Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

異国にて ”ヨッシャァァァッ~日の丸飛行隊 !! "

2007-02-28 | Weblog
Gさん宅ではそば等をご馳走になり最近の日独事情の情報交換を。と言っても、あるある大辞典の納豆事件とか、(我が家は翌日から丁度2週間試した時に“やらせ”が発覚した。)とか、ハンブルグの日本人会事情とか..
でもこれは当事者には貴重な情報だったりする。

現地時間の午前11時、日本時間の午後7時頃には地元テレビ局で札幌からの中継が。ノルディックスキー世界選手権のスキー団体戦が始まっていた。今季、シーズン開幕からの6戦で3試合がキャンセルになる波瀾の幕開けのなかで現在W杯ポイント首位を行くのは、昨季までは格下のコンチネンタル杯7位が最高位出しかなかった22歳のアンデシュ・ヤコブセン(ノルウェー)、2位は1月に17歳になったばかりのグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)だ。だが、ベテランのアダム・マリシュ(ポーランド)も1月後半から調子を上げており、2002年ソルトレーク五輪2冠のシモン・アマン(スイス)も今季は低迷を脱出して総合4位につけていて、若手の突出を阻もうとする。それに対する日本勢のW杯での成績は上がってはいない。前回の世界選手権ではノーマルヒル、ラージヒルとも団体戦は1本目8位以内に入れず、2本目へ進めないという屈辱を味わった。
前日(私の知らぬ間に終わっていた)ラージヒルではスイスの英雄、ソルトレーク五輪の二冠王シモン・アマンが総合飛距離では2位のオリ・ハリ(フィンランド)に1m及ばなかったが飛型点で上回り,わずか0.2ポイント差で金メダルを手中にした。3位にはノルウェーのヨケルソイが入りポーランドのマリシュは4位。ワールドカップポイント首位のヤコブセンは14位に終わり、好調のオーストリア勢はコフラーが8位、9位にコッホそしてシュリレンツァーは10位と意外な結果に終わった。日本勢は「スーパー高校生」栃本翔平の16位が最高でベテラン勢の岡部が21位、葛西が24位、そして伊東大輝は29位に終わった、ヘッドコーチのカリ・ユリアンティラは「名寄では不足していたジャンプ練習をジックリできた、と試合前には言っていたのだが。
“最近はドイツも低迷しているなぁ”とはGさんのコメント。かつてハンナバルトやシュミットが世界を席巻し、そして団体も常に北欧勢、オーストリアと優勝を争っていたのだが。昨年のトリノ五輪でも団体は4位、個人ではNHのウールマンの4位、ノイマイヤーの8位が目立ったところであった。今年の冬は寒くなくて過ごし易いとGさんは言っておられたが。これも暖冬の影響か?前日のLHでもリッツェルフェルトの15位が最高だった。(それでも日本よりは上回った。)しかし、ジャンプもそれまでの成績よりもその場の1発がより好成績に繋がる。この団体が日本にとってもっともメダルに近い種目と私は思っていた。

テレビでは丁度岡部の跳躍が始まろうとしていた。観客席からは多くの日の丸が打ち振られる。そして岡部のジャンプはK点を超える121m 参加13カ国中、二人目のジャンパーでK点を越えたのは岡部と シュリーレンツァウアー(オーストリア)の2人だけであった。二人目を終えてスイスがトップ。これはエースのアマン・シモンを1人目に飛ばせて、136mと言う大飛行を演じたからだ。オーストリアがそれに続き、日本は5番目だったかな?日本の3人目、伊東大輝は117m。K点は越えて欲しかった。他国の3人目ではオーストリアのコフラーが130mの大飛行でチームをトップに押し上げノルウェーのヤコブセンが122mでチームを2位に浮上させた。またLHで2位だったフィンランドのオリ・ハリが123m。しかし、1人目、2人目がふるわず、日本よりも順位は下だった。その一方でロシアのデニスが120.5m。1人目のディミトリが125.5mを飛んだので日本より上回っている。そして各国エースが登場する4人目が始まる。アルファベット順で飛ぶので日本は3番目。ここでエース葛西がK点を大きく越える128mを飛ぶ。ランディング後小さくこぶしを挙げて自分の飛行に満足な様子。映像からは観客の大喜びをする様子が映し出される。他の選手ではオーストリアのモルゲンシュテルンが126m, ノルウェーのヨルケソイが134m ポーランドのマリシュが133.5mを飛び、こちらもため息が漏れる。ドイツのシュミットも129m を飛ぶが二人目のボグナー、3人目のリッツァーフェルトが振るわないので日本を上回れない。トリノ五輪団体銀メダルのフィンランドも伸びなくて日本はオーストリア、ノルウェーに次いで3位に着けた。 “札幌は雪は問題無いみたいだね。”とGさんが尋ねる。“ここから豪雪が降ってくれて2回目がキャンセルになれば日本のメダルは確定するんですが。”と応えた。“これ生中継?夜に飛んでるの?”“やっぱり欧州の良い時間帯に合わせているんですかねぇ?夜だとランディングが怖いと思いますよ。”“あぁ、そういえばドイツで見るスポーツ店の看板が出ているよ。”
やはり世界は欧州中心に動くのか? そんな話をしているうちに2回目が始まった。日本は1人目の栃本が飛び出す、しかし飛行は低くK点のずっと前110m に終わる。すると後続が大ジャンプのオンパレードだ。ポーランドのストッホが120m, ロシアのディミトリーが何と130.5m, そしてスイスのアマンが“貫禄の”135m さらに上位2カ国ノルウェー(トムヒルデ130.5m ) オーストリア(ロイツル 135.5m ) とK点をはるかに越えるジャンプが続き日本は6位に落ちてしまう。“やっぱり厳しいなぁ”Gさんと2人でまたもや溜息が漏れる。ここでトップ8のみが競技を続けることとなり、順位の結果日本の岡部が2人目最初のジャンパーとなる。岡部の“ベテランのジャンプ”に期待をかけたいところ。岡部は期待通り2人目ただ1人K点ジャンプの120mを記録。さらに当面のライバルロシア、スイス、ポーランドは飛距離が伸びない。更にトリノ五輪NH銀メダルのハウタマキも109mと失敗ジャンプで3位争いは日本も含めて大混戦。さすが “ベテランのジャンプ”の岡部だ。こうなると伊東大貴に期待がかかる。何とかK点を越えてくれよと彼の跳躍を見守る、アプローチ、飛び出す、そして・・落ちない・・・落ちない・・K点を越えても・まだ落ちない、その場外満塁ホームラン級の大飛行は131.5m。大歓声の大倉山シャンツェ。ドイツのアナウンサーも大声を張り上げる。“何て言っているのですか?”とGさんに尋ねると“ Sensational ITOって言っているよ”と。 これで他の選手に大きくプレッシャーを与えたかポーランドのマテヤ、ロシアのコルニロフ、そしてスイスのランデルトらは相次いで失速。特に最後にマリシュの控えるポーランドはそのマテヤが94.5mと大ブレーキをしてくれた。トップを独走するオーストリアのコフラーの128.5mも霞んでしまう伊東のスーパージャンプだ。 “やりましたねぇ”“これで決まり?”“いや、最後に葛西が残っています。” 最後の4人目は再度跳躍順が変わり8位のドイツから飛ぶことになる。ポーランドのマリシュが131.5m のジャンプを見せるが総合で日本には届きそうに無い。マテヤの失敗が痛かった。フィンランドのアホネンが飛ぶ。フィンランドはLHではオリ・ハリが銀メダル、アホネンが6位、ラッピが11位と日本人最高順位の栃本の前に3人もランクインしており、メダルを争うと思われていたが今一伸びなかった。1997年トロントハイム大会 NH, 2005年オーベルシュタット大会 LH の金メダリストアホネンが135mの大飛行を見せれば次の葛西には相当なプレッシャーが掛かるところだったが、K点前の119mがやっと。そして葛西は落ち着いて“失敗しない”ジャンプ117.5m にまとめる。集計が出てこの時点で日本がトップ。そしてメダルが確定した。既に選手達は抱き合って喜んでいる。こちらも“良かったですねぇ”と安堵の雰囲気が。その後、ノルウェーのヨケルソイが126.5m オーストリアのモルゲンシュテルンが 125m のK点越えを見せる。“やっぱり強豪国が飛ぶときは風もいいなぁ”と苦笑しながた言うと “実力者は運も付いて来るんですよ。”とはGさんの解説だ。優勝はオーストリア、2位にノルウェー。そして日本は銅メダルを獲得した。
伊東の131.5mジャンプが大きかった。日本のマスコミは“日の丸飛行隊の復活”とか“次のノーマルヒルにつなげて欲しいですね”とか言っているだろう。しかし、それは冷や水を掛ける様だが胸算用だ。
同じ胸算用ならこの団体での各選手個人の成績を見れば良い。飛距離だけを見ると、1位がアマン・シモンの271m ( 2回足して) アダム・マリシュの265m で続き、ヨケルソイが260.5m で3位、続いてロイツェル、コフラーのオーストリア勢が共に251mで並ぶ。そしてオリ・ハリが258mで6位に。7位にロシアのディミトリーが入る。日本勢では大飛行の伊東が248.5m で11位に入るのが最高で245.5m の葛西が13位。ただ葛西は2回目のジャンプを攻めに言って結果が出ていればもっと上位に行っていたかもしれない。この団体の結果を見てNHはアマン・シモンの2冠達成を団体で優勝を果たしたオーストリア勢がストップを掛けられるか?と分析すべきだろう。何しろLH9位のコッホを外して起用をしたロイツェルが上記の様な結果をだすのであるから…..
6月にワールドカップで訪れたときは“日本戦の勝利を是非ここのベランダで祝いましょう”と前からGさんが言ってくれたけど日本は勝てなかった。その溜飲は少しは下げられたかな?

後は数時間Gさん宅で色々話してICEでフランクフルトへ向かった。日の丸飛行隊の好成績で次の訪問先、イスラエルへの行程は快適になりそうだった……

G さん宅にて ノルディック世界選手権

2007-02-27 | Weblog
今週よりイスラエルの首都 Jerusalem 入りしております。街は今のところ平和そのもの。詳しい報道は(誰も期待していないか??)は追って記載いたしますが、ここは今年も暖冬との事です……

2月25日、ワールドカップの時に大変お世話になったハンブルグのGさん宅にお邪魔した。いつもいつも手料理を振舞っていただき、特に仕事な合間に立ち寄ったときはこの上ないエネルギーを頂いている。ワールドカップ時にようやく許可がおりたレストランの2号店をなんとか起動に乗せるべく連日奮闘を続けておられる。Gさんも言っておられたが、レストラン商売もとにかく人材の確保が大切との事。よきにつけ悪きにつけ影響を与えるのは人材だ。俺はいい人材なのかな?????

