それは恐らくLucas Neil が希望的に宣言していた様にオーストラリアにとって大きな大会で優勝する最高のチャンスだっただろう。おそらく今年3月で33歳になる Neilそして恐らく他の10年以上に渡って予選突破を目指しそして昨日の朝ついに最高のレベルの栄誉を勝た取った30歳代のヴェテランオーストラリア代表選手達にとってカタールの砂漠の中に時間が消えて行く事は容易に結論付けられただろう。
勿論代表チームの総入れ替えは無いだろう。確かに2カ月内に行われるドイツとの親善試合を前に主力選手達、Neill, Harry Kewell (32歳), Tim Cahill (31歳), Mark Schwarzer (38歳), Brett Emerton ( 2月で32歳), Jason Culina (30歳)らは2014年のワールドカップに出場する事を宣言している。もしオーストラリアが出来るのであれば。
Sasa Ognenovski は代表入りを果たしたばかりだが彼も既に31歳だ。長年 CB としてプレーしているが残された年月は長くはない。彼らはこれまで Socceroos に大きく貢献して来た質の高い選手だ。しかし倫理的に、常識的にそして経験から何人かは路傍に追いやられ何人かは怪我や願望やパフォーマンスの低下を通じて代表を離れて行く。オーストラリアの将来はどうなのだろう、何人の若手選手が本当に期待が持てるのだろうか。
確かに Melbourne Victory のRobbie Kruse は名も無いところからやって来たそしてまさに充分に貢献できる事を充分にほのめかす事が出来る事を見せた。6-0 で勝利したウズベキスタン戦では1ゴールを決めもう一つの準備されたチャンスをミスした。しかしそれは彼の能力を反映した真実では無かった。しかし日本戦の延長戦の名場面。Harry Kewell と交替で投入された22歳の彼はほぼ試合を決定づけようとするヘッドを放ったがEiji Kawashima の指先で弾き出したファインセーブに防がれた。多くが彼の次のステップに注目するだろう。
Carl Valeri と Mile Jedinak は26歳になり誕生日も数日しか違わない。彼らは 1-1で引き分けた韓国戦の後半から膝の怪我で帰国を余儀なくされた Culina の離脱によってボランチのコンビを組むようになった。そして Jedinak は同様にここで国際試合レベルでも得点を上げられる能力を疑いなく示す事が出来た。この2人は中盤で強固なコンビネーションを築いていた。
例え Holger Osiek 監督が Han Berger テクニカルコーチが “ matchwinner “ と呼ぶ有能な選手を欲しているが、そこには Olyroos や U-20 の中にも期待される選手が現れるだろう。 25歳の Neil Kilkenny は安定したMFだがそれ以上を語るのは難しい。今大会も途中出場が目立ったがそれは試合の終盤になってからでポジションを探しえたとは言い難い。しかし彼が90分間プレーするまでそれはジャッジ出来ない。 もし万が一彼の所属する Leeds United が Premier League に昇格すればもっと印象付けられる機会が増えるだろう。
AEK Athens 所属のNathan Burns はこのレベルでやっていけるかどうかを決められるほどの出場時間は無かった。 彼もまた今年後半から始まるワールドカップ予選に向け見てみる価値がある選手だ。 Matt Spiranovic は一般的にいえば恐らくNeil の後継者として長い間CBのポジションを担える最も才能のある選手だが怪我が多く肝心な時にアピールできなかった。
今回はコンディションも整ったが Neil と Ognenovski のCBが非常に良くプレーする時間が与えられなかった。
19歳の FC Utrecht 所属のウィング選手 Tommy Oar は大会直前 Hull City の Richard Garcia の離脱によって召集された。今大会は出場時間が無かったが Ben Katarovski, Matther Leckie と並んでまさに若手選手の中での筆頭である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/3f/ad3d1bb479a8036c24b8bcbaf81ca25e.jpg)
The boys for Brazil
3年後 Brazil 2014 まで残る選手と難しい選手は下記の通りと予想される。
MARK SCHWARZER: 38歳の Fulham の第1GKは僅か2失点を許しただけだった。召集されたらいつでもやれることを確信させられた。しかし次のワールドカップ時には41歳になっている彼が今と同じフォームでプレーできると言う保証はない。
BRAD JONES: 長年 Schwarzer のバックアップメンバーに甘んじて来た。彼も28歳であるが実戦でプレーする時間が必要だ。
NATHAN COE: 人々に名前を覚えて貰い機会を得た。 26歳の彼はまだ充分に時間がある。 LUKE WILKSHIRE: 例え韓国戦で負った鼠蹊部の怪我がハンディとなったが彼の信頼は大会を通じて安定していた。まだあと2~3年チームの礎となるだろう。
LUCAS NEILL: 彼にとってフィールドの上でも外でも素晴らしい大会だっただろう3月で33歳になる。ブラジル大会の前に時間が無くなるであろう。
SASA OGNENOVSKI: 遅咲きではあったがとうとう Asian Cup に選ばれ素晴らしい大会となった。しかし4月で32歳になり時間も無くなっている様だ。
DAVID CARNEY: 決勝戦の延長戦終了11分前までは素晴らしい大会だった。彼はこのレベルでも左サイドバックのポジションを無難にもなしていた。視界の良い将来が控えているだろう。
JON McKAIN: 出場時間無。将来を占うほど充分なプレー時間が無い。
JADE NORTH: 投入されれば良いプレーをする。メンバー入りがせいぜいか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/41/45df266c3219648b99790a94551cfd4d.jpg)
JASON CULINA: 韓国戦で負傷。そして帰国。まだ任務はあるが Jedinak と Valeri の台頭により今や先発出場は保証されなくなった。
MILE JEDINAK: 素晴らしい大会だった。重要なゴールを決め国際選手としての地位を固めた。
BRETT EMERTON: 出場停止によりポジションを失いそのままだった。まだプレーする任務はあるがもうすぐ32歳になる。
TOMMY OAR: まだ19歳。将来を担う1人。決してベンチから外れない様に。
NEIL KILKENNY: 25歳の Leeds United の MF はベンチから何度も出て来た時にはなかなか良く見えた。次のワールドカップ予選には選ばれるだろう。
MATT McKAY: 今大会オーストラリアでブレークした選手。 Emertonをスタメンから追い出し続けた。 Brisbane のMF は劇的に自分のステータスを高めた。A-Leaguenに残るのか?
