Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Bayern 。下馬評が有利であればあるほど…..

2013-05-26 | EURO Football
“まだドイツに人は残っているのかい?“ ロンドンのホテルのポーター達が真顔でこう尋ねるくらいにロンドン中のホテルはドイツ人というよりも Bayern Munchen と Borussia Dortmund のサポーター達に占拠されてしまった様だ。
さすが大陸続きの欧州。本当に羨ましい限りだ。 いつも日かこの試合を実際に....と世界中の football
fun は思っているだろう。

歴史はどう繰り返される?

UEFA Champions League 2012-13 Final. 舞台は聖地 Wembly 。ここでドイツのクラブ同士でビッグタイトルを争うことは歴史のいたずらか? 下馬評では圧倒的に Bayern が有利。だけどどうも Bayern は Champions Leagu ( Champions Cup ) には不運が付きまとうなぁ。

1981-2年は Aston Villa に、Dremmler, Augenthaler, Breitner, Hoeness そして全盛期のK.H.Rummenigge がいても勝てなかった。



1986-7 年はPort相手に先制しながら77分から魔の2分間に連続失点を喫して敗れた。この時も Hoeness, Rummenigge がいた。



1998-99 はご存じの通りに Manchester United にロスタイムで共に交代出場選手だった Sheringham, Solskjaer の連続ゴールで敗れたのは”有名”な試合だ。



2000-01 にようやく Oiver Kahn が2000-01にはようやくGK Oliver Kahn が文字通り勝利を”守り”ようやく25年前 Beckenbauer を擁して欧州3連覇を果たして以来のタイトルを。この時も Rummenigge がいた。 だけどそれ以来のタイトルはこれだけというのは少しさみしい。





昨年は地元 Munchen での決勝戦でありながら Chelsea に敗れた。



それに反して他のBundesligaのチームは勝負強さを見せる。
1996-97 Lippi 監督に率いられ Deschamps, Zidane, Jukovic, Boksic, Vieri そして Del Piero のいた Juventus が優勝するはずだったけど勝ったのは名将 Hitzfeld に率いられた Dortmund だった。そのスタジアムが Munchen Olimpic Stadion だったというのも皮肉だった。



1982-83 11か月前のワールドカップ優勝メンバー GK Zoff, Gentile Cabrini, Scirea, Bettega , Tardelli そしてフランスの将軍 Platini ポーランド史上屈指の攻撃手 Boniek 更にワールドカップ得点王の Rossi を擁した Juventus の優勝は誰も疑わなかった。しかしここでも唯一決まった Magath のゴールがHSV Hamburg 3年前 Kevin Keegan を擁しながらも Nottingham Forest の連覇を許したチームが欧州王者に。 
Juventus の欧州制覇は2年後の Heysel Disaster ヘイゼルの悲劇まで待たねばならなかった。



歴史はどのように繰り返されるのかが楽しみだ。

ドイツ人達がどれだけこのゲームが美しいかを見せてくれるだろう。と英国紙に語ったのは元 England 代表監督の Terry Venables 氏。 The Guardian には約1年前にここから1マイルほど離れた所をホームとするチームに Bayern は打ちのめされた。との行があり、約90,000 枚のチケットのうち両チームのサポーター達には25,000 枚ずつが割り当てられ、ツァーバスを含めて Dortmund のサポーター達からは約50万人の応募があった、そしてドイツからはチケットを持たないサポーター達が約10万人このロンドンを目指していると書かれていた。 
Premier 勢は今年も決勝に届かなかったどころか準決勝にも届かなかった。それでも地元は盛り上がっていると各紙には表現されている。 だけど本当の心境は….

準決勝戦で Barcelona を無失点で圧倒しそして決勝戦でも圧倒的に有利とされている Bayern に更なる追い風が。 Dortmund の中心選手 Mario Goetze が負傷で決勝戦をプレー出来ないこととなった。 Goetze は来シーズンから宿敵 Bayern の移籍が決まっている。Dortmund サポーターならず バツケ Dortmund CEO までもが怒りを爆発させた。違約金3700万ユーロを支払ってまでの引き抜き劇は財政に難があった Dortmund にも3分の責任があるかもしれないけど。昨シーズン香川を放出したように…

ただ Dortmund にも勝機は無くはない。 今シーズンの直接対決はカップ戦を含めて Bayern の2勝2分け。 しかし内容は僅差。 昨年と一昨年は Bundesliga 4試合、ドイツカップ決勝を含めて Dortmund の5戦全勝だった。 それは香川がいたからか?? 今シーズンの Champions League で Bayern は決勝トーナメントに入り Arsenal, Juventus そして Barcelona を破ってきたけどそれらのチームはすべてパスとボール支配率を主体とする戦術のチーム。 Dortmund は速さと流動性を主体とした different beast ( 異なった野獣 ) と表現されている。 Goetze がいない布陣では 4-2-3-1 から 4-3-3 の布陣に替えられるとみられており鍵を握るのは Schweinsteiger, Martinez といった Barcelona を完封したボランチと対峙する Iker Gundogen だろう。彼のフィジカルと圧力がどれだけ相手にプレスをかけられるか。

Bayern は前線と最後尾をコンパクトに保つのが特徴で90年代全盛期にあった AC Milan を思い出させる。 FW Mario Mandzkic と Thomas Mueller はボールが無い時の動きも定評があり相手ボールの時でもプレスをかけ Robben, Libery らのサイド攻撃にも貢献しまたそれを受けることができる選手達だ。
しかし FW は何と言っても得点力。 こういう試合こそ一人でなんでもできる Robert Lewandowski の突破力、得点力が重宝する。 彼の生い立ちも波瀾万丈だ。16歳の時に父親を亡くし、18歳の時に所属先の Legia Warszawa から戦力外通告を受け3部リーグの Znic Pruszkow でのプレーを余儀なくされる。その後1部リーグの Lech Poznan に移籍し2010年香川達と共に Blackburn Rovers, Parma, Fiorentina とのオファーもあったが 475万ユーロの移籍金で Borussia Dortmund に入団する。 Legia Warszawa の関係者は責任を取らされたのだろうか??
しかし入団当時は他のポーランド選手達、 Jakub Blaszczykowski, Lukasz Piszczek達と過ごす時間が長かったせいかなかなかチームに馴染めず、それがピッチ上にも影響したか香川、 Lucas Barrios の様に必ずしも First Choice ではなかった。
2011-12シーズン、 パラグアイ人FW Lucas Barrios が Copa America に出場し負傷を負うとその間にレギュラーポジションを獲得 Christmas Pause 前に22ゴールを挙げる活躍を見せて香川と共に相手DF陣の脅威となる。そして Lucas Barrios は中国超級の広州恒大に移籍した。 今年は35ゴールを挙げているが Champions League では10ゴールを挙げている。特筆すべきは Semi Final 1st Leg での Real Madrid 戦のPKを含む4ゴール。続く2nd Leg では彼を止めようとするシャツを引っ張り、顔に肘を入れ更に両足で身体に乗っかり、Dortmund の Klopp 監督が “ 警告が7回は出てもおかしくなかった“と試合後激怒させた Sergio Ramos を冷静に対応しイエローカードを貰うことなく“決勝進出”を決めた。
決勝戦では Bayern DF 陣が彼を止められるだろうか? 
しかしその Lewadowski も契約を更新しないことが決まっているらしい。 
来シーズンは Lewandowski も移籍してしまうらしいがそうなったら Dortmund はどうなるのだろう? 



3シーズン振りに Bayern に die Meister Schale をもたらし今年も Champions Leageu Final にチームを導いた名将 Jupp Heynckes はこの試合を最後にチームの指揮から降りるのだけどそれは何か月?いや1年前からの既定路線であったらしく来夏からは Pepp Graudiora が就任するらしいけど、日本じゃ考えられないなぁ。
選手達がどう思うのだろう?
1994年日本プロ野球ではシーズン途中から当時夏前には低迷していた中日ドラゴンズの監督人事が噂になり
翌シーズンから星野仙一氏が高木守道氏に替わって就任するとの話が中部地方では持ちきりだった。
しかし盛夏以降中日は勝利を重ね、独走していたジャイアンツに急ブレーキがかかり出し2チームの優勝争いが激しくなってきた。そして翌シーズンのドラゴンズの監督人事も。 
その人事はシーズン終盤に渦中の星野仙一氏が”今、高木さんが優勝争いをしているチームを俺が引受けるなんて話が出来る訳がない。”と一括した事であっさり決まった。 
結果ドラゴンズは最後の試合でジャイアンツに敗れて歴史的なシーズン終了を迎えたが、高木守道監督の続投は決まった。  この比較は欧州と日本の慣例の違いだろうか?



様々な予想が交錯する UEFA Champions League Final. キックオフまであと数時間。 
それにしても日本の“ジャーナリスト”達は予想が好きだなぁ~。 よくかけているよ。この半分でも良いから6月4日のオーストラリア戦の予想をしてみぃ?? 何なら手伝ってやろうか??