今年札幌で行われているノルディックスキーの世界選手権。どうも日本ではさっぱり話題になっていなさそうだ。先週訪れたノルウェーはさすがノルディック王国、新聞でも連日地元の期待する選手を取り上げていた。そして1972年札幌五輪70m級ジャンプの優勝候補でもあった元ノルウェー代表のジャンパー、モルク氏の事も取り上げられていた。でも表彰台を独占した日の丸飛行隊の名前は… SAPPOROの地名は見つけたが。
今でも小学校の時にテレビでみた1972年札幌五輪70m級の表彰台独占は忘れられない。期待を背負った選手達が期待以上の活躍をしたのだから。以後、純ジャンプ競技は日本が欧州勢とちゃんちゃんばらばら、長い戦いが続く。1980年レークプラシッド五輪で八木弘和が銀メダル、秋元正博が4位に入って以来長い低迷期を送っていた日本ジャンプが、復活への勢いに乗ったのは93年世界スキーファルン大会(スウェーデン)での原田雅彦。ノーマルヒル優勝を果たしたのだ。前年のアルベールビル五輪ではわずか3.5点差で銅メダルを逃したその悔しさを晴らした。その後も世界選手権では1995年サンダーベイ大会ではNHで岡部が金、斎藤が銀。団体が銅メダル。1997年のトロントハイム大会では原田がNH銀、LH で金。そして団体が銀メダルで長野五輪の日本ジャンプ陣の快挙に続く。そして1999年ラムサウ大会(オーストリア)では団体が銀メダル。LHでは宮平が銅メダル。そしてノーマルヒルでは船木和喜、宮平秀治、原田の表彰台独占という偉業へとつながった。
しかしその後、成績は失速していく。2001年ラハチ(フィンランド)大会ではLH,NH団体で4位とメダルを逃すと個人でも原田のNH5位が最高の記録となりメダル無しに終わってしまう。そして翌年のソルトレーク五輪でも表彰台に立てなかった。翌年 2003年バルデフィエメ大会(イタリア)では五輪、世界選手権では結果が出せなかったベテラン葛西紀明が NH, LH 共に銅メダルと意地を見せ付け、団体でも3位に入ったが、2005年オーベストドルフ大会(ドイツ)で8大会ぶりの6位以内入賞者無しという結果に終わり、トリノ五輪でもいい結果がでなかった。
その原因は選手達には殆ど無いと言ってよい。ここで問題にしたいのはあの時のルール改正だ。小柄な選手は最高のパフォーマンスをしても、メダル争いには加われない。もはやスキージャンプは背の高い人たちだけが勝てる競技になってしまった。例えばオーストリアのトーマス・モルゲンシュテルンは181センチ。それに比べて、日本の岡部孝信はわずか165センチだ。スキージャンプでは、アプローチのスピード、空中で風を受けて浮力にするその表面積を考えると板は長い方が有利、その長さはルールで決められる。岡部は身長から76センチ長い、241センチのスキーを履かされているのに対し、モルゲンシュテルンは264センチ、身長から83センチも長い板を使っている。モルゲンシュテルンにならうなら、岡部は248センチの板を使ってもいいはず。長野五輪までのルールは、身長プラス80センチと、すべての選手に平等だった。岡部は245センチの板で飛んでいた。モルゲンシュテルンなら261センチになり、今より3センチ短くなる。現在は身長の146パーセント以内が、板の長さと決められるのだが、そもそもこの計算式は誰が何を根拠に生み出したのか、まったく理解できない。身長プラス80センチに、有利不利が生まれるかどうかは分からないが、日本が連勝するまではルール変更など提議されなかった。スポーツと言うのは定められたルールの中、練習で工夫、切磋琢磨して上を目指すものと考えているが、どうも欧州の連中はそうは考えていないようだ。彼らは日本製品が欧州市場に蔓延られる事を非常に嫌う。“欧州人は夏に1ヶ月程度休暇を取る中、日本人は三日しか休まず欧州市場に製品を売り込みに来る。だから労働時間を減らせ”と無茶苦茶な論理で日本政府に真顔で迫ってくる。欧州の人が日本製品を好んでくれるのはその性能、価格そして販売後のアフター体制が欧州企業では真似できないと言う事実は悔しくて触れられないのだ。彼らの倫理は“あの子は僕達が遊んでいる時に勉強をしているから成績が良い。それはアンフェアーだ。”と言っているのに等しい。この不思議なルール変更が行われている事をもっと世界にアピールせねばと思う。そういう意味では荻原健司氏がIOC選手委員選挙で落選したのは残念の一言。いや彼を入れたくなかったのかもしれない。私が不思議に思うのはJOCをはじめ関係者達が彼の選挙活動に全面的に支援をしたのかと言うことだ…..
ってしまったのだ。 続く…

Celtic アウェーに向けて その2

2007-02-26 | EURO Football
この試合、ホームでありながら“守備的な布陣を敷いた”とされるストラカン監督は多くの人が Celtic に賭けてはいないだろうと熟知していただろう。その守備的と言うのは恐らく Gravesen をスタメンで起用出来なかった事だろう。 AC Milan のアンチェロッティ監督は昨シーズン PSV Eindhoven の一員として AC Milan と対戦したJ Vennegoor of Hesselink を最も警戒していた。そして Hesselink は抑えることが出来た様だ。また試合前の AC Milan の WEB サイトのチャットに参加した監督は中村についても言及していた。“彼は才能のある選手だ。例えまだレギュラーの座を獲得していなくても…” ( 立派なレギュラーなんだけど。 Reggina 時代とは違うんだけど) とコメントしていたが、両者のイタリア紙の試合後の評価は低かった。まぁ中村の採点は最後のFKを大きく外したことによるものだろうけど。
Celtic はChampions League 戦でのアウェー戦はここ12試合で勝ち星が無い。そして次のアウェーゲームは AC Milan が相手だ。もちろん過去の歴史は何も影響を及ぼさない、試合のミスを犯すか、鼓舞をさせるかによって勝敗は分かれる。と地元紙には書かれている。
ここ最近のアウェーでの“好成績”は 2004-05 シーズンNou Campでの Barcelona 戦での1-1 の引分け。 この試合のバルサにはRonaldinho そいて Samuel Eto’o らがいた。そして勿論この時の Celtic はストラカンのチームではない。 またこのシーズンに AC Milan との対戦があり、サンシーロの試合では Stanislav Varga のヘッドで先制したもののロスタイムにFilippo Inzaghi そして Andrea Pirlo の連続ゴールを喫して敗れている。
Celtic の Champions League の歴史を知るのは35歳北アイルランド人MFの Neil Lennon 。2000年12月に Leicester から580万ポンド( 約11億8千万円 ) で移籍して以来56試合の応手カップ戦に出場しているが、常に早すぎる敗退に満足することはなかった。
35歳の Lenonn は残り約10分で Gravesen と交替したが、2nd Leg では Gravesen の復調がかぎとなる。そうなると Lenonn の次の出番もどうだろう? O’Dea, E Sano の出来が良かった事も考えれば Lenonn のベンチスタートは免れまいか?
しかし、 “私は AC Milan を破って次のステージに進出できると考えているだろうか?もちろんだとも。なぜ我々がそんなことを考えられるって思っちゃいけないんだ?相手にアウェーゴールを許さなかったって事は本当に重要なことだったんだ。今我々は常に次に進むチャンスがあると思いながらミラノへ渡れるのだ…”とベテランはチームを鼓舞する。Lennon は恐らく前任者 O’Neill 時代の 2003 UEFA Cup Finalist の最後の生き残りであろう。
そして AC Milan 戦のノルウェー人の Teri Hauge 主審は 2003 年の UEFA CUP の準々決勝の Liverpool との Celtic Park での 1st Leg でも笛を吹いており、1-1 で引分け Anfield での リターンマッチで 2-1で勝利を収めている。サポーターとしてはそういうゲンを担ぎたいのかもしれない。
一方の AC Milan 、Champions League 100試合出場を果たしたPaolo Maldiniは3年前もCeltic Park で 0-0と引分けた。
“我々は次の試合に自信を持っている。1st Leg はタフな試合だった。しかし、我々は引分けに値する試合を行った。ホームではもっとチャンスを作れるだろう。Celtic のストライカー達にゴールキーパーを脅かすチャンスを多くは作らせなかった。”と自信のコメント。
Carlo Ancelotti Milan 監督は7度目の欧州制覇に自信を持っている様だ。“ Celtic はゴールを出来るだろうが我々は2点以上は挙げられる。我々は Celtic のやりたいプレーをさせなかった。彼らはFKとCK以外は我々を脅かせなかった。” やはり中村は武器になるか?
Celtic の望みはアウェーゴールを許さなかった事だ。再来週のミラノでの試合は0-0で試合が進み終了間際に中村俊輔のFKがゴールに突き刺されば我々にとってはこれ以上に無いシナリオだけど。
これから3月7日に向けて Celtic は3月3日にホームでダンファームリン戦があるだけで、国内リーグ戦も完全な独走状態。しかし、 AC Milan はサンプドリア(アウェー)パレルモ(ホーム)キエーボ(アウェー)と3試合が続き順位争いと言うよりも Champions League 出場順位争いが熾烈だ。過去の歴史や審判のめぐり合わせよりもこちらの方が試合に影響するのではないか?
1990年イタリアワールドカップが終わったころ WOW WOW がセリエAの中継を始めた、ミランダービーや後に KAZU がジェノアに入団しセリエAを大いに楽しんだが Champions League で日本人選手が AC Milan と戦える日が来るだろうか?と考えたときもあった。今それが現実となっている。
春休みを利用して卒業旅行等に欧州に来ている学生さん達の中でサッカー観戦の為にミラノに行く人も多いだろう。本当に幸せな時代になったと思う。そして本当に羨ましいとも思う….

Celtic アウェーに向けて その1

2007-02-26 | EURO Football
多くの日本人が最も注目した Champions League の1戦 Celtic vs AC Milan 地元ではどう伝えられているのだろう? 
このフラストレーションのつのるスコアレスドローが明けてChampions League にかける野心をサンシーロの方に向けるにつれてストラカン監督は歴史の重みを心地よく感じているだろう、との下りで始まる地元紙の記事がある。1969年 Europe Champions Cup で Jock Stein 率いる Celtic は同様に1st Leg で AC Milan 相手にアウェーのMilano で0-0と引分け、2nd Leg ではホームの Glasgow で 0-1 で敗れている。そしておそらくミラニスタ達は誰も Celtic ごときに敗れるとは思っていないだろう。
この日の UEFA が選定する Man of the Match は AC Milan のカカ- であった。ダイジェストを見ると何度もアナウンサーが KAKA の名前を叫ぶシーンが。しかし Celtic も20歳の DF Darren O’Dea がAC Milan 相手に予想以上の奮闘、そして約10分足らずの出場ながら Gravessen は存在感を示した。恐らく2nd Leg でのスタメン出場は必至だ。
試合結果、内容にストラカン監督も楽天的なコメントを寄せている。“We are going to San Siro thinking we can do something here but we have to believe in ourselves more, 我々はサンシーロに何かできることがあると考えながら向かっている。しかし、我々は自身をもっと信じねばならない” 
Celtic は Champions Cup での優勝経験はあるがそれは40年も昔の話で Champions League が発足してからはベスト8に進出したことが無い。したがってこの決勝トーナメントはここ30年でも最も注目される試合となるらしい。この日の6万人を越える緑と白のウェーブから浴びせられた You’ll Never Walk Alone に影響されたのは Milan イレブンかそれとも地元 Celtic か?またここに来た数百人のミラニスタ達の反応は?
この日の Celtic サポーター達の驚きは Gravessen のベンチスタートで替わって19歳のオランダ人MF Evander Sno の起用、そしてFKの中村俊輔は当然の様にスタメンに名を連ねる。
その中村は立ち上がりの8分に芸術的なFKをヴァイタルゾーンに送るが惜しくも Jan Vennegoor of Hesselink の足に当たらない。 AC Milan のGKはジーダでなく、 Socceroo の第二GK、カラチ。この大舞台での起用に心中期するものがあるだろう。カラチはその後も中村の直接FKをセーブ。なかなかやるなぁ?Asia Cup にはでるのかい? 
AC Milan の Paolo Maldini は Chgampions League 100試合出場を達成させたが、序盤はVennegoor of Hesselink そしてKenny Miller を捕まえられない。 
26分にはカウンターから AC Milan がチャンスを造る。 Pirlo のパスを受けた Gilardino がそのまま Celtic ゴールの突進。反対側にはカカーがフリーで待っていたが Gilardino はそのままシュートに持ち込みポーランド人GK Arthur Boruc がファインセーブ。しかし、翌日の英国紙では Gilardino はオフサイドポジションにいたと。
この日の主審はノルウェー人のT Hauge 氏。何故ノルウェーでこの試合中継しないのよ??
後半にはいってまずテンポアップしたのは Celtic 。47分には中村からのロングパスが McGeady に渡りチャンスを掴むがノーゴール。 そして AC Milan はJankulovskiが上がった背後にカウンターを執拗にねらう。
カカーが攻撃参加のガットゥーゾにスルーを通し、 O’Dea を振り切るが外してくれた。
しかしガットゥーゾは肝心の守備では McGeady, Naylor を捕まえきれない。AC Milan はネスタがいない。最後方に彼がいないのは相手FW陣にとってはこの上ないありがたさ。 そしてペナルティーエリア付近で Miller が Ambrosini に倒され絶好の位置でFKを得る。画像は中村と祈るような Celtic サポーターGKのカラチそしてベンチを交互に何度も映す。この試合が生中継されている日本の民放のアナウンサーもきっと半狂乱で中村のFKを待っていただろう。ここで決めれば中村も伝説の日本人選手となるのであろうが、左足から放たれたFKはGKカラチを安心させたのみの弾道を描き、映し出されたストラカン監督の渋面が印象的。試合はこのままスコアレスドローに終わった。 この試合結果は Celtic にとってどう評価されるのだろう?相手にゴールを許さなかったと言うことは次のサンシーロでのゴールが非常に有効的だ。しかし、今年の Champions League ではアウェーで負けてばかりだしなぁ….

