Harry Kwell の復帰に先駆けてオーストラリア代表Graham Arnold が気に架けていたのはSeire A の Parma でプレーする Vince Grella の怪我からの回復だ。 Grella も昨年のワールトカップにはレギュラーとして4試合にスタメン出場。決勝トーナメント進出のかかったクロアチア戦では63分にアロイージと交替する為にベンチに下がったがこれは 1-2 とリードされた場面でヒディング監督が同点にすべく攻撃的な布陣にシフトする為でこの16分後に今やオーストラリア人の間で伝説となっている Kewell の同点ゴールが生まれた。ワールトカップ時のオーストラリアのフォーメーションを見てみると初戦の日本戦こそ Kewell, Viduka の2トップを置いた時間があったが以降は Viduka のワントップに2列目をブラジル戦はクリーナ(右)ステリョフスキー(左)、クロアチア戦はステリョフスキー(右)キューウェル(左)と置き、イタリア戦ではステリョフスキー(右)ブレッシアーノ(左)とメンバーを替え続けその後ろのポジションも日本戦以外はケーヒルをスタメンから真ん中に置き続けたのを除いては対戦相手によってメンバーを変え続けた。それはブラジル、クロアチア、イタリアと格上を相手にせねばならなったと言う事とクロアチア戦は決勝トーナメント進出の為に勝点を取りに行かねばならなかったと言う事は充分に理解出来る。たが Grella のポジション、3バックの前方真ん中に置かれた1ボランチと言うよりもディフェンシブハーフ のポジションは不動であった。従ってハッキリ言って格下相手の Asian Cup でも Grella のポジションは Grella が最適と Arnold 監督も考えているに違いない。今シーズンの Grella は所属先のSerie A Parmaでは2月28日のアスコナ戦以降ハムストリングと膝の怪我でベンチを外れてからフル出場を果たしていない。4月18日のフィオレンティーナ戦に後半36分から約10分間プレーをし3月18日シエーナ戦以来4試合振りに出場を果たした。以降パレルモ(後半23分から)カリアリ(後半34分から)連続出場を果たしはしているがまだハムストリングの負傷の回復が思わしくないしかし Grella は Asian Cup に出場する事を宣言している。“ 私はそこに100%の状態で行く。もう一度言おうか? 100% だ。そして6月2日のシドニーでのウルグアイ戦には間に合わせる。私は Asian Cup を非常に楽しみにしている例えそれが長期のトーナメントになってもワールドカップ同様の長期のものになってもしかし大会に参加するのは良い事だ。” .Grella の怪我を悪化させたのは Parma の Serie A 残留争いと2回の監督交代劇と言われている。2月には Stefano Pioli 前監督が更迭され、元 Chelsea コーチ Claudio Ranieri が就任。 “私は日曜日から日曜日まで怪我から回復ための十分な時間がなく試合を休むことも出来なかった、それが最初は膝にあった軽い炎症が大問題に発展する事になった。全ての試合が Serie A 残留への重要な試合だった。しかし下位からの脱出は出来ずにいた。そして Ranieri が監督に就任した。彼は私が必要だと言った。私は Ranieri に怪我で苦しんでいると言ったが彼はまた私が必要だと言った。” そして Grella は出場する事を拒否し5週間ベンチを外れた。シーズン終了後は契約も切れるのでこの困難なチームを離れることも視野に入れた。そしてチームが降格した時には批判の対象とされる事も自覚した。 “契約最後の年の選手に就いて言えば、サポーター達はその選手のプレーに期待をしている一方で常にその選手は自分の事しか考えていないと思いがちだ。それがサッカー界での術で常に頭の中を過っている。2月のデンマーク戦と3月の中国戦の間には膝の状態のせいで週に1回しかトレーニング出来ずにいた。そしてとても代表レベルではなかった。私のハムストリングは少し裂けていたが Parma は私のカムバックを必要としていた。中国戦の前の日曜日には15分間だけプレーをした。それが怪我で戦列を離れてから5週間後の復帰戦であった。 Palermo のブレッシアーノは 1-0 の後あわや2ゴール目のシュートをゴールライン上でクリアーをし2点目を許してくれなかった、そして決定的な同点のチャンスを造ろうとしとしたが それはならなかった“と Socceroos の僚友ブレッシアーノに就いて言及した。先週、Parma の劇的な Palermo 戦の勝利は Parma を降格ゾーンから脱出させたばかりでなく Palermo の UEFA Champions League 出場権を険しいものにした。退場者を出した Palermo は同点のチャンスを遠いものとし Ranieri 監督はGrella を投入する事によって試合の主導権を握ろうとした。 “10人になった Parelmo はボールに触れる事が出来ずに、我々は次々に追加点を重ね 4-0とし、5点目も決まるところであった。 ハッキリ言ってこの試合のベストプレーヤーはブレッシアーノだ” Grella は来シーズンこの Palermo 入りが濃厚視されている。しかし今シーズン終了迄には Grella の怪我の回復の扱いは決まっていない。 “Palermo は私の怪我の回復具合を注視している。”と Grella は付け加える。しかしながら既に 500MRI レベルのスキャンを通して膝には異常がない事が証明されている。それはただの炎症である事を証明したかった。 Palermo は 前England 代表監督Sven-Goran Eriksson 氏をしつこく勧誘しているとの事だ。. ブレッシアーノ、グレッラそしてキューウェル…… Socceroos の臨戦態勢の整備具合が足音高らかに聞こえて来る。オーストラリアはやはり優勝の筆頭候補か?それを追いかけるのは…イラン、韓国、サウジアラビア….日本は入っているのだろうか?AFC加盟直後にあっさり優勝をさらわれては他の大陸からはアジア諸国は何をやっていたのか?と言われてしまう。まして2連覇中の日本はオーストラリア人から“ワールトカップで完敗した相手”と言うレッテルと並んで“オーストラリア抜きの大会で3回優勝していた”と言われるだろう。 All for 2010 ???? Asian Cup があってこそのワールトカップでは無いのか???オシム監督。もし貴方が欧州の代表国を指揮した時に “欧州選手権よりもワールトカップ”と公言できますか??