Grand Final から来シーズンに Central Coast 2-0 Western Sydney

2013-05-18 | Aussie & Kiwi
発煙筒の煙が少し止み、 Peter Green 主審のホイッスルが鳴り小野から Kresinger へキックオフのボールが渡った。
そして大歓声が上がる。その歓声の6割以上は Wanderers サポーターから湧き上がるものだ。その歓声に乗って Wanderers イレブンが Mariners ゴールに迫る。 43秒には小野から右サイドを上がったボランチの Aaron Mooy に送られ更に右サイドライン沿いを上がった Appaich Kubi に送られクロスが入る。
これは Mariners DF が何とかクリアーしCKに。小野がCKをセットすると更に大歓声が上がった。

立ち上がりは累積警告によって出場停止のエチオピア人 MF Youssef Hersi に替わってスタメン起用された Kwabene Appiah Kubi が顕著に右サイドを上がっていた。 Appiah Kubi は数日前にNew Zealand 代表 All Whites 入りを打診されたらしい。気分は悪くはないだろう。 最前線は Dino Kresinger と小野が上がってきて2トップ気味になることが多いので小野のマーク役にこの試合抜擢された Oliver Boznic が
Appliah Kubi のマークに入れないので同じ All Whites の Michael McGlinchy が左SBの Josh Rose と共に Appiah Kubi をケアーせねばならなかったので Mariners は左サイドが完全に押し込まれる形であった。



しかしこの勢いは5分と持たなかった。4分17秒にカウンター攻撃を展開し、右SB Redj Bojic がクロスを入れ Bernie Ibibi-Isei が Shanon Cole を交わしてシュートを放つがクロスバーを越える。 6分27秒 Rose を右SB Jerome Polenz が倒し Mariners がFKを得る。 McGlinchy が入れたFKにCB Trent Sainsbury がヘッドで合わせるが惜しくも外れる。8分45秒には後方からのロングパスを Sterjovski がうまくバウンドを合わせてマークに入った Nikolai Topr Stanley を外してフリーでシュートを放つが惜しくもポストの右に外れていく。 
Wanderers は小野がトップに入ったことから彼からの絶妙のパスの受け手がなくなっていた。 そして開始早々から勢いのあった Appaiah Kubi が5分も経たないうちに Rose に抑えられるようになってしまった。 早くも Hersi の不在が堪えて来ていた。更に出場停止のMontgomery に替わってスタメンに抜擢されたボランチの Boznic が懸命に小野をマークするのでなかなかいい体勢でボールを貰えない。そして受け手がいないので後ろに下げざるを得ないシーンが目につく。
劣勢続きを見せられ続ける Wanderers サポーター達はまたもゴール裏で発煙筒を炊き始めた。 電光掲示板には発煙行為は違法なのですぐに止める様に注意をするが勿論こんなことで誰も止めはしない。 欧州のスタジアムなら屈強な警察官か軍人が飛んできてすぐにつまみ出されるのだけど…


だがこういう中断にも Mariners は主導権を離さない。 立ち上がりは押し込まれていた左サイドが逆に攻撃の起点になることが顕著になり McGlinchy がよくクロスを上げていた。 26分に小野のFKからCKを得て再び小野が入れたCKに CB Beachamp が飛び込むが届かず逆サイドに流れたところを右サイドを走りこんだ Kresinger が滑りこむが僅かに届かない。 このシーンが前半、というよりもこの試合最も Wanderers サポーターが沸いたシーンであったと思う。
Mariners は Wanderers のもう一人の攻撃の担い手 Mark Bridge には Hutchinson がしっかりとマークに着きボールが思う様に回らない。そしてこぼれ球はことごとく Mariners が拾い続けていた。 
38分には 中央のMcBreen が左の McGlinchy に送るが Wanderers DF がクリアーするがこぼれ球を小野と競りながら小野のマーク役だった Boznic がそのままノートラップで放ったショットは僅かにポストの左に外れる。 40分29秒には McGlinchy からのクロスに McBreen が飛び込むが惜しくも合わない。


 
劣勢続きの Wanderers を見てこのまま何とか前半を終わってくれればと思った44分 Mariners はCKを得る。 McGlinchy が入れたCKに後方から走りこんだ 190cm の CB Patrick Zwaansnwijk のヘッドがさく裂し Wanderers ゴールネットに突き刺さった。 かつて大分でもプレーした38歳の大ベテランが後方から走りこんだのだが誰もマークを付いていなかった。 1か月前のヨルダン戦の失点を見ているみたいであった。 Zwaanswijk のACLでの柏戦に続く高さを生かしたゴールであった。
目の前のゴールに Mariners サポーター達の大歓声が沸きあがった。 彼らを見てさすがべテラン Zwaarswijk と思った。





そして1分間のロスタイムも過ぎ前半終了のホイッスルが鳴った。 1-0 というスコアーは試合内容を的確に表していると思った。



後半、両チームともメンバー交代なく始まった。小野が2列目に下がり Bridge が前線に上がり Kresinger と2トップ気味になった。これで小野からのパスの受け手が増えて Wanderers がチャンスを掴むだろうと期待した。
しかしピッチ上では Mariners のボール支配率は変わらなかった。そして59分頃からまた Kresinger のワントップに戻した。
それでも相手ゴール前に迫るのは Mariners イレブンばかりだった。63分には後方からのロングパスをまたも Sterjovski が受け今度は Beachamp と競りながらシュートに持ち込むがこれはクロスバーを越えた。
この二人、元 Socceroos 同志の競り合いだった。
66分 Wanderers ベンチは Kresinger を下げてコソボ人FW Labinot Haliti を投入した。前線をどうするのだろうと思うと
その直後に Wanderers のミスからボールを奪われゴール前にボールを送られ最後はPA内で McBreen と競り合った Jerome Polenz の手に跳ね上がったボールが当たりPKを取られてしまう。 ちょっとこの判定はかわいそうだと思ったけど故意でないにしろ明らかにボールは Polenz の手に当たっていたのでPKもやむなしといったところか。
Wanderers サポーターの目の前の出来事にスタンドからは発煙筒が投げ込まれるがこのPKを McBreen が決めて Mariners のリードが広がった。 残り23分で2点差、無理ではないがこの展開をみると厳しいか…と思った。





71分 Wanderers ベンチは Appaich Kubi を下げてTarek Elrich を入れて Mooy を2列目に上げてきた。すると1分後今度は Mariners ベンチが動く。ベテランFW Sterojvski を下げて Mitchell Duke を入れるが2トップは変わらない。 Duke こ今シーズン6ゴール決めている FW だ。 Wanderers は 76分に Polenz を下げて Rocky Visconty を入れて2列目左においてBridge と Elrich の2トップにする。 小野をトップ下において Mooy を2列目右に置いた。そしてボランチを Poljak 1枚にした。
だがラストパスどころかその前のパスも繋がらずロングパス、ミドルパスも簡単に Mariners 中盤にカットされる。 DFラインと中盤がコンパクトに保たれているので常に数的優位を保つ。80分には Bojnik が Mooy を倒して FKを得る。 小野がボールをセットすると Wanderers サポーター達から何とかしてくれと大歓声が上がるがゴールには結びつかない。 その後、逆に Wanderers ゴール前でこれまで激しく体をぶつけ合っていた McBreen と Beachamp が遂に爆発する。 ここは主審から注意だけであったけど、劣勢続きの展開に Wanderers サポーター達はグランドに背を向けてみな肩を組んで何かチャントを叫びながら飛び上がり続ける。



83分、Wanderers がPAのすぐ外の正面やや左の好位置でFKを得る。思わず“小野、お前が蹴れ、小野、もう一度蹴れ。”と叫ぶ。サポーター達もそれを望むが蹴ったのは Mooy 。
その弾道は大きくゴールを外れた。



Mariners ベンチは87分ベテランボランチ Huchinson を下げて21歳の Nick Fitzgerald を投入する。 Mariners サポーターから Hutchinson に大歓声が送られる。 Fitzgerald はシーズン途中から Brisbane Roar から移籍してきた選手だけど 2009-10 のシーズンは Mariners に入団し翌シーズンから Brisbane に移籍した選手。これで3大会連続で Grand Final に出場した珍記録を樹立したことに。 
88分に Bridge が左サイドからナイスクロスが入るが Elrichがオフサイドポジションだった。 ロスタイムが3分と表示される。
90分にHaliti がPA内で倒さるがホイッスルは鳴らない。2年前 Mariners はロスタイムに失点をして手中にしていたタイトルを失ってしまった。だけど今年はロスタイムに入っても更に攻勢を続ける。91分には Fitzgerald がフリーでヘッドを放つがここな Covic がキャッチ。 そしてタイムアップのホイッスルが鳴り Mariners が4度目の挑戦で Grand Final で勝利を収めることとなった。





試合後、表彰式が行われる。敗れた Mainers の選手一人一人にメダルが授与されるがもっとも歓声が上がったのは小野の名前が読み上げられた時であった。 来シーズン、小野はもう一度オーストラリアで挑戦することになっているが、ACLで凱旋来日する日が今から楽しみだ。 Popovic 監督は試合後、今はこの敗戦に大変失望しているが翌日は自分たちが成し遂げたことと選手たちを誇りに思えるだろうと語った。 小野もこれで終わりではないと話したらしい。
だけどシーズン終了後、 Kresinger をはじめ Elrich, Gibbs, Visconte 達4選手と契約を更新出来なかった事となった。



そして遂に自分たちが最後に表彰される側に立った Mariners は Hutchinson 首相に優勝トロフィーが渡されるとサポーター達から大歓声が上がった。そして Wanderers サポーター達はまたピッチを背にして肩を組んでいた…



そして Graham Arnold 監督の歓喜というよりも安堵の表情が印象的だった。2006年ワールドカップが終わって Hidding 監督からバトンを受けたが翌年の Asian Cup ではベスト8止まりで、北京五輪でも1次リーグを突破できなかった。チームの経営問題もありながらビッグタイトルを勝ち取った事でこれまでの不運も少しは返せたのではないか。



