Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

あぁ 栄冠は・・・痛恨のさよなら押し出し四球・・・・ 高校野球埼玉県大会から 1

2014-07-22 | Weblog
塁上は全て埋まっていた。しかしアウトカウントは2つ。マウンド上の庄和高校2番手投手高橋君の投じた球が高く外れて押し出しの四球となってしまった。すると大宮武蔵野のダグアウトから選手達が一斉に出て来た。そして後方の応援団からも大歓声が。
選手達がホームプレートを挟んで整列を始める。 あれれ・・・・ あぁぁ~そうかぁ。この押し出しで7点差となり7回裏だったのでコールド勝ちが成立したのだった。 あぁ・・・それでさっきの回庄和高校の選手は無理な走塁を繰り返したのかぁ・・・・・



今年も始まった全国高校野球選手権大会埼玉県予選。全国大会もそうだけど各都道府県の大会も立派な選手権と思っている。昨年はこちらに越してきて15年目でようやく越谷市民球場に観戦に来ることが出来た。
今年は台風の影響で順延された試合もあったけど、7月12日、13日の両日現場観戦に機会に恵まれた。

山村学園 6-2 春日部東
野球場に到着した時は7回表の春日部東の攻撃中だった。あぁなんでもっと早く出てこなかったんだろう・・・・いつも思ってしまう。
打順は下位打線だったけど塁上にはランナーが二人いる。 そしてタイムリー安打が生まれた。 これで 2-5 と3点差に追い上げた。 しかしマウンド上の山村君は後続を何とか絶ってそれ以上の失点は許さなかった。 
この日は朝から気温も湿度も高かった。 フィールド上はどうだったのだろう。もっと暑かった事だったと思う。
7回裏、山村学園は下位打線から始まり得点を上げられなかった。こうなると8回表3番関根君から始まる春日部東は追い上げの流れが、と思った。 しかしこの回から登板した3番手の山村君は3番からの打線を3者凡退に切って取る。
そして8回表の山村学園は2番からの好打順だった。 先頭の森廣君がヒットで出塁する。そして続く金子君が初球、送りバントを決めて森廣君をスコアリングポジションに送る。 春日部東バッテリーとしてはここは森廣君を還したくないところだ。 最後の攻撃は7回に連打を見せた6番から始まる。 しかし山村学園4番内田君がライト前に弾き返す。 だが春日部東、右翼手仲井間君の素晴らしい返球で2塁走者の森廣君はホームに還れなかった。 
塁上には走者が1塁と3塁にいる。 マウンド上の高橋君、5番田中君を迎えてここは踏ん張りどころだ。 田中君の強烈な打球がサード阿葉家君の前に飛ぶ。 きっとホームに突入した森廣君が気になったのだろう。打球を前に落としてしまう。 ホームは間に合わず打者走者を封じるべく1塁に送球する。 山村学園には大きな6点目が入った。 気落ちしたのか高橋君は6番打者の堀田君にぶつけてしまい2死ながら1,2塁となってしまった。 
だけど高橋君は最後の踏ん張りを見せる。7番佐々木君をフルカウントまで粘られながらサードファールフライに打ち取った。 フライを取った阿葉家君が必死に走って打球に追い付いた。 6点目の原因を作ってしまった事に責任を感じていたんだろうなぁ~・・・・

最終回、春日部東ベンチは先頭打者の関君に替わって代打の山崎君を送る。しかしマウンド上の山村君はストレートを続けてたちまち 0-2 と追い込む。そして3球目もストレートを当時、山崎君は打ち返すものの打球は投手山村君のグローブに収まり1塁佐々木君に送られまずワンアウトを取った。 打者走者の山崎君はヘッドスライディングを見せたのだけど。 山崎君は3年生だった・・・・
続く7番仲井間君はそのままボックスに入る。 そしてフルカウントからストレートをセンター前に打ち返した。  2-2 からの微妙なコースを良く見逃した。 
だけど4点差にしてもらったばかりの山村君は余裕があるのか、次の8番木下君を高めのストレートとカーブで 0-2 と追い込み最後は外角高めの速い球で見逃し三振に切って取る。 



あと一人だ。 春日部東ベンチは3年生の阿部君を代打に送る。 最後の打席になるかもしれない、悔いのないように・・・・と。
しかし、阿部君も山村君の快速球についていけず見逃しの三振に終わった。





山村学園はこの勝利が野球部創設7年目で夏の大会初勝利だったそうだ。 スタンドにあれだけ部員がいるのに今年が初勝利だったのかぁ~とむしろ不思議に思った。
敗れた春日部東高校。 あの公務員五輪ランナー川内優輝、そしてプロ野球界ではロッテマリーンズの加藤翔平が卒業生だ。
県立高校なのにやるなぁ~と思った・・・・・・ 
それにしても暑い。 水筒の中のアルカリ飲料はもう底を突いてしまった・・・・・・



