームページには書かれているが実際は候補5人中4人が辞退し最後に残ったのが趙広来だったらしい…
趙広来と言えば70年代から前任の許丁茂氏らと共に10年以上も韓国代表としてプレー。1986年メキシコ大会メンバーでもあった。1978年、1986年アジア大会優勝のメンバーでもある。
私が彼の名前を聞いて真っ先に思い出したのが1980年3月マレーシア、クアラルンプールで開催されたモスクワ五輪予選。初戦で韓国と当たった日本は 1-3 で敗れたのだけどその時に2点決めたのが趙広来。(もう1点は許丁茂) 記録を調べれば1978年のムルデカ大会の日本戦でもゴールを決めている。(試合は韓国が 4-0 で勝利。)
日本代表の事をどう見ているのだろう…
8月11日。水原競技場で開催されたワールドカップメンバー5人を含んだナイジェリアとの親善試合では朴智星、李正秀、朴主水らワールドカップメンバー5人を擁してユン・ビッガラム、崔孝鎮のゴールで2-1と勝利を収めた。
しかし9月7日、ソウルワールドカップ競技場で行われたイラン戦は欧州組の朴智星、奇誠庸、朴主水、李栄杓ら海外組を擁したものの0-1 で敗れた。どうも韓国はイランにはもう一つだなぁ… Asian Cup で上位を狙いイランは知らないメンバーばかりだった。(俺の勉強不足か….)

今回は親善試合とはいえ日韓共に欧州勢を招集しておりほぼベストメンバーでの対戦となる。(5月のさいたまスタジアムでの試合もそうだったか….)

その召集メンバーと私の予想スタメンは下記の通り。
( 赤字はワールドカップメンバー)

GK  鄭成竜 チェンソンリョン ( 城南一和 ) 金永光 キムヨングァン ( 蔚山現代 )

長年韓国ゴールを守った2002大会の守護神でもあった李雲在は8月のナイジェリア戦を最後に代表引退を表明。
今年5月の日本戦からポジションを獲得しワールドカップでも4試合全て韓国ゴールを守った鄭成竜がスタメンだろう。

DF 趙容亨 チョ・ヨンヒョン ( アル・ラーヤン ) 郭泰輝 クァク・テギ ( 京都サンガ )
洪正好 ホン・ジョンホ ( 済州ユナイテッド ) 黄載元 ファン・ジェウォン ( 水原三星 ) 李正秀 イ・ジョンス ( アル・サッド ) 、金英権 キム・ヨングォン ( FC 東京)

ワールドカップでは4バック。趙広来新監督は3バックを採用している。
CB は愛する京都サンガ所属の郭泰輝か昨年まで愛するサンガでプレーした李正秀それともワールドカップ直前のベラルーシ戦で負傷した為本大会を棒に振った郭泰輝に替って本大会でCBに入ったのは趙容亨… 
趙広来体制になって趙容亨がナイジェリア戦、イラン戦ともスタメン出場している。 日本戦もおそらく趙容亨だろう。そして右サイドには京都でもこのポジションを担った事がある郭泰輝。こうなると左サイドはナイジェリア戦、イラン戦で先発起用の金英権になるだろう。
ワールドカップ後UAEに渡った李正秀は“中東の気候”に影響されスピードにやや難が出て来たか…

MF ユン・ビッガラム ( 慶南 ) 李青竜 イチョンヨン ( ボルトン ) 辛炯 シン・ヒョンミン ( 浦項 ) 朴智星 パクチソン ( マンチェスター・ユナイテッド ) 奇誠庸 キ・ソンヨン ( セルティック ) 崔成国 チェソングック ( 光州尚武 ) 、曹永哲 チョ・ヨンチョル ( アルビレックス新潟 ) 具滋哲 ク・ジャチョル ( 済州ユナイテッド ) 李栄杓 イ・ヨンピョ ( アル・ヒラル) 、車ドゥリ ( セルティック ) 崔孝鎮チェ・ヒョジン ( FC ソウル )

長年ボランチを担って来て神戸でもプレー経験のある金南一そしてワールドカップメンバーだった金正友は召集されなかった。替って台頭して来たのが20歳の尹ピッカラム。ナイジェリア戦ではゴールを決めた。奇誠庸とボランチを組むだろう。
右サイドハーフはナイジェリア戦、イラン戦フル出場だった崔孝鎮かセルティックの車ドゥリ。 ワールドカップでは守備面でやや不安を残してたがサイドバックで起用されたがこのポジションは得意なポジションだ。更に前線で起用されるか….
ワールドカップ李青竜もこのポジションだけど彼は左サイドに回るかもしれない。そうなると李栄杓はベンチスタートか…. そして2列目左には朴智星だろう。
右で先発となると左の2列目は李青竜で李栄杓がその後ろに入って守りを固めるか…..個人的には久々に代表入りした崔成国のプレーを見てみたい….
それにかつて京都でプレーした世界の朴智星のドルブルも....

