Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Samurai Blue のフィナーレは8年前と同じ試合結果。 24th June Japan 1-4 Colombia

2014-07-12 | FIFA World Cup
6月20日の午前2時半少し前。 日本対ギリシアが始まる6時間前だったかな・・・・  Brasilia で行われた Colombia vs Cote D‘Ivoire は Colombia のQuintero が70分にゴールを決めて Colombia が2点差のリードとした。残り約20分。このままか Colombia が追加点を挙げて点差を拡げて試合を終えてくれる事をひたすら祈った。 しかしわずか3分後、Cote D’Ivoire の Gervinho が日本戦に続いてのゴールを決めて1点差と迫る。 そして試合はそのまま終わり Colombia が 2-1 で勝利を納め、 Round 16 への進出を決めてしまった。Cote D‘Ivoire の Lamouhi 監督はこの試合も Drogba をスタメン起用せず60分、 James Rodriguez に先制を許した後に投入した。

2点差でCote D‘Ivoire が負けてくれていたらギリシア戦で日本が勝てば得失点差で上回ることが出来る….. と胸算用したんだけど・・・・・ 
日本はギリシア相手にスコアレスドロー。 これで窮地に立たされてしまった、と一瞬思ったけど、そんなに悲観する星勘定でも無いと思い直した。 Round 16 進出の2枠のうち既にコロンビアがその1枠を占めてしまったけど、まだチャンスは充分にある。もしギリシアが日本に負けておれば最後のCote D‘Ivoire 戦は彼らに取っては意味のない消化しか試合でしかならない。1994年アメリカ大会に初出場したギリシアは初戦 ( 0-4 Argentina ) 第二戦 ( 0-4 Bulgaria ) と連敗し、最後の Nigeria 戦も 0-2 で敗れ3連敗、無得点で大会を後にしたが、 Argentina が Nigeria に 0-2 で敗れた為に得失点差でグループ3位に陥落。当時は24か国のワールドカップに出場枠で、各組上位2位までと成績上位4か国までの3位の国が round 16 に進出できた為にマラドーナを薬物使用疑惑で欠いた Argentina が次のラウンドに進んだ。 しかしそこでハジ、ラドチョイ、ドミトレスクらを擁した史上最強のルーマニアの前に屈した。

もしギリシアが2連敗でCote D‘Ivoire を迎えておればCote D’Ivoire が容易に勝ってしまうだろう。そうすると例え既に勝ち抜けが決まっていたとはいえコロンビアに何点差も付けて勝つのは至難だ。 
2試合を終えての星取りでは日本がコロンビアに勝ってギリシアが1点差ででもCote D‘Ivoire に勝ってくれれば日本が前回に続いて Round 16 に・・・・・と胸算用していた。

Rotar y descansar o mantenuer la titular ? ローテーションで休ませるか?そのまま続けさせるか?
コロンビアのスタメンは・・・・
既に1次リーグ突破を決めているコロンビアの地元でも関心も日本戦のスタメン。しかしそれはGKに Faryd Mondragon を起用するかどうかと言う事だった。 94年アメリカ大会ではメンバー入りしたが出場機会はなく、4年後もフランス大会では1次リーグで敗退したが3試合ともゴールを守った。 それからコロンビアはワールドカップに出場できなかったが今大会は南米予選ではすべて U-20 時代からコロンビアゴールを守り続ける David Ospina が16試合全て出場。 13失点は南米大陸予選出場9か国中最少だった。
しかし Mondragon も控えGKとして南米での激戦に参加していた。今回のコロンビア代表メンバーで唯一のワールドカップ出場歴を持ち、大会期間中に43歳の誕生日を迎える。出場すれば94年大会に元カメルーン代表のロジェ=ミラが作った最年長記録を更新出来る。 コロンビアのメディアはこの絶好の機会に Mondragon を出場させるべしとの論調が溢れていた。
しかし Mondragon 自身、地元紙のこのインタビューには“誕生日( 6月21日 ) に惑わすことを言わないでくれ。”と一笑に付したそうだ。

Pekerman piensa en Balanta, Quintero y Guarin para enfrentar a Japon
ぺケルマン監督 Balanta, Quinteroそして Guarin 達を日本戦で起用か

フィールドプレーヤの方ではギリシア戦でイエローカード を受けたMF Carlos Sanchez は日本戦の出場はなさそう。
そうなれば Alex Meija または Alvarez Balanta が起用されるか・・・・と書かれていた。
また日本の事を Great Team と評価しながらもコロンビア紙では主力を休ませるのではとの予想であった。
あるコロンビア紙ではスタメンを下記の通りに予想していた。



Faryd Mondragon, Santiago Arias, Carlos Valdes, Eder Alvarez Balanta, Pablo Amero, Alex Mejia, Freddy Guarin, Juan Guillermo Cuadrado, Juan Fernando Quintero, Adrian Ramos, Jackson Martine.