大宮武蔵野 8-1 庄和
第二試合が始まるまでに昼食を食べた。 第二試合は県立高校同士の対戦となった。 大宮武蔵野高校は女子生徒が7割を占めているらしい。それでも浦和レッズユース所属で U-19 日本代表の茂木力也、オリックスの佐藤達也が同校のOBだ。
そしてチアーダンス部は全国レベルとの事。そのせいか?AKB48の子島陽菜、島崎遙香が同校のOBらしいけど二人ともチアーダンス部だったのかな?
スタンドでも彼女達チアーダンス部と思しき女子部員が応援の中心だった。



一方庄和高校は目立ったOBはいないけど今春の県大会では強豪花咲徳栄に敗れたものの1-2 と善戦した。それが選手権に向けての自信になるか?と期待した。 第1試合同様に好ゲームを期待したんだけど・・・・・



初回、武蔵野・吉田君、庄和上野君の立ち上がりはよかった。 吉田君はストレートが良く、2番荒川君、3番重田君を連続で空振り三振に討ち取った。 先頭打者の佐藤君を後藤匠君のファインプレーでサードファールフライに打ち取った事で勢いが付いたのかもしれない。  上野君は変化球が冴えた。 先頭の斉藤君を 2-2 から2番吉場君を 0-2 からカーブで見逃し三振に討ち取った。 これは投手戦になるかな?と期待したがその期待は2回にちょっと崩れ出した。
吉田君は3番から始まる庄和打線にストレートを捕えられた。3番高橋、4番渡辺竜也の両君は打ち取ったもののいずれもストレートを鋭くライトに打ち返された。 そして6番上野君、7番竹川君にストレートをセンター前に弾き返される。 変化球がさっぱりストライクにならずストレートでカウントを稼ぎに来たところを打たれた。それでも2死1,2塁から迎えた坂入君を変化球で 2-2 として最後はストレートで空振り三振に討ち取り失点は許さなかった。
2回裏、上野君もストライクが入らない。 4番武富君、5番三野君を連続で歩かせる。初回に決まったカーブが入らなくなっていた。そして5番中山君にはストレートを打たれてレフト越えの2塁打を許した。 ただ武富君が盗塁に失敗していたのでまだこの時点では得点は入らなかった。 武富君の盗塁を見ると高校野球、明日なきトーナメント戦の戦いだなぁと思う。
だが大宮武蔵野は下位打線が打点を挙げる。 7番岩田君のセカンドゴロの間に二野君が生還し先制点を挙げ、続く吉田君のあたりはショート重田君の前に。重田君は焦ったのか打球を落としてしまい高山君がホームイン。2点目を許し、打者の吉田君も1塁に生きた。早くもマウンド上に内野陣が集まった。

 


更に9番加藤君のストレートを捕えた打球は右中間に飛ぶ。 二死なので1塁走者の吉田君はスタートを切っており3塁もまわる。だがうまく打球に回り込んだ右翼手の荒川君から中継の竹川君を経て返球され吉田君はホームで憤死してしまった。 見事な守備、中継だった。 庄和は上野君が捕まえられたが好守で2失点に抑えた。 
だけど投手の吉田君を走らすかなぁ・・・・・とも思った。



だがマウンドに戻った吉田君はストレートが冴え出した。3回には3者凡退に切って取り、4回は先頭打者の繁田君にライト前に打ち返され、味方エラーなどで2死満塁となるも、最後は坂入君をストレートで見逃しの三振に。 坂入君は前の打席で三振だった・・・・ 5回も味方エラーで走者を出すも、その佐藤君の盗塁を刺すなど3人で庄和の攻撃を仕留めた。
一方の上野君、ストレート、変化球共にコントロールが定まらないものの3回は守備が良く3番宮本君を併殺打で打ち取り、4回は2死を取りながら中山君にストレートをセンター前に弾き返され、岩田君にはぶつけてしまい、8番吉田君を歩かせ2死満塁とするも前の打席でヒットを許した加藤君を 1-2 からカーブを引っ掛けさせてセカンドゴロに打ち取った。 吉田君の打席でカーブが暴投となっていたのでここでよく追い込んでいたとはいえカーブを投げられたなぁと思った。
5回裏。 大宮武蔵野は先頭打者、前の打席から代打でそのままレフトに入った北村君が 2-2 からのストレートをセンター前に弾き返し盗塁を決めると続く宮本君に三遊間を破られ北村君が生還。3点目が入った。 そつのない攻撃と感心する。
これ以上点差を拡げられたくない庄和はここで上野君を下げて左翼を守っていた高橋君をマウンドに上げ、右翼の荒川君は左翼に回り上野君が右翼に入った。 
右翼から左翼に回った荒川君が投げると思ったんだけどなぁ・・・・ 



しかし高橋君はストレートが早い。後続の武富、二野の両君を打ち取り失点を抑え次の3番からの味方の反撃を待つことに。 
3番重田君は前の打席に続いてライト前に打ち返し出塁を。続く高橋君はバントで送る。前の打席も高橋君はヒットで出塁した繁田君をバントで送った。4番打者に2打席連続で送りバントをさせる巡り合せに不運を感じたか。こうなると後続が大切だ。 5番渡辺竜也君はピッチャーゴロに打ち取られるも続く上野君は幸運なセカンド内野安打。打席には7番ながら1安打1四球の竹川君がボックスに入る。 吉田君はストレートで 0-2 と追い込むが3球目のきわどいカーブを見送り、4球目のストレートをライト前に弾き返し1点を還した。 更にランナーが二人残る庄和ベンチは3年生の岡田君を代打に送る。 
しかし今度は吉田君が踏ん張り岡田君をセカンドゴロに打ち取った。 庄和としてはもう1点返したかっただろう・・・・

