Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Socceroos アウェーでThe Boys in Green に完勝

2009-08-30 | Aussie & Kiwi
12. August 2009 Ireland 0-3 Australia アジア地区のワールドカップ予選が終わって(まだプレーオフが残っていたか….) 約2か月。アジア各地域でワールドカップ予選を追いかけまわしていた私としては本大会までゆっくりと他の地域の予選を高みの見物と言ったところ。 90年代中旬まで考えられないこの雰囲気。しかし既に予選を突破した国々では既に本大会に向けての強化は始まっている。(当り前か..)
日本と激戦を交えたオーストラリア代表 Socceroos は8月12日、Thomond Park に乗り込み Ireland 代表を 3-0で破り“アジア王者”の存在を緑色のレプリカを着た地元サポーター達に見せつけた。

立ち上がり主導権を握ったのはホームチームだったが…

Socceroos のスタメンはGK Shcwarzer , DF Jade North, Rhys Williams, FW Tim Cahill らが6月の日本戦のスタメンでも名を連ねた選手。そして途中出場だった Scott McDonald もスタメンに。更に日本戦で出場しなかった Harry Kewell もスタメン入りした。 またワールドカップ予選でレギュラーであった Luke Wilkshire, Mark Bresciano もスタメンに。主将を務めてきた Lucas Neil はまだ新たな契約先が決まっていない為にメンバーから外れた。
一方翌月6日にワールドカップ予選の Cyprus 戦を迎える Ireland は6月に Sofia で行われたワールドカップ予選の Bulgaria 戦のスタメンから Keith Andrews, Stephen Hunt 以外のメンバーがスタメンに名を連ねた。日本でも御馴染みの Robbie Kean, Damian Duff, John O’shea らもスタメンだ。そしてイタリア人の Giovanni Trapattoni 監督。シーズン開幕前の選手達のコンディションを見極めたいとか…
それは Socceroos の Pim Verbeek 監督も同じだろう。 

             GK 1 Shay Given
  
     2 O'shea    4 St.Ledger 5 Dunne     3 Kibane  

                 8. Gibson        6 Whelan

   7 McGeady                                                11 Duff

            9 Doyle     10 Keane 

                
                                    4 Cahill
                                                  7 McDonald 
   
                23 Bresiano                                10 Kewell

                           6 Jedinak            8 Wilkshire

        3 Carney      12 Kisnorbo        5 North     20 Williams  

                                 GK 1 Mark Schwarzer


Thomond Park で開催された初めての国際Aマッチとなった記念すべきこの試合は開始9分 Harry Kewellの30ヤードからのミドルシュートで幕が開く。このショットは GK Shay Given が横っ飛びで防ぐが、以降地元 Ireland が攻め込む。 13分、 Glenn Whelanからボールを受けた John O’sheaが更に Aiden McGeadyに送って左サイドを突破して行き, Kevin Kilbane とのパス交換から抜け出した McGready が入れたクロスを Robbie Keane がヘッドで狙うが僅かにクロスバーを越える。 
McGread と Keane は度々 Australia ゴールに迫るが Jade North, Mile Jedinak らがタフな守備を続ける。しかし 20分にはMcGeady が左サイドを突破し Duff に素晴らしいクロスを入れるが放たれたショットはDFに当たりコーナーに。21分、今度は Australia が Bresiano のCKから Kisnorbo がヘッドを放つが GK Given が弾いて McDonald が詰めるがその前にボールを抑える。 23分には再び McGread からボールを受けた Keane がDF二人を振り切りシュートに持ち込む。ここは GK Schwarzer が Keane の足もとに飛び込むファインセーブでクリアー。32分には Darron Gibson が中央をドリブル突破でゴール前に迫る。最後は右サイドの Kevin Doyle に送るが反対側にいた Keane はノーマークであった。
38分に先制ゴールを挙げたのは劣勢だったAustralia 。 38分にDoyle の右からのクロスを North がヘッドでカットし Cahill に繋ぐ。そしてペナルティーエリア右隅に走り込んだ McDonalod に送り、そこから中に走り込んだ Cahill に折り返すと左足から放たれたショットはファーサイドのコーナーの下隅に吸い込まれて行った。 
更に前半ロスタイムにAustralia は追加点を挙げる。 フルバックの Williams が Ireland の右サイド奥深くに侵入しクロスを入れると見せかけマークに入った Kilbane をかわし St.Ledger を引き付けて左足から放ったショットは Given の素晴らしい反応が防がれたがリバウンドが Cahill の前にこぼれ約10ヤードからの位置から撃たれたシュートはそのままゴールネットを揺らした。前半終了前に7分間で連続ゴールを挙げた Tim Cahill の存在は本当に羨ましい限り。日本戦に続いて2試合連続2得点..
またシュートを放った Rhys Williams は6月の日本戦で代表デビューを飾った選手。 
                         