スタメン総入れ替えとなっていた。 本当にそうならいいのになぁ・・・・・と心底願った。

Un portuges dirigira el juego entre Colombia y Japon
コロンビア対日本戦にポルトガル人主審

主審を誰が務めるかと言う記事が掲載されるのはさすが南米。日本とは異なるところ。
ポルトガル人の Pedro Proenca 氏が先のカメルーン対クロアチア戦に続いてコロンビア対日本戦の笛を吹く事に。
Proenca 氏は昨年の FIFA Confederations Cup でも主審を務め、ワールドカップ欧州予選のプレーオフ、ルーマニア対ギリシア戦、そして 2012年5月UEFA Champions League の決勝戦 Bayern München vs Chelsea の主審も務めた経歴を持つ。 だから不可解な判定はしないだろう・・・・とこの時は思ったんだけどなぁ・・・・・



スタメンは予想通り   しかしスタンドは    
コロンビアのスタメン発表を見た時。私は思わず Pekerman 監督に感謝した。 
GK こそ Modrgon ではなく第1GK の Ospina であったが、CB Camilo Zuniga 以外は全て前日のコロンビア紙と同じスタメン。 更に2列目右の Cuadorado ( Fiolentina ) を除く8選手が前のCote D‘Ivoire 戦ではスタメンでは無かった選手。
MF J. Rodoriguez, FW Guitierrez らレギュラー陣はベンチスタートとなっていた。
まさに Pekerman 監督が前日コロンビア地元紙で見られた Pekerman les dara minutos a los que no hau jugado ( ぺケルマン監督、出場機会の無かった選手に時間を与える。) の見出しを地で行ってくれた。
このメンバー相手に勝てなければもう日本代表は・・・・とこの時点では強く思った。
8年前の第三戦。2連勝で勝ち抜けが決まっていたセレソン Parreira 監督は Cafu, Robert Carlos, Kaka, Ronaldihno, Robinho をスタメンから外してくれたが不調だった Ronaldo をスタメン起用。 その Ronaldo に2ゴールを決められ一時的な復調のきっかけを献上してしまった。





一方の我が日本代表は大久保がスタメンに入りワントップに。 香川はスタメンで起用され、2列目は左から香川、本田、岡崎とおなじみのメンバーが並び、長谷部と組むボランチには青山が抜擢された。 CBはこの試合も吉田と今野。そしてサイドバックも右に長友、左に内田と3試合連続のスタメンとなった。





しかし競技場の雰囲気には驚かされた。 
“ ブラジル国民は他の南米は応援しません。 コロンビア戦は日本のホームの様にブラジル観衆が日本を応援するでしょう。” 大会開幕数か月にあるテレビ番組でこう話す地元の人のインタビューが紹介されていた。
しかし、観客席はコロンビア代表のイエローカラーで覆い尽くされており、君が代に続いてコロンビ国歌が始まると共に大合唱が始まる。完全にコロンビアのホーム。日本のアウェーであった。





同時キックオフのギリシア対Cote D‘Ivoire は Dorogba がスタメン出場。 早くに先制を奪って逃げ切るという方策だったのだろう・・・・ ギリシアが先制する事を祈った・・・・

