Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

中国、北朝鮮 ベスト8 FIFA U-17

2005-09-26 | 五輪 U-20, U-17
今回も南北朝鮮、中国、日本、ロシア、米国を含めた6カ国協議は何の進展も見られなかったと言えるだろう。22日には国連を訪問している崔守憲北朝鮮外務次官がアナン事務総長に年内に国連の食糧支援を含めた全ての人道的支援を中断する旨の要請を行ったらしい。食糧の生産量が増えた事と人道支援を政治的理由ににブッシュ政権が金正日体制の解体に結び付けないようにとの事であるが、それでいて社会インフラの開発支援は続けて欲しいと相変わらず勝手な事を公式に述べている。こういう国を相手に話し合いで物事など解決は出来るとは思わないのだが。中国も北朝鮮カードで対米政策を優位に進めたいのでここは常任理事国としてどういうコメントをするのか?? 一方南米の Peru で行われている FIFA U-17 大会、アジア勢ではカタールが1次リーグ落ちしたが中国と北朝鮮はベスト8に進出を決めた。アジア勢がこの大会でベスト8に進出するのは 1999年の ニュージーランド 大会以来3大会ぶりでアジア代表2カ国が1次リーグを突破するのは 1989年 スコットランド 大会以来だ。1985年に中国で最初に開催された U-17 大会は初回から第三回の1989年の大会までアジア代表3カ国のうち2カ国がベスト8に進出し、スコットランド大会ではサウジアラビア が決勝にまで進出。決勝では地元スコットランドを PK 戦で降して FIFA の公式大会では唯一アジア代表が優勝した大会となっている。U-17であるとまだ体力差が大きく影響するのでナイジェリア、ガーナといったアフリカ勢が2回ずつ優勝しているが、1997年のエジプト大会以降の4大会ではブラジルが3回、フランスが1回優勝している。これは南米クラブが、若い選手を欧州に売り込む為に同大会に力を入れだしたのと欧州勢がジュニアの育成に力を入れ始めが大きく寄与している。また歴代アジア代表国に目を向けると11大会中カタールが7回、オマーンが3回、バーレーンが2回代表になっている。これは中東諸国の選手と東南アジア選手の体力差が挙げられているが、その前に年齢詐称がもっと寄与していると言われている。事実これだけ実績がありながらカタールが五輪でベスト8の実績がある程度で3カ国ともまだワールドカップの出場実績は無い。
今大会の中国、北朝鮮を見るとこれは将来が楽しみだ。中国はホスト国ペルーを 1-0 で破り地元ペルーを1次リーグで敗退させる要因を作った。一方の北朝鮮。初戦はアメリカ相手に壮絶な点の取り合いを演じたが 2-3 で敗れたものの次戦のコートダジュール(象牙海岸)を 3-0 と一蹴。そしてベスト8を賭けてイタリアと対戦するという 1966年の再現の様な組み合わせとなった。今回は得失点差で下回るイタリアが勝たねばならないと言う状況は1966年とは異なるが。Francesco Rocca 監督は先の米国戦から選手5人を替えて臨めば北朝鮮 Jo Tong Sop 監督は不動のメンバーで。先制点は北朝鮮のキム=クックジンが 25m のFKのリバウンドを押し込んで決めた。以降も北朝鮮が主導権を握り前半ロスタイムにはキムが再び絶好機を迎えたが逸してしまう。後半に入ると72分にそのキムが2枚目の警告で退場。北朝鮮が1人少なくなるのも 1996 年の反対だ。そしてイタリアは猛攻に転じるが同点に追いついたのはロスタイムに入った92分。そして欧州勢では最初の帰国が決まった。 Franceco Rocca 監督は“朝鮮の選手はすばらしかったことを認めねばならない。最初のオフサイドゴールが認められていたら違った結果になっただろうに。しかしこの経験が選手達には貴重なものになる。FIFA と大会関係者そしてペルーの人々には感謝をしたい”と紳士的に帰国の途についた。
準々決勝では北朝鮮はブラジルに延長戦で 1-3と破れ、中国は トルコ に 1-5 で完敗しアジア勢は残念ながらここまでであった。 
U-20 ユースレベルでは日本は 1995年大会から常連だが、U-17 は地元開催の1993年大会のベスト8が最高で、まだ3回しか出場していない。まぁ高校生の本分は勉強であるが、この大会にも常連になって欲しいものだ。がんばれ中学生、高校生!

がんばれ高原

2005-09-25 | EURO Football
Bundesliga では HSV Hamburg が好調だ。前節では今季も首位を行く Bayern Munchen をホーム AOL Arena で 2-0 と破り遂に勝点差1の2位に上昇した。Bayern からの勝利は9年ぶりらしい。1995-96シーズンに2-1で勝利を収めて以来この18試合中 2002年に Olympic Studion で高原がロスタイムで同点ゴールを決めての引き分けたが他にも3試合の引分けがある以外は14試合全て黒星であったのでこの勝利が如何に価値が有ったが伺える。この前も Vfb Stuttgart を破り、昨年 Bundesliga の優勝争いをしていたチームを連破した事になる。
この試合の立役者は今季 AJAX から移籍してきた23歳の Van der Vaart でこの試合でも開始10分に先制ゴールを上げるなど今季は何度も貴重なゴールをもたらしている。62分には昨季まで Bayern に所属していた Trochowski が追加点をあげた。 だがこの試合のもう1つの立役者は ドイツ代表の World Class のAngreifer ( FW ) Ballack,Roy Makaay を完封した守備であろう。昨シーズンまで最終ラインが安定せず、開始1分以内に失点を喫した事もしばしば。だが今年は Atoula, Deaal Buyten そして Boulahronz の4バックが安定しており無駄な失点をしないのも好調な原因だ。1982-83の Europe Champions Cup で優勝し年末の TOYOTA CUP に参加する為に来日をしたこともある HSV Hamburg だが、その時のエースが今 Bayern で指揮を取る Felix Magath だ。
だが、ここで肝心な事を。高原がこの試合には出番が無かった事だ。その上今季は途中出場が3度あるだけで勿論得点もまだ挙げていない。前の Vfb Stuttgart 戦もベンチウォーマーに終始し、その前節の Eindracht Frankfurt 戦では最後の10分のみの出場であった。
皮肉な事にチームが好調なだけにこれから出番が増える事は考えにくい。彼の出番が減った要因は簡単。 今季加入したVan der Saart がトップ下に配置され、昨季までそこのポジションにいた Barbarez が高原の位置に入ったからだ。高原の良さは足元でなく流れながらボールを貰いそこからゴールを狙ったり好機を作ることであった。それには Barbarez が2列目にいてそこからいいパスが良く彼に出されていたが今季は攻撃力をよりアップさせると言う Doll 監督のシステム変更により高原がベンチに退く形となった。またもう1人の FW , Lauth も好調で更にベルギー代表で昨季から加入の Mpenza も控えており高原は完全に FW の4番手となっている。 Mpenza は昨シーズン入団時かなり期待され、高原の影は薄かったが怪我が多いことと動きが高原の方が早いと言うことで昨季は高原の起用が特に監督が Thomas Doll に替わってから多かった。今年はだが Mpenza の起用の方が多い。
その上今 Bundesliga でプレーするアジア人の中でも高原は出遅れている。今年は契約されないのかと思われていた HSV の同僚のイラン人選手Mahadavikia は中盤でなくてはならない存在で、昨夜対戦した Bayern の Karimi は途中で退いたと言えスタメンでプレーをした。また2週間前に AOL で Frankfurt と対戦したときに Frankfurt がロスタイムで追いついたがその貴重なゴールを決めたのは韓国代表の車ドゥリであった。他にも 96 Hanovor にはイランのハシュミアンがほぼレギュラーとして試合に出ている。参考までに 98-99 シーズン ではイランの英雄アリ=ダエイがBayern の一員として HSV と対戦。2ゴールを挙げている。 
今、HSV はUEFA CUP も戦っており高原は CUP 戦要因(それも途中出場)に甘んじている。この前のホンジュラス戦では久々に彼のゴールが見られたが、ここはまだまだアピールが必要だ出場した試合ではしっかり結果を出して Bundesliga でも代表でも豪快なゴールを見せてもらいたい。