徐々に調子が出てきたが…
後半開始は選手を二人入れ替えた Ireland が攻勢に出る。( Australia は3人入れ替えた) そして52分には更に二人の選手が入れ替わり、そのうちの一人中盤に入った Keith Andrews が素晴らしい game make を披露する。60分にはPA内に走り込んで Whelan からのボールを受けた Keane のヒールパスを受けた Stephan Hunt が撃った22ヤードからのシュートはゴールを外してしまう。 終了直前にも Keith Andrew は絶妙のクロスを入れるが St.Ledger の6ヤードの位置からのヘッドは Schwarzer が好セーブ。そしてロスタイムに入りかつて Sydney FC のメンバーとして来日経験のある David Carney が放った30ヤードからのミドルは交替出場のGK Keiren Westwood を破りとどめの3ゴール目が Ireland ゴールに突き刺さった。
後半は攻撃に転じる時間が長かった Ireland であったが最後はフィジカルに定評のある Socceroos DF陣を崩し切れず、決定的なショットは Schwarzer に防がれたとの事であった。 
                                 
キプロスとのワールドカップ予選に向けてワールドカップ予選欧州第8組に属する Ireland は首位イタリアに勝点1差そして3位ブルガリアには勝点5の差をつけて2位にいるが試合数はイタリア、ブルガリアよりの1試合多い7試合消化している。残りは3試合。次の試合は9月6日、アウェーでの Cypress 戦。 この試合に勝つと2位以内がやや見えて来る。そして10月10日には地元 Dublin に世界王者のイタリアを迎え大一番に臨む。
現在 Ireland 代表を率いるのは70歳のイタリア人 Giovanni Trapattoni 監督。
この試合後、
“我々には厳しいレッスンだった。 選手たちには少し失望している。 オーストラリアは勝利に値するチーム。彼らは我々より出来が良かった。 我々も後半は調子が上がってきて何度かチャンスを掴んだが得点を挙げられなかった。 そのうちの一つでも決まっていれば良かったのだが。 我々の何人かは試合前迄の練習を見て国際試合レベルでは90分戦えるコンディションに無い事は解っていた。 試合前にオーストラリアはフィジカルに優れたチームでメンタル的にも強いものを持っている。キプロスとは異なった相手であるが強敵ではある。 オーストラリアとは違ったやり方で相対せねばならない。 試合後選手達はややショックを受けていたので勇気付ける言葉を送った。 30年後にはこう言う試合から何を予想できるかを知っている。 キプロスはまた違う相手だ。”  以上の様なコメントを残した。
そして Robbie Keane , Aiden McGeady のコンディションの良さを称賛していた。

                   
一方 Pim Verbbek 監督は “我々はレギュラークラスのDF選手を送ったが Robbie Keane には何度も悩まされた。ただ守備陣は良く守り、そして先制ゴールを奪えた。若い選手がいいパフォーマンスを披露してくれた。” 満足なコメントを残した。 
北京五輪組では David Carney, Jade North だけでなく Nikita Rukavytsya, Matt Spiranoivc らも起用できた事も大きかったと思う。
更にボランチの Grella, Culina の2人、CB の Lukas Neil がいなくて無失点。 欧州ベースの選手達が中心に構成されたメンバーでシーズン前にも関わらず Ireland に完勝出来た事は来年に向けて視界は良好と言ったところだろう。その上名古屋グランパスで好調の Josh Kennedy まで出ていないのに…… 
                   
9月5日 Socceroos はソウルに乗り込み韓国代表と代表Aマッチ戦を行う。ここで“アジア王者”の称号をかけた戦いとするらしい。  日本は大丈夫か…

アイルランド戦のメンバーは下記の通り。
Republic of Ireland
GK Shay Given ( Manchester City ); John O'Shea (Manchester United), Richard Dunne (Manchester City), Sean St. Ledger (Preston North End), Kevin Kilbane (Wigan Athletic); Damien Duff (Fulham ), Glenn Whelan (Stoke City), Darron Gibson (Manchester United), Aiden McGeady (Celtic); Robbie Keane (Tottenham Hotspur), Kevin Doyle (Wolverhampton Wanderers).
Substitutes: Caleb Folan (Hull City) for Doyle and Stephen Hunt (Reading) for Duff at half-time;
Keith Andrews (Blackburn Rovers) for Gibson (63)
Eddie Nolan (Preston North End) for Kilbane 63 Keiren Westwood (Coventry City) for Given 68.

Australia:
GK Mark Schwarzer ( Fulham ) ; Rhys Williams ( Middlesbrough ) , Jade North ( 仁川 United ) , Patrick Kisnorbo ( Leeds United ) , David Carney ( FC Twente ) Mark Bresciano ( Palermo ) , Luke Wilkshire ( Dynamo Kiev ) , Mile Jedinak ( Antalyaspor ) , Tim Cahill ( Everton ) , Harry Kewell ( Galatasaray ) ; Scott McDonald ( Celtic )
Substitutes: Brett Holman ( AZ Alkmar ) for McDonald, Adrian Madaschi ( Portosummaga ) for Kisnorbo and Nikita Rukavytsya ( FC Twente ) for Kewell at half-time,
Matt Spiranovic ( FC Nuremberg ) for North 72.

Referee: Mr. Alfonso Perez Burrul (Spain). 