この試合の翌日に韓国に出発しアウェーで水原三星を破りACLで1次リーグを突破も果たした。 その後広州恒大に敗れたけど、まだアウェー戦が残っている。
試合後、すっかり日が暮れてしまっていた。 2009年は2月に開催され2011年は3月に開催されたんだっけ。
また来年 A-League はどんなドラマを見せてくれるのだろう。 日本の“ジャーナリスト”達には無関係の世界だけどその方がじっくり楽しめる気がする。 この聖域を侵されない幸せを感じながら来シーズンを待つこととしよう。 


Grnd Final 2013 への道  Semi Final

2013-05-13 | Aussie & Kiwi
Western Sydney Wanderers 2-0 Brisbane Roar 12th April 2013

4月12日。私はオーストラリア大陸の西の街、パースにおり顧客と夕食を共にしていた。 すると顧客の一人が持っていた携帯電話を見せてくれた。  Western Sydney 2 Brisbane 0 と表示されていた。これで Grand Final の開催会場はシドニーに決まった。そして私の想像していた通りに Paramatta Stadium ではなく Allianz Stadium での開催と決まった。 この前の日まで Grand Final はどこで行われるのか…と思っていた。Wanderers がもし敗れても Mariners が勝てば恐らく Sydney の Allianz Stadium であっただろう。そしてもし両チームが Semi Final で敗れたら Melbourne の Etihad だろう…. その会場の決定は14日の Semi Final が終わるまで待たねばならない可能性もあったけど、12日にあっさりと会場が決まってくれた。
12日夜、地元テレビ局が放映したスポーツニュース番組では Semi Final の結果を伝えるたびに映し出されたのは小野伸二の“芸術的”な得点シーンだった。 先制ゴールを決めたクロアチア人中央からFW Dino Kresinger のパスをPAエリア外の左側で受けた小野が振り向いて蹴り上げたその弾道は弧を描いて物差しで測ったように逆サイドのゴールの上隅に吸い込まれた。 先制をしながら後半はやや劣勢気味で次第に Brisbane に主導権を奪われつつあった Wanderers が球団創設初年度に Grand Final 進出を決定づけた瞬間であった。
“Shinji Ono によるとてつもなく素晴らしいゴールだった。この得点が我々の息の根を止めた。2点目を奪った事で Wanderers は我々の航行の風を断ち切ってしまった。我々はチャンスを創りながら流れを引き寄せつつあった。そこにあんなゴールを決められてしまった。それは才能を見せつけられた一瞬だった。我々は小野にスペースを与えないようにしていた。 その瞬間、マークが戻り切れずに彼を離してしまった。 そして彼にボールを拾われてしまった。我々のチームにとってその瞬間を見せつけられたのは残念なことだったけど、ある選手がこの様な試合のこの様な時間帯にこういうプレーを見せたという事はオーストラリアのサッカーファンにとっては素晴らしい鏝であったと思う。”
Brisbane Roar の Mike Mulvey 監督はこう語った。
“ それこそ Marquees Player がリーグにとって特別な存在であるという証明だ。 今シーズン Marquees Player が見せたプレーを我々は見てきた。小野はここ数週間怪我で戦列を離れていた。そしてチームに戻って来て再び相手チームにプレッシャーと強さを見せつけこの様なプレーを披露した。 だから彼は特別な選手なのだ。”
Wanderers の Popovic 監督はこの様に小野のプレーを称賛した。 
そして今シーズン A-League に革命を起こしたと言われている Wanderers サポーター達の熱き声援が試合を終えても続いた事がテレビニュースでも報道されたいた…



Song Remains the same as Wanderers stand on the brink
Regular Season 5位の Brisbane Roar が4位の Adelaide United を破り、次に Western Sydney を破ると3シーズン連続 Grand Final 進出が決まる。 今シーズンの対戦は Wanderers が3連勝中 ( 1-0, 1-0, 2-1 ) だった。
しかも Wanderers は第16節、1月13日アウェーで Wellington Phoenix を2-0 で破って以来引分け1試合挟んで12戦11連勝中であった。 
2回目の対戦となった12月9日の第10節では昨年まで愛する京都に在籍した高橋祐治が88分に Hingert に替わって Brisbane Roar のユニフォームで投入され、史上初の A-League での日本人対決が数分のみであるが実現した。 高橋は今年の J-League 開幕と共に京都サンガに戻った。
Brisbane は主力選手の怪我での離脱が懸念された。前の Adelaide 戦は負傷でピッチを離れたThomas Broichi (アキレス腱 ) Luke Brattan ( ふくらはぎ ) は Wanderers 戦には間に合う様に回復したが足首を痛めた Jack Hingert は戻れそうになかった。 
そして試合日程もElimination Final を戦わねばならなかった Brisbane は中4日しかインターバルがなかった。 一方 Wanderers は3月29日のNewcastle Jets とのシーズン最終戦では小野( 鼠蹊部 )Aaron Mooy ( 膝 ) そしてJerome Polenz ( ふくらはぎ ) 3選手を怪我で欠いていたがシーズンを首位で終えた Wanderers は Final Series は Semi Final からの登場なので中12日の調整期間があり、故障していた選手達は充分な回復期間があった様だった。
そしてスタメンには小野、 Polenz がスタメン復帰するなど Jets 戦のスタメンから3選手が入れ替わった。そして最後に Brisbane と対戦した1月26日の試合 ( 2-1 )では スタメンだった Adam D’Apuzzo に替わって Shannon Cole, Mooy 攻撃陣は Mooy, Haliti に替わって Kresinger と Perkatis が起用された。Kresinger は Brisbane 初登場だった。
Brisbane は怪我が治らなかった Hingert に替わりHalloran が起用された以外は5日前の Adelaide 戦と同じスタメン 。これまで Brisbane との3回の対戦全てに起用されていた Matthew Jurman, Murdocca がベンチスタートとなりSocceroos の Jade North そして Lusticaが Wanderers 戦初登場であった。
試合は立ち上がり、お互いに探り合いをするようにボールをあまり前に出さない展開であったが15分 Kresinger が低い弾道のショットを放つが GK Theoklitos がファインセーブでストップ。しかしその40秒後 Hersi が中央をドリブルで上がり左サイドを上がった Mark Bridge にスルーパスを通す。 そこに Brisbane DF がマークに入るが Bridge がマークを掻い潜り中に入れると走り込んだ Kresinger が合わせて放ったシュートは今度は Theoklitos を破ってゴールネットに突き刺さり Wanderers が先制ゴールを挙げた。今シーズンゴール量産を期待された Kresinger であったがレギュラーシーズンで挙げたゴールは第12節の Adelaide 戦で挙げた1ゴールのみ。しかしシーズン2ゴール目が Grand Final 進出に向けての貴重な先制ゴールであった。



24分にも Kresinger は得点のチャンスがあったがこの時は決められなかった。そしてこれを境に徐々に Brisbane がボールを繋ぎだす。Wanderers ボールとなっても Nicholas, Broichi 、Brattan と言ったMFが素早いマークに入りバイタルエリアに進めさせない。34分 Hersi が Brattan に激しいタックルを入れイエローカードが出される。ここは一発レッドでもおかしくないファールだった。更に40分今度は Bridge が放ったシュートを Theoklitos がストップ。 その数分後には Brattan を Yanni Perkatis がPA内で倒す。PKが与えられてもおかしくなかったがここも Alan Millner 主審は笛を吹かなかった。
その前に Wanderers のDF Jerme Polenz が負傷を負い Tarek Elrich に替わってベンチに下がってしまう。これでそれまで完璧であった Wanderers のDFラインに隙が出るかと心配された。




後半に入った直後Kresinger がフリーでPA内にドリブルで侵入するもこのチャンスをものに出来ず、その直後の Ben Holloran が素晴らしいロングシュートを放つが今度は Ante Covic がファインセーブ。
55分には Bridge, Mateo Poljak が連続してシュートに持ち込むが Theoklitos が共にストップ。更にリバウンドを Perkatis が撃つがここも Theoklitos がブロック。 
なかなか追加点を挙げられない Wanderers を尻目に今度は Brisbane が流れを掴みだす。60分には Halloran が撃ったシュートは GK Covic の正面に。 
しかし69分に Broich が怪我の状態が悪化し Nijland に替わってベンチに下がり、その2分後に小野が今シーズンの Goal of the Season の候補にあがる芸術的なシュートを決めるとそこで勝負あったの雰囲気が醸し出された。そして 19,369 人の大観衆からは Campeones の合唱が始まった。 Brisbane ベンチは 75分に Mardocca, 82分 Yebaah を投入するが Wanderers ゴールネットはとてつもなく遠いところにあった。
そしてタイムアップ。 Wanderers サポーター達の fiesta は深夜まで続いたらしい。




だが77分 Hersi がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となり Grand Final には出場できなくなってしまった。 この時はそれがどれほどの代償となったかは解らなかった。

Mariners 意地の Grand Final 進出 Central Coast Mariners 1-0 Melbourne Victory 14th April.