KING LEGEND KAZU

2005-09-24 | Aussie & Kiwi
我等が KING KAZU のシドニー入りがいよいよ現実味を帯びてきた。横浜FCの方では KAZU の抜けた穴を埋めるべく湘南から高田を獲得。当地 Sydney では4試合限定の Guest Player としてやって来て12月11日に Costa Rica の Deportivo Saprissa との対戦に臨むと報道されている。この試合に勝てば次は欧州王者の Liverpool との対戦が控えている。この対戦に闘志を燃やすもう一人の選手は 1989 年の Aston Villa を皮切りに Manchester United , Blackburn, Birmingham City を経て今年から Sydney FC に加入した34歳のトリニダードドバコ国籍選手 Dwight York だ。前にも述べたが Manchester 時代は Europe Champions Cup 優勝メンバーでもあった。 England Premiership 通算 400試合出場 135 Goal のHYUNDAI A-LEAGUE No.1のスター選手がプライドをかけ Liverpool 戦を楽しみにしている事だろう。 この York と KAZU がツートップを組むのか? リトバルスキー監督は監督就任後KAZU にラブコールを送り続けていたらしい。当地では“今MIURA はかつてリトバルスキーが指揮を取っていた2部のチームに所属する”との報道も忘れていない。ただ心配なのは1994年にSerie A の Genoa に1年所属した以外は目立った海外での実績が無いカズがWorld Club Championships だけの為に来豪することにサポーターを始めチーム内で納得が得られたかどうかだ。KAZUのポジションが保証されるのであれば1人外れる事になる。今日 Sydney FC はアウェィで Queensland Roar を 3-1 で降し3試合ぶりのシーズン 2勝目を収めた。観衆も前回以上の 23,000人が集まった。もしリーグ戦で快進撃が続くと KAZU にとってはタイミングの悪い一時入団となる。 だがリッティの狙いは他にもあるだろう。船出を始めたばかりのリーグに取って必要なのは真のプロフェッショナリズムを植え付ける事だ。それにはカズは適役だ。ブラジル時代を経てサッカー不毛の母国に帰国しJリーグが発足するまでの3年間を経験した彼こそがプロ精神を充分に自らの一挙手一手動が手本となって示す事だろう。
それから更に彼のSydney FC 入りを喜ぶののは決勝戦以外の前売り券の売れ行きが悪くて困っていた大会当局であろう。これで少なくとも Sydney FC 絡みの試合のチケットの前売り券の売り上げは大いに伸びる見込みだ。1回戦豊田で行われるチケットのカテゴリー1は7000円。勝利した場合の横浜で開催される2回戦の Liverpool戦は18,000円 がカテゴリー1の価格と当地でも報道されている。まだチケットに余裕は充分ある。これからKAZU効果が現れるか??


俊輔はグラスゴーがお気に入り?

2005-09-24 | EURO Football
ニュージーランドからメルボルンを経て今度はオーストラリア大陸西の果て Perth にやって来ました。
メルボルンでは本日9月25日 Football ( Aussi Football ) の Grand Final , West Coast Eagles 対 Sydney Swan がここ Melbourne Cricket Ground で行われ、私が メルボルン 入りした23日から街は Grand Final 一色で Eagles, Swan の マフラー を巻いたり レプリカユニフォーム を着た人々であふれ、街のPUB では両チームの Semi-Final の模様が録画で放映されお互いの贔屓チームのハイライトシーンが映し出されるたびに大歓声が上がり既に”前哨戦” が始まっていた。
実はこの Grand Final の時期に当地 Melbourne に居るのは2度目で、そのこと自体地元の多く人々に羨まれたが残念ながらこの Grand Final の価値をよく分からないのでその有り難味も今一?といったところか?
しかし、 Melbourne から Perth へ行くフライトには Scotland からの二人連れの青年が同乗しておりそのうち一人は Celtic の レプリカ を着ており、早速持参した NAKAMURA が表紙に載っているスポーツ雑誌を見せると大喜びされ、道中サッカー談義に花が咲いた。社交辞令もあるかもしれないが兎に角彼のテクニックとパスワークには絶賛しており“Rangers からタイトルを奪い返してくれる”と言ってくれた。またここオーストラリアで Celtic の話題を振ってくれたのは初めてだとも。中村については Tremendousu を連発していた。 だが彼の心配もストラカン監督と同じで日本とグラスゴーの長距離往復が悪影響を及ぼすのでは?と。
それについてはどうやらいい方向に向いそうだ。 Strachan welcomes compromise ( ストラカン監督妥協案を歓迎) との見出しが。Nakamura の起用について ZICO 代表監督と “sensible: 賢明な” 妥協案に達したらしい。その内容は特には述べられていないが、日本からの “帰国後” 直ぐに Hibernian 戦に起用されたことに ZICO が難色を示さなかったことと 10月に代表が欧州遠征を行う事を ストラカン監督が評価しているらしい。そう言えば Guus Hidding 新体制になった Australia Socceroos もオランダで合宿が行われたり オーストラリア主催のA マッチが欧州で開催される。(過去にも England との “ホームゲーム“がUKで行われた。あの Roony のデビュー戦だ。)
また ストラカン 監督はもはや Scotland Premiership は Rangers と Celtic の2強の時代では無くなるだろうと危惧しているらしい。もう両チームとも選手補強に£600万も700万も使えないが現在首位を行く Hearts はそれ以上の投資を行っていると。また先週 Celtic がアウェィながら勝利を収めた対戦相手 Hilbernian はその前に Dundee United 戦でIvan Sproule が ハットトリック で新聞の見出しの一面を独占する等、このチームでサブに甘んじていた選手がポジションを得た事を絶賛。他にも Greg Shiels, Scott Brown, Garry O’Connor らタレント溢れる選手がおり戦国の時代になるだろうと。 また中国代表の Du Wei の起用については“しばらく起用はしない”との事。だが彼の才能は深く認めており今後の“彼の勇敢さと印象は誰もが認めるところ”とコメント。じっくり育てる予定か? 最後に他の見出しで “ Nakamura falls for Grasgow’s Charms 中村 グラスゴーの魅力にはまる“とのコラムが。 当地 Glasgow が気に入り少し寒いけどイタリア を離れたことを後悔していないと。2008年以降の契約延長もありうると示唆。しかし “ 何が起こるか誰がわかるだろう?多分 Club が私を sack ( くびにする) だろうと。 でも今度の写真は正真正銘の俊輔でした。


コロンビアコーヒーはいかが?

