Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

無観客試合の地を徹底分析5

2005-05-22 | FIFA World Cup
5.そして日本代表は!

さて、そのタイで戦う我が日本代表だが、気になるデータが。タイ代表相手にアウェィゲームでは1966年のアジア大会で5-1と破って以来未だ勝利を挙げていないのだ。(1987年五輪予選 0-0, 1997年キングスカップ 1-1, 1997年親善試合 1-3 ) バンコックではアジア大会やキングスカップ等が開催され、代表も参加はしているが、代表チームの勝利と言えば 1997年のキングスカップのルーマニア(ただしA代表とは言い難いメンバー)戦での2-0での勝利の前は1978年のアジア大会でのバーレーン戦( 4-0 )までさかのぼらねばならない。確かに1998年のアジア大会から U-23を派遣する事になっているが、そのアジア大会では2次リーグで敗退している。何だか否定的なデータしか浮かばないのだが、よく考えれば、タイ戦での戦績は地元大観衆に後押しされた彼らのホームゲーム であるので苦戦は致し方のない事だ。
そして1995年にチェンマイで行われたアトランタ五輪一次予選では当時ドリームチームと言われたタイ五輪チームを 5-0 と粉砕。そして4年後のシドニー五輪最終予選でもアウェィでは五輪出場を決めた後の消化試合でありながら難なく勝利を挙げている。
また、先述の98年アジアではクウェートA代表を相手に五輪チームは2-1と逆転勝利を収めており、ここ10年は相性の良い地と言えよう。6月のバンコックは雨季に入っており4月程は蒸し暑くなく、ナイトゲームであれば気候の問題は無いものと思われる。この際、データ通り五輪チームを派遣するか??

毎度ご覧いただき感謝しております。Wカップ予選がまた近づいてきましたが、またまた仕事で欧州へ出張になりました。ホテルで原稿を書ければUPしたいと思っていますが、ドタバタと移動しながらの仕事になりそうですので、掲載できるかどうか…親善試合もTVで見たかったのですが、頑張ってもらいたいです。
それではまた。 Mr.コンティ




無観客試合の地を徹底分析4

2005-05-19 | FIFA World Cup
4.タイのサッカー事情2

タイ国内リーグは10チームが1部リーグに所属し、ホーム&アウェーの総当りだ。リーグ戦は既に大詰めを迎えており、BEC TEROSASANAはもう優勝圏外で Krung Thai Bank もほぼ絶望的。優勝はTobacco Monopoly, Osotspa, Prov Electrical Authorityの3チームに絞られている。来年のチャンピオンズリーグはここから2チームが出てくると思われる。

代表チームの方に目を向けると、2003年12月にベトナムで開催された SEA Games (東南アジア11カ国が参加して行う総合スポーツ大会)では決勝でベトナムを延長Vゴールで下して3連覇を果たした。そして2004年は自信を持って臨んだワールド杯予選であったが、ホームの北朝鮮に敗れるとそのままずるずると星を落として敗退。サッカー好きのタクシン首相は昨年6月9日、バンコックでの北朝鮮戦を終えた代表に“スピリットが感じられない”と酷評。そして4連覇を目指したタイガーカップでも一次リーグで敗退すると言う信じられない結果に。この予選に代表復帰していた英雄キャティサックはそのタクシン首相の発言を受けて再びあっさり代表から引退してしまった。
一度は北京で開催されたアジアカップに復帰するとは明言したがそこには最終メンバーにエントリーされながら現れなかった。キャティサックは2000年のレバノン大会でも同様に大会には来ていない。
2007年のアジアカップは、ベトナム、インドネシアそしてタイの共同開催だ。少なくともいずれかの国の一つでもベスト4に入ればセンセーショナルなのだが。


無観客試合の地を徹底分析3

2005-05-18 | FIFA World Cup
3.タイのサッカー事情1

タイでもサッカーは人気のスポーツだ。しかし、地元の英字新聞を見ても、地元スポーツ紙を眺めても地元の国内リーグの事には詳しく触れていない。ここでもサッカー人気と言えばプレミアシップの事を指すようだ。事実タイ国タクシン首相もリバプールの株を買い占めているが建前は“国民の為にリバプールを毎シーズンオフにバンコックに親善試合を誘致する為”とは言っているが、当の国民達は“我々の税金を利己的に使う愚行”と批判の声の方が高くどうやら株の話は霧散しそうだ。