            

FW
朴主永パクジュヨン ( ASモナコ ) 、廉基勲 ヨムギフン ( 水原三星 ) 李昇烈 イスンヨル ( FCソウル ) 、兪炳守 ユビョンス ( 仁川ユナイテッド ) 金信ウク ( 蔚山現代 )
ワントップはパクジュヨン。5月の試合では終了直前にカウンターからドルブルで中央突破を喫し追加点となるPKを献上するきっかけとなった。 今シーズンもASモナコでレギュラーの座を確保している様に見えるが決めたゴールはまだ1回だけだ。 
11月に広州で開催されるアジア大会でも over age 枠で代表入りするらしい。(モナコでは大丈夫か?) 

             

他にも金英権、奇誠庸、具滋哲、曹永哲の4人がアジア大会メンバーだ。  そして韓日戦には選出されなかったが金正友(光州尚武) 金甫 ( 大分 ) らもメンバー入り。24年振りの優勝を狙う..... 

私の予想スタメンは下記の通り。( 何人あたるかな??)

                  朴主水

        朴智星             車ドゥリ
       (李青竜)            (朴智星)

     李青竜                  崔孝鎮
     (李栄杓)

            奇誠庸      尹ビッカラム

      金英権        趙容亨     郭泰輝

                                    GK 鄭成竜

もう韓国代表には何連敗している…
ワールドカップ前の2試合では連敗。女子のFIFA U-17 決勝戦、バスケット女子世界選手権、そして AFC U-19 の準々決勝戦……

韓国に勝てるのは野球とラグビーだけか…

新生ザッケローニジャパン。
来年の Asian Cup や次のワールドカップよりもまずは宿敵に勝利を収めてくれぃ…

  


さいたまダービー親子観戦  大宮 vs 浦和 02.10.10

2010-10-09 | 京都サンガ J-League

約2週間半の出張から帰国した日本は何とか酷暑は収まり過ごしやすくなっていた。それでも例年よりは気温が高いか…..
10月1日、帰宅すると中3の息子が“明日のさいたまダービーのチケットを買って来た….” と切りだした。だけど買って来たのは自分の分だけ、“おいおい1人で行くのか…” 少し話して結局一緒に行く事にした。
なんだもっと早く言えばいいのに…. 後で女房は“一緒に行かないのって訊いたけど1人で行くって言っていたのに…だんだん一緒に行きたくなって来たんじゃない….”
そうかぁ…俺が中3の時は親父と2人で出掛けたいなんて考えた事も無かったなぁ…. 俺が親父と居たいと思わなかったよりも俺といたいと思ってくれているか..

試合前に一番心配した事は“ビジター一般”の当日券が手に入るかだった。セブンイレブンでは予定販売枚数が終了しておりマッツァオになったがローソンでは無事に入手出来て一安心、さすがレッズ、いやさいたまダービーか…超満員のさいたまスタジアムをこの時は想像した。 

“今日の試合はレッズは楽勝やろ…. ” との問いかけに “でもレッズは大宮には弱いんだ。この前のダービーでも負けたし ( 0-1 ) “
これまでの対戦は4勝4敗3分、しかもここ3試合直接対決でレッズは大宮に対して1分2敗。両者の実績と実力を考えればこの数字は大宮の健闘と言えるだろう。 
レッズサポーターの息子は当然ACL圏内が見えて来たレッズの勝利を願っている。そして自分としては愛するサンガのJ1残留の為には14位の大宮に“降格争い”に入って貰わねばならない。両者の利害は一致した、私もこの試合はレッズを応援しよう。それにしても方やACL圏内、方や降格争いか…

競技場に到着して解った事はビジター一般席がこの試合に限っていつものレッズの”ホーム一般席”と同じゾーンだった事。大宮のホームゲームだから、レッズのホームゲームでアウェーチームが陣取るゾーンがこの日のレッズサポーターらが陣取るべく”ビジター席”だと思っていた。だから早くチケットを買わないと…と焦ったのだけど…