2005-09-21 | FIFA World Cup
先週参加した オーストラリア Sydney の展示会にColombia Coffee 社が出展参加しており個人的に大変興味を引いた。担当の人がいきなり日本語で話しかけてこられて驚いたが、話を聞けば父親が日本人で母国語のスペイン語そして英語、日本語が堪能。コロンビアのボゴタからやって来て、この展示会後は日本に駐在し日本国内で同社のコーヒーの拡販にあたるそうだ。コロンビアコーヒーと言えば日本では馴染みが薄いが、欧州では Nestle と並んでインスタントコーヒーなんかがスーパーマーケットに並んでいる。また欧州の航空路線で出されるコーヒーもこのコーヒーがく、コクの有る味で日本でも入手できないかといつも思っていた。その話をすると、“何とか日本の Nestle と AGF の市場に参入したい”と語っていた。またコロンビアの事についても2~3尋ねると、3~4年前に世界的に報道されていたような麻薬シンジゲートもほぼ完全に駆逐され治安も回復している、そしてボゴタは本当に美しい観光地として蘇ったと教えてくれた。昔のイメージでコロンビアを見て欲しくないと少し悲しそうな顔をしておられた。 だがサッカーに事が触れるとさらに失望感を露に。80年代終盤から90年代にかけて南米でも強豪であった時代が懐かしいと。当時のマツラナ監督は真面目で国民からも評価が高かったらしい。
そのコロンビア、目下 ワールドカップ 南米地区予選では5位 ウルグアイ と1勝点差の6位に着けている。既に アルゼンチン ブラジル が予選突破を決め、3位 エクアドル があと1勝点、そして4位パラグアイも次節はアウェーとは言え最下位の ベネズエラ 戦なのでほぼ予選通過は間違いない状況になっており、興味はオーストラリアとの Play Off をかけて ウルグアイが勝点21、コロンビア と チリ が勝点20ずつでその座を競っている事だ。残り試合はあと2試合ずつ。次節は コロンビア は ホーム に チリ を迎える。この試合の勝者が最終節に生き残りを賭ける。一方の ウルグアイ は次節 アウェィ で エクアドル 戦。 エクアドル は引き分けでも予選突破が決まるので手堅く引き分け、最終戦、ホーム モンテビデオ での アルゼンチン戦に臨みたいところだ。なにしろ ウルグアイ の ホーム モンテビデオ では実力以上の強さを発揮し、アルゼンチン は 50年以上ここで勝利したことが無い。前回の南米予選でも モンテビデオ での最終戦で アルゼンチン戦と 1-1 と引き分け コロンビア が最終戦、アウェィ で パラグアイ を 4-0 と粉砕しながら得失点差で1上回り5位を確保。Play Off でオーストラリアを降し 12年ぶりに本大会出場を決めた。
コロンビアの台頭は 1987年 アルゼンチン で開催された COPA AMERICA で地元 アルゼンチン を破って3位になった事から始まった。その前年メキシコで ワールドカップ が開催されたが元々は コロンビア で開催する予定であったものであった。しかし 1983年財政危機から開催を返上、急遽 メキシコ に振替開催が決まり史上初めて メキシコ が ワールドカップ を2回開催した国となった。コロンビア は大会は返上したが1986年に向けて強化は続けており、GK イギータ MF バルデラマ FW に リンコン、ウスリアガと言うタレントが生まれた。 1989年 リベルタドーレス杯 では National Medellin が優勝。同年末には TOYOTA CUP で AC Milan と対戦した。( 1-0 でMilan の勝) 以降 1990年から3大会連続してワールドカップ本大会に出場。特に 1994年アメリカ大会では予選で アルゼンチン をリバープレートで 5-0 と粉砕。この試合を観戦していた マラドーナ に代表復帰を決めさせた。そしてアメリカ大会ではダークホースとして名を上げられた。しかし、初戦ではハジ、ラドチョイ のいる ルーマニア に逆襲から2失点を喰らい 1-2 と敗れると第2戦には地元アメリカにエスコバルのまさかの自殺点で先制点を与え、まさかの敗戦。第3戦のスイス戦に勝利を収めたが時既に遅く1次リーグでの敗退が決まった。帰国後 エスコバル がこの自殺点が原因で暴漢に射殺された事を知る人も多いだろう。続くフランス大会でも ルーマニア、イングランド の後塵を拝し1次リーグでの帰国を余儀なくされた。また元代表GKであったスーパースターのイギータが誘拐事件、麻薬取引に関与したとの事で刑務所送りになったり暗い話題ばかり続いている。 イギータと言えば当時はワールドクラスのGKであったがイタリア大会では西ドイツ戦で PK を止めたりして決勝トーナメント進出に貢献。しかし1回戦ではペナルティーエリアからドリブルで大きく飛び出すという御得意のパフォーマンスを披露するとそれをカメルーンの英雄 ジョジ=ミラー にかっさらわれ決勝ゴールを謙譲してしまった。最近引退した元パラグアイ代表 GK チラベルの様であるが、実はこの二人1989年のワールドカップ予選で対戦している。アスンシオンでの試合ではロスタイムに 得たパラグアイ のPKを GK チラベル が自ら決め激戦に終止符を打った。リターンマッチでは前のエクアドル戦で不用意な行為から退場になったチラベルが出場出来ずホームのコロンビアが 2-1 で勝利を収め本大会への出場権を得た。
今回の南米予選で果たしてコロンビアは何位に終わるか?日本でコロンビアコーヒーが楽しめる事を祈るが、南米予選で5位になれても個人的にはオーストラリアを応援したいが…..