コロンビアは強いわぁ・・・・
日本のキックオフで始まった試合。このメンバー相手なら日本が主導権を握って・・・・と言う淡い期待はあっさりと霧散してしまう印象を持った。 人の動きもパス出しも早い。 日本の左サイド、特に長友の上がりを消しにかかっているみたいだった。
特にこれまでの2試合スタメンだった Cuadorado がボールを持つと簡単に奪えない、そういう格の違いを見せつけた。
本田にはボランチの Mejia が厳しいマークに入る。 
メンバーの所属先を見てみれば控え選手とは言え左SB Santiago Arias ( PSV Eindhoven ) 右SB Pablo Arumero ( West Ham United ) CB は Carlos Valdes ( San Lorenzo ) Camilo Zuniga ( SSC Napoli ) ボランチ Alexandre Mejia ( Atholetico Nachional Medellin ) Fredy Guarin ( Inter Milano ) MF Cuadorado ( Fiolentina ) Quintero ( FC Porto ) FW Adrian Ramos ( HBS Berlin ) Jackson Martines ( FC Porto ) GK David Ospina ( Nice ) と所属先は名門チームばかり。
日本代表程度なら簡単に主導権を握れるメンバーだった。
それでも9分には長谷部が Camilo Zuniga を切り替えし Zuniga をかわしてシュートに持ち込み、その際に内田、岡崎が中に切れ込んできていたのを見ると、得意の連動した動きがみられると期待した。12分には長谷部が前線に放り込むと Valdes が何とかコーナーに逃れる。その直後も長谷部、内田が連続してミドルを放つ。15分、青山から香川に縦パスが入るが惜しくもシュートには持ち込めなかった。 徐々に日本がペースを握りつつあると感じた時間だった。
しかし先制を許してしまう。 19分、岡崎がボールを取られ前線に繋がれる。 Quintero から Ramos に絶妙のスルーパスが入り今野がマークに入ると Ramos が倒れる。 Proenca 主審のホイッスルが鳴り何とPKが与えられた上に今野にイエローカードが出される。 今野はしっかりとボールにタックルに入ったけど最後のステップで切り替えされた時に今野の脚が Ramos の脚を引っ掛けていた。 
このPKを Cuadordo にあっさりと決められ、痛恨の先制ゴールを許してしまった。
今大会初めて喫した先制点だったけど最も与えたくない相手だった。















今大会最高の時間帯 そして同点
コロンビアDF陣は先制したことにより裏を取られない様にラインを下げる。これによりやや深く攻め込む事が出来た。
21分。岡崎が Valdes に倒されFKを得る。 本田が狙うけど壁に当たる。 4年前ならもっと良い弾道を蹴っていたけどそれはボールが変わった為か?遠藤がいないのでFKの弾道は相手GKに読まれ易い。CKの時も本田が蹴るので中の攻撃が手薄になる。 ワールドカップ本番で気が付くなんて・・・・
25分54秒、長谷部のFKから大久保を経由して香川に。 香川が放ったシュートはGK Ospina が倒れ込んでナイスセーブでストップ。そしてその後のショートコーナーから岡崎に渡り香川に渡って放たれたショットは惜しくも外れる。そろそろ香川のショットもターゲットを捉えてくれるかな、と期待した。
32分本田が倒されFKを得る。 本田のこの試合3度目の直接狙ったシュートは僅かにポストの右に外れて行った。 
決まったかと思ったけどなぁ~。 
36分にはスローインから長谷部が青山に送り前線の岡崎に。岡崎が落としたところを内田が拾い中に入れる。そして大久保が Valdes と競りながら放ったオーバーヘッドシュートも惜しくも外れた。 

]]]

39分には青山から大久保に、そして香川に送る。香川は Valdes をかわしてシュートに持ち込むが更に相手DFに当たってゴールには至らない。 
連続してコロンビアゴール前に迫る日本代表だけど42分にはカウンター攻撃を受ける。 右SB Arias から一気に前線の Ramos に渡りそして Martinez に送られシュートを撃たれる。 ここは外れてくれたけど、奪ってから手数を掛けずにあっという間にゴール前に運ばれた。 こういう攻撃、日本には出来ないかなぁ~というtも思う。
そしてギリシアが先制をしたとの情報が入って来た。 リードしていればなぁ・・・と思った。
45分を過ぎロスタイムは1分と表示される。前半はリードされたまま終わるのかと思った45分33秒、長谷部が Cuadordo にボールを奪われ逆サイドに走った Martinez に繋がれ、中央の Ramos に入る。しかしここは吉田がカットし内田に送る。そして前線の本田に。本田はマークを受けながらも中に送ると岡崎が Zuniga と競りながら身を投げ出して放ったヘッドが GK Ospina を破りコロンビアゴールネットを揺らし、遂に同点に追い付いた。そしてこのプレーを以て前半終了のホイッスルが鳴った。 
8年前は玉田のゴールで先制しながら終了直前、 Ronald のゴールで追いつかれ、後に3連続失点を喫した。
今回は逆に同じような時間で追いついた。だからこのゴールで後半は大いに期待できると思った。先制を許してから同点に追い付くまでの約25分間に見せた連続攻撃は今大会最高の時間帯であった。 出来ればもっと早く追い付いて欲しかったけど。






