炭火焼き

備長炭の６割だか何だか、相当な割合が中国から輸入されているそうで、それは偽装表示にならないのか？　と思ったら、元祖は紀州備長炭でも製法が各地に伝わって、土佐備長炭、日向備長炭、というのもあるそうだから、中国備長炭があってもおかしくない。
あってもおかしくないものが、なくなるとなるとおかしなことになってくる。聞くところによると、その備長炭を中国が輸出禁止にしようとしているらしく、そうなると炭火の焼き鳥も、蒲焼のうなぎも、これまで以上に高級品みたくなってしまうのではないか。
ガスでも焼けるけど、炭火のほうが断然おいしい。惜しむ気持ちも手伝って（というのはいいわけかも）、成田から大荷物をガラガラ引っ張って帰る途中、なぜか焼き鳥の店ばかり目につき、ふと気がつくと知らない店のカウンターで串をつまんでいるのだった。