散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

観智院

2011-04-03 | Weblog
五重塔のある京都の東寺の北隣に、東寺の学び舎で密教の所蔵量が日本一とも言われる
観智院が門を構えている。唐から運んできた仏像が五体も並んでいて、どれもこれも動物に
またがっているのが、非常に珍しい。仏教が日本で変成したことが、逆によくわかる。


五大の庭

この庭のモチーフは、遣唐使が船で唐から戻る旅のようす。真ん中にある石が遣唐使船で、
当時の船旅は困難だったから、行きで半分ほど沈み、帰りに半分ほど沈み、往復できる
遣唐使船は4分の1ほどだったとか。生還率25%って、決死の覚悟がいる。


空海が投げた法具

この波紋は、海が荒れたとき弘法大師こと空海が真言を唱えて法具を投げ入れたようす。
危ないところで、嵐がピタッと収まって無事に唐から密教を持ち帰ったという。ちゅごいね、
真言宗のはじまり。大変な覚悟で海を渡ったことは、よくわかった。

観智院には後世、剣豪の宮本武蔵が3年ほどかくまわれていたそうで、武蔵が描いた襖絵を
二対、見ることができる。室町時代の茶室もあり、戦の世になる前だから、立ったまま通れる
ごく普通の戸がついた部屋なのが、これまた珍しい。
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