4月9日 貴陽に乗り込み貴州人和とのACL の試合に臨む Central Coast Mariners の元に中国訪問中であった豪州の Julia Gillars首相から応援メッセージが届けられた。 丁度中国を訪れていたこの機会にチームの Lawrie McKinna GM がDeborah O’Neill 連邦議員を通じて貴陽五輪スタジアムで行われるこの試合観戦を打診したが日程調整がつかなかったらしい。その代わりにメッセージが届けられたらしい。 しかし残念ながらこの試合は42分 Mitchell Duke のゴールで先制するも終盤に連続ゴールを許し 1-2 で Mariners は敗れてしまった。
シーズン終盤に入り、 Mariners は日程との戦いであった。3月9日 A-League 第25節の Sydney FC 戦から4月14日の Semi Final Melbourne Victory 戦まで35日間で8試合組まれていたがその中でACLのアウェー戦が2試合 ( 3月13日柏、4月9日貴州 ) 含まれていた。 そして3月13日、柏とのアウェーゲームを終え、帰国をしたチームに驚愕のニュースが。経営不振から給料が支払われていない選手達が多くいるとの事であった。
Mariners は昨シーズンまで A-League 開設以来8シーズンで Grand Final 3回進出した実績を持つ名門球団であるが、本拠地 Gosford は Sydney と Newcastle の間に位置する小さな街なのでシーズン中は観客が 10,000 人を越える事が非常にまれだ。皮肉なことに経費のかかる ACL にも出場権が回ってくるのでその経営は毎年案じられていた。
4月5日、 Perth Glory をロスタイムに Mark Milligan の起死回生の PKをきっかけに勝利を収め Semi Final
に駒を進めた Melbourne Victory と Central Coast Mariners の今シーズンの対戦は Mariners の1勝2分。
その1勝は第22節2月23日の Gosford Bluetong Stadium での試合であったが Mariners が何と Victory を 6-2 で粉砕した試合だった。しかし内容的には一方的ではなく 68分に Sainsbury のオウンゴールで Victory が 2-3 と1点差に迫った後にカウンターで3連続失点を喫しこういうスコアーになったのであった。年末に多くの選手が契約を更新されずチームを去り背番号 31 Galloway, 32 Pain そして 33 Mullen らが初めて Victory 戦に臨んだ試合であった。そして Archie Thompson がこの試合には出ていなかった。
Mariners 戦では5日の Perth 戦とほぼ同じスタメン。 アルゼンチン人FW Flores が Pain に替わってスタメンに起用された。そして第16節 1-1 で引き分けた試合以来 Thompson と Rojas が揃って Victory 戦に臨むことに。その試合でゴールを挙げたのが Flores であった。
一方、4月9日に貴州戦を終え10日に帰国をした Mariners は中4日で Semi Final の臨んだが、貴州戦に続いてスタメン出場したのは Gk Matthew Ryan, DF Trent Sainsbury そしてMF John Hutchenson の3選手のみ。
第22節の Victory 戦と比較すると FW Mitchel Duke の替わりに元 Socceroos の Mile Sterovski が起用された他は同じスタメンだった。心配されたのは Youssouf Hersi が累積警告で出場できない事であった。
Graham Arnold 監督はACLのグループリーグアウェー戦では完全にメンバーを替えて臨んでいた。

McBreen magic seals Grand Final Spot
42分貴州戦では61分から出場した Bernie Ibini Isei からのボールを受けた Daniel McBreen が左足を振りぬくと弾道はそのまま N.Coe の守るVictory ゴールネットに突き刺さりそれが決勝点となり2シーズン振りに Grand Final 進出を決めた。
この試合も2日前の Western Sydney vs Brisbane 同様に両チーム慎重な試合運び。負けたら終わりの Final Series では仕方がないか? しかし14分元 Socceroos の Sterjovski が強烈なミドルを放つと試合は Mariners ペースで動き出す。このシュートは Victory GK Nathan Coe がストップするも更に続いたCKにから Pedj Bojic が放ったシュートはポストを叩く。 その1分後、CK から Sainsbury が放ったシュートは至近距離から撃たれたが Coe が再びブロック。リバウンドをもう一度 McGlinchy が叩くがこれはポストを外れて行った。
その後 All Whites の中心選手となるであろう Marco Rojas が抜け出し、Socceroos FW の Thompson に送る。 Thompsonはファーサイドを狙うも GK Ryan がキャッチ。 更にその後には Thompson が Montgomery にPA内で引き倒される。一斉に Victory イレブンがPKをアピールするが Strebre Delovski 主審は却下。
Mariners は左サイドを McGlinchy と Rose のコンビで何度も切り裂いていた。 そして Bernie Ibini に2度ほどチャンスを提供していた。
そして42分、Ibini Isei が右サイドを突破相手DF2人をかわして中央に送るとそれを受けた McBreen が先制ゴールを決める。 今シーズン McBreen の対 Victory 戦3ゴール目、そして今季の17ゴール目に 10,651人の観衆から大歓声が上がった瞬間であった。



後半開始早々にチャンスを創ったのも Mariners 、というよりも McBreen 。McBreen のクロスから Bojic がシュートを放つも DF Daniel Mullen がクリアーし追加点は生まれなかった。
Victory ベンチは67分、 Marcos Flores に替えて Connor Pain を投入する。 Adelaide 戦はベンチスタートでこの試合はスタメンに抜擢されたアルゼンチンのFWは Semi Final では立ち上がりこそ Thompson, Rojas と絡んで攻撃に貢献したがゴールと言う結果を出せなかった。 そしてPain の投入により Victory のボール支配率が上がりだした。 Thompson がシュートに持ち込むが弾道は GK Ryan の正面に。そしてボール支配率は上がるもラストパスが通らずシュートシーンがなかなか見られなくなった。75分には CB Mullen を下げて Nabbout を84分には Cleleski に替わり Dilevski を投入するがゴールは遠い。
しかしロスタイムに入り中盤のキーマン  Montgomery がこの試合2枚目の警告を受け退場となり Grand Final に出場できなくなる。 そして最後のチャンスの FK, Rojas が直接狙うも壁に当たりゴールには届かず、 Mariners の2年ぶりの Grand Final 進出が決まり Victory の3年ぶりとなる Grand Final 進出の夢が潰えた。
Rojas, Thompson と言った現役の代表 attacker がいても Mariners の牙城を崩すことは出来なかった。



レギュラーシーズンでの Melbourne Victory は3位に入った。得点こそ Mariners と並んでリーグ最多タイの48得点を挙げたが 45失点はリーグワースト3位タイ。 Final Series 進出上位6チームの中では最多失点であった。首位 Wanderers が21失点、2位 Mariners が22失点と比較すると2倍以上の失点を喫した。
Ange Postecoglou 監督にとっては最後までDF陣の整備が頭痛のタネであった。
“それは厳しい現実だ。 Grand Final はそこまで来ていたのに。大変な苦渋の思いだ。均衡した最後の試合特有の展開だった。こういうときは最初のゴールがいつもキーになる。立ち上がりは充分に堅く行った。相手に脅威を与えられなかったけどプレッシャーも受けなかった。それが今シーズンを通しての我々の欠点であった。我々はゴールを許しそれがこの様な難しいチームを相手に取り返す事が出来なかった。 それはリスクを冒させる厳しい重荷となった。我々には十分な時間があったが同点にすべく、相手の守備を突破するほどでのものはなかった。 我々が喫したのは決して偉大なゴールでは無かった。シーズン前の見通しから、我々は今年は任務を遂行できなかった。 上位2位以内に入り、 Grand Final に進出したかった。我々 football に関わるセクションでこれから Grand Final に残るにはどこが足らなかったのかを明確にする必要がある。” 
試合後 Postegoglou 監督はこの様に語った。 
シーズン終了後 All Whites のMarco Rojas が欧州に去る事ととなった。しかし Grand Final 終了後に Melbourne Victory からはMark Milligan をはじめ Scott Galloway, Jason Garcia, Jess Makarounas そして Connor Pain が ワールドカップ予選に臨む Socceroos と FIFA U-20 に臨む Young Socceroos の合同合宿に招集された。 これは Holger Osieck 代表監督による呼集で6月4日の日本戦には U-20 の選手帯同の可能性もあるとの事だった。

一方、過密日程とチームの存続問題を抱えながらも2シーズン振りに Grand Final 進出を決めた Graham Arnold 監督は試合後にまず Montgomery の出場停止に就いて語った。
“ Monty の損失は大きい、しかしこの試合は Youssouf Hersi が出場停止だった。だからそれと同じだ。 幸運なことに Oli Bozanic, Anthony Caceres らが控えている。” と説明。
Grand Final 対戦相手の Wanderers に就いては "彼らとの戦いは大きなチャレンジだ。我々はトップコンディションで臨まねばならないだろうし、 Tony Popovic 監督のノートには既に我々の事が記載され、Ante Millicic コーチと共にヴィデオ分析されるであろう。我々はどこが強味であるかを見極め、我々自身を按ている Wanderers の強みを消し去ろうとするつもりだ。“と述べた。
そしてCentral Coast Mariners が3度の Grand Final 全てに敗れている事に就いては、“ ( 2010年の敗戦が )どちらかと言えばモチベーションになる。我々は既に Grand Final で負けた後はそれがどれだけ失望させられるものかを知っている。だからもう誰もそういう気持ちになりたくはない”と話した。
“今シーズンは既に我々の思い描いていた通りのシーズンだった。選手達はファンタスティックな仕事をやってのけた。3シーズン連続で2位以内に入ったのは我々だけだ。そして3シーズン続けて50勝点以上を挙げ、今シーズンはリーグで最多得点であった。レギュラーシーズンの結果を見ても最高のシーズンであると言える。戦術的には選手達はゲームプラン通りにパーフェクトにやってくれた。この日、両翼を一杯に使って試合が出来た事が重要だ。 McGlinchy は本当にファンタスティックだったと思う。 McBeen と Mile ( Sterjovski ) は本当にハードにやってくれた。我々は中盤でボールを回してばかりいたくなかった。我々はその2人を最終ラインでもプレーさせた。そしてそれが Flores に仕事をさせなかった。 彼は充分にボールを触れなかった。この日の守備の構築は大変目立っていた。おそらく前からの守備の構築がこの試合で勝てた要因だと思う。 我々がやった事はオーストラリアの子供たちに何かを見せられたと大きな誇りを私に齎した。それはクラブのやれる事であり、多くの子供を上達させられる。 Matty Ryan は本当によく成長した。残念ながらこの次が彼の Mariners でプレーする最後の試合となる。多くの選手の代理人がシーズン終了後にドアーをノックするだろう。そして彼らが頭を垂れるのを見る事になるだろう。” この様に語った。
Grand Final は Wanderers が Hersi, Mariners が Montgomery 、両チーム1人ずつ主要選手を欠く事となった。    



