雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

冬に咲く向日葵のありその前に我のあること夢のごとしよ

2021-11-07 20:42:00 | Weblog

 今日は立冬。

 けれども、甲府市は驚くほど暖かい。私が20代の学生時代に、晩秋、何かの理由で東京から山梨に戻ると、都内とは段違いの大気の乾燥と、八ヶ岳下ろしの寒さに震えたものだ。
 今日も日中最高気温は19度。暖房なしに、薄手のウールで快適に過ごせる。
 
 それに、ちょっと外出したら、道端の陽だまりには白詰草が咲き、一帯には柔らかい黄緑のクローバーがふかふかと繁茂している。おまけに、その脇には矮性種らしい小ぶりな向日葵が数本咲いていた。

 冬でも半袖の人が珍しくない南国館山ならともかく、寒冷なはずの甲州では、かつてありえないこの景色、思わず立ち止まってしまった。地球温暖化のあかしだろう。
 個人的に暖かいのは助かるが、やはり環境問題は切実、そぞろ心配になってくる。
 南極のペンギンや、北極熊。地球各地の生態系の破壊。森林の大規模火災に食料問題。。。

 あれは、それとも品種改良された冬咲き向日葵なんだろうか。真夏の花の勢いはなく、項垂れてほそぼそした姿だったから、きっと季節はずれには違いない。

 館山と甲府の二重生活では、甲府盆地の厳しい冬の寒さに備えて家内あちこち工夫をしている。

 今年はどんな年の瀬になるだろう。

 


 鉛筆下絵「ゆふまどひ」 
 
 ティツィアーノ模写。

 穏やかな日だった。感謝。




 

コメント
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