そして観客席を見渡すと、“レッズ戦にしてはちょっとさみしいなぁ…..” 大宮のホームゲームなのに半分以上はレッズサポーター達だった。まぁ当たり前か….試合終盤に発表された観客数は33,660 人,でもこの数字も実際は水増しだったらしい…
好天の土曜日のデーゲーム、そしてアウェーとはいえレッズは6戦負け無しだったんだけど… しかしこの試合は大宮のホームゲーム。だけどさいたまスタジアムを大宮のホームとして使うのは今シーズンこのレッズ戦だけらしい。だからレッズにとってはホームゲームとは変わらない。どう考えても興業を優先させているとしか思えない。 ちょっと大宮の選手、監督ら現場の人達には……

     

2人が座ったのは上段の方。ここなら座ってゆっくり観戦出来ると思ったからだけど、試合前のスタメン発表からもう総立ち、とても座ってなどいられなかった。しかも周りは赤一色。私はそれを見越して出張時に購入した赤色のスペイン代表ワールドカップ優勝記念Tシャツを着て来たけど、白いTシャツの息子は後で“レッズのユニフォームを買ってたら良かったなぁ…” もう少し早く言えよ、チケットもユニフォームも…

レッズはポンテが出場停止。エスクデロが怪我。大宮も左SBの鈴木が出場停止だが戦力ダウンは浦和の方が大きいが総合的な戦力を考えればこのくらいのハンディがあった方が…と思ったけど、この試合はレッズに勝ってほしいんだったなぁ…

                 1GK 北野

      30 渡部    28 福田    14 坪内    25 村上

           6 青木             23 金澤

      11 藤本                        22 金久保

          16 李天秀             10 ラファエル

          16 エジミウソン          17 高崎

      24原口                        11 達也

           3 細貝              8 柏木

       5 サヌ      2 坪井     6山田暢     14 平川

                     1 GK 山岸

試合は開始からレッズが押し込む展開。特に両サイドの上がりが良いと思っていたら、4分には右の平川の突破からエジミウソンがシュートに持ち込むがDFに当たってエリア外にこぼれたところを繋いで達也が素晴らしいクロスが上げ、中のエジミウソンを通り越し左サイドにいた高崎が大宮ゴールに蹴り込みあっさりと先制ゴールが生まれた。 

        


2トップの右の高崎がよく左に回り込んでいたなぁ…と思った。そして素晴らしい右サイドからの展開だった。更にレッズは攻勢に出る8分には左SBサヌの突破から柏木がシュートに持ち込む。10分には達也が平川とのワンツーで抜け出しドリブル突破を見せる。久々にみた元気な達也に息子も満足そう。
一番のお気に入りの阿部が英国に去り今は達也がお気に入りかな….その達也が14分19秒に金久保に倒されるとサポーター達から“大宮 大宮クソッタレ !! “ の大コール。 息子は便乗しな方けど…でも”何でカード出ないんだよぉ..”とは言っていた。 

私のもう一つの注目は大宮の16番、李天秀。ワールドカップ2002年大会の英雄の1人。日本ではどうしても悪役のイメージが強いがまだ29歳の彼がどの様に再生していくか….かつてサンガでプレーした高宗秀の様になってしまうのか…
この日球場内で配られた埼玉新聞の特集記事にも柏木と並んで李天秀のアップ写真が使われていた事からもアルディージャも期待しているのがわかる。
6分に坪井をかわしてドリブルで中に切れ込んだ後に息子に彼の事を説明した。 2002年大会の時はまだ小学校1年生だった。安貞桓は憶えていたけど李天秀は憶えていなかったか…

しかし16分次のゴールを挙げたのもレッズだった。 柏木の見事なミドルシュートが大宮ゴールに突き刺さった。 これも右サイドの崩しからエジミウソンの渡り、DFに囲まれながらも後方の柏木に戻しそこから放たれたもの。大宮DF,ボランチ陣は浦和の両サイド攻撃に手を焼き左右に振られている様に見えた。この追加点で試合の面白味が薄れて来た…でもレッズの勝利に大きく前進したから良いか…と思った。

      


18分には達也のドリブルからスルーパスが細貝に渡りフリーで抜け出すがシュートに持ち込めない。阿部が去ったが細貝、柏木のボランチは健在。細貝は10月のアルゼンチン戦、韓国戦に代表メンバーに選出されたが柏木も近いうちに…と思った。北京五輪でも細貝はメンバー入りし柏木は漏れた。なんでこんな良い選手を…と思ったなぁ…