           Grand Final に続く

Grand Final への道  Elimination Final

2013-05-06 | Aussie & Kiwi
Victory stay alive in extra-time Melbourne Victory 2-1 Perth Glory

最終節で Adelaide United と引き分け Sydney FC を得失点差で上回り6位に入った Perth Glory は Elimination Semi Final でレギュラーシーズン3位で終えた Melbourne Victory と Etihad Stadium で対戦した。 
昨シーズンは Grand Final にまで進出した Perth Glory であるがこの試合のスタメンで昨年の Grand Final にも出場した選手は6人だけだった。 サラリーキャップ制を施行している A-League では好成績を上げた選手はサラリーの問題から他のチームに引き抜かれてしまう。 
MF Victor Sikora かつて徳島でもプレーした Andrezinho, DF Josh Mitchell, Todd Howarth, CB Christopher Coyne 英国人FW Billy Mehmet 達主力選手と再契約をしなかった。
そして今シーズン初めに Sydney FC からかつて北京五輪代表候補であった Nick Ward そしてFIFA U-17 2005 メンバーで代表歴もある21歳のレフティ Scott Jamieson , Gold Coast United で3シーズンプレーした CB Michael Thwaite を開幕前に獲得。
Thwaite は Guus Hiddink 政権前の Frank Farina 時代には何度か Socceroos に招集された実績を持つ選手。
そしてシーズン開幕後に小野の話題に隠れて大きな話題にならなかったけどセレッソ大阪から Sydney FC から永井龍とのローン契約締結が発表された。
今シーズンは開幕戦では昨シーズンの Grand Final の再現となる Brisbane Roar を相手に 1-0 で勝利を収める好スタートを切った。第6節までは3勝2敗1分と白星が先行していたが第7節から第10節まで3敗1分 ( 0-1 Western Sydney, 1-1 Wellington, 0-1 Victory, 0-1 Hearts ) と黒星が先行してしまう。そして第13節から20節まで5連敗を含む2分6敗となり遂に最下位に沈んでしまう。しかし最後の7試合を4勝2敗1分とし6位に浮上し Final Series への出場権を手に入れた。 Final Series 出場争いをする Sydney FC, Newcastle Jets との連続直接対決を連勝したことが大きかった。
2013年に入ると1月28日に今シーズン14試合に出場していた2011年に釜山アイコンズから獲得したオランダ人DF Bas van den Brink の解雇を発表したがこれは本人が他のチームでプレーしたかったらという理由だったらしい。
同月にはアルゼンチンから18歳の Matias Cordoba の獲得が発表された。そして彼がフィットして来て最後の勝点に繋がった。

対する Melbourne Victory はリーグ創設以来昨年まで7シーズン中優勝2回 ( 2006-07, 2008-09) を含み3度 Grand Finalに進出しており4度 Final Series に進んでいる実績を持つ。昨シーズンはスーパースター Harry Kewell が全く機能せず8位に終わり4シーズンぶりに Final Series を逃した。
そしてシーズン終了後ベテラン選手 Grant Brebner ,GK Ante Covic, Fabio , 更に Carlos Hernandez がチームを去ることになり Matthew Kemp が引退を表明した。 そして解体された Gold Coast United から DF Adam Traore, Central Coast から Sam Gallager, Space Dilveski を Adelaide United から、そしてJEF市原でプレーしていた代表CB Mark Milligan を獲得した。

今シーズンは開幕から連敗スタート ( 1-2 Hearts, 0-5 Brisbane ) であったが以降は連勝はしても連敗をする事な順調に勝ち点を重ね18節を終えた時点ではCentral Coast Mariners に次いで2位に付けていた。最終的には Western Sydney に抜かれて3位に終わったが早々と Final Series 進出の権利は確保していた。 しかし20節から最後の8試合が3連敗 ( 0-1 Adelaide, 1-2 Western Sydney, 2-6 Central Coast ) を含めて2勝2分4敗と敗戦が混んでいたのが気になった。 
開幕のころスタメンで起用された選手でこの試合でもスタメンに名を連ねたのは Adrian Leijer だけだった。 シーズン開幕から1カ月ほどしてベテラン選手 Daniel Allsopp が引退を表明したが GK Nathan Coe と契約しその後彼がゴールを守ることになった。
2013年1月には大幅な入れ替えを行った。 Peter Franjic, Julius Davies そして Isaka Cemak らが解雇され Francesco Stella, Jesse Makarounas, Jason Geria, Scott Galloway と契約し負傷で離脱した Nichlas Ansell の代役として元 Adelaide United のDF Daniel Mullen を大連阿尓浜からローン契約で獲得した。 U-17, U-20 のにも選出されたMakarounas は Perth Glory の選手だった。

今シーズンの直接対決は Victory の2勝, Perth の1勝。 Perth の1勝はシーズン終盤の第26節であったがこの試合、Victory の Posetecoglou 監督は主力の Thompson, Roja, Milligan, Dilveski を外したスタメンだった。
Roja, Thompson の攻撃の主力を欠いても2得点を上げた。その2得点目は試合終了直前に交替出場の Christopher Christaldo が決めた同点ゴールであったがその2分後に Scotland 人 MF Steven McGarry に決勝ゴールを決められた。

Perth Glory は前の Victory 戦から4人選手を替えた。特筆すべきは All Whites のストライカー Shane Smeltz がワールドカップ予選で負った怪我から回復し約1カ月ぶりにスタメン起用された事だ。15針も縫った顔面を守る為にファースガードをしてのプレーだった。 Heffernan, McGarry がベンチスタートとなりベテランMF Travis Dodd はベンチメンバーからも外れていた。 永井はスタメン起用された。
Melbourne Victory も前の対戦からメンバーを4人替えたがそれは Roja, Thompson , Milligan のレギュラーを戻したという事だった。そして前の Perth 戦で Dylan Murnane に替わって後半から途中出場した19歳の DF Jason Geria がスタメンに抜擢された。Murnane はベンチ入りもしなかった。
先制したのは Perth だった。左サイドをオーバーラップで上がった Scott Jamieson が入れたクロスに Victory DF Leijer と GK Nathan Coe が御見合いをする格好で譲り合ってしまい、それを見た永井が胸で無人のゴールに押し込んだ。永井の Perth Gloryでの2ゴール目であった。



その後は Melbourne の Rojas が何度も Galloway と共に左サイドを突破し攻撃の起点となるが Perth の中盤 Burns, Miller そして Cordoba がしっかりと中を絞ってシュートを撃たせない。27分には Jamieson のCeleski へのチャージにイエローが出された。 そして Rojas が素早いリスタートでボールを運び Broxham に送るがそこから放たれたミドルはゴール枠を捉えられなかった。 
49分になり1点を追うホームの Victory はようやく Geria を下げてアルゼンチン人FWの Flores を入れて Thompson と攻撃を組ませる。そして Broxham を右SBに下げた。
しかし次にチャンスを迎えたのは Perth 。 Miller から素晴らしいスルーパスを受け GK Coe と1対1になるが Coe は素晴らしい反射で防ぐ。 さすが Socceroos 候補だ。
この次に決定機を掴んだのは Victory . しかし Flores のヘッドは GK Vukovic を越えるもゴールネットの上に乗る。 Vukovic は2007-08には Central Coast Mariners の正GKだった。そして北京五輪チームの正GKでもあったが Grand Final で審判に手を出してしまい出場停止処分を受け、北京五輪も棒に振ってしまった選手だ。 何とか Sooceroos に選出されないかと思っているんだけど。
70分永井のクロスに Smeltz が合わせるがクロスバーを越えていく。 永井は何度も左サイドを突破していた。この試合の Man of the Match の活躍を見せていた。試合はのこり数分となったところからドラマが始まった。
87分Perth サポーターは勝負あったの瞬間を迎えた。 FKから繋いで Jamieson がドリブルで左サイドから切れ込んだところを Milligan がマークに入ると Jamieson が転倒する。すかさずJarred Gillett 主審がペナルティースポットを指した。 残り時間を考えればこれが決まれば勝負はついたのも同然だった。しかしこのPKを Smeltz がポストのぶつけてしまう。
それでもこのまま失点を防げばと思われた1分後今度は右サイドから上がったクロスを中央で受けた Andrew Nabbout が倒されるとまたも Gillett 主審はスポットを指し倒した Steve Pantelidis にこの日2枚目のイエローカードを出す。 これで Perth は1人少なくなってしまった。 そのPKを Thompson でなく Milligan が右側に蹴りこみ土壇場で同点に追いついた。22,000以上入った Etihad Stadium に大歓声が響き渡る。この同点ゴールは Perth イレブンに計り知れないショックを与えたことだろう。