Celtic (4-4-2): A Boruc 6.5— M Wilson 6 , S McManus 6, D O’Dea 6.5, L Naylor 6 —
S Nakamura 5, E Sno 6.5 , N Lennon 6 (sub: T Gravesen , 81min), A McGeady 6.5
— J Vennegoor of Hesselink 5 , K Miller 5 (sub: J Jarosik 5 , 63).
— Substitutes not used: M Brown, P Telfer, D Riordan, J Perrier Doumbe,
J Kennedy.
— Booked: Nakamura.
AC Milan (4-4-1-1): Z Kalac 6 — M Oddo 5.5 , K Kaladze 6 (sub: D Bonera 6 , 64), P Maldini 6 , M Jankulovski 6.5 — Y Gourcuff 6.5 , G Gattuso 6 , A Pirlo 6.5 , M Ambrosini 6 — Kaká 6
— A Gilardino 6 (sub: R Oliveira, 77).
— Substitutes not used: M Storari, Cafu, A Costacurta, M Simic,
C Brocchi.
— Booked: Maldini, Gilardino.

Referee: T Hauge 6 (Norway).

上記の得点は翌日の La Gazzetta dello Sport 紙の評価。中村が5点と低く評価されている....続く

時差が取れない Champions League 1st Leg

2007-02-24 | EURO Football
今回は時差がとれない…..

日中の気温が零下5度の Norway の Oslo からドイツに移動して三日目。日本を出て1週間が経ったけど、困ったことに今回は時差ボケがとれない。 連日午後9時頃に眠たくなり、午前3時ごろに目が醒めてしまう。おかげで折角の Champions League がなかなかゆっくりテレビ観戦が出来ない… 俺も歳かな..歳だ。

2月20日、オスロ出発前夜は中村俊輔の所属する Celtic の試合以外は全てテレビ中継があった。肝心のCeltic だけ見れなかった。日本では地上波で生中継があったらしいけど。この 1st Leg の初日で最も注目されたのが Real Madrid vs Bayern München ではなかったか?(私もそうだけど。) 両チームとも今季はらしからぬ不振から脱出出来ていない。ついにバイエルンは監督が交代。かつての名将 ヒッツフェルト氏が指揮を執ることに。でも私から言わせれば何故マガト氏が監督だったのだろう?彼は HSV Hamburg が欧州王者に輝いた 1982-83 当時の中心選手、その後代表入りも果たしワールドカップメキシコ大会にも出場したのだが。 試合前日の Hoeness 会長のインタビューが地元紙に載っていたが、 Budesliga と Champions League との戦いは別、アウェーとはいえ可能性はフィフティ-フィフティ。と強気のコメント。まぁ負けるとは言わないだろうけど。 結果は 3-2 でホームの Real が逃げ切った形だけど、この試合の殊勲者はだれあろう David Beckhan 様ではなかったか?3得点全てにからみ、右足からのFKのみならず絶妙のスルーを何度も通した。相対するバイエルンのGKカーンに2001年、ミュンヘンでドイツ代表を歴史的な 5-0 での勝利を多くの人に思い出させただろうか?リーグ戦を含めてここ数週間の起用に応えている Beckham のパフォーマンスを最も歓迎しているのは Steve McClaren England 代表監督ではなかろうか? England 代表は欧州選手権予選では2勝1分1敗でグループ内3位。その2勝も弱小のアンドラとマケドニアからでしかも10月はホームでマケドニアと引きてしまい、アウェーではクロアチアに完敗。この前のスペインとの親善試合も 0-1 で破れここ3試合無得点だ。同組ではクロアチア、ロシアとの争いと見られているがこのままでは来年の欧州選手権も危うい状態。
リーグ戦に復帰しながらも公式には“ベッカムを見に行く予定は無い”と言いながらもこの日のパフォーマンスを見れば…. そして3月、ミュンヘンでの2nd Leg で同じ様なプレーをすれば3月24日アウェーでのイスラエル戦、続く28日のアンドラ戦での復帰も..と誰もが期待をするところだ。 事実 Real 戦の後マックラーレン監督は “ これは問題だ。しかし、所属クラブで自らにプレッシャーを与え、いいパフォーマンスを引き出すと言う歓迎すべき問題だ。監督就任以来面したことの無い問題で、これからが楽しみ“と発言している。気の早いブックメーカーはベッカムのイスラエル戦での代表復帰に掛け率 11-4 と発表。しかし現在代表の右の中盤にはワールドカップ以降ジェラードがほぼ固定されランパード、ハーグリーブスがセンターに配置されている。そしてまだレギュラーの座は与えていないが Tottenham のハーグリーブスもこのポジションに。ベッカムを切り札にベンチに置くのか?はたまたベッカムのプライドがそれを許すのか?
ただ、ベッカムは前任のエリクソン氏の象徴と思われ、ベッカム外しはエリクソン色の一掃のシンボルとも言われているが、彼のイスラエル戦での起用は単なる予選突破の為か、渡米後もEURO2008メンバーとして起用するための布石だろうか?そうなるとこれまで好調だったShaun Wright-Phillips あるいはJermaine Jenas が外されることになるのか?だがベッカムが Los Angeles Galaxy と契約した際に怒りのカペッロ監督から二度と Real では使わないと言われながらも無くてはならない存在となっていることを見れば再び代表のユニフォームに袖を通す日がすぐそこにあるかもしれない。
“私の13歳の時、いやそれより小さいときからの野心は変わらない。常に代表でプレーをしたい、これから数ヶ月間マドリードに居るときも、ロスに移住してからも。”マックラーレン監督もこのベッカムの defiance ( 挑戦的態度 ) を歓迎している。 “彼の不運なリアクション(アメリカ行きのことか?)はキャリアーを危険にしたが、常にカムバックした彼こそプロフェッショナル。先月はもう起用しないと言われ、今ここでバイエルン相手に man of the match の活躍だ”と賞賛を惜しまない。 3月の 2nd Leg にはハーグリーブスのチェックも兼ねてミュンヘン入りする予定との事。しかし、ベッカムの復活によってハーグリーブスは自分が代表から弾き出されることを案じているらしい。 3月16日、イスラエル戦に向けての England 代表が発表される。
一方の敗れたバイエルン。しかし、地元紙はこの敗戦に悲観的な見出しは無い。 特に後半20分を過ぎてからはほぼ2点リードされていたバイエルンが押し捲る展開。ドイツ代表のシュバインシュタイバー、ポドルスキーのパフォーマンスが今一なのをピサーロ、ファン・ボンメルの左翼コンビがよく活躍した。GKカシージャスのファインプレーが無ければ引分けていたかも? 足の止まったレアルは盛岡商業の斎藤監督を招いて20km 走を2nd Leg に向かって教えを乞うべきだろう。それにしてもピサーロは3月24日、ペルー代表として日本に来るかな?

捕鯨問題?マグロ問題??

2007-02-23 | Weblog
ノルウェーと言えば日本とならんで鯨を食する国。アメリカ、オーストラリアそしてニュージーランドの“反捕鯨提唱国”からは日本とならんで標的にされている。しかし、世界に与える影響を考えるとやはり矛先の多くは日本に向けられる。今回は鯨料理を食べる機会がなかったが、そもそもここノルウェーでもあまりがつがつと鯨を主食にしているわけでは無いらしい。同じことは日本でも言える。日本の捕鯨が本格的になったのは戦後GHQが日本の子供たちの栄養数値を高める為に当時はまだまだこう休職であった牛肉の替わりに鯨肉を奨励した為。1970年代、私が小学生の時はまだ給食に鯨の竜田揚げが出されていた。私の大好物であった。以降、鯨が絶滅の危機に瀕していると言う迷信を吹聴して回っているアメリカや Wheal Watching でけっこうな利益を上げているニュージーランドやオーストラリアらが音頭をとって商業捕鯨が中止されてしまったままだが、昨年からその“聖域”が徐々に崩れつつある。今日本が行っている捕鯨はあくまで調査捕鯨で、日本の鯨に関する科学的調査は世界でも定評がある。そしてミンク鯨は数が激増しており、今やオキアミだけでなくインドマグロやニシン等を餌として食べ、その量は人間の漁獲高の3~5倍と言われている。一方シロナガス鯨は成育に時間を要するので数が中々増えないが、それこそ西欧諸国が皮脂から油だけ採り、残りは捨ててしまい乱獲したのが激減の原因だ。 だが少し前になるが大変な事件が起こっている。
2月12日付のオーストラリア紙 Sydney Morning Herald によるとあの Sea Shepherd の Farley Moway 号が日本の調査捕鯨船かいこう丸に体当たりを食らわしたとの事。かいこう丸はSOS信号まで出していたらしい。 Farley Moway は最初氷山にかいこう丸を追い込み捕鯨をやめさせようとしたのだが、どうもタイタニック号よろしくその氷山との激突を避けて右舷に舵を切ったかいこう丸の船尾に Farley Moway がぶつかったらしい。しかし、同紙の記事を見るとむしろ Farley Moway の行動ばかり書いておりむしろ彼ら Sea Shepherd のここ30年の反捕鯨活動を掲揚している様だ。しかも Sea Shepherd のコメントを見ると、まるでかいこう丸が舵を切ったせいで“衝突事故”が起こったと言いたげだ。
翌日ニュージーランドの Chris Carter Conservation Minister ( 保護大臣 ? ) は Sea Shepherd の代表 Paul Watson に電話を要れ政府として日本の捕鯨を止めるからこれ以上過激なことはしないようにと注意を促し、報道されている日本の捕鯨船との衝突事故についての“事実無根”とする Paul Watson のコメントを信じると発表した。 しかし事はニュージーランド政府と Sea Shepherd のコメントの様には運ばない。Watson は嘘をついていたし、その嘘を Carter 大臣は鵜呑みにしていた。2月14日、日本政府はオーストラリア政府とニュージーランド政府に正式に救助を求めた。同じ捕鯨船団にいたにっしん丸が Sea Shepherd の投げた可燃物により炎上しているとの事で、27歳のマキタ・カズタカさんという乗組員の行方が確認されていないらしい。 後に日本でもSea Shepherd が火炎物を投げている映像がニュースで報道された。
Carter 大臣は記者会見を首都のウェリントンで行いにっしん丸の位置を発表した。Ross Sea からおよそ100海里の位置にあり、Ross 島の米国 McMurdo 基地と ニュージーランドの Scott 基地から約265海里の位置にいるとの事。乗組員の安全を最優先させると言いながらも報道された様に火災が船内の加工場に限られればにっしん丸は自力で近くの港に寄航できるだろうし、6日から6日半でニュージーランドからタグボートが到着するだろうと。オーストラリアからは更にその2日後に到着するらしい。(ずいぶんかかるなぁ)しかし、Carter 大臣の本音はにっしん丸に積載される約1000トンの燃料用の重油が漏れて環境を破壊しない事だ。この調査捕鯨団にはオーストラリアの Aurora Australia も南タスマニア海では同行していたが、この Sea Shepherd が引き起こした事故のあった海域はニュージーランドの領域とばかりにオーストラリア政府はコメントを控えている。
今や鯨は日本では高級料理、需要は70年代と比較しても激減している。それに鯨は完全に供給過多らしい。だがもっと疑問なのはこの事件をどのマスコミも大きく取り上げないこと。日本の船がおそわれとるんやで?