ニュージーランド入りしました

2005-09-18 | Aussie & Kiwi
本日からニュージーランドに遷って来ました。シドニー は快晴だったのにここニュージーランドは天候が非常に悪く、結局 オークランド に着陸出来ずそのまま南に約1時間 クライストチャーチ 空港に到着する事に。そこで1時間程度更に足止めされ、再び オークランドに向けて離陸。約1時間のフライトの後今度はオークランドに到着する事が出来た。都合4時間遅れの到着となったが外は大雨と突風。飛行中も2度の オークランド着陸の際にはかなり揺れた。
前回お伝えした HYUNDAI A-LEAGUE にはここオークランドをホームにする New Zealand Knights FC と言うチームがある。今日、アウェィの Newcastle Jets に 0-4 と敗れてしまったが、先週の Central Cost Mariners 戦ではアウェィながら 2-0 と A-LEAGUE開幕3戦目にして初勝利を納めた。この New Zealand から唯一A-LEAGUE に参加している Knights の明るい話題として日本人選手 ナオキ=イマヤ の復帰が上げられている。身長179cm 体重 72kg ポジションは 中盤の真中、文字通りチームの中心選手だ。オーストラリア や スイス のNeuchatel Xamax でもプレーをした経験がある。チームは他にも元中国五輪代表でもあったZhang Xiaobin やかつてブンデスリーガの Arminia Beilefeld にも在籍した元オーストラリア代表 GK Danny Milosevic ギリシア の Kalamata FC に3年在籍した センターバック選手 John Tambouras らが所属する。オークランド はニュージーランドでは最大の都市とは言え人口は50万人程度で シドニー まででも飛行機で3時間掛かる。西の果て Perth までだと飛行時間だけで7時間はかかる不利な地ではあるが、ニュージーランドのサッカーの将来を背負って頑張って欲しいものだ。
ニュージーランド代表と言えば 2003年、フランスで開催された FIFA Confederations Cup でオセアニア代表として参加。日本とも対戦したことを覚えている方も居られるだろう。当地の代表チームと言えばラグビーの ALL BLACKS が世界的にも有名だ。そしてラグビーに限らず五輪でも代表チームのユニフォームは黒色がベースだ。私が中学のときに憧れた陸上競技、マイルの王者と言われたモントリオール五輪 1500mm の金メダリスト James=Walker の黒いランニングが今でも眼に焼きついている。だが、サッカーはさすがにレフリーと同色のユニフォームは着れないので、白をベースにユニフォームがデザインされ、代表チームは ALL WHITS と呼ばれている。
この ALL WHITS の全盛期は 1982年のスペインワールドカップ出場だ。当時はアジア、オセアニア地区から2カ国参加枠があった。一次予選を勝ち抜いたクウェート、中国、ニュージーランド、サウジアラビアの4カ国がホーム&アウェーで本大会出場を争った。予選はサウジを除く3カ国との争いとなり、中国が勝点7で全日程を終了。クウェートが勝点6、ニュージーランドが勝点4で2試合を残していた。まずクウェートがホームでサウジを 2-0 で破り1位を確定させた。そしてニュージーランドはアウェィでクウェートと 2-2 で引分け望みを繋いだが得失点差で中国が大きくリードしており最終戦のアウェィのサウジアラビア戦は5点差以上の勝利が要求された。しかし、アウェィでKIWI 達は5ゴールを叩き込み中国と勝点、得失点で並んでしまった。そして1982年1月10日マレーシアで行われたプレーオフで中国を 2-1 と降し、大逆転でスペイン行きの切符を掴んだ。中国はこの大会からワールド杯予選に復帰しており、伝説のFW容志行がいた。 そのスペインワールドカップの初戦は3大会連続出場の Scotland 。GK ラフ, スーネス(現Newcastle United 監督)ストラカン(現 Celtic 監督) FWにはアーチボルト、主将にダルグリッシュとタレント揃いのチームであった。この強豪を相手の立ち上がり30分足がまだ地に着かない内うに3失点を喫する。後半、何点取られるか心配するが何と立ち上がり15分で2点を返し 2-3 と1点差に迫る。結局その後2点を追加され 2-5 で敗れるがワールドカップ初出場で2得点を挙げた国は記憶に無い。このチームにはかつて Werder Bremen で奥寺と共にプレーし最優秀外国人選手にもなり J リーグのジェフでもプレーしたRuffer Wyntonがプレーしていた。彼は当地でWYNRSと言うサッカースクールを開校しており門下生も 1000人いるらしい。
2004年にはルーファーが最後にプレーした Central United に日本から田中洋明がやって来た。
(今はどうしているか?知っている方がおれば教えてください。)
オーストラリアがAFCに加盟するのでニュージーランドがオセアニア地区では最強となるのは間違いないと思われる。だがこの地域の地盤沈下が心配だ。ラグビーの様には行かないだろうが、オーストラリアの様にサッカーが市民権を得る日が来ることを願って止まない。

Sydney FC 観戦記

2005-09-17 | Aussie & Kiwi
昨夜雨の中今年から始まった オーストラリア の プロサッカーリーグ HYNDAI A – LEAGUE の第4節 SYDNEY FC vs CENTRAL COAT MARINERS の試合を観戦した。仕事が長引き競技場入り出来たのは後半開始直後であった。この試合の行われた Aussie Stadium, ラグビーの国際試合や国内リーグ戦、そして Aussie Foot Ball 等が行われるオーストラリア国内では屈指の競技場だ。ほぼ全域が屋根で覆われるのでこの日の様な天候でも観戦は問題ない。しかし、ピッチに近い前の方は屋根から外れているので雨がもろにかかる。だが、陸上用トラックが無くしかも最前列の前には80cm 程度の仕切りがあるだけなので、まさにピッチレベルで試合が観戦できるので迫力がひしひしつ伝わってくる。これがラグビーなどのスポーツだと激しい肉体のぶつかる音が伝わってくるに違いない。まず競技場入りして驚いたのがこのスタジアムの雰囲気だ。4万人収容のスタンドに公式有料入場者数は1万5千強であったが“ここは欧州か?”と思うほど熱心なサポーター達が歓声を上げている。何人かは雨にも関わらず前列の方に陣取り声援を送っている。オーストラリアのどこにこれだけのサッカーファンが居たのだろう?12年前 J リーグがスタートした時の状況に類似している。あの時は遂にプロリーグが始まったと言う感激と共に、サッカーファンが市民権を得たような歓喜もあった。なにしろバレーボールファンの方が幅を利かせていた時代だ。このオーストラリアのサッカーファン達の“俺達の時代がやって来た”と言う誇らしげなフェイスペイントを入れた表情に12年前の自分を重ねてしまう。( ただ私はまだペイントをしたことが無いが ) 試合は 1-2 でホームの Sydney FC がリードされている。このかつて日本でも有名であった Pierre Littbarski 監督率いるFC Sydney は今監督自身が “KAZU を GUEST PLAYER として迎えたい“と Love Call を送っていることで話題を呼んでいる。当チームのホームページでも言及されており、”シーズン 開始前から正選手として Offer を出していたが当時はまだ一部(ヴィッセル神戸)所属だったので彼もそちらに留まりたかった。だが今はかつて私も指揮した二部チーム(横浜FC)に所属しており何とか GUEST PLAYER として迎えたい”という内容のリッティのコメントが載せられている。 A-League 各チームの支配下選手は20名に限られているが、GUEST PLAYER であれば2ヶ月から4ヶ月の短期契約となり、支配下選手数の対象にならない。そして話題の年末に日本で開催される World Club Championships にも出場の可能性がある。Sydney FC と言うよりも A-LEAGUE の スーパースターはかつて David Beckham 達と共に Europe Champions League を制した Manchester United のメンバーでもあった19番の Dwight Yorke だ。スリッピー な ピッチコンディション に足を取られるシーンもあったが彼にボールが渡ると何かと期待感が高まる。71分には右サイドからの速攻から最後は Yorke が丁寧に今季通算3得点目を決めて同点に追いついた。 Aussie Stadium は大騒ぎ。JSL 時代、欧州のスタンドの雰囲気をここでも持ち込めぬかと夢見ていたが同じ思いをした人達が今同じ様にここで主役を演じている。 試合は尚も Sydney FC が猛攻を繰り返すが逆転ゴールには至らない。反対に89分に逆襲を許し最後は ペナルティーエリア 直前で相手FWを引き倒して止めてFK を献上。その FK から追加点を決められ再びリードを許す。それでもロスタイムは3分あり、途中出場の長身 DF Jacob Timpano や 元 U-17 代表のIain Fyfe らを上げてパワープレーに転ずるがそのままタイムアップ。雨の中詰め駈けた観衆に勝利はプレゼント出来なかった。
だが、この雰囲気からオーストラリア の サッカー人気は今後上昇を続けると感じさせられた。この2チームの中でも Premier Ship や Scotland で長期プレーした選手達が含まれていた。もちろんオーストラリア代表候補選手達も。Jリーグが発足した年はドーハの悲劇の前にワールドカップの悲願はならなかった。だが Guus Hiddink を監督に迎え、南米とのプレーオフに今年こそと Soccerroos が32年ぶりの悲願を成し遂げれば、
来年からAFC に加盟する彼らは更なる熱戦を日本や他のアジア諸国とも繰り広げるだろう。