     

ドリームマッチ JOMO CUP J-League 4-1 K-League

2009-08-14 | 京都サンガ J-League

昨年から始まった日韓のオールスター戦。今年はじっくりとテレビ観戦が出来た。
サッカーの世界でオールスター戦と言うと…チャリティーマッチを除いて定期化されたものは欧州や南米ではあるのだろうか…海の向こうのアメリカでは Major League Baseball 同様 Major League Soccer の方でも存在するらしい。
日本リーグ時代は毎年夏に札幌で東西対抗戦が行われシーズン開幕を告げていたがこの東西対抗戦が所謂オールスター戦であった。この東西対抗戦は後にコダックカップと名を変えて国立競技場でシーズン開幕前に開催され私も何度か足を運んだ。当時は日本リーグの試合に1万人も観客が入る時代ではなかったがこのオールスター戦には2万人以上は観客が入っていた。そして観ていても面白かった。
しかし元々東西対抗戦は全日本選手権が始まって11年後の昭和7年(1932年)、当時全関東対全関西が対戦する形で行われそれぞれメンバー選考はセレクションゲームで行われ決められていた。そしてある時期は全日本選手権以上の重要性もなしていた。それは天皇杯の下賜が東西対抗戦になされていた時期があった。現在の天皇杯と呼ばれる大会の勝者に“天皇杯”が与えられる様になったのは昭和26年大会からでそれ以前の“全日本選手権”には天皇杯という名称はつけられていない。

Jリーグが発足して以来、シーズン中に“オールスター戦”の性格を持つ試合が続けられている。第1回の試合は面白かった。木村和司のパスを受けたKAZU がゴールを挙げたのを見て胸が熱くなった。しかしやはり野球と異なりボディーコンタクトのあるサッカーで真剣味を欠く試合は観ていてあまり面白くない。しかしシーズン中に真剣勝負を求めることも厳しい要求と思った。 
ならば海外からチームを招待して東西日本でそれぞれEast 選抜と West 選抜と1試合ずつ行ってはどうかな….と想像していた。 
そして昨シーズンから韓国国内リーグとの対抗戦が実現。楽しみが一つ増えた。

久々の生中継テレビ観戦、アナウンサーが “韓国代表12人を含む…..と豪語しているけどよくよくメンバーを調べてみるとこの前のワールドカップ最終予選ほぼ毎試合出場していたのは GK 李雲在(水原)とMFの寄誠庸(ソウル)くらいであとはかつて名古屋に在籍したMF の金正友(城南)が8試合中4試合先発フル出場を果たした程度。DFの金亨鎰(浦項)は7試合目のサウジアラビア戦ではスタメンフル出場を果たし次戦のイラン戦はベンチ入りをしたが、他の選手はほとんどこのワールドカップ最終予選での出場歴は無く、私の好きな崔成国(光州)は最終予選初戦の北朝鮮戦に60分出場したのみだった。 MF の崔兌旭(全北)はアウェーのUAE戦から最終戦のイラン戦まで3試合連続でベンチ入りを果たしたが出場したのはホームでのサウジアラビア戦に交替出場で6分間出場したのみ。
8月12日にソウルワールドカップ競技場で行われたパラグアイとの親善試合に招集されたのもJOMO CUP のメンバーでは GK李雲在と金永光(蔚山), 金亨鎰、金正友, 寄誠庸 そしてFWの李東國の6人だけだった。まさかKリーグ選抜の車範根監督はこのJOMO Cup をパラグアイ戦のメンバー選考会としたのではないだろうが… 
DF 趙容亨(済州) 呉範錫(蔚山)姜敏壽(済州) MF金致佑(ソウル)廉基勳(蔚山)李昇 (釜山)呉章銀(蔚山) FW趙東建(城南) 彼らパラグアイ戦に出場した選手達はどうしてJOMO CUP に選出されなかったのか?いやしなかったのか……
J League も、中澤、闘莉王は怪我、長友 玉田 は何故出ない?と言われていたかもしれない。
ただゲストの李炳憲は救いだったなぁ…..

試合は開始早々K-Leagueが押し込む。崔兌旭(全北)がドルブルで左サイドを切り裂いてく。そして右サイドからは崔成國と寄誠庸が上がってきて立ち上がりの3分間で3本のシュートを撃たれた。
最初の決定機はK-League 。9分16秒寄誠庸が倒され得たFKを自らゴール前に入れ趙容亨にヘッドで撃たれたがわずかにポストを外れてくれた。その直後には憲剛の浮き球のパスを胸でトラップしたジュニーニョがうまく浮かせて撃ったが李雲在が右に倒れて抑えた。
11分48秒には寄誠庸が遠藤をかわして左サイドから逆サイドの李東國に送り、李は頭で折り返すとそこに走り込んだ Damjanoviv Dejan がオーバーヘッドで狙うがミートせずゴールには飛ばなかった。しかし李東國にそのままヘッドで撃たれても危なかった…… そして寄誠傭が存在感を見せ出した。
しかし14分にJ League に先制ゴールが生まれる。憲剛がドリブルで中央をあがり上手く左のマルキーニョスに出すとそのまま放ったシュートは李雲在の守るゴールネットを揺らした。