延長戦にはいり94分。 中盤からのロングパスを右サイドで受けた Rojas が逆サイドに送るとそのクロスは Joshua Ridson を抜けて逆サイドの Thompson に。 Thompson は頭で押し込み遂に試合をひっくり返した。
その後Perth は PA内で永井が倒されたがPKは貰えず、 決定的なチャンスを掴んだのはリードしたVictory だった。その2度チャンスは得点に結び付けられなかったがシーズン2位で終えた Victory が次の Semi Final 進出を決めた。



Loss hits Glory hard

試合後 Perth Glory のAlistair Edwards 監督は主審の判定を批判しなかったが試合後の控室では何人か怒りの収まらない選手達がいたと報道陣に話した。
“この日とその前の8試合のプレーの選手達のプレーを大変誇りに思う。 一時は最下位に沈みながらこういう試合に臨むことが出来たのだ。控室で怒りの収まらない選手が2,3人いたのは残念だった。 しかし失望したのは我々の試合の進め方でおそらくこの試合に勝てていただろうという事だ。 ”
主審のPKの判定に就いて尋ねられると、“誰から聞いてもあれはPKではなかった。しかし私は審判の判定に言及するような英雄ではない。事実は全く文字通りに我々はその前に2点目を挙げるべきであった。” 
Edward 監督は既に3年契約を締結しており来シーズンのチーム作りを既に見据えている。 彼はクラブ側はセレッソ大阪の永井との契約延長を望んでいることを明らかにした。またアルゼンチン人FW Matias Cordoba も永井同様に Glory に留まって欲しい旨を表明している。
“今、我々はどんなプレースタイルを築こうか解っている。そして翌週から誰がチームに留まってもらいたいかを決めねばならない。 我々は西オーストラリアに戻ることを望んだ多くの選手を起用していた。これから選手たちを見極め、世代交代を図らねばならない。”

昨年の Grand Finalist の今シーズンの戦いは終わった。しかし2シーズン連続で Final Series に進出したのは A-League 創設以来初めてだ。 来シーズンも永井がここで見られたることを願う。

Roar send Reds packing Adelaide United 1-2 Brisbane Roar

Elimination Final のもう一試合の対戦カードはシーズン4位の Adelaide United と5位の Brisbane Roar だった。
Adelaide の Final Series は今回が4度目。 A-League 創設以来 2006, 2008, 2010, 2012 と開幕年が偶数年のシーズンに Final Series に進出している。2006-07, 2008-09 のシーズンには Grand Final に進出しているがいずれも Melbourne Victory に敗れている。 しかし ACL では勝負強いところを見せこれまで4度出場したACLでは2008年には準々決勝で鹿島アントラーズを破る等決勝戦まで進出。 ガンバ大阪に敗れたものの準優勝に輝き。地元では大きな話題となった。 また2011年にはベスト8まで進出した。
今シーズンの Adelaide は ACL 予選で始まった。2012年2月にスポーツ仲裁裁判所の“強い要望”により、インドネシアの Persipura Jayapura とのプレーオフに臨まねばならなかった。 これはACLの出場枠についてインドネシア連盟あ提訴した結果であった。 2月16日に地元に Persipura Jayapura を迎え3-0 で勝利を収め、4度目のACL出場権を獲得した。 
ACL本大会ではガンバ大阪、浦項スティーラース、そしてウズベキスタンの Bunyodkor と同組になるも見事に首位で1次リーグを終えベスト16に進出を果たした
A-League 開幕前、何人かの選手がチームを去ったがレギュラークラスだったのは Daniel Mullen と ウルグアイ人MF Francisco Usucar の二人だった。
新加入ではかつて Sydney FC に所属した Iain Fyfe ( 釜山 ) Daniel Bowles, Jale Barker Daish ( 共に Gold Coast United ) ポルトガル人MF Fabio Ferreira そしてアルゼンチン人FW Jeronimo Neumann ( Sol de America : パラグアイ ) らを補強した。
Ferreira は ポルトガルリーグの3部でプレーをしていて2012年2月に NSW リーグの Dulwich Hill に移籍し8月に Adelaide United と契約をした言わばハングリーな選手だ。
今シーズンは出だしから好調で、第8節を終えて6勝1敗1分で首位をキープ。第9節で2位 Central Coast Mariners との首位攻防戦で敗れ首位の座を明け渡しすも以降は Central Coast Mariners と首位争いを続けていた。しかし第17節から3連敗 ( 0-2 Hearts, 1-3 Mariners, 2-4 Wanderers ) を喫し第18節には4位に転落。第20節の Victory 戦に勝利し連敗を止めるも以降7試合は1勝3分3敗と勝ち点が伸びずシーズンは4位で終了し、翌シーズンの ACL 出場権は確保できなかった。



Brisbane Roar との直接対決は Adelaide が順位は上だったが1勝2敗だった。
Elimination Final では対 Adelaide 戦2連勝中の Brisbane は3月2日の第23節の Adelaide 戦 ( 1-0 で Brisbane の勝利 ) とほぼ同じスタメン。オランダ人MF Stefan Nijland に替わってMitchell Nicholas が起用された。 Adelaide は Brisbane戦初登場となる John McKainが起用されるなど4人メンバーを替えた。
試合は立ち上がりから順位は1つ上回ったが直接対決連敗中の Adelaide のOsama Malik が5分に, 10分には Marcelo Carrusca がシュートを放つ。
その1分後には Bruce Djite がゴール前に迫るがかつて札幌でプレーした Jade North がマークに入りシュートを撃たせない。
そしてホームの Adelaide が徐々に主導権を握る。 25分には波状攻撃を見せるが最後は GK Michael Theo がキャッチ。
しかし先制したのは劣勢だった Brisbane。27分最初のCKを Broich がPAの外に上げるとそこに Brattanが走りこみボレーでミドルを放つと弾道はそのまま Adelaide ゴールに突き刺さった。





そしてその後はBrisbane が主導権を握り何度かミドルを Galekovic の守る Adelaide ゴールに浴びせた。そして失点の焦りからか 32分Adelaide のアルゼンチン人FW Jeronimo は冷静さを失い Chris Beath 主審に激しく抗議をしたことからイエローカードを示される。
43分には Vidosic が至近距離からシュートに持ち込むがゴールネットには届かない。
そして前半ロスタイム、左サイドを突破した Mitchell Nicholls の入れたクロスを Franjic がヘッドで合わせて Brisbane が追加点を挙げた。 中央にセルビア人FW Berisha が囮となってCBを引き付けていた。そして Cassio が Franjic へのマークが一瞬後手に回った。 Cassio は先制ゴールを喫した時も一瞬 Brattan へのマークが遅れた。
Brisbane が2点リードで前半を終えたが攻撃の中心 Bromich が左足アキレス腱を痛め後半はプレー出来なくなった。
後半に入り Adelaide ベンチは Ramsay を下げてポルトガル人の MF Fabio Ferreira を投入する。 
58分には Jeronimo 、Djite が連続して Brishabe ゴールに迫るが Roar のDF陣も必死に跳ね返す。
しかし Brisbane もチャンスを創る。 Brattan が放ったショットは Galekovic は反応できなかったが数センチポストを外れ、80分には交代出場の Stefan Nijland のFKを今度は Galekovic がナイセセーブでストップ。 Adelaide は攻めてはシュートを放つ前のところで止められそこからカウンター攻撃をくらいショートに持ち込まれるという展開が続いた。
84分には Vidosic がシュートが放ったショットを GK Theoklitos がストップ。
何度もチャンスを決められなかったり、止められたりしていた Vidosic だったが88分遂に彼のシュートが Theoklitos を破り Brisbane ゴールに決まった。 しかし同点にするには時間はあったが次のゴールはどちらにも生まれなかった。



Brisbane Roar は昨シーズンも Semi Final でシーズン2位の Central Coast Mariners をPK戦で降して Grand Final に進出した。この Elimination Final でも順位が一つ上の Adelaide United を降して Semi Final 進出を決めた。
しかし順位は下でも Regular Season での直接対決では Brisbane の方が勝ち越していた。 この試合結果は順当ではなかったとは言えない結果であった。
これで次の Semi Final の対戦は Western Sydney Wanderers vs Brisbane Roar, Central Coast Mariners vs Melbourne Victory に決まった。
                                                 続く


あぁ Jリーグのレベルはどう思われているのだろう….

2013-05-03 | Football Asia
5月1日。知り合いに教えて貰ったサイトで広州恒大対全北現代、Muangthong United vs 浦和レッズ の中継を並べてみていた。浦和は何とか那須の上げたゴールを守っている。気温と湿度が高いのだろう、選手達の動きもきつそうだ。 そして広州で行われている試合はまだ 0-0 のままだ。そしてロスタイムが示された。 Nonthaburi で行われているレッズの試合は4分、少しして広州での試合はロスタイム2分と示された。 あぁこれが逆ならなぁ…. 広州はコンカ、バリオスがスタメン出場し後半からムリキが投入されている。 ただ郜林はずっとベンチのままだ。 浦和戦後、その敗戦は主審のせいだと怒った中国でのネット書き込みでは“次の全北戦は引き分けて浦和を蹴落とそう…” と言うのが沢山見られた。 それでも終盤は何度か広州が全北ゴールに迫るシーンも。 
ムアントン対浦和戦が先に終わった。浦和の勝利が決まった。しかしサウジアラビア人の Khalil Al Ghamdi 主審のホイッスルが鳴り
Group F からは広州恒大と全北現代が次のトーナメントに進出する事が決まった。 仙台に続いて浦和も駄目だったか….
広州で李東國が喜びの表情を浮かべていたのをみてそう思った。 あぁJリーグのレベルはどう思われるのだろう….