21分、ゴール前に迫った高崎が相手DFと交錯して肘が入ったのか顔を抑えて倒れて起き上れない。だけどプレーはそのまま続けられ大宮のカウンター攻撃から藤本が上げたナイスクロスを今度はGK山岸がナイスキャッチしようやくプレーが止まった。エジミウソンが主審に“何でプレーを止めない。”とばかりに激しく抗議するが、その間浦和サポーター達からは大ブーイングが続いた。そしてようやく高崎が立ち上がりゴール裏を通ってサイドに移る時はお返しにとばかりに目の前を通る高嶋に大ブーイングを浴びせる。 そしてそのブーイングに今度はレッズサポーター達からヤジが飛んだ。
大宮のDFは24分に坪内が達也を警告チャージで等ラフプレーが目立ちだした。
大宮は2トップのラファエル、李天秀にボールが入らない限りチャンスが作れない。この2人が何度もポジションを替えて良い位置をボールを受けようとするが2列目の藤本、金久保が対峙する相手に押し込まれ、ボランチの青木、金澤も守備に腐心し前に上がれないというよりなかなかボールを出せない。李天秀は何度かレッズDFを振り切りゴール前に持ち込むがフィニッシュに持ち込めない。だがゴール前に迫った時の山田暢とのマッチアップはなかなか見応えがあり、それを指さし息子に教える。こういう見方をするのだぞ…

こうなると大宮はCBの福田、ラファエルらの長身を生かすセットプレーが頼りとなる。35分にはFKを藤本が直接狙うがここは山岸がパンチでクリアー、41分には原口がラファエルを倒して得たFKを金久保が上げてCB福田が飛び込むが惜しくも外れる。

             


40分を過ぎたあたりから大宮がボールを繋ぐ時間が長くなる。
“ここで失点しない様にしないと。大宮は1点差で前半を終えると調子づくぞ…”
と息子に話した直後の45分、左サイドで得た村上のFKを藤本が少し触り右側に走り込みフリーになったラファエルがそのまま押し込んだ。サヌのマークが少し遅れた様だった。藤本が撃つと思ったのか…… そして前半が終わった。試合の展開はこれで面白くなってきたが、このまま大宮に勝点を挙げられては…と思った。

       
       


後半は立ち上がり細貝が立て続けにチャンスに絡む。47分には右サイドを達也とエジミウソンで崩し戻った李天秀がクリアーそしたこぼれ球を拾いシュートを放つ、49分には高嶋とワンツーで抜け出しフリーになるも最後のトラップがまずくシュートを撃てない。
しかしそれ以降は大宮が攻勢に出てくる。後半は一歩の出だしが早くなった。50分には波状攻撃を見せ金澤がミドルを放つが山岸がパンチでクリアー。52分にはスローインから李天秀がクロスを入れるが僅かにラファエルには合わない。
60分大宮ベンチは金久保を下げて石原を入れ、李天秀を2列目左に下げてラファエルと2トップを組ませる。李のボールキープを中盤で生かそうとする作戦か。だが70分過ぎからレッズの原口が目立つようになってきた。
試合開始時は右サイドの2列目であったが後半は左サイドに。息子に訊くと“達也とポジションチェンジをするんだよ…”と教えてくれた。 よく知っとるなぁ…いやよく見とるなぁ… 75分レッズベンチは高崎を下げて堀之内を入れる。すると2分後に大宮は李天秀を下げて市川を入れる。李天秀はまだ90分は動けないか…. レッズは原口、達也、エジミウソンがときおりドリブルシュートを見せるが前半の様にサイドからの展開が減った。
大宮も前半終了間際と後半に見せた勢いが陰りを。それだけ堀之内が効いているのか…両チームともドリブル突破が目立ちだしたか…83分にはボランチ金澤を下げて橋本入れるが。 89分原口が大歓声を受けてベンチに下がる。まだ1点差なんだけど…. 原口、怪我でプレー出来ていない山田、そして梅崎、更に鹿島の大迫達也。こう言った選手達が今後どんどん日本を引っ張って欲しいだけど……
91分40秒、CKのチャンスを掴んだ大宮は右サイドに流れたフリーのラファエルにボールを飛ぶが僅かにタイミングが合わずヘッドが捉えられない。 

     


そして4分あったロスタイムも終わり主審の試合終了のホイッスルが吹かれた…

よし、行こうかぁ…..後半は盛り上がりに欠けたなぁ… この試合で一番良かったンは誰や…. 柏木かなぁ… 久し振りに元気な達也を見たなぁ…原口も良かった…
このメンバーなかなか良いぞ。 来シーズンは優勝を狙えるかもな.. でも今年はまだACLのチャンスが残っているぞ…

そんな話をしながら秋晴れの中、自転車で帰った…

そして同時刻に西京極で始まった試合で…愛するサンガは広島に 0-3 で完敗した。 
いよいよJ2陥落の覚悟をした方が….

こうなりゃ浦和のACL出場権を楽しみにするか.....

でもまだ9試合残っているから… こう言ってくれたのは息子だった。