今月初めにはまぐろの漁獲量を抑える取り決めが締結された。現在、世界の商業漁業取引の11%がまぐろ漁業に占められている様にまぐろは金を生む魚とされている。地中海マグロの漁獲量は23%減らされることが決まったがこのEU諸国が主導とした決定にトルコ、リビアは不満を隠さない。この国での重要な外貨獲得の輸出産業でもあったからだろう。2002年の世界でのマグロの貿易取引高は26億ポンド(5720億円) Bluefin まぐろの2001年の築地市場での取引高は US$173,600 ( 約2,080 円 ) と報告されている。特に Bluefin まぐろは大西洋の南では生息が30年前と比較して8分の1になっているらしい。 今鯨に続いてマグロも日本が悪者にされつつあるが、今日本市場はマグロが供給過多になっている事実を世界は勉強すべきだ。例えば黒マグロの漁獲高が日本は半分に減らされ、オーストラリアと同じ3000トンベースとされてしまったが、オーストラリア国内で3,000トンも黒マグロの需要があるわけが無く、これらの殆どは日本向けだ。問題は世界中がマグロを日本に売り込みに来ている事で日本人が毎日マグロ料理をがつがつと食べていると勘違いしていることだ。また無知なマスコミは中国のマグロ需要が激増し日本にマグロが回ってこないなどとのたわごとを言っているが、中国でマグロ料理を楽しんでいるのは一部の金持ち層だけで、彼らが高級料理としてさしみを始め日本食を楽しんでいるので客単価が高く、買い付けるほうは高くても買えると言う事。日本は良質マグロを求めて買い付けのハードルが高いので品質管理の難しい日本より、高く買ってくれる中国に売りましょうと言う業者がでてきたというだけの話。今世界では寿司の人気が高くなりつつあるが、彼らの知っている寿司ネタはマグロとサーモンくらいでイカや蛸はほとんど食べない。それにひかりものの価値も知らなければウニは食べる人も出てきたがイクラは知名度が低い。要するにツナとサーモンさえあれば彼らは寿司をいくらでも食べると言うことでその二つが無ければ寿司にならないと言うこと。マグロの需要が激増しているのはむしろ欧州あたりだろう。EUのお偉方は日本に来て一度マグロとサーモン以外のネタを味わって見ることをお奨めするよ。そしてミンク鯨の激増がマグロの減少を含めた海洋の生態系を狂わせている事も学ぶべきだ。
それに日本のマスコミはもっともっと勉強….. するほど頭良くないわなぁ……

下記のサイトをご参照ください。一般化している捕鯨の知識がいかに間違っているかがわかります。

http://aikij.com/kujira/naka.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8%E5%95%8F%E9%A1%8C

http://www.athome.co.jp/academy/zoology/zoo19.html

あぁ憧れの卒業旅行 そして Champions League

2007-02-22 | EURO Football
日本ではどこのマスコミもさっぱり取り上げなかったオーストラリア A- League の全日程が終了した翌日の2月19日より欧州へ出張に出掛けております。
成田空港は若い男女が大変多かった。おそらく後期試験を終えた今年卒業予定の学生さん達の卒業旅行であろう。私が学生時代も卒業旅行で海外に渡航する同級生がちらほらと。貧乏学生の私は卒業後もスポーツを続ける事が決まっていたのでただひたすら走りこむ毎日。あぁ羨ましかったなぁ。俺も外国に行きたいなぁと思いながら雨の中も風の中も(雪も降ったなぁ)ただ走りこんでいた。
空港でガイドブックを熱心に読んだり、記念撮影に興じたりと、彼らを見ると当時を思い出す。そして最近ではこの時期欧州サッカー観戦に出掛ける学生さん達も。私の出張用の鞄はもう13年前ルーマニアの工場で直接購入した年季物。西側への輸出用の鞄工場であったので品質は保証されており?しかも工場直売価格で非常に安く今でも有り難く、重宝している自慢の鞄。そこに欧州の有名クラブチームのステッカーをべたべたと貼っているので、特に欧州に来た時は色々な人が指を指す。
“バルサは剥がせ、俺はマドリードから来た。”“AJAX の上に Feyenoord を貼ってくれ。”“Bayern München、HSV,ドルトムント... 何故 Stuttgard が無いんだ?” 1990年代に AC Milan が欧州を席圧していた時はその Milan のマークを指差し“お前までミラニスタか?”とあきれられた。
この時期に欧州方面の飛行機に乗ると、おそらくサッカー観戦に行くのであろう若い日本人の人達からも私の鞄を見て声をかけてくる。最近では女の子も増えてきた。男女のグループで“観戦ツァー”に出掛けたり、彼氏?と一緒に。中には女の子同士で(気ぃつけや....)サッカー観戦旅行は今に始まったわけでも無い。70年代だって専門誌にツァーが紹介されていた。2週間でお値段は50万円~60万円。特に70年代終盤は奥寺が 1FC Koln に入団したこともあり人気が高まった。しかし奥寺が入団する前でもそういうツァーはあった。大学生の人達が4年間アルバイトをして貯めたお金で欧州に出掛けたのだろう。ここ数ヶ月、円安とはいえ70年代に比較すれば航空券代もずっとずっと安くなり、日本代表も強くなりサッカーも身近になり、その上 Champions League ( 昔は Champions Cup 奥寺だって出場してゴールを挙げている。 ) には日本人(もちろん中村俊輔)が登場するようになった。本当に幸せな時代になった。30年前、20年前、いやJリーグ発足直後だって想像出来なかった。

最初の訪問地はノルウェーの首都オスロ。直行便が無いので Lufthansa を乗り継いで Munchen 経由でトランジットも入れると都合16時間を要しての北欧到着。ホテルにチェックイン出来たのは午後11時半だった。 今回はいつも宿泊するホテルが何故かとれずに初めて違うホテルに。これが大失敗。部屋には小さなシャワーしか付いていない上にタオル類が無い。その上電話も無い。早速フロントにUターンしてタオルは貰ったが、電話は“御用の際はここでお貸しします。”と携帯電話を見せられた。
ノルウェーの物価の高さは本当に閉口する。例えば500ml のペットボトルのコカコーラが NOK22 ( 約450円 ) 日本なら3本は買えるなぁ…. ミネラルウォーターも同じことだ。
ノルウェーと言えば2002年5月14日、地元開催を1ヵ月後に控えた日本代表が最後の海外試合をここオスロでノルウェー代表と行い 0-3 で敗れている。この試合にはまだ中澤、久保といった最後にワールドカップメンバーに選ばれなかった選手達も出場をしている。長身の北欧選手相手に久保、中澤らの持ち味であった高さがどの程度通用するのかを試したのか?知り合いの日本レストランで選手達が食事をしたのであろう、寄せ書きの色紙が飾ってあった。
現在行われている欧州選手権予選ではノルウェー代表はトルコ、ギリシャ、ハンガリー等の同居する Group 3 に所属し2勝1敗で3位に着けている。その1敗が10月アテネで行われたギリシャ戦での敗戦。33分に Katsuolanis に喫した失点を取り返せなかった。3月28日にはアウェーでトルコ戦。6月6日にはホームでハンガリー。9月12日にはギリシアをホームに迎えて11月17日、ホームでトルコを迎え撃つがそれまでに当面のライバルを叩いて置きたいところだ。ハンガリーは昨年9月にアウェーで 4-1 と粉砕しているのでトルコ、ギリシア相手にどう戦うか?そして同じ組にいるボスニア・ヘルツェゴビナ、モルドヴァ、マルタ相手に取りこぼさない事も同様に重要だ。
ノルウェーと言えば長く欧州では Outsider のイメージがあったがそれを払拭したのがワールドカップアメリカ大会の欧州予選。Poland と何と England を破って大会に初出場を決めたのだ。その後も興隆は続き翌フランス大会もハンガリー、スイス、フィンランド、アゼルバイジャンを寄せ付けず圧倒的な強さ(6勝2分け)で本大会に出場し1次リーグでは第三戦では既に決勝トーナメント進出を決めていたブラジル相手であったが 2-1 と逆転で破りベスト16進出を決めた。
その2年後も欧州選手権本大会に進出。1次リーグではラウール、メンディエタ、イエーロらを擁するスペインを Iversen のゴールで破っている。日本がブラジルやスペインにワールドカップで勝てる日はいつのことだろう?
その後 ワールドカップ2002そしてプレーオフで敗れたEURO2004 ワールドカップ2006 と本大会からは遠ざかってはいるが2003年から指揮を執るハレイデ監督は高さばかりに頼るでなく中盤には180cmには満たないがテクニックのある選手を並べ前線の高さを生かす戦術を成就させようとしている。
名古屋グランパスの188cm 長身のフローデ・ヨンセンは元ヨーゼンボリの現役ノルウェー代表選手だ。
 今ここで話題になっているスポーツネタは決勝トーナメントの始まった UEFA Champions League ではなく、札幌で開催されるノルディック競技の世界選手権だ。日本も今年は暖冬で札幌の降雪具合はどうなのだろう?と話す人も。地元紙にも掲載されていたがこの大会の特徴は距離コースの一部が室内(といっても数百メートルらしい。)を通ることらしい。 バイアスロン、複合、距離、クラシック等さすがノルディック王国、男女共にタレントが揃っており話題は事欠かない。日本期待の?ジャンプ陣はどうなのだろう?ルールを変えられてから本当に不振続きだ。しかしそれ以上に問題なのは未だ葛西、岡部を押し出す若い選手が出てこないところだろう。
 2月20日からUEFA Champions League が再び始まる。ノルウェー選手も Liverpool DFに ヨン・アルネ・リーセ、 Manchester United には FW オーレ・グンナー・スールシャールがいる。リーセもスールシャールも EURO2000 からのノルウェー代表メンバー。スールシャールはベッカム、ヨークと共に Europe Champions League のタイトルを勝ち取った 1998/99 の Manchester United の優勝メンバーでしかもあの劇的な決勝ゴールを挙げた選手。長く故障でリタイヤしていたがようやく復帰し、Champions League でのグループリーグの Celtic 戦などには出場していたが、2月20日の Lillie 戦にはベンチ入りしなかった。ラーションが入ったからだろうか? 
2月20日に行われた4試合、最も看たかった Celtic vs AC Milan 戦だけがこのホテルではテレビ中継にありつけなかった……. 続く

Thompson Thopmpson !! Melbourne Victory !!

2007-02-19 | Aussie & Kiwi

毎年10月にMelbourne Cricket Ground で開催される Aussie Football の Grand Final Match の当日に2度ほど私は Melbourne に居た事がある。この話をすると8割方のオーストラリア人は羨ましがるが(ただメルボルンに居ただけで)残念ながら私はその本当の価値がわからない。ただ試合の2~3日前から Melbourne の中心街は Grand Final 一色に染まり、出場チームの地元からサポーターがレプリカやマフラーを巻いて駆けつけその雰囲気を徐々に盛り上げる。試合当日はどこのパブも大型スクリーンのテレビが導入され試合中継を流し、そこに多くの人々が集まってくる。
2月18日のメルボルンはどうだったのだろう?
国内リーグの試合では 55,436 人の最高の観客動員数を記録した Melbourne の Telstra Dome で行われた A -League 2年目の Grand Final はレギュラーシーズン独走で1位だった地元 Melbourne Victory が Adelaide United を 6-0 で粉砕し優勝を飾った。この試合の立役者は何と言っても Archie Thompson 。今シーズンはこれまで15ゴールを叩き出していながらレギュラーシーズン第19節以降4試合ノーゴールであったが最後の試合で何と5得点を挙げる大活躍。 A –League 史上最初に1試合3ゴール以上を決めた選手となった。
“私は自身のハットトリックを予想していた。普段よくそういう事は口にするが、実現する事は無かった。この日の様に現実になった事が信じられない。仲間達に感謝したい。”と試合後喜びを爆発させた。

Adelaide は Kosmina 監督が出場停止だが、もっと痛かったのは左サイドバックMatthew Kemp の累積警告による離脱。彼の替わりに Grey Owen が起用されたがその穴埋めは不十分であったのかも知れなかった。