ようやく1点を還した庄和の守備となったけど、今度は2番手高橋君の踏ん張りどころだ。 しかし前の回から登板してストレートの速さを見せた高橋君だけど今度はそのストレートがストライクにならない。先頭のこの日2安打の中山君を歩かせ、続く岩田君は送りバントをきっちりと決める。 更に吉田君にはレフト前に弾き返される。何とか中山君のホームインは留まらせたが9番加藤君も歩かせてしまう。 打順はトップに戻り1番の斉藤君が打席に。これまで3三振の斉藤君であったがこの打席はセンターに打ち上げ、3塁走者の中山君をホームに還す犠牲フライを記録する。 これでまた3点差となってしまい、打席には2安打の北村君が入った。
本来はこの北村君がエースらしく背番号1を付けていた。 スタメンの中では1番の斉藤君と2番吉場君が1年生でレギュラー選手4人がベンチスタートだったみたいだ。 それでこれだけ主導権がとれるのか・・・と後で思った。
高橋君、二死なのだから何とか北村君を打ち取って・・・・と思うも高橋君のストレートを打ち返した北村君の打球はセンター佐藤君の頭上を越えて行った。 そして走者2人が還り、北村君は3塁に達した。 
これで5点差に拡がってしまった。 大宮武蔵野の応援席は大いに盛り上がり、さっきまで元気だった庄和の応援団は静かになってしまった。 高橋君は何とか続く宮本君をショートゴロに打ち取りこの長い攻撃を終えた。 カウントを悪くしてストレートを置きに来るところを痛打されてしまったなぁ~・・・・・







リードを拡げられた庄和の攻撃、先頭打者は代打の3年生小林君。しかし吉田君のストレートの前に空振り三振。 トップに戻って佐藤君がセンターの前に打ち返して出塁する。ここは打順も良くなるのでランナーを溜めて・・・と思うとスタートを切った。おいおいと思うも三野君からの送球が早く盗塁は失敗に。 ここは走るところかなぁ~~? 思わず声を上げてしまった。 佐藤君は脚に自信があるのか?それともベンチのサインか前の打席も相手エラーで出塁したが盗塁を試み失敗をした。 
続く荒川君はこの日まだ3打席無安打。 ストレートを打ち返すがあまり飛ばない。しかしこれが幸いしたか、1塁後方のフェアーグラウンドにポトリと落ちる幸運なヒット。しかし何と荒川君も1塁ベースを蹴って2塁を伺う。 右翼手の宮本君から送球が送られ2塁寸前で荒川君は敢え無く憤死となった。 荒川君はしばらく立ち上がれない。 仲間がよってようやく立ち上がり守備に就くべくベンチに戻った。次は2安打の重田君だったのに。 スコアリングポジションで彼を迎えたかったのかなぁ~…..



7回裏の大宮武蔵野、先頭打者の武富君がセンター前に弾き返す。そして続く三野君は送りバントで武富君を2塁に進める。そして中山君は前の打席に続いて四球を選ぶ。 まだ高橋君のコントロールは・・・・。だが7番岩田君には外野に大きな当たりを打たれるが今度はセンター佐藤君が追いつき2アウトとなる。 このまま何とか無失点に抑えて、8回、9回の反撃を・・・と思うが続く吉田君には前の打席に続いて三遊間を破られる。そして武富君の生還を許した。 0-2 と追い込みながらカーブを打たれた。
外すつもりだったのかな?庄和内野陣がマウンド付近に集まる。 2死まで取りながら、しかも0-2 と追い込んでいたのになぁ・・・



これでがっかり来たのか高橋君は続く加藤君を歩かせてしまう。 そしてまだ無安打の斉藤君が打席に入る。
初球は高く外れる。これは危ないなぁと思う。 そしてボールスリーとなってしまった・・・・・

あの“暴走”は何とか1点を還さないと7点差以上が付いてコールド負けが成立するからという懸念からだったのか・・・・と気が付いたのは試合終了が成立した瞬間だった。
立ち上がりから考えればこんな点差になるとは思わなかった。 安打数を比べると大宮武蔵野の10安打に対し、庄和は7安打。しかし与四死球が吉田君は1四球だったのに対し、庄和投手陣は8四球1死球もあった。これではちょっと・・・・
でもメンバーの中で2年生が11人もいるらしい。 来年どうなるか少し楽しみに思った。

その後山村学園は3回戦で大宮東に 2-4 と惜敗し、大宮武蔵野は市立川越に 0-9 でコールド負けでそれぞれ夏の大会を終えた。

またそれぞれの高校と越谷球場で会える事を願った。


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