ストラカン監督ナカムラのスケジュールに言及

2005-09-14 | EURO Football
今日、Celtic はScotland Premier League の第7節 Hibernian とアウェーで対戦する。
前節まで Hearts が6戦全勝でトップを走り、Celtic, Kilmornock そして本日の対戦相手 Hibernian が勝点13で追う展開だ。今のところ得失点差 +8 の Celtic が2位に着けている。一方の Rangers は勝点10で5位に甘んじている。アウェーではあるが Celticは勝点で並ぶ Hibernian からしっかりと勝点を稼ぎたいところだ。 今週号の Celtic view は中村が表紙を飾り “ RISING SHUN “ とタイトルも謳われている。いよいよチームに無くてはならない存在になりつつある。 だが、そんな現状を強調するストラカン監督のコメントが British Football Week に載っていた。” Nakamura schedule concerns Strachan ( 中村のスケジュールがストラカンを心配させる)“ との見出しが。先日のホンジュラス戦の為に日本に帰国した中村のこの行程を、gruelling trip ( へとへとに疲れさせる遠征 ) と比喩しており来夏のワールドカップ本大会まで日本代表の試合が行われる度にこの様に怪我をさせてまで送り出す事に危惧をしているらしい。“ 代表監督と私が彼の今後の起用についてどうすればナカムラの為にベストになるのかを探るべきだ”とコメント。続けて“ナカムラは試合が終わってすぐに帰ってくる為に飛行機に飛び乗らねばならない。だから彼には何がベストなのかを尋ね、Celtic と日本の為にはどうすべきかを考えねばならない”とも。だがストラカン監督自身、この様なことはアジア人選手と契約するときに考えさせられる問題とも判っているらしい。
だが、もし日本が未だ予選を戦っている最中で、Celtic が欧州のカップ戦も勝ち残っていたらどうなっていたであろう? 少し恐ろしい気もするが。
最後に一言。 British Football Week 紙に告ぐ。 この写真は中村俊輔ではありません。 先月契約した中国人選手 Du Wei です。 両者が似ているとは思わないけど、欧州人から見たら同じにみえるのかしら??

欧州戦線集結へ 後編

2005-09-13 | FIFA World Cup
5組 1位イタリア 17 2位ノルウェー 12 3位スロヴェニア 12
  4位スコットランド 10
イタリアは最終戦ホームでのモルドバで敗れることはまず考えられないので1位は決定的だ。2位争いはイタリアと引分けたり最近勝点を加算しているスコットランドが残り全勝( ベラルーシ、スロヴェニア)出来れば可能性が大きくなるが、ノルウェーが次節ホームでのモルドバ戦に負けるとは考えられない。両国ともベラルーシとの対戦を残しており、格下との取りこぼしがターニングポイントになり得る。連続出場を狙うスロヴェニアは残り2試合がイタリア、スコットランドと対象国との直接対決なので少し厳しい。
1位イタリア、2位ノルウェーとの予想だが…..

6組 1位ポーランド24 2位イングランド 19
先週のアウェィでの北アイルランド戦でまさかの敗戦を喫したイングランド。エリクソン監督の辞任問題にまで発展しているが、まぁ今から監督は替えられないであろう。だが残り2試合( オーストリア、ポーランド )をホームで残しておりこれに連勝すれば1位通過となる。思い出すのは32年前のワールド杯予選、前年のミュンヘン五輪チャンピオン、ポーランドにアウェィで破れホームで引き分けイングランドが初めて地区予選で敗退した事を。この2カ国、私の記憶でもイタリアワールド杯、アメリカワールド杯、フランスワールド杯、 EURO 2000 と4回も予選で同じ組になっている。(もっとあるかもしれない)尚、この組はオーストリアをはじめ他の4カ国にはもう予選突破の可能性は無い。

7組 1位セルビアモンテネグロ16 2位スペイン 14 3位ボスニア 13
4位ベルギー 11  5位リトアニア 9
サンマリノ以外全ての国にまだ予選突破のチャンスが有る。 
まずスペインは最終節にアウェィではあるが、サンマリノ戦を残しており勝点17以上は硬い。そうなるとリトアニアは連勝しても勝点が15までなので2位以内には入れないので脱落。ベルギーはホームではあるが次節はスペイン戦だ。従って2試合で勝点5以上上げるのは難しい。ボスニアは次節ホームでサンマリノ戦なので総勝点16以上は期待できる。最終節、セルビアがホームでボスニアと対戦し、旧ユーゴスラビア諸国の直接対決での勝者が予選突破となるが、やはり自力に優るセルビア(もう1ヵ国はスペイン)で決まりか? HSV ハンブルグの中心選手 バルバレスを“凱旋”出場させてやりたいが。