            

マルキーニョスのシュートは K-League CB の李瑋峰の足に当たって少しコースが替った。李瑋峰は中国代表の CB で2008年の東アジア選手権の日本戦で鈴木啓太に喉輪を入れた選手。今シーズンから水原三星に所属。 今年 ACL では鹿島、名古屋と対戦している。
先制後は日本の中盤がボールを支配し始めJ-League が押し返す展開に。J-League の中盤の4人も前線がジュニーニョとマルキーニョスとくればかなり余裕を持ってボールを出せたのではないか?何しろ昨シーズンと一昨シーズンのJリーグ得点王が並んでいるのだから。 ワールドカップ予選の最前線よりも強かったのではないか?まぁワールドカップ予選はワントップが多かったけど…. ただマルキーニョスも最初のうちは韓国DFの球際の強さは日本で感じるそれよりは強いと感じたかもしれない。
韓国側は前線の崔兌旭、崔成國そして李東國のドリブル、ボールキープ頼りなのに比較してJ-League は2列目の飛び出しやサイドチェンジを使った多様な攻めで相手DFを翻弄する。カウンターは明神が読みの良いディフェンスでカットするシーンが続く。でも李東國の元気な姿をみて安心した。次のワールドカップこそ選ばれる事を祈る。こう思えるのもこう言った試合だからだろうなぁ……

後半に入りJ-League 選抜が内田に替えて駒野を投入したのに対し、 K-League 選抜は DF 金昌樹 MF金正友 FW 李東國そして Dejan を下げ DF崔孝鎭(浦項), MF 李浩 (城南) FW ユビョンス(仁川U) そして 昨年のこの大会で2ゴールを挙げた Edu を投入して来た。 崔孝鎭はワールドカップ最終予選の北朝鮮戦で途中出場で11分間プレー、李浩は2006年ワールドカップメンバー。ユビョンスはワールドカップ予選のアウェーでの UAE 戦でベンチ入りを果たした選手。 

しかし追加点はJ-League だった。CKからの跳ね返りを遠藤に替って入ったばかりの野沢が撃つとゴール前正面で構えていた李正秀に李はそのまま崔孝鎭をかわして替ってゴールを守る金永光を破り K-League ゴールに蹴り込み追加点を挙げた。愛する京都からただ一人出場の李正秀の見事なゴールだった。昨年はあちらで出ていたけど…

     

この時間帯から2点のビハインドを追う K-League が遠藤と小笠原が抜けたせいかやや攻勢に出る。70分11秒に奇誠傭のCKにエドゥーが阿部がマークに入る直前に頭で合わせてファーポストを狙うがわずかに左に外れてくれた。
72分には左サイドを上がったジウトンが倒されて得たFKを野沢がゴール前に放り込み走り込んだ憲剛がうまく回り込んで李浩をかわしてK-Leagueゴールに蹴り込んで試合を決定づける3点目が入った。そしてこの時点でMVPは憲剛だろうとも思ったのだけど…..

     

K-League は試合開始から飛ばし過ぎたか運動量ががっくりと落ちて来た。韓国は代表チームもそうだけど試合の終盤になると運動量が落ちる事が多い。70年代は90分間かれらのスタミナは尽きる事が無い様に思ったが90年代に入り日本の技術と戦術が彼らの良さを消すようになって来た。それでも勝負強さは韓国の方が上だと思っていたけど….
81分には相手クリアーボールをそのまま明神が前線に送りジュニーニョがダイレクトで更に前に送ると走り込んだ野田がミドルを放つ。 GK 金永光は一旦はじいたがこぼれたところをジュニーニョが詰めて押し込み遂に4点目。1974年の日韓定期戦で日本は 4-1 で韓国を降したがそれ以来の4点目か?いや確かシドニー五輪チームが韓国五輪チームを親善試合で 4-0 で破った事があったなぁ……
ゲストのイビョンホン氏の表情もちょっと気の毒に思えて来た。野沢のシュートの前にマークに入った金亨鎰そしてジュニーニョのマークに入った李瑋峰のマークがワンテンポずつずれたがその前にDFラインが押し上げておればオフサイドをとれたシーンでもあった。

        

その後のリスタートから K-League はボールを繋いで崔成國が右サイドを突破しジウトンと交錯して転倒したところを中国人のファンジュンジェ主審はすぐにペナルティースポットを指した。 明神らが抗議をするが…この主審は77分にジュニーニョが崔成國に肘を入れられた時にエドゥー監督が激しく抗議をするとすぐに飛んできた、前半も同じような事があったけどもう少し公平に笛を吹けよ、とも思った。
このPKを崔成國が決めイビョンホン氏、地元サポーター達が少し喜ぶ様子が映し出される。しかし指揮を執る車監督の様子は変わらない。自分が現役の時は日本にこんな負け方は考えられなかった…とでも思っているのか?
しかしこの見事な主審の演出は勝敗には影響せず、試合結果は J-League 選抜の完勝に終わった。
だけど、韓国側は最後まで抵抗を見せた。MVPに選出されたのは何と李正秀だった。攻守に渡ってと言うのが受賞の理由らしいが、理由は彼が韓国人選手だからだろう。どう考えても中村憲剛か野田ではなかったか? 受賞した李正秀自身がかなり戸惑った様子。しかし他のJ-Leagueの選手達は委細かまわず彼を祝福していた。満足していたのは韓国の関係者達ばかりだった……
私的には愛するサンガでプレーする李正秀がMVP選手に選ばれたことが救いであった。