難敵に勝利 しかし遠のく1次リーグ突破   4月24日 浦和レッズ 3-2 広州恒大

心配だった天気 東アジア最強の広州恒大

4月24日。南半球から帰った翌日朝。天気予報は午後から下り坂になり強風を伴う激しい雨が….と予報を出していた。
あぁ楽しみにしていたのになぁ~。どうしようかな?大雨が降ると帰りがなぁ~。と迷っていた。あれほど楽しみにしていいたのに。
別にレッズサポーターではないけどもう少しレッズが勝点を重ねていれば、前節の全北戦でリードを守りきっておれば迷いも無かったかもしれないけど….
しかし結局観戦する事に決めた。昨年も柏スタジアムで観戦したACLで優勝候補と言われている広州恒大をどうしても見ておきたいという思いが競技場観戦を決めさせた。
いつもは東川口から自転車でスタジアムに向かうのだけど雨が心配だから仕事を終えてこの日は一直線に浦和御園駅に向かった。
浦和御園駅を出るとまだ雨は降っていなかったけど歩いて約15分、競技場の入り口をくぐった時はもう小雨が降り始めていた。
そして既にスタメン発表は終えていた。
広州は大連と並んでサッカーが人気のある街だと80年代から知っていた。思い出すのは1987年10月4日、広州天河体育中心競技場で開催されたソウル五輪予選の日本対中国戦。ダイジェストで数分だけ見た試合は徹頭徹尾日本は中国の猛攻を受けながらその決定力の低さに助けられ21分原博美のヘッドが決まりその1点を守り切りソウル五輪出場に大いに期待させた。
その試合で最も沸いたのはベンチにいた地元広東隊に所属していた謝育新がアップを始めた後半開始間もない時間だったらしい。
こんな試合を何かの機会でまた見る事は出来ないかなぁ~と思っている。
アウェー側のサポーター席は結構な人数で埋まっていた。 わざわざ広州から駆け付けた人はいるのだろうか? 多分ほとんどが今日本に住んでいる人ではないかな? 広大な中国では地域によって言葉も文化も料理の味も違う。サッカーでは遼寧省、北京、上海、広東そして大連が勢力をもっており各地域間での対抗意識も強い。だけど日本にいる時は南部の広東出身の人でなくてもここで広州恒大の応援に来ているのだろうと想像した。



広州のスタメンは GK 曾城、右SBに張琳凡、左SBが孫祥 CBに馮瀟霆がロンドン五輪メンバーで今は韓国代表にも入っている金英権と組んだ。金英権はかつて大宮でプレーしておりここさいたまスタジアムでも恐らく何試合かは?と思った。
MFには右から郜林、趙旭日、そして鄭智が並ぶがたまに郜林が右サイドを上がり趙旭日と鄭智がボランを組んだり鄭智が上がると郜林と趙旭日がディフェンシブに下がったりしていた。そして強力な攻撃陣はトップにパラグアイ代表の Barrios こと Lucas Ramon Barrios 。2列目には左に Muriqiこと Conceicao Silva 右に Conca こと Dario Leonard Concaが配置される。 中国人選手はみな現役の中国代表選手だ。ACLでは前節の Muangthong 戦と同じスタメンだけど、中国超級の最近の長春を 6-1 で撃破した試合には Muriqi は起用されずもう一人のブラジル人選手 Elkesson が起用され3ゴールを上げている。Elkesson はACL 出場外国人には登録されていない選手。そして趙旭日と孫祥が起用されていなかった。 
昨年、柏でレイソルと対戦した時はクレオがワントップで2列目に Muriqi, Concaこと そして郜林が並んでいた。そして鄭智が馮瀟霆とCBを組んでいた。左SBは孫祥だったけど右SBは韓国人の趙源煕だった。
広州恒大は2010年2月に八百長が発覚し前年は9位に終わったが2部の甲級に降格になったが翌月中国で手広く不動産業を営む恒大房産がスポンサーに付き2010年甲級で優勝し超級に昇格すると2011年には超級でも優勝を果たす。そして翌シーズンには Dortmund から Barrios を獲得し超級で連覇を果たすとなんと李章洙監督を更迭し元イタリア代表監督のリッピを監督に招く。 積極的に欧州列強との業務提携も行い 2011年にレアルマドリードと 2012には AC ミランと提携結ぶ。 ただこの業務提携がどれだけ役に立っているのか?どれだけ欧州のクラブに相手にされているのかは疑問だけど。
まさに今年こそACLのタイトルを狙っているという野望がひしひしと伝わる。





一方の浦和レッズは4日前の大宮戦で負傷した原口に替わってマルシオ=リシャルデスが起用され出場停止の梅崎に替わって平川が2列目左に入った。 リシャルデスも平川もスタメンは共に4月3日のホームでの全北現代戦以来だった。

          

PK失敗。ミスから先制を許す

レッズのキックオフで始まった試合は一気に雨脚が強まり思わず後方の雨が降り込まない席に移動せざるを得なかった。それだけ空席があったという事か。  
レッズの立場は非常に苦しかった。この時点での勝点は広州が10、全北が6 浦和が4だった。浦和は残り2連勝しても勝点はこの時点での広州と同じ10にしかならない。広州が残りのレッズ戦と全北戦で敗れてくれてもACLのルールで勝点が同じ場合は当該チームの直接対決の結果で次のラインドヘの進出資格が与えられるので初戦で 0-3 で敗れたレッズはこの広州戦は勝つだけでなく 3-0 以上で勝たねばならなかった。もし相手が1ゴールでも上げれば5ゴールが必要だった。もちろん引き分け以下ではその時点では1次リーグ敗退が決まるところであった。全北現代にしても1敗1分けだったので勝点で並ばれたら浦和の方が下位になる。 広州相手に3点差の勝利が….と思うと可能性はかなり薄かったと言わざるを得ないだろう。
立ち上がりのレッズは柏木がよく左サイドを上がりチャンスを創っていた。 広州は敗れても2点差までなら次のラウンドに進出が決まるので浦和ボールになるとムリキまたはバリオスのいずれか1人を残してラインを下げて守備的な布陣を敷いていた。それでも15分にはバリオスからのパスを受けたコンカが強烈なミドルを放つ。 だがその直後にレッズはカウンターから広州陣内深くに入り込み最後は平川がドリブルシュートを撃つがここはGK曾城が左に倒れてセーブ。 その後もCKから何度か広州PA内に入り込むもシュートを撃たせてもらえなかった。中韓国家代表DF陣は結構タイトなマークをしてくる。 
22分30秒、レッズが絶好の先制のチャンスを掴んだ。 やや右で啓太が広州浮き球をPA内に入り込んだリシャルデスに送る。そこに金英権がマークに寄りリ趙旭日と孫祥が囲みに行くとシャルデスが倒れる。イラン人の Torki Mohsen 主審がペナルティースポットを指す。 趙旭日と金英権が主審に詰め寄るが勿論判定は変わらない。 最低3ゴールが必要なレッズにとって願ってもないチャンスだった。 しかし阿部が蹴ったPKの弾道は左ポストの内側に当たってゴール内に入らず反対のポストの前を横切ってしまった。
広州サポーター達の大歓声が響き渡った。 この瞬間にレッズの決勝トーナメント進出は霧散したのかもしれない。



こうなると一気に広州が攻勢に出てくる。27分には郜林からのスルーパスを受けた Muriqiがシュートを放つがここはGK加藤がファインセーブでストップ。 28分には Cocnca からのスルーパスに今後は郜林が抜け出してフリーで撃たれるがポストの左に僅かに外れてくれた。 広州はよほど自信があるのかDFラインをしっかりと上げて鄭智と趙旭日がボランチのポジションで高い位置を取るので中盤で浦和はボールが取れなくなる。ボールを受けてもマークが早く着きに来るので相手ゴールに向いてボールをコントロールできない。また浦和が攻撃に転じようとしても負けても3失点以上しなければ攻撃に重きを置かなくて良いので戻りが早い。また前線の外国人3選手が頻繁にポジションチェンジを繰り返すのでマークも後手に回る。 
そして36分、森脇が中盤でドリブルで上がろうとしたところを Muriqiに奪われそのまま前線にスルーを送られる。阿部が一杯に脚を伸ばすもその先をボールは転がり、フリーのBarrios に繋がる。加藤がエリアを飛び出し止めに掛かるがかわされてしまい無人のゴールに蹴り込まれて広州の先制ゴールが決まった。 
スルーパスへの走り方がサイドに流れて一気に中に入り込む見事な前線の選手の動きを見せ続けていたけどもここは森脇のドリブルを Muriqi に狙い撃たれたのが痛かった。 これでレッズはあと5点奪わねばならなくなった。 

この失点に刺激を受けたかレッズイレブンの動きが早くなった様に見えた。39分宇賀神からのスルーパスを受けた柏木のミドルはポストの左に外れる。40分啓太からリシャルデス、興梠と縦パスが繋がり興梠からリターンを受けたリシャルデスが趙旭日がマークに入る前に放ったミドルは僅かにポストの右に外れる。金英権に当たってコースが替わったのかCKになった。リシャルデスはよほど悔しかったのかその趙旭日を後ろから抱きしめて離さなかった。そのCKからはチャンスは生まれなかったけど今度はGK曾城がレッズの流れを切る様にストッキングの破れを理由になかなかGKを蹴らなかった。