8組 1位スウェーデン 21 2位クロアチア 20
次節はクロアチアがホームでのスウェーデン戦に臨む。スウェーデンがこの試合に引分け以上だと、最終節はホームでアイスランド戦だから1位が大きく近づく。(クロアチアは最終戦はアウェィでハンガリー戦) 昨年の欧州選手権でもベスト8だった地力に優るスウェーデンが優位か? この組も6組同様ハンガリー、アイスランド等、他国には2位以内の可能性は無い。

欧州地区予選は8組に分けられ1位は無条件で予選通過。2位でも勝点の多い上位2カ国にも出場権は与えられ、他の2位国6カ国で直接対決を行いそのなかから3カ国が本戦に出場となる。その1着+2 の +2 はどうやら現時点で勝点20以上を上げている
第6組(イングランドかポーランド)と第8組(スウェーデンかクロアチア)の2カ国となりそうだ。
(第1組から3組は7カ国で形成されており、最下位国との対戦を除いて計算される) かつて本大会出場枠が16カ国の時代は欧州枠が9から10あった。それでもアジア、北中米、アフリカに出場枠が(1カ国ずつだけだったが)保証される事に UEFA, COMEBAL は不満を隠さなかった。 1974 年大会はチリ対ソ連 1978 年大会は ハンガリー対ボリビアと欧州と南米地区で出場枠を1つ争った。この様な事と、アベランジェ前 FIFA 会長がアジア、アフリカ地区の委員からの支持を得るために本大会出場枠が24に拡大され、遂には32にまで(かつての2倍!!)広げられた。それでも予選突破当落線上にある デンマーク、ギリシア、トルコ、ルーマニアといった国々のいずれの国もウズベキスタンやバーレーン(そして日本やイラン)に劣っているとは考えがたい。 来年の大会以降、また出場枠が変るかもしれない??

欧州戦線 終結へ 前編

2005-09-09 | FIFA World Cup
遅れ馳せながら、今月初旬に世界各地で行われたワールド杯地区予選。早いものでもう終盤。来月初旬には参加32カ国の殆どが決まる事になる。
その注目の欧州戦線。ウクライナが初出場の美酒に酔っているが、まだ他の欧州枠12カ国が決まっていない。残り2試合になっての予想をするのもいい加減な気がするが、皆様の予想と照らし合せて下さい。

1組 1位オランダ 28 2位チェコ 24 3位ルーマニア 22
先週ブカレストでチェコを 2-0 で降したが、ルーマニアは試合消化が1つ多い。最終戦はアウェーでのフィンランド戦を残しているが、これに勝っても勝点は25で打ち止め。オランダはホームでマケドニア、チェコはアウェィでフィンランド戦を残しており取りこぼしはまず考えられない。両国とも勝ち点25を上回る事は確実でルーマニアの2大会連続予選落ちはほぼ決定的。残る1位争い。10月8日にプラハで行われる大一番、チェコ対オランダ戦が見もの。しかし、これに勝ってもオランダが最終戦でマケドニアに勝てば1位抜けするので、チェコはプレーオフに回るかも。 この組は前回大会の出場国が入っていない。
シード権ってどうなっているの??

2組 1位ウクライナ 24 2位トルコ 20  3位ギリシア 18 4位デンマーク 16
ウクライナは欧州地区の予選突破1号となった。問題の2位争い。トルコは試合消化が1つ多く、最終戦のアウェィでのアルメニア戦を残すのみ。この試合に勝つ可能性は高いので総勝点 23 は期待できる。するとデンマークがまず脱落する。(残り2試合を勝っても勝点は22 )残るギリシアは10月8日にアウェィでデンマークと対戦するがこれに勝たないとおそらくトルコに追い付かない。 よってこの組の2位はトルコであろう。
この組はトルコ、デンマークといった前回大会の出場国に加えて欧州選手権覇者のギリシアが加わった激戦区。そんな中ウクライナが出場を真っ先に決めた。

3組 1位ポルトガル 24 2位スロバキア 19 3位ロシア 19 4位エストニア 15
ポルトガルは次のホームでのリヒテンシュタイン戦に勝つ事は間違いないのでその時点でこの国の1位が決まる。2位争いは最終戦でスロヴァキアがロシアをホームに迎えて雌雄を決する。団結力のスロヴァキアか?個人能力の高さでロシアか? 私個人的には共産権時代の圧制があったのでスロヴァキアを支持したい。 この2カ国アイスホッケーならメダル争いをしてもおかしくないんだけれど?? 

4組 1位スイス 16 2位フランス 16 3位イスラエル15 4位アイルランド 13
かつてはアジア地区に所属しワールド杯、五輪にも出場したイスラエルの健闘もあって混戦の4組。イスラエルは試合消化が1つ多いが最終戦はフェロー諸島。総勝点 18 は確実だが、2試合を残すフランスは最終戦でアイルランドはその前節の10月8日にそれぞれキプロスと戦うので勝点3ずつ上乗せが期待できる。しかし面白いのはスイスが10月8日にホームでフランス戦、最終節の10月12日にはアウェィでアイルランド戦を残している。この前の直接対決ではアイルランドに 1-1 フランスの 0-0 と引分けており混沌としている。イスラエルのもチャンスは大いに残されているが、1位はフランス、2位はスイスとの直接対決をホームで残しているアイルランドか?? でもスイスが落ちれば3年後の欧州選手権ホスト国が揃って予選落ちと(もう一方の共催国オーストリアは既に敗退)なってしまう ……

2018年 ワールドカップイングランド大会 決定??

