雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

うち捨てし此処ならぬ人想ふこと彼は死にたる歴史の一行

2021-11-17 18:50:00 | Weblog

 昨日今日、永井路子さんの「山霧」を読んだ。

 



 歴史好きな母がこの才色兼備の女流作家のファンで、永井路子作品のほとんどは、幼い頃から我が家の書架に揃っており、文学少女だった私はそれを全部読んでいたが、毛利元就とその夫人を主人公にしたこの「山霧」は未読だった。

 永井路子さんと山﨑豊子さんは1歳違いの同年齢で、先日99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんと、同じ時代を生きた方たちだ。みなさんスケールの大きな作家で、それぞれの歴史や社会へのアプローチ、分析、構成、登場人物像などを比較しながら読んで、いろいろな意味で面白かった。

 激動の時代を生き抜き、どなたも見事な業績を残されたと思う。この3人に交流はあったろうか。想像するが、もちろん私にはわからない。

 感謝。





 

 

 
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