43分には左サイドを槙野が宇賀神とのパス交換からミドルを撃つがここはGK曾城の正面に。44分には張琳凡が右サイドをドリブルで上がり最後はレッズゴール前に入れられ Muriqi に詰められるがその前に加藤がキャッチ。 
47分宇賀神がこぼれ球を拾い左サイドを上がった槙野に渡す。槙野はそのままゴール前に切れ込みドリブルシュートに持ち込みファーサイドにボールは流れるがそこに詰めたリシャルデスは僅かに届かなかった。その後のCKも得点に至らず広州恒大リードで前半が終わった。



久々に見た3連続ゴール。しかし届かず

後半リードをしている広州は郜林が下がって榮昊が投入され2列目右に入る。 長春亜泰戦ではスタメンで左SBに入っていた。
何とか早い時間に同点に追い付きたいレッズは47分リシャルデスが張琳凡からボールを奪い中盤からドリブルで上がり再び張琳凡がマークに入る前に放ったミドルがワンバウンドでGK曾城の胸にあたりゴールラインを割ってCKとなった。 49分には中盤でボールを拾った宇賀神が逆サイドの平川に送り中を上がった森脇に渡しそのままミドルを放つがこれは大きくゴール枠を外れた。
積極的に槙野が上がるがそこへのサポートが遅く次に繋がらない。 
と、思っていたら52分、左サイドを宇賀神と槙野でボールをキープし、槙野が中に入れる。金英権がヘッドで左サイドにクリアーするがそのこぼれ球を拾った平川が折り返し興梠が押し込み試合を振り出しに戻した。 
ちょっとオフサイド気味かと思われたけど主審、副審からは御咎めが無かった。 ようやくさいたまスタジアムに大歓声が沸き上がった。
しかしあと4ゴールが必要だ。 57分左サイド槙野からリシャルデスを経由し逆サイドの平川に渡りゴール前に送り興梠が飛び込むが競り合ったGK曾城がパンチでクリアー。そのこぼれ球を拾いに行ったリシャルデスが金英権と交錯して倒れるが笛はならなかった。
広州ゴール前まではボールが繋がるがエリア付近ではマークがきつくなかなかシュートに持ち込めない。そして横パスを取られる時も。リズムが悪く前に逆転してほしいなぁ~と思うと63分阿部が中央をBarrios のマークを振り切りドリブルで上がる。そして左サイドの槙野に送ると中央に折り返す。そこを走り込んだ阿部が放ったショットが広州ゴールに突き刺さり試合をひっくり返した。
PKを外した阿部の見事なドリブル突破とシュートであった。 そして Barrios のマークに見られるように前線の外国人選手は守備に回るとマークが甘いのでもっとドリブルで中盤から仕掛けて良いと思った。







64分26秒、広州のCKをGK加藤がパンチングで弾き出すとそのこぼれ球をリシャルデスが拾い、那須に繋ぐ。 那須はそのまま長躯ドリブルで上がり左サイドを上がった興梠に。興梠がドリブルで広州PA内に入るとマークに戻った鄭智と交錯し転倒する。すると Mohsen 主審が再びペナルティースポットを指した。そして鄭智にイエローカードを出す。 鄭智と張琳凡が抗議するがあれだけ肘を高く上げていれば鄭智の反則を取られても仕方がないと思った。
“誰が蹴るの?誰が?” 近くに座っていた女子高生2人連れが心配そうに口に出す。 すると金髪のリシャルデスがボールを抱えてペナルティスポットのボールをセットする。さすがに阿部は蹴らないか。と思う中リシャルデスは左にそのPKを蹴り込みリードを2点に広げた。リシャルデスは浦和ベンチ前まで走りペトロビッチ監督と抱擁をする。 久々のスタメンにこの日はしっかりと結果を出していた。 レッズサポーターも目の前で約12分間に3連続得点を演出されそのボルテージは最高潮に達していた。
それでも私は思わず“早く!早く!あと2ゴール入れないと!!”と叫んだ。





このゴールの前には2度ほど広州の外国人選手3人でピンチを創られていやな数分間でもあった。
あと25分で2点。次の1点が早く入れば… と願った。そして71分更にレッズに追い風が吹く。 左サイドでボールがタッチラインを割り広州のスローインと思われたが副審がレッズボールを指した。 そしてスローイン後に広州のリッピ監督がボトルを蹴り上げた。少しの間試合は進んだが約30秒後逆サイドでボールがタッチラインを割った時にオーストラリア人の Christopher Beath 第4審判がMoshen主審に先ほどの事を説明したのだろう。 Marcello Robert Lippi監督は退席を命じられた。 ワールドカップでも UEFA Champions League でも優勝監督に輝いたLippi 氏であるが欧州で名を馳せた監督にありがちな“アジア蔑視”の表れだと思った。



75分中盤でのこぼれ球を拾った柏木が阿部に繋ぎ右サイドを上がったリシャルデスに送るとPAのすぐ外からファーサイドに向かって放ったミドルが僅かにポストの左に外れて行く。そこに興梠が走り込んだのだけど…..
後半に入りレッズはサイドチェンジのロングパスが顕著に見られそれが効果的であった。
しかしここから広州が意地を見せたか徐々に押し返す。 Barrios と Conca が2トップ気味となり2列目右に榮昊が上がり左に Mriqi が右に入ったけどたまにトップ下に出てきたりしていた。 76分鄭智からのスルーに走り込もうとした Mriqi を森脇が手を掴かみFKを献上した上にイエローが出される。 Conca が入れたFKは加藤がキャッチするが、その後加藤がPAを出てボールを投げたとしてPAのすぐ外でのFKとなる。非常に危ない位置から Conca が蹴ったFKは壁に当たって大ピンチを凌いだ。 
この後もレッズは運動量がやや落ちてきたかセカンドボールを拾われ続け守勢に回る時間が続く。 こうなるとまだ起用されていない交替選手がいつ投入されるかとレッズベンチは思う残り5分興梠と宇賀神を下げて阪野と関口を送りだす。 あぁ原口がいればなぁと思う。






85分46秒榮昊が右サイドを抜けようとしたところを槙野がファールで止めてFKを与える。 レッズゴール前に広州の選手6人が入るそのFKを Conca が入れて Barrios がヘッドで後方にすらしたところ走りこんだ Mriqi に押し込まれてしまった。 しかし線審がフラッグを上げている。 あぁ~オフサイドと安堵の息を洩らした。広州の選手達も誰も抗議しなかった。そしてレッズベンチ前では3人目の交替選手山田が準備している。





ところが Mriqi がレッズゴールに一直線に駆け寄り加藤がGKの為にセットしたボールを拾ってセンターマークにボールを置いた。 Moshen主審は Mriqi のゴールを認めたのだった。 今度はレッズの選手そしてペトロビッチ監督をはじめレッズベンチも総出で怒りを露わにする。 あぁ終わったぁ~。とこの時点で私も取っていたメモと筆記用具を仕舞いそうになったがこうなるとせめて勝利だけは確保してほしいと願った。

しかし89分左サイドを上がられ孫祥が入れたクロスに Barrios が槙野と那須と競りながらヘッドを放つがここは加藤が意地のセーブでゴールラインを割らせない。 そしてそのGKをリシャルデスが馮瀟霆と競った時に側頭部に肘を入れられ倒れてしまうがプレーは続けられ関口が外に出してプレーを切る。 このプレーに啓太が抗議をすると Mohsen 主審がイエローカードを出す。これで啓太は次の Muangthong United 戦は出られなくなってしまった。 
ロスタイムが4分と示される。 もう1点取ってくれと思うもむしろ広州の方がどんどん押しこんでくる。レッズはボールを繋げず前に蹴りだすのがやっと。それを広州に拾われ続け同点にされるのではと心配する。 
93分9秒、左サイドでボールを拾った山田が一気にドリブルで上がろうとするとマークに入った張琳凡が完全に山田の腰の辺りのユニフォームを掴んで引っ張るが笛が鳴らない。 たまりかねた山田が張琳凡のユニフォームの背を掴んで両者が転倒しようやくホイッスルが鳴った。すると先にユニフォームを引っ張っていいた張琳凡が怒って山田に体当たりをくらわす。Mohsen 主審はレッドカードを出すが出てきたのはカードだけでなく両チームの控えの選手、役員達もだ。もっと早く笛を吹いておればこうはならなかったのであるが、先に仕掛けた張琳凡が何故怒るのかは理解に苦しんだ。 そして山田にはイエローカードが示された。そして広州のFKで試合再開となった。何故山田のファールを取ったのだろう?





Conca がFKをセットする。スタンドから We are REDS の合唱が始まる。 レッズゴール前に放り込まれたFKが反対方向に大きく跳ね返され試合終了のホイッスルが鳴った。 ずいぶんと主審が目立ったゲームだった。と言うのが最初に思った印象だった。

レッズの勝利に酔う観客、選手達が目に入ったけど実際にはこれでほぼレッズの決勝トーナメント進出は無くなったかな?と思った。そして翌週、実際にそうなってしまった。


 
帰り、雨脚はかなり軽くなっていた。そして自宅近くにまで来たときはもう止んでいた。

今シーズンのACLではレイソルだけが残った。昨年に引き続きACLに臨んでいる事が大きかったのではないかな?
来年、またさいたまスタジアムでACL観戦出来る事を願うよ。 出来れば Western Sydney Wanderers が来てくれないかな。