朝カフェに
いい天気。今日はまるごとオフ。こまごました雑用を整理しよう
家のなかがごたごたしていると、気持ちもばらつく。
それにしても、めっきり冬の気配。朝晩のさむいこと。
画像は、先日お散歩したときに撮った、街角のピラカンサス。
ピラカンサスの実は冬じゅう、小鳥たちのだいじな食糧。
だから、「小鳥の台所」なんていう綽名もある。
晩秋に。
通り雨がさっと掠めるように降って、すぐに青空が覗いた。
小雨の後というのに乾いてあかるい光は、もう冬ざれのもの。
短い仕事を済ませて帰り、細棹を弾く。
バッハ、デルブロワ、それから、ほんのすこしドビュッシーの「夢」など。
夢のテーマの、澄みきったうつくしさ。
お三味線では音が伸ばせないから、一音の余韻をどう響かせるか…。
一日がなだらかに、また終わろうとしている。
道すがらの黄菊を見て。
十一月の曇り日、お陽さまがないから影もできないひっそりした平らな明るさに、
白菊や黄菊は、さえざえと目立つ。ことに白菊は十二月の末ごろまで、紫いろを
うつくしく帯びながら、寒気のなかで咲き続ける。
クリザンテームの香りは苦手だったのだけれど、このごろすこし違う。
「紫式部日記」のなかで、菊の香をことに愛でていたことなど思い出したり。
立冬の雨に。
暖房がうれしい季節に突入。今日は仕事がキャンセル。
……。
ながいこと素顔同然で過ごしてきたのだけれど、このごろ少しお化粧する。
夏に体調を崩してから、鉄剤を服用。
今も素のままだと、ときどき顔いろがよくない、と言われたりして、
ファンデーションは二十代のころ数回使って嫌になった。
どうも合わないなあ、と
お化粧品も進化して、このごろ使い始めたのは、とってもかんたんで、無香料。
これがうれしい。匂いは微妙な感覚だから、できるかぎり気に入った香料を選ぶ。
ケアワーカーは、笑顔と元気が大切だものね。
でも仕事先で、利用者さんから、逆に元気をいただいたりしている。
秋の陽射しと海の轟きに。
秋といっても、もうじき初冬。でも湘南の紅葉の見ごろは十二月くらい?
歌のことを考えていると、時間がとまってしまう、ような気がする。
いつか詠った歌を思い出すと、そのころと今との隔たりを忘れる。
ものすごくピュアな姿勢で、歌ってきたなあ、我ながら思う。
心に余分な混ぜものをしないで、歌に心を寄せてきた。これからも、たぶん。
現実に、自分が女性としては相応に落ち着いた年齢だと自覚がある。
結婚もしているし、社会的な枠組みのなかで生きている。
でも、恋歌が好きだし、和歌でも現代短歌でも、恋の歌はいちばんわかりやすい。
小説を書いていると、自分の造型した少年乃至青年に、
うかうかと恋、してしまったりする。
そんなふうにして、今も恋の歌をうたう。
分別盛りのわたしじゃない、まだ無垢な少女のわたしになったりして。