現実を見た後半。 これは勝てんわ。

後半に入る前にコロンビアベンチはCuadorado を下げてくれた( Ramirez を投入 ) けど 2試合連続ゴールのRodroguez を Quintero に代わって投入して来た。これで Rodriguez がトップ下に入り、Ramos か Martinez のどちらかが2列目に戻ってワントップにしたのではないかな・・・・
開始早々、青山が Rodriguez に激しく当たる。 しかし Rodriguez が止まったのはこの時だけだった。
49分20秒には Rodriguez にドリブルシュートを許すがここは何とかCKに逃れる。50分14秒には Ramos からの左サイドへのパスがオフサイドに取られたが危ないところだった。その直後にも左SB Arumero を起点にカウンター攻撃を受ける。得点は許さなかったが危ないシーンだった。
53分にはFKを与えて中央に入った Rodriguez, Ramos を越えて Ramirez に渡りシュート態勢に入られるがここは吉田がマークに入る。 
早くリードを奪ってくれと期待を持っての後半開始であったけど Rodriguez  Martinez を中心としたコロンビアの攻撃陣にたじたじになっており失点を防ぐのがやっとの立ち上がりであった。
そして55分、右サイド Arias が上がり中央の Rodriguez にマークに着いた青山がかわされ、吉田と内田がマークに入ろうとしたところを Martinez に送られる。 そして Martinez にゴールを許し再びリードを奪われてしまった。
残り35分で2ゴールが必要になった。今の代表にこの時間でこのゴールは….と思う。





58分長友が右サイドを突破し入れたクロスに大久保が Valdes と競り合いながら飛び込むがヘッドは惜しくも外れる。
この試合長友が初めて見せたサイド突破であった。 
62分日本ベンチは青山を下げて Rodriguez 対策だろう、山口を投入する。しかしこれで遠藤投入は無くなったかなぁ~、遠藤もこれで代表から・・・・・と思った。
66分内田が岡崎とのパス交換から抜け出し入れたクロスに大久保がネァーサイドに飛び込むが惜しくも決まらない。
ここは決めて欲しかったなぁ~。 
67分に日本ベンチは岡崎を下げて柿谷を入れてワントップに置く。そして大久保は2列目右に。 岡崎は残して欲しかったんだけどなぁ~と思う。何とか昨年11月のオランダ戦、ベルギー戦で見せてくれた相手ゴール前での連動のある動きを見られないかなぁ、と思う。そうなると大久保よりも他の選手達と慣れた岡崎の方が、と思ってしまう。
ギリシアがまだリードしている。何とか早く同点に追い付いてくれないかなぁ~と願う。
73分、Cote D’Ivoire が同点に追い付いた。いよいよ苦しくなって来た。だけどまず勝たないと、と思う。
日本は攻め込みながらもボールを奪われては一気に繋がれて最後はDFが体を張ってそしてファールを使ってピンチを阻止するの繰り返しだ。 こうして段々最前線と最後尾が拡げられてしまう。 Rodriguez は技術の違いの上に後半から入った為に体力差も見せつける  そして80分、本田に Guatin が激しくチャージに入りボールを奪う。
ホイッスルは鳴らない。そしてあれよあれよと言う間に日本ゴール前に繋がれて致命的な3点目を決められてしまった。



あぁ~この4年間は~。 これからの4年間は、いや予選があるから3年間か、いや2年間かな・・・・・

試合終了後、ギリシアがロスタイムにPKを得てそれを決めてまさに大逆転で Round 16 に進出したと報道された。
初戦を 0-3 で失い第二戦を引き分け、第三戦を1点差で勝つ。 まるで1966年大会の北朝鮮だ、と思った。
ギリシアは3度目の挑戦で1次リーグ突破だ。 しかし1980年の欧州選手権では予選を勝ち抜きまだ8か国しか進めないイタリアで開催された本大会に出場した。 ギリシアだって日本より歴史はあるのだ・・・・と思った。

結局終わってみればスコアーも8年前と同じだった。 
3日後、コロンビアはスアレス抜きのウルグアイと対戦した。スタメンには日本戦で活躍した Martinez も名を連ねていた。
他にも左サイドの Armero がスタメンに抜擢されていた。 日本はこの2選手の育ての親になったかな。
Rodriguez のワールドクラスのパフォーマンスを見ているととても日本が勝てる相手ではないと思わされた。
まぁ早く同点に追い付いて、もしリードしたまま後半を迎えておればもっと状況は変わっていたかもしれない。
こんな結果になる事も予想も覚悟もしていたけど、実際にそれを目の当たりにすると寂しい気がする。
このメンバーでここまでか・・・・・と。

4年後はすぐ来てしまう。 その時、まず日本がアジア地区予選を勝ち抜いていてくれることを願うよ。 そのためにはアジア枠が激減されていないことを切に願う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