試合は開始5分で Adelaide の Diego と Aloisi が試合中の相手選手との交錯によって一旦外に運び出される激しい幕開け。その後 Victory の MF Adrian Caceres がFKから直接ゴールを狙うが Adelaide のDF Greg Owen が何とかヘッドでクリアー。 Careras は続いて2度シュートチャンスを掴むが得点には結び付けられなかった。 Careras は昨シーズンまで Perth Glory に所属し18試合に出場し1得点。その1得点が対 Victory 戦であった。この Final Series には Major Semifinal の初戦で負傷をした Mark Bynes に替わって前の Melbourne でのSecond Leg から起用されている。ピンチを逃れた Adelaide は16分から立て続けに Nathan Burns がチャンスを掴む。最初は Michale Theoklitos のパスから、その次は Melbourne DF 陣がボール処理をもたつく間をさらって。そしてその直後 Adelaide DF Aloisi が Victory FWの Fred へのチャージで1枚目の警告を受ける。Adelaide は、その直後に Carl Veart が フリーのOwen に絶妙のパスを送りチャンスをつかもうとするが、 Victory の Rody Vargas がインターセプト。それらのチャンスのいずれかをゴール枠に飛ばしていれば試合結果は違ったものとなっていただろう。
そして21分 Grant Brebnerからのボールに走りこんだ Fred に渡り、ペナルティーエリア内にクロスが入るとAdelaide GK Beltrame より一瞬速く反応したいた Thompson がそのままゴールに流し込み先制点を挙げるとこれがゴールラッシュの始まりであった。29分にはまたも Allsop の突破から右サイドに位置した Fred にボールが渡り完璧なクロスを入れるとそこに走りこんだ Thompson が難なく2点目を挙げる。このころピッチには雨が落ちてきた。
こうなると Adelaide に焦りが生じる、と言うかまだ焦らなくても良い時間帯、得点差なのに。この辺がまだ未熟なリーグなのかもしれない。 34分に Aloisi が Brebner に肘を入れて2枚目のイエローカードで退場に。残りの55分で Adelaide は10人で戦わねばならなくなった。その5分後の40分、Victory の主将 Kevin=Mascutt がボールをカットすると前線にはフリーの Thompson が。 Mascut が完璧なパスを通し、また Thompson も完璧なボール運びで3点目を挙げる。これで Thompson が A League 最初のハットトリック達成者に。
後半開始早々、 Mascut の早い FK から Thompson が抜け出てGKと1対1になるがシュートはクロスバーに。何とか挽回を図る Adelaide は Burns がロングシュートを放つが僅かにそれる。DF陣も Allsopp, Fred そして Adrian Leijer の突破を必死に防ぐ。しかし56分決定的な4点目が入る。 雨脚の強くなった中、 Fred のスルーを受けた Thompson が最後はGKをかわして追加点を挙げる。この時点でほぼ Adelaide の勝利は潰えたと言って過言ではなかった。それでも60分には Burns のショットが Victory GK Theolitos を破るがこれはオフサイドの判定。その後も途中出場で Fernando に替わって投入された Bruce Djite がゴールを襲うが至近距離のシュートを Theolitos が防ぐ。73分には Fred が左サイドを突破し、入れたクロスを五たび Thompson が決めてついに5点差が。その直後には Allsopp が決定機をつかむがミス。85分には Adelaide の Olyroo 選手 Djite のショットを GK Theoklitos が片手でセーブ。あたかもこの日は Thompson 以外はゴールを決めてはいけない様な雰囲気となった。
そして90分、ロスタイムにはいろうとする時間に大歓声に送られてお役目ごめんと Thmpson がベンチに下がり、Sarkies がピッチに送られる。あとはホイッスルを待つばかりと大観衆は時計を見つめる中、93分に Sarkies が6点目を決めて Victory の Festa はようやく終わりを告げた。

敗れたAdelaide はやはり Matthew Kemp の出場停止が痛かっただろう。鍵を握っていた Victory の攻撃陣に翻弄された形だった。更にAlloisiの退場がそれに拍車をかけ全てにおいて後手に回った。59分にFernando を下げて 若いアメリカ生まれの五輪候補選手 Djiteを投入したのはもう4点差がついてからでそれも攻撃的選手を入れ替えただけ。70分にようやく右FBの Richie Alagich を下げて攻撃的MF Jason Spagnuolo が投入されたが Spagnuolo の状態が万全であればもっと早い時間に使われていたかも。
スタンドでこの試合を“指揮した” Adelaide の Kosmina 監督は“ 先週の Newcastle Jets 戦が全て。しかし、この試合では誰も痙攣やこむらがえりを起こさなかった。精神的にも感情的にもそして肉体的にも一歩前進を果たした。”と語った。 敗れた Adelaide は来月から始まる Asia Champions League を控えている。うまく切り替えて臨んで貰いたい。
勝った Melbourne の Mascutt 主将は“このシナリオは何年も前に書かれていた事だ。我々が今日成し遂げたことは充分に考えられた事だ。”と胸中を吐露した。 Socceroo を支えて来たヴェテランが最後にワールドカップメンバーに選ばれなかった鬱憤を晴らせただろう。同じことは5得点の Thompson にも言えるだろう。 Hiddink 監督に見いだされ PSV Eindhoven に入団するも出場機会が無くワールドカップが始まりそこでも出番は無かった。そして Melbourne に戻り心中“欧州組に負けてなるものか”との気持ちがあったはずだ。アジアカップでは Cahill, Viduka らの間に割って入るかもしれない。 この日の観客動員数はRugby League, AFL の試合での観客動員数は上回ったが 2001年の Wallabies vs Britishu Lions の 56,605 人には及ばなかったらしい。しかし、それはどうでも良い事だろう。 Asia Champions League そして3年目の A-League とオーストラリア大陸でますます Football 人気が浸透して行く事だろう。
でもあんまり強くならんとってほしぃなぁ…..

Melbourne 6 (Thompson 21, 29, 40, 56, 73, Sarkies 91)
Adelaide United 0
Crowd: 55,436 at Telstra Dome

Grand Final に向けて.... Melbourne は..

2007-02-18 | Aussie & Kiwi
いよいよあと数時間後に迫ったA-League 2年目 の Grand Final 。念願のタイトルと勝ち取るのはレギュラーシーズン1位だったホームの Melbourne Victory か、それとも今年はレギュラーシーズンは2位だったが昨年は1位だった Adelaide United か。東京マラソンの開催された東京、及び近郊は氷雨が降っているがメルボルンは快晴らしい。

2月11日の Preliminary Final で Newcastle Jets を PK戦の末に降して Grand Final 進出を決めた Adelaide United は試合翌日 Kosmina 監督が“告発”されてしまった。 PK戦終了後、歓喜の選手団に加わるべくベンチからピッチに走り出した Kosmina 監督が Matthew Breeze 主審 に暴言を吐いたとの事だが、試合後 Kosmina 監督が Breeze 主審に何か叫んでいる所がビデオに映っていたらしい。 Minor Semifinal での Jets の Jade North の一件と言い、今季は試合後のビデオ映像が大活躍だ。 試合直後の地元紙の取材で Kosmina 監督は“あぁ確かに言ったよ。 Congratulation on a good game, mate と “ と答えこの日の Breeze 主審の試合裁きについては”それについてはコメントを控えたい。主審に就いて何か言えば必ずそれが私に不利に働く。“と Kosmina 監督と Breeze 主審とは因縁がある。レギュラーシーズンの第8節。相手は7戦無敗の Melbourne Victory 。試合中、サイドラインを割ったボールの処遇をめぐって Victory の主将 Mascutt と小競り合いになり、 Kosmina 監督は Mascut の喉元を掴んだ。この試合の主審が Breeze 氏で、すぐさま Kosmina 監督は退場とした。そして Kosmina 監督は4試合出場停止処分に。しかし、試合はアウェーの Adelaide が 1-0 で勝利を収め、Victory に初めて土を付けた。 結局2月15日の A League の裁定で Kosmina 監督は Grand Final を含めて翌シーズンの開幕第4戦まで5試合出場停止処分に。 ただ3月からの Asia Chmpions League にはお咎めなしとなった。しかし、当の監督自身はどこ吹く風。“試合が始まれば私は Coffee Shop からでもアドヴァイスを出来る。”と。あくまでもホイッスルが鳴ればピッチ上の選手達の自主性に任せるスタンスは崩さないと言いたいのだろうか。 対戦相手の Melbourne Ernie Merrick 監督は “ Kosmina は出場停止期間のサラリーを返したほうが言い。“と言い、続いて “ Adeliade の選手達は監督がスタンドに居る方を好むだろう。”とジョークとも挑発とも取れるコメントを発すると流石に歴代最高得点数を蹴り込んだ元オーストラリア代表FW Kosmina は“ Ernie は面白がらせようとしているのだろう….” と受け流す。事実 Adelaide は10月にKosmina 監督が4試合出場停止の間3勝1敗と星を延ばし後のレギュラーシーズン2位の礎となった。 この Kosmina 監督の処罰に Adelaide の選手達のモチベーションは上がっており DF Michael Petrillo は “ 監督の心中を感じなければならない。おそらく監督のキャリアーとしては最大となる Grand Final にKosmina 監督はベンチに居られない。これは大きな事だ。彼は我々選手に非常に近い立場にいた。彼こそ選手の為の監督だ。我々は彼に何かせねばならない。そして試合終了後は共にウィニングランをするのだ。“と泣かせるコメントを発している。 ただ Adeliede は 左サイドバックの Matthew Kemp が累積警告で出場できない。そしてその替わりとなるべく Jason Spagnuo の回復が思わしくない。さらに攻撃の要、元 Glasgow Rangers のレギュラー選手 Bobby Petta の出場も怪我で微妙。そして若き Olyroo の中心選手 Nathan Burns もくるぶしに爆弾を抱えている。 
地元の著名な解説者氏のコメントは下記の通り。

Branko Culina (Sydney FC temporary coach)
もし私が Melbourne の監督だったらシーズン通りの戦いをする。Victory のフォーメーションは 4-4-2 で試合中でも 4-3-3 にシフトできる。Archie Thompson, Daniel Allsopp そして Fred の3人はリーグで最高の攻撃力を誇り、中盤の3人, Kevin Muscat, Grant Brebner そして Adrian Caceres の攻撃能力も高い。ただ、 Caceres は守備にも腐心する必要があるが。4バックのSteve Pantelidis, Roddy Vargas, Adrian Leijer そして Simon Storey それから GK のMichael Theoklitos も安定しているが、押し込まれたときにやや混乱をきたす。またKristian Sarkies や Alessandro等の控え選手達が充実しているのも強みだ。ただ控え選手を入れた時はシステムが変わる。James Robinson などのストライカーを入れた時は3-4 3 になる。ただ Adelaide のDodd, Diego そして Burns は要注意。. 特にCB の2人は相手の攻撃を注視せねばならずPantelidis は Dodd, Brebner そしてDiego を、Storey はBurns から目が離せない。
Stuart Munro ( 元National Soccer League のコーチでPremier League でもプレー)
私は Adelaide の最近のやり方を追随する。ここ数試合彼らは確固たる戦いを全うしているからだ。
United のフォーメーション は 4-1-2-3 4バックはシーズンを通して安定をしていた。Angelo Costanzo と Michael Valkanis のセンターバックの2人が Vicotry の強力な攻撃陣 Allsopp と Thompson の2人を抑えられるかが鍵となる。左サイドバックのMatthew Kemp の累積警告の離脱は痛いがその穴埋めは私ならAdam vanDommele を起用するが。Victory のフォーメーションでは右サイドを突かれるとピンチを招くのでそこに Adelaid は付け入るチャンスがある。しかし、 van Dommele は Kemp 程攻撃的な能力を兼ね備えてはいない。 Adelaide はDodd と Burns が両翼いっぱいに開いて Victory のDF陣が引っ張られて開いた所に2列目の Carl Veart と Diego が飛び込めばチャンスを造れるだろう。試合が拮抗して延長に突入すると Adelaide にチャンスが生まれる。Greg Owens, Jason Spagnuolo, そしてBruce Djite の攻撃的選手が控えている。
鍵になるのはAdelaide のCB Costanzo とValkanis が Victory のAllsopp とThompsonを抑えられるか。そしてAdelaide の主将Ross Aloisi がFredを Care できるか?そしてAdelaide の攻撃陣Dodd とBurns のサイド攻撃がVictory の両サイドバックPantelidis とStoreyを突破できるか?にかかっている。

私的には A League は4バックが主流の様だ。どのチームもサイドバックの攻撃参加が鍵を握っていた様だった。しかし、今季の Vicotry の躍進の立役者Allsopp とThompson の攻撃力をいかに阻止するかが勝敗の鍵だろう。
Adelaide United は昨シーズンから Final Stage をこれまで6試合戦っているが、まだ勝ち星は無い。7試合目で大きな勝ち星を掴めるだろうか?それともレギュラーシーズンでの調子をそのまま Melbourne Victory が出せるだろうか? 
こう言う時に仕事がオーストラリア大陸で入ればなぁ….. でもチケットは Sold Out。これから FOX TV の観る事の出来るホテルをチェックしておかねば。

Kewell Viduka は移籍候補 ??