翌日の朝鮮日報を見ると珍しく K-League 選抜の完敗を認めていた。

レベルが違うMF陣  
現代サッカーは中盤が命。今大会でも如実に表れた。 
中田英寿というワールドクラスのMFを生み出した日本は伝統的にMFにいい選手が多い。李正秀(イ・ジョンス)は「ボールコントロールは韓国よりも日本のMFの方がはるかにうまい」と評し、代表でMFの軸となっている奇誠庸(キ・ソンヨン)も「日本のMFは素晴らしかった」と語った。 組織力でも差があった。まるで今年のUEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンズリーグの決勝のバルセロナ(スペイン)対マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)の再現のようだった。小笠原と中村憲剛が軸となったJオールスターズのMF陣は組織力を基盤とした鋭いパスで試合を支配した。一方、奇誠庸と金正友(キム・ジョンウ)によるKオールスターズのセンターハーフからはパスの流れが途切れる場面が目立った。 
崔兌旭(チェ・テウク)、崔成国(チェ・ソングク)はサイドで鋭い突破を見せたが、センターハーフからのパスがカットされたため、単発的な攻撃に終わった。4点も取られた最も大きな理由といえる。

ハイレベルの外国人
都合のいい言い訳に聞こえるかもしれないが、Jオールスターの外国人もレベルの高さも際立っていた。ダムヤノビッチ、エドゥらは力強いサッカーを見せたが、タイトなマークに何度も苦しめられた。 一方、Jオールスターの攻撃をリードしたマルキーニョスとジュニーニョは存分に力を発揮した。さほど背は高くないが、優れた瞬発力とハイレベルのテクニックでKオールスターズのDFラインの背後を何度も衝いた。先制点を挙げたマルキーニョスの素晴らしいテクニックと4点目を挙げたジュニーニョのスピードは圧巻だった。 さらにMF陣とポジションチェンジを繰り返し、Kオールスターズの守備陣をかく乱した。最前線から中盤まで幅広く動いて2対2や3対3の細かいパスを交換したり、抜群の瞬発力でKオールスターズの守備を突破したりとレベルの違いを見せつけた。

戦術でも完敗   
マルキーニョスに先制点を許した後もKオールスターズには目立った戦術の変化はなかった。思うような攻撃ができない崔兌旭と崔成国がサイドを変えたことが唯一の変化だった。 前線からのプレスも不十分だった。李東国(イ・ドングク)は「プレスするために走り回ったが、Jオールスターズのパスにかわされて体力を消耗した」と語った。 中途半端なDFラインも問題だった。点を取るためにラインを押し上げるというわけでもなく、Jオールスターズの裏への鋭い飛び出しに備えてラインを深めにするというわけでもなかった。そのため、DFとFWの間をコンパクトにできないまま、JオールスターズのMFにスペースを与えることとなった。
さらにKオールスターズの中で相手の脅威となっていた崔兌旭に代え、キム・ヨンフを投入した選手起用も問題だった。その後は、崔成国だけが鋭い突破力で日本を脅かすにとどまった。クロスによって優れた体格を生かすヘディングシュートも影を潜めた。サイドの突破からクロスを挙げる選手がいなかったためだ。 韓国の完敗だった。


      

後半開始に李東國、デヤンのどちらかを残すべきではとは私も思った。それでも前半の立ち上がり、2点リードされてからのエドゥーのヘッドの何れかが決まっておればまた違った結果になっただろう。選手起用、そして交替を見るとどうしても4日後のパラグアイ戦を視野に入れていた思えてならない。
その李東國、12年振りのワールドカップ出場を目指すべく4日後のパラグアイ戦にスタメン出場を果たした。今度こそ出場をして映画“ロストメモリー”の様にゴールを決められるか、ただし韓国代表として。

そして私は来年夏、日本で開催されるこの試合、観戦する事が出来る事を祈った。

J League 選抜 4 -1 K League 選抜
得点経過 : 1-0 ( 14分マルキーニョス ) 2-0 ( 59分 李正秀 ) 3-0 ( 72分中村憲剛 ) 4-0 ( 81分 ジュニーニョ ) 4-1 ( PK 82分崔成國 )

J League 選抜
GK 1 楢崎正剛 ( 名古屋 )  DF 2 内田篤人 ( 鹿島 ) 3 岩政大樹 ( 鹿島 ) 6 李正秀 ( 京都 ) 15 ジウトン ( 新潟 )  MF 8 小笠原満男 ( 鹿島 ) 17 明神智和 ( 大阪 )
7 遠藤保仁 ( 大阪 ) FW 18 マルキーニョス ( 鹿島 ) 10 ジュニーニョ ( 川崎 )

