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歩くことが唯一の趣味ですから。

高崎

2012-01-20 | Weblog
だるまさんといえば高崎、高崎といえばだるまさん。高崎をブラブラすると、街中いたるところで
だるまさんに出会う。


たとえば橋の欄干で…

だるまさんてインド人なんですね。どうりで顔が濃いわけだ。最期は中国で毒殺されたとか、わざと
毒をあおって果てたとか。波乱万丈の人生を、1600年ほど前に閉じたと。


高崎名物だるま弁当!


高崎駅の構内には、紅白のだるまが仲良く並んでる。


そして道端で、だるま作りが行われてる。

だるまさんは張り子なので、木型に紙を張りつけて乾燥させ、中の木型を取り出してから、まず
白く塗って乾かし(左)、赤く塗って乾かし(右)……やがて一人前のだるまに。

だるまさんは中国で毒殺されたから日本にきてないのに、高崎でこんなに愛されてるのはなぜ?
不思議に思って、観光案内所で群馬の案内をもらってパラパラめくると、小林山達磨寺っていう
名所がある。これかな……足を運んでみるか。


ババーン! 黄檗宗……縁起だるま発祥の寺!


そしてまた“高いところに上るはめになっちゃうパターン”のやつね。


おじさんがだるまを供養しようとしている。


だるまがおとなしく供養されようとしてる。

なんでも天明3年(1783年)の夏、浅間山の大噴火があり、火山灰で関東一円の作物ができず
天明の大飢饉になったと。当時の和尚が経済状態のよくない周辺の農民のために、励みになる
ものはないかと考え、江戸で見た疱瘡除けのだるまを思い出して「縁起だるま」を作らせたら
大ヒット! だるまに紙を張るのも、色を塗るのも、からっ風の上州が最適だったおかげもあり
このへんの名産品になったとか、ならなかったとか。


でっかいだるまがあると思ったら、「日本のだるま」を集めた建物だった。


中曽根康弘、小渕恵三……群馬出身だっけ?

選挙とだるまの関わりは、昭和5年(1930年)の衆議院総選挙のとき、長野の候補者・松本忠雄が
選挙事務所に片目だけ入れただるまを祀って「当選させたらキッと片方の眼を入れてあげます」と
書いた紙を貼り付けた写真が、2月6日の東京朝日新聞に掲載されたのが始まりなんだって。


「あなたとは違うんです」……のお父上も!

みんなみんな松本忠雄のマネをして現在にいたる。しかし、福田康夫のだるまは見かけなかった。
「おやじとは違うんです」ということか? だるまさん! だるまさん! にらめっこしましょ!
笑うと負けよ! あっぷっぷ!


あっちっち! だるまさん

たいへん! だるまさんがころんだ、じゃなくて……だるまさんに火がついた! どんどん燃えてる。
かわいそうに……。


よく見ると、まわりじゅう灰のだるまさん


あのおじさんが、だるまさんを燃やしてる!

聞いたら1月15日は「お焚き上げ供養」の日で、朝11時から本堂の裏庭でだるまさんを焼くことに
なっているらしい。


おつかれさまでした。
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