大丈夫でしたか

大丈夫かどうかわからない状態のときに安否を問うほど無配慮なことはない。
大丈夫でなければ問いかけるだけ無駄だし、大丈夫ならその問いに答える相手の負担になる。
大丈夫といったって大変に決まっているんだから、いちいち問いに答える労力だけでも減らすのが思いやりではないか。
大丈夫かどうかわからない不安を消したい気持ちはわからないこともないが、大丈夫だと自分からいってくるまで待つのがいちばん。
大丈夫になろうとしているかもしれない人がいたら、やるべきことに専念できるようにそっとしておくべきで、挨拶なんかに余計な力を使わせない。
何か起きたときに携帯電話が通話不能になったり、テレビの全チャンネルが同じ特番を組むのを目にするたび、ＳＰＡＭなコミュニケーションが多すぎると思う。

民放各局

昨日の夕方６時前の地震の後、どの局も３時間以上も地震特番をやっていたが、そんなに長くやる意味があるのだろうか？
たいした情報もないままダラダラ特番を垂れ流しても、いたずらに危機感を煽るだけだから、通常の番組をやればいいのに。
あの程度の情報だったら、通常番組の画面の端のほうで文字情報だけ随時流しておけば、それで十分役割が果たせただろう。
選挙のときなんか実際そうしている。同じようにできなかったのは、「他局も特番を続けているからうちだけやめられない」
という横並び意識のせいだろう。要するに、突発的な事態に際して独自の方針を立てられず、判断停止に陥っているわけだ。
そのことのほうがマスコミとしてよっぽど恥ずかしく危険なことではないだろうか。全チャンネル同じ情報しかないなんて。