シーロム通りのコピー商品の出店に行っても欧州のクラブチームのユニフォームは売られているが、タイチーム関係のユニフォームは代表チームのものがちらほら有るだけで、地元クラブチームのものは皆無だ。東南アジアではベトナム、インドネシアそしてタイの3カ国にAFCアジアチャンピオンズリーグへの参加資格が与えられているのでもう少し注目されてもよさそうなのだが。
確かに今年も昨年に引き続き出場した、BEC TEROSASANA , Krung Thai Bank は早々と一次リーグでの敗退が決まってしまった。BEC TEROSASANA は地元テレビ局が母体となっており横浜マリノスと同グループであった。Krung Thai Bank は文字通り銀行が母体となっている。かつての強豪チーム Thai Farmers Bank は経営破綻の為解散の憂目に。2002-2003年の AFCチャンピオンズリーグでは BEC TEROSASANA は決勝にまで進出し、その決勝戦の模様(ホーム&アウェー)は NHK BSでも中継録画で放映され、地元ファンの熱狂的な声援を受けていたのが印象的であった。それだけにもう少し地元での関心を期待していたのだが。しかし、地元の人から、何故人気がそれほどなのかも教えてもらえた。
先述したタイで最も人気のある現役選手、キャティサックは現在ベトナムのホアン・アイン・ジャライでプレーしており、今年のAFCチャンピオンズリーグではジュビロ磐田との対戦の為に来日している。また先の02-03年のAFCチャンピオンズリーグでは準優勝に終わったTEROSASANAだが、大会MVPに輝いたトゥアーサックは今シンガポールに、そしてアジアカップで日本相手に先制ゴールをあげたサティーもシンガポールリーグでプレーをしており、代表クラスの殆どは海外に出ている。その原因は給料の差で相場は大体 THB10,000~ THB50,000 (約3万円から15万円)代表クラスでも THB100,000(約30万円程度)らしい。ベトナムリーグではキャティサックにはこの2倍以上は出しているらしいが地元選手はベトナム代表選手でさえその半分以下との事である。(つづく)


無観客試合の地を徹底分析2

2005-05-17 | FIFA World Cup
2.Wカップ対戦の地
このバンコックで6月8日、ワールド杯アジア地区予選の北朝鮮対日本の試合が行われる事が決まった。会場は当初、ラチャマンカラー競技場が予定されていたが5月12日のタイサッカー協会の発表でスパチャラサイ競技場に変更された。先の一次予選ではここで北朝鮮代表チームが地元のタイ代表を 4-1 で粉砕しており、彼らにとってはゲンの良い競技場だ。そこで丁度1年後にまた再びワールド杯予選を戦う分けだ。元々日本サッカー協会はAFCの事務所があるマレーシアでの開催を希望していたが、ここは北朝鮮の持ちゲームなのでバンコック開催でも文句は言えまい。このスパチャラサイ競技場は1997年2月、フランスワールド杯予選をひかえた日本代表が参加したキングスカップの舞台であった。
そのキングスカップの一月後、ワールド杯一次予選の為にオマーンに向かう日本代表が再び当地を訪れ同じスパチャラサイ競技場でタイ代表と準備試合を行ったが、ここで 1-3 と敗れてしまう。この時、日本相手に2得点を挙げたのが若き日の今のタイのスーパースター、キャティサック=セナムァンだった。当時の日本代表メンバーはもう代表には選ばれないであろう。そして、その後北朝鮮代表がキングスカップに2年連続して参加するなど、どちらかといえば地の利は当然“ホーム”の北朝鮮側にある。(つづく)

無観客試合の地を徹底分析!

2005-05-16 | FIFA World Cup
1.バンコックの暑い夜
4月の東南アジアの厳し蒸し暑さは周知だった。だが何故か商用はこの時期に集中してしまう。バンコック国際空港を降りると今回はスコールのお出迎えだった。ここ、バンコックは日本人のみならず、欧米人にも人気の観光地だ。理由は恐らく、先進国にある日用品は揃っていてそれでいて物価が安いからだ。他の発展途上諸国の様に物価の安い国は総じて自国では入手可能な必要なものは金を出しても入手できない物が多い。その上タイは欧州の列強から植民地支配された事が無く変に西欧化されておらず、古い寺院やその雰囲気が多く残っており特に西欧諸国から来た観光客には応えられないらしい。この街随一の歓楽街、タニヤ、パッポンでも中年日本人のみならず、白人達がブランド品のコピー商品屋台や現地の女の子で溢れる飲み屋でビールを楽しんでいる姿が顕著だ。
最近は若い日本人女性の観光客もよく見かけるが、危ない目に遭う事もあるので気をつけてもらいたい。少し郊外に出ると湿地が広がっている地域が有り、5月~6月の雨季が終わるとそこから腐乱死体が出てくる事も珍しくない。だが、一般的にタイ人は敬虔な仏教徒が多く、勤勉な人が多い。だからここは日本企業の現地法人が多く設立されている。それは人件費の安さだけでなく、彼らの勤勉さと器用さが買われての事だ。当地での取引先もナワナコン地区に工場を設立しているが、その地域には日本のメーカーの工場も立ち並び、昼食時には道端の屋台から思わず日本語が漏れ聞こえて来る事も。ここでのライフスタイルが気に入り、そのまま永住を決め込む日本人もいるらしい。その最大の理由はここでは伏せておこう。(つづく)


ブレイクタイム

2005-05-11 | Half Time
サッカーファンの皆様、ご無沙汰しております。
Mrコンティはただいま執筆中です。近日中にUP予定ですので、しばしお待ちください。
Wカップアジア予選北朝鮮戦はバンコク開催になりましたが、無観客試合とは!
ある意味では歴史的なこと。その時代にいることが感慨深い感じもします。TV観戦が楽しみですね。  Mr.ヒロ