交替 : 46分 内田→DF5 駒野友一 ( 磐田 ) 59分 遠藤→MF 9野沢拓也 ( 鹿島 ) 63分 マルキーニョス→FW 11 大久保嘉人 ( 神戸 ) 67分 小笠原→MF 13 阿部勇樹 ( 浦和 ) 75分 楢崎→GK 曽ケ端隼 ( 鹿島 )

K League 選抜
GK 1李雲在(水原) DF 3金亨鎰(浦項) 4金昌樹 ( 釜山 ) 5李瑋峰 ( 水原 )
6郭煕柱(水原)  MF 7 崔成國 ( 光州 ) 11崔兌旭(全北) 14金正友(城南)
16寄誠庸(ソウル) FW 10 デヤン ( FC ソウル ) 18 李東國 ( 全北現代 )

交替 : 46分 金昌樹→DF 2崔孝鎭(浦項) 金正友→ MF 13李浩(城南) デヤン→ FW 9エドゥー ( 水原 ) 李東國→ MF 15ユビョンス(仁川U) 56分李雲在(水原)→ GK 19金永光(蔚山) 65分崔兌旭→ MF17 金容浩 ( 江原 )


サンガの勝利が見たいぃぃぃ……  8.1 横浜Fマリノス 3-0 京都サンガ FC

2009-08-12 | 京都サンガ J-League

日産スタジアムは今年でもう3度目だ。とはいっても前の2回はワールドカップ予選。 J - League 観戦は通算で3度目となるがこれは9年振りだ。前回もその前ももちろん愛するサンガの応援。あの時はキングカズが紫のユニフォームを着ていた。 それでも試合は負けた。 その前も負けたのでここでのサンガ観戦は2連敗中だった。しかし今回は期待度が全く異なっていた。前回はホーム西京極で柳沢が復帰する前にも関わらず 2-0 で快勝するなど対戦相手の横浜Fマリノスには3連勝中。しかもこの試合には柳沢が復帰しており、マリノスのCB中澤がナビスコ杯のガンバ戦で右目眼下底骨折を負い出場できない。今度こそサンガの勝ち試合を見られるのでは…そういう思いでスタジアムに乗り込んできた。

      

やはり、と言っては失礼か?ワールドカップ予選時と異なり小机駅から競技場まではスムースに到着。おかげでスタメン発表前に着席出来た。 “遅刻”しなかったのは久しぶりだなぁ……

席はゴール裏のビジター自由席。ワールドカップ予選の試合はS席でも見辛いシーンがあり、入場料を半分は返して欲しいと思ったが、ここゴール裏は結構見通しが良かった。でも前売り券をちゃんと買っておけばよかったなぁ……

まずはサンガのスタメンが発表される。 スタメン、フォーメーションは予想通り。今シーズン初めて見る“生柳沢”の名前が呼ばれると期待感が大いに高まる。

            20 パウリーニョ  

    13 柳沢   10 ディエゴ  22 渡邉大剛
  
         16安藤    7 佐藤  

    8 中谷   14李正秀  4 水本   24 染谷
  
              21 GK 水谷 

一方のマリノス。この試合の課題は怪我で離脱した中澤の穴をいかの埋めるかだったと思う。

                15金根煥 

      14 狩野      9渡邉千真  10山瀬 

          29 長谷川アーリア  30小椋  

     24 金井    3 松田   7 栗原  5 田中

                21GK 飯倉

大方の予想通り松田がCBの入り中澤のポジションを担う事に。松田が“抜けた”ボランチのポジションには田代か兵藤が小椋と組むかと予想されていたが長谷川アーリアがナビスコ杯のガンバ戦に続いて起用された。(ただし2列目のポジションだったらしい。)そして左サイドバックには小宮山ではなく金井が起用され、ワントップに韓国の金根煥が。2列目真ん中には渡邉千真が入りサンガの大剛と兄弟揃ってスタメン。(ただしポジション的に当たる事は少ないと思った。)なんて親孝行な選手達だろう…

      

こうして見るとマリノスの選手達は山瀬と松田以外はよく知らない選手ばかり。あぁ勉強不足….. 一番良く知るのは木村浩吉監督だった。 80年代中頃、釜本邦茂が引退してから私は日産自動車を応援する様になった。GK松永をはじめ、木村和司、水沼、柱谷兄弟、金田、越田そして元セレソンのオスカール。 当時最も魅力的なチームで読売クラブとの対戦は他の試合よりも観客が多かった。 その中で派手さは無いが木村浩吉も好きな選手の一人だった。 一時木村和司が調子を落としてベンチウォーマーになっていた時に木村浩吉がスタメンを張り続けチームに貢献した事をよく憶えている。 だがJリーグ開幕の前に29歳の若さで現役を引退してしまった。Jリーグがいよいよ開幕…と言う時の多くの選手が色々な理由でユニフォームを脱いだ。木村浩吉もその一人だった。控えの選手が紹介されるがここには良く知る選手が二人いた。FW坂田大輔と水沼宏太だ。坂田は2003年 UAE で開催された FIFA U-20 の得点王。決勝トーナメント1回戦、韓国相手に0-1 のビハインドから途中出場で同点ゴール、そして延長前半で決めたVゴールは忘れらない。そのうち代表をしょって立つ FW になると期待していたのだけど。もう26歳、いやまだ26歳。チャンスはあると思う。 
チャンスで言うなら19歳の水沼がもっとあるだろうが、私は彼の父親、水沼貴史が忘れられない。 1979年ワールドユースでの唯一のゴール、そして80年代の日本代表での数々のゴールに私達世代は随分と勇気付けられた。君のお父さんは偉大な選手だったんだよ… でもプロ選手になるとは親孝行な選手だなぁ…..しかしここにいる選手達はみなプロ選手。みんな親孝行なんだなぁ…
見る視点がだいぶずれてしまった……