2005-09-09 | Aussie & Kiwi
商用で再びオーストラリアです。今年から始まった Hyndui A-League, なかなかの話題を呼んでおり9月3日、メルボルン五輪競技場で行われた Melbourne Victory vs Perth Glory は 18,000 人の観衆を集めたとの事。今から49年前の五輪で地元オーストラリア代表が1回戦で日本を 2-0 で破った競技場からサッカーの再復興の狼煙が上がっていると言っても過言でない。 目前の目標である来年のワールド杯出場もさることながら2018年には隣国ニュージーランドと共同開催でワールド杯の誘致を試みていた。ところが、その関係者にショックを与える動きが。FIFA のブラッター 会長がイングランドFA に2018 年のワールド杯に立候補する様に促したのだ。事の発端は7月にシンガポールで開催された Olympic Congress 。
ロンドン五輪誘致の為に Bobby Charlton, Erikkson 現イングランド監督、そしてDavid Beckham 様が集結。見事ライバル Paris を破って 64年ぶりの五輪開催権を勝ち取ったのだが、そこには IOC 委員を兼任するブラッター氏の姿も。こうなれば話は早い。イングランドでワールド杯が再開催と言う流れが出来てしまった。
そして私はどうも臭うのが何かの取引だ。確かに五輪後で全てのインフラは問題なく整備されている。だがそれだけが理由でしょうか?2012年のロンドン五輪は英国がホスト国になる。当然サッカーも含めて球技類は全て予選免除で本大会に参加できる。しかしここでは Great Britain の旗の下にチームを組まねばならず、 England のみと言う分けには行かない。また、ホスト国であるゆえ、無様な成績では終われない。大会の何年か前からチームを結成し強化に当たらねばならない。サッカーでは通常欧州地区は予選の替わりに Under-23 の大会が開催されその上位国が五輪出場権を得るが、 England, Scotland 等の英国4協会は元々の出場権が無いのでその順位はスキップされているが、少なくとも五輪前年に開催される欧州 U-23 の大会には強化の一環として Great Britain チームを結成して派遣せねばならないだろう。しかし、これに難色を示しているのは Scotland 協会の SFA. 今は落ち目であるがかつては1974, 1978 と England が欧州地区予選を敗退する中、英国4協会の中から唯一名乗りを挙げた実績もあり、また宗教的(カソリック系も少なくない)そして歴史的にイングランドへの対抗心が強く、1991年には散発的ではあったが、ソ連邦崩壊の流れを見て、 Scotland 国家独立の動きもあった。今は無くなったがかつては伝統トーナメントであったHome International では England としばしば激戦を交えた。
ブラター氏の動きは活発で既に Brian Barwick FA 会長、Dave Richard Premiership 会長そして Richard Caboran スポーツ相とも面会を済ませ非常に肯定的な回答を貰ったらしい。
その裏には Scotland にロンドン五輪の成功を協力して貰う替わりにワールド杯を準ホームのイングランドで開催するので、との暗黙の取引があるのではと見ている。
ワールド杯は来年ドイツで行われた後、 2010年には初めてアフリカ大陸に渡り南アフリカ共和国がホスト国に。 2014 年は南米大陸でブラジルが有力的で、その次の 2018年にオーストラリア、ニュージーランドが開催を狙っていたのだが。 ブラッター氏には断る理由が有るかもしれない。オーストラリア大陸が広すぎる( Perth から Sydney までは飛行機で4時間 また Sydney から Auckland までは約3時間 )共同開催は受け入れ難いと。しかし、既にラグビーのワールド杯は両国での共同開催を経験しており、アメリカ大陸程の移動距離は無い。しかも共同開催の既成事実を作ったのは他ならぬブラッター氏だ。
改装される Wembly Stadium は12年前51歳の若さで癌でなく亡くなった代表キャップ数108 の1966年大会優勝時の主将 Bobby More 氏の銅像建設が決まった。
既に13年後のワールド杯開催に向けて事が進んでいるように思われる。
ブラッター氏よ、サッカーは欧州の為だけにあるのではない。”第三諸国” にも機会を与えられないかい?イングランド開催はその次ではダメなのかな??

ウズベク対バーレーン 異例の再試合

2005-09-07 | FIFA World Cup
前代未聞の決定だ。というよりも後悔の嵐である。結果を解っていたとはいえ何故翌日NHK衛星で深夜に中継録画で放送されたこの試合を録画しなかったんだろう。
9月4日、AFCのホームページを見た時でさえ、その日の深夜の放送の事を気に留めていなかった自分が悪いのだが。 
タシュケントで行われたこの試合。まず11分に カシモフ のゴールでホームのウズベキスタンが先制した。そして問題のシーン39分に シャツキフ のシュートがバーレーン DF モハメッド=ユマの手に当りPKがウズベキスタンに与えられた。そしてキッカーのジェパロフがこれを決めたのだが、ウズベクの選手達がジェパロフがPKを蹴り出す前に ペナルティーエリア 内に入っていた。通常ならここで蹴り直しが命ぜられるが、吉田主審はバーレーンに間接フリーキックを与えて試合を続行させた。これは試合後吉田主審も“誤審”と認めたが、PKが失敗した時に下される判定で、確かにジェパロフはそのPKをバーレーンゴールに捻じ込んだのでPKは成功しており、先述したとおりもう一度ウズベキスタン側にPKが与えられるべきであった。
試合はそのまま続けられ、1-0 でホームのウズベクが先勝を納めたが、収まらなかったのは Houghton 監督。この判定に試合後ウズベキスタンサッカー協会 ( U.F.F. )を通じて FIFA に提訴。 FIFA も この判定を “ Technical Error “ と認め、Lennart Johannson World Cup Organising Committee 会長を始め再試合の決定を下した。U.F.F. 側の 3-0 でウズベキスタンの勝利という要求は棄却されたが、バーレーン側が何かをしでかしたわけでもないのでこれは当然。 勝利を収めたウズベク側が提訴したのも、1-0 と 2-0 では大きな違いがあるからだ。思い出すのは前回のプレーオフの ウルグアイ 対 オーストラリア 。メルボルンでの初戦を ホーム のオーストラリアが 1-0 とものにするも、モンテビデオでの完全な アウェィゲーム を 0-3 で落とし涙を呑んだ事だ。1点差であると、次にホームで戦うバーレーンは追う者の有利となる事がある。
事実、この試合の最初の決定機は バーレーン の Salam Isa が放った フリーヘッド であった。後半に入ると先述のPKの一件もあり バーレーン が息を吹き返す。 Talal Yusuf, Mohamed Salmeen と言った日本を苦しめた中盤が機能し59分には好機を掴むが再び Salmee Isa のシュートは右に外れていった。 後半にはいると重鎮 カシモフも疲れからベンチに退き、
極端に守備的な先述を敷いたので押し込まれるシーンが続いたが、得点に至らなかったのはやはりアジアカップで5得点を挙げた Ala’a Hubail が怪我で不在だったからだ。最後の決定機も Marzooq が大きくはずし完封を喫した。
再試合は10月8日と12日に組まれるが、その日までに Ala’a Hubail が復帰すれば、U.F.F. はこの決定を後悔するのでは? この裁定に最もほくそえんでいるのは案外バーレーンのベルギー人 Luka Peruzovic 監督かも? だが、シャツキフを始め、この再試合の決定に“海外組”も再召集に応じようと気勢を大いに上げている。10月が本当に楽しみだ。 
最後のこのパフタコール競技場での疑惑の判定と言えば 1997年のワールド杯予選のウズベク対日本戦の前半21分、秋田のロングシュートをGKブガロがはじき、そのこぼれ球を山口がショット。再びブガロがブロックしたこぼれ球を城がプッシュしついにブガロを破り完全に先制点と思われたがそれをオフサイドの判定で取り消されたのを思い出す。珍しく日本サッカー協会は FIFA に提訴したが勿論判定は替わらなかった。こういうのは Technical な Error ではないのだろう。


中東か中央アジアか?

