数日前にヒヤシンスを買い、窓辺に置く。
日当たりよいので、ここに来て、目に見える速さで膨らみ育ち、昨日あたりから次々と咲いた花が、あまく香りはじめた。
「ほのかな……」と添え札には書いてあったけれど、なかなか濃い匂い。
今も隣でしっとりと気配を放っている。
ヒヤシンスを漢字で書くと、「風信子」だそうだ。立原道三さんの詩集から。
つい、「かぜのぶこ」と読めてしまう。
匂いや気配は、夜のほうが深く感じ取れる。
静かに、なだらかに、今日も終わった。できる範囲のことは、ともかくつとめた、という一日。
感謝。