Socceroo のエース Harry Kewell がついに昨年のワールトカップの Croatia 戦以来ほぼ10カ月振りにピッチに登場し復活の狼煙を上げた。4月30日北ウェールズのWrexham にあるRacecourse Ground で行われた Everton との Reserve Game 、55分にピッチに投入され試合終了までの約35分間をプレー。 投入されて5分もしないうちに相手DF二人を置き去りにしチームメイトのCraig Lindfield のゴールを演出した。そしてさらにもう1ゴールのお膳立てをし一時は5月2日の UEFA Champions League の Chelsea 戦にベンチ入りかもとの噂も出たほどであったがそれは実現しなかった。しかし今シーズン Liverpool は5月5日Fulham, 13日Charlton そして23日アテネでの UEFA Champions League 決勝戦の3試合を残している。Liverpool は現在勝点67 で3位。2位 Chelsea が勝点80, 4位がArsenal で勝点66。もう2位の可能性は無く勝点66 の Arsenal と4位争いをしているが5位 Bolton が勝点55となっており、上位4チームに与えられる翌シーズンの UEFA Champions League への出場権を既に獲得しており 23日の Champions League の決勝戦へのベンチ入りはまだまだ未定であるが Premiership の残り2試合には出場の可能性は出てきている。 6月2日にはシドニーでウルグアイとのAマッチが予定されており、Asian Cup の初戦、オマーン戦は7月8日に使われる事が現実味を帯びてきた。 Kewell の復帰そして Mark Viduka のここ数試合の絶好調ぶりは Asian Cup 初登場となるオーストラリアにとって頼もしい状況。日本にとっては3連覇への脅威となる。 Kewell の復活を誰よりも喜ばせているのは Socceroos の Graham Arnold 監督だ。この Racecourse の Everton 戦は Arnold 監督も観戦。 “フィジカル的には申し分ない。 Liverpool は Harry が果たされたテストの全てをクリアーするまでピッチにもどさないだろうが今の彼は私がかつて見た Harry Kewell だ。彼が実戦に戻って来た事がこの上なく素晴らしい。彼はよく動き回っていた。これは彼にとって大きな足掛かりだった。Harry がこれまでやって来た事はこの日の為だ。そして今いくつかのゲームを経験してフィットネスを上げていくだろう。そして彼は Liverpool のスポーツ科学に従事する人々やまたオーストラリア代表の理学療治師の恵まれそれらが事態を肯定的にさせた。”と語った。 Kewell が Asian Cup のスタメン候補であるかと言う問いに就いては “見よ、そこに多くの水が橋の下に流れている。”これは Simon & Garfunkel の Bridge Over Troubled Water の引用だろう。 “Liverpool 首脳陣が Harry を残りのシーズンにどう起用するかは解らないが、これからの3週間彼がどの様に成るかが非常に重要だ。” Liverpool の Rafa Benitez 監督は言わずと知れたKewellの崇拝者で2年前のイスタンブールの様に Champions League の決勝戦への進出が決まったがまだ彼をその試合で起用するかはわからない。 Arnold 監督はこの数週間欧州を行脚し欧州でプレーするScooeroos 候補の選手の様子を所属クラブの関係者を通じても掌握したようだ。Everton に所属する Tim Cahill の様子を David Moyes 監督に尋ねる時間を取って貰う様に依頼したところ当初20分程度時間を貰えると思っていたのが実際は2時間も時間を割いて貰ったと語っていて、この“欧州遠征”は非常に収穫のあるものと結んでいる。 Asian Cup まであと2か月。日本の3連覇は大丈夫かなぁ.......