2007-02-17 | Aussie & Kiwi
来週からいよいよ UEFA Champions League が再開される。今大会は中村俊輔の所属する Glasgow Celtic がベスト16に残っておりまた特別な大会となるだろう。ベスト16には England 勢、Manchester United, Arsenal, Chelsea そして Liverpool の4チームが残っている。プラティニ新会長が公約した事が実現されればこういうことは今大会が最後になる。その Barcelona と激突する Liverpool は先日すったもんだの末にアメリカ人の George Gollet Jr. と Tom Hicks に経営権が移った。そして先週はこの大一番に備えてポルトガルで合宿に入ったのだが、2月15日付けの英国紙に気になる見出しが。

“ Kewell expected to be first casualty of new Liverpool era “

直訳すると キューウェルがLiverpool 新時代の最初の犠牲者となるか?
New Liverpool era とは上記した通り経営陣が新しくなったことを指しているが、オーストラリアの英雄 Kewell の立場が微妙になっているらしい。 今回4億7千万ポンド(約1,112億円)で経営権を握った二人のアメリカ人にとってまずチームの“リストラ”を敢行すると見られている。私が予測するに2人のアメリカ人はNHL, Major League のチームの経営にも携わっているが、まず Liverpool いや Football と言うものをよく理解しているかはどうだろう? 中小クラスの企業が大会社の部長クラスや役員になれなかった長物を拾ってきて営業部長や大きな部を任せるが、9割以上の確立で結末として実際そのクラスの人間はそれまでのいきさつがわからず、ただ混乱と業績の低下を招くだけと言う結果に終わる。 Kewell の年棒がいくらかはわからないが、新経営陣からみれば今シーズンまだ1度もスパイクを履いていない高給取りは….となってきているのでは….
Benitez 監督としては選手としての苦境はよく理解しているが昨年ワールドカップでのクロアチア戦から約9ヶ月プレーしていない彼の回復振りには危惧を避けられない感じだ。 “ Harry は回復はしている。しかしこの状況下では1週間、2週間で完治するかもしれないし、それ以上かもしれない。毎日彼の状態を見る必要がある。私は彼はあと2週間で回復するだろうと言ったことがあったが、我々は本当に待って見なければならなかった。 我々は昨シーズン Kewell が怪我をした時には本当にサポートした。彼は回復後、活躍をしたがワールドカップ後また怪我に見舞われた。彼と話す前にまず怪我から回復する事が先決だ。そしてメンタル的なサポートを施さねばならない。“とコメント。どうも、 Kewel が目標としていた Champions League での復活は赤信号だ。だが、チームは Kewell 抜きでも Barcelona とは充分に戦えると。Kewell 待望論が聞こえてこない事は Kewell 自身にとってはどうなのだろう?11日のラシン戦で途中出場を拒否したエトー問題を引き合いに出し、英国紙は”そのチャンスにつけこむ“と言う様な論調があるが、その問題やロナウジーニョとの関係は解決済みとバルサ側はコメントしている。そして先日GKカニサレスとの契約を 2009年まで延長する事が締結されカニサレス自身の涙をさそったらしい。 だがライカールト監督が退団の意思を固めたとの報道もあるが。
立場が苦しくなりつつある Kewell に Thottenham Hotspur の Martin Jol 監督は興味を示す。“怪我の回復(来シーズンでのプレー)が条件で喜んでオファーを出す。”とコメントを出した。彼のポジション、2列目の左サイド、攻撃的MFのポジションには England 代表にもなった ダニー・マーフィー ( 主に真ん中でプレーするが ) 、そして Finland 人の技巧タイニオ、そして右利きながら左もこなす李栄杓がいるが。その前に今季はやや低迷している Spurs の次季監督にユルゲン・クリンスマン氏も噂されているが。
また、2月3日 Viduka, Schwarzer、Brad Jones と Socceroo 3人を抱える Middlesbrough は Arsenal 相手に 1-1 で引分けたが今季末で契約の切れる Mark Vuduka は未だ来季以降のオファーをもらってないとの事。 2004年7月に Leeds United から 450万ポンド( 約1億600万円 ) で移籍して3シーズン目を迎えるが今季は怪我の影響もあり26節が終了して出場試合数も13試合に限られている。当の本人は“今季終了までは私は Middlesbrough の選手で何かオファーが来るまで何も言うことは無い”とコメントしながらも、“今季終了後 free agent となるがそれは 1995年以来の事。おそらく良いことだと思う。”と答えている。 その 1995年とは彼がオーストラリアの Melbourne Knights から Croatia のディナモザグレブに移籍をした年だ。今年10月で32歳になる Viduka に Middlesbrough を含めてどこのクラブがどういう条件を提示するのだろう? 彼の動向を一番注視しているのは A League ではないだろうか?2年目の今シーズンも興隆を見せ、その勢いを板に付かせる為に、 Viduka の帰国はこれ以上無いきっかけになるだろう。
その時はどこのクラブでプレーをするのだろう?かつてプレーした Melbourne に凱旋帰国する為に今年の Grand Finalist の Victory に入団するのか?そして代表はどうするのだろう?  Kewell と Viduka がどういう状態で Asia Cup に臨んでくるか、日本の3連覇の鍵を握るのは間違いないところだろう。

Preliminary Final その2。あぁレミゼラブル、 Les Miserables

2007-02-14 | Aussie & Kiwi
ホームの Adelaide United は前週の Melbourne 戦と同じスタメン。一方、 North が出場停止処分の Newcastle Jets は 替わって27歳の DF Paul Kohler が起用された。 Kohler も既に前身の National Football League では Sydney Olympic に所属し125試合出場し優勝の経験のある選手だ。Adelaide は Major Semi Final の Melbourne 1st Leg を終えた後の練習で負傷をした Jason Spagnolo が回復せず、また重要な攻撃的MFブラジル人 MF Diego Walsh もくるぶしに爆弾を抱えている。しかし 怪我で出場が不安視されていたMF のNathan Burns は 2月7日の五輪予選には出場を果たしてゴールまで決め、この試合のスタメンに名を連ねた。 
前半は両チーム無得点に終わったが、ホームの Adelaide がやや押す展開に。 Kosmin 監督は“2~3点は取れただろうに…” と振り返る。特に前半は32歳のベテランMF Fernando が冴え渡る。13分にはペナリティーエリア付近で Fernando のボールキープを Jets DF陣はファールで止めて得た FK を Diego が蹴るがゴールネットは揺らせられず。19分には今度はエリア外でボールを受けそのまま放ったミドルは何とか Ante Covic がセーブ。28分には Jets 守備陣の間を縫ってシュートを撃つがクロスバーを越える。 Fernando を中心に Nathan Burns, Travis Dodd そして Veat が Jets ゴールに迫る。
劣勢の Jets でも Matthew Thompson が最初のシュートを放ち、徐々に Milton Rodriguez もゴールチャンスをうかがう。27分には25m のFKを直接狙うが僅かにクロスバーを越える。
後半に入ると最初の4分に Jets FW Mark Bridge が2本のショットを放つ。しかし先制点は Adelaide。 57分に Jets ゴール前に上がったロブを頭で落とし、走りこんが Veart がそのまま蹴りこんだ。その2分後、またも Veart が強烈なショットを放つがポストの右に僅かに外れる。Veart は36歳のベテランストライカー。4位に入ったバルセロナ五輪の中心選手、アメリカワールドカップ予選 にも今の代表監督アーノルドと共に出場。Premiership 出場6試合 ( Crystal Palace ) を含めて England で131試合に出場し23ゴールを決めた。 Kosmin 監督は守備固めに Veart を下げて MF の Greg Owen を入れるが、74分に Jets が追い付く。Nick Carle が Adelaide DF 陣の裏に出した所に走りこんだ かつてはルーファー以来の逸材と言われた190cm の 35歳のベテランNew Zeland 人FW Vaughan Coveny が決めて試合を振り出しに戻した。 これで勢いを取り戻した Jets は Nick Carle が決定的なチャンスを掴むみフリーで放つが GK Beltrama が何とかストップ。 Adelaide は 交替出場の Bruce Djite が左足で Jets DF 陣をかわしてシュートに持ち込むが GK Covic が右足をいっぱいに伸ばしてストップ。
試合は90分では勝負が着かず延長戦に入るが、先に主導権を握るのは先制されても交替カードを切らずに粘り強く同点ゴールを待ったアウェーの Jets だ。Carle, Bridge, Troy Hearfiels が立て続けにシュートを放つが Adelaide GK Beltrama が立ちはだかる。 劣勢のホーム Adelaide は交替出場の Djite からの好機に全てを託す。延長後半にはNick Carle があわやのショートを放つが、またも Covic がクロスバーの上に弾き出す。 そして120分では勝負が着かず、ついにPK戦で決着をつけることになった。
試合の終盤からGKのファインプレーが目立っただけに、このPK戦も手に汗握るものになると思われた。
PK戦では先攻の Jets が Bridge, Carle, Thompson と決めれば Adelaide も Walsh, Owens, Alagich が決める。そして Jets 4人目,この試合の得点者 Coveny のショットを GK Beltrama が左に倒れこんでストップ。 Adelaide は4人目のAloisi が決め、Jets は 5人目の Stuart Musialik のシュートはまたも Beltrama に止められ、昨シーズンのレギュラーシーズンで1位でありながら進めなかった Grand Final への切符を掴んだ。 この試合のヒーローは何と言っても GK Beltrama 。 Adelaide 生まれの Beltrama は 1997から5シーズン Wollomgong Wolves に所属したが 1999-2000 シーズンに Wolves が優勝したときには控えGKであった。そして翌年からNewcastle United に移籍し才能が開花。2002/03 のシーズンには National Soccer League のG.K. of the year にノミネートされたが、翌年 Paramatta Power に移籍すると怪我に悩まされ不具なシーズンを繰り返していた。昨シーズンは Preliminary Final の Central Coast 戦で敗れた時も Adelaide のゴールを守った。この試合の対戦相手 Newcastle Jets に対してはどういう思いで臨んだのだろう?
一昨年のワールドカップ予選ではPK戦でウルグアイを破りオーストラリア代表は32年ぶりのワールドカップ出場を決めた。スリリングなPK戦がオーストラリア大陸でのサッカー人気を促進させるかもしれない。
しかし、この試合結果を知ったときに私は、あぁレミゼラブル。 Les Miserables のフレーズを思い出した。今は健闘した Newcastle Jets に拍手を送る時なのかもしれない……

Preliminary Final その1 Road to Melbourne

2007-02-13 | Aussie & Kiwi





あぁレミゼラブル。 Les Miserables この台詞を聴いてピンと来る人は相当のサッカー通だ。1982年ワールドカップスペイン大会準決勝の西ドイツ対フランス戦は延長を含めた120分でも勝敗がつかず最後はワールドカップ史上初めてのPK戦までもつれ込み、将軍プラティニ率いるフランスが敗れたのだが、この試合を中継していたNHKの羽佐間アナウンサーが雌雄決した直後に叫んだ名台詞だ。昨今の絶叫三流アナウンサーとは違うさすがNHKと言わせるセンスだ。以降私はPK戦で決着がつくたびにそれがどんな試合でも、たとえ中学生の試合でもまずこの台詞が頭に浮かんでくる。2月11日。 Grand Final 進出を決める South Australia 州の Adeliade Hindmarsh Stadium で行われた Preliminary Final の大一番 Adelaide United 対 Newcastle Jets の試合は120分では勝負が着かず勝敗はPK戦に委ねられた。