       

マリノスのキックオフで始まった試合は1分19秒、パスをカットされて金根煥がヘッドで落とした所を山瀬にミドルを撃たれる。韓国代表では金根煥はDFだけどこの試合ではナビスコ杯に続いてトップで使われる。同じ韓国代表DFの李正秀とのマッチアップが楽しみだった。

          

サンガは中谷が高い位置をキープするが相手DFの動きが早くボールが繋がらないしすぐに囲まれてしまう。 前節の川崎戦、前のマリノス戦に続いてカウンター狙いか…5分に中谷が左サイドを上がって攻勢を見せるがクロスは柳沢には僅かに合わず得点には至らなかった。ここの柳沢の外に開いて中に切れ込み松田のマークを外し金井の前に入る動きはさすがだった。6分53秒にはディエゴの縦パスに柳沢が走り込むが惜しくも追い付かなかった。 そして以降、前半はサンガの見せ場はほとんどなかった。

7分30秒にはロングボールを渡邉千真が頭ですらして山瀬が走り込んでミドルを撃つ。弾道はバーの上に外れて行くが中で金根煥がフリーだった。9分24秒には狩野のクロスを水本がヘッドでコーナーに逃れそのCKから長谷川がボレーで撃つがポストの左に外れてくれた。12分16秒には金根煥のボールキープからヒールパスを受けた山瀬がドリブルシュートを見せるがわずかにバーの上に、13分50秒には右サイドバックの田中が上げたクロスを何とか水本が、21分には左サイドからスローインを受けた金井のクロスを中谷がそれぞれヘッドでクリアーしたが危ないクロスであった。22分にも長谷川に正面からミドルを撃たれるがこれは左には焦れてくれた。 劣勢のなか最後は水本、染谷が相手のラストパスを読んでカットしたりするもボールを回されサンガは完全に後手にまわる。金根煥が李正秀のいないサイドに流れ千真が正面からそして山瀬が右から上がって来る。27分18秒、マリノスはCKから金根煥が李正秀に競り勝ちヘッドで折り返したところを長谷川に押し込まれてしまったがここはオフサイドでほっと胸をなでおろす。 しかし最後は染谷の足に当たってはいったなぁ……
25分頃から長谷川が上がってきて効果的に攻撃に絡むようになってくる。29分57秒にはまたも中央からミドルを撃たれてひやりとさせられる。 サンガも何とかディエゴに繋いでそこから…と思うのだが相手DFの集散が早いのでディエゴに入ってもそこからが繋がらない。佐藤が2列目に上がってきてディエゴをサポートし柳沢が上がってきてパウリと2トップ気味になるフォーメーションに替えたのだが….
マリノスも金根煥と千真の2トップ気味になり前線でそして長谷川が2列目に入ってきてプレスをかけて来る。そして38分遂に先制ゴールを許してしまった。 渡邉千真が中央でボールを受け佐藤のマークを受けながらもボールをキープし水本がマークに入る前にグラウンダーのミドルを撃たれそのままサンガゴールネットを揺らした。 千真のボールキープも見事だったがそこに出したのが染谷のマークを振り切った長谷川だった。 サンガDF陣もあれだけボールを回されては……金根煥のマークは充分だったが千真、長谷川に翻弄される時間が続いていた…..

      