2005-09-03 | FIFA World Cup
ワールド杯予選もいよいよ終盤を迎えてきた。試合の度に予選突破国のニュースも届けられる。9月3日と7日は世界各地で予選が行われ、来週は更に何カ国かが本大会出場の美酒に酔い、そして予選落ちの失意を噛み締める国も出て来る。
アジア地区からはバーレーンとウズベキスタンが最後の5枚目の切符を目指して激突する。
3日はウズベキスタンのホーム、タシュケントのパフタコールで7日はバーレーンの首都マナマで行われる。 初戦をホームで迎えるウズベクは、先月ホーム、タシュケントでの最終戦でクウェートを逆転で降し、勝ち点でもクウェートをひっくり返し決定戦への出場権利を得た。そのままの勢いを持って初戦をものにし、第二戦は手堅く逃げ切りたい所だ。
ウズベクにはディナモキエフ所属のエース、Maksim Shatskikh がいる。バーレーンDFは如何にして彼を止められるか?昨年アジアカップ準々決勝ではこの両国が対決し、2-2のまま延長戦でも決着が付かず、PK戦をバーレーンが制した。この大会には Shatskikh は所属先の Dinamo Kiev のプレーを優先させ合流しなかった。そしてもう一人、このアジアカップでの試合でPKを失敗した Marat Bikmoev Leonid Koshelov らがリベンジに燃える。またこの試合からは Bakhtiyor Ashurmatov, Andrey Fyodorov そして Oleg Pashinin ら、DFの中心選手が戻ってくる。 そしてMFの重鎮 Mirdjalal Kasimov は出場するのか?
一方 ベルギー人 Luka Peruzovic 監督が指揮するバーレーンも昨年アジアカップで5得点を挙げたエース Ala’a Hubail はまだ負傷が完治しないが、 Sayad Mohamood Jalal, Hussain Baba, Rashed Jamal そして Abdul Jaman が戻ってる。Talal Yusuf, Mohamed Salmeen と言った先月の北朝鮮戦の後半から投入され、2得点に関与した二人は今回はスタメンからの出場と思われる。
私はこの試合はウズベキスタン有利と見た。昨年のアジアカップではPK戦の末にバーレーンに軍配が上がったが、それは Shatskikh がいなくて、Ala’a Hubail がいたが、今回はその逆であり、ウズベクのホームだ。また選手個々の能力を見るとウズベクの方が上回る。
バーレーンの強みと言えば、ウズベクの Nikolai Shirshov が累積警告で出場できないがバーレーンはそういう選手がいないという事だ。ただ殆ど選手がただ10名が既に警告を貰っており、もしこの試合に敗れ更に何人かの選手が2枚目の警告を貰ってしまえば、次戦はホームと言え北中米地区4位の国との決定戦への切符は遠ざかる。尚、このタシュケントでの試合、日本の吉田敏光氏が主審を務める。
既に出場を決めたアジアの4カ国とこの2カ国、実力差は歴然。マラソンで言えば先頭集団から離された第二グループといったところだ。しかし、この2カ国にも未だワールド杯出場のチャンスが残っている。如何にアジア枠が拡大されたかがよく理解できる。この拡大された出場枠。何とか減らされないように本大会には一カ国でも多くアジアから出場し、本大会での更なる出場枠拡大に繋げて貰いたい。

スタジアムへ行こう!!

2005-09-01 | 京都サンガ J-League
昨日31日、久しぶりに愛する京都パープルサンガのゲームを観戦した。場所は三ツ沢競技場。何ヶ月も前から楽しみにしていた試合であった。と言ってもJの観戦は昨年大宮でのアルディージャ戦以来ほぼ一年ぶり。相手は横浜FC。KING KAZU の緊急加入はこの上ないボーナスだ。しかし、競技場に着いたのは前半35分過ぎで既にサンガが先制を決めた後であった。会社が遠すぎる。本当に遠すぎる。
前半(私が到着してから)最も沸いたのは終了直前の横浜の決定的なシュートをGK平井が完全にゴールインと思われたが相手選手と交錯しながら身を挺して止めた瞬間だった。しばらく立ち上がれなかったが、何とか立ち上がりサンガサポーターから歓声が送られる。すると KING KAZU が水を飲みに来たついでに?平井と軽くタッチを交わす。サンガサポーターからも " KAZU! KAZU!"と声援が。軽く左手を挙げて応える KAZU 。さすが常に絵になる。ハーフタイムに入り場所をサンガサポーター陣からSさんのいるバックスタンド真ん中付近に移動。Sさんによると、この日の入場者数(6597人)はKAZU効果との事。Sさんからはビールをご馳走に。本当にナイター観戦のビールは美味い。ボール支配率は横浜が高そうだが、アタッキングエリアに近づくにつれマークもきつく思うように繋がらない。城よ、どうしてそんなに大人しくなったんだい?我がサンガはアレモンが久々に復帰し、効果的なカウンターが。先週末にも試合があり、リードもしているの首位のサンガが省エネサッカーに切り替えたか?
一方の横浜はホームなので負けられない。しかし、36歳の山口以外、1対1では優位に立てない横浜は決定機をつくれない。後半25分からスコットランド人選手トゥイードが早くも攻撃参加に加わる。そして27分初めて?良いクロスがその長身トゥイードに入る。その巨体を生かした粘りからこぼれたボールがKAZUの目の前に、それを押し込み待望の同点ゴールが KAZU Goal で生まれた、というよりもこれはトゥイードが9割以上演出したもの。そこに KAZU が出てくること自体、数分前にフリーのシュートを外したものの、彼のゴールへの嗅覚の真骨頂か?生 KAZU Goal を観たのは1992年12月の天皇杯準決勝のベルディ対レッズ戦以来13年ぶりだ。 サンガは中払、星を下げた後の同点だけに少し...。柱谷監督はすぐにアレモンに替えて田原豊を投入。昇格に向けて勝ちに行く。斉藤の上がりなどで好機を作るが得点には結びつかない。反対に終了間際、この日2本目の?決定的なクロスがGK平井をかわし、あとは頭であてるだけであったが、そのクロスをトゥイードが見事に空振り、彼は引っ張られたと抗議するが?彼を中心に半径1M以内にDFはいなかったぞよ??(サンガDFよ何している?) 結局 1-1のままタイムアップ。Sさんは”首位のサンガ相手に引き分けでは良しとしなければ”と。こちらは福岡が勝ったので勝ち点差が14差に縮った。サンガはこれで横浜相手に5回目の引き分け。これを取りこぼしと言うのはSさんに失礼か? 帰りはシャトルバスで横浜駅に。かつて日産自動車全盛期、木村和司、水沼、金田、松永、長谷川健太、オスカール などを観に来たときはシャトルどころか地下鉄も無く、坂を下って駅まで歩いたこともしばしばであった。 競技場にくるとわくわくするのはどのスポーツ観戦でも、そしてどの競技場でもいくつになってもかわらない。子供のとき親に初めて日本シリーズに連れて来てもらって以来。さて、次はいつ、どの競技場で、どんあスポーツ劇場が楽しめるであろうか??