レギュラーシーズンを3位で終えた Newcastle Jets は4位の Sydney FC をホームの2nd Leg で 2-0 で破りこの試合への進出を決めた。一方のシーズン2位の Adelaide United は1週間前の2月4日、 Melbourne でほぼ手中にしていた Grand Final への出場権をロスタイムでの失点でフイにしてしまった。レギュラーシーズンでの順位から Adelaide のホーム、1発勝負で行われる Preliminary Final ではあったが明らかにアウェーの Jets に勢いがあると思われた。 しかし、2月2日にホームで昨年王者の Sydney FC に快勝した Jets にはその翌日から思わぬ災難が襲い掛かっていた。 Sydney FC のワントップを努めた Alex Brosque が前半終了間際に2枚のイエローカードを受けて退場となったのが試合のターニングポイントであった。前半13分には Jets のDF Jade North へのチャージで1枚目の警告を受け、45分には Paul Okon に肘を入れて2枚目のイエローカードを受けて退場となったのだが、それまでワントップの Brosque は Jets DF陣から激しいチャージを受けながらも誰もお咎めが無く最後に爆発したとのこと。特に前半終了直前には先に Okon から不当なチャージを受け口論となり両チームの選手が取り囲みその輪の中で更に激しい口論となり Brosque が Okon に肘を入れたかどで退場となったのだが、その中で Jets の Jade North, Joel Griffiths そして Nicky Carle も“手を上げた”との物議が試合終了後に勃発したのだ。そしてビデオで、Jets の Jade North が Sydney DF Iain Fayfe に頭突きを入れたのが確認されているらしい。また Fayfe が倒れている写真が Sydney Morning Herald 紙にも掲載されている。これは昨年のワールドカップ準々決勝戦,ドイツ対アルゼンチン戦の試合後を思い出す。そして頭突きは今のサッカー界のトレンドか?? 当の“被害者” Iain Fayfe の公式コメントは掲載されていないが。(既にバカンスに出かけていて捕まらないらしい。) MF Steve Carica そして主将の Mark Rudan が “FFA(協会)はこの件に目をそむけるべきでは無い”とこの件に就いて言及し、かつて Melbourne Victory の Mascut が同様に試合後のビデオ判定によって出場停止処分となった事を引き合いに出した。これには Jets の Con Constantine オーナーは “ せっかく Sydney の Butcher 監督が Dignified Exit ( 品格のある退場 ) を示したのに何故 Corica と Rudan の2人は試合が終わってあんな事を言うのか?“と怒りを隠さない。
FIFA のルールでは“主審が一旦ピッチ上で行った裁定にはそれ以上は追求しないとなっており、退場になった Brosque にはそれ以上のお咎めは無い模様だが、Jets の3選手にとっては試合後の数日間は続く Adelaide 戦に向けて落ち着かない日々を過ごした事だろう。しかし、 Brosque の怒りは収まらない。”何度も削られたのに主審は何も言わなかった。 Paul Okon は最大の任務を果たした。かれは既に私が警告を受けていたのを知っていて挑発を続けた。退場になった後の45分間は人生で最悪だった。ピッチで試合を観ることを許されないので控え室で聞こえてくる歓声に耳をそばだてて様子を理解しようとした。“ しかし Jets のゲームメーカーNick Carle は冷静だった。”ハーフタイムに入って控え室に戻るとき Sydney FC の選手がいかに ガタガタ 言っているのかが解ったので我々はただゲームに集中しようと話し、 Sydney の選手達が興奮しており我々は自分たちのサッカーを全うしゴールを挙げ勝利に結びつけることが出来た。“と試合後に語っている。
結局、 Jets の選手のお咎めは Jade North が1試合出場停止に留まった。 しかし、 North の離脱は続く Adelaide 戦に向けて痛手ではあった。 しかし、 Adelaide は 攻撃の中心選手Bobby Petta の回復に目処がつかない。タイトルを取る為にはやはりバックアップ選手の整備も必要だ。そういう意味では最後に Sydney が息切れしたのもわかるなぁ……. 続く

終了直前 起死回生 Melbourne Grand Final へ !!

2007-02-11 | Aussie & Kiwi
ロスタイムのドラマ。この重要な試合でもそのドラマが起こった。私はかねがねロスタイムの1分も試合中盤の1分も同じ1分と思っているのだが、それでもその時間帯に起こったことはより劇的なこととして記憶されることだろう。
2月2日、オーストラリア第二の都市メルボルンの Telster Dome に集った 47,413 人の大観衆の殆どは“時間よ止まれ。(永ちゃんか?)”と悲痛な面持ちをピッチか時計に向け、Adelaide から駆けつけた数千人のサポーターは“昨シーズンのリベンジを果たせる”と声にならない期待に胸を高鳴らせていた事だろう。時計の針はもう92分を指していた。 Adelaide ゴールの前にボールが送られる、そこに走りこんだのはJames Robinson 。この試合では87分にブラジル人選手 Fred と3人目の交替選手として投入されたRobinson は今シーズン途中 Geoffrey Claeys の引退の穴埋めとして第14節に Victoria 州 Premier League の Richmond Eagles より移籍していた England 人FWだ。England では Crewe Alexandra でプレーした。今シーズンはこれまでまだ得点が無かった。 しかし、そのボールに走りこんだ Robinson はそのままボールを Adelaideゴールにねじ込み今季初ゴールを挙げると共に Telster Dome に集った大観衆を狂喜乱舞させることになった。 交替枠は既に使い切り、Melbourne Victory の Ernie Merrick コーチこの日の Adelaide の強固でシステマティックな守備陣から2点目を挙げることはほぼ不可能に近いとはもうあきらめの境地にさしかかろうとしていた。“立ち上がりの5分間は集中を欠いていた。そして失点を喫した。それ以降は立ち直りを見せた、しかし失点を取り戻す為の2ゴール目を上げるのは困難な時間にさしかかっていた、それまで数多くのチャンスがありながら…….

ホームの Victory は1st Leg のスタメンから CB の Mark Byrunes に替えてアルゼンチン系の攻撃的左MF Adrian Caceres を起用。一方の Adelaide United は1st Leg 開始20分で負傷退場したオランダ人MF、かつては Glasgow Celtic に所属し UEFA Cup, Champions League にも出場した Bobby Petta に替わって、かつては Sheffield United, Crystal Palace に所属した36歳ベテランFW Carl Veart がスタメンに名を連ねた。Victory が攻撃的な布陣を敷くのは当然であったが、 Adelaide はPetta の離脱が痛かっただろう。
試合は開始4分、左サイドの Travis Dodd が Diegoのクロスを受けてヘッドで先制する。 Dodd は 1st Leg でも得点は挙げられなかったが何度も Victory ゴールを脅かした。これでホームの Victory は2ゴールが必要となった。 Adelaide は Constanzo, Valkanis. Alagich のDF陣が強固で、攻撃時はすばやい押上げで前線をサポートし、“決定的な“2点目を狙う。 しかし後半開始早々の48分にレギュラーシーズン12得点で A League 得点王の Danny Allsopp が左足で同点ゴールを叩き込み、以降何度も Adelaide ゴールに波状攻撃を仕掛ける。しかし2点目は奪えない、83分にはブラジル人選手 Alessandro が DF Pantelidis に替わって投入され、そして Robinson が87分に投入された。 Adelaide がロスタイムに、今季6ゴールの若い 2005年FIFA U-17 代表であった Nathas Burns を引っ込めて左サイドバックの Aoron Goulding を投入しAdelaide, Josh Kosmina 監督が守備固めを図った直後にRobinson が劇的な逆転ゴールを叩き込むが、ドラマはまだ続きがあった。 その直後に先制点を挙げた Tavis Dodd の強烈なショットを GK Michael Theoklitos がファインセーブで同点ゴール、そして Adelaide の勝利のゴールを阻んだ。そしてタイムアップ。 今シーズンは独走でレギュラーシーズン1位を早々と決めながらここ4試合勝ち星の無いVictory は今年に入っての初勝利を収めると共に2月18日の Grand Final 進出を決めた。 昨シーズンレギュラーシーズン首位でありながら Grand Final に進めなかったのはこの日の対戦相手、 Adelaide United であった。それだけに彼らはこの試合にかける意気込みは想像できたのだが。
Adelaide United のゲームメーカー Ross Aloisi は試合後、怒りと失望を隠せなかった。“ 1st Leg の Adelaide での試合は我々の方が良かった。この日はどうだったかわからないが、このような失点から回復するには数日を要する。我々の中には怒りの収まらない選手が何人かいる、彼らはまだ何も成功していない…..”
今季レギュラーシーズンでの直接対決は Victory の2勝1敗。しかし開幕から連勝街道を驀進する Victory を止めたのが第8節の Adelide であった。 それでも昨シーズンは Adelaide が対 Victory 戦を3戦全勝 ( 全て 1-0 ) そして無失点。絶対の自信を持ってこの Major Semi Final に臨んだだろうに。
Adelaide United は2月11日、Adelaide で行われる Newcastle Jets 戦に Grand Final 進出への望みを託事になった。

この Telster Dome での観客動員数は 47,413 人。これは第16節の Sydney FC 戦の 50,333 人に次ぐ数字であるが、 Grand Final ではこの数字を上回ることが必至だ。同日、この近くの Melbourne Cricket Ground で開催された Australia 対 New Zealand 戦の day-night クリケットマッチの観客動員数は 48,000 人と発表されたが、この数字は“ Telster Dome の公式発表を待っての数字。”とサッカー関係者からは冷ややかなコメント。この国ではクリケットがサッカーに負ける事は許されないのか??
昨シーズンの A League のレギュラーシーズンの観客総動員数は 920,219人で一試合当たり 10,955 人となったが、これは A League 関係者を非常に喜ばせた。 A League 発足前の National Soccer League では約6,000 人も集まれば御の字だったらしい。だが今シーズンは Victory がTelster Dome を使うようになったこともあり、1,086,921 人の観客動員を記録し、一試合平均では昨シーズンを 1,985人上回る 12,940 人。そして Victory は11試合のホームゲームで 305,011 人(一試合平均 27,728 人)の観客動員を記録した。 これは昨シーズンの総動員数 140,358 人の2倍以上の数字。他のチームも Central Coast Mariners が29,123人増。 Adelaide United が 24,531人増。そして New Castle Jets が 16,393 人増であった。 だがFFA, A-League 関係者は手放しでは喜んでいられない。 Sydney FC は33,369 人減、New Zealand Knights は10試合のホームゲームで僅かに 39,086 人しか集められずしかも昨シーズンより 5.070 人少なかった。 Sydney FC は昨季 600万豪ドル(約5億4千万円) のロスを計上し、今季は Knights が 昨季は Perth Glory が経営破綻に。 A League ではPerth ( 西端 7位 ) と New Zealand ( 東端 8位:最下位それも2年連続) の両東西端のクラブ経営が厳しくそれが順位に反映しているが経費のみならず球団運営に専門家の知恵が必要であろう。 A League は昨シーズン 1,600万豪ドル(約 14億4千万円 ) のロスを計上したと数ヶ月前に発表された。また前身の NSL からの累積赤字は 5,500万豪ドル ( 約49億5千万円 ) との事。これには League Expansion には躊躇するのも当然。現在 A League 加盟を目指している Townsville, Wollongong, Canberra そして Western Sydney のリーグ加盟は2009年までは見送られる見込みらしい。
ここで言わせて貰おう。 Socceroo の Main Sponsor である QANTAS 航空よ、航空運賃をもっと引き下げよ、オーストラリア大陸の航空会社事情は QANTAS の独占市場。おかげで Air Ticket 代は安くならないわ Mileage がたまってもさっぱり恩恵にあずかれないわで Passenger は何の御利益を得られない。せめて A League の移動に便宜をはかってやってくれぃ…….

2月6日 デンマーク戦は不運だけだったのか?

