散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

栃木

2015-05-04 | Weblog
知らない町を歩いていると、名所や名物より気になるものは看板。いきなり目に入る「ビアン」の3文字……あれは
なんの専門店? 栃木の土地柄? 蔵の街とばかり聞いていたけど、物資や資金が集散する蔵の街に花開く文化
の匂いが鼻をかすめた。


あれは蔵が美容室になっている

扉を開けて中の様子を見る資格がなくて残念。それにしても栃木は広大だな。広いので何でもできるが、しかし
逃げることはできない。ネットの海と同じ……いってみただけ。


すべての建物から囁き声がする

栃木が栄えるきっかけは東照大権現……家康の霊柩が日光に改葬された1617年よりあと、京の朝廷から勅使
がここを通って毎年参向するようになってからで、例幣使と呼ばれた勅使が通る道を例幣使道といったとか。


町中の例幣使道

いまの栃木も日光へ鉄道で人が押し寄せる途中にあたる。スピードが大違いだから素通りされてしまいがち
だけど、鉄道ができるまえは巴波川の舟運で江戸と日光をつなぐ商都として、どんどん蔵ができた。


栃木の蔵で荷や金のうなり声が


巴波川に鯉のぼりのうなり声が


かつての栄華をほこりつつ静かに揺れる鯉のぼり

例幣使、舟運、蔵、ビアン……ビアンは違うかもしれないが、ほかは150年くらいまえに隆盛をきわめた名残。
とても夜の早い町、栃木。


神社のインコたち

絵馬は空振り。喉が渇いたので、自動販売機でコーラでも買おうとしたら、安い、安い、激安、と何度も書いて
ある。たしかに安い……50円。


飲みもの激安の自動販売機


蔵もいいけど蔵じゃない建物もなかなか悪くない

いくら蔵の街でも蔵ばかり見ていられない。どうしてもまた看板のことが気になってしまう……たとえばそうだ、
ごみ薬局が見えてきたとき、そんなバカなと思ったら。


ごみ薬局ではなく……なごみ薬局

結局こんなことばかり気にして歩くわけだから、知らない町ならどこでもいいということに。2回目の栃木だから
少しは上手に歩きたい。そう思ったけど、ダメね器用になれなくて。


それでも北関東のことは大好き


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