Mr.コンティのRising JAPAN

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3位狙いのバーレーンは今史上最強だ

2009-03-28 | 夏季五輪

3月24日。第二回 World Base Ball Classic 、まさに手に汗握る好ゲーム。
日本は宿敵韓国を延長戦の末降して大会連覇を果たした。
昨秋突然“発生した”世界金融恐慌に端を発した急激な経済不振は日本列島にも波及。トヨタ自動車やソニーなど世界に誇る日本のメーカー達は一斉に減益、下方修正そして人員削減を発表するなどとても明るい近未来など予測できない閉塞感一色の日本列島に幸福感をもたらしてくれた素晴らしい出来事であった。 
この幸福感に限りをつける理由はどこにもない。3月28日にさいたまスタジアム2002 で行われるワールドカップ予選のバーレーン戦でも勝利をあげ我々を大いに幸せにして貰いたい。
しかしスポーツは対戦相手がいて成立するもの。その対戦相手とて
“勝ちたい。負けたくない”と思うのは当然で、バーレーン代表は日本に勝って自国民に幸福感をもたらそうと言うその責務を果たそうとしている。これまで多くの日本人アスリートたちが我々を幸福にしてくれた様に。

2008年11月19日。マナマで行われたワールドカップ予選のバーレーン対オーストラリア戦。圧倒的優位に試合を進めながら Socceroos GK Mark Schwarzer が連発するファインセーブと終了直前の Mark Bresciano のゴールで敗戦を喫し、この時からバーレーンはアジア地区予選突破に向けてウズベキスタン、カタールとグループ3位争いに照準を定めねばならなくなった。 
他の湾岸諸国ならここで監督交代となるとことであった。(その前に更迭させられる可能性も充分にあった。) しかし翌年1月4日から17日に開催されたバーレーンサッカー協会にとっては“最も重要な大会”である Gulf Cup では初戦のカタール戦は Abdulla Omar, Sayed Adnan ( PK ) そしてAbdullaAl Dakeel のゴールでイラクを 3-1 で降すも続くクウェート ( 0-1 ) オマーン ( 0-2 ) には連続して完封負けでグループリーグ敗退。
しかし“王族達”の怒りの矛先は選手達に向けられこの“正当な評価”が名将マチャラ監督の新チームづくりに追い風となった。敗戦に終わったオーストラリア戦のゲーム内容がマチャラ監督の手腕の評価を絶対的なものにしたのかもしれないが他の湾岸諸国では考えられない“異常”な現象である。
ある専門紙では Gulf Cup の成績により多くの元中心選手が“粛清された”とあるが、その中には “2004年 Asian Cup の得点王 A’ala Hubail と Abdulla Marzooq らが入っているとの事。A. Hubail は2007年の Asian Cup 予選では2試合しか出場しなかったがイラク戦では貴重な決勝ゴールを挙げてチームを本大会に導くもののインドネシアで1次リーグを戦ったバーレーンは韓国を 2-1 で破ったもののサウジアラビア ( 0-4 ) そして地元インドネシアに 1-2 で敗れ準々決勝には進めなかった。
A. Hubail 自身も3試合フル出場ながらノーゴール。ワールドカップ予選では3次予選のオマーン戦、日本戦で連続してゴールを決めたが以降は得点は無く、ついに2月11日のウズベキスタン戦ではついに招集されなかった。

右サイドバックのポジションを担っていたDF Abdulla Marzooq も1月のAsian Cup 日本戦、そして2月のウズベキスタンとのワールドカップ予選では召集されなかった。
これからのワールドカップ予選では4人のアフリカからの帰化人選手の出場経歴があるが予選通過に向けてこの帰化人選手を中心にメンバーが構成されると思われる。

予想スタメンは…..

GK :不動の Sayed Mohamed Jaafar Sabt Abbas 3次予選から全て出場を果たしバーレーンのゴールを守る守護神。昨年6月は雨の中のさいたまスタジアム 2002 で中村俊輔のPKをストップした。 しかし9月のマナマでの日本戦は3失点を喫している…..
バーレーンは代表のGKは 2004年 Asian Cup では Ali Saeed がレギュラーだった。チームが準決勝に進出した大会後は Ali Hasan Al Thani がレギュラーポジションを獲得したが2007年1月の Gulf Cup では Asian Cup 北京大会では第二GK であった Abdulrahman Abdulkarim がゴールを守り (北京大会でも1試合出場 ) 同年7月の Asian Cup でも3試合全て出場を果たしたがサウジアラビア戦で4失点を喫するなど目立ったパファーマンスは披露できなかった。
ワールドカップ予選でゴールを守る Sayed Jaffar は北京五輪最終予選全てに出場した選手。韓国、シリア、ウズベキスタンと同居した五輪予選は突破できなかったが予選終了後は代表チームのレギュラーに抜擢された。

DF 恐らく3バックでは……
1月の Asian Cup予選では前線から人を集めてプレスをかけて来たらしい。だからという訳では無いがDFラインはこれまでのワールドカップ予選同様3バックではと思う。  CBには189cm長身の Sayed Mohamed Adnan 。 なんども日本のクロスボールを跳ね返しただけでなく、セットプレー時は相手ゴールマウスにも入って来る。 
左サイドは Mohamed Husain そして右サイドバックには新鋭のHusain Ali Mohamed 。Husain Ali Mohamed は Marzooq に替ってウズベキスタンに出場した選手。
DFラインはアウェーのウズベキスタン戦を無失点に切り抜けたので自信を持って日本戦に臨むだろう。

MF 好守に充実か….
ボランチにはあの日本戦で痛恨のオウンゴールを犯した Yusuf Salmeen がMahmood Abdulrahman と組む。  日本では“オウンゴールの….” と覚えられているがバーレーンではチームキャプテンを担うなど信頼は厚いと思われる。
そしてAbdulrahman は前のウズベキスタン戦ではロスタイムに決勝ゴールを決めた。

    

攻撃的MFには右にチャドからの帰化人選手 Abdulla Ismail Omar 左に Salman Isa そしてトップ下には ナイジェリアからの帰化人選手 Abdulla Baba Fatadi だろう。 Asian Cup 予選の日本戦で起用されたモロッコからの帰化人選手 Fazouzi Mubarak Aaish が使われるかもしないが前節はベンチ外であった。1月の日本戦では Omar と Isa の両サイドが比較的高い位置に張り日本のボールの出所を抑えていた。

  

FW Jaycee John の出来次第
多くの専門誌がナイジェリアからの帰化人選手 Jaycee John Okuwnwanne のワントップが予想されているが、Ismaeel Hassan との2トップではないか? また前節では Ismaeel Hassan に替って途中出場した Salman Aldakeel がスタメンか? 
Mubarak Aaishu が中盤にスタメンで入れば Jaycee John のワールドカップトップもあるか? バーレーンはこのワールドカップ最終予選では4得点しているがFW選手の得点が無いのがマチャラ監督の悩みか?それは岡田監督も同じか?アフリカからの帰化人の3人、 Fatadi, Joycee John そして Ismail Omar の3人がそろい踏みとなるとこれまでのバーレン戦の様にはいかないかもしれない。

しかしここはしっかりと結果を出して欲しいものだ。  それにしても今日は寒そうだなぁ….でもそれが日本に有利となるなら我慢しよう….. 

          Jaycee John   Ismaeel Hassan


    Salman Isa   Abdulla Fatadi   Andulla Omar

 
      Yusuf Salmeen      Adbulrahman

Mohamed Husain  Sayed Adnan  Hussain Ali Mohamed

 
             Sayed Jaffar

さて何人当たるかな????