それでも前節の川崎戦は先制を許した後に3ゴールで逆転したので後半に期待した。 後半はこちら側にサンガが攻めて来る。立ち上がりから柳沢が積極的に出て来るのでその度に大いにサポーター席は沸いた。47分11秒には大剛からのクロスに飛び込むがオフサイド、48分14秒には左サイドからパウリに入れるが惜しくも合わなかった。昨シーズンはここで2ゴールを挙げている柳沢なんとか状況を打開して欲しかったが…
後半開始から同点を狙って中谷を上げて3バックにし中盤を厚くしたが、49分にはカウンターから田中にクロスに千真にボレーを撃たれ危ないシーンを作られた。 あぁ千真のスタメン….サンガファンの心境は同じだっただろう。
54分、パウリが右サイドで金井に倒されFKを得る。そして中谷に替えて角田を入れる。ディエゴの入れたFKはファーサイドの李正秀に飛ぶがその前に松田がヘッドでコーナーに。そのCKもネアーの李を狙うが栗原のマークで李の頭に合わなかった。 57分にはマリノスが今度はカウンターで金根煥に右サイドを破られ、田中に繋がれそのまま折り返した所をまたも千真にフリーで撃たれたがここは正面の水本に当たりゴールには至らなかった。
サンガベンチは59分にパウリを下げて豊田を入れ、柳沢と2トップに。 しかし試合はマリノスの攻勢が続き何とか李正秀と水本がヘッドで跳ね返してきた。
フォーメーションを確認するとサンガは柳沢と豊田の2トップに2列目は左から大剛、ディエゴ、角田、そして安藤と佐藤がボランチに戻りDFは李、水本、染谷の3バックに替っていた。 試合中でもフォーメーションをどんどん変えて来るのがサンガの特徴でもあるがこれに対応する為か65分マリノスンベンチは山瀬、狩野を下げて兵藤と小宮山を投入してきた。 そして2列目が右から小宮山、千真、兵藤となった。

67分ディエゴが小椋に倒され正面やや左の良い位置でFKを得た。ディエゴは直接狙ったがわずかにバーを越えた。マリノスは3日前にナビスコカップを戦ったばかり、体力的にはサンガの方が有利なはず、ゴール前に持って行きこう言う形でファールをもらえれば….と思うが途中出場の角田が同じく途中出場の小宮山に厳しくマークされるなどボールが繋がらない。 反対に68分にカウンターから兵藤が放った正面からミドルを放たれクロスバーを叩くなど決定機を演出するのはマリノスばかり。 中澤が抜けたDFラインでも4バックがきっちりとポジションを埋め、サンガにシュートすら撃たせてくれなかった。
74分マリノスはスローインから金根煥を経由し長谷川にボールが渡ると長谷川が縦に力強いドリブルでサンガDF陣をごぼう抜き、染谷がマークに入る前に中に折り返すとフリーの兵藤に渡りそのまま撃たれたシュートはGK平井を破り追加点が入った。今シーズン初めてスタメン落ちした兵藤の意地のゴールだったがその前の長谷川アーリアジャスールのドリブルは見事だった。先制ゴールも長谷川からのボール。 父親がイラン人で母親が日本人とのことだがこのドリブルを見せられると近い将来是非日本代表に欲しい戦力だと思った。
そして彼はこの試合の Man of the Match となった。当然の働きであった......

2点差をつけられたサンガはここから猛攻を見せてくれた。76分17秒、右サイドからディエゴのFKがファーサイドの水本を狙うがジャストミートせず、78分左サイドで豊田が田中に倒されイエローカードが出され得たFK,今度もディエゴが入れるが真ん中の李正秀を越えてファーサイドの豊田に渡るがここもミートせず。 どちらか決まってもおかしくないセットプレーのチャンスだった。 80分22秒には豊田が右サイドからミドルを放つがこれはGKの正面。81分にマリノスは千真を下げて田代が入りナビスコ杯に続いて5バックにし守備を固めるとサンガも82分ボランチの安藤を下げて森下を入れる。 何とか1点を返せば引き分けられるかもと期待をしたのだけどセットプレーでしたチャンスが作れない….
そして87分マリノスに3点目が入り試合を完全に決められた。 右サイドから兵藤が前線にボールを出すと小宮山がボールの流れを利用して上手くマークに入った大剛を外しフリーで放ったシュートがサンガゴールに突き刺さった。昨シーズンチーム最多タイの7ゴールを挙げた、途中出場の小宮山のゴールだった。
3失点目を喫して私は座り込んでしまった。それでもサンガサポーター達は熱心に声援を送る。私も立ち上がって声を出すが前半は無かったロスタイムが3分あった後半もそのままサンガのゴールは生まれず完封負けを喫した。

兵藤、小宮山と交替出場選手が次々とゴールを決めそして開幕戦以来のスタメン出場の長谷川が結果を出す等中澤がいなくて苦戦を強いられたはずのマリノスが会心の試合運び、そしてベンチワークだった。前節の川崎戦での快勝。そして連勝しているマリノスが相手でしかも中澤が怪我で離脱。それは完全な胸算用でしかなかった。まさか選手達にも慢心があった訳では無いだろうが………マリノスはチームの危機をバネにする力があったという事か……… 冷静に考えれば5月には西京極でマリノスを破ったがその試合は松田、栗原を故障で欠いていたのだった....

トリコロールパラソルを向こう正面に見ながら、

      


サンガの選手達にこの次の健闘を祈る声援を送りながら

       

帰路に就途中、御土産物で新しいストラップと八橋を買い、ぽつりと“あぁ悔しいうぇ~。”と漏らすと店員のおねぇさんに“お疲れ様でした。”と言われてしまった。 


横浜駅で崎陽軒のシュウマイを変えたのが唯一の救いであった……..

Jリーグはここから2週間空くけどしっかり立て直してくれよ….. と思った。


今年はサンガの勝ち試合が見られるのだろうか……そのためには西京極にいかんとあかんかなぁ……..