CARL VALERI: ポジションを奪い返しそして守り続けた。Jedinak とのコンビも良かった。
HARRY KEWELL: 何年にも渡る不振をふるい落とし今大会を通じて決勝戦でいくつかのチャンスをミスしたがオーストラリアのベストプレーヤーに近づいた
BRETT HOLMAN: Football もっとハードな選手がいるのか? 精力的に動き回り大会中ずっと大きくチームに貢献した。多機能な選手だった。
TIM CAHILL: 怪我と戦い続け前線に張り Kewell と素晴らしいコンビネーションを組んだ。
SCOTT McDONALD: 試合では多くを見なかった。ゴールを上げずインパクトを与えられなかった。 NATHAN BURNS: 多くを見られなかった選手の1人。しかし将来が嘱望される。
ROBBIE KRUSE: 大会で限られた出場時間で大きな存在を示した選手の1人。欧州に動くだろう。将来は明るい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/ac/61d0b81f089c2a2fbd1dc70ad9a303ae.jpg)
Osieck to peruse the young Roos
Osieck監督は3月22日から25日ドイツに若手主体のチームをで遠征し Budesliga のリザーブチームとの試合を予定していると発表した。 このメンバーには名の通った選手も選ばれるが U-23, U-20 世代が中心に組まれると Han Berger コーチは語った。 勿論まだメンバーは発表されていないがかつてBrisbane Roar でプレーし今はルーマニアでプレーするSpase Dilevski, トルコKayserispor に所属するJames Troisi、AZ Alkmaar のJames Holland Bundesliga でプレーする Nikita Rukavytsya ,Dario Vidosic, Aston Villa のChris Herd, Shane Lowry, Scottish Premier の St.Mirren 所属の Aaron Mooy そしてMiddlesbrough の Rhys Williams らにチャンスが巡って来そうだ。
”我々はベテラン選手と若手選手をバランスよく選出する事が出来た。そして若い選手達には本当に驚かされた。 確かに選手は出場出来なければ失望するがだれもが非常に献身的にサポート役に回った。みな一緒になって闘った。選手達は本当にハードに役目をこなしお互いを励まし続けた。これは大変に重要な事だ。
選手を選ぶメリットがあるが、将来をみすえ土台づくりをする必要もあるが、どれだけの間将来を見据え土台づくりを続けねばならないのか? 各試合毎に決めて行かねばならない。もし若い選手を連れて来てべテラン選手達とともにプレーする機会を与えれば同世代の選手達とプレーするよりもずっと効果は上がる。
ベテラン選手達だけで試合に臨んでも効果は上がらない。”
103分、疲れの見えたエース Harry Kewell がベンチに下がり Melbourne Victory の若いFW Robbie Kruse が投入された。その直後 Kruse がヘッドを放つがGK川島が弾き出した…この選手交替は世代交代の縮図….と見るのは時期諫早か…
1990年代中頃かつて Liverpool でスター選手だったテレビ解説者 Alan Hanse はDavid Beckham, Paul Scholes, Ryan Giggs, Nicky Butt and the Neville ら若い選手で構成された Manchester United が開幕戦で Aston Villa に敗れるのを見て “子供だけでは勝てない。”と解説した。
しかしその後の Manchester United の躍進を改めて記述必要はないだろう。多くのオーストラリアの解説者達はワールドカップでの敗退を見て次のワールドカップに向けて早急に Socceroos の若返りを急がせ Asian Cup も若手の経験の場とすべしとの声が高かったが Osieck 監督とオーストラリア協会は正しい判断を降した。
Asian Cup を重要な大会と位置付けベストメンバーを構成した。 30歳代の中心メンバーに加えてNeil Kilkenny, Nathan Burns, Robbie Kruse, Tommy Oar and Matthew Spiranovic ら若手選手も加えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/f4/b4468d0fc9c26553ea246e3305315c83.jpg)
前任の Pim Verbeek 氏と異なり Osieck 監督にはまだ少し時間の余裕がある。
次のワールドカップ予選ではどういうメンバー構成になるのだろうか…
Osieck 監督にとっては前任者から先送りされた(棚上げされた??)世代交代の課題があるが新戦力を発掘できた大会でもあった。だが前任の Verbeek は時間が無かった。 Osieck 監督は時間がある分若手選手も見極めて行くだろう。
だが日本も手放しでは喜べない。DFライン、特にCBのバックアップメンバーを探すのは急務。そして両サイドバックも。 それからボランチ。
阿部を招集しないのか?? オーストラリア A-League の若い選手達よ J-League も視野に入れろよ。日本とは時差がほとんどないから代表に召集されても良いパフォーマンスは披露できるぞ…..
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/16/c7cdf7675f4a3cb9974becf017f64257.jpg)