2007-02-11 | Aussie & Kiwi
既にご存知の方が多い様に2月6日ロンドン Loftus Road Ground で12,476人の観衆を集めて行われたデンマークとのAマッチは 1-3 で破れた。2月7日付けの The Australia 紙では見出しに“デンマーク戦の 1-3 の敗戦をアーノルド監督はキープレーヤーがいなかった事、選手の個人的なミスそして不運によるものととした“ とあった。 Bad Luck だけが理由でもなさそうだが…
対戦相手のデンマークは前回のワールドカップ予選ではウクライナ、トルコの後塵を拝して3大会連続の本大会出場はならなかったが2005年3月30日にキエフでウクライナに 0-1 と敗れて以来オーストラリア戦の前まで19試合中黒星は2006年5月13日ランスでフランスに0-2 で敗れた1試合のみ。来年の欧州選手権予選でもこれまで3戦無敗 ( Iceland (A) 2-0, N.Ireland ( H ) 0-0, Lichtenstein ( A ) 4-0 : まぁ格下ばかりだけど) 3月24日にはアウェーでスペイン戦、6月2日はホームにスウェーデンを迎えると言うこれからに向けてのチーム造りが進められている。前回のワールドカップ予選では述べ43名の選手が召集され、ヨン・ダール・トマソン ( Stuttgart ) ソーレン・ラルセン( Schalke 04 ) そしてトーマス・グラベェセン(レアル・マドリード) (所属先は当時のもの。例えばグラベェセンは今 Celtic で中村と共にプレー中 ) など26名が国外クラブ所属選手だった。今回召集された18名の選手達は半分の9名が Aston Villa ( Sorensen ) Liverpool ( Agger ) Jensen ( Werder Bremen ) 等国外組。ヨン・ダール・トマソン(ビジャレアル)の代表85試合出場を筆頭に20回以上出場を果たしている選手が10人を占める“完成度の高い”チーム。怪我などで主要メンバー8名が離脱するオーストラリアが苦戦を強いられるのは当然であった。 また2週間前にはアメリカと練習試合を行い ( 1-3 で敗れる ) 昨年11月のガーナ戦以来の召集というオーストラリアとでは決定的に準備段階での差は否めない。開始4分にはエマートンとステリョフスキーの間から放ったトマソンの強烈な25ヤードのショットがGKペトコビッチを破りあっさり先制点を献上。27分にはデニス・ロメンダール ( Charton Athletics ) が右サイドを突破し送られたクロスを フリーで受けたダニエル・イェンセン頭で押し込んで追加点。37分にはロメンダールの低いクロスを再びトマソンが蹴りこんで3点目。これはトマソン自身代表45得点目との事。ロメンダールの右からの突破に若い Kisnorbo, Thwaite は翻弄された様だった。
スコアの流れを見ると完全にデンマークペースであるが、 Socceroo もスコアこそ無かったが結構互角に渡り合っていたらしい。1点先制された後に Thwaite のヘッドがゴールネットを揺らしたが英国人 Rod Styles 主審はその前に他のオーストラリア選手がペナルティーエリア内でプッシングがあったとのことでゴールを認めなかった。これには Arnold 監督も怒りを露に。3失点目を喫した直後、Chipperfield が Skoko にはたき、そのまま入れられたのクロスに Aloisi がヘッドで合わせてゴールを破るがオフサイドの判定。他にも Sterjovski のシュートがクロスバー、ポストを叩く等の不運に見舞われそのいずれか一つが決まっておれば流れも大きく変わっていたとの事。84分に Emertton が FKを直接決めて一矢を報いた。ただ、Griffiths が引き倒されて得た FK
は英国 Times 紙によるとPKが与えられるべき、と書かれていたが。
デンマークのMorten Olsen 監督は“簡単に勝てるとは思っていなかった。オーストラリアはフィジカルに優れており、ワールドカップでかれらはレベルが高いことを知らされた。前の試合(リヒテンシュタイン戦)とフォーメーションを替えたことで彼らを混乱させる事が出来た。前の試合(11月のアウェーのチェコ戦 1-1 )では 4-4-2 だったが、今回は 4-3-3 を起用した。エマートン、チッパーフィールド の2人が上がってこれなかった。これは ロメンダールとグロンケアー( FC コペンハーゲン所属 Champions League で中村と戦ったぞ。)のプレスが彼ら2人を抑えた。この2人を抑えればオーストラリアは異なったチームとなる。あとはセットプレーでの彼らの高さをマークするだけ。” とコメント。トマソンは 1997-98 のシーズンに Newcastle United でプレー。3ゴールを挙げた事を憶えていた Newcastle サポーターもいたとか。そして2得点目を上げたイェンセンは得点のみならず、守備面でも大きく貢献した。 ただ欧州選手権真っ只中のデンマークと7月のアジアカップまで真剣勝負の無いオーストラリアではどうしても試合に臨む勢いが異なるのは事実だ。
一方の Socceroo だが、CB Patrick Kinsbo, Michael Thawaite の2人は前半経験不足を露呈。しかしこの2人のコンビベーションは既に5試合を数えているので今後も期待できそうだと言いたげなコメントを。また無得点に終わった Bretto Holman と 途中出場の Ryan Griffiths の二人は2回目か3回目の出場。Arnold 監督はこの日の出来のに肯定的に捉えている。しかし、特にFWはKewelle, Viduka と比較すると….. 後半のチームの出来は良かったが…. しかし、2005年のFIFA Confederations Cup で活躍した Josip Skoko の活躍は個人的にはうれしい。なにしろワールドカップでは出番がなかったのだから。
今回のゲームは消化不良であったかもしれない。しかし来月オーストリアで国内組で臨む中国、サウジアラビア戦をアーノルド監督は非常に楽しみにしているのではないかな?   大丈夫か?日本は…..


Australia 1 (Brett Emerton 85’)
Denmark 3 (Jon Dahl Tomasson 5’/38’, Daniel Jensen 28’)

Australia ( 4-5-1 ) : Michael Petkovic (gk); Brett Emerton (c), Patrick Kisnorbo, Michael Thwaite, Scott Chipperfield, Vince Grella, Josip Skoko (Jacob Burns 67’), Tim Cahill (Ryan Griffiths 75’), Mile Sterjovski, Brett Holman, John Aloisi

Subs not used: Brad Jones (gk); Shane Stefanutto, Jon McKain, Scott McDonald, Neil Kilkenny

Denmark (4-5-1): T Sorensen — L Jacobsen, M Gravgaard (sub: P Kroldrup, 76), D Agger, N Jensen — M Jorgensen (sub: C Jensen, 71), T Kahlenberg, C Poulsen, D Jensen (sub: R Wurtz, 66), D Rommedahl (sub: J Gronkjaer, 46) — J D Tomasson.

Subs not used: B Priske, J Christiansen, M Nordstrand R Wurtz.

Referee: R Styles.

Socceroo Olyroo そしてクリンスマン??

2007-02-06 | Aussie & Kiwi
1月24日、明日2月7日にロンドンで行なわれるデンマーク代表とのA マッチに臨むオーストラリア代表23名が下記の通りに発表された。

Goalkeepers: Mark Schwarzer, Michael Petkovic.

Defenders: Lucas Neill, Scott Chipperfield, Michael Beauchamp, Patrick Kisnorbo, Michael Thwaite, Brett Emerton, Luke Wilkshire, Craig Moore.

Midfielders: Jason Culina, Mark Bresciano, Brett Holman, Vince Grella, Tim Cahill, Josip Skoko, Ryan Griffiths.

Strikers: Mark Viduka, John Aloisi, Mile Sterjovski.

ワールドカップから7ヶ月弱が過ぎ、アジアサッカー連盟に所属したオーストラリアの次なる目標は7月に東南アジア諸国で開催される ASIA CUP 。問題はオーストラリアのサッカーファンがどれだけこの大会に出場することを知っているのかだけど。 A League が興隆を見せているが、上記の通りまだまだ欧州組が主体、と言うよりも2月11日に Preliminary Final が Adelaide で、2月18日は Melbourne で Grand Final が残っていては国内組の起用も容易ではないであろう。Arnold 代表監督からすればこの際欧州組の調子を掌握したかっただろう。
上記のメンバーを見れば、ワールドカップのメンバーが11人選ばれており、キューウェルを除くカイザースラウテルンでの日本戦のスタメンが全て召集された….はずだった。ここにきて故障者が続出して、選手の再編成を余儀無くされた。 まず最近はバイエルンミュンヘン移籍(オリバー=カーンの後釜か?しかし Schwarzer も34歳なんだけど) が噂されていたGK Schwarzer が怪我で離脱。ワールドカップ時の第二GKでクロアチア戦に出場した Kalac が代表から引退をしたので今 GK は人材発掘が急務だ。トルコリーグ Sivasspor でプレーする Michael Pekovic, Sydney FC の Clint Bolton, Newcastle Jets の Ante Covic そして Central Coast Mariners の Danny Vukovic らが候補だった。 Arnold 監督は“ Shcwarzer が ナンバー1だが、正直他のGKとはそんなに差は無い。”と分析する。結局 Schwarzer の所属先 Middlesbrough の控えGK Bradley Jones が選ばれた。アジアカップ、そして次のワールドカップ予選でゴールを守るのは誰だろう。そしてDF陣 Craig Moore は所属先の Newcastle United でも怪我の為に11月18日の Arsenal 戦以降出場出来ていない。ようやく練習に参加出来たらしいが、万全の調子とは言えずに合流を見送られた。 Mark Bresciano と Jason Culina は奥様がお目出度で辞退。昨年は Viduka が同じ理由でシドニーでの凱旋試合を辞退した。そして Viduka もふくらはぎの故障で辞退、キューウェルはようやく所属先の Liverpool での練習に参加が出来、この試合はオーストラリアTV局、 FOX TV の解説が予定されている。ブンデスリーガ、 Nuremberg 所属の Beauchamp は2月2日、チームはバイエルンミュンヘンをホームで 3-0 で降した、彼自身は出番が無かったが試合後食中毒にかかり療養を優先させると言うことで辞退に。他にも Lukas Neil, Luke Willkshire が怪我で離脱することに。
彼らワールドカップメンバーに替わってアーノルド監督は欧州に散在する五輪代表候補を招集する事に。 Premiership Readingの控えGK Adam Federici, QPR の中盤 Nick Ward, ディフェンダーでは Leichester の James Wesolowski そして Birmingham の Neil Kilkeny らが選ばれる。
また今回ワールドカップ組以外で召集されるのがRyan Griffiths, Michael Thwaite, Patrick Kisnorbo そして Bretto Holman。Thwaite はポーランドの Wisla Krakow でプレーする。アーノルド監督自身が“ the New Tony Vidmar “ と表現する期待の若手。Griffiths はルーマニアリーグに所属し第2のフローリン=ラドチョイとなれるか?またレフティのタレントが少ないオーストラリアではキューウェルの代役として期待が掛けられている。 アーノルド監督はワールドカップ組には無理をさせないで回復を待ち、アジアカップに召集する見込みだ。注目のすためんだがGK は Petokovic 、センターバックの2人は Patrick Kisnorbo と Michael Thwaite と発表しているが他のポジションは?? 

同日にはアデレードで五輪予選の台湾戦を迎えるが台湾くらいなら A League 組でOKと言うことか?
明日の台湾戦の Olyroo 18名は下記の通り。 Sydney FC のMilligan が主将だ。

Leigh Broxham (Melbourne Victory), Nathan Burns (Adelaide United), Robert Cornthwaite (Adelaide United), Adam D'Apuzzo (Newcastle Jets), Spase Dilevski (Queensland Roar), Bruce Djite (Adelaide United), Ben Griffin (Queensland Roar), Ben Kennedy (Newcastle Jets), Vince Lia (Melbourne Victory), Adrian Leijer (Melbourne Victory), Mark Milligan (Sydney FC), Stuart Musialik (Newcastle Jets), Kristian Sarkies (Melbourne Victory), Nikolai Topor-Stanley (Sydney FC), Dario Vidosic (Queensland Roar), Danny Vukovic (Central Coast Mariners), David Williams (Brondby, Denmark), Ruben Zadkovich (Sydney FC)
Melbourne から4人, Adelaideから3人, Newcastle から3人と Final Series に残る3チームから10名選ばれている。アーノルド監督はかつて Gary van Egmond 現Newcastle Jets の監督と共に1990年代にオランダでプレーをした仲だ。だから Jets から選手を多く招集しないのかな?

そこに衝撃的なニュースが。2月4日付の地元紙 Sydney Morning Herald にはワールドカップでドイツ代表監督に就いていたユルゲン=クリンスマン氏が Socceroo の監督にと言う話だ。これは、アーノルド監督の任期が今夏のアジアカップまでと言うことでそれ以降の監督就任要請とのことらしいが、オーストラリア協会会長 Frank Lowy 氏の息子、Peter Lowly 氏がロスでクリンスマンと接触したとの事である。
Lowy 一族は最近オーストラリア各地でショッピングモールを景気良く造り続けている West Field Group の経営陣。FFA は2月3日、公式にクリンスマンとの Peter Lowly 氏との接触はコメントしていない。しかし先週、クリンスマン自身が“私は新しいことに挑戦するつもりだ。それはここ1,2ヶ月か1,2年に起こりうるだろう。”と話している。クリンスマンが米国協会からアプローチを受け、昨年末にご破算になったが、この報道に現監督のアーノルド氏は“指揮を執るならオーストラリアに移り住むべき。”と早速コメントを。ドイツ監督時代の事を指しているのだろうがこれは的を得ていると思う。ドイツは彼の母国、オーストラリアとは事情が違うと言うことか? 次のワールドカップに向けてはクリンスマンだけでなく今協会のコッミッショナー問題、八百長疑惑でもめている Poland 監督をしているベーンハッカー氏も後方に上がっている。そしてヒディング前監督もダークホース的存在だが、彼は欧州のどこかに落ち着くと見られている。 それにしてもまだアジアカップが有るのにアーノルド監督もたまったものではないだろう。
しかし、6月にはオーストラリアでアジアカップに向けてウルグアイ、アルゼンチンとのテストマッチが組まれる事になった。やはりワールドカップでベスト16に入ったのでサッカーの列強国も相手にしてくれるのだろう。日本は大丈夫かぃな?アーノルド監督としてはアジアカップで成績を出して今の監督人事の噂を吹き飛ばしたいところだろう。でも日本には勝たないでくれよ..準々決勝であたるかもしれないから….